2017年02月28日

離陸!


楽しすぎて宇宙へ飛び立ってしまいましたぁ〜〜!

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京都「そば茶寮 澤正」にて
http://ayakotakato.seesaa.net/article/447465959.html






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京都・東福寺「そば茶寮 澤正」


京都に素敵な場所は数あれど、
京都に行くたび訪れたくなる大好きな場所。

今日も楽しすぎちゃって
宇宙へ飛び立ってしまいましたぁ〜〜!

この店がどんなに面白いロケーションで
どんなに面白い歴史あるお店かはこちらをご参照いただくとしまして・・
http://ayakotakato.seesaa.net/article/439013191.html



ああ 緑の向こうに館が見える。

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昭和5年築、元は迎賓館であった建物。
こんなゴージャスな場所で手打ち蕎麦が食べられるとは
外観からは誰も想像できないだろう。

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今日はお茶室のほうのお部屋。
炉が切ってあるがテーブルを置いて快適な個室になっている。

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緑の中に立つこの館は
やはり眺めのある昼間の方がいいと思う。
(夏の夕方、暮れゆく林を眺めつつのビールもよかったけれど(≧∇≦))




テーブルにセットされた美しいお品書き。

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なんたってお楽しみは最初の八寸なのだが・・・

きた〜〜〜(≧∇≦)♡

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九条葱の和ポタージュ
小松菜・人参・椎茸のお浸し
林檎・春菊とアーモンドの白和え
菠薐草とベーコンの甘酢
蕎麦パンのカナッペ
そばのおやき
大根のそば衣揚げ

「澤正」の店主は料理の修行はどこでもしていない。
ゆえに出されるものは全て店主の創作料理なのだが
これが全て驚くほど美味しい。
相当自由奔放でチャレンジングなメニューが多いのだが
どれもが全く独りよがりでなく
食べた瞬間「アハハハ〜!」と笑いたくなるほど美味しい。

私が京都でもっとも恋慕している某料亭の大将が
「美味しければ何をしてもいいわけじゃない」
と言ったが、ここの料理を食べると
「美味しいんだから何したってアリだ!」
と確信する。
何したって、と書いたが「澤正」はブレない部分は絶対にブレない。
それは「最高の食材の追求」と「仕事以上に真心を込めた仕事」である。
メニュー書きの最後にある通り、ここの食材は全て店主が選びに選んだ
素材からして美味しいものばかり。
例えばこの八寸の中の「大根のそば衣揚げ」。
(真ん中のそばの芽がのっているもの)

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大根の含め煮を蕎麦粉だけで揚げたものだがこれが大袈裟でなく悶絶するほど美味しい。
こんなシンプルで一見地味で他にはないものがちょこっと八寸の中に隠れていて
食べた瞬間あまりの美味しさに「何コレ!?」とびっくりさせられる楽しさ。

右上「九条葱の和ポタージュ」にしても
その左下「蕎麦パンのカナッペ(海老芋のペースト)」にしても
「これ毎日食べたい!」と思わせる最高レベルの美味しさまで振り切っている。
ここの店主は本当に美味しいものを知っている人だなあ〜と毎度感じさせられるし
ひとつひとつの料理に店主の熱意と真心が込められているのがわかる。

それはここの店の人と話しても感じることで
みなさん実に朗らかで一生懸命でニコニコ大きな声で挨拶して、言うなれば体育会系だ。
この迎賓館の建物の厳かでちょっと気取ったイメージがさわやかに崩れていて
来るたびに楽しい気持ちになり「またすぐ来たい」と思ってしまう魅力がある。




器が趣味の店主ゆえその演出も大変楽しい。
雪の銀閣寺の器の蓋を開けると・・・

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「南高梅梅干の金麩羅と蕎麦茶のおこげ 蕎麦餡仕立て」
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「澤正」での楽しみ、極上の美しさを誇る江戸切子の数々。
宝物のようなグラスのなかに潜むのは・・

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なんとお蕎麦♡

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「澤正」名物、「更級かわりそば」。
更科粉と片栗粉が混ぜてある蕎麦に
今日は「かぶらときのこの甘酢漬け」がトッピングしてある。
胡麻酢の風味が大変美味しいのだが、
ここにさらに「麻薬」をふりかけるのだからもう蕎麦犬大興奮!!


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もう〜〜蕎麦茶ってなんでこんなに美味しいんでしょうね〜〜(≧∇≦)
おお〜〜〜ん・・・・

おおお〜〜〜ん・・・・・



焼き物 「鶏肉のグリル 野菜サラダ そばガレット」
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おお〜 ガレットはここでは初めて出会いました。
マキマキもの大好物の私には嬉しい展開。
蕎麦のガレットは十割なのに極薄でやわらかくしなやか。
蕎麦の風味はほとんどしないのだが
鶏肉とワインビネガー風味の玉ねぎ、水菜がぎゅっとまとめて口に入ってくる、
これがマキマキもののおいしいところ♡



「手打二八そば」
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ふわ〜と濃厚に漂うかぐわしさ。
ややストイックで爽やかな蕎麦の香りを二八らしい甘い粉の香りがムンと支えている。
ぷにゅんくにゅんとしたやわらかなコシがあり
万人に愛されそうな優しい香り高い蕎麦だ。


ちなみにお蕎麦は温かいものも選べます。

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「澤正」のもりそばのつけ汁はなかなか個性的なシャープさがあるのだが
店主が惚れ込んだ白口浜の献上昆布使用だけあって
その真価は温かいものの方が鮮やかに感じられる。
私にはやや甘い味付けなのだがそれがかえって
山椒を入れた時にガツンとした美味しさに♡




「そばのきつねご飯 畑菜の辛子あえ 赤出汁」
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このご飯にも先ほどの「麻薬」を盛大にかけてしまった私(* ̄∇ ̄*)
どんだけ麻薬中毒かって自宅に蕎麦茶持ち込み禁止にしているほどの中毒でございますよ・・
(朝昼晩蕎麦茶浸りの動物って想像しただけで恐ろしくて(^^;;))
六甲味噌の赤出汁もいつもいつも美味しすぎる〜〜


そして甘いもの苦手の私が毎度魅了させられるここのデザート!

「そばの鶯餅 そば短冊を添えて」
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お菓子そのものにしても器の取り合わせにしても
毎度のことながらその美意識には唸らされるが
それもそのはず、この「澤正」はもともと明治時代創業のお菓子屋さん。
「そばボーロ」屋さんだったのだ。
その三代目である現店主が始めた蕎麦会席の店がこの「そば茶寮 澤正」なので
お菓子のセンスが素晴らしいのは当然のことなのだ。

食後話した店主はあたらしく見つけた食材について
これで何を作ろうかとワクワクしていると子供のように目をキラキラさせて語ってくれた。
味見させてもらったが確かにびっくりするほど美味しいもので
私までワクワク!


ああ〜
今日も最高に楽しすぎちゃってどうしましょう!!

楽しさ余って玄関前から宇宙に飛び立った私の様子は
次回ブログにて・・(≧∇≦)

posted by aya at 19:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月18日

浅草「翁そば」


私にとって浅草は、幼い頃から慣れ親しんだ第二のホームタウン。

しかしなんと、ここは来たことがなかったのだ。

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いいですねえ〜この風情、出そうと思って出せるものではございません。
「きそば専門店」(≧∇≦)♡
その店だけ風情爆発してる蕎麦屋は他にもありますが
ここは浅草の中でもディープなエリアにあるだけあって
付近一帯まるごと爆発しております(≧∇≦)


某師匠には修業時代の思い出深い店だそうで噂は聞いておりましたが
どんなかな〜?

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うはは これまたいいですねえ〜
写真はほんの一時の空いた瞬間を狙ったが
店にはひっきりなしにお客さんが訪れ始終にぎやか。
お客さんは私以外100%オジサマである。
作業服姿の方あり、スウェット上下にダウン羽織りの方あり、サラリーマンあり。

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品書きにアルコール類が一切見当たらないのだがビールはあるらしい。


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テレビの音、お客さん達がめくるスポーツ新聞。
甲斐甲斐しく働くお店の人の明るい声。

15:00〜16:30まで短い中休みがあるが
それ以外は11:45〜19:30まで、ずっとこんな時間が流れているのだろう。


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そして今日は寒いだけあって圧倒的にカレー南蛮が人気だ。
どの人もみんな入ってくるや否や迷いなく注文する。

しかし雪が降ろうがステーキが降ろうが私の運命はこの人に定められている。


「もり」
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うは♡
このなまめかしくも白っぽい、太〜い平打ち。
この店の方が薄く端正ではあるが
ここからも程近い「角萬」のお蕎麦とちょっと印象が似ているのが面白い。
http://ayakotakato.seesaa.net/article/156183187.html



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むっは〜〜と濃厚に香る、小麦粉とそば粉の入り混じった香り。
太い平打ち、もっちりした強靭なコシがあるが硬さは全くなくむしろ柔らかい。
柔らかいのに見事な深いコシがある。
その中からおいしい小麦の味わいと甘みが溢れ
じわ〜と口いっぱいにひろがる。
うわ〜なんかほっとする美味しさだなあ
そしてなんといっても450円!!感動の450円!(≧∇≦)♡
手打ちに見えたがどうやら機械ごね手切りの蕎麦らしい。


「冷やしたぬき」
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わわわ
青十草の器が引き立てるこのシンプルでまっすぐな眺め・・
「もりそば」の景色、その美しさを世界中に自慢したいと常々願っている私だが
「冷やしたぬきの美」にハッとさせられたのは初めてだ。
恐るべし下町の美意識!
そして実は私「冷やしたぬき」というものが大大大好物なのです(≧∇≦)
何時いかなる時も「もりそば」に身も心も捧げてしまうのでなかなか注文できませんが
今日は一口味見させていただきまして・・・
お〜 揚げがバリバリ香ばしくて、
もっちり太い平打ちに濃いめの味付け、おいしさも直球シンプル!
つくづく「冷やしたぬき」ってすごいメニューですよね〜
こんなの美味しいに決まってますよね〜


聞けばここの「カレー南蛮」は熱狂的なファンも多い
大変有名な「カレー南蛮」らしい。
どう違うんだろう?興味津々・・・と言いつつ
私は「じゃあぜひ次回はそれを!」とはならず、
やっぱりどーしても冷たいお蕎麦が好きでして・・
メニューには書いてないが実はあるらしい
「冷やしむじなそば」が食べてみたいっ(≧∇≦)

でもね、でもね、

多分またここに来て席に着いたら
「もりそば一枚!」
と言ってしまう、そんな私の人生なのです・・・ちーん



posted by aya at 07:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>台東区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月17日

今年最初の「かいぶつ句会」



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俳句をはじめて10年目。
昨日の「かいぶつ句会」ではみっつ嬉しいことがありました♪♪♪

1.私の句が「天」に選ばれました!あんなに上手な方がたくさんおられる中で光栄すぎます・・ウッ(T_T)
「冬空に待たせてあった月の船」

2.同人の歌舞伎俳優、坂東彌十郎さんがお忙しいなか何年かぶりでご出席。彌十郎さんが読み上げるとどの俳句も別物に素晴らしく聞こえ背筋がゾワゾワ、その魔法にビックリしました。不覚にもいや〜〜んと声が出てしまった始末書。いまだにゾワゾワしてます・・(≧∇≦)

3.今週発売の「俳句あるふぁ増刊 大地の俳句」という全国で活躍中の俳人の作品が掲載されている雑誌に、あろうことか私なんぞの句が載ってしまいました!何かの間違いではないでしょうか。でも嬉しすぎます〜父が喜んでお小遣いくれるかも(うそ)
「山の駅婆の瞳の美しき」


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2017年02月16日

京都・北山「大坪屋彦七」


植物園沿いの美しいメインストリートに立ち並ぶおしゃれなショップやケーキ屋さん、
裏手に広がる高級住宅街。

おしゃれエリアのイメージの強い北山エリアだが
近年ますます「手打ち蕎麦屋激戦区」となっている。
不思議ですけど、ウレシイことですねえ〜!
(2軒ハシゴしようとした間にもう一軒見つけた時は倒れそうになったが。←でも行った)

その中でも渋い系、飲み担当(^^)のお店がこちら。

北山通りから北に入るとそこはのんびり美しい住宅街。
空が広い。

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こんなところにお店が・・・?と思っていたら
左手に「蕎麦屋」の幟が見えてきた。
向かいは公園という好立地。


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モダンなデザインがユニークな建物。
よく見ると普通の住宅の前にちょこんと付け足されたように店舗が建っているらしい。
(どうやら住宅とつながっているらしい!)



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店の向かいは公園なので子供達の元気な声が平和に響いている。



店前のメニュー。

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うっふっふ、私はもう決まってるんです。
「もり」と「生粉打ち」の「二色そば」♡


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お酒は富山の地酒が多いし
おつまみに「富山の珍味」というページがドーンとあったりして
(コロッケランキング一位の丸長精肉店のコロッケ!)
なんだか富山度高いなあ〜と思ったら
長く富山でお蕎麦屋さんをしていた店主が5年ほど前に京都に移って来て始めたらしい。
うわ〜なんだか七尾から京都に志を賭けて出て来た
長谷川等伯みたい!(大ファン(≧∇≦))



のんびり前の公園を眺めながら待っていると
開店前だというのに続々お客さんが現れたので驚いた。
開店すると、私たちは大人数だったので奥のテーブル席に案内されたが、
しばらくするとカウンターも全て満席になった!
決して便利とは言えない住宅街のお蕎麦屋さんなのにすごい〜〜!
京都では結構こういうことが多いのだ。
自分の好きな人(蕎麦)が大人気で嬉しいような、
ライバル心で焦るような・・・(๑˃̵ᴗ˂̵)


外観もユニークだが店内も面白い。

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カウンターの上は古い建物から欄間などを集めて来てコレクションしたような
面白いコーナーになっている。


地酒が色々たのしそう〜♪

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「そばがき」
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まさに「練り上げた!」感じの迫力の姿。
土佐醤油が添えられているがこんなに香り高くては
ぜったいに最後までつかえませんよ・・・


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(取り分けた私のぶん♡)

深い香ばしさ、甘さ、さわやかさ。
バランスのとれた誠実な蕎麦のかぐわしさを濃厚にまとい
食べる前から私をノックアウトしてくる。
食感はザラザラふっくらもっちりで、これはおいしいなあ〜


「二色そば」は一枚ずつ順番にやってくる。

「もり」
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ぬったりと、いかにも香ってくれそうな肌。
意外と粗挽き、素朴な印象。

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ムワーとたくましく力強いかぐわしさ。
野生的にどっしりムワーとした香りなのだが
嫌味がまったくないのがすばらしい〜!
食感は程よくずっしり一本一本が独立して大変心地よいコシがある。
こういうのを蕎麦打ちが上手い、というのではないのかな?と思わせる見事な食感。
二八らしい甘みもあるのだが香りのせいか男性的なイメージで、
味わいの濃いおいしい二八蕎麦。



「生粉打ち」
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うわー!こちらはさらに粗挽き、
黒っぽく素朴な肌がたまらない。
素晴らしい眺め〜〜♡
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おお〜香りはさきほどの「もり」と同じ方向で
ムワーと野生的にどっしりたくましい。
しかしこちらは香りにも味わいにも甘みが全くないのでストイックな印象だ。
コシもこちら は弱めでしっかりした感じ、
二八と十割の違いがわかりやすく鮮やか!
見た目の印象ほどではないが粗挽きの素朴な舌触りも嬉しい。
でも「もり」の食感や味わいのバランスが素晴らしかったので
ちょっとだけ「もり」の方が好きかな〜♡


「お昼のサービス品」である
「白海老のかき揚げ」400円。
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白海老の濃厚さもあってトロッネトッとした食感。


「鴨せいろ」の鴨汁もひとくち味見させてもらっちゃいました♡

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甘みも味もガツンと濃い目!
お酒のおつまみにもなりそうな鴨汁。


ここは地酒が楽しそうなので次回は夜に是非「富山の珍味」と共に・・

「甘海老に塩辛」
「白海老の塩辛」
「昆布締めさしみ白海老・かじきの2種盛り」

かー、たまりゃん(≧∇≦)♡

posted by aya at 09:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月14日

長野・佐久平「磊庵はぎわら」


国道からひょいと入った田園風景の中に身を潜める日本家屋。

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暮れゆく佐久平の空の下、
大きな屋根のシルエットが昔話に出てきそうなこの店は
知る人ぞ知る「ものすごい」店!


昼時は大混雑の人気店だが今夜はシンと静か。

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木目が美しい、落ち着いた空間。 

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でもまだ別に「ものすごい」という感じではないですよね?



長野らしくまずはお漬物でもてなされる。

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これも「ものすごい」わけではないですね?
とってもおいしいです♪


ではメニューを見てみましょう。

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おお?

おおおおお!?

お蕎麦が・・・

発芽寸前の萌え萌え状態となっております・・!



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その「水萌えそば」以外に
「手碾そば」
「せいろそば(細)」
もあるんです・・・
はい、まさに「ものすごい」ことになっております!!

茅野「そばのさと」でも出会った発芽、熟成の「どうづきそば」
http://ayakotakato.seesaa.net/article/390467255.html
をここでは「水萌えそば」と呼んでいるらしい。

美味しそうなお蕎麦が3種類も・・
きゃ〜〜〜〜〜〜!!(≧∇≦)♡♡♡
いやいや、シーンと静かな店内に座る私ですから
いくら嬉しくても騒いではいけません。



でもね、でもね、

こんなものすごいものが出て来ちゃったら
思わず歓喜の声が漏れてしまっても仕方がないですよね!?

「そばがき」
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うわああああ〜〜
ナンデスカあなたは!
なんなんですかそのものすごい緑色は!



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息を飲む超絶美、この絶景。
お餅のようにもったりとした肌に浮かぶ無数の蕎麦粒子に
思わず話しかけそうになる。(やめましょう)
トップの香りがとんでもなく素晴らしい。
石のような落ち着いたイメージの、フレッシュなかぐわしさ。
注文の時お店の人が「柔らかいです」と案内してくれたが
かなり粘度が高くもっちりモッチモチー!
あああ これは大変な、ものすごいものをまず食べてしまいました・・・
おいしすぎるー


「天ぷら」
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季節の野菜や山菜など旬のものを揚げてくれるそうで
今日は「ふきのとう」「しみ豆腐」「えのき」「かぼちゃ」。
パリパリの薄衣にくるまれた春の香り。
しみ豆腐の天ぷらというのもいいですね〜


「手碾そば」
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す、すごい
予想をはるか超えた迫力の太打ち。



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むっちりと黒っぽい肌に浮かぶ無数の蕎麦粒子。
これだけの極太故たぐりあげるのもよいしょだが
そこからあまり感じたことのない、素晴らしいかぐわしさが漂ってくる。
うわあ、なにこれ・・
低く、深く、たくましい。なのに軽くて、甘くないかぐわしさ。
噛みしめるモチモチネチャネチャといってもいいほどの極太の質感の中に
粘土のようなごく細かいざらつきがあり
そこに時々やや強めにジャリッ!とくるのが楽しい。
角がなく丸い輪郭線なので舌触りはごく優しい印象。
モグモグかみしめる蕎麦だがこういう蕎麦によく感じる、
じわじわ膨らむ味わいや甘みはあまりなく
深くたくましくい香りが突き抜ける爽やかな極太蕎麦。
うぅーん おいしい・・・
長野・奈川の蕎麦。



「水萌えそば」
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うわー・・・
覚悟はしていたがまたまたものすごい姿!!
蕎麦の器としては珍しい、クールな印象の器が
その生々しい迫力を一層際立たせている。



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これは・・・なんとものすごい、迫力、圧巻の肌!

鮮やかな緑、オレンジ、陽炎のようにゆらめく白の蕎麦粒子たち。
その宇宙に見入り吸い込まれる。
大きな粒たちが手をつなぎ描くポコポコと震える輪郭線が美しい。
「水萌え」させているためなのか熟成のそばのような艶がある。

手繰り上げてさらに驚く。
まずこういう香りの蕎麦にはほとんど出会ったことがない。
この上もなくやわらかくやさしい、何と表現したものか・・
「野生的でない草」、いや「ふっくらやさしい草のような」とでも言おうか。
見ての通りの輪郭線ゆえ、舌触りもポコポコと粒を感じる。
手繰りあげた感じはずっしりとして先ほどの「手碾そば」と似ているが
食感は全く違いハラハラと一本一本が独立したような感じ。
こちらも甘さや強い味わいはなく、フレッシュな爽やかさがずっと続き
うわ〜〜これも美味しいなあ〜、甲乙つけがたい。
「千本杵搗き製法」という大変珍しい製法で作られている蕎麦。




「せいろそば」
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はじめて、いわゆるスタンダードなイメージの
細打ちのお蕎麦が出て来ました。

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ほわっと漂う優しい穀物の香り。
粉の甘みもあり上品な二八っぽい印象。
先の二つがあまりにもすごいので個性としては負けているが
端正な極細で程良い腰があり食感も素晴らしい。
長野・浅間高原の蕎麦。


ここの蕎麦汁は意外にもかなり甘めで
ガツンとたくましく鰹が効いたやや大衆的な印象の汁。
ところが水萌え蕎麦にのみ「マグロ出汁の蕎麦汁」というものがついてきた。
これが大変軽やかで、上品な甘みがありおいしい。


空いていたせいもあって帰り際、店主が色々と蕎麦の話をしてくれた。
「水萌えそば」「手碾そば」の製法など。

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信州大学の井上教授(蕎麦研究で有名な宇治原教授の後継者と言われている)と
スロベニア蕎麦の旅などにも行ったらしい。



いいなあ〜スロベニア行きたーい!!

ユリアンアルプス〜〜〜♡
ジガンツィ〜〜〜♡




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2017年02月10日

学芸大学「やっ古」


学芸大学に生まれた待望の新店!

東横線「学芸大学」駅から線路沿いに歩いてすぐ。

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その小さな佇まいに出会った時、私は思わずにっこり微笑んでしまった。
間口の狭いこぢんまりとした外観は、アンティークな雰囲気ながら
いかにも女性店主の蕎麦屋らしい清潔感と可愛らしさを感じさせた。
わあ いいなあ〜〜〜


店内はカウンターがメインでこれがまたいい雰囲気。

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入り口を入った瞬間、ほわっと何かにつつまれた気がした。
イメージとしては大きな木の内部に入ったかのような
少し暗くてほっこりとやさしい空間。

そこで白シャツ姿の、オシャレカフェの店員さんのような
清楚で可愛らしい女性店主が「いらっしゃいませ」と迎えてくれるのだから
なんだか私それだけで感動してしまいました(≧∇≦)
お蕎麦屋さんには随分行っていますが
こんな方が店主&お蕎麦を打っているとは〜!

しかもこの店主、そのセンスも腕前も素晴らしいのだから
驚くのはまだまだこれから・・

どの辺が素晴らしいかって
まずこちらを見ていただければわかります。

お昼はセットものをやっているのだが
その内容が
「お蕎麦+桜海老のかき揚げ+小鉢2種」
ときている。
もうもうもう、私はこの時点でハートを鷲掴みにされてしまいました。

だってね、小鉢2種がこれなんですよ・・・

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見た瞬間思わずきゃ〜っと歓声をあげてしまった。
気が利いているとしかいいようがないこのセンス!!
右が、見ただけで嬉しくなるおつまみ三種盛りの小皿。
左は、野菜不足になりがちなお蕎麦屋さんにおいて嬉しい
小松菜のおひたし(大好物)。


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「卵焼き」「炒り鶏」「たたきごぼう」
小さいけれどご馳走感のあるおつまみばかり。
一つ一つが美味しくて、素晴らしいおひるごはん!


でもね
だけどね・・・

こーんな小鉢2種が出て来ちゃったら・・

こういうことが、したくなりますよね?(* ̄∇ ̄*)


「蒼空(純米酒)」
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うほほ〜っ
このキュンと小さくまとまったうまみ、
料理にめちゃめちゃ合いまする(≧∇≦)



と大喜びしていたらさらに破壊力のあるものが出て来てしまった・・・
皆様、御覚悟!!

「牡蠣の味噌漬け」
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(>_<)

(>_<)

いや〜これは絶対に大好きだろうと思ってはいましたが・・・
いくらなんだって美味しいにも程があるでしょう−−!!
本当に、こんな美味しいもの作られたら迷惑だと思いたくなるほどの美味しさ。
毎日食べたい!!
これを一口食べた瞬間頭にサイレンのように鳴り響く日本酒コールが凄すぎる。
一口食べておおおッッとなってちびっと日本酒飲んだ時の宇宙ときたら・・はにゃはにゃ・・
私みたいなしょっぼ〜いお酒好き(酒量だけは小鳥)ですらこうなるんだから
普通のお酒好きはどうなっちゃうんでしょうか。


・・・と思って店内を見回すとカウンターには
いかもお酒通、食通らしい男性お一人のお客さんばかりで
やっぱりね〜〜〜
みなさん昼からいいことしていらっしゃるじゃあないですか(≧∇≦)
女性店主の小さなお店でもこんな美味しいものばかり出してたら
好きな人々にはちゃーんと見つかっちゃうんですね〜
開店して日も浅いのにすごい。


ヨーシ小鳥も負けていられませんっ

「大那(中取り大吟醸)」
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おお、これは入り口がぐっとやわらかくあとでふくらむ感じ。
まさに私好みのおさけ♡


「つくねと季節の野菜 炊き合わせ」
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これまた非の打ち所なく美味しい。
さすがは女性店主と言いたくなる大変やさしい味付けで、
家庭的でありながら洗練も感じる一品。
おいしい〜〜
これはメニューに手書きで加えられていたのだが
定番メニューにしてほしい!


「三千盛(本醸造)」
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今日で一番すっきり!
すーっと高く広がる軽やかなうまみ。



「桜えびのかき揚げ」
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見るからに美味しそうだが食べてもその通り。
桜海老も油も香り高くパリッと大変美味しいかき揚げ。
こんな美味しいかき揚げがお昼のセットについてきちゃう嬉しさ。
ランチセットが
「お蕎麦+桜海老のかき揚げ+小鉢2種」
というセンス、やっぱり素晴らしすぎる♡



「もり蕎麦」
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わあ・・・
この姿はまさに「古拙」「仁べえ」石井さん仕込みの極細切り、小山盛り。
しかしもうここは「やっ古」であるから「やっ古山」と名付けよう(≧∇≦)♡


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ふわあーと香る静謐な、そして青さも感じるフレッシュな香りにまずときめく。
素晴らしい!!
極細の平打ち、箸先からこぼれ落ちるラインも糸のように繊細で美しい。
口に含むとその繊細な輪郭線が口中を美しく巡り、
なめらかで密な質感はクリーミーな印象すら受けるほど。
私の大好物である中国の干豆腐を思わせるほど密な肌だ。
その上くにゅんくにゅんと自在なコシがあり、これはまさに「古拙」仕込みの質感だ。

メニューに
「大変伸びやすいのでお早めにお召し上がりください」
とある通りここのお蕎麦はこの繊細さゆえか本当に足が早い。
のんびり食べているとぷにぴたぴたとしてくるので
くっついたりしてこないうちにパパパと食べる。
あーん、こんなに素敵なあなたと
もっと長く一緒に居たいのに切ない・・・♡
茨城・境町の常陸秋そば、十割。


ここは汁がまた大変に美味しい。
甘さの少ないストイックなイメージの出汁ながら見事にまとまっているので
全体には落ち着いたまろやかさ。
これは素晴らしい汁!


「かきのつゆそば(味噌仕立て)」
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器の美しさにもうれしくなる。
柔和で謙虚で、完璧な横顔。


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おほ〜〜〜
こちらは「味噌仕立て」だが
さすが蕎麦汁があれだけ見事なだけあってとびきり上品で澄んだ汁。
その中で感じる牡蠣の旨味が実に貴くおいしい。
熱もののお蕎麦は太い平打ちにしてあるのもとてもいい。




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奥にはテーブル席もありますので
今度はここで女子蕎麦会とかもいいなあ〜〜
みんな〜〜 いつにする?(๑˃̵ᴗ˂̵)



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2017年02月08日

森下「京金」



今夜は、久々にお会いできた大切な方のお祝いの日。

斯くなる上は、私の大・大・大好きな「あのお蕎麦屋さん」で
やりたい放題「盛大なる蕎麦祝宴」やっちゃうもんね〜〜〜!
バンザーイバンザーーイ!!
(お友達のお祝いが嬉しいのかお蕎麦が嬉しいのか・・どっちもデス♡(* ̄∇ ̄*) )

お江戸下町・森下の交差点で一際の風格と一歩控えた上品さをたたえたこの外観。

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大のお気に入り故数え切れないほど来ているこの店。
しかし何時来てもここの奥さんの接客には目を見張らずにはいられない。
店に入った瞬間から店を出るまで
お花畑にふんわり身を任せてしまったかのような柔らかく優しいもてなし。
思わず見入り聞き入ってしまうほど美しく上品な接客ながら
こちらを全く緊張させない程よいのんびり感がありもはや「店の宝」としか言いようがない。

今日はもう我慢ならず帰り際に以上の絶賛を店主にぶつけてきたのだが
そんなヘンな困った客の相手をニコニコとしてくれる店主もまた全く飾らない、
ほのぼのとした感じの良い人だ。
これが、創業1831年、186年の歴史を誇る江戸の老舗蕎麦屋の店主夫妻なのである。


店内もほんわか上品な雰囲気。

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昔はお座敷もあってテーブル席はスリッパ着用の店だったが
今は靴は脱がず全席テーブル席となった。


ここに来たらとにかく「せいろそば」「田舎そば」両方を食べたい私。
売り切れを心配して席に着くや否や両方を予約したからもう安心!くくっ(๑˃̵ᴗ˂̵)
ということは最後にお蕎麦がたっぷり二枚来るので
そこから逆算して食べていかないとお腹が大変なことになるのだが
今日は「盛大なる蕎麦祝宴」につき大丈夫かな〜 (≧∇≦)


まずはお祝いですから・・
あ、私の大好きなのがあったぁ♪

「黒龍(純米吟醸)」
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この黒龍はまた特別に軽くてすっきり。
入り口でほんのちょっとまろやかな味わいを感じた刹那
パアアアーッと空に澄み渡って消えていく感じ。
あっらー こんなのいくらでも飲めちゃって困るんですけどぉ〜


ここはお蕎麦も素晴らしいがおつまみも大変に素晴らしい。

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「そばとうふ」
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お蕎麦屋さんの定番メニューでありながら、
実は美味しい蕎麦豆腐にはなかなか出会えなかったりするのだが
京金の蕎麦豆腐は大変においしい。
出された瞬間からふるんっ、とろーんとした質感が見るからに美味しそう。
ふるふるとろとろの胡麻豆腐のようでもあり
蕎麦の味わいも感じられてたまらないー♡



「鴨焼き」
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「京金」において一際目立ってゴージャスな価格のおつまみではあるが
今日は楽しい蕎麦祝宴!
もうおつまみは端から端まで全部行ってしまえ〜!くらいな勢いで
エイッと頼んでしまいました(* ̄∇ ̄*)
ムチムチの肉厚鴨肉に、なす、しいたけ、ネギ。
甘辛の味付けで、それぞれの食材が大ぶりで新鮮なのが嬉しい。


「伯楽星(純米吟醸)」
こちら黒龍よりもキュンとした旨味があり、それがあとをひかずに小さくまとまる感じがおいしい。
てかもう今夜は楽しすぎて何でもかんでもおいしい。
楽しすぎて写真も撮り忘れる始末(珍しい!)。
「京金」バンザーーーイ!\ (≧∇≦)/


「やきみそ」
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正統派クラシックスタイルのお蕎麦屋さんの大定番。
この店で眺めるとますます、しみじみいいですね〜
「京金」のは鰹節がガッツリきいてねっとりなめらか。


「蓮根の天ぷら」
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「京金」のスペシャリテと言ってしまいたい「蓮根の天ぷら」。
この厚みがいいでしょう〜?
食感も味わいも揚げ方もこれ以上はない最高のおいしさ。
この、硬くないのにサクッとした薄衣は見事としか言いようがない。
添えられているのはたらの芽(大好物)で
春の香りにうっとりしました〜ああ♡



「そばがき」
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お盆の上のこーんな立派なセットでやってきました。

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お湯の中に見え隠れする姿からは全貌がつかめませんが、
整えられていない自然な形が湖に沈む岩石のような迫力があります・・・


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モワ〜とあたたかくただよう誠実な蕎麦の香り。
今時なふわとろエアリーとかザックザクの粗挽きというようなそばがきとは一線を画す、
モッチリねっちり密な質感でまさに「昔のそばがき」といったイメージ。
大きいしすごい食べ応え〜



「銀杏の素揚げ」
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シンプルで美味しい、最高のお酒の友。
ま、まずい、限界値(半合〜1合の間くらい)を超えそうだ・・(≧∇≦)



「そばがきのつけ焼き」
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メニューを見て全くビジュアルの想像ができなかった、
「京金」オリジナルのアイディアメニュー。
しかし姿はまるで江戸から続く定番のような貫禄で
そばがきをしゃもじのうえにこんもり盛って三度お醤油つけてつけ焼きにしたというもの。
日本人ならだれでもキューンとしてしまうお餅のつけ焼きのようなたまらぬ香りで
これはやっぱりアレが欲しいでしょ〜〜〜〜
「や」で始まって「り」で終わるアレ!! (≧∇≦)♡



「やきのり」
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これまた正統派クラシックスタイルでやってきましたが
早くそばがきを巻きたい一心で肝心の蓋を開けた写真を撮り忘れました・・・
海苔で巻くとお餅よりねっちり硬めの質感でムッチムチ食べるのが美味しかった〜
けどこんなに食べて私最後にお蕎麦二枚入るんでしょうか・・・(^^;)


でもねえ、こんなの見ちゃったら・・見ちゃったら・・・
美しい〜〜〜〜!

「出し巻き玉子焼き」
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一目で心奪われるこの焼き目、この豊かさ。
まるで草月の「黒松」のような、
トラトラな焼き目が美味しそうな卵焼き。


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焼き目も美しいがその断面も恐ろしく美しい。
出汁の味わいは意外と少なく
出汁巻きというよりは薄味薄甘上品な卵焼きといった感じ。
お醤油かけたおろしと食べるとおいしい。



もうもうもう、この時点で相当お腹いっぱいな訳ですが

愛する人をお迎えする時は心を澄ませて・・

瞳を澄ませて・・・


「せいろ」
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ふわーっ!と濃厚にかおる、誠実なかぐわしさ。
蕎麦という穀物の香りの真ん中のいいところだけを集めたような
まろやかでまっすぐなかぐわしさに、小麦粉の甘みと優しい味わいが混じり合う。
食感がまたすんばらしい。
つるつるというよりとぅるんとなめらか〜!
細切りの平打ちのため舌触りはハラハラと繊細で
舌触りはうっとりするほどのなめらかさだ。
むにゅんとやさしくやわらかなコシも素晴らしい。
ここまでであんなにお腹いっぱいだったのに
何度「おいしーーい!!」と言いながら食べたことだろう。
あああ・・・しあわせすぎる・・・
茨城「外二くらい」の蕎麦。
(小麦粉の方が重いからもし昔のやり方で升で2対8にすると重さは2.2対7.8くらいになる、
という話も店主が教えてくれた。そうなんだ!!おもしろい〜)


「田舎そば」
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ついに来てしまいました!!

私はここの「田舎そば」の眺めがどんなにか好きだろう。
この蕎麦にしてこの高台付きの笊。
是非とも日本百景に加えていただいたい、
世界中に自慢したいこの絶景。

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うううう ほんきで むねが高鳴っております・・・

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見つめるほどにときめく、無数の蕎麦粒子をはらんだ黒っぽい肌。
こちらも平打ちのためヒラヒラと自在な曲線を描いて軽やかに美しく盛られている。
長野、外二くらいの蕎麦。

箸先にたぐりさらに。
はあああああああーーー
なんでしょうこの、一歩控えた黒い香ばしさと誠実な蕎麦のかぐわしさのたまらぬマリアージュは!!
ことさらでない、しかし確かな外皮の黒い香りを
正統派の蕎麦の中であざやかに楽しませてくれるニクさ。
口に含んで出会う食感がまた素晴らしい。
極細の平打ち、先ほどのせいろよりまだ細い。
ざらつきのある粗挽き肌は心地よいぷつぷつもまばらに感じるほどの粗さだが
極細の繊細さの方が際立っている。
質感はなめらかに密で私の大好物である中国の干豆腐を思わせるねっちりさもあるのだが
これまた極細の繊細さのほうが際立っている。
全体には洗練されたイメージの田舎蕎麦なのだ。

ああ

もう

完全にヤラレました・・・

おいしいよう〜
大好きだよう〜



本当にほんとうに、今日はここに来てよかった。

大切な方のお祝いを大好きな、こんな素敵な場所でできて・・


ここに来るといつも「せいろ」と「田舎せいろ」に夢中で
手が(お腹が)回らないのだが
いつかは「すだちそば」「冷たい肉そば」も食べてみたい!!それ夢!!

ねえねえ、今度いっしょに行きませんか〜?
(誘惑は略奪の香り・・( ̄∇+ ̄)vニヤリ









posted by aya at 14:40 | Comment(4) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>江東区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする