2013年08月26日

浅草「尾張屋」めずらしく本店♪


昨日は、私の大好きな兄のような年若き父のようなZBさんが
学生時代の同級生の皆様10数名と突然尾張屋に集結されたとのことで
なぜか私も飛び入り参加させいただくことに(^o^)

いつもは「支店」が多いのですが今日は久々の「本店」♪

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尾張屋の玉子焼き、何(十)年ぶりだろう〜〜
なにせマイ・ファースト蕎麦屋ですので(^^;;)。
甘辛〜〜い、下町玉子焼き。


同級生の皆様は私の口車に乗せられて(?)
皆様お揃いで「天ぷらそば」にされたそうで・・
でも大変喜んでいただけてよかったです♪
尻尾が器からはみ出るほど大きなエビの「尾張屋」の「天ぷらそば」。
あの完全な、完成された世界は凄い。


なーんて言いながら私はいつものこれなんですが〜

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日本でただ一軒、私が「もりそば」ではなく
海苔のかかった「ざるそば」を頼む店!
なにせよちよちの頃から食べ慣れた味でして・・
ここでは「汁もつけずに蕎麦だけズルズル」なんて野暮な真似は致しません。
たぐり上げて香りを楽しむようなこともせず、
そのまま汁にたっぷりつけていただきまーす!♪
「尾張屋」はとにかく海苔が美しくて美味しい。
その海苔と、ウズラのコクと、甘辛い汁の調和がたまらない。


ZBさんは「ざるそば」も「天ぷらそば」もたいへん喜んでくれました。
ガンガン食べる男の人の姿ってカッコイイ(^^)


奥の小上がりを占拠した素敵な可笑しな同級生の皆様とのほんの数十分。
私より後から来る方も途中で抜ける方もいらっしゃいましたが
それでもお店の方はテキパキと当たり前のように対応し
他のお客さんも回転が早いので
当たり前のようにいつもの調和のまま店の時間が流れている。

「尾張屋」は中休みもないので一日中こんなふうに、
誰も彼もを受け止めてくれる居心地のいい時間が流れている。


嗚呼 お蕎麦屋さんって
ほんとに「日本の宝」のような場所だなあー(詠嘆)





2012年06月の浅草「尾張屋」
2012年01月の浅草「尾張屋」
2012年01月の浅草「尾張屋」
2011年09月の浅草「尾張屋」& レミ・パノシャン・トリオ!!
2011年06月の浅草「尾張屋」(ここは蕎麦屋ではない )
2010年05月の浅草「尾張屋」






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2013年08月20日

神奈川・葉山「蕎麦処 鰹」


蕎麦屋で鰹たどういう訳だい、と問いたくなるが
元は地元の有名店である。

「話せば長い物語よ」と芝居じみてひょうきんに答える大女将は
御歳80歳を軽く超えて尚たいへんなお元気ぶり。
この大女将は同じ葉山の有名魚料理店「魚寅」の名物女将だった人である。

葉山で明治の昔から続く魚店「魚寅」は
今は5代目の経営する洒落た魚料理レストランに生まれ変わっている。
そしてこの「蕎麦処 鰹」は「魚寅」大女将とその娘さん夫婦、お孫さんが
自宅を改造して営んでいる「蕎麦と魚料理の店」である。



自宅改造の店だけに場所は大変にわかりづらい。

今日は私の大切な大切な「湘南の家族(要は親友みゆきちゃんファミリー♪)」
4人でウキウキやって来たのだが
私は久しぶりの「鰹」だったので今回も迷いまくってしまい
家族4人を盛大な迷子の巻き添えに!(ToT)

今回肝に銘じて
「葉山の有名なパン屋ブレドール、ケーキ店サンルイ島の左側の小道を入ったところ」
と覚えました!もうこれで迷いません!

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自宅改造の店ゆえ外観はまるきり普通の住宅である。



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夏の玄関、蝉の声。

白い暖簾の「鰹」の文字が潔く美しい。



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「こんにちはぁ〜」と中に入る。


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自宅改造とは思えぬほどゆったりとした空間。
この他に個室もある。



メニューは
もりそば、辛味、とろろ、鴨汁、カレーせいろなどの蕎麦メニュー、
出し巻き卵、そばがき、牛すじ煮込みなどのおつまみメニューの他に
「蕎麦処 鰹」ならではのすごいメニューがてんこ盛りである!

じゃーん

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じゃーん

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魚好きの私には身がよじれそうなほど美味しそうなメニュー!
しかもこの達筆はなんと今年御歳92歳という親父さん(大旦那)の手によるものと聞いて更に驚き。




「地 小あじナンバン」
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昔からのルートで新鮮な地のお魚が入ってくるというだけあって
「鰹」のお魚はいちいちおいしい。
胃の腑に染みとおるようにおいしい。
鯵の南蛮漬けはもともと大好きだがこれはなんだかやたらに美味しいなあ〜
「家族」と一緒だからかなぁ〜
これはみゆきママのチョイス。さすが!



そして大女将のすすめでお刺身は盛り合わせにしてもらいました。

どっかーーーん!

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まぐろ、タイ、アジ、つぶ貝、イカ、生しらす。
宝の山に潜り込んだ猫のようで楽しかった!おいしかった!特にアジ♪
こんなにおいしいものを家族でつつき合うひとときはしあわせの一言に尽きる。


アルコールはビール、焼酎、ワインに
お酒は「竹鶴」「白岳山」「群馬泉」などがあるが
本日は運転のせいもあってお酒大好きのパパもみゆきちゃんもめずらしくノンアルコール。
でもこの家族はよく喋るし飲んでなくても笑いが絶えず楽しいんだなあ〜(^o^)



「蕎麦の刺身」
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これはみゆきパパのリクエストで。

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最初箸先で香りを寄せたときはほとんど香りを感じなかったが
しっかりした歯応えを楽しむうちに
それはそれはかぐわしく、正統派の蕎麦の香りが膨らんできた。
味わいも滋味深く舌に染み渡るよう。おいしい!




「自家製豆腐」
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これはめずらしい、かなり液体に近いゆるゆるの豆腐である。
豆の味がとても濃いのがうれしい。


ここで「地 姫子だい天ぷら」というのが珍しいので頼んだら
今日は残念ながらできないということでメニュー変更。


「天ぷら盛り合わせ」
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海老、かぼちゃ、さつまいも、なす、ししとう。
そしてなんだかやたらにおいしかった白身のお魚は尋ねると
「地のカマス」って聞いた気がしたんだけど・・
違ったかなあ〜なんだかすごく意外なお魚だったのだが・・
もうニヤニヤ浮かれて頭がふやけてたので(いつもでは?)失念。



「もり」
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待ってました!
美味しい、大好きな、「鰹」のお蕎麦!

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ああああ 

すばらしいー・・・

氷水で締めない常温に近い空気が運ぶ、たくましい蕎麦の香り。
やや生々しいとも言える穀物のかぐわしさである。
ふっくらふわっとした舌触り、それに続く軽すぎない優しいコシが素晴らしい!おいしい!!
香りの割に味わいはすっきりとして、そのぶん甘みをストレートに感じる。
絶妙のふわっとしたコシを楽しむうちに、さらに濃くなっていく。
この蕎麦の美味しさにはグルメなみゆきちゃんファミリーも全員一致で唸ってました!
やったー(^o^)



濃厚蕎麦湯♪

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「蕎麦処 鰹」は蕎麦汁がまた大変美味しい。
代々魚のプロである店なのだから出汁がいい、と思えば納得である。
今も2年ものの鰹節を手でかいているそうだ。

「うちはさ、全部ほんもの、全部手作りだから。だからおいしいのよ!」

今までは蕎麦打ち担当のお孫さんや奥さんにしかお会いする機会がなかったのだが
今回は大女将とお話することができてまさに「鰹」の歴史を見る思いだった。

たたずまいは上品だが、常連客には「おや、もう帰んのかよ」とポンポン声をかけ
私たちにも「もうさー、暑くてやんなっちゃうよね、気をつけて帰んだよ」
と家族に言うように親切な大女将。
その人柄、口調はさすがの魅力を湛えている。


おっと、せっかく大女将から聞いた店名の由来を書くのを忘れていた。

「鰹は、一にめでたい。二に力がある。三に出汁が出る。」


まさにその通りの、葉山の名店「蕎麦処 鰹」である。






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(店内の自家製粉スペース。「鹿児島」っていう袋があったけど
今日の美味しいお蕎麦は鹿児島のだったのかな?(^o^))


posted by aya at 18:59 | Comment(4) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>神奈川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月13日

三鷹「手打そば 太古福」


お蕎麦屋さんが意外と多い三鷹エリア。
その中ではニューフェイスながらすでに大人気店の「手打そば 太古福」。

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三鷹駅南口からすぐ。
手書き風の看板やメニューの貼られた黒板が
手作りの感じで可愛らしい外観だ。


地下に降りる階段にもこんなかっわいいものが!

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太古福マトリョーシカ!
かわいい〜〜、お父さん打ち立てのお蕎麦持ってるよ〜 !
お母さんお茶いれてくれてて、次の子はもうズルズル食べてる!(≧∇≦)♪
あとで聞くと、このマトリョーシカも店内を飾るかわいいイラストも
すべてお店の奥さんの手によるものだそう。楽しいお店だなあ。


ちょうどお昼時のせいもあって店内はほぼ満員。
しかもお客さんがみんな楽しそうでいい雰囲気だ。

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実はこの「手打そば 太古福」は、お昼のみ営業のお蕎麦屋さんである。
夜は店主の弟さんが経営する「魚と酒 太古福」に変身するという
ユニークな営業スタイル。
カウンターにはネタケース?もあるし、
たしかに作りは蕎麦屋というより海鮮居酒屋風だ。


メニューを見るととにかくおいしそうなつけ蕎麦メニューやセットメニューが多く、
人気なのも頷ける。
またメニュー本そのものもかわいいイラストがいっぱいでほのぼのとしていて
つい見入ってしまう。

「浅蜊のとまとくりーむつけ蕎麦」
「カレーつけそば」
「豚肉のつけそば」
「ふわふわトロロのつけそば」
「そばと豚皿」
「そばと海鮮漬け(季節によってはネギトロ丼)」

しかも大盛りやおかわり蕎麦、生卵などのトッピングメニューまであって
大変魅惑的なメニューです。(生卵トッピングってどんなお料理でも魅惑の響き)
いくらどこでもかしこでも頑固に「せいろそば」一本の私でも
この誘惑には負けます。

てなわけで、魚好きの私はやっぱり
そばと海鮮のセットを(^o^)うほほー♪


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うーん、おそばと海鮮、この組み合わせは
昼酒の方にもたまらないのではないでしょうか(^o^)
(この写真の時は「海鮮漬け」でなく「海鮮(お刺身)」のメニューでした♪)


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素朴な肌に黒い大きなホシ。
なんとも優しい蕎麦の漣に心が和む。
見た目よりパキッツルッとした舌触りだが
噛みしめると優しいコシとふっくらした甘みがひろがるのがとてもいい。
すこしひねたような穀物の野性味ある香りがふわ〜と爽やか。
食べる前からめずらしく「これは北海道だ!」と思ってしまったほど
たいへんに北海道な香りだと思ったらやはり北海道摩周産のお蕎麦でした(^o^)



ちなみに豚皿のセットだとこんな感じ。

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も〜〜 どうして私が「生魚と煮た肉が大好き」って知ってるんですか?
と聞きたくなるほど嬉しいメニューばかり。
お蕎麦は完全食と言われているとは言え、
やっぱりせいろばかりではたんぱく質が不足するので
暑い夏を乗り越えるためにもこんなセットメニューがあるのは素晴らしい。


混雑で大忙しながら店主も奥さんも実に感じがよく
帰り際の明るい笑顔にはこちらもパッと明るい気持ちに。


また誘惑されに来ますね〜!




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2013年08月12日

根津「手打ち蕎麦 やなか」


谷中に新しく出来たお蕎麦屋さん。

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店名を大きく浮かびあがらせたすりガラスが目印。
目立ちすぎずに「何のお店かな?」と目をひくデザインだ。


道路に面した外観はモダンな印象だが
半地下にあるお店は純和風の趣である。

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入り口脇にある蕎麦打ち場。

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世界に自慢したい、美しい日本の眺め。




店内は奥に長い。

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何もかも新しくて綺麗だが、すでにやわらかく落ち着いている。
それもそのはず、こちらは亀戸にあった手打ち蕎麦屋「一休」が移ってきたお店なのだ。
入り口の看板ロゴの隅に「一休」という赤い落款があるのはそのためである。





そしてここの料理は全てびっくりするほど早く出てくる。
空いていたとは言え他にグループ客もいたしさすがプロ。
お店の奥さんも飾らず手早く親切で、自然な接客がとても感じがいい。


