2015/4/4 Sat.
2015/4/5 Sun.
【SYNALONE】
Vocal:EMiKO VOiCE、LUNA、高遠彩子
Bass:飯田雅春、佐藤”ハチ”恭彦、田嶋真佐雄
〜3ヴォイス×3コントラバスのアンサンブルが織りなす音世界
夢と現のあわいを照らす〜
4/4 Sat. 横浜・エアジン
http://yokohama-airegin.com/
open 19:00 / start 19:30
Charge 予約\3,000 / 当日\3,500 +オーダー
4/5 Sun. 渋谷・公園通りクラシックス
http://k-classics.net/schedule/detail.php?id=4390
開場 19:00 / 開演 19:30
予約 3000円 / 当日 3500円 ドリンク別
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SYNALONE(シナロン)初ライブ
2015/1/24 Sat.
2015/1/28 Sun.
SYNALONE(シナロン)初ライブとなりました!
3ウッドベース×3ヴォーカルという世にもディープな音楽世界。
ものすごいスキルと音楽性を持った音楽家たちが集まり
昨年から練習を重ねてきましたが
スタジオは大きなウッドベース3台と人でぎゅうぎゅう、
楽譜は超難解でオタマジャクシがぎゅうぎゅうで真っ黒けで、
野に歌う野鳥な私は目をシロクロ羽をバタバタさせながら
頑張ってついてきました!
本当に素晴らしいメンバーで、
楽しい、すんごいことになっておりますよ〜〜〜(≧∇≦)/
24日(土)東中野ポレポレ坐
28日(水)横浜エアジン
会場でお会いしましょう!
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2014年9月9日
Giulietta Machine “Quiet Lounge 2014
今回は初の新宿ピットイン。
既に予約受付も始まっていますので
皆様是非いらしてくださいねー!
一緒に素敵な時間を過ごしましょう♪♪
*
Giulietta Machine “Quiet Lounge 2014
2014年9月9日(火)新宿ピットイン
Giulietta Machine:
江藤直子(Voice, Keyboards) 、大津真(Guitars)、藤井信雄(Drums)、西村雄介(Bass)
ゲスト:
青木タイセイ(Trombone)、小森慶子(Sax & Clarinet)、笠原あやの (Cello)、高遠彩子(Vocal)
Open 19:30/Start 20:00
Charge: 3,000円+税(w 1Drink)
予約:03-3354-2024(ピットインにて予約受付中)
http://www.pit-inn.com/index_j.php
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2013年10~11月
ライブ出演のお知らせです!
10月4日(金)MICABOXライブ@東中野ポレポレ坐
10月19日(土) MICABOXライブ@福岡県朝倉市/平塚川添遺跡公園
11月27日(水) Giulietta Machine ライブ@渋谷・サラヴァ東京
MICABOXポレポレライブ
■日時:2013年10月4日(金) 19:00 open / 19:30 start
■会場:ポレポレ坐(東中野)
■出演:三上敏視 (太鼓、歌、ギターetc.), 飯田雅春(コントラバス)
高遠彩子(ヴォーカル)
■料金:予約2,500円/当日3,000円(ワンドリンク付)
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Email : event@polepoletimes.jp
MICABOXオータムコンサートin平塚川添遺跡公園―
福岡県朝倉市の平塚川添遺跡公園で行われるお月見コンサートです。
■日時:2013年10月19日(土) 18:30 open / 19:00 start
■会場:平塚川添遺跡公園 ※雨天の場合は体験学習館
■出演:三上敏視 (太鼓、歌、ギターetc.), 飯田雅春(コントラバス)
高遠彩子(ヴォーカル)
■料金:入場無料 ※要整理券
入場無料 ※要整理券
整理券について
9月7日(土)より下記事務所にて配布します。
メールでの申し込みも可能(bunka@city.asakura.lg.jp)まで。
【氏名、住所、電話番号、年齢】を明記し送信(折り返しメールにて整理番号を配布
します。)
※返信メールがない場合は、ドメイン指定を確認した後もう一度送信してください。
※事務所での整理券の受取、メールでの整理番号取得共にお一人様2名分まで。
整理券配布場所
・ピーポート甘木事務所(8:30〜22:00)
・朝倉文化ホール(8:30〜21:00)
・杷木文化ホールらくゆう館(8:30〜21:30)
・平塚川添遺跡公園(9:00〜16:30)
問い合わせ ピーポート甘木事務所(0946)22−0001
主催 朝倉市教育委員会文化課
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Giulietta Machine Quiet Septet 2013
ジュリエッタ・マシーン クワイエット・セプテット 2013
■日時:2013年11月27日 (水) 19:00 open 20:00 start
■会場:SARAVAH 東京
http://l-amusee.com/saravah/schedule/log/20131127.php
東京都渋谷区松濤1丁目29-1 渋谷クロスロードビル B1
TEL/FAX 03-6427-8886
■料金:Adv. 3,200円(1drink付) Door. 3,700円(1drink付)
■出演:ジュリエッタ・マシーン
【江藤直子(Voice, Keyboards) 、大津真(Guitars)、藤井信雄(Drums)、西村雄介(Bass)】
ゲスト:青木タイセイ(Trombone)、笠原あやの(Cello)、高遠彩子(Vocal)
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2013.03.07(thu.)
Giulietta Machineのライブにゲストボーカルとして出演します。
下北沢440 (four forty)
OPEN18:30/START19:00
前売:2,500 / 当日:3,000(1order別)
出演:ニゲルカ/フ・タウタフ/Giulietta Machine
東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
お問い合わせは下北沢440
03-3422-9440[4PM-]
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大和撫子のみなさまに、
ライブではなくイベントのお知らせです♪
2/23(土)
新宿スタジオアルタにて行われる蕎麦イベントに出演します!
「キレイになりたい女子限定」♪♪♪
シンガーの私をこんな楽しい場所にお招きいただき
血中蕎麦粉度を見抜かれた思いでドキドキです(^o^)
「だいたい高遠はシンガーなのになんで蕎麦のことばっかり書いているんだ?」
そんなあたりもお話しできたらと思っています。
参加は無料な上、全員プレゼント企画までありますので
皆さんお誘い合わせの上お申し込みくださいね。
会場でお会いしましょう〜〜♪(^o^)♪
http://nichimen.or.jp/sobaforum2013/
http://www.nichimen.or.jp/
(メンズの皆様のためにSOBA FORUM FOR イケメン企画もできたらいいなぁ!)
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10月31日(水)
Giulietta Machineのライブにゲスト出演します☆
Giulietta Machineスペシャルライブ「Machina Nostalgia」
2012年10月31日(水)
渋谷クラシックス
TEL 03-3464-2701
OPEN 19:30 / START 20:00
CHARGE:3,500円
□ Giulietta Machine
江藤直子(key)、大津真(g)、西村雄介(b)、藤井信雄(dr)
□ ゲスト:青木タイセイ(Tb)/笠原あやの(Vc)/高遠彩子(Vo)
Giulietta Machineは最高にクールで楽しくて、
超オススメの大好きなバンドです。
もーセンスよすぎてかっこよすぎて
聴いていても歌っていてもいつもベタボレのデレデレでございます!
これを機会に是非聴きにいらしてくださいね。
7/11に発売された アルバム「Machina Nosalgia」
にも参加していまーす。
.
2012年09月24日
2012年09月19日
神田「眠庵」八種もりの会
神田「眠庵」のお客さんの中から希望者を募り
定期的に開催されている八種もりの蕎麦会。
今回はこの蕎麦会をいつも楽しみにしている、とある江戸っ子気質の女性が
「退っ引きならない理由で」泣く泣く欠席。
聞いてみると理由は「祭」だった。
今頃お神輿担いでるらしい。
そりゃー退っ引きならないわ!と出席者同士で言い合いながら
「今回は特別に美味しかったんだよーってあとでイジメちゃおっか♪」
なんて言っていたのだが・・
それがほんとになっちゃった!
神田「眠庵」の蕎麦会では
毎回選りすぐりの、全国8箇所の名蕎麦に最高の形で会えるのだが
今回はまたいつも以上に美味しい蕎麦揃いで
ものすごかった!めまぐるしかった!
いつも通り、1枚目のみお店の方のプロ盛り。
2枚目以降はお椀に入れられて来たお蕎麦を
自分でパカッとひっくり返す「セルフ盛り」。
1枚目「埼玉」2012年三芳の夏蕎麦の新蕎麦、品種はキタワセ
いつも一枚目の感動は鮮やかだが、この埼玉の新蕎麦の香り高さと来たら!
甘く、深く、どこまでも濃厚な香りがおいしすぎる。香りだけで恍惚すぎる。
こんなにも素晴らしい香りにパンチを喰らったのは久しぶりだ。まさにノックアウト。
ハラハラとやや粉っぽいような食感も個性的。
ああー美味しいなあー
1枚目だからこんなに美味しく感じちゃうのかなあー
2枚目「群馬」2012年、夏蕎麦の新蕎麦、品種は階上早生
見るからにしっとりとやさしい風情の肌。
香りはこれまた濃厚だが非常に爽やかな印象で
食べてみると予想以上に味わいが濃い。
やさしいやさしいコシの肌を噛みしめると
内側から水分とともに旨みがにじみ出てくるようなジューシーな食感。
ひゃ〜 これまたおいひい〜〜まだ2枚目でうれしい〜
3枚目「茨城」2011年、品種は常陸秋そば
これがまたものすごい蕎麦!
やや赤みを帯び、一際の勢いを持って流れるようなラインが印象的な茨城。
1枚目も2枚目もあんなにおいしく大感激したというのに、私のメモには
「いちおくまんてんのいばらき!!」
と実に頭の悪そうなことが書いてある。
恥ずかしながらその後も披露しますと
「香りぜんぶある めちゃこい しとぴた やわらかコシすばらしーこわれた」
早くも壊れたらしいです。
でもこの時は私だけじゃなく、周りの男性陣の唸り声もすごくて
あちこちからウーン、ウーンと携帯電話のバイブレーター音みたいだったんですよ!
4枚目「富山」2011年、山田在来種
くにょんくにょん ふにゃんふにゃん
こんな食感で最高に美味しいなんて不思議過ぎる。
そこらの茹で過ぎ麺と何が違うんだろう?
粗挽きの肌はがっちり密につながっているというよりは
蕎麦の粒子と粒子が水で軽く疎らにつながっているという感じ。
限界まで軽くやわらかいのに、やさしく受け止めてくれるコシがある。
香りはこれまた甘く濃く、味わいは最初さわやか、あとから濃くなる感じ。
はあーこれもおいしいー
なんかいまいちなのも挟んでくれないと勿体無いような気がしてきた・・
5枚目「宮城」2009年、秋保在来種
さわやかな山のフィトンチッドのような香り!
