2012年07月23日

千葉・市原市「花月庵 みのしま」


小湊鉄道線の「海士有木」という駅名を最初に見た時は
多くの人が「え?何?」と頭がハテナだらけになることだろう。

読みは「あまありき」。
私の中では「花月庵 みのしま」の最寄り駅として大変有名な駅である。


私、何だかかんだか、このお店がだーい好きなのだ。

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いつ来てものんびり〜とした店内。

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「本気」と「ユルさ」がいい感じに同居しております。

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 「そばがき」
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和むでしょう、この風情!!
なんともほのぼの、なんともおおらか。
それでいて王道、不動の実力を感じる不思議。
言ってしまえば、私から見たこの店の店主そのままのようなそばがきなのだ。

香りは殊更濃厚ではないが
フレッシュなかぐわしさがフワ〜
何より食感がすんばらしい。
ふわトロ〜 トロドロ〜
ドロが溶けるほどに味が濃くなっていく〜
うーんこのそばがきは最高においしい!!



「せいろ」
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こちらのお蕎麦は自家栽培。
千葉市若葉区で育てた氏家在来種である。
この美しい青緑は早刈りするからだと、あとで店主が教えてくれる。

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流麗に流れ落ちる輪郭線の美。
珍しい蕎麦ゆえ期待を込めて香りを寄せると・・
おお〜、ちょっと瓜系の野菜のような青い爽やかさに加え
なにやら生々しいほどの、雑草のようなたくましい香りが。
見た目以上に密な肌はズシッと重さを感じるが
口に含むとつるぬる〜と流麗に口中をめぐり
なんとも程よい、見事なコシを楽しませてくれる。
自家栽培でこんなお蕎麦作っちゃうなんてすごいなあー



しかも今日は偶然「しそきり」があるというので
それも食べることに。

蕎麦原理主義なんて過激なあだ名をつけられてしまう私。
変わり蕎麦には本来そんなに興味はないのだが
蕎麦教室桜庵のしそきりを食べて以来
「蕎麦ではなくしそきりという食べ物」として好物になってしまった。

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つるすべっとした密な肌に
青々としたしそがいかにもフレッシュな印象。
しその香りがふんだんに、ふぁーーーーー!!
さわやか〜おいしい〜
今日発見したのだが、どうやら私はしそきりは塩で食べるのが好きらしい。
普通のお蕎麦は塩すらつけるのは嫌なのだが、
何故か今日は「これは塩で食べたいっ」と思ってしまいわざわざ頼んでしまった。
うーん、私には汁で食べるより何もつけないより、
しそきりには塩がおいしい〜!
今度しそきりに出会ったらまた試してみよう。




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いかにも今日の、あの野性的な蕎麦から出たらしい
色の濃い香ばしい蕎麦湯。
時々チビリと舌にのせる蕎麦汁。

ここの蕎麦汁は甘みほど良く、
全体のバランスが実に良くて大変美味しい。
そこに蕎麦湯がまた、たまらないなあ〜
と至福の時を楽しんでいると、
何故か突然「インゲンの胡麻和え」をくれる。
なんともさりげなく、自分の子供に食べさせるかのように
置いていってくれる。

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豆が大きくておいしいインゲン。
聞くのを忘れてしまったがきっと地野菜だろう。

この店では、お米も天ぷらに使う野菜も市原産で
地産地消を応援、実行しているのだ。

そんなことも、のんびり〜と教えてくれる店主。
常連さんにも、私のようにたまに訪れる客にも変わらぬ態度で、
その「自然な親切さ」が非常に居心地よい。



大好きな「花月庵 みのしま」があるというだけで
私にとって「海士有木」はやはり大変有名な場所なのだ。













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2012年07月21日

月島「手打ち蕎麦 玄粋庵 KITSUNE」

 
月島にお蕎麦屋さんができたと聞き
あまり深く考えずに出かけてみると、
なんだか眺めが「リバーシティーみたいに」なってきた。

エッ お店がある「ピアウエストスクエア」って
リバーシティーのことだったの!?