「月見いも」
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なんてことなさそうなメニューだが、
これは卵がぷっくり膨らんで見るからにいい卵。
食べてみるとまさにその通り、卵も山芋もむっちりするほど濃厚なめらかで
おいしい「月見いも」だった。


「鴨ロースト」  
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この鴨の香ばしい味わいが大変に美味しかった!
肉質はちょっとはかない感じもしたし
極端に甘みに敏感な私にはたれもやや甘めなのだが、
それを乗り越えてもやたらに気に入ってしまった。
青森県産最高級ステーキ用の鴨使用だそう。




「そばがき」
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ほぉー!こういうスタイルなのですか〜
亀戸「一休」ではそばがき頼んだことなかったのでワクワク♪

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大きな木の葉型ではなくやや細長いそばがきが5つ、
ほわほわと蕎麦湯に浮かんでいる。
すこし赤みを帯びた肌がやわらかそう。

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ほっこりほわ〜〜〜と香る、正統派のかぐわしさ。
食感はエアリーでなく、ねっちりと密な感じ。
噛みしめると端正な、正統派の蕎麦粉のかぐわしさと味わいが感じられ
とてもおいしいそばがきだ。


「せいろそば」
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これもそばがき同様、すこし赤みを帯びている。

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つるりなめらかな肌、きめこまかい密な舌触り。
噛み締めると「弾むようなコシ」なんていうのとは正反対の、実に印象的な食感である。
なんと言うか・・「軽さ」とも違う、独特のみずみずしさ、軽やかさ。
香りは淡めだが食べ進むうちに甘みが深まり、
だんだん味にも香りにも穀物のたくましさが満ちてくる。
契約栽培の十和田湖産玄蕎麦を自家製粉した蕎麦。



「青しそ切りせいろ」
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蕎麦の香りが好きすぎて「変わり蕎麦」には長年興味がなかった私だが
数年前、ある会をきっかけに大好きになった。
考えてみたらしそが大好物なのだから「しそ切り」なんて好きに決まっている。
蕎麦粉の香りを求めるからいけないんです、
大好きなしそをつかったお料理と思うと
それはそれはおいしいんです!

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しろい肌に降る青い葉の雪。
清涼な眺めだ。

「手打ち蕎麦 やなか」の「青しそ切り」は
ふわっと軽く、爽やかに香る感じ。
その一方で「せいろそば」には感じなかった生々しさのようなものも少し感じる。
くっきりはっきりした輪郭線は人工的なまでに端正にととのっていて
噛みしめると固めのコシがある。
一本一本が口中をめぐる舌触りがなんともくっきりと印象的な蕎麦。
こっくりとやさしい、すこし甘めのここの汁にもよく合いそうだ。



鴨が美味しかったので
「鴨なべコース」っていうの、気になるなあ〜

やなかで鴨なべ、っていい響き(^o^)

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2013年08月09日

横浜「やぶそば 横浜そごう店」


今日は珍しく、母とお蕎麦♪

私の両親は浅草&日本橋の出身というど真ん中江戸っ子のくせに特に蕎麦好きではなく、
稲庭うどんやひやむぎのほうが好きという、私から見ると大変な変わり者。
まあ両親からすると蕎麦だらけの私こそが変わり者なのだろう(^^;;)

よって家族とお蕎麦屋さんに行く機会はあまりないだけに
(あっ家族5人揃って、なんて珍しいこともあったっけ!)
ちょっと不思議な気分だなあ〜


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蕎麦的に泣けるほど不毛の地である横浜駅周辺。
その中で、元の「荻窪やぶそば」系の手打ち蕎麦が食べられるというのはありがたいことだ。


私が食べるものはいつも、どのお店でも決まっている。
母はなにを食べるのかな?と思っていたら
私の母は大変大らかな人なので
「あたし何でもいい〜 どれがおいしい?(ニコニコ)」
とか言うので私の勧めでここに着地しました。


「江戸ご膳」
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「大根おろし、小海老天ぷら、万能葱、玉子、白胡麻、たんざく海苔」
が乗せられたぶっかけ蕎麦と「一口薬膳ご飯」のセット。

このぶっかけ蕎麦が、ひと口、いや3口ほどももらっちゃったのだが
めちゃらくちゃら美味しかった!
まあ元々私、こういうぶっかけが大・大好物なんですよね〜(^^)、
だから母に頼んでもらったんです。(3口も奪うとは計画的犯行か)

だって冷たいお蕎麦の上に小海老天ぷらだの万能葱だの玉子だの乗っかったら、
そんなの美味しいに決まってるじゃあないですか!!

