12月23日天皇誕生日。
毎年恒例、「クリスマスイブを台無しにする眠庵蕎麦会」。
今年も昼・夜の部の参加者から集まった集まった、このお酒の数!

テーブルを縦断する 日本酒山脈・・・

視界が完全に遮断されて向こうが見えまへん・・(^^;;)
蕎麦前は、「眠庵」定番の「自家製おから」と「自家製とうふ」。

クリスマス前ということでシュトーレンをお持ちよりくださった参加者も♪
私は風邪が治りきらずなんとなく食欲も落ち気味だったのだが
ここに来たら俄然元気!
わくわく、張り切ってまいりますよー!
いつも通り一枚目のみお店の方の「プロ盛り」。
2枚目以降は各自が小鉢から笊にパカッとあける「セルフパカ盛り」でございます。

1枚目「北海道・雨竜」2012年新蕎麦、品種は「レラノカオリ」。

新品種「レラノカオリ」。
見るからに密度濃くクリーミーな肌。
一枚目はいつも香り濃厚、感動も大きく感じるものだが、
これは軽くさわやかな甘い香りと味わいだ。
クッキリハッキリした輪郭線だけに口中でもハラハラとした直線感を感じる。
表面の細かなザラザラ感がおいしい〜
2枚目「北海道・雨竜」2012年新蕎麦、品種は「キタワセ」。

一枚目と同じ場所で採れた品種違い。
こちらにはたくましい香ばしさがあるが、味わいはこれもすっきりさわやか。
くにゃんと自在なコシがあり、
そこから白く甘い味わいが軽くひろがるのが眼に見えるよう。
3枚目「栃木・益子」2009年(3年熟成)、品種は「常陸秋そば」。

食べ始めた瞬間に「おいしいー!」との声続出。
本当に、常陸秋そばのバランスの良さには毎度参ります。
突出したところなく、蕎麦の美味しさを全方向から穏やかに集めてきたような。
静かに香るかぐわしさ、そして食べて広がる味と香りが素晴らしい。口中が染まる。
「ここがこう美味しい」とか「こんな香りがする」とか余計なことを感じさせずに
ただただまっすぐ「おいしい〜」と感激させてくれるのだ。
これが3年前の蕎麦だなんてすごいなあ〜
4枚目「長野・松本」2010年(2年熟成)、品種は「信濃一号」。

たぐりあげただけでムン、と力強くこちらに漂ってくるかぐわしさ。
口に含むとその味わいの濃さにも驚かされる。
噛みしめずとも舌に乗っただけで穀物の旨みがぎゅうううと感じられる。
ああ・・お蕎麦ってなんておいしいのでしょう・・
5枚目「山形・高畠」2008年(4年熟成)、品種は「でわかおり」。

香りが意外!
あまり感じたことのないさわやかで個性的なかぐわしさ。
なんというか・・花でもない・・植物的というべきか。
熟成らしいはかなさがよぎる、しかし凛としたコシと
上品な滋味深さを見つめ、追いかけ・・・あらもうなくなっちゃった。
6枚目「大分・豊後高田」2012年新蕎麦、品種は「さちいずみ」。

これまた新しい品種、「さちいずみ」。
こちらは皆様から「個性的!」「食べたことない味!」
という声が上がったので私もわくわくして食べたのですが
すみません、全然わかりませんでした・・・(>_<)
もともと「さちいずみ」が大好きな私には
ただただ濃厚にかぐわしく、濃厚に味わい深く、
その自在なコシから溢れ続ける味がおいしくておいしくておいしい〜
7枚目「秋田・仙北」2012年新蕎麦、品種は「高嶺ルビー」。

なんじゃコリャー!!!
比較的粒ぞろいで暴れん坊のいなかった今日のお蕎麦ラインナップの中に
突然現れた宇宙人。
出会ったことのない、どうにもこうにも個性的な香りにまずびっくりして
しばらく食べ始められませんでした・・・
白ではなく赤い花をつけ、観賞用としての栽培もされている「高嶺ルビー」だが
この個性は今まで出会った「高嶺ルビー」の中でも突出している。
例えれば言葉は悪いが紙のような?藁のような?・・不思議な香りと味わい。
それがフレッシュに濃厚に、このしなやかな蕎麦の中だけにある。
感じたことのない純血種のピュアさとでも言おうか。
「こんなに美味しい高嶺ルビーはじめて!」との声もあり、
秋田・仙北の蕎麦産地としての秘境ぶりに
前回に引き続き驚かされました。
しかもこのお蕎麦、少し赤かったんですよね・・
プロである店主に聞いてみると
「蕎麦の花が赤いからといって蕎麦粉が赤くなるわけではない、
でも確かにこの蕎麦には赤みの要素がある」
と教えてくれましたが、ちょっと面白い。
8枚目「福井・大野」2011年、在来種。

おだやかに漂う、たくましいかぐわしさ。
ひときわのやさしいやわらかな肌とやさしいコシがすばらしく
それがふっくらと口中を満たす夢のようなおいしさ。
毎度この蕎麦会のトリを飾る濃厚爆発野郎、福井の蕎麦だが
全体に優等生粒ぞろい(ルビーさん以外)だった本日は
この福井も穏やかで平和な美味しさだ。
「蕎麦の香りが脳みそのしわしわの奥までいきわたった!!」
という素敵な名言が同席の男性からこぼれ、私もつられてニッカニカ。
丸抜きさんコーナー。
「大分」

「秋田」

「福井」

お酒はありすぎて全部を写すことは諦めましたので2種類だけ。
私が美味しいと思った「ロ万(ろまん)」と
今日の話題をさらった「超濃厚ヨーグルト酒」。

伯楽星のメーカーが出している、ジャージー牛生乳できたヨーグルト酒、
おいしかったぁ〜〜
風邪ひいてたの、誰だったっけ?(^o^)
(「眠庵」の蕎麦会は常連だけの集まりというわけではなく、
「お店に何度か来ているお客さんで、お蕎麦好きな方」
を中心に、いつも違うメンバーが参加しています。
興味がある方は一度お店に行ってみてくださいね!)
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