2013年01月31日

SOBA FORUM 2013!!


大和撫子のみなさまに、
ライブではなくイベント出演のお知らせです♪

2/23(土)
新宿スタジオアルタにて行われる蕎麦イベントに出演します!

「キレイになりたい女子限定」♪♪♪

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シンガーの私をこんな楽しい場所にお招きいただき
血中蕎麦粉度を見抜かれた思いでドキドキです(^o^)


「だいたい高遠はシンガーなのになんで蕎麦のことばっかり書いているんだ?」
そんなあたりもお話しできたらと思っています。


参加は無料な上、全員プレゼント企画までありますので
皆さんお誘い合わせの上お申し込みくださいね。

会場でお会いしましょう〜〜♪(^o^)♪


↓ここに詳細、出演者情報、申し込みフォームが出ています。
http://nichimen.or.jp/sobaforum2013/
http://www.nichimen.or.jp/



(メンズの皆様のためにSOBA FORUM FOR イケメン企画もできたらいいなぁ!)



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2013年01月30日

千葉・京成稲毛「蕎麦 長寿庵」


来ちゃった来ちゃった、大好きなお店に♪

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京成稲毛の住宅街に突然現わるととのった佇まい。
出前用のバイクが隅にビシッと停めてある。




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張り切りすぎて開店と同時に一番乗りしてしまいましたー



ここは「イカの唐揚げ」から「かつ煮」から「すき焼丼」「カツカレーライス」まで
何でもござれのザ・町のお蕎麦屋さん。
それだけなら他にもありそうだが、
ここはその上お蕎麦がすんごく美味しいという、それはもうたまんないお店なのだ。
おいしいお蕎麦を手打ちしながら、出前もしながら
こんな何ページにもわたってぎっしりのメニュー全部を毎日用意しているなんてすご過ぎる。
(ちなみに全メニューは前回のブログに掲載)
とにかくメニューが多いので目移りすることこの上ないが
今日は3名なのでいろいろ食べられそうで楽しみ〜〜♪


「ハートランド」
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「お通し」
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「八海山 原酒」
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み、皆さん
まだメニューが何も決まらないうちから
お酒だけこんなにどんどんすすんじゃっていいんでしょうか。
ワタクシは本日は小鳥の適量を守って運行予定。
でももういい気分〜楽しい〜 (≧∇≦)



「生桜海老かき揚げ」
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ここに来たら絶対ハズしたくない「生桜海老かき揚げ」。
人数分にわけてきてくれました。
パリッ サクッ いい香り!
きれいな色だなあ〜



「磐城 壽 純米」
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早い・・!
酒豪のお二人とご一緒とは言え、恐るべし「蕎麦 長寿庵」の魅力。
おつまみが楽しいとね〜〜ついついね〜〜(^o^)


「大多喜産生ゆば」
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これまたここではハズせない一品。
私の熱いリクエストで前回に引き続き注文する。

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ふっくらボリューミー。
表面の舌触りが優しく(コレ大事)、しかもやわらかすぎず
何よりも味が濃厚!
おいしい〜〜これほんとに大好き!



「まいたけあんかけ豆腐」
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「エビ入りさつま揚げ」
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「巻きゆば煮物」
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「鴨スモークのサラダ」
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季節ものの、あたたかい牡蠣そばのおいしいこと!!
まずこのどーんと大きな牡蠣がうれしすぎる。
しっかり、だけどスッキリの出汁の味わいの中で
蕎麦のやさしい味わいが感じられしあわせ〜〜

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もうやりたい放題、欲望のまま長寿庵街道を爆走する私達。
ついにこんなことまでやってしまいました!
ジャーン、御覧下さいこのボリュームを!

「天ぷら盛り合わせ」
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3名分とは言え圧巻の眺め。
「お腹いっぱいだから大好きなまいたけと海老くらいに・・」
と思ったのだが、思考と行動が一致しなくなってくるのが
名店の名店たるところ。あらっなんだか食べちゃった〜〜(^^;;)



でも、どんなにお腹いっぱいになっても
この方のいらっしゃる場所だけは掃き清めて空けてあるんです!

