2021年12月31日

年越し蕎麦♡


今年もKさんから、最高に美味しい
手打ちの年越し蕎麦をいただきました!

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「ざる」と「田舎」。
茹でる前から美しさにうっとり♡


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死んでも失敗しないようドキドキしながら茹でると・・・



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今年のせいろはちょっと例年とは違う、
ムワッとたくましい香りと甘さが際立ったお蕎麦。





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田舎そばがまた絶品で、黒く深く香ばしい香り
が最高!!
噛み締めると極太のネッチリとした食感の中から滋味深い味わいがふんだんに、いくらでも溢れてきて、
美味しいなんてもんじゃない。
ずーーーっとモグモグしていたくなっちゃう (≧∇≦)



Kさんは蕎麦汁がまた衝撃的な美味しさで私は大ファン!
毎回ノックアウトされてしまう。

かなり濃厚なのに意外にも甘みや華やかな出汁の香りは最低限に抑えられていて、非常にストイックな出汁の上にシャープなかえしの旨味が濃厚ストレートにのっている感じ。
とにかくたまらなく粋な印象の蕎麦汁で、これにお蕎麦をつけるとニクイほどお蕎麦の香りの邪魔をしない。この蕎麦汁は本当にすごい。

今年もたくさん美味しいお蕎麦を食べましたが、
Kさんのお蕎麦で締めくくりできて幸せ!

皆様、本年も大変お世話になりました。
来年も歌ってたぐって楽しい年にしたいです。
2022年が、皆様にとって素晴らしい年でありますように!

Kさん、ありがとうございました〜!

(↓この本の著者の方です!)
茨城のそば屋さん―常陸秋そば50店 (茨城グルメ本舗) (いばらきグルメ本舗) https://www.amazon.co.jp/dp/4872732510/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_MV33FG1VD9R0R950SMS9
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2021年12月30日

年越しイブイブ蕎麦♡

古くからのお友達の上田市の「いちや」さんから、手打ち蕎麦をお送りいただきました〜

箱を開けてまず出会ったのは南天の葉、その下に新聞紙。

いちやさんらしいなあ〜

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縁起物&防腐効果のある南天ですが、私はその葉っぱの形が美しくて大好き!


肝心のお蕎麦は、茹でる前の状態からして長野のお蕎麦の香りムンムン。


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おー!キミ、長野のお蕎麦だねー?と思いつつ茹でたら、オヤ茹で上がりのかぐわしさは長野っぽくない?

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でもフレッシュで最高に素晴らしい香り!あとでお聞きしたら長野の在来種と北海道のブレンド、長野ハーフくんでした

 

食感も素晴らしく、繊細な舌触りと優しいのに確かなコシ。

懐かしい「いちや」のお蕎麦!


「いちや」さんはまた蕎麦汁が大変に美味しくてですね。。

私の好きな王道系ではなく、ストイックな出汁加減と甘みの上にキュンとした酸味がのったどちらかと言えば個性的なタイプなんですが、これが蕎麦をつけると素晴らしく美味しい!!

長野のお蕎麦屋さんは全般に蕎麦汁がかなり甘いのですが、全く別世界の素晴らしい蕎麦汁。


お蕎麦の香りを愛するあまり、普段は蕎麦汁さんを邪魔者扱いしてたまにつけて食べて見ても後悔ばかりという私なのですが、限られたお店のみ、つけた時の美味しさにノックアウトされます。

いちやさんのお蕎麦は後半はずっとつけていただきました〜!

(一人で二人前食べちった ()


お蕎麦の茹で方の詳しい説明書きもつけてくださったので、手打ち蕎麦を茹でるのに慣れていない私でも上手に茹でられました。

いちやさん、ありがとうございました!!  


posted by aya at 16:56 | Comment(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月29日

上野「味喜庵」(二日続けて本陣坊系!)


「二日続けて本陣坊系!」
前回の続き〜

一人で神田「味喜庵」に行き、久々に感動、大興奮した翌日、
私は家族と茨城へ小旅行に出かけた。
父の希望で春風萬里荘を訪れ、日動美術館も楽しんで
素晴らしき師走の休日を過ごした。

しかし我が家の家族旅行で毎度困るのが食事。
何しろ父は私が「イタリア生まれの武士」と名付けた程、個性的かつ自由な人で、
食事の店を前々から予約するなんてとても無理。
もちろん予約自体は私がするのだが、直前までフリーダムでいたい父に
どんなものが食べたいかを何日も前に尋ねるとか
「今日は夜は◯◯時にここに行きます」とか予定を決めるのがまず無理なのだ。

というわけで夜食べるところが何も決まっていないままの茨城からの帰路、
車の中であらためて訊くと(直前なら訊いていいんです)
なんと母が「お蕎麦なんていいんじゃない?」と言うではないですか〜!
父もそれでいいと言うので、さあそれからが大変。
私は私の持てる限りのお蕎麦屋さん知識をフル回転させ数十分間、
今日のこのシチュエーションに合った店を洗い出し、選び出し!!
こう言うときの私の集中力と
何としても成し遂げたいという情熱は我ながら凄い。

やはり家族みんなでなので、
お蕎麦だけでなくおつまみが充実しているお店がいいし
できれば個室でゆったりしたい。
大衆的な感じもいいが、今日のこの感じだと
ちょっと雰囲気もいいお店がいい。

そこに閃いたのが、昨日行った神田の「味喜庵」( •̀ .̫ •́ )✧
しかしその日は土曜日で神田「味喜庵」はお休みなので
上野にある味喜庵に行くことに決定〜!


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外にあるメニューからして楽しそう〜!

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通されたのは広くはないが個室になっているテーブルで
居心地のいい席でよかったー!

お腹が空いている父はこの店の様子に大満足のようで
壁に貼ってある写真付きのキャッチーなメニューにさっそく引っ掛かり
「これ全部取ろう!」とか言い出します (≧∇≦)

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えっ全部!?ほんとに?と確認すると
「下仁田ネギ」と「出汁巻き卵焼き」は外せないらしいので
じゃあそれいきましょう!



「栃尾の油揚げ」もいいな〜

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お通しからして大変美味しい。

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「ぶり刺し」
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私の熱いリクエストで頼んだぶり刺し。
脂がガッツリ乗ってるのにとても美しい脂感でおいしい〜!!


「〆鯖」
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なにせ鯖が好きすぎて一生分を先取りで食べてしまい
7年ほど前にアニサキスアレルギーになった私です( ̄▽ ̄)
最近は勝手に解禁して食べちゃってます〜
ああ〜天国の味がする〜



「下仁田ネギ」
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父が一番に目をつけてオーダーしたので期待しちゃったのですが
意外とフツウでした〜
私、家でもよくこういったものを食べるもので(^^;)



「穴子天」
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これが美味しかった。
大きくはないが旨味濃厚、臭みゼロの素晴らしい穴子!!
衣はパリパリではなく優しい薄衣で上品な美味しさ。
これいいですねえ〜



「ゲソ焼き」
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これも父のリクエスト。
これが見た目以上に美味しかった!
歯応えある部分とやわらかでしっとりした部分があり、
焼きの香ばしさがたまらない。



「出汁巻き卵焼き」

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ふっくら美しい、いい眺め!


美しい出汁巻きはどうしても断面を撮りたくなる私。

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味としては出汁薄め、甘みしっかりめで
出汁巻きというよりは東京の卵焼きの感じ。
「出汁巻き卵焼き」っていう名前だからいいのかな? (≧∇≦)



「牡蠣フライ」

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家族みんなの大好物牡蠣フライ。
大粒でふっくら、衣もサクサクでみんな大喜び!
素晴らしくおいしい!!



そしてついにクライマックスへ。
みんな好きなお蕎麦をそれぞれに注文!


「九条葱おろしそば」

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とりあえず九条ネギしか見えない豪快な姿!
大根おろし、鰹節、九条葱、刻みどんこ、揚げ玉、揚げ餅、
のお蕎麦。


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覗き込んだらちょっとだけお蕎麦が見えました (≧∇≦)



「ぶっかけそば」

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山菜、おろし、三陸若布、かつお節、九条葱、揚げ玉。



そして私は「大海老天もり」にしちゃった!

「大海老天もり」

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海老はぷりぷりで美味しかったが
さっきの穴子天と比べるとちょっと衣が頼りない感じかな?



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本陣坊系らしい綺麗なお蕎麦。
もともと本陣坊系のお店のお蕎麦には
「香りはあまりないけれど色々食べ飲みした後に
喉越しよくツルッと食べられる粋な蕎麦」
という認識を持ってきた私。
しかし昨日、10年以上ぶりの本陣坊系として
神田「味喜庵」に行ってみて、その鮮烈な香りに感激させられたのだ。
この上野「味喜庵」でも期待の高まるところ、だったが・・・!?

あらー
なんだかこちらは全然香りませんでした。。
口に含むと驚くほど強靭なコシがあり、でも決して硬いわけではなく
噛み締めるたびに弾むよう。
味わいもスッキリで、やっぱりここのお蕎麦は飲み食いした後の
〆用のお蕎麦だなあ〜と実感。
天もりの野菜天と一緒に食べると
めちゃめちゃ美味しかったので無問題!!
(実は私天せいろが大好物なのに
お蕎麦をお蕎麦だけで食べたすぎて普段は全然オーダーできないもので〜 (^^;) )


「鴨せいろ」も一口もらいましたが、王道の美味しさでした♡

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まあ〜 とにかく楽しかったこと楽しかったこと!
家族全員大喜びで「こんなにいいお店を選んでくれてありがとう」と
ものすごく感謝されちゃいました。
ううっ うれしい、必死で選んだ甲斐あった!

そうなんですよねえ〜
私はついいつもお蕎麦命、お蕎麦の香り命過ぎて
そこに向かって突進する人生を歩んでいるけれど
人と行く時はそのシチュエーションによって
どんなお蕎麦屋さんがいいかが全然違ってくる。

今日みたいな日には本陣坊系のお蕎麦屋さんはやっぱりピッタリ。



他の本陣坊系のお店にもまたいろいろ行ってみよーっと!



posted by aya at 10:40 | Comment(0) | 東京の蕎麦>台東区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月28日

熱海観光その3


午後は旧ホテルニューアカオの建物見学に行きました。

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華やかな良き時代ならではの優雅なデザイン!

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今にもフレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズが
くるくると舞い踊ってくれそうな・・・


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昔の映画の中に迷い込んだような空間でした。

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夜はもちろん温泉とお蕎麦♡





posted by aya at 12:14 | Comment(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

熱海観光その2


朝イチで行った起雲閣。

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洋館も日本家屋も美しくうっとり!

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志賀直哉、谷崎、太宰、泰淳など文人達に愛された場所なので
その紹介も多く、昭和文学好きにはたまらない空間でした。


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庭を囲むように建物が建っているので、
古い硝子の揺らめきの向こうにお庭や向こうの建物を見ていると、
彼らが宿泊した日と同じ日の光を私も見ているような気がしました。

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posted by aya at 11:48 | Comment(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月27日

神田「味喜庵」(二日続けて本陣某系!)


その時私は深刻な「血中蕎麦粉度減少症」に陥っていた。
目的のお蕎麦屋さんにフラれ、しかも不運にもお昼時は終わろうとしていた。
まずい。今すぐあの魔法の粉が体に入らないと倒れる。

ヨロヨロと歩く私の脳裏に
何故か突然浮かんだアイディア!

「そうだっ
10年以上ぶり(もっとかも)に本陣坊系のお店に行ってみよう!」
神田には「味喜庵」があるもんね〜



やった!営業時間ギリギリ間に合った〜!
お店は地下にあるらしい。

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おじさん多き街はお蕎麦屋さんも多い。
便利でありがたいですね〜 居心地いいですね〜



さすがおじさんのパラダイス神田、
隣は「もつ焼きセンター」です (≧∇≦)

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本陣坊系のお店、というのは、
日本橋、新橋、御徒町、神田など、東京に何店舗もあるグループ店。
「本陣坊」という名前の店もあるし
全く違う名前で営業している店もある。
どこも酒肴の類が豊富で美味しくて、
蕎麦屋というより蕎麦居酒屋として使えるお店。
でありながらお蕎麦はちゃんと手打ちだし、
お店の雰囲気もほどよく高級感があって会食やデートでも使えちゃう、
ありそうで意外とない存在のお蕎麦屋さんなのだ。

私も詳しいわけではないが、昔聞いた話だと
店員、弟子を大切にして店舗を増やしているということで
そういう意味でも好感度が高かった。
昔はこのグループのいろいろな店に何度も行ったものだが、
ただ、お蕎麦だけで言うとちょっと私の好みから外れたのだ。
この蕎麦打ちの技術のためなのか
はたまた使っている蕎麦粉のせいなのかわからないが
蕎麦の香りを追い求める虫のような私にとっては
どの店で食べても蕎麦の香りが物足りなく感じられた。

もちろんそれがこの本陣坊系の狙いなのだろうと私は思っている。
私のように少しでも多くの香りを吸い込みたいばかりに
汁もつけずにモグモグお蕎麦を堪能する奴の方がおかしいのであって
ここのお蕎麦は質感、食感命。
美味しいお酒とお料理を散々いただいた後でも
ツルツル〜ッと粋に、流麗にお腹に入る手打ち蕎麦、
というのが私のこの店のお蕎麦に対する見解だ。

しかしやはり少しでも多くの蕎麦の香りを嗅ぐことを
生きる目的としている動物(私)としては
香りが少ないお店はどうしても行く機会が減ってしまう。
10年以上も来なかったのはそういう訳なのだ。



前置きが長くなったが、長い時を超えて
私は久々の本陣坊系列店、「味喜庵」に入った。
神田の店は予想以上に高級感ある店舗でびっくり。

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お昼に一人で入ったというのに
綺麗な個室に案内されて贅沢気分〜
BGMは琴の音ですよ!
「え、ここほんとに神田?」と言いたくなる雰囲気(笑)。
でも店員さんはフレンドリーで、極めて居心地がいい。


そしてメニューを見て私の体温が何度か上がりました!!

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↑この時点でかなり楽しいですが



↓この楽しさはもう発熱発汗レベル!!!

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ナニコレ楽しすぎるうぅ〜〜〜!
いちばん安くてせいろ800円だからその時点でサラリーマンのお昼としては
贅沢なメニューなのだが、100円とか300円とかで温泉卵とか大海老天がつけられるなんて
見てるだけでワクワクする。


お昼からおつまみもガンガン頼めます (≧∇≦)

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もちろんこちらも〜♡

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おほーっ
私の好きなお酒がいっぱいあります〜 (≧∇≦)


これだけいろんなメニューに目移り・興奮しておいてナンですが
やはり私は私なのでお許しください、私は愛する人の胸に飛び込みます。
(「せいろ一枚ください」はこの人生において何千回と言ってきたので
寝てても言えそうな台詞である。)


そして汚い手段?というほどではないですが
一応ここで私は保険をかけます。
なにせ10年以上ぶり。
そのお店のお蕎麦がものすごく美味しいという確証がない時、
私は「卵」か「揚げ」、または「天ぷら」をプラスしてオーダーするのであります。
このトッピングがあるとどうしたって美味しくなっちゃうんですよ〜♡
今日はトッピングメニューから「こだわり玉子(100円)」をプラス。


きたーーー!!

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お蕎麦は小さめのせいろに二段重ね。
お盆もせいろもピカピカで、高級感のある美しさ!


せいろは本陣坊の「本」の紋入りですね〜

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「こだわり玉子」というだけあって
大きくて色も濃い立派な生卵。

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そしてお待たせいたしました、
肝心のお蕎麦に向かい合います。見入ります。

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つやつやと輝く肌はまさに、懐かしの本陣坊系のお蕎麦。
たぐり上げて箸先から香りを寄せると・・・
エ!? と、びっくりしては何ですが
素晴らしい香りがします〜〜〜!!♡
むわ〜とたくましい香りに加え、香ばしさもあり感激のかぐわしさ!
口に含むと、これでもかとキンッキンに〆られていて
この温度でここまで香るってほんとにスゴイ。
冷えっ冷えのつるっつるで、噛み締めるとムッチムチの強靭なコシ。
食感としては柔らかいのに驚くほど強靭なコシだ。
しまった、こんなにお蕎麦が美味しくては
せっかくトッピングでつけた「こだわり玉子」、
ぜんぜん要らなかったかも、汁なしで最後まで食べたい・・・と後悔したのだが。

私の経験ではお蕎麦には冷水で〆られて出された時から
だんだん香りが強まっていくタイプと、弱まっていくタイプがある。
残念ながらこのお蕎麦は後者で、最初の鮮烈な香りは
だんだん感じられなくなってしまった。
しかーし!そのために私は、
抜かりなく「こだわり玉子」を頼んでいたではないですか!

蕎麦汁に生卵を落として食べるのは
私が家で乾麺蕎麦を食べるときの定番で、
どんなお蕎麦もそれはそれは美味しく食べられる。
この卵はさすがこだわりと名乗るだけあって
ウン、確かにウチで買ってる卵より濃厚で美味しい!

味喜庵は蕎麦汁がまた美味しくて見事。
濃くて甘さも酸味もがっつり、でもまろやかにまとまっているあたり
老舗の名店系の、卓越した美味しさだ。



ひゃ〜〜
本陣坊系、久しぶりになっちゃったけど
こんなにお蕎麦が香ってくれるとは!!
しばらく来なくて損しちゃったかも?!

3人以上で落ち着いてゆっくりお蕎麦食べたいシチュエーションの時など
すごーく使える店なので、こりゃあまた行かなくちゃ・・・
と思っていたら、なんとこの翌日、
成り行きでまた行ってしまいましたとさ!

翌日どこへ行ったかはまた次回〜♡

posted by aya at 19:13 | Comment(0) | 東京の蕎麦>千代田区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月25日

Merry Christmas Eve


イブ蕎麦は愛するお店で。


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posted by aya at 09:24 | Comment(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月24日

熱海観光その1!



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予約をしていたカフェの眺めに感激。


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しかも全部美味しかった!

ここ、すごい♡

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りんごとキャラメルのパフェ〜♡
キャラメル味だと突然甘いものOKになる人 (≧∇≦)

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posted by aya at 15:16 | Comment(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月14日

長野・南豊科「一葉」


めちゃくちゃおもしろいお蕎麦屋さんに行ったなあー!!

行く前に勝手に想像していた印象と違いすぎた (≧∇≦)!


事前に私が得ていた情報、ということで
まずはこちら「一葉」のお蕎麦メニューをご紹介。
こんなお蕎麦があるんです〜

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信州に多い、「胴搗蕎麦(どうづきそば)」というお蕎麦ですね。

どうづきというのは、石臼を使った製粉をしない珍しい製法。
蕎麦の実を甘皮がついた状態で2日間冷水にさらし、
発芽しようとしているところを杵と臼でついて生地にするのだ。
(さらさらした所謂蕎麦粉にはならない)

そもそも私はただただ蕎麦の香りに恋焦がれている虫のようなもので、
詳しい製法や蘊蓄などはなるべく知りたくないタイプ。(誰も信じてくれない)
なのでどうづきという製法がどれだけ大変なものかはよくわかっていないのだが
とにかくこのどうづき蕎麦というのを出す蕎麦屋はどこも価格が高いので
きっとよほど手間がかかる製法なんだろう、という想像をしている。

せいろ一枚1700円とか当たり前!
常識で考えたら、ハァ!?という価格なのだが
どうづきをしているお店はどこも高めなので
そういうものなのか、と思うしかない。
当然、お蕎麦の価格が高いだけではバランスが取れないので
どうづき蕎麦を出す店は自然と店舗も高級オシャレ系、
蕎麦以外のメニューも高級店モードであるところが多い。


私は普通の石臼挽きのお蕎麦が大好きだし
お蕎麦の値段はできれば安い方がいいと思っているが、
お蕎麦に対して強い愛情を持って一生懸命な人に滅法弱いと言う性質がある。
普通に製粉すればもっと簡単なものを
わざわざその手間がかかって割高になる胴搗という製法をする根性、
そのお店が貫いているものに敬意を払いたくなるのだ。



前置きが長くなりましたが、以上の通り、
私は今回の「一葉」さんに対して
「高級オシャレ系」「お蕎麦に対してものすごい情熱ありまくり系」
というイメージを持ってお店に行ったわけであります。


たどり着いてみると、長閑に旗めく「そば処」の幟。

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なんかもうこの辺から拍子抜け?
手打ち!とか本格ナントカ!みたいな気合いバリバリの幟ではなく、「そば処」。
この謙虚なフツウっぷり!!
いいなあ〜〜〜早くも大好きになりそう (≧∇≦)♡



お店の外観はこんな感じ。

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美しい瓦屋根に見事な松の木。
この外観を見た時は、想像通りの高級系雰囲気に見えたんです。



店内に一歩入って、迎えてくれた人にギョッ( °o°)

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今流行りのアノ方ですね?
びっくりした〜



店内は意外にも、ごくごくスタンダードで居心地の良い雰囲気。

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そして気になるお値段です!

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えっ普通・・・
っていうか激安!?

ちなみに最初のメニュー写真でご紹介した
どうづきの「粗挽きそば」「細挽きそば」は
「もりそば」か「ざるそば」を選択してからどちらかを指定、
なのでどちらも750円なんです!


お蕎麦だけでなく一品料理なども驚きの安さ。

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高級系のお店のスタッフはギャルソンエプロンをした
お姉さんなどが多いイメージがあるが
ここで注文を取りに来てくれたのは
控えめな印象で年配の、このお店の奥さんである。



そして何よりもここが一番このお店の面白いところ!!

客席にはBGMなどもなく無音。
山の麓の町の静かな蕎麦屋、のはずなのだが・・・

厨房から漏れ聞こえる、というには大きすぎる、
これ以上ないくらい元気なお祭りのような音楽が
大音量で聞こえてくるのだ!!
音頭?民謡?歌謡曲?祭囃子?
ジャンルが難しいが、チャンチャッカチャチャチャチャン!


以下が私が必死で書き取ったメモ(≧∇≦)

ドドンパッ
チャカラカ スチャラカ
ハア〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
つっきがぁぁーでったでーたー
ソーラン節
きれいなオナゴが好きななんとかぉー


・・・ここの店主はこういった、
これ以上ないくらいエネルギッシュな音楽からパワーをもらって
毎日厨房で頑張っているんだなあ〜

そう思うと微笑ましいやら可笑しいやらで
こちらも滅法楽しい気分になってしまう。



「馬もつ」
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煮肉愛好会会長(会員募集中)の私であるので
煮込みを見たら必ず頼みます!
しかも馬肉ってところが長野らしくていいですよね〜♡
濃厚だけれどくどさのない、大変美味しい馬もつ煮!!


そして早くもやってきてしまいました。
ドキドキの、「粗挽きそば」!!

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おおーーーっ
輪郭線がキテます!
まさにどうづき!!


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美しい粗挽き肌も素晴らしいがそれよりどうしても目が行くのが
このどうづき特有の輪郭線と、ぷつりぷつりとした断面である。
期待いっぱいで箸先から香りを寄せると・・・最初はほぼ香らない。
ところがしばらくすると、
やわらかくふくよかな香りが淡く漂ってきた〜♡
食感はちょっとぽきぽきして短め、まさにどうづきなカンジ!
味わいはすっきりと澄んでいる。




天ぷらも食べたかったので「細挽きそば」は
「天ざるそば」として頼んでみました。
海苔がかかってきて驚いたけど、
そうそう、天「ざるそば」だもんね〜

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おお〜!!
どうづき蕎麦としての個性はこちらの方が弱く見えるとは言え
なんかこっちの方が美味しそうかも! (≧∇≦)
と思った通り、こちらは初っ端から青くフレッシュな香りがフワ〜!
淡いけど実に素晴らしい香りだ。
細いのにかなりしっかりした食感で
しかも一本一本がまっすぐでないので口中で暴れる感じすらある。
こちらも味わいはすっきり。


蕎麦汁は長野らしくかなりの甘口。
天つゆのほうが甘くない店も多いがこちらは天つゆも甘口だった。


天ぷらは、エビ、キス、かぼちゃ、春菊、えのき、
そしていちばん手前にあるのは・・・

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なんとりんご!!
おもしろーい、長野だあ〜〜〜 (≧∇≦)♡
パリ感もあるけどフワフワのやさしい天ぷら、
美味しくいただきました。


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どうづき蕎麦、びっくり価格、鳴り狂う音頭。
全部ひっくるめて実に楽しい思い出、心温まる時間だった。


以前はもっとメニューも多かったようだが
最近はメニューを絞って音頭で元気つけて営業しているらしい。

こういうお店は、長く続けて欲しいと願わずにいられない。

またこのあたりに来たら是非寄らせてもらいまーす!! (≧∇≦)



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posted by aya at 12:04 | Comment(2) | 甲信越の蕎麦>長野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月01日

市ヶ谷「大川や」


老舗の蕎麦屋には、そこにしかない魅力がある。
蕎麦だけで言えばものすごく美味しいというわけでなくても、
その店、その場所から嫌でも漂ってくるずしっとしたものに身を委ねると、
そこで食べるものや過ごす時間の全てが
唯一無二の素晴らしいものに感じられてしまう。

この「大川や」は老舗ではない。
しかしその蕎麦、酒肴の類、そこに流れる時間、
存在の全てがあまりにも素晴らしすぎて、
私の中では老舗の蕎麦屋への思いと同じような憧れが募ってやまない店なのだ。

誕生日にどこに行きたい?と聞かれて
迷わず「大川や!」と答えたこともあるくらい (≧∇≦)



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奇を衒わぬさりげない外観。
東京の蕎麦屋らしい、粋な佇まいだ。


カウンター席ありテーブルあり、個室のような部屋もあって
シーンに合わせて使いやすい。

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本当はここでお酒飲むのはサイコーなんですが
時節柄ノンアルコールビール。
ノンアルでも大満足できちゃう私ってほんと便利 (≧∇≦)

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「朝〆とりわさ」
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こういうスタンダードなものが
いちいち最高に美味しいところがもうニクイとしか言いようがない。
ごく薄く火が入れてあり、味わいも弾力もたまらない美味しさ!



「桜海老かき揚げ」
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どこでも注文してしまう大好物メニューだが
ここのは口に入れた瞬間目が丸くなり
あまりの美味しさに笑い出してしまった!
とにかく油がいい、腕がいい。
シャクシャクと軽く香ばしく、衣が美味しすぎますって〜〜
桜海老の香りも最高!!

しかも私、天ぷらは断然塩で食べる派なんですが
ここの天つゆの美味しさは異常です・・・
何なの!?ってくらい美味しい!


「活き〆穴子と野菜の天ぷら」
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写真ではわかりづらいですが
この穴子めっちゃめちゃ大きいです。
脂の乗ったふっくら大きな穴子が、最高の衣に包まれて
もう大変なことになっております!
かぶりついた瞬間のしあわせ感にまたまた笑いが止まらない〜!
穴子については蕎麦と同レベルかもというくらい嗅覚が発達してしまった私には
ほんの少し臭みはあったが、そもそも臭みがないところなんてほとんどないので(笑)
そんなのどうでもいいっちゅー美味しさ!!




「ぶっかけ」
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ここはとにかくお蕎麦が死ぬほど美味しいので
お蕎麦さんとなるべく濃厚に接触したくて
「せいろ」の前におつまみとして「ぶっかけ」を頼んでみました!

こ〜れ〜が〜ね〜〜〜!!
もうただただ降参ですよ「大川や」さんには!
とにかくセンスの良さに脱帽。
美味しすぎて平伏したくなります・・・(T_T)♡
おろし、しらす、のり、ネギ、揚げ。
全てのメンバーが完璧で、粋な美味しさのぶっかけだ。

種物は何でもそうだが、これだけ具材が乗ってしまうと
お蕎麦そのものの香りや味わいは私にはわからない。
でもやっぱりここのお蕎麦の超絶な美味しさがあってこその
この美味しさなんだろうなあ〜
ほんとこれ毎日食べたい・・・
毎日2杯いける!!





そしてついに、愛する愛するこの方に
出会えるこの時がやってまいりました・・・

「大川や」の「せいろ」!!♡


「せいろ」
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これを完璧と言わずして何を完璧と言うのだ。
胸を張って世界中に自慢したくなる絶景!!
蕎麦はもちろんだが、全ての器、道具の選び方もニクイなあ〜



期待値マックスで箸先から香りを寄せると・・・

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目が覚める、濃厚なかぐわしさ!!
ちょっと鋭さのある野生がバンバン香っている。
口に含むとのびるような自在なコシに包まれ
食感もただただ完璧、素晴らしいの一言。
それを噛み締めてあふれる味わいも滋味深く最高!!
ああ〜おいしい〜もうどうなってもいい〜〜


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さらにこの「大川や」の悩ましいところは
蕎麦汁が美味しすぎるというところである。
私はお蕎麦の香りを偏愛するあまり、
蕎麦汁を使わずに蕎麦だけを食べてしまう大悪党。
たまにつけてみても大抵
「あーつけなきゃよかった、そのまま食べてお蕎麦の香りに浸る方がいい・・・」
と後悔してしまうのだが、ここの蕎麦汁の美味しさは特別なのだ。
こっくりと深く甘さもあるのだが
とにかく美味しいとしか言いようがない。
蕎麦とのコンビネーションが完璧すぎる!!
ああ・・・お蕎麦だけで食べてお蕎麦の香りに浸りたいのに、
つけてもこんなに美味しいなんて・・・
あと何口つけて食べて、何口つけない食べようか、
うーんうーん・・・
と心千々に乱れまくりのままたぐり続けることになるのだ。
「大川や」さんてば・・・ほんとニクイ・・・





お蕎麦も、おつまみも、店の佇まいも。

気を衒わぬスタンダードの最高の形がここにある。


なんでもなさそう〜な顔をしてヒョイとそれをやられると
私は畏敬の念を抱かずにはいられない。

何度行っても私などには届かない存在のようにも思えるが
だからこそこの店で過ごす時間は特別なのだ。




なんだかグジャグジャ御託を並べておりますが
要は私は「大川や」がだぁーーーっい好きなんです!!
何度行っても憧れちゃうようなお店なんです!

来年のお誕生日も、またここでもいいなあ〜♡













posted by aya at 12:31 | Comment(0) | 東京の蕎麦>千代田区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする