魅力的なお蕎麦屋さんが多い大阪に
またどえらい名店が生まれてしまった。
蕎麦の素晴らしさはもちろん、
全体のセンスの良さにただただ脱帽!!
その名もちょっと不思議だが
外観も独特の雰囲気。
この住所のはずなのだが
ここでいいのか不安になる景色・・・
なんだかお洒落なレストランのようなものが見えるのだが
看板はそれとは関係なさそうな
カラオケスナックのものだけが目立っている。
んー?
私また間違えましたー? (^^;)
あ、合ってるわ!
わーい!!
流木かな?
素朴な木の板に貼られたメニューの数々。
伝えたい情報量が多いだけに難しいところだが
店に入らずとも早くもセンスの良さが垣間見える。
店内は、ご覧の通りのお洒落な雰囲気。
メニューはレザーの表紙に真鍮のクリップっすよ!!
ううう・・・かっこよすぎん!?
おっしゃれやわぁ〜〜 (≧∇≦)♡♡♡
メニューの表紙にときめいている場合ではございません。
このあとこの人、大変なことになります。
ときめき過ぎてもうダメだああああ!!!
そしてね、そしてね、
私がなんでこんなにのんきにときめいていられるかと言うと
「もう電話でお蕎麦お取り置き済み」だからなんです♡
ギリギリで時間が空きそうだったので夕方電話してみたのだが
お取り置きしてもらえてよかった〜〜
してなかったら心配と不安で寿命が縮む!!
その他の蕎麦メニューはこんな感じ。
うおおおお
美味しそうなメニューがいっぱい!
えーんえーん 誰か私にお腹を貸して〜〜〜!
おつまみのページ見たらもうほとんど泣きそう。
食べたいものだらけ!!センスが素晴らしい!!
とりあえず夢だけ語っていいですか?
「ガレット風明太子とろろ焼き」
「だし巻き」
「明石焼き風だし巻き」
「鰻巻き」
「白子の醤油焼き」
「白子の天ぷら」
「揚げ出し豆腐」
「ホタルイカの酢味噌和え」
「鶏と菜の花のからし和え」
「ホタルイカと菜の花のかき揚げ」
全部食べたい・・・(笑)
しかし神様は私にお腹をひとつしかくれなかったので
仕方あるまい。
悩みに悩んで、店主に相談までして困らせた挙句(自分で決めろ(笑))
これにしました!
「明石焼き風だし巻き」
蕎麦に全てを捧げ過ぎて全国のご当地名物を食べ損ねる人生を驀進中の私、
大阪のコナモンも福岡のうどんも名古屋のみそかつも食べたことがありません。
当然明石焼きも食べたことがないのだが、出汁で食べると聞いてから
おいしそうだなーと興味津々の食べ物なんです。
これは明石焼き「風」ってことで
ますます想像つかなかったのですがとってみて大正解!!
なんですかこの美味しい食べ物はーー!!
ふわっふわの卵の中にタコの食感のアクセント。
出汁の香り、おいしさが素晴らしすぎる。
いやー ここのおつまみは
メニューを見ただけで美味しそう過ぎてクラクラしたが
食べてみて案の定、このセンスの良さ。
やっぱり全部食べてみたい〜〜
そしてこの後、私はハートをもぎ取られ
全てを忘れてしまうような、運命の出会いを果たす。
「十割そば」
これまたオシャレな、
カゴバッグみたいな笊ですねえ〜
本日は福井の蕎麦とのことで、
素朴ながらも優しげな表情。
なかなかいい感じ・・・
ぎゃあああああーーーーーーーーーー
なかなかどころではございませんでした!!!
なんじゃこりゃ!素晴らしすぎる!!
この只事ではないかぐわしさ・・・
ガツンとたくましいのだがよくある感じの甘さはなく、
海を思わせるようなたくましさを
うんっっと澄ませて美しくしたような、
目を見張らずにはいられない素晴らしい香り。
口に含むとつるりとして少しだけ太め。
噛み締めると意外にもしっかりとしたコシに出会い、
そこからあふれる味わいがまたとんでもなく濃い!!
蕎麦のたくましくも滋味深い味わいが
ガンガン舌に押し込まれ、
一目惚れで腰を砕かれた素晴らしい芳しさは
薄まることなくどこまでも伸びてひろがり私を埋め尽くす。
なに・・・?なんですか?ここはどこ??
もう何が何だかわからないほど、最高の美味しさで・・・
地球の皆さんさようなら・・・
「二八そば」
こちらも福井の蕎麦。
見た目も先程の十割とかなり似ています。
手繰り上げ寄せた香りも小麦粉感をあまり感じさせず
先程の十割とそっくり。
食べた瞬間もそっくり。おいしいーーーー!!!
しかしこちらの方が蕎麦の味わいが薄めで
コシも若干だけどマイルド。
香りも先程の十割が天突くようにどんどん伸びたのに対し
こちらは途中でふっと淡くなっていく感じがありました。
先程の十割の衝撃が鮮烈過ぎて、
それと比べるとややおとなしく感じてしまいましたが、
この二八も味も香りもスンバラシイ、感動の名蕎麦でした!!
「田舎そば」
うわああ・・・
これまたすごいのが来てしまいました!!!
これはやばいですよね!?絶対やばいやつですよね!?!?
見入れば見入るほど、吸い込まれそうな蕎麦粒子の宇宙。
やや透明感のあるたくましい褐色の肌に浮かぶ無数のホシたち。
箸先から寄せた香りがまた最高ーーー!!!
香ばしく黒くどんどん香り高くなるが、
甘くならないところがここの蕎麦らしい美しさ。
見た目にも香りにも透明感を感じたが味も同様で、
旨みが濃いのだがどこか透明なスッキリ感がある。
殻のジャキジャキ感はまばらに散りばめられているのも
大変程よく楽しい。
うーーん この田舎も素晴らしいーーーー!!
ちなみにこの田舎のみ新潟の蕎麦。
どの蕎麦も美味しすぎてショック状態に陥ったが
強いて言えば、十割、田舎、二八の順に衝撃だったかなあー
もうなんだか、何が自分を駆け抜けていったのか
思い出せないくらいへにゃへにゃでございます・・・
私をこれだけメロメロのへにゃへにゃにした名店だけに、
蕎麦汁がまたバカ旨なのであります。
これだけお蕎麦が完璧に美味しいので絶対に蕎麦汁にはつけたくなかったのだが
試しにちょっとつけてみてひっくり返りました!!
結構醤油辛いですと言われたのだが、たしかに濃い。
でも甘みと出汁の味わい、酸味、
全てが合わさって絶妙の美味しさに着地している。
なんですかこの魔法の汁は!??? (≧∇≦)
もうもうもう、私いい加減お腹いっぱいなんですが
どうしてももう少しこの店を味わいたく
再びメニューを眺め始めちゃいました。
温かい蕎麦の太切り蕎麦は
予約しておかなかったので(存在を知らなかった!!泣)
今夜は売り切れ。
そもそももうお蕎麦は二八しか残っていないとのことで
種物界に進出することにいたしました♡
気になるお蕎麦もいっぱいあったのでまたまた悩みましたが・・・
「くみあげ湯葉そば」
これはね、絶対美味しいと思うんです。
わかってるんです。
だいたいこのメニューがある時点で、もう見えています。
このセンスのいいお店がこんな美味しそうなメニューを
具現化したらどうなるか・・・
お蕎麦のアップは何回でも撮りたい人(笑)。
くみあげ湯葉さんはこんな感じのとろとろ〜
蕎麦汁にくみあげ湯葉を投入して混ぜると、
こんなクリーミーな汁の出来上がり。
こーーれーーーがーーー!!!
犯罪としかいいようのない美味しさでして!!
以下、私の恥ずかしいメモをご覧ください。
「犯罪的おいしさ
湯葉のとろとろクリーミーさ
そしてここの蕎麦つゆの超絶うまさがひきたちまくり
死ぬほどおいしい
そして海苔がニクイ 殺す気か」
なんとアタマの悪そうなメモ・・・(笑)
強いて言えば、これは名店あるあるですが
ここのこんな絶品のせいろを種物で食べるのはもったいない、
こんなに美味しい種物なら
もう少しテキトーな蕎麦でも(ってどんな蕎麦よ笑)
全然美味しいと思うからもったいない・・・
という気持ちが食べている間中拭えないこと。
でもなー やっぱりここの蕎麦だからこそ
この「くみあげ湯葉そば」もこれだけおいしいんだろうけど
でもやっぱりどうしてももったいないような・・・
ゴチャゴチャゴチャ・・・(な胸の内)。
店内にはずっと日本のロックが流れていて
長髪を結んだ店主が慣れた様子で働いている。
謙虚な話し振りが印象的で、
興奮を隠そうとキョドる動物(私)にもとても親切だった。
私は関西のお蕎麦屋さん巡りが大好きだが
今回はまたまた鮮烈なショックを受けて楽しかったーー!!
ここは次回はもっと盛大にいっぱい頼んで
今日食べたかったもの全部食べたい!!
皆さん、ご一緒に行きませんかー? (≧∇≦)♡
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