かつてリバーシティーには、
私の大切な大切な知人が二人、住んでいた。
幾度となく訪れたとても懐かしい場所・・・

川沿いにあったイタリアンレストラン「マリリン」は
確かもうなくなっちゃったし、
そうかぁ、リバーシティーの中にお蕎麦屋さんができたのかあ。




未来都市に突如現わる、和の意匠。

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あまりの唐突さにディズニーランドのアトラクション気分だが、
扉をくぐればその空間の贅沢さに驚かされる。

外扉から中扉までの間で、立ち食い店が一軒開けそうだ。
(発想が貧乏くさ(^^;;))

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入り口で迎えてくれる石臼。

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窓際の席に通される。

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ここでやっと気づく大ボケの私。
「えっこの円形出窓、マリリン!?」

そう、この店はまさに私の知っているマリリンのあった場所だったのだ。

去年まではまた別の店だったが、今年になってこの
「手打ち蕎麦 玄粋庵 KITSUNE」
に生まれ変わったという。

かなり和のような、全然和じゃないような不思議なインテリア。
強いて言えばロブ・マーシャルが撮ったSAYURIの世界だ。


最初に出される冷たいお茶も白ワイン気分。

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でもお茶を我慢してでも
最初の一口はやっぱりこれで!

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かーっ(>_<)




「しんとり菜のおひたし」
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ひんやり、出汁すっきり、歯ごたえもよく
大変美味しいおひたし。
でもどうもね、台東区中央区墨田区あたりにいると
「おしたし」って言っている人がいると思うんですけど、あ、私?
父は浅草、母は日本橋の出なもんで(^^;;)


「穴子の煮凝り」
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大好物の煮凝り。
味付けはやや甘めだが
じゅわーんと溶けるほんものの煮凝り感がおいしい〜

ね。

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「いか塩辛」
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「豊盃 特別純米」
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「豆腐の西京味噌漬け」
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豆腐の味噌漬けって一般的には
ぎゅーっとクリームチーズのように濃厚で味も濃いものが多い。
濃いめのお酒にはそういうものが合うのかもしれないが
私にはここの、豆腐らしいさっぱり感を残した付け具合がちょうどいい。


「鴨ロース」
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エーーッ!
なんですかこの鴨ロースは!
なんだか魔法のように美味しい。
今までお蕎麦屋さんで食べた鴨ロースの中でも
ダントツと言っていい美味しさ。
鴨自体ももちろんいいのだが、味付け?が絶妙。
私が子供の頃から大好物だった某ドイツハム屋さんの名品「焼豚」(変でしょ)に通ずる
旨み凝縮の魔法がかかっている。


「そばがき」

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ほわぁ〜〜〜〜ん
恍惚の、かぐわしき蒸気。

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草のような、すこし墨のような野性的な香り。
それが口の中で ほんにょりふわとろーん と溶ける。
はああ 脳も溶ける。
おいひい・・



「天麩羅盛合わせ」
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「今日はいい海老が入ったので・・」
とおすすめされて天麩羅も。
茗荷もアスパラも夏らしくておいしい・・・

おいしいのだが・・・

もう、私は待ちきれない。



懐かしいこの場所で出逢う、大好きな人。

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わーっ 大変です。
ものすごく美味しそう。
そう、今日は大好きな赤城高原の蕎麦ということで
期待も最高潮なのだ。

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ビシッと端整、お手本のように美しい姿。
箸先で寄せた香りは思ったより淡めで
口に含むと見た目以上にパッキリクッキリ、角の立ったシャープな輪郭線。
それが、噛むと意外なほどホワッとやさしい食感だ。
ホワッのなかに空気感まで感じるほど。
そこからジワーと溢れ出る味わいがたまらなくおいしい。
ああ濃くて美味しい、おいしいおいしい・・
とついワシワシがっついて食べていたら、
残りあと3たぐりというところで常陸秋そばらしい
何ともすんばらしくかぐわしい香りが
ムッワァ〜〜〜と凝縮されてきているのに気がついた。
なんという美味しい香り!あと3口しかない!
ああ私のバカバカバカ。
もうちょっとゆっくり食べればよかったようー


「わらび餅」
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セレブな方々が多く在住する土地柄、
価格設定も全体にセレブ向けなのだが
これだけ贅沢な空間で美味しいお蕎麦がたぐれる場所は、都内でも少ない。



ランチタイムはサービスで天丼セット(1200円)もやってますので
手始めに是非。

食後は桜並木の川沿いを散歩するのも楽しいですよ〜






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2012年07月19日

Yokosuka shopping day☆


今日は深雪ちゃんと、横須賀基地でshopping♪

ええ ええ、ショッピングは得意科目なもんで
一日あっという間!!(^^;;)
楽しかったぁ〜

深雪ちゃんが帰国しちゃうので
もうこの基地には当分来ないだろうなあと思うとちょっと寂しい。


晩御飯は定番「Chili's」!

郷に入っては郷に従え、ノリが命の浮気者・高遠彩子でございます。
ここでは蕎麦のソの字も思い出しません。

こーんなものを食べます!

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うはは。
これでも「サラダ」って名前だからびっくりです。
今日は間違えていつも頼むのと違うのを頼んじゃったんですが
美味しかったですよん♪

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深雪ちゃんはBig mouth burgerのOldtimer.

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Chili's 名物President margarita もおいしかった〜




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2012年07月18日

茨城・常陸太田市「慈久庵鯨荘 塩町館」


茨城県常陸太田市に「鯨ヶ丘」と呼ばれる場所がある。

「鯨の背のように盛り上がった台地」というところから来た地名で
かつては太田城という城があり、佐竹氏の城下町として栄えたところだ。

今はすっかり静かな町並みとなったが、
どこもかしこも情緒ある景色ばかり。


その鯨の背の上、高台の街並みの中に
ひときわの威風を誇る「慈久庵鯨荘 塩町館」。

まず、その見事な佇まいに圧倒される。

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1887年築の、堂々たる構え。
かなり手が入れられパリッとした雰囲気だが
全くの新築ではこの雰囲気は出せないだろう。
この店だけでなく街全体がレトロなムードであるのも大きい。


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店に入りさらに驚く。

大きーい・・・




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古さと新しさが混在する、広々とした空間。

吹き抜けの二階も客席スペースになっているようだ。

あまりに素敵な店内なので
どこに座ろうかウキウキ迷う。

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あの窓際の席もいいなあ

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この店はもともと、同じく常陸太田市の「慈久庵」が出したうどん店。
蕎麦が出されるようになったのは少しあとからだ。
そう思うとうどんも食べたいところだが・・迷う〜
とりあえず、血中蕎麦粉上げていいですか?(^o^)

「そばがき」
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おおっなんだかものすごい「とろザクそばがき」みたいですよ

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ふわ〜 ふわドロ〜〜〜
これはすごいそばがきだ。
何とも爆発的な滋味なる香り。
穀物というより植物、いや野菜と言いたくなるような
生々しいほどフレッシュで青い香りだ。
こういう要素の芳しさを持ったそばがきには出あうが
それがパーンと誇張された感じ。

ジャリザリ〜〜〜ふわドロ〜〜
おいしいよう〜〜
 



うふ。

「せいろそば」
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きゃ〜〜
うれしなつかし、慈久庵なそのルックス。



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見入れば見入るほどに、慈久庵。
しと〜〜〜 しっとり。
みずみずしく繊細に重なりあう、極荒挽きの肌。
大小とりどり、色とりどりのホシ。
透明感のある肌にゆらめく陰影にしばし目を奪われる。

先程の「そばがき」の香りを
私は「植物のような、野菜のような」と形容したが
この「せいろそば」の香りはもはや花にも近い。
香りがないとされる花に顔を寄せた時のような
まろやかで、ちいさく華やかなかぐわしさ。

限界までやわらかい蕎麦は
口に含むと節のようなコブのような、大きなゴツゴツのざっくり感があり
ジャリッと、たまに強い刺激を感じるほどの粗挽き感が楽しい。
食感はややぐったりとしてコシらしいコシも感じないのだが
いやいやいやいや・・・
噛んだ刹那ハッとさせられる。
こんなにもやわらかいのに、
容易にすぱと噛み切らせることなく
その手前でスッ・・と最小限の力で受け止めてくるのだ。
うう この食感・・・ 参りました。




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蕎麦湯と共に楽しんだ汁は、独特のすっきり感。
最初はちょっとあっけない気すらするのだが
これまた後から、パンチのある旨みが膨らんでくるような汁だ。





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ひろびろと、あまりにムードある店内に
ゆったりくつろぐどころか
逆にワクワク落ち着かなくなってしまう子供のような人・・
が、私以外にもう一人いた。

向こうの席の一人客のお兄さん、
それはそれは楽しそうに店内をワクワクウロウロ。
ほら「お蕎麦お持ちしました」ってお店の人が言ってるよ〜
早く戻ってこないと私が食べちゃうよ〜

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帰り際、さっき寄ろうと思った場所に行ってみる。

鯨ヶ丘から下の街を見下ろす風情ある階段。

あの場所で風に吹かれてみたいと思ったのだ。


が、先客がいた。

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肉体労働者風の出で立ちの若者。
足を開き腕を組み、風に吹かれてもう長いこと身じろぎもしない。

彼には今あの場所が必要なのだ。


私は次回来た時の楽しみとして
今日は譲るとしよう。

posted by aya at 11:02 | Comment(3) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>茨城 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月16日

神田「眠庵」八種もりの会


ライブの後もなかなか忙しくてバタバタ・・

蕎麦会前日の夜は前々から企画していた
親友の深雪ちゃん&Jon夫婦の送別会を
小さく盛大に(^o^)開催しました〜

腕にヨリかけ選んだ焼肉屋さんが大好評で、うれしかったな〜

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@銀座


しかしみんながガンガン焼肉を食べる中
ホルモンをちょっとつまむ程度の私にみんなは
「???」。

いえいえ、焼肉が得意でないだけで病気でも少食でもありません。

翌日の「神田・眠庵 八種もりの蕎麦会」では
「80g×8枚=640g」の蕎麦をニヤニヤと平らげ、
「食べられない」とギブアップした方の分までウハウハ引き受けたんですから!
ちなみにギブアップした方は男性です(^o^)



うははは
はじまるよ〜

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主役ダンサーの如く舞台中央に蕎麦がパーンと現れる、ときめきの時。
今回はなんと「やったー!」と思った瞬間
「グッラァ〜〜〜ン」と激しいめまいがしてしまいました・・
興奮は程々に。食べる前から倒れられてもお店も困るだろう。


1枚目「大分」2011年、品種はさちいずみ。
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見るからに、ふわり軽い空気感。
香ばしく甘く濃い香りが嬉しすぎる・・・
肌の表面は しとぴたっとして、穀物の濃い味わいと甘みが
いくらでも溢れ出してくる。




2枚目「広島」2011年、品種は信濃一号。
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ウワー、香ばしさがさらに強い。
でありながら上品さもあるところがすごい。
つるりにゅるり、限界までやわらかく、
ふにゃふにゃしていると言ってもいいくらいなのに
なぜか茹で過ぎという感じはしない不思議さ。
さらりと淡白な味わいがジワーと舌全体にひろがる。




3枚目「栃木」2011年、常陸秋そば。
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穏やかにただよう、端整な常陸秋そばの香り。
これも限界までやわらかいがフワリとしたコシがあり
それを噛みしめた時の感激は大きい。
噛みしめる度に、口中に「蕎麦かぐわしい空気」がホワホワ生まれるのだ。




4枚目「山形」2008年、品種はでわかおり。
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ムハァーーッ
こりゃいい香り、でわかおり!!
今日一番のハッキリした輪郭線を持つ、比較的しっかりした食感の蕎麦。
味わいは淡め・・と思いきや、ずんずん濃くなってくるたくましさ。
東北は、いいどごだねーえ・・




5枚目「宮崎」2008年、品種は鹿屋在来種。
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ちゅるんちゅるんジュワー
見た目はそうでもないが、
運悪くちょっと水切れが悪い部分が来てしまったらしく
香りも味わいも水の向こう側にある感じ・・・
同席の皆様の「いい香り!」「粘りがある〜」という感激の声が羨ましく
すこし置いて水分を飛ばしたかったが、次のが来てしまうのであきらめる。
ひやむぎ気分でちゅるりんっ!