通常の「もりそば(機械打ち、これがまたおいしくて前回ビックリ)」
とは別に用意された手打ちのお蕎麦。


「手打ち田舎せいろ」!
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美しい・・
クッキリ端整な輪郭線が描く、1本1本が踊っているようなライン。
味だけでなく盛り方もまた職人の技なのだ。


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クッキリハッキリした蕎麦にクッキリハッキリゴージャスに散りばめられた黒いホシ。
手繰り上げると、フワァー!
香ばしく、甘く、端正さとたくましさを併せ持った
なんともかぐわしい香りがふんだんにこちらに流れてくる。
クッキリハッキリとはしているが固さは全くなく
平打ちゆえヒラリしなやかな舌触り。

うーんおいしい ウーン来て良かった
ああうれしいよう・・・


あっ!!

私が一枚食べちゃった!

(満腹につき3人で2枚とったのだが、
 当然のようにお二人が1枚を半分こしてくださっていた・・・ハズカシ!!)




2011年11月の「蕎麦 長寿庵」







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posted by aya at 23:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月25日

神楽坂「蕎楽亭もがみ」


東西線「神楽坂」駅より徒歩3、4分。

小さな路地に輝く、ピカピカ真新しいお店。

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路地が暗いだけに明るい店内の活気ある様子が外からも良く見える。
楽しげな宴の様子、忙しく立ち働く店の人々。
まるでドールハウスか舞台のセットでも眺めているような気分になる。

楽しそうだなあー



清潔感溢れる店内。
テーブル席にはサラリーマンらしき8人グループ、
カウンターにはカップルやおじさま方がくつろいでいて
実にいい雰囲気だ。

「蕎楽亭もがみ」の店主は女性。
スタッフも皆女性で全員が若く、全員が小花柄の割烹着を着用している。
若い女性が、小花柄の割烹着ですよ小花柄の割烹着!どうなんですか一体!
どうしても「萌え」という言葉が浮かんでしまう私も私だが、
どのスタッフにもチャラチャラした感じは一切ない。
小花柄と言ってもベージュや黒の目立たないナチュラルなもので
それを作業服のようにグワシッと紐でひっちばって
ガンガン働く姿がなんとも言えず清々しい。

しかしこの店の人気はそんな理由からではない(だろう)。
手打ちの蕎麦もうどんも最高に美味しいうえに
おつまみやお酒のラインナップがそれは楽しいのだ。気が利いているのだ。


例えばね、ランチはこんなことしてるんですよ。

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手打ち蕎麦とビーフシチュー!
なんと魅惑的な組み合わせ。
そんなのつい頼みたくなるではないですか〜!



もちろん真骨頂は夜である。

「蕎楽亭もがみ」のおつまみ。

生牡蠣(赤穂)、ポテトサラダ、椎茸えび詰め天ぷら、牛すじ煮込み、
穴子の天プラ、煮ゆば玉子とじ、肉豆腐、会津産馬刺し、
白子天プラ、白魚の天ぷら、だし巻き卵、ビーフシチュー、鴨焼き、
手挽き荒粉そばがき、こづゆ(会津地方の祝い汁)

ひとりで行って、はたまた宴会で行って、
「おっこれは食べたい」とつい目に止まるメニューが
ガッチリ勢ぞろいしている感じ。
会津メニューが多いのは修行先である「蕎楽亭」の大将が
会津出身のためである。


お酒は地酒各種、
白鷹、花泉ロ万、鳴門鯛(山廃)、央(ドブロク)、央(純米大吟醸)、
一生青春(特別純米)、飛露喜(特別純米)、獺祭(純米大吟醸)、
その他、ビール、焼酎、ウイスキー、ワイン。

そば、うどんメニューは
ざる、ざるうどん、めおともり(そば、うどん合盛り)、おろしそば、
肉ざる、冷しゆば、つけカレー、
かけそば、かけうどん、肉そば、玉子とじ、HOTおろし、HOTゆば、
そして、牛すじカレー!(^o^)


ついついメニューを熟読、目移りしてしまった私。
ビーフシチューに大変惹かれたがなにせ一人なので、
ハーフでも頼めるという「牛すじ煮込み」に。

「牛すじ煮込み」
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断然「肉より魚」派の私だが
煮肉には弱くってねえ〜♪
ネギたっぷりが嬉しい、トロトロが嬉しい。



「こづゆ(会津地方の祝い汁)」
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メニューに「野菜たくさん ホタテダシ」とある通り、
たっぷり野菜とほんわかホタテダシ。
味付けが濃くないので素材ひとつひとつの個性が楽しめるところが素晴らしい。
きくらげや白滝のぷるぷる感の中に、
にんじんのあまみ。さといもの滋味深さ。みつばの香り。
そして銀杏が口の中ではじけた時の宝物のような嬉しさ。

居酒屋的メニューが沢山あっても野菜メニューは少ないことが多い中
こうして蕎麦前に野菜をたっぷり食べられるのはありがたい。


そしてなんと私、
今日は「ざる」を頼みません!

うどんやひやむぎの美味しさで有名な「蕎楽亭」から暖簾分けしたこの店であるから
今日は「めおともり(そば、うどん合盛り)」、
いきますよ〜♪


まず運ばれてきたうどん、そば用の「デュオ猪口」の美しさに
目を奪われる。

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会津の工房で作られているという、ガラスに漆塗の蕎麦猪口。
個性的な質感、発色とガラスならではの涼しげな清潔感が印象的で、
うどんの澄んだ汁がとても綺麗に見える。
「赤×黒がそば」で「白×茶がうどん」というのも
それぞれのイメージによく合っていてとてもいい。



「めおともり(ざるそば、ざるうどん合盛り)」
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「ざるそば」
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じっとりしっとり横たわる、透明感のある粗挽き肌。
見た目からはそんなに香ってくれそうな蕎麦には見えなかったのだが・・
箸先にたぐり上げて目がかっぴらく。
ほわーっ なんと香ばしい、トウモロコシのようなかぐわしさ!
口に含むとずっしりみずみずしい肌から
穀物のふっくら香ばしい味わいがかろやかに溢れ続ける。
みっちり濃厚!!という感じではなく、みずみずしさの中から
かろやかに絶え間なく溢れでてくる感じがたまらない。
うあ〜しあわせ、なんておいしいお蕎麦だろう・・・
会津産の蕎麦、品種は「会津のかおり」と聞いて更にびっくり。
こんなに味と香りの濃い「会津のかおり」は初めてかも。
やっぱり合盛りにしないでそばだけいっぱい食べたかったかなあ、
失敗したかなあー


「ざるうどん」
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ギャフン。
食べもせぬうちから尻尾を巻きました。
「やっぱり合盛にして良かったー」と思わずいられない、おいしいおいしい小麦の香り。
ちゅるりと口に含むと、すんなりシコシコ絶妙の食感で
甘いだけでない小麦のかぐわしさと旨みが濃厚に舌に広がり続ける。
この色の濃さ、見るからに美味しそうだとは思ったがここまでとは・・
蕎麦もあんなにおいしいのに、うどんもおいしすぎるんですけどー!

私は思わず上半身がじたばたしてしまい
厨房はものすごく忙しそうなのだが
どうしても伝えずにいられなかった。
「両方共おいしすぎます・・・!」


礼儀正しく潔く、それでいてどこまでも自然な店主。
そのまっすぐな瞳は「蕎楽亭」時代から私の印象に強く残っていたが
今日はさらにその「自然さ」に心を打たれた。
紐を力任せにひっちばったように着た小花柄の割烹着が
本当に良く似合っていた。



暖簾を出ると、1月のかたくつめたい夜。


しかし私は春風にでも吹かれているかのように大変にいい気分だった。
こういうのを「いい気分」というのだと思った。

神楽坂を飯田橋を、どこまでも歩きたい気分で

ふわふわ〜

フラフラ〜


この道をゆけば、「蕎楽亭もがみ」の店主が修行した「蕎楽亭」。
あの角を曲がればその昔「蕎楽亭」の店主が最初に店を開いた場所。



時の流れと「蕎楽亭もがみ」に、酔ったのだ。



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posted by aya at 12:50 | Comment(1) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>新宿区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月23日

家族揃って「並木藪蕎麦」!


大変珍しいことに、家族5人揃って並木藪〜

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家族でお蕎麦屋さんに来ることなんてないので
何だか照れるなあ〜



父はここに来たら「天ぷらそば」と決まっている。
姉@姉Aも喜んでそれに続く。

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透明感を残した濃い汁のなかに
コッチリととのったかき揚げ。
「もりそば」の景色も素晴らしいが、これもまた並木藪の景色だ。



しかしB型チーム母と私はどこまでも我が道を参ります。

母は「おかめそば」。(←全くこだわりなし。「何となく決めた」)。

私はもちろん、愛しい、愛しい、この方!!

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父はここに来るといつもそうするのか
天ぷらそばを前にすると姿勢を正し
茶の湯の作法のように垂直に箸を立て
椀の内周をなぞるようにスイスイスイーと蕎麦を混ぜた。

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なにせ生まれた時からご近所さんの父であるから
私には分からない深い歴史があるのだろう。(^^)



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ああー おいしい〜〜〜
おいしい〜〜〜
どうにもこうにも並木藪味。
目をつぶって食べても100の蕎麦の中から見つけられる気がする。
私の肌に同化していくようなおいしさだ。





「お前はもう一枚食べるんだろ!」



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お父様、御心遣いありがとうございます(^^)





浅草「並木藪蕎麦」(初めての、並木藪)
2011年11月の「並木藪蕎麦」(date♡)
2011年10月の「並木藪蕎麦」(完成!)
2011年2月の「並木藪蕎麦」(改装前最後の・・)


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2013年01月10日

おかえり


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父からもらって大切に使っていた電気スタンドが壊れてしまった。

父がオランダのライデンで買ったのが30年以上前、
その後私にくれたのが私が中学生の時なので無理もない。
海外のものだけに近所の電気屋さんでは修理してもらえず困っていたのだが
インターネットで検索すると「アンティークランプ修理専門」というお店が
横浜にあった。すぐにそこに頼んだ。

2週間後、大量のエアーシートにくるまれて私の家に帰ってきた電気スタンドは
やはり私にとって唯一無二の美しさだった。
中学生の時から毎日毎日眺めてきたので
私にとってはこれが電気スタンドというものなのだ。

ちなみに父が昔海外で買ったなんていうと何だかかっこいいのだが、
日本思想史を専門とする父は仕事で海外に行く機会なんて殆どなく、
私の小さい頃父が学会で海外に行ったのは記憶の限り2回だけである。
そのたった2回の旅行で、買い物好きの父はこんな大きな電気スタンドや
スーツケースを買い足してまで大量の子供服や子供靴を買ってきてくれたのだ。
私達三姉妹はお出かけとなると
その珍しいデザインのワンピースやオーバーコートを着せてもらい
凝った留め具のついたしっかりした革製の靴を履き、
ちょっとお嬢様気分になったりしたものだ。

そんな思い出が全部一緒になってやってくる電気スタンドなのである。





posted by aya at 22:06 | Comment(5) | TrackBack(0) | others>お気に入り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月08日

銀座「銀座 矢部」


入口からしておよそ蕎麦屋と言う雰囲気ではない。

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銀座通りに面して黒く輝くきらびやかなビル。

この地下1階に「銀座 矢部」がある。
新宿の名店「大木戸 矢部」の矢部さんが
満を持して4年前に開いた店だ。

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ジャンルで言えば蕎麦屋というより美味しいお蕎麦が食べられる割烹。
現在は昼も夜もコースのみなので、蕎麦屋と思っていくと敷居は高い。

「お蕎麦はお蕎麦屋さんで食べればいいのであって、わざわざ銀座の割烹で食べなくても・・」
と思う向きもあるかもしれない。

しかし私はテレビで野球中継していて出前もやっちゃうお蕎麦屋さんでも、
昼酒が似合う粋な老舗系でも、
脱サラで頑張っている自宅改造店でも、
この店のように「ハレの日」にもぴったりの特別な雰囲気の店でも、
そのお蕎麦に心がこもっているならば、みんな等しく愛したい。
私は日本一の蕎麦浮気者でありたいと願っているのだ。



ハイその浮気者、ニヤニヤしながらエレベーターで地下へ参ります。

地下一階のお店の入り口はビルの正面より大分親しみやすい雰囲気。

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テーブル席もあるが、ここはやはり料理人の仕事が見られるカウンター席がいい。
真ん前に座れたので久しぶりに矢部さんの仕事ぶりを楽しく眺める。
お客さんに何を聞かれても明るい口調でハキハキ答える矢部さんが
堅苦しくなってもおかしくはない店全体の雰囲気を居心地よく和ませている。
満席の店内、どのお客さんも実にいい笑顔だ。


隠元の白和え
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海老芋の炊合せ、雲丹添え
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海老芋の焼き目の香ばしさととろとろの出汁の味わいに早くも悶絶。
これ毎日食べたい!



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うわー
こういう演出には滅法弱いのが女子というもの。
雛道具のように美しく、何が入っているのかな?

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うう・・大好物のあん肝、なまこの酢の物などなど・・・
私がお酒が飲めたらここまででどれだけ飲んじゃっているんでしょう。
(いつもはちょっとは飲むんですが、年末に5口の日本酒で
顔の血管切ってほうぼうから怒られてからしばらく自粛しております)



次はいよいよ、日本料理の中で一番の楽しみと言っていい、お椀。
どんなお椀かなあ〜 わくわくわくわく。




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お椀のなかにどーんとアワビ。
その下にほしょほしょと浮かんでいるのは、助子(すけそう鱈の卵)。
肉厚のアワビがやわらかくて味が濃くて美味しいぃぃぃ〜
初体験の助子もおいしいぃぃぃ〜〜
美味しいお椀でノックアウトされると温かさもあって
必ず二の腕がしびれてしまう私。



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お蕎麦とお寿司どっちが好きか、それだけは訊かないでいただきたい私である。
こっ このカワハギ・・肝と一緒に食べた日には・・・
もう今日はお蕎麦なしでもいいかなと思えるほどおいしすぎる。(後で撤回します)
白えびの軍艦もゴージャズな甘さ!


マナカツオ。
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この焼き具合の絶妙さときたらどうだ。
表面パリ、中はふっくら、味がぎゅーっと凝縮されたその瞬間に運ばれてきたような。
ややこしい料理が作れる人も尊敬するが
お魚焼いただけで人をこんなに喜ばせることができる人は大尊敬してしまう。
いくら素晴らしい素材でも、私が焼いたら「すごーく普通の焼き魚」になるに違いない(^^;;)



ここで小さな・・

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からすみ。
去年ものと今年ものを実験のように並べてあるところが楽しい。
お酒のみでないは私はやっぱり柔らかさの残る今年ものが好きかな〜
っていうかお酒のみだったら本当に今日は危険過ぎる日だ!!




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合間にちょんとさりげなく出された塩辛がまたあまりにも美味しい。
「あのー この塩辛が普通でなく美味しいのですが、どうしてですか?」
「愛情がこもっているからです!」
と満面の笑顔で答えた後に矢部さん、
「しっかり干すこと。そして雲丹を混ぜてあるんですよー、ありがとうございます!」
とのこと。



クエ
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これまた大好物のクエ!
もう本当に、魚好きにはたまらない店だ。
プリプリのクエの旨みをふくらませるような出汁具合がまた最高。
おいしい〜 おいしい〜 とついつい怪しく唸りながら食べる。




ここで
「もう結構召し上がったかと思いますが、お腹の具合はいかがですか?
まだ食べられそうですか?」
と聞かれた。
たしかにお腹としてはかなり満ちていたのだが
こんなに美味しいもの尽くしでは口が勝手に
「まだまだ食べられま〜す♪」
と言っちゃうに決まっているではないか。
事実そう言えている間はぺろっといけちゃうものだ。



焼き牡蠣
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これまた大好物の焼き牡蠣。
私はどこにいっても柑橘もタレもなしでそのまま食べます。
いちばん海の味がしておいしい(^o^)



天然とらふぐの白子、焼き
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もう贅沢尽くしで舌も体もびっくりしています・・
この焼かれた皮から溢れる超濃厚もったりクリーミーな夢・・・


天然とらふぐの唐揚げ
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口のところのコラーゲンがぷりぷり!
お腹の許容量としてはこの唐揚げで完全にノックアウトを喰らいました。

これが他の食べ物だったら「もう無理です」と私は言うであろう。

しかしそんなことは天地がひっくり返ってもありえない。


私は今日、この人に会うためにここに来たのだ!



「せいろそば」
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わー!きれいな青緑!!

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素晴らしい・・・・。

たぐりあげた箸先から漂う、
穏やかで凛とした、しかし非常にフレッシュなかぐわしさ。
口に含むとひんやり端整な細切りの輪郭線が心地よく
噛みしめると少し伸びるような絶妙に密なコシがある。
かぐわしさに酔いながら口中のその美しいコシをみつめ、
そこからあふれる穀物の素朴な滋味を見つめ
あおいあおい蕎麦の夢をみる・・・


あのー 

私今日はここでなんだったか
いろいろおいしい贅沢なものを食べた気がするんですが

なんでしたっけ・・・ね?

てなアホになってしまいそうなほど
記憶喪失になってしまいそうなほど
それはそれは美味しい蕎麦なのだ。

もー!お料理も美味しいんですがお蕎麦が美味しすぎますよ矢部さん!!


お蕎麦は「せいろそば」以外にも
ここでは話題になりやすい「ちぃずからめそば」とか〜

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季節柄「牡蠣そば」とか〜
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どれも大変おいしいのだが、
私はあの方(せいろそば)との時間が忘れられず
余韻に浸るばかり浸るばかり。


丹波黒豆ときなこのババロア
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美味しいものを作る人には魔法が使えるらしい。
甘いもの苦手な私が「おいしーい!」といいながらぺろっと食べちゃいました。
もともと豆系は好きなのと、あと甘さも控えめだったのでしょうね♪
余談ですがその昔キル・フェ・ボンで唯一と言ってほど溺愛していた「きなこと黒豆のタルト」は
もう復活しないのでしょうか〜


お酒も飲んでいないのに気づけばかなり長居したようで(単なる食べ過ぎでは)
満員だった店内は広々している。

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日本一の蕎麦浮気者、
今日のしあわせ蕎麦エネルギーで
当分、かなり頑張れそうですよー!






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2013年01月07日

国会議事堂前「永田町 黒澤」高橋邦弘さんの蕎麦


2012年、年の瀬。

待ち合わせた店前に現れたアンシュの姿。

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長めのコートに帽子の伊達な姿は、
永田町黒澤の外観と相まって川瀬巴水の木版画のよう。
いや〜年の瀬にいいもの見たなあ〜

巨大なビル群の中に突如佇む映画のセットのような建物は
まさにあの黒澤映画の黒澤組が内装を手がけムードたっぷり。
普段はしゃぶしゃぶや美味しい手打そばが楽しめる店だが
今日の昼は「永田町黒澤」としての通常営業はなく、
広島「達磨」の高橋邦弘さんがやってきて年越し蕎麦を打つ特別な日である。


去年の今日もここに来る機会に恵まれたが、今年は更に
日本が誇るジャズピアニスト山下洋輔さん(山下庵アンシュ)と
スーパードラマー村上ポンタ秀一さんご夫妻とご一緒に
高橋邦弘さんの年越し蕎麦を食べるという、
濃すぎて楽しすぎて蕎麦食べながらジャズセッションが始まっちゃいそうな企画!


例年の如く、一階では高橋さんが機械のように蕎麦を打ち続け
それに見惚れるギャラリーの輪が出来ていた。


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蕎麦打ちの勉強中なのか映像を録画し続ける人もいるし、
素人目にも鮮やかな動きには、時折「わあ・・」とため息が漏れる。

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とにかく早いこと早いこと。

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手品のような早さで、箱の中が機械で切ったような蕎麦の束でいっぱいになる。

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そしてまた次の玉を練りはじめる。

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時折お客さんに軽い冗談を飛ばしながら
手の動きは全くリズムを崩さない。


ポンタさんもアンシュも感心して眺めていたが
特にこの会が初めてのアンシュの集中力はすごかった。
まるで見終わったら高橋さんと同じように
トントコ蕎麦打ち始めちゃうんじゃないかってくらい
じーっと子供のような瞳で一つ一つの動きを凝視していた。
井伏鱒二が職人の動きを何時間でも眺め
その詳細をいつまでも記憶していたという文章を思い出す出来事だった。


で、いよいよ・・

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ややクリーミーであんかけになっているのでとろとろ〜として
個性的で美味しい茶碗蒸し。




そして私は、朝からこの時を待っていました。
ああ嬉しくて胸がドキドキする。


1枚目
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2枚目
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3枚目
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アハッ (≧∇≦) ♪
おいしいものはどうしてこんなにたくさん食べられてしまうんでしょうね〜
不思議ですね〜
(しかも3枚食べても汁も薬味も手付かずですみません・・(^^;;))



一昨年と同様、12月は2回高橋さんのお蕎麦を食べる機会に恵まれたが
まあ〜どうにもこうにも美味しすぎる!

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ここが飛び抜けてすごいとか、こんな個性があるとかいう蕎麦ではない。
何一つ飛び出させないまま、全体が完璧。
ふっと香る穏やかな、美しい香り。
口中での「これが蕎麦である!!」というお手本のようなコシ。
そこからふくらむ香り、味わい・・

ただただ恍惚、あっという間のたのしいひととき。



粉川さん、いつもながら、何もかもありがとうございます〜〜




<おまけ>
店先でアンシュの帽子(一部漆が塗られた京都のもの)を素敵ですね!と言ったら
ポンッとかぶされちゃいました(^o^)

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photo by Yosuke Yamashita



2011年12月の 国会議事堂前「永田町 黒澤」高橋邦弘さんの蕎麦


posted by aya at 00:29 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>千代田区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月05日

初蕎麦@眠庵


年末に打って打って打ちまくらなくてならないのは
お蕎麦屋さんの宿命。
故にお正月は皆さん心ゆくまでぶっ倒れているに違いない。

血中蕎麦粉度が下がってくると面白いほどに具合が悪くなってくる私は
2日からやっているデパート内の手打ち蕎麦屋に行ったりもするが
今年は3日まで忙しくそれも叶わなかった。

4日、私もやっと家でのんびり・・と思ったのだが
マズイ、なんだか具合が悪い。

たいへん、お蕎麦を食べに行かなくちゃ!

それも「ぜったい」美味しいのをね♪



宮城
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長野
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うっはー

しみわたるー しみわたるー

蕎麦が私にしみわたるー









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2013年01月04日

ジガゾーパズル


流行りものに疎い私は初めて見ました。
ジガゾーパズル、おもしろーーい!

昨日姉夫婦の新しいお家に遊びに行ったら
義兄がiPhoneでパシャッと私の写真を撮ってパズルを出してきて
何が始まるのかな〜と思っていたらこれができちゃった!


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作っているときは全然顔に見えてくる感じはないのですが
出来上がるとバッチリ私の顔に見えてますよね。
顔の下にあるのはピースしている指です。


3人力を合わせた共同作業も楽しかったし
1セット300ピースのパズルで地球上の誰の顔でも作れるなんてすごい!




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2013年01月01日

あけました☆


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新年おめでとうございます!

いつもこの、ときどきアップする ときどき日記 を覗いてくださって
ありがとうございます。


今年ものんびり楽しくやっていきますので
どうぞよろしく。


みなさんの2013年がよい年になりますように!




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posted by aya at 23:43 | Comment(6) | TrackBack(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする