2014年06月28日
ICE(Intercity Express)
ハンブルクからコペンハーゲンまでのICE(Intercity Express)の旅は4時間45分。
そのうち40分間電車ごとフェリーに乗りました。
ドイツ国内はさすがに風力発電所が多く風車の眺めがとても美しかったです。
フェリーに乗るときは、電車がトンネルに入るのかと思ったら
そこがもうフェリーの上、という感じでした。
車と一緒に並んで停まっているのが面白い眺めでした〜(^o^)
フェリーの中には免税店やカフェがいくつもあり
さすが電車が乗るだけあって巨大な船!
先頭部分で前を見ていると眼前のデンマークがずんずん迫ってくるようで迫力!
ちなみにここはドイツとデンマークの間にある海、
Femern Bælt(フェーマルン・ベルト海峡)といいます。
船を降りデンマークに入った途端電車のアナウンスがドイツ語からデンマーク語になり
その言葉のあたたかな響きにしみじみ。
まるで音楽のようでした。
コペンハーゲン中央駅にめでたく到着!
後ろのバックパッカーの荷物も私が全部持っているように見える?(^o^)
2014年06月27日
St. Michaelis Church(聖ミヒャエル教会)
2014年06月23日
欲しい。
2014年06月20日
2014年06月12日
2014年06月11日
2014年06月06日
町田「粉練」
町田というところは行く度にびっくりする。
駅の周りにありとあらゆる商業施設が集まっていてものすごい便利さ!
駅周辺は渋谷か新宿か、というほど商業ビルがひしめいていて
ここで見つからないものはないんじゃないかと思うほどの規模である。
その賑やかな駅付近から歩くこと10分ほど。
静かな暗がりの中に、「粉練」。
「こねり」という名前も外観も大変可愛らしい。
木を用いつつもクールモダンな印象の店内。
奥には小上がりもある。
厨房のカウンターはバルのような雰囲気。
ここはなんと行っても営業時間が凄い。
昼の営業を12時〜15時までやっているというのに
夜がなんと、18時〜24時までの営業!
店員さんもお客さんも若い人が多く
お酒も豊富な上に喫煙も可なので、
バルのような感じでしょっちゅう来ているお客さんも多そうだ。
でも、おつまみメニューやお蕎麦メニューはしっかりお蕎麦屋さん。
しかもすっごく美味しそうーー!
ぱっと見ただけで食べたいものがありすぎて大興奮!
「こごみの天ぷら」
山菜大好物なのでやはり頼んでしまう。
「熊本のアサリの酒蒸し」
やや甘めの味付けの酒蒸し。
ここは蕎麦汁もやや甘めなので、それと関係もあるかな?
小ネギが効いてます!
「白海老のかきあげ」
カリカリさっくり、小海老が香ばしくて美味しい!
しかも、スタッフの女性が2種類を塩を持ってきてくれた。
赤穂の粗塩と沖縄の雪塩。
明るい笑顔で
「雪塩の方はいっぱいついちゃうのでお皿に移してからがいいですよ」
と感じよく教えてくれる。
わー どっちも美味しい〜
塩2種類食べ比べ、楽しいなあ〜
「本鴨焼き」
本鴨、という言葉に惹かれてオーダーしたのだが、さすが本鴨様!!
肉が繊細にやわらかく旨味がすごい。大変に美味しい。
後で訊いたら、青森のバルバリー種だった。
おいしいものはついパクパク、あっという間になくなっちゃいますねえ(^o^)
「ホタルイカのアヒージョ」
ホタルイカもガーリックも大好物の私、やっぱりオーダーしちゃいました。
アッツアッツをパンに載せて、ガーリックの香りが最高!
「きのこソテー」
期待以上に美味しそうなきのこ、見ただけでワクワク〜
きのこ博士に訊かないと分からないが何のきのこかな?
バターの香り芳醇で、きのこの食感がとてもよく
素晴らしい森のご馳走だ。きのこ万歳!
そしてこれがとてもユニークだった。
「ふんわりそばがき」
こっ この姿は・・・
逆巻く波はさながら北斎版画の如くである。
すごいー
どっぱぁーんと打ち上げるは「神奈川沖浪裏」じゃなくて「町田沖浪裏」!
超微粉らしい肌は、ごくなめらかでつるつる。
メニュー名は「ふんわり」だが、どちらかと言うともっちりネトーとした食感。
むわっと濃い逞しいそばの香りで、味わいもしっかり感じられる。
蕎麦メニューは
「赤いつけそば」
「白いつけそば」
などいろいろ面白そうなメニューがあったのだが
本日もここに着地してしまう私・・
アハッ(* ̄∇ ̄*)
「せいろ」
お〜
和のような?ちょっと無国籍な印象のお皿に盛られてやってきた。
蕎麦粉は日によって替わるらしいが、本日は長野「信濃一号」。
ムワァ〜〜と濃厚に香るたくましい香り。
最初、熟成かな?と思ったほどだがそうではなく、
フレッシュに香るこの蕎麦そのものの香りがこんなにも強くたくましいらしい。
「ふんわりそばがき」同様、微粉のなめらかとぅるっとした肌で端正な舌触り。
噛みしめると少しのびるような、やわらかなコシがある。
ここで私、ハッとひらめいてしまいました。
大発見をしてしまいました!
このお蕎麦は「粉練」っていう名前がぴったりの、
「よ〜くこねてあります!」というイメージの食感の蕎麦なのだ。
考えてみるとそばがきもだ。
面白い!!
勝手な感覚ではあるが、私の中では大発見。
蕎麦が来ると嗅覚が大変な事になる蕎麦犬にとっては
喫煙可の店というのはかなりヒヤヒヤなのだが
今回はどうにか蕎麦を食べる時と重ならずラッキー♪
卵かけご飯好きの私は「特製卵かけご飯」っていうのも気になる〜
どういう風に特製なんだろ(^o^)
葛飾北斎「神奈川沖浪裏」
2014年06月05日
高崎「そば 滋雲」
雲ひとつない高崎の青空に、「滋雲」。
場所はちょっとわかりにくいが
高崎駅から、高崎白衣大観音に向かう途中のエリアである。
人気店なので駐車場にはひっきりなしに車がやってくる。
お昼時、店内には待っている人もいて大忙し。
学生アルバイトのような初々しい女性スタッフ達が何人も、
てんてこ舞いと言っていいめまぐるしさで働いている。
あちこちに土で出来た鬼のお人形がいて
それがなかなか可愛らしい。
(あっ蕎麦鬼のアタマも写ってる)
大きな座敷に間隔をおいて大きな座卓がおかれているため
脚を伸ばしてくつろげる雰囲気。
それだけにお客さんは家族連れやグループが多い。
こういうお店は都会ではなかなか出会えないので
郊外ならではの贅沢な気分だ。
テーブルが離れてはいるがキリンになって様子を伺うと、
どうやらランチセットのようなものが人気らしい。
しかし私のところに持ってきてくれたメニューには出ていない。
え、私がランチセットとか食べないって、もしや見抜かれました?(* ̄∇ ̄*)
うーん、どこに書いてあるのかな・・・
あった!
かなり遠く離れた壁に、小さくぽそっと貼りつけられた紙。
素朴ですねえ〜
で、やっぱり見抜かれました通りセットにはせず・・(^^;;)
だって「そば 滋雲」にはお蕎麦が
「細打ち」「あらびき」「太打ち」と三種類もあるんですよー!
やっぱり全部食べたいじゃないですか・・
しかもなかなか面白そうな蕎麦前も揃っている。
「山うど酢みそ」
わー このシャクシャク新鮮な食感、鼻腔を吹き抜けるような香り!
これは非常にいい山うどだ。
「天然たらの芽天ぷら」
天然、との言葉につられて頼んだが、
このたらの芽、ものすごーーーく美味しい!
山菜というよりも芋類などに近いようなぽくぽくした甘さがあり
えーたらの芽ってこんなにおいしかったっけ?
揚げ方も衣が薄くてハリパリ美味しく、見た目も美しく
うーーん これはいいもの食べちゃった。
この店の蕎麦の景色は、簡素で実に美しい。
「もり(細打ち)」
いかにもコシの強そうな、流麗な美しい輪郭線と明るい肌。
はじめに鼻腔をくすぐったのは、墨のような渋い香り。
それがだんだん強い野生味を含んだ香りに変化していくから面白い。
ちょっとこんにゃくを思わせるような独特の弾むコシのあるなめらかな微粉の肌。
明るい白っぽい肌の印象以上に、野生の風情を楽しめるのが嬉しい。
「もり(あらびき)」
おお〜
今度はぐっと黒いです!
ホシも鮮やか。
こちらはさぞかし濃厚な香りが・・と期待したが
意外なほどこちらはあっさりした印象。
少し時間が経つにつて、1枚目の細打ちにも似た野性味が
ごく淡く感じられるようになってきた。
一枚目の微粉ぶりと比べると確かにあらびきのざっくりした食感が楽しめる。
全体の輪郭線が手びねりの陶器のような
素朴ないびつさを持っているのも私にはとても楽しい美味しい感触。
ここで、スタッフの一人が慌てふためいて飛んできた!
「あーっ 大変申し訳ありません!!蕎麦汁が出ていませんでしたっ!!」
えっ?
気付かなかった・・アハ (* ̄∇ ̄*)
「いいんですよ〜 蕎麦湯の時で〜ごゆっくり〜」
とできるだけのんびり言ってみたが
そうはいかないらしく大急ぎで走っていって汁を持ってきてくれた。
三枚目は「太打ち」。
「細打ち」「あらびき」「「太打ち」
とあるからには、太打ちは細打ちを太く切っただけのものかな?
と思いきや・・
「もり(太打ち)」
わー黒い!
黒い微粉の肌だ!
むわぁーと香る、フレッシュな甘皮のたくましく香ばしい香り!
むっちりもぐもぐ噛む蕎麦で、噛むほどにどんどん甘くなりとてもおいしい・
うーん、意外にもこの太打ちが一番気に入っちゃった(^o^)
てんてこまいに忙しかったランチタイムのピークを過ぎて
今は少しゆっくりした昼下がり。
遠くの席では、ほふく前進が楽しくてたまらない赤ちゃんを
お母さんがずっと引っ張って押さえている。
お母さんもお父さんも大きな座卓で久々にのんびりできたのか
赤ちゃんと三人でとても楽しそうだ。
その隣のテーブルでは、親族の集まりらしいグループが
今日は美味しかった、楽しかった、デザートも美味しかったと何度も言い合っている。
ここも、久々に集まれたグループなのだろう。
都会ではなかなか出会えない、のどかなお蕎麦屋さんの景色の中で
私はゆっくり蕎麦湯を飲んでいる。
2014年06月04日
芝公園「案山子」
今夜は、ずっと楽しみにしていた夜。
夜の「案山子」に行くんだーー!!(^O^)
芝公園駅、田町駅、三田駅の真ん中あたり。
大通りは巨大なビルだらけの大都会だが
路地を一本入ると住宅あり古い商店ありの、
のんびりした眺めに出会う。
その路地のひとつにポコンと建つ、
四角い箱のようなモダンな建物。
この箱の中に、どれほど深くて大きくて楽しい世界があることか・・
その魅力を知る者としては、この中に
「案山子」の世界の全てが収まっていることが不思議に思えるほどだ。
四次元ポケットの入り口みたい!
木の風合いが美しい、清潔感あふれる店内。
夜は照明が落とされて落ち着いた雰囲気になっている。
冒頭で「夜の案山子に・・・」と書いたのには理由がある。
「案山子」は夜の料理の数々がとんでもなくすんばらしいのだ。
お昼も「お蕎麦+TKG」という、ものすごくおいしくて楽しいランチをやっているのだが
(TKG=卵かけご飯)
今夜は久々に夜の料理を楽しみにやって来た。
今月はこんな感じ・・・と、ときめくーーー!
お酒は店主と相談して、最初にお薦めされたこちら。
愛媛「石鎚 槽絞り 純米吟醸」
お薦めってやっぱりすごいもので
本日4種類味見した中でこれが一番好きでした。
「前菜盛り合わせ」
一皿で、目の前の世界が変わる。
「織部豆腐」「隠元胡麻よごし」「生蓴菜酢」「枇杷白和へ」「白海老艶煮」
日本人であることが誇らしくなる美しさ。
白海老は富山のもの。
甘い味付けが苦手な私なのに不思議な美味しくパクパク食べてしまう。
織部焼に見立てて抹茶をあしらった「織部豆腐」。
その美しさもさることながら
思い切り抹茶を効かせた苦味のある味わいにも意表を突かれる。
大人の味!
「生雲丹と生湯波 ポン酢ジュレ」
メニュー名を見ただけで飛びつきました、
大好物だらけの贅沢な取り合わせ。
上品な雲丹と濃厚な湯葉がひんやりとろ〜り、からみあう〜
「蓮根のきんぴら」
名前も姿もこんなに素朴な料理だというのに、
これがまた何がどうしたかって言うくらい、とんでもなく美味しい!!
私が人生で食べた中で一番美味しい蓮根料理、と言い切ってしまいたいくらい美味しい。
さっぱりした印象なのに食べ応えがあり、
蓮根の旨みの上になにやら魔法のように美味しい味がついている。
(多分ごくシンプルなものなのだと思うが)。
どんな料理法なのか、訊いてみたかったけれど恐れ多くて訊けず・・
次回勇気を出して訊いてみようかなあ〜
「越中梅貝旨煮」
全くもう、上手い人はどうしてこういうニクイことを次々とするのでしょうか!
最高の素材にさらりと手を加え、頂点の美味しさに持っていってトンと出す。
さすがは越中バイ貝、宝物のように美味しすぎますって!!
えーん、これ毎日食べたい・・今日だけでもあと10個くらい食べたい・・
楊枝でぐりりり〜〜んっと出すのには技術が要りますが
1個目は大成功、2個目は最初失敗しましたが執念で貝を割って全部食べました(^o^)
あまりにも美味しいもの続きだが興奮はまだまだ、というかどんどんヒートアップ。
これを落ち着けという方が無理です!
だってね、今日は私、人生で一番贅沢で、人生で一番美味しいアレを食べちゃったんです・・
「コロッケ」!!
しかも、真鯛の!!
「真鯛ころっけ」
まあ遠景は普通にコロッケなのです。
しかし宝の扉を開くと・・・
(>_<)
(>_<)
(>_<)
く、口がきけません・・
美味しすぎてどうにかなります
もう、なんというか、とにかく爆発的な美味しさなのであります。
肉の部分と白子(卵?)の部分とがほっこりほっくり別々にやってきて
さっくりした衣と絡まり、溶け合い、真鯛の旨みがぎゅううう〜〜と倍増し続ける。
これはなんですか。芸術ですか。
こんな贅沢でありがたいコロッケを食べちゃったからには
明日からは感謝と謙虚の心をもって積善に励まねば確実にバチが当たる。
ああ ありがたや ありがたや・・・
千葉「鳴海 直詰め生特別純米 千葉」
「案山子」はお料理が鮮やかだからか酒器はシンプル。
このあと
福岡「若波 純米吟醸」
長野「澤の花 中取り 純米」
と昇進!
私はいつも通り味見のみ、のはずが
お料理があまりにも美味しいのでついついちょこっと舐めたくなり
アレ〜 今日はいつもより酔っ払っているような・・?(≧ω≦)
「砂肝コンフィ」
砂肝好きなのでついこれも!
いつも言われるのだが私は飲めないくせにお酒が好きな人が好きな食べ物が好きらしい。
コリコリしているかと思いきやふっくらした食感に驚き。
これはお酒に合いますね〜〜(ってもう舐めない方が・・(^^;;))
ここまででもう相当堪能したはずなのだが
どれもがあまりにも美味しいので「美味しいものハイ」になってしまい
もう、できることなら全部のメニューを見てみたいのだが
私にはこの後好きな人(お蕎麦)との逢瀬が待っておりますので
あと2品ほど・・
「蚕豆 かきあげ」
軽い気持ちで頼んだこちら。
見た目も実にシンプルでさり気ない・・・のだが!!
食べた瞬間、目がかっぴらいてゲラゲラ笑い出してしまいました!!
え〜〜〜??なんでこんなに美味しいのー!??
ありえないんですけどーーー!
さっくりした衣の中から現れる、
ほっくり甘い、畑の宝物のようなそら豆の味わい。
姿も味も、シンプルで素朴でこんなにも美しい。
はあああああ 上手い人って、本当にニクすぎる・・
「ヤングコーン、えんどう豆、あすぱらサラダ」
うううう・・・これもまた・・・・
メニュー名と姿から「こんな感じの味かな〜?」とだいたい想像するではないですか。
それをいちいち遥か越えて、一口一口に感動がある。
それぞれの野菜のパリッとかサクッとした食感。
素材の味を頂点に引き出すセンスと腕にまたまたヘナヘナ・・・
ヤングコーンってこんなに美味しかったっけ?
もう何が何だか、お蕎麦の前にスーパーハイになってしまった私ですが
あの方にお会いする前は身を正します。
今だけは、コロッケもキンピラも忘れて、澄んだ気持ちであなたに会いたい・・
「ざる蕎麦」
世界に誇りたい、日本の絶景。
本日は茨城と栃木のブレンド。
繊細な平打ち、素朴でやさしい趣の輪郭線。
そこからふわーっとふんだんに漂う、ふっくらとした野生の香り!
野生味にあふれつつ、まろやかで上品な印象のかぐわしさが素晴らしい。
しっとりぴたっとした肌の舌触り。
食感は見た目の通りふんわりとやさしく、味わいも白く上品なイメージで、
フレッシュな野生の香りに良いつつ
はあああ 素晴らしい・・・・
こちらはさすが、汁も大変美味しいのだが
蕎麦が美味し過ぎて当然のことながら最後まで一度もつけられない。
鮮やかに過ぎていったあの美しい料理の数々のあとで、
今私は、澄んだ湖を泳ぐような、すべてが洗われるような心持ちだ。
そして今回は、長年気になっていた
「鴨南蛮」を拝むチャンスにも恵まれた。
「鴨南蛮」
おおお〜
誰もが加えたくなるような菜の緑など
鮮やかな色彩を一切排した、ストイックなまでに渋い姿!
これがまた・・
焼き葱の香ばしさといい、澄んだ出汁といい
蕎麦と鴨肉の美味しさが非常に美しく大切に伝わってくる鴨南蛮である。
店に居た時間は本当にあっという間に感じたが、
なんと今夜は、開店時刻から閉店時刻まで長居していた!!
信じられない・・・
楽しい時間は、あっという間に過ぎるもの。
楽しい夜は、心にずっと残るものだ。