6枚目「福島」2010年夏そば、会津のかおり。
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な、なんですかこれは!!
香りブワァー!!
古い家のような(表現悪すぎ)渋く深い香り。
そこにやたらにフレッシュな華やかな香りが時折混ざって感じられ
もう何が何だか大変に美味しい!
なんという不思議な魅力・・と思っていたら
そうでしたそうでした、これは以前も食べた超個性派の福島でした。




7枚目「徳島」2011年、在来種。
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キターーー!!
元々徳島大好きなんですが、これまたキタ!最高です!!
香ばしい、甘い、たくましい、深い、
蕎麦のかぐわしさの全要素が私に降り積もるようだ。
もう壊れましたよ私は・・・あああおいしすぎる・・・




8枚目「福井」2011年、大野在来種。
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見るからに香り高そうな、このうつくしい青緑。
ときめくねえ・・うれしいねえ・・とただただ蕎麦酩酊状態。
福井さんちの大野さん・・なんという深い香ばしさ・・
ここまでしてくれなくても十分美味しいのに
期待の何倍もおいしすぎる(にほんご?)。
ジワージワーと濃厚な味わいが舌に広がり口中全てを染め、
脳が蕎麦色、蕎麦で壊れるこのしあわせ・・




本日もまた皆様選りすぐりの持ち寄りの銘酒がこんなにー
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蕎麦を食べ終わるまではほとんど何も飲まなかった私も
蕎麦後いろいろ味見させていただきまして・・

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この2本はなんと別の方が持ってきてくださったそう。
すごい偶然〜
マッコリなど、にごりが結構好きな私は早速飲み比べ。
白は酸味も甘みもしっかりあって、期待通りのずっしり感。
でも私が気に入ったのには「どpink」!
酸味はしっかり甘みは少なく、なんとも言えずヘンな味で
これヘン〜すごくおいしい〜〜




最後に恒例、本日のお蕎麦さんたち丸抜き状態。

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福島
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徳島
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福井
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お蕎麦も美味しかったけど
なんといっても今回初めてこの蕎麦会に出席したというある方の
静かな、素朴なお言葉が忘れられない。


「人生で一番といっていいくらい楽しみにしてきました・・
 今日は人生で一番楽しいです
 ありがとうございます」


そんなすごいひとときをご一緒させていただいたなんて!
私は何にもしてないくせに
つい「わあ〜バンザーイ!」と大喜びしてしまった(^^;;)

こちらこそ、ありがとうございましたー!



2012年5月の「八種もりの会」
2012年3月の「八種もりの会」
2012年2月の「八種もりの会」
2011年12月の「八種もりの会」
神田「眠庵」
神田「眠庵」(豆のスープ)
2011年11月の「八種もりの会」
2011年9月の「八種もりの会」
2011年7月の「六種もりの会」
2011年5月の「眠庵」手挽き蕎麦
2011年3月の「眠庵」
2011年2月の「八種もりの会」
2010年11月の「八種もりの会」
2010年9月の「八種もりの会」
2010年7月の「八種もりの会」
2010年4月の「八種もりの会」
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2012年07月11日

打ち上げランチ☆



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今月アメリカに帰っちゃうみゆきちゃんと

のんびり52階ランチ☆



中学・高校からの親友で
ずっとそっくりとか姉妹みたいとか言われていて
ライブの時は私のメイクさんでもあった深雪ちゃん

昨日もありがとうー!!


アメリカ帰っちゃっても
あっという間に会いに行っちゃうよ(^_-)-☆






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posted by aya at 21:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

明日館ライブ終了〜

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明日館でのライブ無事終了しました!


楽しかった〜

楽しかった〜

楽しかったぁー!


と、出た側がこんなに喜んでていいのか
わかりませんが


素敵な場所で

大好きな音楽の中で

私はしあわせで、しあわせで、しあわせでした。



音楽は聞くのも本当に楽しいけれど
仲間と一緒に音の世界を作る喜びは言葉にできない。

一瞬一瞬消えていってしまう世界を
皆で次へ次へと追いつづける。
自由に生みつづける。


言葉でなく、心のつながりが生む一つの世界。

それはお客様も含めてです。


たくさんのご来場ありがとうございました。


写真はメイクしてくれた親友の深雪ちゃんと終演後☆




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2012年07月09日

明日ライブでーす!!


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楽しくリハやってまーす。


ああ音楽は

音楽って



しあわせだなあーーー


としか言いようが無い。

だから、いつも音楽について語れないのだ。



ではではライブでお会いしましょう!

池袋と目白の中間、徒歩5分くらいでっす。




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a.s.k. & Miluque
~ Concert for Nawashiro Project~

2012年7月10日(火)
重要文化財 自由学園 明日館 講堂
18:00open 19:00start
3000円 (学生券1500円)

*出演
林正樹(pf)
アマンダ・ティフィン(Vo/pf)
ファビオ・ボッタッツオ(Gt)
セバスティアン・カプテイン(Dr/Perc)
松永誠剛(B)
高遠彩子(Vo)

音響 福岡功訓(Fly Sound)
協力 Taguchi スタジオノアカノウプス

e+(イープラス)0570-06-9911






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Giulietta Machine『Machina Nostalgia』


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どこか懐かしく、ニクイほどクールで

とにかくめちゃくちゃかっこいいぃー!!


だぁーい好きなジュリエッタ・マシーンの
新しいアルバム「Machina Nostalgia(マキーナ・ノスタルジア)」が
7/11発売になります。


そしてとってもうれしいことに
私も参加させていただいております〜
すごいなあ ワーイワーイ!!


ファンの方も、Giulietta Machine未体験の方も、
是非是非!


おすすめです♪



Giulietta Machine『Machina Nostalgia』







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2012年07月07日

町田市成瀬「石挽き手打ち 一葉」


住宅街の静かな蕎麦屋。

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11時半開店の蕎麦屋が多い中
11時開店というのはありがたい。


「4軒ハシゴの予定がある日」とか
「血中蕎麦粉度が下がりすぎて目覚めた朝」とかには
この30分は大きい。
その30分の間に「低血蕎麦」で倒れたら大変ではないか。


昼食時間としては早めだが
11時からやっていてくれる店には
「11時からやっていてくれてうれしいな」という人が
ちゃんと集まっているものである。
開店直後に行ったらすでに3組のお客さんがいた。


3組いて尚、店はごく静かだ。
日本人はお行儀の良い民族だなあ。


BGMも何もない店の

心地よい静寂。

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この店はメニューが豊富で
蕎麦メニューいろいろの他にうどんメニューいろいろ、
また「親子丼」「かつ丼」「天丼」などご飯ものも一通り揃っている。


しかしなんといっても、「石挽き手打ち 一葉」には
蕎麦が4種類もあり、そのどれもが大変美味しいのだ。
「せいろ」「いなか」「変わり」「十割」。
何度来たって、
ここのご飯ものには一生たどり着けなさそうな私である。



今日は「十割」を1枚と、
「せいろ」「田舎」を二色盛りで頼むことにした。


「十割蕎麦」
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あああああ なんと美しい・・・
繊細に震える輪郭線。
ことさらでなく、しかし存分なホシの散る肌。

これはおいしい。絶対に美味しい・・・!!
と期待最高潮でたぐりあげると
来たー・・
こうばしい、なんともかぐわしい香り。
見た目に反してつるりパキパキとした肌は
その輪郭線を繊細に浮かび上がらせながら口中をめぐる。
噛みしめるとすごい甘み。濃い!
あああ 「一葉」さんはおいしいなあ〜


さてお弁当がやってきました。

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というのはうっそーん
これ、「二色盛り」です。
蓋付きの器、珍しいでしょう。

パカっと開けると真ん中に
汁と薬味がぴったりセットされているんですよ〜
「一葉」の「せいろ」と「田舎」だけに
「極楽弁当」とでも名付けたい眺めだ。



「二色盛り(せいろ蕎麦・いなか蕎麦)」
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「せいろ蕎麦」
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ほわあ〜
なんとも上品な白いイメージの香りが濃厚に立ちのぼる肌。
舌触りはきめ細かく繊細でこれもパキとした印象だが
噛みしめるとしなやかなコシがある。
味わいも白く美しく、しかもそれがどんどん濃くなっていくのがたまらない。



「田舎」
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もうどうしましょう、このたまらぬ風情・・・
土佐和紙のような趣に満ちた佇まい。
自然そのままの蕎麦がそこに重なっているような姿ながら
「ザクザク」とか「野趣」とかいう言葉は似合わない。
繊細、上品、趣、自然。
ガツンとたくましい香りが飛んでくるような蕎麦ではなく
淡く上品な穀物の香りと味わいがたまらなくおいしい。
これもパキとしているが歯ざわりは不思議に柔らかく
平打ちなのでしなやかに口中をめぐる。

「一葉」の世界に酔わされるひととき。


蕎麦の種類が幾つかある店では
甘い香りとしなやかなコシの「せいろ」、
ゴン太たくましい「田舎」、
キッチリ密な噛みごたえで香り高い「十割」、
というようにそれぞれ個性の違いをはっきり出してくれるところが多い。
私のように必ず数種類食べたい者としては
それはもちろん嬉しいことだ。

しかし「一葉」は、表現したい世界がはっきり「ひとつ」。
その決然たる「一葉色」の中での
それぞれの蕎麦の微妙な色の違いが見事だ。
3種立て続けに食べて尚、
一枚の美しい絵画を眺めているような気分にさせられる。



しずかな、しずかな店内。

感じの良い店員さんの甲斐甲斐しい声が
映画のように響く。

厨房で働く店主の姿は見えないが、
客が帰る度、店の奥から
「ありがとうございまーす!」
という店主の声が聞こえる。




私はこの店が好きだ。



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もうすぐでーす!7/10ライブのお知らせ


2012年07月04日

築地「手挽き石臼蕎麦 土星庵」


何やら新しい動きを見せ始めている築地の裏通り。

そこに昼間だけのお蕎麦屋さんが誕生した。

「手挽き石臼蕎麦 土星庵」。

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レトロで洒落た雰囲気の、黒塗りの建物。
夜は「SO BAR SAKUMA」というバーである。



そこに「土星庵」の、黒板に白字の看板が鮮やかに映える。
字体も宇宙ぽくて、うん、この看板は実によく合っている!

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カウンターのみの小さな店。
本来はバーなので綺麗な瓶がたくさん並んでいて楽しい。

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お昼のメニューはセットになっている。

・もり 又は かけ
・いなり寿司
・小鉢

で800円。
「ウンそりゃいいな!」ってなわけで
まあお店は大変によく流行っている。
近所のサラリーマン、OLグループ、肉体労働者のみなさまが
ひっきりになしに訪れるのだ。

店主一人で切り盛りしているのでピーク時はかなり大変そうだが
無駄のない動きで手際よくこなしている。

まずはこんなトレイが前に。

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今日の小鉢はポテサラ。
ちっちゃい七味入れが可愛い。


お蕎麦きた!
わぁ〜い!

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すこし赤みを帯びた蕎麦はふんわりした印象。

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近づき見入れば、手挽きらしい素朴な穀物感がたまらない。
ふんわりしていそうに見えた食感は意外や意外、
ゴツゴツといっていいほどのワイルドな舌触りある。
しかし決して硬い蕎麦ということではなく、歯ざわりはしなやか。
二八の甘い香りがほんのりと香る、
素朴でやさしい印象の蕎麦だ。
そこに合わされた、濃いめの甘辛いガツンとした汁。
蕎麦湯とともにおいしく楽しむ。


「かけ」はこんな感じ。

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三つ葉がひとひら。

日本の食べ物ってかっこいいなあ。



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築地の裏通り。

カウンターのみ、手挽きの二八のみ、昼のみの蕎麦屋。

爽やかで楽しい個性を持った店は
新店ながら早くも人気店だ。





posted by aya at 21:59 | Comment(7) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>中央区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月03日

両国「江戸蕎麦 ほそ川」


しばらく休店したりして心配していた「ほそ川」。
訪れてみれば以前と何の変わりもなく、
この店を愛する人で今夜も賑わっている。

両国駅至近。
小さな路地にこぼれる「ほそ川」の煌き。

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まずここに来たら絶対食べる、コレから♪

「そばがき」
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磯辺巻き風にも楽しめるよう、
パリッと香りよい海苔が添えられている。

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フワ〜〜〜
フワとろ〜〜〜〜〜〜〜

「ほそ川」のフワは、本当にすごい。
口に含んだ瞬間のメレンゲのような極上の泡感!
それが瞬時に、とろぉ〜んと夢のように溶けていく。
しかもその全てが、ビシッと慎ましき蕎麦の香りのなかにあるのだ。
ここまでされるともう「かっこいい」という形容詞を冠したくなるほどである。
「かっこいいそばがき」って何やーと言われそうだが
こんなにも、これ以上ないほど洗練された、
これ以上ないほど素朴な食べ物。
もうそりゃ、かっこいいですよ・・メロメロですよ・・
口の中がしあわせすぎて あー ほにょほにゃだ・・


というわけで添えられた海苔は演出としては楽しいが、
結局全部バラバラに食べることに。
磯辺巻き風にすると海苔の香りが立ちすぎて
蕎麦の香りが全くわからずもったいなくて
スマン兄貴!俺にゃどうしても巻けなかった・・・(誰)
海苔も大好物なので得した気分♪



「穴子の天ぷら」
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これもこの店では何が何でも頼む大好物。
おいしい穴子天というのは
もうくちびるに触れた瞬間から美味しい。
噛んだ音が美味しい。(うれしくて絶対笑っちゃう)
わくわくするような良い香りがして
肉厚のフカフカした噛みごたえがまた笑っちゃうほど美味しい。
最後はやわらかく四方八方に崩れていくような食感を恍惚と辿り・・
ニヤニヤ〜 (´ ∇`)
しかもこれだけのボリューム感がありながら全く胃に重くないのだ。
何が違うんでしょうかねー
もう魔法のように別物だ。



そして本日の一枚目は「茨城」。

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端整な輪郭線、お手本のような肌。
いかにもムワァーッと濃厚に常陸秋そばの香りが飛んできそうだ。

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・・・と思ったら、予想に反して香りも味わいも淡め。
何やら生々しい、たくましい香りはまとっているものの、
食感もややパキパキ、硬めの印象。
でもそれはいつもの「ほそ川」の茨城の素晴らしさと比べてしまうからで
普通でいったら大変美味しい蕎麦なのだが・・



二枚目は、「北海道」。

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わあーこれはすっごく美味しい!
穀物の滋味深き香りがジワー。
かみしめた味わいもなんとも深くジワー。
食感も、一枚目「茨城」とは打って変わって
しなやかでややムニッと素晴らしいコシ。
「上手いっ」と掛け声を掛けたくなるほど
非常に巧みで、自由自在な印象の蕎麦。
うーん、かっこいいなあ。
こういうのを「粋な蕎麦」というのだと、私は思う。


「ほそ川」は、汁も粋。
私は常々
「辛いとか甘いとかワァーおいしいとか出汁がどうとか、何も感じさせないバランスの良い汁」
と絶賛しているのだが、今日は蕎麦汁も天ぷらの汁も
いつもより昆布がかなり優っているように感じた。

でも意外と関西のお蕎麦屋さんの汁も大好きだったりする私には
それもまたとても美味しかったりして・・・


全く、自分の浮気性が恥ずかしいばかりでございます(^^;;)








posted by aya at 15:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>墨田区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする