前回に続きまして・・・
「営業時間が極端に短い名店が多い信州において
夜遅くまで美味しい手打ち蕎麦が食べられる神なお店」
シリーズです!
松本駅から徒歩2分という凄いロケーションに、
こんな凄い店構えがドーン。
かっこいい!!あがるぅー!
でも「馬刺し」の幟だけが目立って
お蕎麦の文字がないのが私を不安にさせます (^^;)
いや、でもここは手打ちのお蕎麦が食べられるお店のはず・・・
近づいてメニューを見ても、お蕎麦ないですね〜?
馬肉料理が得意なお店らしい。
あっ、でも入り口の黒板に書いてありました、
蕎麦居酒屋〜♪
入ってみるとジャズが流れる店内はカウンターありテーブル席あり、
2階もあってかなり大きなお店だった。
2階の座敷席は畳ではなくピンクのカーペット敷で
外観に反してほっこりした雰囲気。
2階の座敷席に案内されてメニューを見ると
ありましたありました、これを食べに来たんです♡
安曇野産地粉♡♡♡
そして二種盛り最高ー!!
メニュー本の蕎麦のページはこんな感じ。
下の段が決意表明みたいな箇条書きがすごい (≧∇≦)
安曇野の、有明産なんですね〜
そしてこの時点になってやっと私気づきました(遅!!)。
この綺麗で立派なメニュー、数ヶ月前に行った
ここから近い「山里」さんと同じですよね!?
前回のブログ尋ねてみるとやはり系列店とのこと。
そうそう、馬肉料理が名物で
すごいバリエーションだったんでしたね〜
信州ならではのメニューにも惹かれる。
お酒も信州の地酒がいろいろ♡
懐かしい思い出のお酒もあって嬉しい。
オトウチャーン(T_T)
とりあえず、アウトドア後はこれっしょ!
お通しも、野菜がいっぱいで家庭的な感じ。
こういうの大好き。
前回「山里」に行った時、
「この店はメニュー豊富でいろいろ目移りしちゃうけど
限界まで蕎麦屋定番っぽいメニューを厳選するのが吉!!」
と結論を出した私。
でもまあまあアホなのでまたメニュー名の美味しそうさに踊らされて
こんなのオーダーしちゃいました〜
「馬肉ネギチャーシュー」
一応、アウトドア後は動物性タンパク質を摂りましょうって
狙いもあって選びました( •̀ .̫ •́ )✧
運ばれてきた瞬間はイメージしていたものと違って
ハズしたか!?とヒヤッとしたが、これがなかなかに美味しい。
馬肉はなぜか黒く乾いた干し肉みたいなパリパリした食感で
名古屋の味噌煮込みっぽい真っ黒いタレに
お肉もキャベツもレタスも浸りまくっている。
私はこういう甘い和風の味付けが苦手なのだが
なぜだかこれは美味しくて、
初っ端から不思議な魅力の一皿に出会ってしまった。
お次は手堅く、
お蕎麦屋さんの定番メニューにありそうな一品。
「雑きのこおろし」
信州に来てきのこおろしをメニューに見つけて
頼まなかったことはないほどの大好物。
大きなきのこがゴロゴロ!
保存のためなのかお酢の味がするのが少し残念だが
食感がほとんどお肉みたいのもあります〜♡
こちらのお店は馬肉料理が名物のようなので
煮肉愛好会会長としては是非煮込みが食べたいと思いました。
が、メニューをいくら見てもない・・・
こんなにたくさん馬肉メニューがあるのに
そんなわけはないと思ってスタッフに聞いてみると
「ありますよ〜こちらです!」
と教えていただいたのがこちら下段左からふたつめのメニュー。
「おたぐり」・・・?
たぐるって普通はお蕎麦かと思ってしまうのは
脳が蕎麦色に染まった人間の妄想でしょうか。
「おたぐり」が煮込みなの??
おもしろーい、是非それください!とオーダーしたこちら。
「おたぐり(馬もつ煮込み)」
馬もつ煮込みって初めてかも?
でもそんなに特別な感じはなく
煮肉愛好会会長としてはスタンダードな美味しい煮込みでした。
味付けも、先程の「馬肉ネギチャーシュー」は
名古屋っぽい黒いお味噌だったがこれは普通の素直なお味噌味。
ゴボウなどの野菜の香りも良く大変美味しい。
「信州そば食べ比べ」
まず思っていたよりずっと量が多いことにびっくり。
(これで900円!?)
そして何よりも、
どちらもとんでもなく美味しそうなんですけどーー!!!
「粗挽ブレンド細そば」
・・・もう、私などが多くを語らずとも
写真を見れば伝わりますよね・・・?
この素朴で優しい風情。
これは絶対においしい!!!
箸先から香りを寄せた瞬間、感激が全身を駆け巡る。
なんというかぐわしさ・・・
むわぁーとする逞しいのにさわやかというところが最高。
しかも、これでもかとキンッキンに冷たくシメてあるのに
こんなに香るって凄い。
口に含むと極細ちゅるちゅるの舌触りで、コシは弱めだがちゃんとある。
そして何より味が濃い!
これが穀物の味!?と驚くような、濃厚なアミノ酸的旨みが
舌に押し込まれるようにガンガン溢れてくる。
なんというおいしさ・・・!
そしてこんな遅い時間に
こんな素晴らしい手打ち蕎麦が食べられるありがたさ・・・
「このありがたさ、わかってますか!?」
と各テーブルを廻りたい(やめろ)。
この「粗挽ブレンド細そば」は「山里」の細い方のお蕎麦と
甲乙付け難い感激でありました。
「田舎挽 黒太そば」
「山里」の「黒太そば」は名前のわりに細打ちだったが
この「蔵の向こう」の「黒太そば」はしっかり太打ち。
黒く低く渋く逞しい香りがふわぁ〜
こちらもこれでもかとキンッキンにシメられているのに
ちゃんと香っているのがすごい。
(ここまでキンキンじゃなければもっと香ってくれるかもな〜)
ずっしり重量がある蕎麦でつるんっつるんなのでたぐりにくいが
噛み締めるとしっかりとした歯応え、もぐもぐ食べるお蕎麦。
ちょっとねちっとした質感で噛み締めた味がこれまた濃い!!たまりゃん!!♡
黒く甘い味わいでありつつ、どこまでもすっきり綺麗なところが素晴らしい。
うーーん おいしい〜〜!
でも香りの豊かさという点で
「山里」の「黒太そば」の方が僅差で好きかなー (≧∇≦)
強いて言えばですね・・・
蕎麦汁が、かなり強烈な甘口の、
鰹ぉぉーー!!という味でございました。。
伝統的に信州の蕎麦汁は甘いことが多く
でもそれは蕎麦国信州の郷土性として尊重したい気持ちもあるのですが
とにかく私が「和の甘い味付け」が苦手なこともありまして・・・
とは言えこちらのお蕎麦が美味しすぎて
私はまたしても一度も、お蕎麦を蕎麦汁につけず
お蕎麦だけムハムハうっとり完食してしまいました。
つけて食べてもいない奴の意見は聞くことはありません( ̄▽ ̄)
そして安曇野有明産の蕎麦粉が素晴らしいことを証明するかのように
蕎麦湯も美味しかったー!
なんとトイレに、こんな張り紙があって
写真撮っちゃいました。すごい♡
私は信州が大好き。
山あり温泉あり美味しいお蕎麦あり!!
帰りに通ったこんな眺めも好きだなあ〜