高遠彩子の「好き過ぎて書けない店」シリーズ!
何度行っても書くのを後回しにしてしまい
全然書けない店というのがある。
あまりにも感激が大き過ぎて、愛が深過ぎて
私なんかの筆ではとても足りない、
どう書けばいいかわからない、と思ってしまうと
ものすごく筆が重くなり結局書かず仕舞いになってしまうのだ。
(書いたとしても動物化して吠えてばかりの文章になる笑)
この店はそんな「書けない店」の典型なのであります〜
大体、この店構えはなんなのよ。
目立たないにも程がある!!
しかもね、かっこつけて目立たないようにしてるとかじゃあ
全然ないんですよね(≧∇≦)
場所も、辺鄙とか奥まってるとかではなくて
駅から続く商店街からすぐの立地で、ちゃんと看板もある。
だけど、ナチュラル〜〜にこうなってるんです。
目立とうという気持ちもかっこつけようという気持ちもないまま
このさりげなさに至っている。
かっこよすぎるやろーーーーー!!
もうこの時点でシビレまくりだぜ!!
店内は薄暗く、ちょっと雑然とした感じもあり、
そこに座ると妙に落ち着く。
薄暗いため蕎麦の写真が映えないことこの上ないが
(好きな人の肌を感動のまま写真に落とし込めないと必要以上に落ち込む)
この店に関しては、それでも全然いいなと思ってしまう。
メニューは昼と夜で違うので、
夜来たら「よるかめ」の方を見るのだが
気になるので「ひるかめ」の方も、全てのページをガン見する。
それぞれめっちゃくちゃ美味しいもの揃いなので
誘惑されまくり〜〜♡
そしてここは店も魅力的だが
店主夫妻のミリョクテキっぷりがヤバイんです。
あんまり書くとキモいのでさらっと書くが
店主はめっちゃめっちゃイケメンだし、
奥さんの可愛さときたらアナタもーもーもー、
見た目も中身もセンスもキャラも(超ナチュラルで日本人離れした個性)
おっさん高遠彩子はもう眩しくって眩しくって目が開けられないのであります。
二人を主人公にして映画撮りたいよね?と本気で思う。
(私はそんなに映画通ではないはずなのになぜか映画を撮ってる夢をよく観ます笑)
仮に店主夫妻に全く出会わなかったとしても
食べるものは全てめちゃくちゃ美味しいので
もう恋に堕ちるしかないのだ。
「鴨ロース」
もう、見ただけで分かりますよね!?
お分かりですよね!?(愛爆発で何故か脅迫口調(笑))
ここの鴨ロースのおいしさはそんじょそこらの鴨ロースとは
全く別物と言ってしまいたい、大気圏ブチ抜け級、宇宙一の美味しさ!!
超薄切りだが一枚一枚の美味しさのパワーがとにかく強烈で
なんだか私にはわからないような
超高級ワインに漬けてましたかっていうような深ーい旨みと甘みがあって
私の脳も体も全部とろんとろんとろけそう。
最近は冷凍するのが当たり前の肉類ですが、ここは何とですよ、
毎日「しめたての鴨」を豊洲から入れているそうで・・・
素材も違うが腕も違う。
ああこれ毎日食べてダメ人間になりたい・・・
そして畳み掛けるように、
私を狂わせるものがどんどんやってきます。
「そばがき」
ここのそばがきを、私がどれほど愛しているか、
私はもう書きたくなんかない。
この愛を文章にするなんて無理だからだ。
ほわーっと香るふくよかな、そして力強さも感じる香り。
ひとくち口に含んで、笑いが止まらなくなった!
なんですかこのスーパースペシャルな食感はーーーー!!
他では経験したことのない、スーパーフワンフワンのそばがき!
口の中でとろけるとかそんなレベルははるか超えて、
もう私が食べているのか私が食べられているのか分からないレベル(意味不明笑)。
ふわふわの〜モワモワの〜、ぽってりふっくらスーパーエアリー!!
その全てが最高の香りに包まれ(うん、益子と言われれば確かに!!♡)
美しい味わいは常に口の中であたらしく生まれ続け、
周りの蕎麦湯がまた濃厚で死ぬほど美味しい!!!
もう、私は壊れましたので失礼します
地球のみなさんさようなら・・・
「穴子の出汁巻き」
これまたね〜〜!!
もうただただニクイとしか言いようのない
腕とセンスの素晴らしさ!!
卵の部分はほんのりとした出汁の味わい、甘みも塩分も控えめで
ホワホワぽってり、その上品さにうっとり。
そこにガツーーンと濃い穴子!
もはや味噌?ってくらいの濃厚さで
そのバランスが本当に素晴らしい。
美味しい!!!
「切り干し大根とクレソンの胡麻和え」
これもメニューのセンスからしてめっちゃ好み!!
クレソンはふわっと軽やか、切り干しはジューシー。
和の甘い味付けが苦手の私には胡麻和えっていうと
苦手なことも多いのだが、ここのはもちろん、
胡麻の風味がとても美味しい。
これは家で真似しよう〜〜♡
そしていよいよ・・・
私が本格的にブッ壊れるときがやってまいりました・・・
「もり」
真っ暗けにつき写真ではその肌の魅力を伝えられないのが
もどかしいですが・・・
箸先から香りを寄せると・・・
深く香ばしくたくましい香りがむわんむわんに香っておりますーー!!
それがずーーっと香りっぱなしどころか、どんどん濃くなるのが嬉しすぎる。
口に含むとパッキリとした硬めの輪郭線、
でありつつ噛み締めると細打ちでしなやかなのが凄い。
噛み締めた味も超濃厚で、舌に押し込まれるように
甘みと滋味深さがガツンガツン伝わってくる。
超濃厚系って、濃厚すぎてちょっとクドイ感じに停滞するイメージのものもあるのだが
「しらかめ」の蕎麦は、そういうポイントには全く触れずに
さらっと超濃厚に吹き抜ける、そんなニクさなのだ。
そばがき同様、栃木県益子のお蕎麦。
ここの蕎麦がスーパー美味しいのは紀元前から決まっていることなのだが
特筆すべきは蕎麦汁の美味しさ。
ご存知のように、私はおいしい手打ち蕎麦には
最初から最後まで蕎麦汁を1回もつけずに完食してしまう大悪党で
それはやはり蕎麦の香りというものが好きすぎるので、蕎麦汁につけると
やはりどうしてもその風味が邪魔でがっかりしてしまうことがほとんどだからである。
特にこの店のようにお蕎麦が猛烈に美味しい店であればあるほど蕎麦汁は付けたくない。
しかしここはねから、つけたらつけたで、ミラクルなことが起こるわけですよ!!
私からすると非常に個性的な汁で、なんというか、タテに深い。
(私の味に対する抽象的な表現は一般的に意味不明であることが多いので無視してください笑)
甘みも出汁らしい甘みがしっかりあるのだが、とてもストイックで横に広がらない味わい。
それが、ひとたび蕎麦をつけると
濃厚な汁の味を飛び越えて蕎麦が香ってくる。蕎麦を鮮やかに味わえる。
なんじゃこりゃ!!!つけても美味しいのやめて欲しいんですけど!!
(最低2枚食べたくなる・・・)
デザートにはこちらをいただきました♡
「牡蠣とあおさのつけ蕎麦」
まずこのビジュアルだけ見たら何事かと思いますよね?
このクリーミーな汁に、せいろ蕎麦をつけて食べるわけです。
これがまあ〜めっちゃめっちゃ美味しい!!
もったりとクリーミー、濃厚な牡蠣シチューみたい。
だがしつこさは全然なく牡蠣の旨みが全体をすっきりと支配している。
バターとか牛乳じゃなく豆乳だからなんですね。(豆乳大好き♡)
ただこれに関しては、この汁自体が美味しすぎるのとかなりすっきりめなため
この汁だけでガブガブ飲みたくなってしまい、
結局つけ汁とお蕎麦、別々に食べるのが私は幸せでした。。。
美味しかったあああ〜〜!
「牡蠣とあおさのつけ蕎麦」があまりにも美味しくて
もう一個デザート頼んじゃいました。
(どんだけお蕎麦が入る胃袋なのか)
「九条ねぎと刻みきつねのぶっかけ」
もう〜 こんなの美味しいに決まってますよね〜
「しらかめ」さんのセンスはほんとーーうにヤバイ!!
もう十分有名だが、これ以上人に知られたくないお店。
このひっそり感、美味しさ、全てのセンスがたまらなく好きなので
このままでいて欲しいお店なんだなあ〜・・・
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