そんなに好きなら自分で頼めばいいじゃないか、と怒られそうだが
まさにその通りm(_ _)m
でもですね・・わたくしはこういう事態となっておりまして、大変に忙しい身なのであります・・


どどーん

「せいろうそば」
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「粗挽きそば」
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それぞれが立派な大きなトレイに載っている上、
間を空けず2枚やってきたので
私の蕎麦だけで隣の席の場所まで二人分占拠してすごいことになっている。




「せいろうそば」
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「やぶそば」らしい濃い緑。
丸みを帯びた、揃った輪郭線(こちらは機械打ちのよう)。
ややひねたような穀物の香りが、ふーっと穏やかに鼻腔をくすぐる。
これもこの系列の「やぶそば」らしい、独特のフルフルした軽さのある蕎麦だ。
軽すぎて口中で全く束にはならず舌の上でフワフワ漂う感じすらある。

汁はいわゆる藪な濃いー!汁。
私好きなんですよね〜 おいしい。



「粗挽きそば」
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こちらは見るからに手打ちの風情、しかも素晴らしくいい香り!
けむるように香ばしく濃厚なかぐわしさに喜びつつ口に含むと、
これまた濃厚な旨味と甘味がじんわ〜〜と舌にひろがる。おいしいーーっ!
こちらも食感は「せいろうそば」に似てフルフルと軽めだ。
ちなみに今日のお蕎麦は山形は酒田市の「南部そば愛好会」生産による「でわかおり」。
量はかなりたっぷりに見えますが真ん中が膨らんだタイプの笊なので
おいしいおいしいとあっという間に食べてしまった。


いつも思うのですが・・なんで私のお蕎麦って人のより早く消えてしまうのでしょうか・・
もっと長く一緒に居たいのに(>_<)


この「粗挽きそば」は1260円もしてしまう、どうにもセレブ向けなお蕎麦なのだが
薬味もゴージャスだし、なによりここは蕎麦不毛ステーションヨコハマのオアシス。

渋谷駅上の「小松庵」もそうだが
巨大な砂漠の中でパッと命をつなぐ(血中蕎麦粉度を上げる)ことができるのだから
割高でも、私にはありがたい。


また横浜で「低血蕎麦粉」に陥ったら来ますねー!





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2013年08月07日

新生☆キムタン☆!!(ベトナム料理店)


体のほとんどが蕎麦で出来ているとは言え
実はかなりのベトナム料理好きでもある私。

以前このブログでも激しく愛を語った「キムタン」が
去年リニューアルしてからますますおすすめになりましたので
今日は珍しくお蕎麦以外のお話です(^o^)


ベトナムからやってきた家族が経営する「キムタン」。

まず、以前より立地が便利になった。
川崎駅前MORE'Sの右の通りを入って2分も歩けば看板が見える。

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緑に赤字の看板がいかにもアジア!!な感じ。
この看板はキムタンのお母さんが好きな色で作ったらしい。




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メニューは以前とほとんど変わらず。
おいしそうー♪


店内に入ると以前の店からするとビックリなオシャレさ( °o°)♪♪

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新店舗はシックなアジアン風。
これならデートにも使えます!
以前はいかにも繁華街のバーの居抜き、という感じだったことからすると
すごい、キムタン大出世!
ファンとしては嬉しい限りだー(^o^)


しかも最近、楽しい接客で大人気の息子さん(クエンさん)にかわいいお嫁さんがやってきて
うーんキムタン、なんだか嬉しいことばかりだなあ〜!


新店舗にはボックス席もあったりしてこれまたデート向きであります。

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そしていつも驚かされるのはこのお店のベトナム人率。
今日も2グループがベトナムの人たちのようで
みんなベトナム語でペチャクチャ楽しそう!
私、都内&近辺のベトナム料理屋には結構行っていますが
お客さんのベトナム人率はここが一番です。
それがなにより美味しさを物語っているかと(^o^)


まず、「キムタン」のテーブルには魔法の壷がある。

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自家製の「ヌォックチャム」!
ベトナムの魚醤ヌォックマムにいろいろな調味料を加えてつくる「ヌォックチャム」は
様々な料理のつけダレになるのでまさに「その店の味」。
キムタンはこれが美味しいんだなあ〜
違うソースが添えられてくる料理でも、このヌォックチャムをプラスして食べる私(^^)


「生春巻き」
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日本人にとっては大定番の前菜で私の大好物でもあるのだが
意外と味わいが物足りなかったり
スカスカだったりするお店も多いんですよね(>_<)
キムタンの「生春巻き」は何度食べても「ウン、おいしい!」と嬉しくなる美味しさ。
野菜がギッシリ、シソなどのハーブの香りがさわやか、ライスペーパーもおいしい!!




「フレッシュアボカド生春巻き」
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こちらは新店舗に移ってからの新メニュー。
うん、これも他のお店で食べたのよりずっとベトナム味で美味しい、さすがキムタン(^o^)
マヨネーズ風味のソースが添えられてきたけど
私はもちろん、さらにヌォックチャムも両方つけて♪



「海老サラダ」
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前回のブログで紹介した「青いパパイヤサラダ」
ほとんど見た目の違いが分からない「海老サラダ」。
何が違うかってーと、この「海老サラダ」に入っているのはパパイヤでなく大根。
でも「キムタンのお母さんは魔法使いか?」と思ってしまうほど
まったく大根と思えない味と食感なのだ。
いわゆる和風の大根サラダなんかの大根とは全く違って
一言で言えばかなり青いパパイヤに似ていてパキパキのフレッシュな歯応え。
そしていっぱい入ってる海老がやけに美味しい。
てなわけで「青いパパイヤサラダ」も「海老サラダ」もおんなじくらい大好きで
いつもフラフラと気分でどちらかを頼んじゃうんですね〜




「豚焼き肉ライスペーパー巻き」
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「キムタン」に来てこれを頼まなかったことは一度もない、
大・大好きなメニュー!

ハーブの香りと肉の旨みがジュンジュンの豚肉と、
いっぱいの野菜やハーブ、ビーフンを自分で巻くのが楽しい♪

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これにかぶりつく嬉しさ美味しさと言ったら・・
まずこの豚肉が犯罪的に美味しい。
刻んだレモングラスや下味を染み込ませるように何度もつけながら焼くらしいのだが
もう何度食べても美味し過ぎる。
キムタンの味は上品な味というよりガッツリおいしい屋台の味で
そこに魔法のヌォックチャムが合いすぎです〜〜



シメのヌードルはいつも決まって「焼肉ビーフン」。
でもこのメニューは姿が違うだけで構成要素としては
『豚焼き肉ライスペーパー巻き』とほぼ同じなので
最初のうちはクエンさんも
「それ『豚焼き肉ライスペーパー巻き』と内容は同じですけど・・いいんですか〜(くすくす)」
と可笑しそうにしていた。それくらい好きなのだ。
でも今日は珍しく違うものを頼んでみたぞ!


「ミインガー」
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簡単に言うと「鶏肉フォー」じゃなくて「鶏肉の春雨」。

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わぁ〜、これまた美味しーい!
もやしシャキシャキ、レモンが効いて、鶏肉スープがガッチリ美味しい。
春雨は太めでぷるんぷるん!
美味しくて全部スープ飲むと塩分摂り過ぎになっちゃうから控えて控えて(^^;;)




「牛肉フォー」
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たっぷり入ったお肉が美味しい、だしの効いたスープが美味しい、
ああ〜ベトナムは美味しいなあ

もう思い残すことはありません(>_<)

こんなに美味しいのに今日食べたメニュー、全部900円以下なんてすご過ぎる。
(海老サラダのみ945円)



ガッツリ美味しいベトナム料理が食べたくなったら
是非川崎「キムタン」へ♪


クエンさんファミリーが年中無休で頑張ってまーす!!






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2013年08月05日

神楽坂「芳とも庵」


近年お蕎麦屋さんが増えに増えた神楽坂。

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中でもこの「芳とも庵」は店主の蕎麦打ちへの情熱がアツすぎる。
「江戸そば」「田舎そば」「津軽そば」
三種揃った蕎麦、それぞれの個性が素晴らしすぎる。


今日は前々から約束して、楽しい仲間と3人、
真夏の真昼の蕎麦飲み会を開催!


12:00の開店直後に訪れてみると
なんと最後のひとテーブルだけが空いている状態でギリギリセーフ。
私は夜の比較的緩やかな時間に来ることが多いので
お昼時の盛況ぶりに驚かされる。



相変わらず圧倒される「蕎麦打ち・製粉スペース」の広さ。

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客席からガラス越しに見える部屋には
蕎麦打ち場や自家製粉用の石臼のみならず、
石抜き機、磨き機、選別機、脱皮機、玄蕎麦貯蔵用冷蔵庫など
美味しい蕎麦切りを作るためのあらゆるものがここに揃っている。
もはや「ないものは畑だけ」!
製粉屋さんから蕎麦粉を仕入れればこんなスペースも上記の機械類も全く要らないことを思うと
やはりこれは「店主の情熱スペース」以外の何者でもない。


とりあえず、エビスでかんぱーい!

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(最近暑さゆえかますます飲めない私、ビールは撮影用に拝借(^^;;))



「そば刺し」
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そば刺しとは、蕎麦を麺状に切らずに刺身のように切ったメニュー・・なのだが、
それより何より、このものすごい緑色はなんでしょう!?
私のカメラがおかしいのではなく驚くほどの濃い緑色なのだ。

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じわ〜と香る深い香り。
パキッと冷やされてはおらず
室温と同じくらいの温度なので余計に穀物のたくましさを感じる。
ひとかけらは小さく見えるが食べ応えがあり、でも硬くもないとてもいい食感。
聞けば山芋を使う伝統的な作り方だそう。さすが伝統の技!



「蕎麦屋の出し巻き」
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きゅっ、ころんとコンパクトに巻かれた感じが可愛らしい。

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この出汁巻き、見た目以上に大変強力なお酒のつまみである。
甘さはほとんどなく、出汁と醤油がガツンと辛い。
ひとかけらで延々と飲んでいられそうななんとも江戸な出汁巻き卵。
お酒大好きのお仲間達はまさにその通り、
先程から「卵チビチビお酒チビチビ」で大変幸せそうです(^o^)



お酒は先程から「楽」をすでに猛烈リピートしております。

「楽(滋賀)純米吟醸」
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「粗挽きそばがき」
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うわぁーこれまた美しい淡緑!
「そば刺し」よりも淡い緑なので余計にフレッシュで美しく見える。

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さわやかな薄緑の中に眠る無数の蕎麦粒子たち。
特に新緑の葉のように明るいグリーンの粒にははっとさせられる。
もはや穀物というより野菜のような印象すら受けるが
不思議なことに香りにもちょっと野菜のような?ジャガイモのような?要素がある。
そばがきの香りを出すのは加水率が決め手と言う店主だけあって、
ふわとろエアリーではなく「どろどろザラつぶモチネト〜」としたそばがきだ。


「天ぷら盛合わせ」
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海老2尾、なす、しいたけ、みょうが、かぼちゃ、さつまいも、ピーマン。
大好きな仲間たちとだと取りっこ、分けっこも楽しい。
えー海老食べていいの〜うれしいありがとぉー!(^o^)
ガッチリかなり固めの衣だが、その中から現われた海老さん美味しすぎました。
ものすごいプリップリ!!




お蕎麦は、この店でこれ以外食べたことありません。
「江戸そば」「田舎そば」「津軽そば」の「三種盛」!

生山葵をすりつつワクワク待ちます。

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お蕎麦は、美味しさを第一に考えて一枚ずつ持ってきてくれるスタイル。

「江戸そば」
説明には「店内で皮むきした丸抜きそばを自家製粉。メッシュ30番で篩った粉を80%、20%で篩った粉を20%混ぜて打ったそば。3種類のそばの中では最も白い。」とある。
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これまた驚きの、鮮やかな緑色!

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氷水でしめない、なま温い空気が運ぶ濃い香り。
穀物の静かなたくましさが、じ〜〜わ〜〜〜と漂っている。
すべすべと密な舌触りの肌だが噛みしめると独特の軽いふっくら感があり、
甘みはなく、味わいもじとーっと濃いムハムハ味!おいしい〜
絶妙のやさしいコシも素晴らしく、
なによりこの「重いのに軽い」ような独特の質感に酔わされる。


「田舎そば」
説明には皮のついたままのそば「玄そば」を50%、丸抜きそばを50%混ぜ、自家製粉した粉をメッシュ40番で篩った 粉を使用。三種類の中では一番黒く、香りも一番高い。太打ち。」とある。
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黒め、太めの田舎らしい蕎麦。
それが敢えてモダンな器に盛られているのが新鮮でいい。

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こちらも氷水でしめない、じんわりじとーとした穀物のかぐわしさ。
濃厚なムハムハ味も「江戸そば」に似ているがこちらはかなり質感が固めで
噛みしめるごとに甘さが溢れ出してくる。
これだけ味も香りも濃厚なら、冷たくしめても香るだろうなあ〜
夏場はどうしても冷たさを求めてしまう私・・というより今日が暑すぎ?(^^;;)



お蕎麦3種めは、なんといっても「芳とも庵」の大きな特徴である「津軽そば」。
大豆をすりつぶした汁を使って作る津軽の郷土そばだ。

「津軽そば」
説明には「江戸そばの粉を使用し呉汁(大豆をすりつぶした汁)で打ったそばで
青森の郷土そばであるが製法が複雑なため消滅、今では幻のそばといわれている。
独特の食感と甘みがあり、のど越しも一番よい。」とある。
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黒いシンプルで粋な器が、「津軽そば」の存在感を際立たせる。
手作りの工芸品のような素朴な姿だ。

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この津軽がおいしい!!
夢見るように繊細でなめらかな舌触りと、
そこからあふれる素朴な風味が最高!
呉汁(大豆の汁)を使うこの郷土そばはよほど難しいのか
あまり嬉しくない風味に仕上がっているものに出会った経験も何度かある。
こんなに美味しいのは「芳とも庵」でしか食べたことがない。
蕎麦の香りの中に呉汁の風味がかすかに加わって
繊細な質感に酔わされつつ、はああ・・・しあわせ・・・


蕎麦湯と、デザートの蕎麦茶プリン。

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この「蕎麦茶プリン」がまた皆様に超・大好評!!
おいしいおいしいとあっという間に完食。
蕎麦茶の香ばしさって何でも犯罪的おいしくしちゃいますよね〜〜
私も今年から自宅で蕎麦茶解禁(注・食べています)にしてしまったので
もう何でもかんでも蕎麦茶色に染まっております。


冬期限定の「野鴨そば」もまだ食べたことがないし
またみんなで来ましょうね〜





2010年11月の「芳とも庵」



posted by aya at 17:07 | Comment(1) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>新宿区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月03日

六本木「純手打ちそば 夢路」


あ” づ い” 。

どうしようもなく暑い。
コンクリートの照り返しで足元から焼け焦げそうだ。
今お蕎麦を食べなければ死んでしまう。


そうだ、この裏道の「純手打 そば夢路」で
ちょいと一枚ひっかけて血中蕎麦粉上げて命をつなごう。
さんせーい!!(≧∇≦)/☆


突然げんきに早歩きとなり六本木交差点から外苑西通りを乃木坂方向へ。
斜めに入る路地をコチョコチョッと入ったあたり。
この辺は大好きなイタリアンもあったりして
いいんですよね〜♪

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「純手打 そば夢路」の前は優雅&壮麗な結婚式場が二つも(!)並んでいて緑も多く、
すぐそこが六本木交差点とは思えないほど閑静さ。


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今日は暑すぎるからかいつになくとても空いている。
お客さんは私だけ。
静かで贅沢な午後だ。


「合い盛りそば」

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「せいろそば」
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機械打ちかと見紛うほど美しく端正に切りそろえられた輪郭線。
最初に箸先で寄せた香りはごく淡かったのだが
それがだんだん深まってきて、穀物独特の香ばしさを楽しませてくれる。
味わいは最後までさっぱりとしていて
食感がまた何ともクッキリハッキリ、1本1本の肌を機械で整えたかのように端正だ。


「田舎そば」
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ムッハァ〜と濃厚な甘い香り。
しかしながら熟成の感じではなく、フレッシュなムハムハ感がとてもうれしい、おいしい!
見た目は「せいろ」ほど揃い整った印象ではなかったが
口に含むとこれまたなんとも機械で整えたかのような端正さ、1本1本の独立感。
独特の軽さも感じる、個性的な食感だ。



それにしても隣のテーブルの人が食べていた「ぶっかけそば」、
どっかーーんと大きくて青ネギがたーっぷり乗っていて美味しそうだったなぁ〜〜
あれイイなあ〜〜


次回はぜったいあれ食べるんだ!

・・と心に決めて次回もまた
「合い盛りそばください〜」と言ってしまうのはわかっているのだが・・

そういう人生なんです(^^;;)




posted by aya at 11:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>港区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする