もし知らずに通りかかったら
ここが知る人ぞ知る名店とは誰も気づかないだろう。

かろうじて道端に「十割蕎麦」という看板があるが
この看板がなければ店なのかどうかもわからないほど目立たない。
(なんだか以前以上に目立たなくなったような気がするのは気のせい?)

店内はお蕎麦屋さんというより、食堂か何かのような雰囲気。

今回は他にお客さんが居なかったのでなんだか寂れたような印象すら受けてしまう。
しかし、どんなに外観や内装が地味であろうと
この店の蕎麦を知る者にはそんなことはどうでもいいことなのである。
(そうか!まさにどうでもいいから今まで全然見てなくて、
今日初めて外観の写真撮ってこんなに目立たなかったっけ?と思ったのかも!)
うふ♡

残念ながら田舎蕎麦は予約のみなので〜・・
「そばがき」と「せいろ」で決まりだー!
「そばがき」

きゃ、きゃ〜〜〜〜〜
すごい、相変わらずすごい!!!

ウワー・・
ウワー!!
これはすごすぎる!食べなくてもわかる!!どうしましょうー!!

生野菜のように鮮やかな無数のホシが浮かぶ、「生感」のある肌。
香りも超〜フレッシュな野菜のようで、それが全身を濃厚に吹き抜けるよろこび!!
それだけでももう十分へなへなにノックアウトされてしまうのに
口に含んでさらに腰が抜けそうになる。
空気がたっぷりと含まれたざっくざく、どろモチの粗挽き肌は
噛みしめるとさくさくザクザクとメレンゲのようにつぶれて溶ける。ナニこの食感!!
味わいも野菜のようにフレッシュで濃厚で
こんなに美味しいのに量もたっぷりもあって
もーうっとりうれしくて
はひゃ はにゃ もう・・
なにがなんだか・・・
おいしすぎてへにゃへにゃですさようなら・・・
「せいろ蕎麦」

おおー?
今日はなんだか不思議に色が濃い?
黄色・・いや山吹色がかったような・・

ギャー
「胡桃亭」の蕎麦はいつも凄いけれどこれまたもんんのすごい肌!!
このふっくらとした超粗挽き・・
吸い込まれる・・吸い込まれたい・・・

ああ
ああああああ
なんという
この、蕎麦畑そのもの、野原そのもののような新鮮な香り・・・・!
香りは、特に濃厚ではないのだ。
味は白いイメージの澄んだ綺麗な味。
しかしこの最高過ぎる美味しさは一体なんだ。
食感が素晴らしい。
細かな粗挽き。細かいザラザラ。
全てが粒でできているような肌が、ザラザラすべすべザラザラ〜と口中を流れて行く。
一本一本がこの世に投げ出されたかのように独立している。
それがすべて従順に箸に絡まって口中を自在にめぐる。
追いかけたくなるような蕎麦畑の香りが、澄んだ味わいの上に軽やかに浮かんでいる。
もう何言ってるんだか第三宇宙の人となっておりますが
とにかく壊れるくらい美味しかった!!!

蕎麦湯でゆったり・・というよりは
そばがきと蕎麦がおいしすぎて興奮しすぎぐったり・・に近い状態(^^;;)
ここは汁は蕎麦に対してちょっと意外。
甘過ぎるわけではないのだが、汁は庶民的で蕎麦は天才アーティストな印象!
「そばがき」には塩がついてきたのだが
それがおつまみになりそうなくらいものすごく美味しい。
下の上で横にバーンとひろがる旨みを感じる塩。
感じの良い奥さんが、イスラエルと室戸深層水の塩のブレンドと教えてくれた。
塩もブレンド!さすがは「胡桃亭」だ。
予約のみの「田舎蕎麦」はもうずいぶん前に食べたきりなので
次回はぜったい、前もって「田舎蕎麦」を予約して来たい!!
ちょこっとの量じゃ予約も申し訳ないので
是非みんなで行きませんか〜? \(^o^)/いえい