ビスクドールのように「荒くて細かい」肌、ジューシーな食感。
味わいはさわやかさっぱり・・と思ったら、
おお〜 これは一つ前の富山以上に、後からどんどん味が濃くなる。
驚いたことに蕎麦が口の中から消えてからも
口の中でどんどん味が濃くなる。
恐るべし、東北の蕎麦。
6枚目「長野」2011年、品種は信濃一号
あのー もう美味しい蕎麦続きすぎて
だんだんトランス状態になってきて
どうおいしいか、とかわからないんじゃないか?と思ったのですが・・
この長野はそうはさせてくれなかった!
とにかく味が濃い。香りが濃い。
舌に載せた瞬間から味がグワァーと口いっぱいに広がるなんてすごすぎる。
このかぐわしさ、味と濃厚さ。
もうなんというか濃すぎてくさみに近い気までしてくるほど。
信濃一号もすごいんだなあ〜
と思っていたら店主は
「どうもこれ、打ってても食べても牡丹ぽいんですよね・・変だなあ〜」
とオリジナルな見解を。
新生児取り違え事件?!
7枚目「徳島」2009年、徳島在来種
私の大好きな徳島。
3年熟成のこちらは、落ち着いた、どこか老成したような
野性的なこうばしさがおいしい〜
ひたひた ふるふる とした、儚いような、しかし凛とした食感。
味も香りもこれまた濃厚、もう今日は全部美味しい全部凄すぎる。
8枚目「福井」2011年、大野在来種
きたー・・・
トリを飾るこの福井の美しい緑は、毎度のお楽しみだ。
ふっくらと全方向が満たされるようなかぐわしさ。
炊きたての白米のような、上品な甘さと穀物の旨み。
いつも最後に華々しくも強烈なパンチを食らわす福井だが、
今日は全部が全部スゴ過ぎて福井も特には際立たず、
最初から最後までトップスピードで走りきった感じ。
はじめて参加したというとても上品でほっそりとした女性は
最初「えっ・・・これが8枚くるんですね・・」と驚いていたようなのに、
最後には「美味しいので入っちゃいました」と控えめにニッコリ。
そうなんです!私なんか何度人の分を引き受けちゃったことか!(^^;;)
今日もまた皆様持ち寄りのおいしいおつまみ、お酒が揃いまして
私もお蕎麦最優先とは言え、いただきましたよ〜
ちびちび、味見程度ですが今日一番美味しいと思ったお酒はこれ。
古酒なんて私には無理かと思ったのだが(強いのが多い)
これは真鍮の玉の重みを手のひらにぽってりと受け止めるような、
まっすぐで確かな旨みがズシッと短くやってきて美味しい。
(いつもながらお酒の形容が変すぎる私)
苦手な部類の「大人の酒」ながら
これは私にもわかっちゃいましたよ、イケちゃいますよ〜〜(^o^)
本日の丸抜きさん達。
お三方をピックアップしてみました。
「群馬」
きれいな緑〜
「富山」
小粒!
「長野」
例の、すごかった信濃一号。
美味しいお蕎麦は丸抜きをかじっても美味しいんですよ♪
2012年7月の「八種もりの会」
2012年5月の「八種もりの会」
2012年3月の「八種もりの会」
2012年2月の「八種もりの会」
2011年12月の「八種もりの会」
神田「眠庵」
神田「眠庵」(豆のスープ)
2011年11月の「八種もりの会」
2011年9月の「八種もりの会」
2011年7月の「六種もりの会」
2011年5月の「眠庵」手挽き蕎麦
2011年3月の「眠庵」
2011年2月の「八種もりの会」
2010年11月の「八種もりの会」
2010年9月の「八種もりの会」
2010年7月の「八種もりの会」
2010年4月の「八種もりの会」
2012年09月12日
新宿「手打そば 大庵」
新宿駅前という便利さ、
夜も遅くまでやってくれているという頼もしさ。
お正月にお休みで泣いた日もあったりしたが
何度も急な「低血中蕎麦」の危機から救ってくれた
ありがたい存在である。
お店は2階。
この階段の真鍮?のビス留め大好き。
「アウグスビール・オリジナル」
ドイツ大麦麦芽100%で造られた、無ろ過樽出しの日本のビール。
お通し
「茄子の煮浸し」。
この店にはランチタイムにすごいサービスがある。
コース仕立てになった「お昼の大庵膳」や「小丼 & 蕎麦セット」などの他に、
「オプション そばをご注文のお客様限定メニュー」というのがあり
各200円で以下のものが頼めるのだ!
・せいろ
・田舎せいろ
・季節の変わり蕎麦
・そばの大盛り
・そばがきハーフ
・蕎麦で作った「お稲荷さん」1ヶ
お稲荷さんはまだわかるとして、
「せいろ」のおかわりが200円とか、「そばがき」がハーフで頼めるとかは
素晴らしすぎる、私には嬉しすぎるではないか!
で、さっそく
「そばがきハーフ」
200円でこの演出。
日本は美しい国だ。
「せいろ」
透明感のある肌に浮かぶ、粗挽きの陰影。
最初は殆ど香らずひんやりとし清澄な冷気のみが漂ってきたが、
それが底の方からだんだん香りが膨らんできて穀物らしい香りになってきた。
どこか生々しい水のような味わいもあるが
穀物の旨みを追いかけながら、繊細な舌触りを見つめる。
「田舎」
おっなんだかワルそうな、暴れ野郎なルックス。
甘皮の香りがむわぁとしておいしい。
こちらのほうが食感もしっかりして程よいコシが楽しめる。
「大庵」にはその月ごとに
「今月のおそば 季節の変わり蕎麦」というのがある。
いつもは変わり蕎麦にあまり興味のない私だが
ちょっといってみましたよ〜
「バジル切り」
右の蕎麦猪口の透明の汁はなんと「トマトのつけ汁」。
そしてせいろと同じ普通のつけ汁も左に用意されている。
イタリア料理で見かける、
バジルを練りこんだ鮮やかなグリーンのパスタのようなものを想像したが
意外と見た目のバジル感は控えめ。
香るのかな〜?
ひゃーー!
これはですね〜、結論から言って大変に美味しいです!
バジルの香りが思った以上にふんだんで
それがこの蕎麦の素朴な食感と絶妙に合っている。
程よいざらつきのある肌、平打ちのためか繊細でしなやかな舌触り。
つるりと密なパスタには出せない、
なんとも儚いようなしかし凛としたような、和なイタリアン。
普段お蕎麦には何もつけない私だが、
このバジル切りは断然塩で食べるのが気に入ってしまった。
ちなみに9月は「しそ切り」。
大庵(だいあん)という店名にふさわしい
86席もある大きな店はランチタイムも大盛況。
しかし竹のスクリーンなどでうまく空間を仕切り
カウンターなども広々としているので
人の多さもあまり気にならずゆっくりくつろぐことができる。
レジの奥にある絵が「エルマーとりゅう」みたいで
すごくかわいいんだよなあぁー
2012年09月10日
牛込神楽坂「神楽坂 山せみ」
ひっそりと目立たぬ蕎麦屋の趣もいいが
街を美しく飾ってくれるような店も好きだ。
神楽坂商店街に面するこの佇まい。
出来た頃はあまりにパリッとしていかにも観光地的な印象も受けたが
今やしっとりと街に溶け込んで来ている様子である。
そう、こういう店がこういう通りにあるのはとても良いことだと思うのだ。
蕎麦屋にしては夜遅くまでやっているので、通りにこぼれる灯りもいい眺め。
間口も小さくはないが店内は奥にずずいと長く、かなり大きな店である。
テーブル席の奥にカウンター席、その奥にまたテーブル席。
近年お蕎麦屋さんが増えに増えた神楽坂であるが
おつまみ豊富お酒も充実、気軽に入りやすい雰囲気の『山せみ」は今夜も大盛況。
竈や釣釜などの演出は、この界隈に多い外国人達にも喜ばれそうだ。
「水茄子」
本来は「水茄子と塩トマトの盛り合わせ」というメニューなのだが
今夜は塩トマトが売切れで残念。
「松輪〆サバ」
この松輪サバはいい!
脂がしっかり乗ってしかもその脂がきれい。さわやか。
〆具合も丁度良くおいしい〜
そしてここにきたらやっぱり「ニショク」♪
「せいろそば」「田舎そば」の「二色そば」。
「せいろそば」
えーっこれはなんだか・・?
目を凝らしてみても機械切りかと見紛う姿。
見事なまでに美しく均一に切りそろえられた蕎麦である。
口に含むとほわっと軽い食感。
しかしなんだかあまりにも均一で優等生過ぎてしまうのか
味としても手作り感が少ない?印象も。
香りもしっかりしているのだがそれもなんとなく素朴さに欠けるような・・。
今までとはだいぶ印象が違う。
この店は他にも系列店があるし、
こういう大きな、しかも営業時間も長い店では
小さな個人店よりも何事もいつも同じ状態にはなりにくい。
蕎麦打ちする人だっていつも同じとは限らず
ここはその日の打ち手の名前を「本日の打ち手」とはり出してあるくらいだ。
蕎麦打ちはその日の天候にも大きく左右されてしまうほど繊細な作業だし、
同じ産地、同じ畑の蕎麦でも毎年出来は全く違う。
ハンバーグやラーメンと違って毎回同じ味にはならないところが
手打ち蕎麦のいいところだと私は思っている。
現に私は以前この店で、目がかっぴらくような超絶品せいろを食べたこともあるのだ。
「田舎そば」
こちらはぐっと黒々と、平打ちの「田舎」。
たぐり上げた箸先からただようたくましい香り。
強いて言えばヨモギを思わせるような、青いたくましさだ。
この「田舎も」また「せいろ」同様、表面があまりにも均一な印象なのが不思議だが
こちらは下を支える野性味がぐわーと強い香りがうれしい。
しかもかみしめた味わいは甘さも味わいも強くなく、
さっぱりとしているのが意外性があっていい。
暖簾を出ると
少し涼しくなった神楽坂の夜。
毘沙門天の闇に、秋の気配が漂っていた。
2012年09月08日
ダッフィー
またまた寒めの嗜好ネタ披露・・・(^^;;)
知っている人にはあまりにも有名な存在だし、
「いま女子達が我も我もと携帯やカバンからぶら下げてるクマ」
と言えば「あれか」と分かる人も多いかと思う。
しかしもちろん、見たことも聞いたこともない人も沢山いるのだろう。
「ダッフィー」は東京ディズニーシーが独自に生み出したクマのキャラクター。
ディズニーシーに入園しないとグッズを購入出来ないという限定感も手伝ってか
今や主役のミッキーを凌ぐほどの大ヒットキャラなのだ。
(これは携帯ストラップ、体高9cm)
もともとディズニーにもミッキーマウスにも格別の興味はなかった私だが
ダッフィーに出会って突然腰砕けの一目惚れ。
ひたすら「ダッフィーを買うためだけに」ディズニーシーへ行き
携帯ストラップになっているぬいぐるみ(など・・(^^;;))を買い
顔中がニッカニカの口だらけになって帰ってきた。
しかしストラップは、最初はどうしても携帯につける気にならなかった。
イマドキあまりにも誰でもつけているし
だいたいストラップなんて酷使するものだから
そのストラップダッフィー達は揃って無残に汚れくたびれている。
誰でもがつけていることは
「好きになった人がたまたまダッフィーだっただけ」
というどこかで聞いたような台詞(言い訳)があるのでいいのだが
汚れクタビレは見るに耐えない。
「こんなかわいいもんをそんな目に遭わせられるか」と
私は外出絶対禁止としていた。
しかし「一日だけ・・」と携帯につけて外に出てみたら
もう二度と離れられない。恐るべしダッフィーの魔性の魅力。
さて携帯ストラップとして毎日連れ歩き
ボロボロに汚れてしまうダッフィーをどうするか。
ズバリ、お風呂に入れるのだが
その時間がまたしあわせすぎる!!
激萌えすぎる!!!
ぽちょん
中性洗剤に浸け置きしたあと
浅草・かなや刷子謹製「馬毛歯ブラシ」でこちょこちょ洗い。
ちっちゃい腕をチョイッと持ち上げて脇の下洗う時なんて
可愛すぎて一人でニヤニヤニヤニヤしている寒い私。
よくすすいだらタオルでよく拭いて(その際「かわいくなるように拭く」、これ大事)
馬毛歯ブラシで毛を立てるようにこちょこちょしながらドライヤー♪
アホか。
と言われても「はい、アホなんです」と答えるしかないのだが
しかしですね、こんなにきれいになっちゃうんですよ!
写真右、お風呂入る前の ぼろんちダッフィー。
左の外出禁止の子と比べると ぼろ〜〜 ヨレ〜
でもお風呂はいると
見事復活、ふっかふかの元通り!
うひゃっはっは〜 ぼかぁしあわせだなあぁ〜〜
ちなみにダッフィーは手づくりなのでひとつひとつかなり個性が違うというのも
マイダッフィーへの愛着が増すところ。
写真左のダッフィーは、ダッフィー通の姉Aが私の好みを分析し、
200匹くらい(!)の中から厳選して最近買ってきてくれた。
姉に言わせると私は「ちっちゃくて」「ずんぐりして」「しょうゆ顔」が好きらしい。
男性の話ではありません。
2012年09月07日
千葉・穴川「手打そば・うどん そばいち」
目立たないのは夕闇のせいではない。
昼間だろうが快晴だろうが、
その存在感は不器用なまでに地味である。
住宅に囲まれた、目印になるデザインの一切ない外観。
これまた最低限まで削ぎ落したような小さな看板がなければ
何回前を通ってもそれと気づくことは難しそうだ。
店内もまたいわゆる古典的、庶民的な蕎麦屋のイメージ。
この狙った感じでない普通っぷりがまた凄い。
よくある町蕎麦屋の「気楽な普通さ」とも全く違い
一定の、生真面目な渋さが光っている。
「そばがき」
そばがきは
小700円、中900円、大1100円
とあるので小を頼む。
もわもわ〜とかぐわしき湯気。
くちびるに触れるとふわあ〜と軽く、
口の中でもったりととろけてやわらかい。
おいしい・・・
「もり」
これまた狙った感のない「普通」の猪口、箸、笊。
いいなあ、素敵な眺めだなあ。
しっとり小慣れた雰囲気の平打ち蕎麦。
見た目も小慣れた感じだが香りも小慣れているというのか、
ややひねたような要素のある穀物の香り。
しっかりと密な肌ながら、ふわっとした食感がなんとも爽やか!
甘みがあまりないのも爽やかさを強調している。
「もりうどん」
ここのうどんが美味しいと聞いたので頼んでみたが
やや黒ずんだ色に驚く。
でもあんまり真っ白なうどんより粉の味が濃そうでうれしいかも。
うん、確かに粉の味わいが濃くておいしい〜
この店には、一定の「ムード」がある。
私が初めてここを訪れてからもう10何年経ったか分からないが
生真面目な印象は全く変わらない。
ここの店主の修行先である秩父の名店「こいけ」もそうだが
いつ訪れても世間から切り離されたような「世界」がここにはあるのだ。
今日は隣の人が食べていた舞茸天ぷらが
ものすごーーーくおいしそうで
ついジーと見ちゃった(^^;;)
次回はぜったい!
2012年09月05日
青梅街道「手打ち蕎麦と酒 佳蕎庵」
「青梅街道」の真上にある「青梅街道駅」。
改札を出て左に歩けば店はすぐ「青梅街道沿い」に見えてくる。
どうにもこうにも青梅街道、
外観からはわかりにくいがここはすごい店なのだ。
店に入ってみよう。
普通だ。
非常に気楽でのんびりとした、
居酒屋のような食堂のような雰囲気である。
ところがメニューを見てびっくり、食べてびっくり佳蕎庵、
なのである。
とにかくメニューが多くて、どれも美味しそう。
まずは、
そばメニュー、
「天付きもり」「上天付きもり」「野菜天もり」「小海老おろしぶっかけ」「かき揚げもり」
「辛味おろし」「冷やし山かけ」「鴨もり」「鴨こま切汁もり」
うどんメニュー、
「もりうどん」「肉野菜汁うどん」「肉汁うどん」「肉葱汁うどん」「鴨もりうどん」
「鴨こま切汁うどん」「つけ玉うどん」
季節のそばうどんメニュー、
「揚げ茄子ぶっかけ」「納豆ぶっかけ」「ひやかけ」「南高梅おろしひやかけ」
「きのこおろしぶっかけorひやかけ」「ねばとろぶっかけorひやかけ」「すだちひやかけ」
御飯物メニュー、(ハアハア・・・タイプするだけでも大変)
「江戸前にぎわい天丼」「海老野菜天丼」「かき揚げ丼」「小海老ちらし天丼」「とろろ丼」
その上「本日のおすすめ」らしきおつまみメニューがすごい。
「一本釣り物!関自家製〆鯖」「小笠原尾長鯛刺身」「真蛸ぶつ」「黒鯥兜煮」
「天然真鯛兜煮」「えぼ鯛煮付」「愛知浅利純米酒蒸し」「氷下魚炙りマヨネーズ」
「真蛸とアボカドタルタルソース」「小平産茹でたて枝豆」「新じゃがフライドポテト」
「ニラ玉」
そば・うどんメニューがあれだけ揃った上に
もうこれは「料理自慢の居酒屋さん」ではないですか!
なるほど日本酒メニュー、焼酎メニューの充実も凄い。
なにやら珍しいお酒もあるらしく、
カウンターのところに置いてあるお酒の瓶の写真を撮りに立っていく人もいる。
しかも蕎麦も魚も産地を厳選し、
野菜などはできるだけ地元である小平産のものを使用ということで
食材への思い入れも伝わってくる。
そんな店ながら、ですよ。
(ああ ここまでが長かった)
そのお蕎麦の本気っぷりがすごいのだ。
基本的にお蕎麦は3種類。
「生粉打ち」
「粗挽き」
「もりそば(並そば)」
うふ♡ もう頼んじゃった。
あーんなに美味しそうなメニューを全部すっ飛ばし
最初からお蕎麦にツッコむ私・・・こりゃ蕎麦原理主義とか言われても仕方ない。
「もりそば(並そば)」
本日は岩手の蕎麦、品種は「階上早生」。
つるりなめらかな極細切り。
箸先に手繰り上げると・・おほー! これは濃い。
ひんやりしゃっきりしめられているにも関わらず
ムワァーと濃厚な香りが伝わってくる。
極細の蕎麦は口中でこまかな束パラ感を感じさせ
ちょっと津軽そばにも似た、つるつるムニーとした歯ざわりだ。
すこし瓜のようなイメージの爽やかな香りと、野性的な味わい。
とにかく香りも味も濃いので
つるつるの細切りだが食べ応えがあってうれしい。
「生粉打ち」
本日は長野の「信濃一号」の新蕎麦。
おおー こちら打って変わって ほぼしめていない常温である。
蕎麦粉は違うのにこちらにも先程の「もりそば」に似た
瓜を思わせるさわやかさがあるのが面白い。
パラッとほどけるような、ハラハラとした食感の中からこぼれる
草のようなたくましい味わい。
おいしい〜
「粗挽き」
本日は福井の蕎麦、「大野在来種」。
きゃーー これはおいしそう すごくおいしそう もう食べる前から大好き!
こちらもしめていないほぼ常温そばで、
粗挽きだけにたぐり上げた箸先からはことさら強烈な香りは感じられなかった。
しかし来た来た来た来た・・・
ジワジワと、迫るように私を染めるようにやってくる
その香りの素晴らしさときたらなんでしょう。
まるく、しろく、きよらかに甘い香りがホワ〜〜〜ッ
口中をめぐるざらつきもやさしく、
ひゃー これはおいしい おいしすぎる!
そしてここはうどんももちろん手打ち。
これだけ蕎麦が美味しいのだからうどんも美味しいに違いない・・・
「もりうどん」
「佳蕎庵」のうどんはなんと小平産の小麦と、各産地の小麦のブレンド。
本日は小平と香川と愛知。
やっぱりこれまた味が濃い!
おいしい国産の小麦で美味しく作ると、うどんも本当に美味しいんだなあー
細切りちゅるちゅる、やわらかいのにしっかり弾む食感もいい。
これだけのお蕎麦、うどんを出す店が
あんなにたくさんのメニューを全部カバーしているなんてすごいなあー
昼時には「ランチサービス」というセットがあり本日は「天ぷらセット」。
この内容がまたお蕎麦屋さんとは思えないワクワクするもの。
ランチの天ぷらが
「海老or穴子」+「本日の魚(イサキorタコ)」+「野菜天」
と選べるなんて楽しいではないか。
あれだけ美味しい蕎麦とのセットではもったいないようなサービスだ。
「私ねー、穴子とイサキ!」とつい選びたくなるではないか。
でもやっぱり私は次回もお蕎麦三種類に暴走したくなっちゃうんだろうなー
佳蕎庵ランチは遠し!
2012年09月04日
100円ショップ製 シェル・シャンデリア!
デンマーク製などのシェル・シャンデリアが好きだけど高いので
100円ショップで見つけたシェルを下げて作ってみました。
白をベースにちょっとだけ色を混ぜて。
手を伸ばして揺らすと
ひんやりきれいな音が〜♪
私はどうも個性的な感じの照明が好きらしい。
もうひとつ前からあるのは
オランダのデザイナーTord Boontje(トード・ボーンチェ) のGarland.
みの虫さんではありません。
これは金属で出来た植物モチーフを自分でぐるぐる電球にからめて
自分の好きな形にするもの。
買ったときはプラモデルみたいに一枚のシート状でした。
点灯するとこんな感じ。
時々頭突きして形が変わっちゃうのですが
意外とそれがいい形だったりして面白い。
頭突きアート!
2012年09月02日
西八王子「蕎酔庵 いっこう」
何度も来ているのに、最後の路地に入る角でちょっと迷う。
この角だっけ・・?
ここだ!
住宅街にひそむ 超・名店。
大好きな大好きな「いっこう」さんの庭では、
夏の木が元気いっぱいに日差しを浴びていた。
まずは冷たいビールで一気冷却!
もう〜〜〜〜〜 またぁ〜〜〜
「いっこう」さんたら、こーんな素敵な器を作っちゃって・・
としばしうっとり堪能、羨望。
このつや消しの何ともすべすべ繊細、でも素朴な肌。
この時はまだ、このあとの怒涛の新作美器尽くしな展開を予想できていなかった。
なんてったって私は
「いっこうさんの蕎麦と器のどっちのファンか」
と問われたら全く答えられないほどの「陶芸家・いっこう」さんのファン。
今日私はどれだけ写真を撮っちゃったことでしょう。
皆様、本日は「いっこうの器&おいしいものフォトギャラリー」に
どうぞお付き合いくださいませ〜
「お漬物」
ほら〜〜〜 この器も新作。
八重牡丹の花型のお皿を2枚重ねたようなデザイン。深い青。
いいっ。素晴らしい!!
この器は白いレアチーズケーキなんて載せても
すごく素敵なのではないでしょうか。
小さなお通し。
実は今日は猛暑のせいか、
お酒は全く飲めなさそうな私・・・
それはいいのだが、このすんばらしい片口は何ですか!
キャ〜〜〜〜〜
めちゃくちゃ好みであります!
形も、柄も、内側の色も素晴らしすぎる!
この片口はこの後、柄違いのものにもお目にかかれました。
柄違いの方がさらに気に入ってしまった私はもうメロメロ酩酊状態。
お酒を飲まなくても十分に酔っ払っている。
柄そのものというより「柄の分量」がこっちの方が好きなのかも。
お蕎麦屋さんが営業の片手間に作ったもの、というレベルでは全くない。
「そば掻き」
きちゃったきちゃった♪
大好きないっこうさんの「そば掻き」!
今日の「そば掻き」は「せいろ」と同じ、
群馬・赤城「常陸秋そば」の夏の新蕎麦。
ほ〜〜わ〜〜〜〜
最高のかぐわしさに染まった湯気。
ああ できることならこのままずっと深呼吸していたい。
フワ感、エアー感は少なく、粗挽きどろざら〜
どろざら〜と芳しい夢・・・
「にしんの昔煮」
にしんもおいしそうだが、
前から知っているこの器のファンの私は
まずは全体の眺めに夢中。
「京都の味です」とメニューにある「にしんの昔煮」。
甘すぎずさっぱりとした旨みと食感がいい。
「鴨 陶板焼き」
やわらかいローストビーフのような鴨もおいしいのだが
野菜がまた美味しい。
焼きネギが特に大好き!
「出汁巻き玉子」
今日はなんと烏骨鶏卵で焼いたそう。
牛乳で言えばジャージー牛乳みたいな味なのかな?と思いきや
思いのほかほろほろと淡白な食感で、卵の味わいは濃い〜
「野菜かき揚げ天ぷら」
出ました、デザイナーいっこうさんのまんまる天ぷら!
いつもは海老も帆立も入った「かき揚げ天ぷら」なのだが
今日は「野菜かき揚げ天ぷら」の方にしてみた。
この形、本当に楽しいなあー
パリパリ崩して食べるのが楽しくておいしいなぁー
さていよいよお蕎麦の部。
いっこうの「粗挽き三兄弟」!
「せいろ」
群馬・赤城「常陸秋そば」の夏の新蕎麦。
うわ うわわわ
この、吸い込まれそうに美しい粗挽きの肌の美しさもさることながら
そのかぐわしいことと言ったら。
底の方にじわーっと潜む、フレッシュな草のような香りがたまらない!
そしてその香りがそのまま味になったかのような
フレッシュな味もたまらない。
ざらざらざらざら〜とすべらか口中を撫でる感触も、これまたたまらない。
うーん、こんな蕎麦は久々に食べました・・・・
おいしすぎるー!
2枚目は群馬・赤城高原のキタワセ、夏の新蕎麦。
「手挽き」
これまた眺めているだけで時間が過ぎて行ってしまいそうな肌。
手挽きされた、不定形な全ての蕎麦粒子を目で追いたくなってしまう。
たぐりあげたの最初の香りはせいろより淡めかな・・?
しかーし、食べてびっくり!
もう言うのももったいないほど、貴い、美しい最高の味わいが
ホワンホワンと空気になって生まれ続ける。
食感はせいろよりモッチリとして、
だからこそそこからホワンホワン生まれる味わいがさらに嬉しい。
そしてそれを堪能するうちに、最初淡かった香りも
しっかりとした輪郭を呈してきた・・・
やや野性味のある、しかし洗練された穀物のかぐわしさ。
これは数年前の夏、衝撃的な美味しさを誇ったあの赤城のキタワセと思うと感無量だ。
「十割」
2年間真空窒素状態で大切に熟成させた
福井・大野の蕎麦。
ウワー・・・
もう、この肌には降参するしかない。
見るからに濃厚に香りそうな肌からは渋く低く香ばしい香りが
爽やかに空気中に飛び散るように放たれている。
「ジャリッ」と思い切り大きなジャリ粒感も潔いほど。
食感はたくましくしっかりとして、弾むようなコシもある。
おいしい十割だなああ!!
「いっこう」の時間は毎回あまりにも楽しくて
開店時間に来たのに気づけば昼下がり。
その間には何人ものお客さんが、この住宅街のお蕎麦屋さんを
ひょっこりと訪ねてきては美味しそうにお昼を食べて帰っていった。
さあー次回こそ、
最後の路地の角、確信持って曲がれるかな?(^o^)
(店内でいっこうTシャツ売ってます!)
2010年04月の「蕎酔庵 いっこう」
2011年07月の「蕎酔庵 いっこう」
2012年09月01日
秦野「手打そば くりはら」
「くりはら」に帰りたい。
春に訪れたあの日のアルバムをひらく。
そんなに似ているわけでもないのに
生まれた家を思い出すような、
帰るべき場所に帰ってきたような気がする、
にほんの家。
漬物ももちろん自家製。地ものの無農薬野菜。
「ソバ掻き」
自然のかたちの素朴な器に
自然のかたちの素朴な食べ物。
新潟、津南の蕎麦だ。
ふわーーっとさわやかな、草原のような香り。
香りが濃厚さがたまらなくうれしい。
それほど微粉と言うわけでもなく素朴な肌に見えるのだが
口に含んだその肌のなめらかさ、きめ細かなつるつるさときたら!!
ほわもにょながらぷつりと噛み切れる感触も面白く
これは、おいしいおいしいおいしいぃ〜〜〜
ついどんどん食べてしまってあっという間に無くなってしまった・・(>_<)
季節の野菜や山菜をカラリと揚げた天ぷらは、
そのままくりはらさんと野原を散歩しているかのような眺め!
実際くりはらさんが摘んできた葉や山菜が多いのだ。
ひとつひとつに
ものすごく大切な味がする。
畑で生まれたきれいなものの味。
これも自家製、大好物!
「刺身コンニャク」
ぷるぷるやさしいみずみずしさ、静かな味わい。
売っているものとはまるで別物。
「せいろ」(十割)
縁側から差し込む陽に
かさなる蕎麦の輪郭線があざやかに浮かびあがる。
これまたさわやか、濃厚なかぐわしさ。
草原のようなさわやかさは「そばがき」と似ているな、
と思ったらこれも新潟の蕎麦だった。
しかしこの「せいろ」にはもう一歩踏み込んだ、ちょっとめずらしい野性味がある。
とは言えしばらく食べているとだんだんその香りにも慣れてしまって
味わいや甘みも淡く感じてきてしまったのだが
次の「手挽き」が出てきて食べるうち、
驚くほど甘みと味わいが濃くなってきた!
肌が少しぴとっとしてきた頃がまた超絶においしい〜〜〜〜
「手碾きざる」(あらびき十割)
こちらはなんと地元秦野でくりはらさん自身が育てた
自家栽培蕎麦。
それを遠く眺むこのときめき。
どんな香りがするだろう・・とドキドキしながら近づいてみると
粗挽きながらくっきりとした輪郭線を際立たせた
もっちり美肌蕎麦。
なんと香りは、これまた「そばがき」「せいろ」と同じ方向でびっくり。
しかしこちらは先程の濃厚な野性味よりも
ほんのりと甘くやさしい印象の方がつよい。
やや太めの蕎麦はたっぷりと重量感があり
箸先でピンピン跳ねてつかみにくい感じもあるが
それだけにもっちりした食感が楽しめる。
手動の石臼で蕎麦を碾く労力がどれほど大変なものか
身を持って知っている私からすると、
(といっても「何時間か頑張った」とかいう立派な体験ではなく
「ちょっと動かそうとしたけど1cmくらいしか動かなった」というどうしようもない話)
毎日手挽きで蕎麦を出しているというのは
気が遠くなるような仕事である。
1時間重い石臼を回し続けても10人分も碾けない程度なのだ。
お店が空いてくると、ここでくりはらさんが黙々と手碾きする姿が見られることもある。
「黙々と」と書いたが、お伽話か絵本の中に出てきそうなくりはらさんに限っては
作業姿も結構楽しそうに見えてしまうから不思議。(大変なのにすみません(^^;;))
くりはらさんは私の知る限り「常に笑顔を絶やさない人ナンバー3」に
エントリーしている方もある。(ああ3人ここで発表してしまいたい)
しかもニコニコほのぼのしているだけではなく、こんなにえらい人でもある。
しかも
こっ こんなこともしていただいては
かたじけなくてうれしくて もうどうしましょう。
なんだか私の似顔絵?みたいのも描いてある?
きゃーうれしーい(≧∇≦)
店内にはこんな子も。
私が酔っ払った時の立ち方、歩き方にそっくりだと大笑いされました。
またしてもキューピー・・祖父譲りなので、しかたない。(^^;;)
この家はくりはらさんのおじいさん、おばあさんが実際に住んでいた家。
私までがなつかしい気持ちになるのは
この家が一度も人の手に渡ることなく
家族によって継がれてきたからかもしれない。
ああまた
「くりはら」に帰りたい。