2015年05月30日

今年のハッピーバースデー♡


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皆様、誕生日にはたくさんのあたたかいメッセージを
ありがとうございました♡ヾ(*´∀`*)ノ♪

今年の誕生日はお蕎麦でなく(^^)、
全ての野菜を店主が育てている鎌倉のイタリアンで
親友深雪ちゃんがお祝いしてくれました!

お店の席についたそのタイミングで電話が鳴って
敬愛する某ピアニスト様がバースデーソングを電話越し生即興演奏してくれたり(!!)
お料理も美味しくたくさん笑って最高に楽しい夜でした

この幸せな夜をスタートとして素敵な一年にしたいと思います♪

(冒頭の写真はほっぺたで目玉焼き焼けそうでした。
 スプマンテグラス3分の1+ワイン微量〜(^^;;))



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2015年05月25日

travel into space


宇宙旅行に行ってきます。

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うはははは


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2015年05月22日

福島・会津若松「桐屋権現亭」


久しぶりの会津。

今日は「桐屋夢見亭」は定休日につき
「桐屋権現亭」の方に来てみました〜♪

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入口のメニュー。

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食べたいお蕎麦はいつも決まっているのだがやっぱりウキウキ見てしまう。


外はまだ明るい時分だったが店内は相変わらず暗い。
民芸調のどっしりした空間。

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なんとストーブがついていてびっくり。
行ったのは4月末の小雨降る夕方だったのだが
やっぱり東京よりはずっと寒いんだなあー



お蕎麦は決まっていてもここのメニューのこのページ大好き♡

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「会津料理 一品料理」
郷土料理ってやっぱりワクワクしますよね〜

特に大好きなのはこれ!
メニュー説明に
「会津の振舞料理のひとつ。貝柱のだしで作る上品な具だくさんの野菜汁」。
とある、

「こづゆ」
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干し貝柱、干ししいたけ、きくらげ、さといも、にんじん、丸麩、糸こんにゃく。
あああ〜〜〜 おいひい〜〜〜
あったかくて上品な出汁が効いて野菜がいっぱい。
非常にたいへんにおいしい!
面白いのは食べている時は気づかないのだが
食べ終わった後の乾いたお椀からあま〜い香りがするところ。
出汁の香りのようなのだが、不思議〜



「青ばた豆腐」
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「青ばた豆腐」といってもお豆腐が青いわけではない。
青ばた豆という品種の豆を使用して作られたお豆腐だ。
はやりのなめらか系ではなくぎっちり密でポロリとするような質感。
新鮮な豆の味わいと甘みが濃くておいしい。
お蕎麦同様お豆腐もやっぱりどうしても何もつけずに食べたい私には
薬味が乗っていないこの眺めがうれしい。



そしてこちらのお蕎麦は大変なことになっております。
こんなに種類があるーー!


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どれも大変ゴージャスな値段でのけぞるが
「かけそば」810円、「ざるそば」830円というメニューもあるので
それだけ蕎麦粉に差をつけているということだろう。

ちなみに一番上に書いてある「夢見そば」というのはいわゆる「水そば」。
蕎麦を水に浸して食べるというものだが、
私は「蕎麦と私の間に介在しようとするものを全て敵視する」という
困った本能を持った昆虫のようなものなので
水そばを頼んだことはなく・・(^^;;
お蕎麦さんとは、どうしてもふたりっきりで会いたいのです (≧∇≦)♡



それにしてもこんなに種類があるのだから
値段的にもお腹の予定的にもパニックになっていていいはずの私が
こんなに余裕でいられるのはこんな素敵なメニューがあるから♡


「こだわりそば三種盛 蕎麦三昧」
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わーい!久々の桐屋のこの眺め!
うれしいなあ〜〜〜


それぞれどのお蕎麦かわかるようにこんな親切なカードがついている。
ここのは特に覚えづらいですもんね〜
ありがたいです〜

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左から、
「会津頑固そば」
(つなぎを一切入れず石臼挽きそば粉100%で打ち上げたこだわりそば。
その年の最上品を別選して製粉しています。味香りをお楽しみください)

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ふーっとただよう、石のようなイメージの静謐で落ち着いた香り。
しなやかでやさしい舌触りで、そしてその食感がまた素晴らしい。
これぞ王道!と讃えたくなるような、余裕を感じる見事なコシだ。
甘みは淡く、すっきりと美しくととのった美女のような印象の蕎麦。
(名前は頑固そばなのだが・・・頑固な美女?(^^;;))



「飯豊権現そば」
(桐屋名物。そばの実の芯の粉、一番粉を使った白く透き通るようなそばです。
心地よい歯応え、のどごしをお楽しみください)
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なんだか少し黄色がかった不思議なさらしなそば。
さらしならしい美しい白い香りがふわ〜
やや太めで輪郭線がはっきりとしているのでちょっと食感だけだと
マロニーちゃんにも似た際立った独立感がある。
さらしなというと繊細で上品なイメージの店が多いが
「桐屋」のは口の中で直線的で太めのラインを自由に際立たせる様が
非常におおらかな印象のさらしなだ。




「会津のかおり」
(ようやく本格栽培がスタートした、福島県オリジナル新品種。
香りと弾力のあるコシが特徴。石臼挽き十割そばでご用意いたしました)
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もはやすっかり有名になり東京でもあちこちで出会える「会津のかおり」。
しかし不思議なことに頑固そばの香りにとても似ている。
んー? 頑固そばも会津の香りだったのかな? なんて思ったがそんなわけないので
よーくよーく見つめると、こちらの香りはやや甘みと優しさを感じ、全体に淡めだ。
食感も違って「会津のかおり」はやや密で輪郭線もしっかりとしている。



うふふー 今日は「会津頑固そば」が一番気に入っちゃったかな!



入り口付近には会津の「高遠そば」の説明が掲げてある。

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(右上にあるのはアメリカ製のかんじき!店の風景にすっかり馴染んでいるのが面白い)




余談ですが、「高遠そば」と書いてあってもまあ大丈夫なのに
「高遠蕎麦」と書いてあると何故か自分の姓名かと思ってちょっとギクッとする私・・
特に「高遠蕎麦」という幟が外にたくさん掲げられてたりすると
選挙に出馬でもしてしまったのかという錯覚に陥り密かに固まってます(^^;;)


次回は桐屋でも「共食い」してみようかな〜(^o^)


posted by aya at 13:36 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東北の蕎麦>福島 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月21日

京都・藤森「いまふく」


魅力的なお蕎麦屋さんが多い京都のニューフェイス。

「いまふく」はお寿司屋さんがお蕎麦屋さんに転身したという
なんともユニークなお店だ。

伏見、師団街道沿いに翻る小さな暖簾。
こぢんまりとした外観は中の様子が全く伺えず一見謎めいているが
よく見るといろいろと可愛らしいデザインが散りばめられている。
なんといっても、古いものらしいこの幅広の扉がいい。

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外観でもそう思ったが店内に入るとちょっとお蔵の中に入ったような雰囲気。

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しかしカウンターにはネタケースもあり、寿司屋時代の面影を残している。


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メニューには元お寿司屋さんならではの美味しそうなものがズラリ!

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と言うか普通ににぎりもやってました・・・
すごい、楽しいお蕎麦屋さん!

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元お寿司屋さんというよりお寿司屋さんは現在進行形らしい。
帰り際に気づいたのだが外の看板には小さく
「手打ち蕎麦・鮨 いまふく」と書かれていた。
面白いなあ。


ランチにはこんなお得なセットも。

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わー 選び方次第では
「ざる蕎麦」「粗挽き蕎麦」両方が食べられるんですね!
うっ それはいいなあ・・と惹かれつつ
やっぱりその二つをメインとしていっぱい食べたい私は結局ランチセットは選択せず、
「ざる蕎麦」「粗挽き蕎麦」の2種類にすることに。


その前にちょっとおつまみ(^o^)

「筍と飯蛸と鯛の子の炊合せ」
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料理の教科書の写真のように美しい炊合せ。
それぞれ別々に炊かれているため色彩も輪郭も鮮やか。
しかも筍はこの時私の中でブームだった「塚原の筍」であった。
パリサクッとしているのだが肉厚な感じもあっておいしい。



「平飼い卵(宮崎産)の出し巻」
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関東の甘い卵焼きより断然関西のだし巻き派の私は
京都に来るとつい頼みたくなってしまう。

おおーっ?
この見た目は・・?

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なんとなく見た目が変わっている・・?と思うなかれ、
この出し巻がものすごーーーく美味しいのです。
じわーっと深く効いた出汁、旨味はしっかりなのに全体的には一歩控えた上品な味で
三つ葉のアクセントも美味しく、ついぱくぱくいくらでと食べたくなってしまう出し巻。
これはここに来たら絶対また頼みたい美味しさ!



「ざる(剥き身を製粉・細め」
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14時半までのランチサービスでお蕎麦には「ちらし寿し」がついてきた。

そしてお蕎麦には蕎麦刺しが添えられている。
本日の「ざる」は福井・丸岡在来。

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おー熟成であります。
ムハーッとただよう、香ばしいピーナツ系の香り。
肌はややざらつきがありずっしりしていそうだが食感はふっくらと軽い。
細めとあったが一般的な太さよりはおおらかな太め、田舎っぽい雰囲気のざる蕎麦だ。



「粗挽き(殻付きの実を製粉・黒くて太めの田舎風)」
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さきほどの「ざる」よりも更に太く黒く、まさに田舎風の「粗挽き」。
いかにも香ってくれそうでワクワク!
本日の「粗挽き」は福島・南会津の在来種。

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こちらは熟成感はなくフワーッと淡く爽やかにひろがる、
黒いこうばしさが嬉しい〜♪
しっかりとした極太打ち、噛みしめるとすごい弾力。
粗挽きであるのだがとてもみずみずしいせいもあって
ザラザラというよりはずっしり、スルリツルリといった印象。
味わいもみずみずしくさっぱりとしていて
噛む毎に生まれるこうばしさを純粋に楽しめる蕎麦だ。


ランチサービスのちらし寿司。

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これがとてもおいしい!(上のお魚は私は我慢でしたが(;_;))
江戸前寿司は大好物だが、こういうほんのり甘いちらし寿司というものには
普段比較的興味の薄い私。
でも「いまふく」のこのお寿司はおいしかったなあ〜〜
味付けのセンスが素晴らしいのだと思う。

なぜならここは蕎麦汁も大変においしいのだ。
旨みが深いのにさらっとした印象の出汁と醤油のバランス。
いわゆる関西っぽい蕎麦汁でもなく、甘さはあるのだがさらっとしているのだ。
この汁好き〜


ちなみに温蕎麦はこんな感じ。

「鴨南蛮蕎麦」
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鴨南蛮の汁は私には少し甘く、優しすぎるような印象もあったが
それより何よりここの鴨肉がすごい。
ふっくら肉厚で旨味ぎゅー!
えええええ、元お寿司屋さんなのに、なんで鴨肉がこんなに美味しいですかぁ〜!?


デザートは桜のアイスクリーム。

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デザートは奥さんのお手製だとか♪



濃厚蕎麦湯。

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かきまぜ棒がついているのが西らしいおもてなし。



お酒も美味しそうなのがたくさん揃っているし、
ここは夜、ゆっくり来るのに楽しそうだなあー

「銚子産 鯖のきずし」
「西京焼き(金目鯛・のどぐろ)」
「ほたるいか(酢味噌・生姜醤油・天ぷら)」
「にぎり寿司」

つくづくと自分のアニサキスアレルギーが恨めしいが・・
いいんです、お魚はもう一生分食べ過ぎたってことで(T^T)


でも私のはおそらく食べ過ぎによるアレルギーだと思っているので
数年間おとなしく魚断ちをしていつかきっと食べにこよう!
と希望は捨てない常に前向きな私(^o^)




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2015年05月19日

栃木・那須烏山「八溝そば街道そばまつり 2015」


今年も行ってきました、
「八溝そば街道そばまつり」!

那須烏山付近のたくさんのお蕎麦屋さんが出店するということで
昨年も大いに楽しんだこのお祭。

(席がいっぱいで大空の下大胆な立ち食いしたりしつつ何軒もハシゴした、
昨年の「八溝そば街道そばまつり」

今年は特別出店である高橋邦弘さん率いる「達磨」の出店が本当の本当に最後、ということで
ポスターにも高橋さんの写真と「千秋楽」の赤い文字が大きくレイアウトされている。


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昨年はお天気に恵まれまさにそば祭り日和だったが
今年私が行った16日(土)は残念ながら朝から雨でどんより・・


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しかし「達磨」のブースは9:50の時点ですでに長蛇の列!!
お祭りは10時からだというのに
店の前から赤い達磨カーの後ろにつながって、ずーーーっと列ができている。

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達磨カーの前で記念撮影する人も多く、
相変わらず高橋さんの人気はすごいなあ〜

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(KKさんのロンドンタクシー可愛い〜♡)



相変わらず蕎麦を打つ高橋さんのパワフルなこと、
そしてそれを見つめる人々の熱心なこと!

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いつもながら高橋さんの蕎麦打ちは自然現象のように美しく、よどみなく、
手品のようにどんどんどんどん蕎麦が打ち上がっていく。



達磨「もりそば」
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うっわぁ〜〜い
ばんざーいばんざーい!
うれしいなあぁー こんな時間から2枚も、高橋さんのお蕎麦を食べられちゃうなんて・・



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たぐりあげた瞬間思わず「うわっ」と声を上げてしまった。
「いい香りー!!」
青くフレッシュで、でも落ち着いた上質感もあって
それが私の全身を吹き抜けるよう。
なめらかな舌触り、余裕のしなやかなコシ。
その食感はいつもながら完璧すぎて、食べる度に私の中の
二八蕎麦というものへの感覚をリセットさせられる思いがする。
「これぞ王道、二八蕎麦とはこういうものだ!」と目が覚めるような思いだが、
そこで背筋が伸びる・・のではなく、羽が生えてポーンと飛べるような
最高に嬉しい気持ちになってしまうおおらかさがこの蕎麦にはある。

今日の蕎麦粉は尋ねなかったが常陸秋そばと北海道のブレンドかな?
最初のフレッシュな青い香りはだんだんに強い野性味を帯びてきた。
蕎麦汁が今日はちょっといつもより甘め?な気がしたが
この時私はちょっと車酔い気味だったのでそのせいかも(^^;;)



さて、2枚をぺろりと平らげましたが
私のお腹は本日予定がいっぱいなのです!
いろんなお蕎麦屋さんのブースを見に行かなくちゃ〜♪


一番にやってきたのはここ。
去年も食べて美味しかった「蕎川庵 高瀬」。
おおっ なにやらすごい人だかりが出来ているではないですか〜

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皆さんが熱心に見ているのは店主の蕎麦打ち。
うんうん、私も去年この店主の蕎麦打ち姿を見て
「ここのを食べよう!」って決めたのでした(^o^)
清潔感のあるいでたちにきちんと白い帽子をかぶって
ビシバシと蕎麦打ちする姿が清々しくていいんだなあー


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これこれ、「蕎川庵 高瀬」のざくざく粗挽き黒肌。
おいしそうー♪

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うわー 今年もまたすごい香ばしさ。
熟成感を感じるほどの、ピーナツや胡麻のようなもの深くて甘い香ばしさだが
嫌味は全くなく、すばらしく美味しい。
香りも甘く濃いが味わいも驚くほど甘く濃い。
食感はプルッムチッと独特で、極粗挽き肌のザラッザラの刺激が楽しい。
おいしいなあ〜
汁は鰹がガツンと効いたかなり甘め。




お次はこちらに初挑戦、「手打ちそば 楓」。

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決め手は店名の印象が気に入ったのと(そんな理由?いやそういうのも大事!)
なんといってもこの手前の黒いTシャツの呼び込みのおじちゃんが面白かったから(^^;;)


ここはプラス料金で天ぷらがつけられる。

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奥のバットにワンサカ入っている「たらの芽の天ぷら」がおいしそうで
しかも100円だったので「もりそば+たらの芽の天ぷら」にする。

ここはみなさん大変フレンドリーで、受付のおばちゃんは
「たらの芽すっごくおいしいですよ〜、ちょっと大きくなっちゃったけどね、
あ、今見せてあげる!ホラ!」

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「ねー!おいしそうでしょ?しかもこれね、すっごく高いの!
ほとんど原価で売ってるの!だから食べてって!」

父の遺伝でこういうお店の人と楽しく話が弾んでしまうタイプの私は
訊いてみるとなんとここは普段はお店はなく、
打った蕎麦を「久那瀬の直売所」というところで売っているらしい。
(帰りに偶然その直売所の前通りました〜(^^))

「奥にいるあの人が打ってるんです、お店が持てるように頑張ってるんですー!」

こういう面白い出会いはそば祭りならでは。
頑張ってくださいね〜 いただきまーす!


手打ちそば 楓
「もりそば」と「たらの芽天ぷら」
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えええええ
すんごい美しい粗挽きではないですかー!



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うわー・・
このふっくら明るく白めの肌に粗挽きのホシ、これは素晴らしい眺めだ〜〜
香りはごくごく淡く、味わいを探るとかすかにほんのりと甘い。
見た目通りのやわらかさで、肉厚ふわんふわんの食感。
汁は舌の上で甘みがぎゅーっと広がる、かなりの甘め。

たらの芽天ぷらはさすがにイベントなので揚げたてというわけにはいかず
冷たかったけれど衣はしっかりバリンバリンでした〜♪



お次は、去年も食べて美味しかった「田舎そば処 長山」。
「田舎十割」と書いてあり「寒ざらし蕎麦」の幟が上がっている。

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お店のウェブサイトを見てみると
「当店のそばは、すべて在来種の地そばを使用し、
自家栽培、天日干し、自家製粉、本手打ちにこだわった自慢の田舎そばです。」
とあるがしかも今日は「寒ざらし 田舎十割」と書いてある。
ええ〜っそんなすごいお蕎麦を、一枚500円でいいんですかあー!?

お蕎麦を頼み、茹で上がるのを待っている間に
ふらふら〜と地元の人らしいおばあちゃんがやってきて
受付の奥さん(たぶん)に話しかけた。
「ココ美味しいの?
あそこより美味しい?(達磨のことらしい)
あそこは美味しいの?
天ぷらはつかないの?
あっち(隣の店)はついてるよ」
ちょっと返答に困る質問を次々繰り出す無敵な感じのおばあちゃんだったのだが
その時のここの奥さん(たぶん)の対応の感じのいいこと!
終始やわらか〜な優しい笑顔を絶やさず
返事しているようで返事してないような、そよ風のような対応。
う〜ん、私には足りない控えめな柔軟さ、見習いたい!


田舎そば処 長山「寒ざらし 田舎十割そば」
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二店かなりの粗挽きが続いたので比べるとすんなりして見えるが
これも結構な粗挽き。

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ほわぁーっと濃厚に香るかぐわしさ。
香ばしいとかフレッシュとかいうより、
香りの時点でもう「蕎麦の旨み」を感じるようなかぐわしさだ。
かすかに熟成の要素も感じるが全く嫌味はなく、味わいも濃厚でとても美味しい。
肌そのものはざらついているのだが、食感はぷるんぷるんと独特!
こんにゃくゼリーのように、噛みしめようとすると歯から逃げるほどだ。

ここの汁も甘めではあるが、なんだかとても不思議なおいしさがある。
さきほど受付でお蕎麦を頼み茹で上がるのを待っている間、
「ん?なんだろう、ものすごく懐かしい、子供の頃にかいだような香りがする!」
と思っていたのはどうやらこの汁の香りらしい。
おひたしに使ったらすごくおいしいのができそうな、ほっとするような出汁。
お店のウェブサイトには
「かえしは開業以来注ぎ足し続け、出汁は毎日一日分をとり、すべて手作りにこだわっております。」
とあった。
手打ち十割蕎麦のネット販売もしているらしい。



さあー
さすがにもうお腹が限界になってきたので、いよいよ次で最後の一軒にしようかと!


となるとお店選びもさらに真剣にならざるを得ない。
恥ずかしながらこういうイベントでの私のお店の選び方を披露すると
「実物を見るのが一番確か」というわけで、
他の方がたった今買って運んで行く実際のお蕎麦を見たいのですね。
なのでそのお店でお蕎麦が茹で上がり、
会計の方が「ハイ◯番の方〜!」と大きな声で呼びかけたら
そこへスイーッと近づいていって見たいわけですが
あまりにもすごい勢いで近づくと
お店の人に私がその「◯番の方」だと思われてしまうので
動きには俊敏さに加え「さりげなさ」が求められる。
なんとなく通りがかりましたよ〜的なლ(ʘ▽ʘ)ლ。
しかもお蕎麦は遠目に見てもわからないのでなるべく顔を近づけて見たいのだが
それでは本当にキモチワルイ人になってしまうので、背後からそっと覗き込むか(犯罪者か)
正面からになってしまった時は
笑顔で「あらーおいしそうですねえ」といったフレンドリーな雰囲気を表現しながら一瞬で見る、
というしょうもないことをしている私を神様どうかお許しください・・・
(披露から始まったのに書くうちに反省されて懺悔で終わった人(^^;;))



そんなわけで、見た目が美味しそうだなと思ったお蕎麦のお店はコチラ!

「そば夢サロン 梁山泊」
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店名も個性的だがそれより気になるのは左上に掲げられた文字。
「メープル樹液そば&つゆ」って??


なんと、蕎麦打ちの加水に、水ではなく「メープル樹液」を使っているらしい!

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そんな珍しい蕎麦を打ちはじめれば当然人だかりが出来る。
店主は人懐こい笑顔で親切にいろいろ説明しながら
メープル樹液で加水、水回し、蕎麦打ちするところを見せてくれた。
樹液ってどんなかと思ったが見た目はまるきり水のような感じ。

面白い、変わったことするお店だなあ〜と思ったら
なんとこの「メープル樹液そば」はこのお祭りでだけで
いつもは普通にお水で打っているそう。
「いやいや、こんなの普段お店ではやりませんよ!!」と真剣に否定している。
どうやら
「お祭りだし、面白いからメープル樹液で打ってみたら?」
と言い出した人がいて(あの人、あの人、と指差す店主)
それに乗っかった、という話らしい。
アハッ 堅苦しくなく、ゆるくて楽しいお店だなあ〜
お祭りだもんね!!



これがその「メープル樹液」で打った蕎麦。

そば夢サロン 梁山泊「もりそば」
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わーい、私が見た目で美味しそうだと思ったお蕎麦だぁー(^o^)


「メープル樹液」が入った小さな紙コップが添えられている。

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えーっすごい、まるで砂糖水みたい!
メープル樹液ってこんなに甘いんだ〜!
まるで昆虫にでもなった気分だが、これでお蕎麦を打ったらどうなっちゃうのかな?

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シャープに香る、強い野生の香り。
あとから「八溝山系の蕎麦粉」と聞き、
そうだ、去年もこのあたりの蕎麦はこういう香りだったと思い出した。
しなやかで美しい最高のコシとなめらかな輪郭線、
素晴らしい二八の食感だ。
蕎麦には特に変わった甘みは感じなかったが、
汁はやはりメープル樹液入りだけあって大変甘い。
いつもはもう少し甘くないのかな?


この「八溝そば街道そばまつり」は遠方からのお客さんも多いのだろうが
やはり中心となるのは地元のお客さん達。
食べている間、並んでいる間に聞こえてくる土地の言葉のおしゃべりがとても楽しく、
特に「テレビで観たあの人がやってきたよ!見ちゃった、見ちゃった」と
達磨の話ではしゃぐおじちゃんおばちゃん達には私まで嬉しい気持ちになった。

食べていると
「お姉さん、それどこの蕎麦?あの一番高いとこの?え、違うの?おいしい?」
とか話しかけられたりするのも可笑しくて楽しい。

会場は大桶運動公園という那珂川沿いの広々綺麗なこところにあり、
蕎麦だけでなく、ピザ屋さん、お菓子やさん、八百屋さん、お土産物屋さん、
いろんな店が出店している楽しいお祭です。

来年あたり、是非いかがですか〜?(^o^)


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「八溝そば街道そばまつり 2014」
posted by aya at 11:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>栃木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月14日

京都・桂「隆兵そば」


久々に訪れた、京都の「セレブ蕎麦屋」さん。



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「桂川畔、桂離宮からすぐのお蕎麦屋さん」
と聞くと壮大なロケーションを想像するが、店は少し入り込んだ裏手にこぢんまりとある。
あたりは静かな住宅街。店の前は畑。
まるきり普通の一軒家だが、小さな「酒」の幟が揺れているのが目印だ。


どのあたりが「セレブ」かというと
この店は蕎麦屋でありながらアラカルトメニューが無い。

この日、ランチに私が選んだメニューは「おそば充実コース」。

「とにかくおそばが大好きな方のための大変お得なコースです」、
ということなのだがお値段のけぞる5900円(!)である。


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昼間からバチが当たりそうなドキドキ価格だが
まあたまのことだし、今日は桂の方に用事があったので
久々にこちらへ!と張り切って予約してやってきた。
実に、十年ぶりくらいである。


「こんにちは」

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中も店というより「家」である。


緑の眺めが清々しいカウンター席。

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本日は個室へ通される。

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すでに「おそば充実コース」を予約してあった私だが
さらにここで心千々に乱れる決断を迫られる。
しかも理解するのが結構難しいので真剣だ。

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(このメニュー、耳付の和紙にとても綺麗な字で書いてあって素敵だな〜)

この上の段の真ん中あたり、
「ひとくち盛りそば」のあとに
「お好きなおそば」というのがありますね?
その部分を下の段の選択肢から選ぶわけです。

お蕎麦そのものはその前の「ひとくち盛りそば」と同じなので
「お好きなおそば」として「盛りそば」を頼むと
全く同じものが違う量で来ることになるようです。
そしてびっくりなのはここで「盛りそば」を頼んでも
「鴨そば」を頼んでも料金は変わらないということ。
いやー、そうなったら「バカの一つ覚え的もりそば派」の私も
さすがに「盛りそば」は頼みません!(^^;;)

うーんどうしよう!!
テーブルにはこんな魅力的な限定蕎麦のお知らせも出ているし
どのお蕎麦にしようかな〜〜♪


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(昨日の夜、京都で一番好きなお料理屋さんで塚原の絶品筍を食べてしまっただけに
筍に惹かれる気分・・!)



まずはコース一品目の「そばがき」。
メニューでは「そばがきのお椀」となっていて
本来は蜆のお出汁で食べるメニューだが
汁に浸っていないものにもできるというので喜んでそれにする。


「そばがき」
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ほわ〜とただよう、墨のような渋い香ばしさ。
粗挽きの肌がとろーんぬぱーと溶け、
ざら〜とした中にちょっとシャクシャクするような不思議な食感がある。
おいしいぃ〜〜〜〜


汁に浸っていない「そばがき」には
「炒り蕎麦塩(蕎麦茶の塩)」というのが添えられてきたのだが
例によってそばがきはそばがきだけで食べてしまい最後までつけられず。

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ところが、その後塩だけ舐めてみたらその美味しいこと!!
これは片付けられてしまわないよう家宝としてテーブルの壁際に安置し
のちのお料理に大事に使うことにする(^o^)。


ちなみに素直に「そばがきのお椀」を頼むとこんな感じ(蜆のお出汁)。

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「先付盛り合わせ」
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わー!先付の一品として蕎麦が盛られている。
面白い眺めだなあ〜
これは「焙煎粗びきそば」というもの。
山葵の葉っぱの下に隠れているのは何かな?

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上から
「琵琶湖の鯉の昆布〆」
「そば茶角」
「胡麻豆腐」
「豆腐、たたきわらび胡麻酢」
「焙煎粗びきそば」

パートさんらしい女性スタッフは全てを完璧に暗記して説明してくれたのだが
そば茶角とか胡麻豆腐の上に載っているものが不思議でさらにいろいろ訊いてしまった。

「そば茶角」というのは「蕎麦を伸ばして焼いたもの」。
胡麻豆腐の上に載っているものは「泡醤油」。
「ゼラチンで固めてあるお醤油」で、ほんとに泡のように消える〜( °o°)♪

「焙煎粗びきそば」はその粗挽きっぷりもさることながら
ちょっと珍しい香ばしさが際立っている。例えるなら檜のような?
むっちりとたくましいコシもすごい。



「名物ぶぶ天」
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「ぶぶ天」とは鱧のすり身と山芋をぶぶあられであげたもの、らしい。

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衣は想像以上に思い切って固い。
バリンバリン香ばしく固いおせんべいのようだ。
中はかぶらむしに似た感じ。




「ひとくち盛りそば」
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きゃ〜〜
「ひとくち」と伺いましたが全然ひとくちじゃない♡♡♡
こういうフェイント大好きです!(逆はイヤだけど〜(^^;;))
嬉しいなあ〜〜いっぱいお蕎麦が食べられる(≧∇≦)♪

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っはー!
極上のさらしなを思わせる、素晴らしくフレッシュな
蕎麦の香りというものの上澄みのような澄んだかぐわしさ。
肌はザラザラなのだが輪郭線は凛としている。
独特のプルッとした舌触りで、そのザラぷるを噛みしめると
やや太めなだけにやわらかな腰が受け止めてくれる感じ。
味わいも香りも白く澄んだイメージでそれがそのまま膨らんでいく。

汁は醤油そのままのようにシャープに濃い個性的なもの。
本日は北海道の蕎麦だそう。




さていよいよ、「お好きなおそば」の時間です♡
私が悩みに悩んだ挙句選んだのは・・


「鴨汁そば」(^o^)♪
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お蕎麦そのものは先程の「ひとくち盛りそば」と同じ。
なのでいつもは何蕎麦をとろうとどうしても最後まで汁につけられない私も
今日はちゃんと鴨汁にお蕎麦をつける、というミラクル体験ができました!(それが普通だってば(^^;;))
すると鴨汁につけて初めてわかる「隆兵そば」のお蕎麦が現れた・・
プルップルと弾むようなコシがさらにすごい。
スルスル〜サラサラ〜プルプル〜
口中で蕎麦の束が弾むような食感を楽しむ。


ちなみに「雉そば」はこんな感じ。

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雉そばはさっぱりとしています、との説明を受けたが
実際は脂の旨味がとてもゴージャスでそれが素晴らしく美味しかったらしい。
これまた嬉しいフェイント。



「うなぎの飯蒸し」「香のもの」
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蕎麦湯。

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うん?何かがついてきたぞ?
尋ねてみると
「蕎麦湯の具です」。
蕎麦湯の具!?それは初耳なので、さらに
「すみません、具って・・なんでしょう?」
と訊いてみると「お麩と湯葉」とのこと。

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なんか絵本の中の何かのようでかわいい〜


「デザート盛り合わせ」
白味噌羊羹、生姜のブランマンジェ、はるか(みかん)
が出てきたのだがナント、蕎麦の余韻で写真を撮るのを忘れてしまったらしい!
これは私には珍しい出来事。


店は静かだが、カウンター席のおばちゃまの話し声が絶え間なく聞こえてくる。
去年庭に植えた木の話や習い事の話をしている。
はんなりとした京都弁というのはなんともいいものだ。


今回は例によって時間がなかったが
次回は店の反対側にある、店主の実家である老舗和菓子屋「中村軒」にも寄ってみたいな〜

お菓子は詳しくはないですが名高いお店のようですよ♪



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posted by aya at 23:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月12日

夜空遊泳


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Experienced the wonderful Tokyo skywalk at the the balcony of my older sister and her husband’s apartment.


都心にある姉夫婦の家のバルコニーにて。

揺れるものが苦手な私にはジェットコースター並みのスリルでこぶしガチガチ?

すごく綺麗でたのしかった〜!


Thank you, sis and brother!


posted by aya at 21:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月11日

宝町「流石 琳」


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最寄り駅と言えば「宝町」になるのだろうが
銀座、東銀座、銀座一丁目、新富町、京橋、どこからだって歩けてしまう好立地。
その上この店には大変にありがたい、素晴らしい魅力がある。
「中休みがない」のだ!

朝から夜まで通しでやっているお蕎麦屋さんというのは
ゆっくり昼酒したい人にも小腹にツルッとたぐりたい人にもありがたい
日本の宝といつも思っている。
「笊の上の蕎麦」というシンプルで美しい眺め、
暖簾をちょいとくぐって一枚たぐるその文化を、私は世界に自慢したいのだ。


でもそういう店ほど手打ちでなく機械打ちのお蕎麦屋さんが多いのも事実。
手打ち蕎麦屋さん応援派の私は昼下がりに蕎麦難民となることが多いのだが
手打ち蕎麦屋さんの仕事量、大変さを思うとあきらめもつく。

そんな中、「流石 琳」のように中休みなく、しかも便利な都心で
いつでも美味しいお蕎麦を食べさせてくれる手打ち蕎麦屋さんというのは
常に忘れぬよう心の真ん中に大書きしておきたい大切な存在なのだ。

しかもね・・・「流石 琳」のお蕎麦の美味しさ+ニクいメニューと来たら〜!!

見て見て、あの上に書いてある、

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「琳名物 小皿コース おすすめ六品 1800円
 琳のおつまみと蕎麦屋酒を粋にお楽しみください」

きゃ〜〜〜たまらない・・・・!

今日は昼から大好きな方の素晴らしいコンサートに酔った後で
ちょっとひとりで余韻に浸りたい気分。



というわけで

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ウキッ(≧∇≦)

お店の方が私の「酒量だけは小鳥」っぷりを知っているお店でだけ出来る
私の希少なひとり酒体験♪


おつまみも美味しそうなものがいろいろ・・
おおお あれとあれとあれが食べたい・・・♡

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しかし今日はやっぱり、外のメニューで惹かれた
「琳名物 小皿コース おすすめ六品 1800円」
に心をがっちりつかまれている。


昼下がりの「流石 琳」にて贅沢なひととき。

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六品小皿コース、はじまりはじまり〜♪


1「京菜花のおひたし」
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おひたしでスタート、って大好き。
野菜の素朴な香りと澄んだ出汁の旨味が体に染みとおる。
おいしい出汁だなあ〜




2「有機じゃがいもと鴨肉の最中」
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出たー、「流石 琳」の名脇役、モナカ!!
これがね〜〜、もうズルイとしかいいようのない美味しさ。
和菓子でもモナカの皮と中の餡が別になっていて
自分で合わせるタイプの物は皮がパリパリで香ばしく
「売り方が賢い!」と思わずにいられないが
「流石 琳」のはさらにズルイ。

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パリパリ香ばしい最中の中に、有機じゃがいもと鴨肉。
胡椒が効いていて贅沢オシャレなじゃがいもサラダ風。
何より演出が楽しいし、美味しすぎる〜〜!



3「岐阜 山之村と猪肉とぼたん味噌」

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なんと贅沢、ここでそう来ましたか・・
ジビエ大好きな私には嬉しすぎる。
ぼたん味噌なんて珍しいなあ。



4「蜆のスープ、蜆の生姜煮、磯つぶ貝」
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うわ〜可愛らしい。うわ〜味が繊細。
このコース本当に素晴らしい〜〜
磯つぶ貝は大好物なのだがなぜか毎回最後が切れて泣く私・・
手先は器用なはずなのにどうしてなの神様〜〜!(;o;)(;o;)(;o;)


5「栃木のトマト、ベビーリーフ&りんごとりんご酢のドレッシング」
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トマトもベビーリーフも大好物。
そして器の選び方が上手い!
鮮やかな色彩のコントラスト、しかも葉っぱの形の器。




6「ふきのとう味噌入りふきのとうの天ぷらと、そら豆天ぷら」
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単品の「ふきのとう天ぷら」はふきのとうそのままらしいが
コースの方はふきのとう味噌入り。
お酒のつまみ用にしてあるのかな?
そら豆もおいしい〜〜


以上6品、はぁ〜〜〜 なんと楽しく豊かな1800円!
私が飲める人ならもうどんだけ飲んじゃってるんでしょうね〜
素晴らしい昼酒処!!


小皿コースとは別に

「鴨肉あぶり」
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肉の旨味が凝縮したような、柔らかいけどみっちりした噛みごたえ。
青森漬物名人のおばあちゃんが漬けたというかぶと大根が添えられている。


そして

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きゃーーー

きゃ〜〜〜〜〜

これは絶対美味しい、嬉しすぎる〜〜!


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ふわぁーっとふんだんにただよう野生的な香り。
おおっこれは、とおもったらやはり福井。
爽やかフレッシュな野生味ではなく在来種らしい渋い野生味が
ああああ なんという美味しさ・・・・・
ハラハラと軽いようで質感はみっちりとした、
ちょっと何年か寝かせた蕎麦のような個性的な食感。
腰というよりネチッとする感じだが極細なので気にならない。
味は思い切って甘みなく渋い滋味深さが穏やかに舌にひろがり続け
私の中には先程私の全身を染めた彼のピアノの音とこの蕎麦の香りが
螺旋状に絡まって走り抜け恍惚の国へ行ってしまう。
ああああ おいしいよう〜〜 きてよかったよう〜〜



つゆは思い切って濃厚、真っ黒なのだがかといって醤油辛くもない。
甘さもスッキリとして、不思議な個性的な美味しさ。
そしてこの器のセンス、ヤラレちゃうわ〜〜♡

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ここはなんといっても
「手打ち蕎麦 おだしうどん 流石 琳」
と名乗るだけあってうどんも大変美味しいのだが
うーん今日はもう「流石に」お腹いっぱいだ・・・
と思っていたら、なんと今日はたまたまもう一種類お蕎麦があるとか!
となれば一も二もなく暴走することに!わぁ〜〜い、ゴーゴー!(≧∇≦)/
(お腹いっぱいだったのでは・・)

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うほほーい
群馬の「なつみ」ちゃんだ!
(夏そばの「なつみ」種)

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「ちょっと失敗してお客さんには出さないはずだったんですけど・・」
という謙遜の言葉が信じられない美味しさ!!
ふっくらした肌からじっわ〜〜と溢れ出す甘み、旨み・・・
おいひい〜〜〜 しあわせ〜〜〜〜



今日は素晴らしい音楽とお蕎麦で胸もお腹もいっぱいだが
私が甘いもの好きならコレもいくんだろうなあ〜
なにやら美味しそうですよ〜

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デザートには「ただ見せてくれただけのはずだった丸抜き」を
「食べてもいいですかぁ〜」とボリボリ食べちゃいました、すみません(^^;;)
なつみちゃん、小粒でモノスゴイ美しい緑!

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ここは「有機野菜うどんすき」も名物なのでいつか食べてみたいと思いつつ、
どうしても毎回お蕎麦を食べてしまうのが可笑しいようなもどかしいような。

次回こそ、「蕎麦とうどんの合盛」にしよう!♪
(いや嘘だな、多分まずは蕎麦を一枚食べて、それからうどんで2枚食べるなこの人・・)



「流石 琳」のしあわせは、昼も、昼下がりも、夜も。
何時に行っても「いらっしゃいませ」と迎え美味しい手打ち蕎麦を食べさせてくれる、
東京の貴重なオアシスである。



2011年11月の「流石 琳」



posted by aya at 11:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>中央区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月08日

熊谷「蕎麦 藍」


私がどれほどこの店を愛しているかは筆舌に尽くし難い。

東京の人は「熊谷?ちょっと遠いな〜」と思うかもしれない。
でも遠かろうとなんだろうと、
たとえ九州からでも北海道からでも行くことを強くお薦めしたくなる店。

なんなら私が皆さんを集めて東京駅とか新宿駅とかから大型バスを運転して
「蕎麦藍ツアー」を敢行したいとまで思う程の、私のこの藍への激愛。
(※ちなみに普通免許すら持ってません(^^;;))

そんな私の激情をよそに、
熊谷駅から乗ったバスを降りると、そこには広い青空と麦畑がのんびりひろがっている。

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バス停からはすぐ。
ほーらもう看板が見えちゃった!

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来ちゃったあ〜〜〜
私の愛する「蕎麦 藍」に!!!

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掲載店は東京の店がほとんどの拙著「蕎麦こい日記」において
唯一埼玉のお蕎麦屋さんとして紹介させていただいた「蕎麦 藍」。


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相変わらずの佇まいにほっと和む・・と書きたいが
和むどころか嬉しさあまってスーパーハイ、
でも一応大人なのでそれをセーブするのに精一杯だ。



玄関は二重の作りになっていて
のれんをくぐるとこんなスペースがあり奥に店の入り口がある。

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ほっこりと可愛らしく、明るい清潔感にあふれた店内。

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私にはこの雰囲気からしてもうたまらない。
ありそうでなかなかない、と思う。
家庭的にほっこりしているのだけど、隅々まですっきり綺麗で居心地がいい。




メニューの体裁もとても素敵。

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何もコーティングされていない、和紙の風情が素朴でいい。

活字の読みやすさと手作りのあたたかみのいいとこ取りで
素晴らしいバランス!

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メニュー本以外にも黒板におすすめメニューがあるので
もうワクワクソワソワキョロキョロ!
ここはお蕎麦はもちろん、おつまみもお酒も最高過ぎて・・

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で、まずはこうでしょう!!

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「蕎麦 藍」の窓辺にて、「開運」・・
ああ〜〜しあわせですねえ〜
開運は素晴らしいお酒ですねえ〜(≧∇≦)/



お酒と一緒にやってきたお漬物の可愛いこと。

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奥さんが静岡出身の「蕎麦 藍」らしい可愛らしさ。



おつまみは一日6皿限定の「本日のおまかせ料理」にする。

まずはじめに「自家製豆腐」がやってきて、そのあと
「おからの唐揚げ・菜の花とウドのサラダ・セリのお浸し・そばだんご(ひしお醤油)」
というプレートがやってくるという内容。


「自家製豆腐」
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おぼろ豆腐のような柔らかさの中に感じる素朴な質感。
さっぱりとした中に豆の味わいがじわ〜とある、まさに私好みのタイプ!
おいしいい〜〜
最近使い出したという埼玉県小川町の青山在来大豆。



そしてこのプレートがやってきた瞬間、私はおもちゃの猿のようになってしまいました。
(嬉しくて手を叩いて止まらない)

「おからのから揚げ・菜の花とウドのサラダ・セリのお浸し・そばだんご(ひしお醤油)」
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ひだまりの中眺める、この家庭的な美味しそうさ、素朴な美しさ・・
やっぱり「蕎麦 藍」は「ありそうでなかなかない店」!

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おからのから揚げは、軽いけど密な食感で素朴なケーキのような感じも。
家庭的な味つけが素直においしい。

ウドのサラダもドレッシング?がおいしい。
ルッコラ好きの私の頭の上で「ルッコラセンサー」が嬉しくピコピコしてしまう。

せりの香りも大好物。素晴らしい春の香り!

そばだんごには「ひしお醤油」という珍しい、伝統的な糀の調味料が添えられている。
やや甘めで発酵の感じがもろみ味噌みたい。
そばだんごはむっちりした食感で蕎麦の風味はあまりしない、と思いきや
やや粉っぽい中に蕎麦の香りと味わいがムンと感じられてきて嬉しい〜〜


さてここで皆様には盛大にビックリしていただきたい。
「自家製豆腐」とこの賑やか美味しいプレートがセットになった「本日のおまかせ料理」、
なんと580円なんです!!( °o°)
手間がかかるので一日6皿限定しかできないそうだが
それよりなにより安すぎませんか・・
素材の素晴らしさとひとつひとつのメニューの丁寧さを思うと
のけぞる価格設定である。
「蕎麦 藍」さん・・どこまで私を骨抜きにするのですか・・


しかしまだまだグニャグニャになっている場合ではない。
お酒だってちゃんと「おちょこ半分以下」でセーブして
清い瞳とお腹で私はこの後のお楽しみに備えているのだ。


「そばがき」
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ウホホホ〜〜〜♪
絶景かな絶景かな 秩父の「こいけ」さん譲りのプチ水餃子スタイル♪

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ふはぁ〜〜〜
フレッシュな香りが素晴らしい!!
エアリー感はなくやや生の粉の感じがあり、
ねとーりとろぉり、口の中で固形がとろける感じ。
これまた大好きな秦野の「くりはら」さんが育てた蕎麦粉。



そしていよいよこの時が・・・
落ち着け私、今この時を大事にしよう、
大好きな人との大切な逢瀬のひとときが
奇声をあげて汗かいて一瞬で過ぎてしまわぬよう・・・



一枚目「長野・筑北村」
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来た〜・・来ちゃった〜・・・

あああ ときめきでどうにかなる。

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( °o°)

(>_<)

(>_<)

あろうことか、食べる前からのそのあまりのかぐわしさに上半身が支えきれなくなった。
なんという美しい香ばしさ!!
嬉しくて笑いが止まらなくなるような素晴らしい香り。
しかもこのとんでもない味の濃厚さは何なんですか!
なんとも美しくおいしい味わいが、じわ〜〜と舌に伝わりつづけてくるこのしあわせ。
輪郭線はややつるりとはっきりしているのだが食感は柔らかく、
ふっくらやわらかな最高のコシがある。
もう何がどうでも、とにかく完璧すぎて最高すぎて口がきけない。目が開かない。
しばらくすると香りが変化し全体の印象が全く違ってきたのも面白い。
美しいフレッシュさの中から、いかにも長野らしい、強い野生が顔を出してきた。

わおーん

わおーん

もう遠吠するしかないしあわせ・・・




二枚目「富山」
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おお〜
こちらの方が緑がかってさらにフレッシュなイメージ。

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わー!
期待通り、いやそれ以上にフレッシュな、澄んだ青い香り!!
こちらのほうが輪郭線はさらにはっきりして、食感もむっちりしっかり目。
それをかみしめると富山にしては上品な味わいがふんだんに、濃厚に溢れ出す。
ちょっ ちょっ ちょっ
何をどうしたらこんなお蕎麦になっちゃうのですか?
おかしくないですか?
もう私帰りたくないよう〜
とか意味分からない愛の言葉を唱える私。
だってだって、こんなにおいしいんだもん・・大好きなんだもん・・

わおーん

わおーん




「そば茶のミルクプリン」
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蕎麦藍はデザートもすべて手作り。
どのメニューもまさにこの店らしく、
素材の良さ、家庭的なやさしいほっこり感が感じられるものばかり。
くどさがなくさっぱりとしていて、蕎麦茶の香ばしさがたまらない。
黒蜜の上に散りばめられた蕎麦の実が特に嬉しい私(^^)



立地は決して便利とは言えないけれど、だから何だ。ぱんだがなんだ。
「一番が決められない女好きのような蕎麦好き」
を自称する私(一番じゃない子もそれぞれに可愛い♡)を
こんなにも惹きつける「蕎麦 藍」の魅力は、やはり何と言っても蕎麦。
そして「泣けるほどほのぼのとした家庭的な雰囲気」と「プロの洗練」のバランスだろう。
この絶妙なバランスに私は弱い。
いつもブログのほとんどが遠吠えで終わっている
代田橋「まるやま」の魅力にも似ているかもしれない。




みなさ〜ん、
熊谷は池袋から湘南新宿ラインで54分♪
熊谷駅北口のファミマ前から「妻沼行き」か「太田ゆき」のバスに乗り、
「中奈良」下車ですぐ「蕎麦 藍」で〜す!

無免許の私が運転する大型バスツアーより安全快適ですので是非お気軽に♪ (≧∇≦)/







posted by aya at 14:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>埼玉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする