2013年03月29日

秋田・仙北市角館町「手打そば 野の花庵」


<秋田・仙北市 蕎麦の旅その2>

東京からやって来た者にとっては、車通りの多い国道沿いに立ってさえ
深呼吸したいほど空気が美味しい。
「手打そば 野の花庵」はそんな場所に建っている。

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青い空に映える山小屋風の建物。
黒木の外観はシックな印象だ。


扉をあけると一変、明るい春に「こんにちは」と迎えられたような気がした。
玄関の内側で、自分の名を大きく明るく名乗っているからかもしれない。
丸太の大きな看板の前に桜の枝が飾られている。

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天井が高く気持ちのいい店内は昼時のためかほぼ満席。(写真は退店時)
すごい人気である。

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ここに来たら「せいろ」を頼むのはもちろんだが、
やっぱりあの超人気メニュー「肉そば」も頼まずにはいられない。
しかも今日「野の花庵は天ぷらがまた絶品」との噂を聞きつけまして・・
というわけで「野菜天せいろ」と「肉そば」、おねがいしまーす!


厨房では真っ白な割烹着に身を包んだ店主がフルスピードで働き
奥さんはそれこそ駆け巡るように厨房と客席を出たり入ったりしている。

それだけ聞くとちょっと落ち着かない店という印象を受けるかもしれないが
全く逆である。

普段から、それこそ野の花のような雰囲気の店主夫妻。

次々と注文をとり料理を運び、片付け、会計と目まぐるしく働く奥さんの
一生懸命な声、姿の感じの良いこと。
見るともなしについ目で追ってしまい
気がつくと何とも言えないやすらいだ気持ちになってくる。

そして白割烹着の店主が厨房で働く姿がまた印象的だった。
釜の湯気が揺らめく中、私にはまるで神事のひとつか何かのように
清らかな眺めに見えてしまった。
無心に働く人の姿は美しい。

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「野菜天せいろ」
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「優等生」「お手本」という言葉が浮かぶ、端整な姿。
くっきりと際立つ輪郭線が、美しいラインを描いて軽やかに重なっている。
淡く静かに漂う穀物の香ばしさ。強い甘さや激しさのない、真面目な滋味深い味わい。
そう、なんとも「真面目で誠実な印象」の蕎麦である。
輪郭パッキリ、コシもしっかりめだが軽やかな空気感のある食感。
しかも食べ進むうちに、二八らしい甘さと香ばしさがぎゅーっと濃くなってきた。


すっかりくつろいでしまい「野菜天」のアップの写真を撮るのを忘れてしまった!
「今日は春菊です」と店主が運んできてくれた通り、
「野の花庵」ではその時々の旬の野菜と定番野菜を組み合わせて揚げるらしい。
噂通り、この天ぷらがたいへんおいしい。
これまたお手本のようにキチッとパリッと揚げられていて
サクッとした衣が香ばしくて、特に春菊好きの私は嬉しかった〜


窓の外は静かな田園の雪景色。
国道沿いとは思えぬほどのどかな眺めだ。

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そしてついに・・

大変悩ましい方の登場であります。

もう本当に罪深いほどの存在であります。

私を苦しませる、「野の花庵」の、「肉そば」!!


「肉そば」
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温かい「肉そば」も選べますが、おすすめは冷たい方の「肉そば」。
「肉そば」は本来秋田ではなく山形で有名なメニューであるが
ここの「肉そば」は店主がその山形で修行し学んできたものである。
メニューには「鶏肉のダシつゆ・肉は硬め」との説明が添えられている。

山形の「肉そば」は元々種物としてとても好きなメニューなので
きっと美味しいんだろうな、と期待はしていた。
しかし「野の花庵」の「肉そば」ははるかその期待をぶっ飛んで美味しすぎる。
大袈裟でなく他のことが考えられなくなるくらい美味しい。危険です。反則です。

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見ての通り鶏肉に埋め尽くされた姿。
汁を見つめれば油分も見えて、なかなか食べ応えがありそうだ。

ところがひとくち、食べてびっくり目がかっぴらく。
この、雪解けの清流に出会ったかなような超スッキリ澄んだ冷たいスープ。
最初の印象は「薄味?」と錯覚を覚えるほどだ。
しかしその清流に身を埋めて泳ぎだすと、肉の旨味が、ネギの香りが、たまらぬダシが!
四方八方から押し寄せてきてもう私全部が美味しさでいっぱいになる。(食べないでね!)

メニュー説明に書いてある通り鶏肉は硬めで、
さっぱりなのだが脂身もしっかりあり(不思議)
それを噛むしあわせったらない。
お蕎麦はこの冷たいスープの中できゅっと締まって
細いが歯ざわりしっかりめ、それが澄みきった味わいのなかでまた素晴らしい。

うーーーーーーーん


この店の主役はやはり「せいろ」だとは思うのですけれどね・・

この、主役を凌ぐ勢いの存在感。

悩ましい、悩ましすぎる。


だってこんなに美味しかったら、
私一人で来ても来る度に「せいろ」と「肉そば」、
2人前食べなくちゃいけないじゃないですか!


こまったなあー(^^;)



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2013年03月27日

秋田・仙北市「そば食べくらべの会・タベクラーベ」


<秋田・仙北市 蕎麦の旅その1>

3月23日。

東京の私の家の前の桜は満開を過ぎ、
上着を脱いでYシャツ姿の男性が春の日差しを楽しんでいたが・・

秋田新幹線から降り立った角館は
一面の銀世界であった。

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「仙北市」という市の名前はあまり知られていないかもしれないが
秋田県仙北郡の田沢湖町、角館町、西木村が合併して2005年に誕生した市である。




角館駅から、小雪の散る中向かったのは
「そばきり 長助」。

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今夜はここでそれはそれは楽しいイベントが開催されるのだ。

「そばの郷仙北市・そば食べくらべの会(タベクラーベ)」。

仙北市内の5軒のお蕎麦屋さんが集まって仙北産の6種の蕎麦を打ち、
それを食べ比べる会である。
事前の参加募集に応募して集まった方々は遠くは仙台からも。
ゲストとして呼んでいただいた私はもう何ヶ月も前から楽しみにして
はるばるスーパーこまちに乗ってやって来たのである。

この蕎麦会の大きな特徴は、
参加する5軒のお蕎麦屋さんのうち4軒が「農家の蕎麦屋」であること。
それも「蕎麦屋のかたわら蕎麦栽培も始めました」というのなら
他でもたまに出会う形式なのだが、仙北市の場合は違う。
「もともと農家さんだった人がお蕎麦屋さんも始めた」という、
どうにもこうにも筋金入り、生粋の農家さんたちなのだ。
故にもちろんこの会で使用される蕎麦粉は全て仙北市内で栽培された地粉である。


今回のタベクラーベは第一回ということでみなさんウキウキ大張り切り!

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奥左から、
「手打そば すが家」「農家のそば屋 一助」「手打そば さくらぎ」
「そばきり長助」「手打ちそば 野の花庵」
の皆さん。

長くなるのでさっぱりめに書きますが、
この皆さんおひとりおひとりの素敵さときたら・・
私などはもう思い出しただけで愛しさ余って一人ニヤニヤしてしまうほど、
ほんとーうに素敵な方々ばかりなのであります。



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ちょ、ちょっと皆さん、

今夜は第一回ということで試験的に会費1000円なのですが・・・
この蕎麦前の豪華さ、ちょっと張り切りすぎではないでしょうか・・(^_^;)




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私は今夜は「仙北産の6種のお蕎麦食べくらべ」を楽しみにしてきたはずなのだが
この蕎麦前には意表を突かれた。
さすがは各お蕎麦屋さんの自信作とあって、
ひとつひとつが本当に、完全に美味しいのだ



「根曲り竹の子のピリ辛味噌炒め」
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「鴨肉のマリネ白髪葱添え」
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「ハタハタ寿司」
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「玉子焼き」
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「ヤマトイモの揚げびたし」
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「鯛とタラの芽の昆布〆(正油ジュレ掛け)」
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地のものを使ったり、郷土料理のアレンジだったり
ひとつひとつが本当によく考えられていて、しみじみと美味しい。
もったいなくて「一口でぱくっ」なんてとても食べられず
ちびちび心から楽しんで食べた私(^^)。


お酒は鈴木酒造店の「秀よし」。
この会の蕎麦に合うようにと鈴木酒造店の方が選りすぐった三種類である。

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秋田杉のとっくりがまた素晴らしい演出。

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このお酒がですね〜〜、どれもあんまり美味しくて私びっくりしてしまいました。
秋田のお酒ってガツンッととにかく強いイメージがあったんですが
この「秀よし」は入り口は清澄で、奥に向かって湖に沈んでいくように深くなる。
キリッとしているんだけれども、美しくふくらんでいく。
おいひーーーい(≧∇≦)/ !!
いけないいけない、お蕎麦の前だしブレーキブレーキ(^^;)。



今回の「タベクラーベ」で出されるお蕎麦は6種類。
全て仙北産、品種は以下である。

「富士一号」
「キタワセ」
「常陸秋そば」
「会津在来」
「階上早生(はしかみわせ)」
「高嶺ルビー」

「富士一号」というのは相当蕎麦の品種に詳しい人でも知らないであろう珍しい品種。
私は昨年11月の神田・眠庵の蕎麦会
一度食べて、その味わいの珍しさ、初めて出会う野生味に大変に驚いたものだ。
「高嶺ルビー」とは、赤い花をつける蕎麦として知られる品種である。
(通常、蕎麦の花は白い)

この6種類の蕎麦が今夜は全て二八で出される。
参加している5軒のお蕎麦屋さんの中には二八の店あり
十割で出している店ありいろいろなので
今回は第一回ということで全て二八に統一したのだそうだ。


それでは、いよいよ!


1枚目「富士一号」
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明るめの肌に散る黒いホシ、やわらかそうな輪郭線。
前回、神田「眠庵」で食べた時の記憶があるので
さぞかし野性味のある味わいだろうと思いきや、
これが拍子抜けするほど品の良い、美しい香りと味わいである。
それでいて物足りなさは全くなく、その品の良さも美しさも「濃厚」。
細切り、つるつるの肌はムニぷるっとした弾力があり、
かみしめると伸びるようなコシがある。
ああー 1枚目からおいしいなあ〜うれしいなあ〜



2枚目「キタワセ」
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クッキリピカピカ、パッキパキの輪郭線と、
うっすら緑がかった濃いめの肌。
箸先にたぐると二八らしい甘い香りがむわぁ〜と濃厚に香る。
特に水分が多いわけではないのに驚くほどつるんつるんの肌で
かみしめた弾力がすごい。
コシが強い分、そこから溢れ出す甘さと味わいが存分に楽しめる。
濃いなあ〜



3枚目「常陸秋そば」
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やや緑がかった明るめ、細かな粒子を浮かべた肌に思わず見入る。
香りはこれも二八の甘い香りだが
その奥に、ああああ素晴らしい、見つめずにいられない
かぐわしさ、こうばしさ、美しい味わいがある。
常陸秋そばってやっぱりすごいなあ。
見た目はゆるやかに落ち着いた印象だが、これも凄いコシである。
歯が届かないほどの弾力!



4枚目「会津在来」
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会津在来と言っても仙北に来て大分経っている種であるので
仙北仕立ての会津在来種である。
これが、おいしい。
白めふっくら、豊かな見た目はいかにも会津らしい印象なのだが
その味わいが素晴らしい。
白い味わいが口中でふくらむ。濃くなる。
会津の在来種の美味しさが仙北の土で凝縮されたような蕎麦だ。



5枚目「階上早生」
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おっ 今回はじめての平打ちであります。
やや濃いめのみずみずしい肌が、ゆるやかにやわらかそうに重なっている。
これも二八らしい甘い香りが濃厚。
つるんっつるんっの肌を噛みしめると伸びるようなコシがあるが
平打ちのためしなやか、やさしい歯ざわり。
味わいがすっきり澄んでいるので余計に香り立つ印象だ。
「田舎らしさを出すには階上だべ!」
という声が聞こえてきたので、
これが仙北の人にとっての「田舎らしい蕎麦」なのかもしれない。
田沢湖のようにすっきり澄んでみずみずしい、つるつるの田舎だ。


6枚目「高嶺ルビー」
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出たー!
赤い花をつける珍しい蕎麦「高嶺ルビー」。
そうめんで作られたお花の飾りが添えられて運ばれてきた。

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見るからにみずみずしく、透明感に満ちた粗い肌。
透明感があるだけにその粒子ひとつぶひとつぶが余計に際立って美しく見える。
むわぁーと濃厚にただよう甘い香りもいいのだが、
なにより食べてみてからが驚きである。
ぷるんぷるんっ、ちゅるにゅるっとしたやさしいやわらかなコシをのんきに噛みしめると
突然グワァーと激しいほどに強い、野性的な味わいが溢れ出すのだ。
よく在来種の蕎麦の味わいの要素に「苦み」とか「渋み」が含まれているが
それにも少し似ているかもしれない。
なんという味わいの強さ、濃さ。
試しに汁につけて食べてもみたが
(私は汁につけると蕎麦の味がわからなくなってしまう蕎麦音痴なのだが)
これはまったく汁の中に味が埋もれない。
この個性の強さからか、会終了後、参加者一人ひとりから感想をいただいた中で
圧倒的一番人気はこの「高嶺ルビー」であった。



デザートは「そばおやき」。

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「農家のそば屋 一助」さんが育てた「階上早生」を使って
作られたやわらかぁ〜いそばおやき。
すぐそこで作られた素材で、この近所の人が作った作りたてを、今ここで食べるよろこび。
あったかいおやきではないけど、あったまるなあ〜、心が。


心あたたまると言えば本当にこの会では心あたたまりっぱなしで、
何より同じ市内の同業者がこれだけ力を合わせ、助け合い
(その一緒に話し合ったり作業したりする姿がまたたまらなくいいのですよ・・)
こんなに意義のある面白い会を開催したことはすごいことだと思う。

この会のおかげで、東京にいては絶対に食べられない
仙北育ちのならではの実に珍しい味わいを持った蕎麦を
私はいっぺんに6種類も食べ比べることができたのだ。

しかも何より嬉しいことは、この会に参加したお蕎麦屋さん達が
会が終わって尚一層やる気満々、次はどうすべ!こうすべ!と
ウキウキワクワクしてるんです・・


ひゃー!その時までに「どこでもドア」買ってこなくっちゃ!

どこに売ってるのかなぁー(^^)





最後に・・
<本日の丸抜きさんコーナー>
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2013年03月25日

「蕎麦春秋」春号


今日発売の「蕎麦春秋」春号に
インタビュー記事が掲載されました。

なんとカラーで3ページも、
しかも写真が大きくて本人がビビっております!

大好きなあのお店でのインタビューで、
特集記事もとっても面白いです。


みなさん本屋さんで赤い表紙を目印に、是非〜


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posted by aya at 11:18 | Comment(6) | TrackBack(0) | aya>お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月19日

神楽坂「そば切り 酒膳 中村屋」


観光地として飲食街として、
最近ますます賑わいを増している神楽坂。

通りを歩けば新しい店もいろいろ出来ていてついキョロキョロ。
こんな時は大通りに面したぱっと目立つ店もいいが、
「路地を覗いた奥にぽっと灯る小さな明かり」、
なんていうのに惹かれるものだ。

まさにそんな路地の奥。

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小さく読み取れる看板には
「そば切り 酒膳 中村屋」。

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しばらく来ない間に
明るくやわらかい雰囲気になったような気がする店内。

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「黒龍」
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「お通し」
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どん!
ひとり分のお通しとは思えない量の「おでん」である。
このお通しもそうなのだが、この店にはいつも
「せっかくウチに来てもらったからには、
 うんと美味しいものをしっかり食べて行ってもらいますよ!」
という心意気のようなものを感じさせられる。
カウンター奥の厨房で
パワフルにガンガン料理を作りまくる店主夫妻を見ていると尚更なのだ。



「旬菜一品」という美味しそうな旬のメニューの中から
「山盛りキノコ焼」というのを選んでみたらこうなった。

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(今日は写真の色がいまひとつですみません・・)

どかーーん!
山盛りとは聞いたがそれ以上の迫力である。
この鍋の上でじゅうじゅうキノコを焼いていくわけだが
これが楽しい上に非常に美味しい。
ガーリックが効いていたのか、
ちょっとイタリアンのような洋のテイストもありつつ脂っこさがないので、
大量のキノコをあっという間に平らげてしまった。


「菜の花おひたし」
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大好物なので自分も八百屋さんに行く度に買っては茹でているのに
外でもつい頼んでしまう。
春は何度噛みしめてもうれしいものだ。


「ブリ刺」
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これまた大好物。
メニューに「脂のってます」とあったとおり
本当にいい〜脂がのっております!




お蕎麦は、ここではいつも
「せいろと田舎の二色そば」。

しかし、今日は珍しく壁の張り紙が目についてしまった。

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「今月の変りそば 昆布切り」

おいしそうだな・・!

ヨシ、今日は欲張って
「せいろと田舎と変り蕎麦の三色そば」
にしてみよう。


「三色そば」
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すごい、圧巻の「六つ山盛り」!
「二色そば」の「四つ山盛り(私は田の字盛りと呼んでいる)」は他でも見かけるが
「六つ山盛り」はなかなかない。
昆布切りの緑が際立って鮮やかだ。


「せいろ」
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細めの平打ち。
やわらかめで、独特のふにゃぷる感がある。
「ふにゃ」だけでなく「ぷる」があるところが津軽そばっぽい印象も。
二八なのかな? 粉の甘い香りと味わいが何ともやさしい蕎麦だ。


「田舎」
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がっつり、これでもかと黒く粗い肌。
干し草のような香ばしさ、甘皮のたくましく濃厚な香りと味わいが
食べている間じゅう全身を染めるかのようだ。
ちょっと粘性のある触感だがフカフカと密度が粗いので
食感は軽く、スルスルと食べられる。
「せいろ」との対比が鮮やかで楽しいなあー。
こういう個性豊かな「二色もり」「三色もり」大好き!


「変わり(昆布切り)」
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写真の色がうまく出ていないが実際はもっと綺麗な緑だったんですよ!
昆布締めのようないい香りがプンと香り、
高級料亭の突出しか何かのよう。
香りはそのまんま昆布締めだがもちろん塩分はなく、
品の良い粉の味わいが溶けるように消えていく。
海藻のせいなのか、せいろや田舎よりしっかりした舌触りと輪郭線が印象的だった。


これだけ個性鮮やかな三種となると、それを味わい比べるだけで
楽しいやら忙しいやら。
つゆをつける暇は(私には)全然ないはずなのだが
私ここのつゆも結構好きで・・

悩ましいなあー






.
posted by aya at 19:47 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>新宿区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月18日

長野・松本「蕎麦倶楽部 佐々木」


久々に、目が覚めるような思いをした。

人気の店にはワケがある。
面白いなあー!


観光地だけあって、松本には実に蕎麦屋が多い。
すぐに名前が挙がる有名店だけでも相当あるし
行く度に「えっこんなお店もあったんだ!」と
私は嬉しい悲鳴で大忙しである。

「蕎麦倶楽部 佐々木」は
有名老舗「手打ちそば こばやし本店」の数軒隣というすごい立地。
周囲は飲み屋や飲食店が点在するいい雰囲気のエリアで
石畳で整えられた裏路地は、ほろ酔いそぞろ歩きにもってこいだ。

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なまこ壁がアクセントの外観。

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純和風でありながら洗練された「新しさ」を感じさせるセンスの良さ。
いい外観だなあー、この外観だけでも入ってみたくなっちゃうよなあー
としばし見惚れる。

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本日のそばの実 「麻績日向」。
聞いた事ないけれど、
松本の北に位置する麻績村(おみむら)のあたりで採れたお蕎麦かな?
楽しみ〜♪

夜の部は18時からの「蕎麦倶楽部 佐々木」。
私は18時の開店と同時に入ったのだが、
驚くべきことに私が席について5分もせぬ間に
お客さんが入ってくるわ入ってくるわ、
あっという間に店内はほぼ満席となってしまった。
それもカウンター狙いの常連さんが多いらしく
皆さん慣れた様子で「いつもの」を注文している。

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人気のカウンター内を観察すると、確かに面白い。
シングルモルト好きという店主だけあって
グレンリベットやマッカラン、ボウモアなどスコッチのボトルが勢揃い。
その他バーボン、コニャック、ワイン、泡盛などの他
日本酒は木曽・湯川酒造の「十五代九郎右衛門」が専門店並に揃っているのが
長野らしくていい。
そして黒板にはいかにもお酒に合いそうな本日のおつまみが
ぎっしり書かれている。

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よーし、せっかくですからテーブル席の私も、
伸び上がって目を凝らして黒板メニューの中からおつまみを頼んでみよう!

一番上に書かれていた、
「豚肩のソテー」
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こ〜れ〜が〜!
見た目も嬉しいが食べてビックリのブタカタソテーなのですよ。
写真からもお分かりかと思うが、柔らかジューシー!みたいな
ごはんのおかず的なソテーではなく
ギッチリコッチリ旨みが凝縮、かめばかむほど味が出る、
どうにもこうにもお酒のおつまみなブタカタソテーなのだ。
お店の奥さんに訊いてみると「焼く前にちょっと燻煙をかけてるんです。簡単ですよ〜」
と親切に教えてくれた。
添えられたサラダにはこれまたお酒に合いそうなチーズのドレッシングがかかり
焼きネギの自然な甘みがまたいい。
ちょっとちょっと、これは呑兵衛にはたまらなすぎるおつまみでしょ!


そしてこれは定番メニューより

「そばがき」
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珍しいほどの超濃厚ポタージュ蕎麦湯の中に浮かんだ姿にもまず驚いたが
さらなる驚きはこのあとにやってくる。

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これだけ、いかにも香りそうなそばがきだけに
「さぞや素敵な蕎麦の香りがするだろうなあ・・!!」
とワクワク顔を寄せたのだが・・
あれ?今厨房でジャーッと調理してるものの香りがここまで強く漂っているのかな?
出汁の香りしかしない・・さっき注文が入った「サンマの唐揚げ」かな?

一口、口に含んでビックリ。
なんと蕎麦ポタージュ部分にはあらかじめ蕎麦汁が入っているのだ。
それだけで単なる「そばがき」を超えて東欧の豆のスープか何かのような
存在感を持ってくるから不思議である。
おそらく蕎麦汁しか入っていないと思うのだが、あまりの濃厚さに
バターか何かが入っているような贅沢な錯覚を覚えるほど。
蕎麦の香りや味わいはほとんど感じられないのは
私のような蕎麦蕎麦蕎麦虫にはやや物足りなかったが
これまたお酒のおつまみとしてはすんばらしい「そばがき」である。
面白いなあー!


そしていよいよ、お蕎麦〜♪(^o^)
「蕎麦倶楽部 佐々木」のそばメニューはもりそば1000円からなので
かなり高級イメージ。
本日は「そば粉九割二分で打ちました」とのことである。

「もりそば」
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おお〜
ホシいっぱいの黒っぽい肌、いかにも香ってくれそう!

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極細、ザックザクの粗挽き肌。
食感はややネチッと粘性があるが繊細な極細のため気にならず
かえってその食感がジャッキジャキの粗い粒感を程よく優しくしてくれている感じがある。
見た目は柔らかそうだが舌触りはしっかりはっきりとしていて
いびつで粗い輪郭線は手びねりの陶器のようだ。
香りにも味わいにも甘みがないのが硬派な印象。
墨のような渋い香りがじわーと低く漂っている。

ちなみに「蕎麦倶楽部 佐々木」は蕎麦汁も甘み少なく硬派な印象なのだが
それがやたらと美味しい。
最初はちょっと個性的な汁に感じたのだが、私は大いに気に入ってしまった。
あの出汁には何か魔法があるぞ!(^^)


そしてこの店では欠かせないメニューではないだろうか、
「鴨つけそば」
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この出汁がまた何だかやたらと美味しい。
本鴨だという鴨が大きくゴロゴロ入っていて嬉しい。
ネギ好きとしてはネギいっぱいなのも嬉しい。
そしてこの鴨汁につけるとここのお蕎麦の食感は一段と良くなる。
これは美味しいメニューですよ〜〜〜
もりそば1000円とつけ鴨そば1500円だったら
断然こちらがお得な感じがしちゃうなー!おすすめです。


店内の壁にはオペラのステージ写真が絵画のようにたくさん飾られていて
訊けばサイトウ・キネン・オーケストラ演奏のものだった。
そうだ、ここは松本、サイトウ・キネン・フェスティバルの地だった。
音楽好きらしい店主夫妻、
奥には真空管アンプもあったので素敵なBGMも楽しめそうだ。



くだけすぎず気取り過ぎず、
美味しいお酒を主役に「ちょっと上質な時間」を過ごす蕎麦屋。

開店と共にいっぱいになってしまう、
松本の人気店の「ワケ」をちょっとだけ垣間見た気がした。


面白い夜だったなあー






<おまけ>
近所には、こんな路地も・・これまた魅惑的でしょう?
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posted by aya at 01:49 | Comment(6) | TrackBack(0) | 甲信越の蕎麦>長野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月11日

神田「眠庵」八種もりの会


今年の2月は自分でも予想もしなかった
ドラマチックに激しい展開となってしまったのだが
そのドラマが始まったのはまさにこの蕎麦会の夜だった。

いやー、食べ切れなくなった方の分まで大喜びで引き受けて
小盛りとは言えトータル10枚お蕎麦食べた人が
まさかその夜から熱出してICUに五日間コースに突入するとは思いませんよね〜(^_^;)
(潜伏期間がかなりあるので罹患はずっと前なのですが)

でももしこの時これだけの、
もうこれ以上は無理というくらいたくさんの栄養を摂っていなかったら
事態はもっと深刻になっていたかもと思うと、
お蕎麦バンザイ、お蕎麦ありがとう!なのです(^o^)


というわけで一ヶ月の時を越えて、1枚目からご紹介!

いつも通り一枚目のみお店の方の「プロ盛り」。
2枚目以降は各自が小鉢から笊にパカッとあける「セルフパカ盛り」でございます。

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1枚目「長野・飯山」2012年、品種は「信濃一号」。
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少し乾いたようにも見える、空気をはらんだ軽い重なり。
でも舌触りはしっとりふっくらふるふるっ。
繊細な空気感、そこからふわ〜とあふれるかぐわしさがたまらない。
香りはさわやか系でなく滋味深く染み渡る感じ。
しかし滲み出す味わいはどこまでも澄んで美しく・・・
ああ〜1枚目からうっとりだあああ〜



2枚目「新潟・小千谷」2010年2年熟成、品種は「とよむすめ」。
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むっと強く香る綺麗な香り。この感じは珍しい!
それだけ「美しく熟成している」ということなのだろう。
味わいは淡めで、これも全く澄んで美しい。
肌は粗いが舌触りはみずみずしくちゅるっとして
これ以上ないほどやわらか〜〜いコシがいいなあ〜〜
おいしいなあ〜



3枚目「山形・高畑」2012年、品種は「でわかおり」。
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おお〜何やらこれはぐっと赤いお蕎麦ですね。
それもそのはず、色彩選別機であぶれた茶色い蕎麦ばかりを集めたものだそうだ。
でも色ではねられたからと言って味が良くないかというとそんなことはありません。
おいしい上に個性的で相当楽しいです!
くにゃふるぷるっとした食感。甘くかぐわしい香りと味わい。
味わいの中の、下の部分をぐっと支える「旨み」がガッチリあるのが
何よりうれしい。おいしい!




4枚目「栃木・益子」2011年1年熟成、品種は「常陸秋そば」。
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まずその色の美しさに参加者一同から歓声が!
前の山形が赤かっただけに、そのひんやりと青みがかった色の美しさが際立つ。
箸先にたぐりあげれば、目が覚めるようなふわーっと軽く美しい香りに心打たれ、
さらに口に含んでひたすら参る。ただただ参る。
この澄んだ味わい。どこまでも王道、中庸の食感・・・
うーん、常陸秋そばって本当に凄い。素晴らしすぎる(>_<)




5枚目「宮城・秋保」2012年、秋保在来種。
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比較的やさしく美しい味わいの蕎麦続きだった本日だが
ここで初めてのワイルド野郎登場!!
箸先から濃厚に香る野性味溢れる香りに胸が躍る。
ギューッと濃縮されたような旨みが、
舌に乗せた瞬間から舌じゅうに広がるのには
嬉しくて美味しくて思わずニヤニヤニヤ〜と笑ってしまったほど。
コシはしっかりめで食べ応えのある蕎麦だが
あっという間になくなっちゃった!



6枚目「北海道・瀬棚」2012年新蕎麦、品種は「キタワセ」。
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すみません、もう美味しすぎてだんだんトランス状態になってきまして
「美味しい」ということ以外何も考えられなくなってきたのですが・・
これまた、舌に濃い〜 みずみずしい〜 
ちゅるぷるコシ軽い〜 壊れたぁー



7枚目「大分・豊後高田」2012年新蕎麦、品種は「さちいずみ」。
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待ってました! 私の大好きな大好きな、「さちいずみ」さん。
うっはー、やっぱり期待を全く裏切りません。
この香ばしさは素晴らしすぎます!
そこに、たくましさ、甘さ、かぐわしさ、端正さ、
欲しい要素が全てあって、全てが濃い。
ぷるっとみずみずしく軽いコシも素晴らしく、
うーん、やっぱり何度でも惚れ直しちゃうわ〜
さちいずみさんダイスキ!



8枚目「福井・大野」2011年1年熟成、大野在来種。
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引き続きトランスでもうなにがなんだかわからないようです。
メモには
ウーワー ムワァー
こいー きれいー ぜんぶこくてすいこまれたい

という、日本語としてどうなのかという走り書きが残されています(^_^;)



この日は参加者が持ち寄ったお酒の種類もすごくて
写真1枚では撮りきれず2枚になってしまったほど。

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そして恒例の「本日の丸抜きさん」。
美味しいお蕎麦は丸抜きをかじっても美味しいし、
打ち上がったお蕎麦と丸抜きを見比べてみても面白いんですよ♪

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山形
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例えば、打ち上がったお蕎麦があんなに赤かった山形は
丸抜きからしてこんなに赤茶色い!
さすがは色選によって(ある意味)「選ばれし茶色達」。



大分
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私の大好きなさちいずみさんは、丸抜きも美しいなあ〜


福井
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「眠庵」の福井はいつも美しい緑!




今回もまたお蕎麦やお酒が美味しいばかりでなく、
参加者の盛り上がりが凄くていろいろな「事件」あり(!)、笑いあり、
楽しかったな〜


「眠庵」の蕎麦会は常連だけの集まりというわけではなく、
「お店に何度か来ているお客さんで、お蕎麦好きな方」
を中心に、いつも違うメンバーが参加しています。

興味がある方は一度「眠庵」にお蕎麦食べに行ってみてくださいね♪






2012年12月の「八種もりの会」
2012年11月の「八種もりの会」
2012年9月の「八種もりの会」
2012年7月の「八種もりの会」
2012年5月の「八種もりの会」
2012年3月の「八種もりの会」
2012年2月の「八種もりの会」
2011年12月の「八種もりの会」
神田「眠庵」
神田「眠庵」(豆のスープ)
2011年11月の「八種もりの会」
2011年9月の「八種もりの会」
2011年7月の「六種もりの会」
2011年5月の「眠庵」手挽き蕎麦
2011年3月の「眠庵」
2011年2月の「八種もりの会」
2010年11月の「八種もりの会」
2010年9月の「八種もりの会」
2010年7月の「八種もりの会」
2010年4月の「八種もりの会」







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posted by aya at 23:47 | Comment(7) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>千代田区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月08日

音楽が好き。


ジュリエッタ・マシーンのゲストボーカルとして出演した
下北沢440でのライブ、楽しく終了しました。

本番前メンバー全員で行った「餃子の王将」では「栄養をつけるぞー!」と、
メンバーの中で一番高額&ボリュームメニューである「レバニラ&餃子定食」を
頼むほど気合入りまくりだった私(^_^)

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その甲斐あってか、元気に楽しく参加出来ました〜


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photo by Joy

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photo by Joy


ジュリエッタ・マシーンの音楽は
相変わらずただただニクイばかりのセンスのよさ、かっこよさ!
私はボーカリストとして出演しているのに
ただのファン状態になってしまいステージ上でニヤニヤしちゃうことも(^^)

共演の「ニゲルカ」や「フ・タウタフ」も
凄い個性と演奏そのものが素晴らしかったし
全員がステージに上がったフィナーレも楽しかった〜〜
いっぱい踊っちゃった(^o^)
観客全員を惹きつける小川美潮さんのお人柄と声の魅力は
さすが!という感じでした。

私の声の方は、やはり完全な状態までは回復させられず
特に高音が出せない悔しさは
ベートーベンのように頭を掻きむしりたい気分でした(>_<)
でも共演の皆様やスタッフの皆様、観に来てくださったお客様の
「ロリっぽいハスキーって感じでかえって色っぽかったよ〜」
なんていうお優しい、あたたかい慰めの言葉に
単純な私はすっかり乗っかっちゃいまして、
終演後はにこにこしてました(^o^)



帰り道は、今日一日浸かって、泳いで、染まってきた音楽で

胸がいっぱい

体がいっぱい



私は歌うことが、音楽が、どうしていいかわからないくらい好きなのだ。




posted by aya at 15:59 | Comment(5) | TrackBack(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月02日

無謀な決意


見た目だけはもうすっかり元気とは言え、
入院中に5日間ICUで挿管治療を受けていた私。

声帯が拡げられてしまい、
声にならないカシャカシャの声しか出なくなってしまったことが
シンガーとしては退院後一番の痛手でした。

声はすぐ出るようになると思っていたのに
あまり治っていかないことにだんだん落ち込んできて・・
退院後4日目に、いつも行っている咽喉科に行き喉の状態を診てもらいました。
そこはシンガーを多く診ている病院で声帯を動画で撮影してくれたりもするところ。

3/7にライブがあることを言うと、医師は即答で
「あきらめなさい」
と言いました。
たくさんのシンガーを診ているからこそ、
「プロならあきらめろ」というアドバイスだったと思いますが
私は不覚にも悔し涙がボロボロ出てしまいました。


でもその帰り道思い出したのが、退院後にとある方にいただいた言葉。


「回復するときは無謀な決意を持っていると驚異的な回復をする」。


そうだ、私は23日のライブトークイベントに絶対出演すると決めて
前日の22日に、1ヶ月の入院を10日間で出てきたんだ。

今度も絶対出る。
絶対ライブで歌う!


そんな無謀な決意を語ろうにも息が抜けていくような、声にならない声しか出ず・・

3/7のライブまでにはなんとか間に合わせる決意はあっても
昨日3/1のリハーサルにはとてもじゃないが間に合わない、
と思っていたのだが、

なんと昨日3/1の朝起きたら、ちょっと声が出るではないか!!
歌声っぽいものも何だか出る!!


「私の決意、結構凄いかも・・・」(^^)


ってなわけで我ながらビックリなことに
昨日は9曲ぶんもリハーサルしてきちゃいました〜
いえーい!!

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楽しかったなぁ・・・

歌うことが好き過ぎて、
Giulietta Machineの音楽が素敵すぎて、
何度も泣いてしまった。


3/7までにはもっともっと、元の声に近くまで治すぞ!!



こんな無謀な私の歌を聴きに、みなさん是非いらしてくださいね。


2013.03.07(thu.)
Giulietta Machineライブ
下北沢440 (four forty)
OPEN18:30/START19:00 
前売\2,500/当日\3,000(1order別)
東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
お問い合わせは下北沢440
03-3422-9440[4PM-]


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2013年03月01日

SOBA FORUM 2013活動報告


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2/23、新宿アルタで行われた「SOBA FORUM 2013」。
大成功のうちに終了いたしました!
http://nichimen.or.jp/sobaforum2013/

参加ご応募いただいた皆様、当日会場にいらしてくださった皆様
本当にありがとうございました。

定員を何倍も越えるたくさんの女子の皆様からご応募いただき
当日の会場は一部、二部の両回とももちろん満員。
素敵な出演者の方々の濃厚楽しい蕎麦話に
私も思わず目がキラキラ(☆▽☆)!
血中蕎麦粉度がメラッメラしてしまいましたぁ(≧∇≦)/ !!
(もちろん帰りはお蕎麦屋さんに直行しましたよー!)

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ご来場の方々への質問コーナーでも
なるほど〜!と頷かされるような貴重な、しかも面白いご意見がバンバン飛び交い
いらしていたお蕎麦屋さんチームの方々がウンウンと真剣に頷いたりする場面も。

とにかく皆様の話題の中心となっているのが
私のだぁーいすきな人(蕎麦)なので
私は嬉しくて嬉しくて常に意味なくニヤニヤニヤニヤしていました(^o^)
たのしかったなぁーー!!
シンガーの私をこんな楽しい会にお招き下さりありがとうございました。

また是非こんな、
「いらした方全員が、お蕎麦が食べたくて食べたくてたまらなくなる」
濃厚蕎麦イベントをやりたいものです!

今度は

「イケメンをソバメンに♪」

とか、どうかしら?(^^)





posted by aya at 00:02 | Comment(4) | TrackBack(0) | aya>お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする