Good morning from Nagasaki!
- 長崎
- 鹿児島・屋久島「手打ちそば 松竹」
- 「屋久島の思い出」6. Amazing island, Yakushima
- 「屋久島の思い出」5.The treasures in Yakushima island
- 「屋久島の思い出」4. fantastic experiences in Yakushima island
- 「屋久島の思い出」3. kayaking in Yakushima island
- 「屋久島の思い出」2. In the deep forest in Yakushima island
- 「屋久島の思い出」1. At Nagata beach in Yakushima Island
- 茨城・牛久「季より」
- ZAPPA TOKYO『Linx!』 アーカイヴ観られます
- インターネットTV「ZAPPA TOKYO」ゲスト出演☆
2017年06月29日
2017年06月19日
鹿児島・屋久島「手打ちそば 松竹」
今年の私の素晴らしき事件だった屋久島ツアー。
初めて尽くしの最高に楽しく忙しい旅だったが
そんな中でも行ってまいりました、島の手打ち蕎麦に会いに! (≧∇≦)/
屋久島という島は一周すると100qほど、車なら4時間。
小さな島のようで行ってみるとその圧倒的な魅力のせいもあり大きく感じる。
この「手打ちそば 松竹」は私が滞在していた中心街(といっても大変のんびりしたところ♪)からは
ちょうど反対側ともいうべきエリアにあったのでまっすぐ行って帰ってきても往復で4時間かかる。
お仲間の皆さんをお誘いし巻き込むのは憚られたが
楽しみ上手で旅慣れた皆さんは筋金入りの食いしん坊でもあり
ニコニコと巻き込まれて下さいました〜(≧∇≦)/
好奇心旺盛でそれぞれの個性が面白すぎる3人組、
その道中も存分に最大限に楽しく観光しつつたどりついた先には・・・
え、石碑だけ・・・?
いやこれは看板であり駐車場らしい。
お店はどこかとよく見ると、看板の下の方に「→店」とある。
矢印の先、あの幟があるあたりなのかな?
行ってみましょう〜〜
嬉しさ余ってあの奥の山駆け上がらないようにしなくっちゃ(≧∇≦)/
ありましたありました。
濃い緑の香りに包まれた家。
虫達の声が静けさを数えている。
なんと入り口で猫ちゃんがお出迎えしてくれてます。
玄関を入ると、
うわあ 素晴らしい雰囲気だ。
天井が高く気持ちのいい座敷。
広々とした店内に先客は2組ほど。
昼下がりの最後の時間に間に合って良かった。
やっぱりせっかく屋久島にいるのだから
お蕎麦だけでなく島ならではのものも食べたい。
あ、あの「本日の定食」っていうのすごくいいじゃないですかぁー♡
とび魚の塩焼きやお刺身、天ぷらもついてる♪
「ざるそば」が含まれないのが大問題だが
「ミニぶっかけそば」「ミニかけそば」の2種類が1種類になっても構わないし
別料金でもいいのでなんとか「ざるそば」にしてもらえないかなあ・・・
とソワソワハラハラ頭を悩ませていたら
なんと今日はもうこのセットは売り切れであった。ざんねーん!
気を取り直してメニューを見るとこんな感じ。
目をひくのはやはり「魚めしセット」。
魚の焼き身混ぜご飯とお蕎麦のセットだそうで
うはは、島ならではですね〜〜(≧∇≦)
いきなり「うな丼」があるのも面白い。
鰻は島のあちこちで見かけるのだが
訊いてみると特に屋久島産ということではないらしい。
でもとにかく島の人は鰻が好きらしく
こうしてお蕎麦屋さんにも鰻があるということも楽しい郷土性だ。
(屋久島でも鰻は獲れるが
とにかく巨大で捌くのが大変で味も大味とか?それまた面白い話!)
ローカルな島文化を楽しむという意味では
島の人が大好きな鰻を食べるのもいいけれど
やっぱりあと一歩、島ならではのものを追求したい貪欲な3人組。
再び訊いてみると
なんとセットの塩焼きとお刺身用のとび魚は売り切れたけれど
「とび魚のお寿司」ならあるというではありませんか!
えーっ是非それいただきます!
あと「天ざる」3つで、決まり〜♪
「天ざる」
散々車を走らせてきたので「島の端っこ」という感覚すらあった
ひっそりと静かな家。
(屋久島は丸いので端っこというのはおかしいのだが)。
ここでこうしていわゆる「天ざる」の眺めに出会えると
懐かしいような不思議な気持ちになった。
蕎麦文化の定番スタイルとでもいうべきものが
こうして日本全国隅々にまで行き渡っていることに
しみじみとした喜びのようなものを感じた。
いい眺めだなあー
なんとなくもっとのんびりした雰囲気のお蕎麦を予想していたので
思いがけず端正で美しい、そして揺るぎない優しい雰囲気も併せ持った細打ちに出会い
思わず姿勢を正す。
しかも手繰り上げてそのかぐわしさにびっくり。
あらーっ これはおいしい〜〜
フレッシュで誠実な、石のような静謐なイメージの香り。
二八?らしいふっくらとした小麦の香りもしているが
それがなんとも上品で上質で、大変美味しい香りなのだ。
そして食感は驚くほど軽い。
はらっはらふるっふる、やわらかいというのを超えてもはや儚い。
コシはあまりなく儚くふっと消える夢。
そこから溢れる味わいはふっくら豊かで、
こうばしさも甘さもバランスよく併せ持ったお蕎麦。
「真面目だ!」と私は思った。
派手さはないがしみじみと伝わってくる誠実な美味しさ。
その中に打った人の真面目さ、毎日向き合う素材への姿勢のようなものを
感じた気がしたのだ。
汁がまた意外にも甘くない。
意外にもというのは、屋久島は鹿児島県ゆえどこの店でも置いてあるお醤油や味付けが甘いので
きっと蕎麦汁もかなり甘いだろうと思っていたのだ。
出汁になんとも個性的なシャープさがあり鰹出汁ではないような。
屋久島だけにあご出汁とかなのかな?
天ぷらの衣はやわらかいが薄くてふんわり美味しい。
海老、筍、芋、鱧、鶏肉、茄子。
この紫がかった金時草みたいな葉っぱはなんだろう?と思ったら
「ハンダマ」という熊本が発祥の葉っぱと教えてくれた。
後で調べると金時草は水前寺菜、ハンダマ、式部草と地域によっていろいろ呼び名があるらしく
沖縄ではやはりハンダマと呼ばれているらしい。
お浸しにしても美味しいし、大好物!
「とび魚のお寿司」
お魚を愛しすぎて2年前よりアニサキスアレルギーを発症した私。
(漁業関係者に多いアレルギーと言われています(* ̄∇ ̄*) )
この2年耐え難きを耐え忍び難きを忍んで辛い魚抜き生活を送って来ましたが
恐るべし屋久島マジック。島ではほぼ全てのお魚を食べてしまいました〜〜(* ̄∇ ̄*)
同行のお仲間に同じアニサキスアレルギーで私が師匠と仰ぐ?心強い方が居たのが主たる理由ですが
師匠が居なくても意味不明な勇気で食べてしまい無事だったのはやはり島の魔法としか思えない。
そしてアナフィラキシーショックに備えて注射器をバッグに携帯しつつ
あらかじめせーので薬を飲んでまで魚を食べる師匠と私の魚愛は半端ではない。
棒鮨というにはふっくら、酢のシメ方も軽やかで
新鮮で大変美味しいお寿司。
ご飯はやや甘めでお醤油も甘いのだが
「辛い醤油ください」とお願いすれば東京の醤油に近いものも置いてある。
ここで食べるうなぎはどんななんだろう〜(≧∇≦)
帰り際、会計時に初めて店主のおじさんに会えたので
「お蕎麦美味しかったです!どちらのお蕎麦なんですか?」
と話しかけてみた。
すると
「あ・・ありがとうございます。熊本の製粉所から・・」
と教えてくれた。
その受け答えもいかにも真面目そうで、
長い間ここでいつもこうしてお蕎麦を打ってきた
おじさんの時間を思った。
屋久島のお店は入れ替わりが激しいと聞いたが
そんな島のこんなひっそりとした場所で
島の人に長年愛される店を続けてきた凄さを思った。
そして東京に帰って来て見てみたら
「手打ちそば 松竹」にはウェブサイトがあり
トップページに「民宿始めました!!」って書いてありました〜♪
しかし全てのページの右上に大きく書いてある電話番号が
なんと1ケタ多くて11ケタもあるという、
なんともほのぼの、ますます応援したくなる事件が起こっております(≧∇≦)
たぶん真ん中の4がひとつ多いです(≧∇≦)
興味のある方は是非ご宿泊も松竹で♡
http://sobaya-matutake.com/index.htm
*お蕎麦やさんの民宿は秋田で体験しましたが最高に楽しかったですよ!!
http://ayakotakato.seesaa.net/article/354225883.html
しかも手繰り上げてそのかぐわしさにびっくり。
あらーっ これはおいしい〜〜
フレッシュで誠実な、石のような静謐なイメージの香り。
二八?らしいふっくらとした小麦の香りもしているが
それがなんとも上品で上質で、大変美味しい香りなのだ。
そして食感は驚くほど軽い。
はらっはらふるっふる、やわらかいというのを超えてもはや儚い。
コシはあまりなく儚くふっと消える夢。
そこから溢れる味わいはふっくら豊かで、
こうばしさも甘さもバランスよく併せ持ったお蕎麦。
「真面目だ!」と私は思った。
派手さはないがしみじみと伝わってくる誠実な美味しさ。
その中に打った人の真面目さ、毎日向き合う素材への姿勢のようなものを
感じた気がしたのだ。
汁がまた意外にも甘くない。
意外にもというのは、屋久島は鹿児島県ゆえどこの店でも置いてあるお醤油や味付けが甘いので
きっと蕎麦汁もかなり甘いだろうと思っていたのだ。
出汁になんとも個性的なシャープさがあり鰹出汁ではないような。
屋久島だけにあご出汁とかなのかな?
天ぷらの衣はやわらかいが薄くてふんわり美味しい。
海老、筍、芋、鱧、鶏肉、茄子。
この紫がかった金時草みたいな葉っぱはなんだろう?と思ったら
「ハンダマ」という熊本が発祥の葉っぱと教えてくれた。
後で調べると金時草は水前寺菜、ハンダマ、式部草と地域によっていろいろ呼び名があるらしく
沖縄ではやはりハンダマと呼ばれているらしい。
お浸しにしても美味しいし、大好物!
「とび魚のお寿司」
お魚を愛しすぎて2年前よりアニサキスアレルギーを発症した私。
(漁業関係者に多いアレルギーと言われています(* ̄∇ ̄*) )
この2年耐え難きを耐え忍び難きを忍んで辛い魚抜き生活を送って来ましたが
恐るべし屋久島マジック。島ではほぼ全てのお魚を食べてしまいました〜〜(* ̄∇ ̄*)
同行のお仲間に同じアニサキスアレルギーで私が師匠と仰ぐ?心強い方が居たのが主たる理由ですが
師匠が居なくても意味不明な勇気で食べてしまい無事だったのはやはり島の魔法としか思えない。
そしてアナフィラキシーショックに備えて注射器をバッグに携帯しつつ
あらかじめせーので薬を飲んでまで魚を食べる師匠と私の魚愛は半端ではない。
棒鮨というにはふっくら、酢のシメ方も軽やかで
新鮮で大変美味しいお寿司。
ご飯はやや甘めでお醤油も甘いのだが
「辛い醤油ください」とお願いすれば東京の醤油に近いものも置いてある。
ここで食べるうなぎはどんななんだろう〜(≧∇≦)
帰り際、会計時に初めて店主のおじさんに会えたので
「お蕎麦美味しかったです!どちらのお蕎麦なんですか?」
と話しかけてみた。
すると
「あ・・ありがとうございます。熊本の製粉所から・・」
と教えてくれた。
その受け答えもいかにも真面目そうで、
長い間ここでいつもこうしてお蕎麦を打ってきた
おじさんの時間を思った。
屋久島のお店は入れ替わりが激しいと聞いたが
そんな島のこんなひっそりとした場所で
島の人に長年愛される店を続けてきた凄さを思った。
そして東京に帰って来て見てみたら
「手打ちそば 松竹」にはウェブサイトがあり
トップページに「民宿始めました!!」って書いてありました〜♪
しかし全てのページの右上に大きく書いてある電話番号が
なんと1ケタ多くて11ケタもあるという、
なんともほのぼの、ますます応援したくなる事件が起こっております(≧∇≦)
たぶん真ん中の4がひとつ多いです(≧∇≦)
興味のある方は是非ご宿泊も松竹で♡
http://sobaya-matutake.com/index.htm
*お蕎麦やさんの民宿は秋田で体験しましたが最高に楽しかったですよ!!
http://ayakotakato.seesaa.net/article/354225883.html
「屋久島の思い出」5.The treasures in Yakushima island
2017年06月16日
茨城・牛久「季より」
面白い店だろうなと思ってはいたが本当に面白い店だった!
はるばる電車に乗ってやってまいりました牛久駅、
そこからさらに歩くこと1kmあまり。
しかしこのあっという間さはなんでしょう。
私にとって会いたいお蕎麦に会うまでの時間は喜びでいっぱい、
距離感などは無に等しい。
庭木も立派な、大きな店構え。
この中にどんな蕎麦世界があるのか・・・
うう〜〜ワクワクぅぅぅ〜〜〜(≧∇≦)
アプローチに一歩入ると早速なんとなく不思議さが漂う。
玄関はまだ見えないが奥に橋のような?ものが見える。
その手前の庭には季節のお花が植えられていたり
タヌキなどの置物があったり。
植木屋さんが整えたキメキメの庭ではなく
手作りの趣の可愛らしい庭だ。
著莪。
橋のように見えたもの。
この先に入り口があるらしいのだが・・・
えっ?
これ??
勝手口か、使ってない扉にすら見えるんですが
ここを開けてもいいんですか?
さすがは「竹やぶ」出身の店主の店である。
玄関を入るまでに一度は「注文の多い料理店」がチラと脳裏をよぎるこの感じ!(≧∇≦)
おっかなびっくり古い木の引き戸を開けると
これまた予測不能の摩訶不思議空間が現れた。
幅のある大きなサッシ扉。
赤絨毯にペルシャ風玄関マット。
入り口を入ったところは
待合スペースとなっているらしい。
お蕎麦屋さんとしてどこにもない、なんとユニークな玄関!
客席スペースも独特の雰囲気。
畳に重厚なテーブルセット。
椅子はこれまた赤いベルベットが張られたもの。
つい最近完成したという玄関脇のカウンター席も赤絨毯だ。
うーん独特!
ところが奥を覗くといきなりひっそりとした古民家の趣である。
わ〜どんなお部屋があるのかな?
完全な洋間のお部屋もあった。
素敵な個室!
案内されたのはさらに奥、
アンティークでこれまたちょっと不思議なムードのお部屋。
畳に黒革張りのソファ。
押入れだったらしい部分には本棚やライトが設えられ
よーく眺めるとどこをとっても当たり前でないのが面白い。
簾のかかった窓の外からは
東京ではまだ聞かない虫の歌声が涼やかに聞こえてくる。
素敵なゆうがた。
夜の「季より」はコースのみ。
お酒メニューは壁に張り出されている。
今日は夏のように暑いので、
まずはハートランドでかんぱーい!
いよいよコースのはじまり、楽しみ〜
と、のんびり構えていたら
これまたびっくりなトップバッターがやってきてしまいました。
なんと「そばがき」でスタートとは!!
まず最初にお蕎麦さんと会えちゃうなんて
ああ〜〜なんだか嬉しいやらもったいないやら・・(≧∇≦)
わあーい!
うわあああ
なんという・・・
もはーーっとふんだんに香る、たまらないかぐわしさ。
これ以上ないと思えるほど青くフレッシュで美しい最高の香りが
私の全身を駆けめぐり脳を射抜く。
食感がまた素晴らしく、そっと唇に触れると
触れたか触れていないか一瞬わからないほどの柔らかさ軽さで
微粉のとぅるんと軽くエアリーな恍惚宇宙にうっとりと引きずり込まれる。
うう・・しょっぱなからこんなに素敵な方に会ってしまい
なんの心構えもできていなかったはいきなり耽溺泥酔へなへなである。
最初の一皿でここまで私を溶かしてしまうとはなんというお店・・・
これはもしやというか絶対、常陸秋そばなのでは??と思ったらやはり。
真壁の常陸秋そば、素晴らしいですね〜〜!
そして一皿目でこれだけへなへなに溶かされてしまったところに
容赦無くこんなものすごいものがやってきてしまいます。
もう私は無抵抗です。
だってだって、こんなのって・・・・
嬉しすぎてどうしていいかわかりませんっっっ!!!
どこか山の上に駆け上がってヤッホォォー!!と絶叫したいくらいのこの美味しそうさ。
ひとつひとつを見入るほど
あまりの美味しそうさに顔のニヤニヤが止まらない。
こんな素敵な前菜見たら誰だって嬉しくてそうなりますよね!!??
焼き芋冷製スープ
竹富島のもずく酢の物
蕨のおひたし
菊芋はりはり漬け
切り干し白和え
黒千石大豆
スナップえんどう
新玉ねぎピクルス
なめこ
こごみ胡麻和え
筍煮
丸大豆のたまり醤油おひたし
菜の花おひたし
ミニトマト生姜マリネ
お〜い〜し〜い〜〜〜〜〜!
どれもこれも、研ぎ澄まされたシンプルな調理法で素材の味わいが生かされ
しみじみと体に染み渡るように美味しい。
素材の味が一番好きな私がまさに大好きな世界!
嬉しさ余って違う角度からもう一枚(≧∇≦)
竹富島のもずくの食感、味わいの素晴らしいこと!
菊芋の食感はまるで生姜のようにたくましく噛みしめるほどに美味しい。
切り干し大根の白和えは私もよく作るのだが
さすがはプロの味、クリーミーで贅沢な美味しさ。
何と言っても驚かされたのは真ん中の「焼き芋冷製スープ」。
お菓子のように甘くカスタードクリームのような味がするので
よく考えたらバニラが効いていた。
ところが店主に尋ねてみるとバニラもクリームも一切使っていないという。
材料は紅天使という薩摩芋と、牛乳と藻塩と胡椒だけ。
え〜〜〜!?騙したつもりはないでしょうがすっかり騙されました。
この香り高さ、贅沢な厚みがそんなシンプルな食材から生まれたとは信じがたい。
それだけ食材も腕も素晴らしいということだろう。
壁には「しぼりたて生原酒季節限定」としか書かれていないが
訊けばもちろん今出しているお酒の名前も教えてくれる。
で、聞いたんですが、聞いたんですが・・・
前菜の興奮がすごすぎて忘れちゃいました! (* ̄∇ ̄*)
私にはちょっとオトナながつんと深い味わいのお酒。
「浅利と蕎麦の実のおじや」
蕎麦は蕎麦粉にせず実のまま煮たり炊いたりすると
香りが感じられず私にとっては蕎麦度が低い食べ物になるのだが
このぽこぽことした形の可愛さ、素朴な風味はやはり愛しい。
磯の香りがふわーっと香り、塩気は浅利だけというナチュラルおいしいおじや。
蓋つきの雅な器がやってきた。
なんだろう??
「車海老の出汁の茶碗蒸し」
えーっ
車海老さんはどこにもいません。
すくってもすくってもどこもにいません。
なのにこの香り高さと旨味はニク過ぎる。
もう私ごと車海老に抱きしめられているかのような(怖い)
濃厚な旨味と香りの海!!!
ふるふる〜〜とやわらかくあたたかく、
これは素晴らしくおいしい〜〜〜
「千葉のジャージー牛の時雨煮」
見た瞬間もうほとんど頭にきて?ゲラゲラ笑いながら店主に言いました。
「ちょっとぉーーー!!」
こんなの美味しそうすぎて反則すぎます!
千葉のジャージー牛ってのもすごそうだし、
そこに事もあろうに温泉卵をつけてくるとは。
そんなの美味しいに決まってるじゃないですか・・・
えーんえーん
ウッ
やっぱりおいしい・・・おいしすぎる・・・
これ、この10倍くらい食べたい!!
ほんの一瞬でもこの私にこの後の蕎麦のことを忘れさせそうになる温玉威力、すごすぎる。
「自家製おぼろ豆腐」
一見普通なおぼろ豆腐。
でもこれまた当たり前でないのが、「季より」。
硬さを感じるほどずっしりネトーーーッ、超濃厚な質感。
見た目からは想像できなかったが
この感じはまるきりクリームチーズだ。
沖縄のにがり使用のせいか味わいも独特で、
出汁が入っているんじゃないかと思うほど味が濃い。
「沖縄の車海老の天抜き」
個室と厨房が離れているせいか
走り込むように店主が運んできてくれた天抜き。
一目見て、その見事な衣に驚き呆れる。
まだ食べてませんがこの天抜きは美味しすぎます!!
この店主すごすぎ!
ところが私の興奮以上に店主が熱くなっていて、添えられた汁を今すぐにかけてくださいという。
なるほど、慌てて運んで来てくれた訳がわかった。
でもこれだけ見事な衣はまずはそのままサクッとパリッと食べたいな・・・
と惜しいような気持ちも拭えなかったが
もともとこれは「天ぷら」ではなく「天抜き」である。
作った人の熱い思いと意図はそのままいただきましょうと
素直にハイッと返事をしてエイヤと汁をかけました。
ジュッワ〜〜〜!
もう、言葉はございません。
美味しいにもほどがあります。
これ以上の天抜きがこの世にあるとは思えません。
沖縄の車海老の見事な大きさ、プリプリの食感、香り高さ。
それを包む衣は見た目の通りの素晴らしい美味しさで、
もうもうもう、お蕎麦の前にこんなグデグデにされては、私・・・
お蕎麦に会う時は心澄ませて、捧げるように会いたいのに。
き、きちゃった!
すごいっっ
「手挽き石臼もり」
つい今まで色とりどりの美しい前菜やら天抜きやらで賑やかだった盆の中が
一瞬にして澄んで静まり返る。
それは、一年のうちで私が最もテレビに注目する一瞬、
「紅白歌合戦」から「ゆく年くる年」に切り替わる瞬間にも似ている。
私の心を奪い離さないこの圧倒的な眺め。
まず目を奪う無数の粗挽きの粒達。
超がつくほど繊細な極細でありながらこれだけの粒感、
その震える輪郭線がたまらなすぎる。
この粒ひとつぶひとつぶが手で挽かれたと思うと
全ての粒を目にしたいと思うほど愛しい。
ふーっと漂うフレッシュな香ばしさ。
口に含むとしっとりザラザラさらさらほろほろぷるぷる〜
極細平打ちの食感はどこか寒天にも似た独立感があって
はかないまでの繊細さながらほろほろくっきり。
そっと噛みしめると優しいコシが迎えてくれるのがまた素晴らしい。
味わいは白く上品で甘さはなくすっきりと澄んでいる。
おおおおおいしい・・・・すばらしすぎる!!
北海道キタワセなど4種類をブレンドした蕎麦。
「水腰蕎麦」
わわ、今度はそそり立つような小山盛り!
水腰蕎麦は高さを出して盛ることが多いけど
この球体に近い盛りもいいなあ〜
ちなみに「水腰蕎麦」とは「仁べえ」の石井さんが生み出した
加水率がめちゃくちゃ多いお蕎麦のことである。
なぜこの「季より」で水腰蕎麦?と思ったら
「食べて美味しかったので絶対僕も打ちたくなって、教えてもらったんです!」
と目を輝かせる店主。
美味しいものに対してただひたむきにまっすぐな姿勢。
それこそがこの素晴らしき「季より」ワールドを作っているのが
よくわかります〜〜(≧∇≦)/
シャープに香るさわやかな野生の香り。
こちらも驚くほどの極細だが、さすがは水腰蕎麦だけあって
しなやかでなめらか、見事なつながりだ。
味わいは・・と恍惚と見つめようとしたところに事件?発生。
なんだかジーーッと視線が・・・
アッ汁つけて食べてないの、店主に見つかっちゃった!(* ̄∇ ̄*)
「汁つけて食べてくださいよ〜」
は、ハイ!そうですよね、そうですよね!
私はどこでもお行儀悪くお蕎麦には汁を全くつけず最後まで食べてしまうのだが
それはお寿司屋さんに行ってネタだけ剥がして食べているようなもの。
良い子は真似してはいけません、私も見つかったからには汁つけて食べます!
(でも内心は、ええ〜〜つけるのぉ〜〜〜そのまま食べたいな〜〜〜と思いつつ)
汁をつけてひとくち。
( °o°)
( °o°)
( °o°)
ナンデスカこの汁のおいしさはっっ!?!?
ありえません。
こんな美味しい汁にはひっさびさに出会いました。
私は蕎麦を溺愛するあまり蕎麦と私の間に入るものは水すら空気すら敵視するようなところがあり
先述の通りいつも汁はつけずに蕎麦だけをそのまま食べ、
たまには汁つけてみよっかな!とつけて食べるとやはり
蕎麦と私の愛の世界を邪魔されたような気持ちだけが残って終わることがほとんどである。
しかしここの汁はなんでしょう?
澄んだ出汁とこっくりとストレートな旨み、
それが素直にまろやかにすとんとおさまっていて
どこがどう他と違うのかわからないのだが
私にとっては蕎麦と私の世界の邪魔をしないどころか
より一層の厚みと深みを持った別の世界に連れて行ってくれるような
もう何言ってんだか全然わからないでしょうが
とにかく素晴らしくおいしかったのです!!
「醤油が美味しいんですよ〜」
と店主は楽しそうに笑う。
聞けば福岡のおいしい醤油に出会ったのが運命だったらしい。
この醤油、確かにものすごーーーく美味しくて私にとっても運命の出会いだった。
腕も素晴らしいのだろうが素材を見極める力も本当に大切だし
素材の味わい好きの私としては素材万歳!である。
そしてまたここで事件発生。
今度は嬉し泣きの事件です。
「ハッピーバースデ〜〜♪」
えええーーーー!
当日はお誕生日ではなかったため全く、これっぽっちも予想して居なかったので
もうもうもう、涙出そうに嬉しいサプライズ
ありがとうございます〜〜(T_T)
「季より」特製、ジェラート盛り合わせ♪
(はちみつのジェラートが特に店主のオススメです〜)
嬉しさ余って飾りのもみじを
黒革ソファに「バースデーツリー」として植樹する私。
(≧∇≦)/ (≧∇≦)/ (≧∇≦)/
食後は、お抹茶・・ではなく
抹茶碗で飲むコーヒーというのがまた「季より」らしい遊び心。
入り口に入るまでに「注文の多い料理店」がよぎった数時間前。
そこからめくるめく楽しい世界に連れて行かれて
その全てが私のお腹に入っちゃったと思うと幸せ過ぎて可笑しい。
東京からはちょっと距離があるが
こんな時間に出会えるのなら・・・・
私にとって会いたいお蕎麦に会うまでの時間は喜びでいっぱい、
距離感などは無に等しいのだ。
2017年06月13日
ZAPPA TOKYO『Linx!』 アーカイヴ観られます
先日ゲスト出演したインターネットTV
「ZAPPA TOKYO、Dreamy Heavenly TV『Linx!』」
すごーーく楽しかったです!
ご覧いただいた方からも大好評で
本当に内容が濃く豪華ゲストの演奏も聴けて
めちゃめちゃ面白い番組です。
全て生で撮っている臨場感、手作り感が素晴らしく、
ZAPPA TOKYO、
こんな面白い番組が日本にあったとは〜
私のコーナーでは私の歌との馴れ初め♡蕎麦との馴れ初め♡
また今後の活動として蕎麦屋ライブや
フランスのアーティストとの共演などについての情報も初公開(≧∇≦)/
そして実は!
インターネットTVですのでいつでも観られちゃうのです〜〜
最初2分ほど静止画が流れていますが
そのまま観ていれば始まります。
私の出番は55分くらいからでーす。
https://freshlive.tv/zappa/122495
ZAPPA TOKYO
Dreamy Heavenly TV『Linx!』11
「CM音楽/レーベル制作‥superboy全仕事」
ゲスト:橋本一子、クリヤ・マコト、MARU、高遠彩子、三田晴夫
2017年06月08日
インターネットTV「ZAPPA TOKYO」ゲスト出演☆
6月10日(土)20:00-22:00
末次安里さんがホストを務めるインターネットTV
「ZAPPA TOKYO、Dreamy Heavenly TV『Linx!』」
にゲスト出演します!
昨年YouTube上で発表した私のプロモーションビデオを始め
長年お世話になっている音楽プロデューサーの三田晴夫さんのお仕事をクローズアップする特集で
トークのゲストとして呼んで頂きました。
インターネット生番組なので生で観て
どんどん投稿やフォローをしてくださいね!
投稿は生番組中のみ可能です。
ZAPPA TOKYO
Dreamy Heavenly TV『Linx!』11
「CM音楽/レーベル制作‥superboy全仕事」
ゲスト:橋本一子、クリヤ・マコト、MARU、高遠彩子、三田晴夫
https://freshlive.tv/zappa/122495