2015年03月27日

恥ずかしながら、父の宣伝です


年末に実家に帰ると
父が刀の手入れをしていた。


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お、面白すぎる眺め・・・
一体何時代から時が止まってるんでしょうか。

父は「褌(ふんどし)愛用、書簡は毛筆」でありながら
好きなショップは無印良品とマーガレット・ハウエルで
女性に対しては満面の笑顔で「また綺麗になったね」なんて朝飯前の人。

「イタリア生まれの武士」と名付けたのは私である。」
(2012年のブログより)

*******

・・というなかなか個性的な私の父がこの4月に
7冊目となる自著「幕末の武士道」を敬文舎より出版するにあたり
4月27日(月)にその出版記念講演会をすることになりました。
昼夜2回ありますので歴史に興味のある方は是非ご参加くださいませ。
私は少なくとも昼は行きま〜す。

娘からのささやかな親孝行宣伝でした!

10年前に私がたった一度だけ父の授業を聴講した時の
チョット恥ずかしい「感想文」↓↓(*^ ^*)
「父の授業を受けてきた。」
http://ayakotakato.seesaa.net/article/437583197.html

*******

「幕末の武士道−松陰と玄瑞」講演会
2015年4月27日(月)
 
昼の部
◉会場 文京シビックホール小ホール
◉開場:13:15 開演:14:00
◉定員 350名 (先着順、定員になり次第締め切ります)
◉聴講料 1.000円(舎人倶楽部会員は800円) 
◉アクセス
都営三田線・都営大江戸線春日駅下車
東京メトロ丸の内線・南北線後楽園駅下車
 
夜の部
◉会場 日比谷図書文化館 スタジオプラス
◉開場:18:15 開演:18:30
◉定員 60名 (先着順、定員になり次第締め切ります)
◉聴講料 1.000円(舎人倶楽部会員は800円) 


◉講 師
小池喜明(東洋大学名誉教授)
 
◉お申し込み
【1お名前 2ご住所 3お電話番号 4昼夜希望の回】を明記の上、
「メールフォーム」または「はがき」「FAX」でお申し込みください。
メールフォーム   https://lecturetalk.netowl-mailform.jp
※お申し込みいただいた方には聴講券(はがき)をお送りいたします。
 
◉主 催 (お問い合わせ先)
株式会社 敬文舎
〒160−0023
東京都新宿区西新宿3丁目3−23 ファミール西新宿405号室
TEL 03−6302−0699 / FAX 03−6302−0698
Eメール keibun-sha@aria.ocn.ne.jp

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2015年03月25日

「一如庵」「更科すず季」「らすとらあだ」コラボレーション蕎麦会


本日は、こんな楽しい蕎麦会に行ってきました〜!

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奈良県宇陀市  「一如庵」
千葉県流山市  「更科すず季」
東京・中野坂上 「らすとらあだ」
三軒のお蕎麦屋さんのコラボレーション蕎麦会。

どの店も超大好きな超名店だけに
それがいっぺんに食べられるというのは盆と正月が一度にどころではない興奮!!


会場は西荻窪「そばとワイン 吉」。

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人気過ぎて募集をかけてすぐに昼の回、夜の回とも埋まってしまったというだけあって
集まったお客さんたちの気合いとわくわく感が伝わってくる店内。

慣れない場所でのコラボレーションということもあり
三軒の店主さんたちはややアタフタしているが
仲間同士でいたずらしている感じもありとても楽しそう(^-^)♪


本日は会場の提供とサービスに徹している「そばとワイン 吉」店主が注いでくれました。

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「そばとワイン 吉」の営業で使われてるこの小さな繊細な升とうすはりグラス。
注ぐのには職人技が必要なのだがそれだけにとても美味しそうだ。



「一如庵」がお店で出しているイチオシのお酒「純米酒 倉本」。
奈良県宇陀市の山里にある「一如庵」の近所にある「倉本酒造」という蔵元(おもしろい (≧∇≦))。

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これがもんんんのすごく美味しくて大変に気に入ってしまいました!!
スッと澄んだ入り口からぱっとふくよかにふくらみまたさーっと澄んで消える感じ。
今まで「一如庵」ではお酒を飲んだことがなかったので初めての感激!
これは・・「一如庵」の超絶美しい環境で飲んだら最高だろうな〜〜(>_<)♡



「らすとらあだ」の自家製豆腐。

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今回は神奈川県寒川の在来大豆。
「タンパク質が低い分、糖分が多いです」との説明だったが
甘みというより恐ろしいほどの大豆の味の濃さ!!
グルタミン酸とか塩分まで感じてしまうような
出汁のような強烈な味の濃さがグイグイ舌に染み込むように入ってくる。
水分の多いとろんとろんの食感なのにこの濃さ、ありえないんですけどーーー!!
お、おいしい・・・
周りからは「これだけ丼一杯食べたい」との声も (≧∇≦)




今日は「らすとらあだ」の豆腐がもう一種類。

「松本産大豆の粗挽き豆腐」
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これがまたものすごくユニークでものすごく美味しい。
じょわじょわと繊維感を感じるような
みずみずしいカッテージチーズのような独特の粗挽きの食感。
甘みは一切なく素朴な澄んだ旨味がすーっと伝わってくる。
おいしい・・・美味しすぎて困る・・・本当に丼一杯食べたい!!





その美しさに店中から感嘆の声が漏れた、
「一如庵」の盛り合わせ。
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豆腐をすりつぶして野菜と寄せた「雷豆腐寒天寄せ」
「蕗の梅肉寄せ」、「筍 うす炊き」「あおさ海苔、山葵菜しょうゆ漬け、アボカド」
水としょうゆだけでおひたしにした「無農薬の菜花」
「自家製くみ上げ湯葉」「蕗の薹味噌」「原木椎茸寿司」「つくしの佃煮」
「生姜の甘露煮」

菜食だけでここまでの彩りと満足感を表現するセンスはさすがとしか言いようがない。
あまりの美しさと美味しさに
私の心は完全にあの山里の「一如庵」の時間へと飛んで行ってしまった。
山を抱く、築150年の堂々たる古民家。
広々とした座敷の陰影と窓の外の深い緑。
あああああ 「一如庵」に、また行きたいよう〜〜〜°°・(*>_<*)・°°・!!



「更科すず季」の「にしん旨煮」。
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うっ 美しい・・・
「更科すず季」さんのファンとしてはこれは食べずとも美味しいのはよくわかる。
だからといって食べなくていいわけではない。
私が本日これを食べられないのは天罰としか思えない。
(昨年末のアニサキスアレルギー発症が為)。
もうほかのお客さんにも構わず店内をゴロゴロ転がりたいほどの無念であったが
仕方ありません・・・一生分くらい、お魚を食べ過ぎた自分が悪いんです・・
潔く、否ものすごく「いさぎわるく」
ごにょごにょ騒いだ挙げ句に諦めました・・(T△T)(T△T)(T△T)





一枚目「一如庵」
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きっ 来たーーーー!!!
もうダメ
胸がいっぱいでどうにかなりそう!!
(離れた席の方のが先に来てそれを爛々と凝視しすぎて怖がられました(^^;;))


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(>_<)

(>_<)

ああああ

このときめきを

どうしたら!!

澄み渡る、白く清冽な香り。
美麗な白い肌はぬったりとまるくかさなり、
口に含むとみずみずしく蜜な肌が口中をめぐる。
食感はムチーッと強靭なコシがあり、そのムチーッを噛むたびに
ポクポクと白い上品な香りがいくらでも生まれてくる。
なんて大切に澄んだ香りだろう。味だろう。
私の心はまたあの山里へと飛んで行ってしまいそうになる。
つるつるの肌ではないのだがみずみずしいのでぬるりつるりムチーッ
ふくらみ続ける美しい香りに酔わされたまま、
ああもうだめです おいしすぎて ああああ




「らすとらあだ」の「鶏つくねのスープ」
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お店でもおなじみのスープ。
鳥の旨味が全体に広がり、
つくねはごく柔らかくぎゅーっと濃い味わい。
いつもながら美味しいな〜





「更科すず季」の「「稚鮎、たらの芽、筍の天ぷら」
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私などがなにも語らずとも写真がすべてを語ってくれるであろう
完璧に美しい「更科すず季」の天ぷら!!
まるで日本画の中で生き生きと春の水に歓んでいるような躍動感に満ちた姿のままの「稚鮎」。
春の山の青い香りをそのままさっくりと包み込んだ「たらの芽と筍の天ぷら」。
ほんと、「更科すず季」はすごいなあ〜
お蕎麦があんななのにおつまみもこんなで、まいっちゃうなあ〜!!



「一如庵」の「にらかんぞう お浸し」
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なんと「一如庵」店主が店の庭で朝摘んできたという「にらかんぞう」。
これも先程の「無農薬菜花のお浸し」同様、水としょうゆだけでこの美味しさなのだ。
台所のお砂糖がなかったという変わった育ちの私は普段世の中の甘みが苦手で仕方ないので
この美味しさは染み渡るようにありがたい。
私は穀物や野菜の甘みが大好きなのだ。




二枚目「らすとらあだ」
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ぶっっ

アハハハハ〜〜〜!!
もう嬉しすぎてウカレすぎてどうにかなってしまいそうな美味しそうさ!!
「らすとらあだ」ならではの個性的な極太平打ち。
もうこれは絶対に美味しい!美味しすぎる!!

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息を飲む、超絶美。
面が幅広いのでその蕎麦粒子たちは絵の中の霧のように
巡る灯籠のように私を誘う。吸い込まれる。
絶対に美味しい!!と断言したが、ところが香りは思ったよりごく淡かった。
しかし見つめるとあり得ないほど超フレッシュに青く美しい香りがそこにある・・・ (≧∇≦)キャ〜〜〜
口に含むと細かなざらつきのあるみずみずしい肌がざらぬる〜〜と舌に寄り添い
噛み締めるとこの極太平打ちを最高レベルで楽しませてくれる絶妙なコシがニクい。
味わいもまた香りと同様、いわゆる濃厚系ではないのだが
なんというか、美しくフレッシュな青い味わいが水のように澄んで伝わってくる。
濃厚ではないのにその表面にはらんだ水までもおいしい味がする気がしてくる稀有な感覚。
極上に澄んだ味が濃厚、ということなのかもしれないが
とにかくもうどうなってもいいとか記憶喪失とかいう言葉が脳裏を過るほどの美味しさで
先程から妙なうなり声が抑えられない私は
これ以上挙動不審にならないようにするのが精一杯だった。
こんなものすごい蕎麦を「6つの県の蕎麦のブレンド」でヒョイと作ってしまう
「らすとらあだ」店主・・・もう〜〜〜〜、らしい!らしすぎてニクい!!



ここで各店の蕎麦汁と薬味のご紹介。
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左から「らすとらあだ」「一如庵」「更科すず季」。
こんな面白い眺め、体験は初めて!
各店の個性が鮮やかで楽しいったらありゃしない。

私の大好きな西らしい出汁、洗練された美味しさの「一如庵」。
濃厚、でもキュッとすっきりの「更科すず季」。
まろやかで旨味濃厚の「らすとらあだ」。

「らすとらあだ」だけがいつもとちょっと違う感じがしたけど
どれも素晴らしい美味しさで蕎麦湯の時が楽しかった〜〜
私にとっては蕎麦湯が「お酒」で蕎麦汁が「おつまみ」。
蕎麦湯ゴクリ、蕎麦汁チロリがこの世の極楽なのだが
今日は極楽おつまみが3種類もあったのだ*\(^o^)/* 


三枚目「「更科すず季」
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おおお〜〜〜〜ん
お〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

もう嬉しすぎて遠吠えしかできません

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見る者を惹き付けて止まない、たまらない粗挽きの風情。
やや透明感のある肌に無数に浮かぶ蕎麦粒子も、
震える輪郭線も、
ぬったり優しい重なりも、
見れば見るほどたまらない。

そして、

っはーーーーーーーー・・・・

その肌から静かに漂う香ばしさと来たら。
畑そのまま、土そのままのような華やかさのない滋味なるかぐわしさ。
焼き畑、まではいかないのだが少し焦げたような特別な香ばしさだ。
味わいは見た目同様透明感のある澄んだ味。
極粗挽きのざらざらの肌はぬったり、ざらぬる〜と口中を巡り
噛み締めた食感はごく優しいのだが時々眼が覚めるようなジャリッッがあるのが最高に楽しい。

おおお〜〜〜〜ん
お〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん



楽しみにしていた蕎麦タイムが終わってしまい急に寂しくなってしまった私。
しかし本日食べた三枚の蕎麦はどれも美味しすぎて
これだけのおつまみも食べているのに出席者一同、
「おいしい・・もっと食べたい!」
一枚一枚、毎回みんなが言うのが子供みたいで本当に可笑しく、嬉しかった。
美味しいものは本当にいくらでも入っちゃうから不思議だなあ〜〜〜♪


「一如庵」の「吉野本葛焼葛餅」
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お店でも出している焼葛餅。
吉野の本葛というところがさすが。
温かい葛餅というのも珍しい。
この黒文字も全体の演出も、素敵だなあ〜


時計を見たらあっという間に3時間が経っていて本当に驚いた。
美味しいものはいくらでも入ってしまうし
楽しい時間は飛ぶように早く過ぎる。


そうそう
お酒が2種類?ついたコース料金になっていたこの会だが
同席の皆様が別料金でわれもわれもといろいろなお酒を追加オーダーしていたのが
駄菓子屋に並ぶ子供らのようで楽しそうだった。
私は一つ目のお酒「倉本」が美味しすぎてコップ半分くらいも飲んでしまい
おおいにデキ上がり状態となり2種類めに進めず・・・
終盤に入りなんだかそれは寂しい気がして慌てて2種類目を(^.^) 


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「倉本」よりは(私には)強めでしたがこちらも美味しいお酒でした〜

こちらは本日の会場「そばとワイン 吉」で通常置いているお酒。

「そばとワイン 吉」にも来なくっちゃ!*\(^o^)/* 

 

posted by aya at 12:29 | Comment(2) | TrackBack(0) | その他の蕎麦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月20日

西焼津「そば屋 案山棒」


「案山棒(あんざんぼう)」とは変わった店名である。


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わあー 駐車場もお空も広いなあー
ぽかぽかの春 気持ちいいなあー

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近づいてみると

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わーお
なんですかこのユニークな、ラピュタの城跡みたいな地上絵は!



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面白い・・・・・
楽しいエントランス!!



店内に入ってさらにびっくり。

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えええ

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えええええ

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自由で素敵なデザイン。
楽しいお蕎麦屋さん!!



お蕎麦屋さんだがギャラリーと雑貨屋さんも兼ねているらしい。

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店主は元?舞踏関係者?ということなので、ギャラリースペースは
ダンススペースにもなるのかな?なんて思ったり。
ライブもできちゃいそうだな〜〜♪




面白いのは店舗デザインだけではない。
この「案山棒」はなんたってコレで有名である。

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朝蕎麦体験は何軒かあるけれど、それはそれはたまらなくいいものなのだ!
朝というまっさらな時間に、愛する人にひそやかに逢うときめき・・・
あー ここでも朝蕎麦してみたい(>_<)♪




そして壁のメニューはさらに・・・!!

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謎と期待で頭がぐるんぐるんになってしまうメニューが3つも!!
「白なんばん」って!
「糀納豆そば」って!
「炭くるみそば」って!
これは気になるではないか・・・
どんなものか是非訊きたい・・・しかしそれにはお店が忙しすぎる・・・(>_<)


そしてこんなにも興味深い気になりまくるメニューを差し置いて
何時如何なる時も同じオーダーをする私はやっぱりどこかおかしいに違いない。

「せいろ」
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明るい色の笊の上におおらかにひろがってやってきた蕎麦。
きれいな緑色が嬉しい〜

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ふわーっと軽やかに香るちょっと珍しい野性的な香り。
イメージは干し草のような青畳のような感じで、
フレッシュに吹き抜けるような鮮烈さが素晴らしい!
意外にも水分少なめのピタッとした肌で、
口に含むとこれまた意外にも歯ごたえのしっかりしたコシの強い蕎麦。
とにかく相当足が早い蕎麦のなので、すぐにぺたぺたした感じになってくるのだが
香り濃厚、味わいも深く大変おいしいのであっという間にぺろり!

あーあ どうしていつも私のお蕎麦だけすぐになくなっちゃうのかなあー
私のお蕎麦を奪うソバカマイタチがいるとしか思えない。



「田舎そば」
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こちらはガツンと太い、黒めの太打ち。

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わわわわわ
こちらもまた香りが素晴らしい〜〜〜!
見た目のイメージ通りのこうばしい香りなのだが、
そのこうばしさがまるで焙煎したかのような深くてたまらなくいい香りで
しかも深いのにフレッシュに軽い。この香りはすごい!!
太打ちで固さもしっかりあるので口中で暴れるほどだが
押さえつけてモグンモグンと噛みしめると甘みも味わいも更に濃厚になっていく。
うおーん おいひいなあ〜・・


店舗やメニューのユニークさからすると
お蕎麦は奇をてらわぬまっすぐな美味しさだったが、
蕎麦汁は相当個性的な味わい。



蕎麦猪口の類はこの店にぴったりの可愛らしさ。
しかも名入りのオリジナル♪

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次回は朝そばタイムを狙うか、
今度はもっと空いている昼間に来てあの気になりまくる謎の3メニューを解明するか・・


迷うところだ!!





posted by aya at 09:32 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東海の蕎麦>静岡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月15日

大阪・西天満「なにわ翁」


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「浪速の翁ここにあり」。

店名そのまんま過ぎて申し訳ないが、
そうつぶやかずにはおられぬ名店である。
「翁系」蕎麦屋は全国にたくさんあるが浪速にゃなにわの翁がある。


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どっしりと落ち着いた木の質感で統一された店内。
すーっと吸われていくような、
すんなりと癒されていくような感覚を覚える。



蕎麦は二種類。
「ざるそば」980円。
「生粉打ちのざる(十割)」1190円。

どう〜してもメニューを凝視してしまうほどの価格ではある。
しかしこの店を必要とする人、
またはシチュエーションがあるのだ。

いつも蕎麦だけで長居したことはない私にとっても
この店で過ごした時間はひとつの貴い思い出になる。
そんな時間が流れているのだ。



順番はおまかせで頼んだのだが
先にやってきたのは「生粉打ちのざる(十割)」。
使い込まれた塗りのせいろに盛られている。


「生粉打ちのざる(十割)」
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翁系らしい微粉のなめらかな肌、ゆるやかに描く曲線。
見た目は至極穏やかな、美しい蕎麦である。

が、油断するなかれ・・・!!

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ひとたぐりして目がかっ開く。

なんというかぐわしさ、この上もなく美しいこうばしさ!!

口に含めば感動は全身を駆ける。
きめ細かくなめらかな肌は余裕のコシを持ち、
そこからじわっとあふれる味わい、口中に生まれ続ける香ばしさ。

箸先で香りを寄せる時、噛みしめる時、飲み込む時、全ての瞬間に感動がある。
この揺るぎなき安定感。
これぞ、100点満点の十割!



そしてこれだけ完璧な、最高の十割のあとでは
大変に損な出番の「ざるそば」。
私だったらこんな人のあとに歌うのは絶対に嫌だ。
ちゃんと堂々と出てきた「ざるそば」はえらい。

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箸先に手繰り上げると、
案の定たった今十割が魅せてくれたような
全身を吹き抜けるような鮮烈な香ばしさは感じられない。
甘い粉の香りが淡くほんのり伝わってくる。


しかし口に含むとまたもや目が、覚める。

ふはり。

ふわり、をこう表記したくなるような
密でありながら重さのない、絶妙な空気感。
口中を自在にめぐるしなやかな輪郭線と、これまた余裕のコシ。

特にこの「コシ」については最近の自分の感覚を
「すんません、コシってこういうものでした!!」
と反省させられるほど、
二八として王道、最高の食感。
この「王道感」こそ、翁系の醍醐味であると私は思っている。
ここまで感動させてくれる店はそうない。


私の左のテーブルには久々に会ったらしい、
嫁いだ娘さんとそのお父上という上品な二人組。
娘さんは淡い色のスーツに白い綺麗なハイヒールを履いている。
これから二人で、父上の誕生日に贈る本(文学全集)を買いに行くのだそうな。
大阪の言葉だけに「細雪」などを思い出し、私まで優雅な気分になる。


一方隅のテーブルには、
スポーツブランドのツナギのような服に
腰や携帯にメタルアクセサリーを
じゃらじゃらつけた若者グループ。
「蕎麦の究極は、塩で食うんやで」
という話題である。



私がいた時間は30分にも満たない。


心に残る、浪速のとっておきの時間。







posted by aya at 05:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>大阪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月13日

群馬・八木原「そば椿庵」


闇に浮かぶ「そば」の文字。

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まわりに大きな建物もなく、のどかな田園にあるお店なので
日が暮れるとあたりは真っ暗。



闇の中にぽつんとあると小さく感じるが店内は広い。
下駄箱に靴を入れて中に入るとこんな待合いスペースが迎えてくれる。

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アンティークの和箪笥や花などがビシッと飾られた美しい空間。
何より間取りが全て広々としているのが気持ちがよい。



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テーブルにはこんな木のトレイが。

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私のようにしょっちゅう出口とか改札とかで「アレッ?」とか言ってる人(^^;;) には
大変ありがたい心遣い。
素朴さ、親切さ、わかりやすさに「機能美」を感じてしまった。



「ざる豆腐」
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お豆腐大好きなので見つけると条件反射的に頼んでしまうメニュー。
ここの「ざる豆腐」はざっくりした感じで豆の味もしっかりするのだが
噛むとジューシー、水が溢れ出す感じ。
食べ応えがあるのにみずみずしくさっぱりした感じがとてもおいしい!



「舞茸天」
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これまた私の大定番、大好きすぎるメニュー。
ここのは大きな舞茸が不思議とゴロンゴロンと丸い塊になっているのがユニーク。
ふっくらしているけれどサクサク感もちゃんとあり美味しい天ぷら。



「もつ煮こみ」
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ほんと、どうしてどこでも同じものばかりを注文してしまうのか・・(^^;;)
「ざる豆腐」「舞茸天ぷら」「もつ煮込み」
これらを見て私が注文しなかったとしたらよほど具合が悪いか
ハシゴ◯軒めでお腹に余裕がないかどちらかだろう(^^;;)
ここの「もつ煮込み」は臭みもなくガツンと味濃いめ。
お酒がどんどんすすんでしまいそうな味付けだ。



そしてここの蕎麦メニューはとてもわかりやすくしかも魅力的♡
「粗挽きそば」には「鴨汁」「カキ汁」「辛玉汁」などの各種「つけ汁」が
どれも380円でつけられるようになっている。

「煮込みうどん」の項も「新生姜と豚肉煮込み」「牛カルビ煮込み」「海鮮煮込」など
10種類もあってたのしいなあー



でもね、そしてここの自慢はなんといっても
国内産玄蕎麦を自家製粉したザックザクの粗挽きの蕎麦。
「粗挽きそば」に「つけ汁」プラスでいきますよ〜!


「粗挽きそば」
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深めの大きな陶器皿に笊を敷いたスタイル。
今日は北海道の蕎麦。
前橋の有名店桑風庵出身の店なのでホシのはなやかなお蕎麦だろうなと思っていたが・・
予想以上の見た目にビックリ!!

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なんと驚くほど大きな外皮がバランバランと散らしてあるのが
輪郭線から一部はみ出している!!
桑風庵同様、細めの平打ちだが、
粗挽きっぷりと散りばめられた外皮の大胆さは桑風庵を凌駕している。
やや黒めの肌からただよう香りは意外にも上品な白いイメージなのだが
それがぎゅううと濃いのが嬉しい。
そして食べると更に、渋い墨のような香りと味わいがこれまた濃い!
食感もかなり個性的で、やわらかくしんなり、
なんとなくぬるっとしてかすかな粘り気も感じるような歯触りなのだが
繊細な細切りなのでよく見つめないと気にならない。
不規則な粗挽き肌の舌触り、大きなホシの刺激が楽しい。
上品で濃厚な香りと味に包まれユニークな食感を楽しむひととき・・・
う〜ん、面白い〜〜おいしい〜〜!!


「鴨汁」
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大きめの鴨肉が嬉しい鴨汁。
ここは蕎麦汁もかなり甘めだったがこの鴨汁も甘めの味付け。



「カキ汁」
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ふっくら牡蠣が3個入った牡蠣汁。
これはさらに甘めかも?



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蕎麦湯は特に蕎麦粉を後から溶いていないそのままの釜湯のようだったが
大きな人気店ゆえ茹でる蕎麦の量も多いのだろう。
底の濃いところが滅法おいしい!

お店が広いので蕎麦湯をお代わりを頼むのは誠に申し訳なかったが
店員さんたちは始終明るい声でとても親切。
こちらもつい笑顔になった。

広々と気持ちの良い空間で過ごした和やかな夜。


近くにある「道の駅よしおか温泉」はこのあたりでは泉質も良さそうなので
次回はそことセットでもいいな〜♪
(温泉+蕎麦はこの世の極楽! (≧∇≦)!)




posted by aya at 09:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>群馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月11日

新宿三丁目「楽庵」


とにかく何が素晴らしいと言って
「この場所に手打ち蕎麦屋があること」が素晴らしい。

なにしろ新宿二丁目である。
手打ちじゃなかったとしてもチェーン店の蕎麦居酒屋だったとしても
蕎麦屋があるだけでありがたいような場所に、手打ちの蕎麦屋。

しかもこの外観。
雨の中のその風情は、私にはミッシェル・ドラクロワの絵か
浅草助六のミニチュア蕎麦屋かのように可愛らしく映る。

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不夜城新宿二丁目において、こんな構えの手打ち蕎麦屋が
平日ラストオーダー27:30までやってくれている。
私にはもうそれだけで泣けるほどありがたく
この日本の蕎麦文化を世界に自慢したくなる、なんてところまで一人で発展してしまうほど
感激の事実なのだ。



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私がこの店にくるときは大抵
最高に楽しい音楽に溺れてスーパーハイになっている時なので
あまり良く考えずに受け止めているが
よく考えるとメニューもなかなか面白い店である。

今日もまた楽しく歌いまくったのでお腹すいた〜〜(^o^)


「焼き納豆」
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納豆をギューと押しかためて油揚げで巻き焼いたという珍しいメニュー。

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断面の大粒納豆のぎっしり具合がすごい。
味はしっかり濃いめで栄養もたっぷり、いいおつまみ!




「そば切り」
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「そば切り」といったら普通は「お蕎麦」のことのように思うが
「楽庵」においては蕎麦刺しのことを「そば切り」というのだ。
蕎麦の刺身、とか偉そうに名乗ってもいいのに、お店のお兄さんは感じよくハキハキと
「蕎麦打ちの時に出るはじっこの余りです!だから形がマチマチなんです!」
と何度でも答えてくれる。
いい人だなあ〜(^o^)

ここの「そば切り」、氷水に浸っていてキンとしめられているからか
身がきゅっとしまったように表面も食感もちょっとつるつるしてしっかりめ。
しかも蕎麦の香りはかぐわしくとても美味しい。
固めの食感を楽しみつつ噛みしめていくと粉の味わいもとても美味しい。
先に白状してしまうと私は「楽庵」では
普通の「せいろ」より「そば切り」が好物なのです♪♪




「揚げだし豆腐」
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右方から猫のようにソバカマイタチのように飛びかかってきた
何者かの「影」が映っていますが・・・
この手の俊敏さは宇宙クラス、日本が誇るゴッドハンド?
ゴッドピアニスト?なのだ!(^o^)
私が写真撮るのも相当素早いのだがさすがに負けました!
そりゃピアノの最高音キーとか最低音キーよりはだいぶ近いし対象物は大きいし
眠ってたってコンマ1秒で捕えられるでしょう!!(^O^)



「せいろ」
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私はこの店で蕎麦といえばこの「せいろ」しか食べたことがないのだが
それは多分ごく少数派だろう。
この店は五段、七段、十段と選べる、小さい赤い器に小分けに盛られた
「割子そば」が名物なので当然それを頼む人が多いのだ。
「割子そば」にはにぎやかな薬味がついてくるので私はせいろで。(^o^)

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にぎやかに一面に褐色のホシがちりばめられた二八蕎麦。
この色この艶は、と思ったらそのとおり、かなり熟成感のある
むわわぁぁ〜っと濃厚な香りである。
数年前から「楽庵」では熟成風に出会うことの方が圧倒的に多くなった。
食感は軽くふっくらとしていて、
香りといい食感といいさっきの「そば切り」とはまるで別物としか思えない。
この蕎麦を打った時の切れ端がさっきの「そば切り」という話なのだが
こんなにも違った印象を受けるなんて面白いなあー



その昔、新宿二丁目には深夜遅くまでやっている「きんかん亭」という蕎麦屋があった。

そこも割子そばを出す店だった。


同じ二丁目で、深夜まで開いていて、割子そばなのだから
すぐに気づいて当たり前なのだが(なにぶんいつも「せいろ」しか食べてないもので(^^;;))
この「楽庵」が「きんかん亭」の流れをくむ店と私が知ったのはつい数年前のことだった。

なくなってしまったと思っていたものの欠片がすぐ側にあったようで嬉しかった。



そして、今夜は「天狗舞」を飲みすぎたのでした!! (≧∇≦)
(計5口くらいだけどハイだったのでマワリが早かった〜〜(^^;;))





2011年7月の「楽庵」
2011年3月の「楽庵」
2010年05月の「楽庵」
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2015年03月10日

深夜蕎麦


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「温泉のあとの蕎麦」と
「めちゃくちゃ楽しい音楽に溺れて歌いまくったあとの蕎麦」。

甲乙つけがたーい! (≧∇≦)
天狗舞もおいひーい! (≧∇≦)

二丁目にて
Photograghy by Yosuke Yamashita



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2015年03月07日

京都・北白川別当「手打そば みな川」


私のだぁーい好きな、京都在住の友人ご夫妻と
楽しい蕎麦ランチ〜♪

懐かしい「手打そば みな川」に感無量。
そしてウキウキ!


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外に架けられた賑やかなメニュー。
赤い色紙が京都らしく華やかで、手づくりの雰囲気がとてもかわいらしい。

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わあ この右上の「味がさね」ってセット、すっごくいいじゃないですか〜
「そばの白和え」
「定番のせいろ蕎麦(九割)」
「粗挽きせいろ蕎麦(十割)」
で1250円。
普段セットものはあまり頼まないほうなのだが
これは珍しい「蕎麦だらけセット」。最高! (* ̄∇ ̄*)
私 これに決ーめた!



久しぶりの「手打そば みな川」の店内。

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打ち場がショーウインドウみたいになっていてちょっと楽しい設い。

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足下には椿が飾られ、隅々まで心の行き届いた綺麗なお店だ。



さあー私はもう外で決めちゃった「味がさね」を、
お願いしまーす♪

エッ でもちょっと待って・・・? 
この「二杯目のおかわり蕎麦」っていうメニューも、
ものすごく楽しそうなんですけど!!Σ( ̄□ ̄;)!!

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ううう なんて美味しそうでニクいメニュー設定・・・
私のお腹はすでに「味がさね」セットでご予約満員となっているのだが
この「四万十鶏とぶつ切り葱のお蕎麦」とか
「冷かけのおそば 豆乳」なんてめちゃめちゃおいしそうなメニューを
おかわり蕎麦として食べられちゃうなんて
そんなの気になってたまらないではないか。
一人前の3分の2の量、ていうのもどうにもこうにも悩ましく魅力的。
ついに我慢できず豆乳のほうを、頼んでしまいましたー!!
が、売切れで残念。
韓国の「コングクス」大好きの私には魅惑の響きだったのだが
お腹のことを考えると売切れでよかったのかも(^^)



私が頼んだセット、「味がさね」の一品目。

「そばの白和え」
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蕎麦も白和えも大好物の私には、聞いただけで嬉しくなってしまうメニュー。
蕎麦の風味は淡いが豆の優しい味わいが濃厚で美味しい。
豆乳にしても白和えにしても、私はつくづく豆好きなんだなあ〜



「定番のせいろ蕎麦(九割)」
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うっふっふー
いいでしょう、このうずたかき「みな川」の小山盛り!
店内の説明書きに
「いやみのない程度の香りとシャキッとしたこしの強さが特徴。
 親しみやすいお蕎麦です」
とある九一蕎麦。

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目を見張るほど端正な極細、みずみずしくやさしいその風情。
しかし口に含むと意外にも、
やさしく見えたその肌はクッキリハッキリとした輪郭線を持っている。
つるりぬるり、密でなめらかな舌触りで
極細ゆえ口中では揃って束になるような感じ。
香りは瓜のような草のような強い野生を感じる香りで
それをふわりとやさしくまとっているのが「上品な野生」でとてもいい。

長野県八ヶ岳の蕎麦と聞いてナルホド!と納得。
京都にて、遠い長野のお山の夢をみる。




「粗挽きせいろ蕎麦(十割)」
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こちらはぐっと黒っぽい肌。
壁の説明には
「野趣に富んだ蕎麦本来の香りを生かし十割に打ち上げた自慢の逸品。」
とある。

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目をみはるほどの端正さでありながら、素朴。
ずっしりと密な質感がありながら軽やかに重なる極細の輪郭線は
その間の空気までも美しく目に映る。
ところどころに浮かぶ大きなホシもまぶしく
そこに込められた心意気を感じる美しい粗挽き蕎麦だ。
「定番のせいろ蕎麦(九割)」とは見た目はこんなにも違うのに
香りはほぼ同じで、瓜のような草のような野生的な香りを淡くやさしくまとっている。
その香りに誘われ口に含むと
ざらつきはあるが、肌そのものが荒いというよりは
密な微粉の肌のところどころに大きな粒を感じる個性的な舌触りがとても楽しい。




京都はさすが汁が美味しい店が多いが
「手打そば みな川」の汁もたいへん美味しい。

蕎麦が好き過ぎてどこの店でも最初から最後まで汁が使えず
蕎麦原理主義なんてものすごいアダ名をつけられている私は
ためしに汁を付けてみても大抵は「やっぱりつけない方が好き」と思ってしまうのだが
「手打そば みな川」においては「汁をつけるってこんなにおいしいんだ!」と
発見したような思いだった。(それが普通の食べ方なんだってば)


「味彩」のセットはこんな感じ。

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「あげ玉おろしのお蕎麦」
「季節のごはん」
「自家製香の物」

「あげ玉おろしのお蕎麦」、一口もらっちゃったのだが
これがまた独特のコクのある汁!!
出汁の美味しさと甘みと卵のコクのマリアージュで
大阪の「手打そば 庵」で感じたような
チョコレートを思わせるような、不思議な魅力ある味わいとなっている。
甘いものもチョコレートも苦手な私だがこの汁は美味しい!
相変わらず例えがヘンでスミマセン(^o^;;)



冒頭で「懐かしいみな川」と書いたが
この店にもいろいろな思い出がある。


特に覚えているのは10年ほど前のこと。
寒い雪の夜、一人で食べにきたら
「せいろ」はあったが「粗挽きせいろ」は売切れだった。
仕方なく「せいろ」だけを美味しく食べて帰ったが
「みな川」の「粗挽きせいろ」への心残りは消えぬまま。

翌朝、雪の金閣寺をひとり激写していたら
熱中しすぎて後ろも見ずにバックしてしまい
大きな石に乗り上げて?次の瞬間空が見え、大胆な転び方をした私。

「ダイジョブです!」とすぐ起き上がったものの、
観光客も多いなか雪まみれで恥ずかしく、ちょっと打撲もしたし
傷心の私はすぐに思ったのだ。

「この傷心は、みな川の粗挽きせいろに癒してもらうしかない」

その足で行った朝一番の「みな川」の店内がとても暖かったこと。
昨夜来た私が翌朝また開店一番に来たので奥さんが驚き
その表情がとても綺麗だったこと。
とても優しかったこと。

そして何より、その時食べた「粗挽きせいろ」の
目の覚めるような美味しさは、一生忘れない。

全身を吹き抜けるようなフレッシュなこうばしさ、かぐわしさ。
じわ〜〜と舌の隅々にまで染み込むような滋味深い味わい。


そういう感動、思い出は忘れないもの。
その思い出を抱えてまたこうしてやってくれば
同じようにきれいな店があり、
あの夜、あの朝と同じように奥さんが感じよく迎えてくれる。

今回は大好きな友人夫妻と一緒に、本当に楽しい時間をここで過ごせた。


旅蕎麦の思い出は、こうして重なっていくのだ。





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2015年03月05日

神奈川・秦野「手打そば くりはら」


今日は楽しい雛祭り♪

尊敬する大先輩、大好きなアノ方と、
大好きな「くりはら」にお出かけ〜♡*\(^o^)/*


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ぽかぽかとあたたかい早春の日差しの中、
またこの家に帰ってくることができた喜び。

あたりには甘い香りが幸せのように満ちている。
見上げるとそこここに、紅白の梅の花がちらほらとつぼみをほころばせている。


昼時の混雑でしばらく待つことになったが
梅の香り、鳥の声、やわらかな早春の風。
こんな楽しい待ち時間はなかなかない。


玄関。

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遠い記憶の中のような家。

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甲斐甲斐しい店員さんの明るい声に導かれテーブル席に。

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白梅と雛人形。
ああ〜かわいいなあ 楽しいなあ
雛祭りってこんなにウキウキするものだったかな?


もうウキウキしすぎて頭がいつも以上にパーだが
メニューを選ぶ時は一生懸命冷静に考える。

ほっこり分厚い和紙で作られた「くりはら」のメニュー。

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うっふん、アレとアレは、絶対いきますよね〜 (≧∇≦)♡



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「くりはら」で出される野菜はくりはらさんちの畑で採れたものや
その他できるだけ農薬を使わない自然な農法による野菜ばかり。


「刺身こんにゃく」
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だーい好きな、「くりはら」のこんにゃく。
プリプリつるつるした市販のこんにゃくとは全く別物!!
和玉芋から手造りしているだけに
表面は荒くジャクジャク〜〜ッとして、ふるふる〜とやさしくやわらかい。
おいしい〜〜なんでこんなにも違うんだろう!!

しかも添えられてきたのはなんと「くりはら」手造りのお醤油。
ああ〜心あたたまっちゃうなあ・・・



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天ぷらの野菜もくりはらさんの畑の物や地元の野菜中心。
なんとこの中の「さつまいも」を作っている農家さんが偶然お隣の席に居たりして
またまた和む〜 ますますおいしい〜




「ソバ掻き」
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最近インド旅行に行ってきたという店主夫妻。
「ブラックソルト」という珍しいものを添えてくれた。
(またここの店主夫妻のステキさといったら・・絵本級の癒しの世界(>_<)♡)

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ふわぁ〜と漂う正統派、王道の蕎麦のかぐわしさ。
いい香りだなあ〜と一口ぱくっと食べたら・・

( °o°)

( °o°)

( °o°)!!!

ナンデスカこのものすごい味の濃さはぁーーーーー!!!!
もっちりふっくらした食べ応えのある食感。
その中からあふれる・・どころではない。
その肌が舌に触れただけで舌の奥までぎゅうううーーー!!と押し込まれるような
強烈な旨みの濃さである。
食べ物の旨み成分グルタミン酸をはっきり感じすぎて
塩分も入っているような錯覚を覚えるほどの濃さ。
(これはお茶室でいただく上質な煎茶でも感じる感覚)

せっかくのブラックソルトを使いたい使いたいと思いつつ
とにかくそのまんまが濃厚でおいしすぎて全然使えない。
聞けば今日の「ソバ掻き」は、少量だけ手に入った奥出雲の小粒の蕎麦ということで
さすがというかなんというか、とにかくものすごいものを食べてしまった。

でもやっぱりせっかくのブラックソルト。
最後の一口だけつけてみたら・・・わ〜お!すごい硫黄の味、温泉たまご味!
私の人生のそばがき体験の中でもはじめての食べ方、初めての美味しさだ。
これ、できることなら定番化してもいいんじゃないかなあ〜〜




「手碾きざる」
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「ソバ掻き」にメロメロだった私の心を一瞬にして奪う、この景色。
玄関脇の蕎麦打ち部屋でくりはらさんが毎日重い石臼を
ゴリゴリ〜ゴリゴリ〜と回して碾いて打っている手碾きの十割蕎麦だ。
今日は新潟、津南町の蕎麦。

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うわー・・・
なんと、神々しいまでのこの姿。

むっちりふっくら、みずみずしい粗挽き肌。
ありそうでなかなかない、この稀有なる美。

太打ちとまではいかないやや太めで、密度が濃いのに陽に透ける感じもある。
そこに浮かぶ蕎麦粒子たちに私は目を見張る。
静謐でストイックなイメージのかぐわしさが
ふーっと鼻腔から私の脳を染め軽くノックアウトする。
むっちりふっくらした肌は「細かな荒さ」で口中を刺激し
その中から滋味深い味わいが静かにこぼれ始め・・

ああ〜〜おいしい〜〜〜おいしいよう〜〜〜

同じことを何度も言うのはやめようと思うのだが一口食べるごとに
口が勝手に「おいしいぃいぃ〜〜」と言ってしまう。



「せいろ」
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笊の上におおらかにひろがってやってきた瑞々しい姿。

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白やオレンジの蕎麦粒子を無数にたたえたやや平打ちの素朴な肌。
手繰り上げると見た目以上に重量感があり、見た目以上に密なつるつるした舌触りだ。
素朴でありながらつるっと食べられるところが「くりはら」らしい個性。
「手碾きざる」とは違う長野県筑北村の蕎麦だが香りの方向は似ていて
静謐でややストイックなイメージの香りが素晴らしい。
味わいはこちらの方が甘みがあるせいか「手碾きざる」以上に濃く感じ
もうとにかく美味しくて美味しくて
相当お腹いっぱいなのだが夢中で食べてしまう。


ああーっ
超濃厚蕎麦湯もすごく美味しかったのに
ウカレすぎて写真取り忘れちゃった・・!!


この「くりはら」は拙著「蕎麦こい日記」でも紹介させていただいたのだが
今日は偶然、もう一軒「蕎麦こい日記」で紹介している某埼玉の超名店ご夫妻が
同じ時間に「くりはら」に来ていて嬉しいビックリ!!
ご縁というもののありがたさ嬉しさにしみじみとしてしまった。


楽しい雛祭りはまだまだ続く〜♪

このあとは私がだーい好きな温泉に行って、
最後は止まらないキ○ガイセッションへ!!



楽しい一日は胸の中ではずっと終わらない。





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2012年4月の「手打そば くりはら」


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2015年03月02日

京都・智恵光院通五辻「蕎麦屋 にこら」


智恵光院通にぽつんと現れる、昭和初期築の京町家。
黒い外観からは中の様子は伺えず寡黙な印象だが
麻の暖簾と簾の風合いがを明るいやわらかさを添えている。

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今やすっかり人気有名店となった「にこら」。
久々に訪れてみると、時を経てたたえた自然な風格が清々しく目に映る。


京町家といっても店内はモダンで都会的と言っていい雰囲気。
でありながらやはり京町家らしく
奥の庭の向こうに厠がある作りになっているのが楽しい。

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ぐっと照明が落とされた店内。


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インテリアはシックだがお酒がズラリと並んだカウンターは賑やかな雰囲気。

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人気店だけにこの日も入店時からほぼ満員で
その後も途切れずお客さんがやってくる。

人気の秘密は蕎麦もそうだがやはり料理だろう。
本格的な自家製粉の粗挽き十割蕎麦を出す蕎麦屋ながら
ガッツリと料理に力を入れ、予約のコースも充実。

例えば前日までの予約で食べられる「おまかせ蕎麦コース(4320円)」は

そば寿司
蕗の蕎麦饅頭
京鴨とフォアグラの蕎麦味噌漬けと市田柿のミルフィーユ仕立て
ざるそば or かけそば
仁挽き 杏仁豆腐 or そば白玉入りぜんざい(丹波大納言小豆)

といった内容。
料理に合わせるお酒やワインも充実している。


そして私が大好きなのはこのアラカルトメニュー。
ついずーっと見ていたくなってしまう楽しさ!

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おいしそう〜〜〜(≧∇≦)!
特に私には鯖とかブリとかのメニューが
ギンギラ電飾がついているかのように輝いて見えますぅ〜(≧∇≦)!
しかし・・昨年衝撃のアニサキスアレルギーデビューを果たしてしまった私は
エンエン泣きながら見なかったことにしてこちらの方向にまいります・・



「飯蛸桜煮」
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桜煮というだけあって美しい色。
盛り付けも綺麗だなあ〜
ふっくら、ほんのり甘く煮られた飯蛸。



「牡蠣酒蒸し(春菊と蕎麦味噌のソース)」
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春菊と蕎麦味噌のソースって?
と思ったがこれが実に美味しい。
蕎麦味噌はこってり甘いのだがそれをさっぱりとした春菊が青く打ち消し
ふっくら牡蠣に楽しいアレンジを与えている。




「あぶり鴨(京鴨)九条葱のソース」

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この九条葱ソースも美味しい!
さっきの春菊といい、真似したくなっちゃうなあ〜
色もとっても綺麗だし、どうやって作ってるのかな〜


お昼時の人気店はてんやわんやの大忙しだが、
バイトらしい可愛らしいスタッフの女性はくるくるめまぐるしく働き
しかも実に感じがいい。
つい何か訊いてしまった時も忙しいのに一生懸命答えようとしてくれるので
申し訳なくなったほどだ。



「そばがき」
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うっわー
きたー
これは美味しい!
絶対に美味しい!

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もったりふっくらした肌に浮かぶ、色とりどりのホシたち。
モワモワモワ〜と立ちのぼる湯気だけですでにノックアウト。
目の覚めるようなフレッシュな青いかぐわしさ!
ああああ すばらしい・・・
口に含むと粗挽きのざらつきのあるもったりとした肌。
ざらざらとろ〜〜んっとしてややフワッとエアリーな感じもあり
絶妙なバランスにうっとり。おいしい!素晴らしい!しあわせ〜〜




「ざるそば」
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十割で打たれた茨城の常陸秋そば。
笊の中央にみっちりとくっついて盛られてきた。


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みっちりぴったりと重なる極粗挽きの肌。
見入るほどに無数の粒の陰影が美しく、しかも漂ってくる香りがすごい。
先程のそばがきと同じ、目の覚めるようなフレッシュな、素晴らしいかぐわしさ!
もうこの箸先の香りだけで食べなくてもいいと思えるほど、このままずっと酔っていられそうだ。
極粗挽きの肌は大きな粒感をポコポコと無数にたたえ、
かなりの水分量なのでぬたーぴたーとくっついて重なるように横たわっている。
加えてかなりの細打ち、かなりの粗挽きなので
その束が口中でほどけるときに泡っぽくショワショワする感じがある。
やさしいコシからあふれくる滋味深き味わいとフレッシュな甘み。
おいひい〜〜〜♪




「にこら」の汁は鰹が強い関西風だが
そんなに薄くないので関西と関東のいいとこ取りのようなイメージ。
実は今回の京都では某料亭の主人と出汁の話をする機会があり
「最近の蕎麦屋やうどん屋は和食のような鰹出汁をひいている、
本来は酸味のしっかりある宗田節が一番美味しいのだ」という話を聞いたのだが
「にこら」の汁はまさに旨みの中に酸味も感じ、甘みもほどよいおいしいもの。
ひょっとしたら宗田節なのかな?



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香り高い蕎麦粉を溶いてくれてある濃厚蕎麦湯。
特に底に沈んだ濃いところは悶絶級に美味しかった!



「にこら」ではアラカルトメニューとざるそばしか食べたことがないので
やっぱり一度は予約のコースも食べてみたいもの。

と言いながら
今日見たアラカルトメニューのアレとアレとアレもすごーく気になっているので
やっぱり次回もアラカルトとざるそばになっちゃうだろうな〜(^^)











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2015年03月01日

八丁堀「手打ちそば 菅雅」


手打ち蕎麦屋さんと言えば早仕舞いの店が多い中で
ラストオーダー22:30、閉店23:00というのはありがたい存在だ。

数年前に京成高砂からこの八丁堀へと移転してきた「菅雅(すが)」。
移転前も22時までと遅めだったがこちらではさらに遅くまでやっていてくれている。
八丁堀駅からも宝町駅からもすぐの好立地で
居酒屋のようにも使える蕎麦屋として連日遅くまで大賑わいだ。

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店の前を通る人の視線を奪い袖を引っ張る看板の文字。
「酒肴十品セット 生ビール一杯つき 2000円」
これはすごい誘惑!!
内容としてはほぼ「蕎麦居酒屋」なのだが看板の文字はストイックに
「手打ちそば 菅雅」であるところがなんともニクイ。


酔客の楽しい笑い声が絶えない店内。
私が座った席の前はど〜〜ん!

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これは・・やっぱりこうなりますよね?(^^)

「黒龍」
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「黒龍」大好きなんです〜〜♪
ってこれ全部飲んだら私には致死量ですが(^^;;)


お通しは大好物のホタルイカ♡

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おつまみメニューも豊富。
入り口に水槽があるだけに
「活〆穴子刺身」「活〆穴子白焼」「活〆穴子天ぷら」
の別紙メニューがまず目に入る。

その他
「自家製さつま揚げ」「玉子焼き」「天ぷら盛り合わせ豚の角煮」
「鴨焼き」「鴨つくね」「鶏唐揚げ」「米なす味噌田楽」
「シーザーサラダ」「ジャガイモの塩辛和え」などなどなどなど・・・
各種コース料理もいろいろあってさすが居酒屋さん並みの充実ぶり。

今日は時間が遅くもう売り切れのメニューが多く残念だったが
ではあるものの中から〜(^o^)


「ブリ大根」
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どーんと大きいブリが嬉しい♪♪
こっくり煮詰まった感じの家庭的な味わい。



「鴨ロース蒸し」
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マリネしたようなしっとりジューシーな鴨ロース。
甘めタレのかかっていたのでお醤油中毒気味な私は例によってお醤油を足してしまった。
おいしい♡♡




「そばがき」
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とろんとろん〜ふわんふわん〜
香りはごく淡いのだがとにかくこのとろける食感がたまらない〜


本日の蕎麦粉は茨城・筑西市の常陸秋そば。
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「せいろもり」
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わあ 移転前からざるは変わりませんね〜
このざる美しくて好きです♡

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二八らしい甘い香り。
しっかり目の食感だがコシそのものはかたくなくふっくら。
つるり微粉の綺麗な蕎麦で、これは飲んだ後によさそう。



「田舎もり」
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がっつり黒々、太打ちの田舎。

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ムハーーーッとただよう、海のような強いたくましさを持った香り。
すこし熟成の要素も感じるたくましさだ。
黒々太打ちの見た目に反して食感は独特のふにゅんとしたやわらかさで食べやすい。
こまかな荒さが舌に心地よい刺激を与えるビスクドールのような肌。
やさしい食感を楽しみつつ噛み締めてしばらくすると
だんだんしみじみとした墨のような味わいが感じられてくる。


酔客の賑わいはまだまだ静まることなく
もう遅いのにお店の人は絶え間なく忙しく働き続けている。
更けゆく東京の夜を眺めながら私は蕎麦湯を飲んでいる。
汁は甘めのこっくりしたもの。


蕎麦の香りを楽しみたい私にはたばこの煙がちょっと苦しかったが
入口に近い席だったのはついていた。

開け放した扉からの空気は冷たいのに心地良い。

春がもうそこまで来ている気がした。


posted by aya at 08:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>中央区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする