2011年11月30日

東中野「酒と肴と手打そば 睦」


コンサートの前に、大好きな大好きなZBさんご夫妻と、
ささっとひとたぐり!
こんな時、駅前にある「睦」は本当に便利でありがたい。

夜の開店と同時に入ったが、
時間を逆算すると店には35分しかいられない。
「睦」は美味しそうなものがいーっぱいあるので
メニューを見て目をぐるぐるさせながら選ぶ。
お酒と〜、お刺身と〜、お蕎麦と〜、
「牡蠣のそば粉焼き」は頼みたい!と盛り上がったけど
間に合わなさそうなのであきらめる。


「開春超辛口」と「お通し」
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超辛口だけあってキリッッ!とおいしい〜。
お通しの左のは、蕎麦粉を揚げたのかな?
とお店の料理盗むのが得意技の奥様たみちゃん。
相変わらずたみちゃんの可愛さは犯罪的(>_<)
容姿も性格も声もセンスもかわいいって、なんなんじゃー!ありえん。


「太刀魚」
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「皮はぎ肝添え」
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刺身そのものも美味しいけど
き、肝がヤバイ!!一緒に食べると美味しすぎる!!
宝物は3人で譲りあって、だいじに美味しがって食べる。


「せいろ」
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むわぁ〜と力強く濃厚な香り。
ムチッと弾けるような強い歯ごたえ。
しっかり噛みしめ、味わいと甘みを楽しむ。
おいしいなあー


「細打ち粗挽き」
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こちらは黒っぽい肌に豪華なホシ。
粗挽きの肌は無数の陰影を浮かべ、しっとりとやわらかそうに重なっている。
口に含むと見た目ほど柔らかくはなく、
意外にも凛とした歯触り。
香りは「せいろ」のようなたくましいものでなく、
ほんのりと静かにただよう、渋い枯れたイメージの香りだ。
うーん、今日はコッチのほうが好きかな!


お店の人がぱぱぱと出してくれたため
何とか35分で店を出て、会場にもすんなり。
15分前に会場についた瞬間、ZBさんが叫んだ。

「なんだぁー、牡蠣食べたかったよ!!」

アハハハとウケながら「ねー!!!」と思わず力いっぱい相槌。
あれは美味しそうだった・・

ZBさん、また行きましょうね〜!


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2011年11月29日

浅草「並木藪蕎麦」(初めての、並木藪)


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先週行ったばかりなのにまた藪に行く。

今日は大志を抱いてやってきた。
並木藪において生まれて初めて
「ざるそば」以外のものを頼んでみようという
私にとっては大冒険企画!


何にしようか迷った挙句「花巻そば」に決めたのだが
可笑しいことに、私なぜか「緊張」しているではないですか・・
「すみませ〜ん、ざる一枚!」なら寝てても言えるが
この私があったかい蕎麦ですよ・・初めてですよ・・


さあ元気よく頼もう。

「すみませ〜ん!」

ここまでは良かった。



「はまなき蕎麦ください」

( ̄∇ ̄;)!!



はっきりと大きな声で言ってしまった瞬間から
すでに私の頭には沖縄の「浜」で「泣き」ながら歌う爺のやせた姿が浮かんでいた。
泣きながら歌う浜唄のようなイメージ。
「浜泣き蕎麦」って・・・しょっぱそうだ・・・


その、
「花巻そば」
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花巻そばには蓋がついていること(常識)すら知らなかった私。
どんだけ偏った蕎麦人生を送っているのでしょう。

この蓋を開けた時にひろがる海苔の香りこそが
花巻の醍醐味なんだそうで
注文時に引き続きまたまた緊張するではないか。

ほいっ

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ほわぁ〜〜〜〜〜〜ん


なるほど!!
こりゃ確かにすばらしいですよ!
オイシイに決まってますよ!
特に海苔好きの私にはたまりません。

並木藪でざる以外のものを一口分けてもらったことは何度もあるが
全部食べるのは初めてである。
東京らしい黒い濃い汁に浸ったあたかかい蕎麦。
温蕎麦ゆえ甘くふっくらと感じられる蕎麦が美味しいが、
やはりいつも汁をつけずに「ざるそば」を食べている私には塩辛い。
今まではそういう印象しかなかった。
ところが食べ進むうちにこの汁の「スッキリさ」に驚かされてくる。
出汁が非常に品良くスッキリと美しいので、塩分はしっかりなのだが
最後までスルスルッと軽く食べられてしまう。
へええ こんなふうに美味しいものなんだ!



でもでも、やっぱりどうしても
好きな人に会わずに帰ることが忍びなくなってきた私。

うふ。


「ざるそば」
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あああ 会いたかった・・・

美味しいねえ どうしてこんなに美味しいかねえ

むんとした香りも、かろやかスルスル長い姿も、じわーっとくる味わいも
大好きだー!!



・・・というわけで
次回はまた「ざるそば」を頼んでしまうと思いますので
記念に「花巻そば」の蓋の裏も撮影してまいりました。


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2011年11月の「並木藪蕎麦date♡」
2011年10月の「完成!新・並木藪蕎麦」
2011年2月の「改装前最後の、並木藪蕎麦」



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2011年11月27日

由比ガ浜「鎌倉 松原庵」


うつくしき午後。

今日はmyソウルメイトのおじさん
計画してくれた鎌倉蕎麦デートの日。
おじさんと二人でではない。
おじさんはかねてより、おじさんが尊敬する女性老画家に
私を紹介したいと言ってくれていたのだ。

二人で、鎌倉の画家の家を訪れ、
ヨーロッパの田舎家のような大正ロマンのような居間で
お茶をご馳走になる。

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新しいものが一つも見あたらない家。
そこに調和する画家の作品の数々。
ストーブの上で湯気を立てるやかんの音を聞きながら、
私はその古びた空間の曇ったような輝きに圧倒された。
そしてその空間を輝かせているのは、
間違いなくその画家本人の輝きだった。
年齢からすれば「老画家」なのだが、その魂にも姿にも、
今すぐ絵や小説のモデルにしたいような、潔い美しさがあった。

お蕎麦が大好きなのだけど、近所のよく行くお店がなくなってしまった、
だから今日はうれしいと言ってくれる。
ストーブの火を消したのを2度確かめて家を出る。



松原庵。

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11月とは思えぬほど陽気のいい今日はテラス席もいっぱいだ。

まずおじさんはイソイソと、ぬる燗。

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私の好物
「くらかけ豆」
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画家のリクエストで
「海鮮のあられ揚げ」
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これが予想以上の豪華なボリューム。
海老、イカ、野菜がサクサクパリッと気持ちよく揚げられている。
ブロックで分かれやすいので皆で分け合うのにとてもいい天ぷらだ。


おじさんのリクエスト
「そば屋のだし巻玉子」
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「せいろ」
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松原庵らしいじんわり濃厚そうな姿ながら
今日はフレッシュで爽やかな香りが実にいい。
味わいもすっきりとしながら十分な味わい深さ、甘さ。
おいしいおいしいと言いながら私一人あっという間に食べてしまう。

築75年の古民家にはひっきりなしに人が訪れ
どのテーブルも楽しげに賑わっている。

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坪庭の向こうに浮かぶような打ち場。
このドラマティック?な演出を初めて見たときは驚いた。
打ち場は、鶴の機織場のような秘密の部屋だと思っていたから。

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食後、おじさんの発案で海を見に行く。

由比ガ浜。

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ヒールが砂に食い込むので防波堤で待っていた私に
おじさんが手を振っている。
画家はただその細い姿に、潮風を吹かせている。




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2011年11月26日

五種の蕎麦と音楽の宴 (vol.3)


蕎麦教室桜庵の方々の出張プロデュースによる
音楽と蕎麦の宴も早3回目。
杉並区某所の会場に、毎回豪華なミュージシャンやアーティストが招かれる中
何故か私は全出席させていただいているしあわせ蕎麦者でありまして。
毎回ニヤニヤ嬉しがって食べたり歌ったりしております(^o^)

このブログでは「誰でもそこに行けば食べられる蕎麦」を紹介したいため
お店でないところで食べた蕎麦は載せたくないのだが、
教室では毎月何度か蕎麦会を開いているそうなので
桜庵の蕎麦は誰でも食べられます!
教室に興味のある方は是非♪



まずは、毎回こちらで楽しみな「蕎麦刺し」。

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今回は、箸先での香りはいつもより淡め。
しかし噛みしめるうちに美味しい蕎麦の味わいが
じわーと小さくみえてくる。
それがふくらんでくる。
あれっ、今回もまた私が一番食べちゃったかも!(^^;;)



蕎麦以外の料理は主催者の奥様チームによるもの。
野菜も主催者の手づくりで、宴の会場すぐ横の畑からの採れたて!
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教室初挑戦という「蕎麦ピザ」。
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これが大好評で出席者一同おいしいおいしいと大喜び!
「生地に歯ごたえがあっていいわ〜」との声も。
蕎麦原理主義の異名をとる蕎麦馬鹿者は
「もっと蕎麦を感じたい・・」と蕎麦ばかり追いかけてしまい
こっそりこんなことをしていました。

ピザ裏。
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ほー、かなり微粉の蕎麦ピザなんですね。
一般的なピザよりもみっちり密なつながりなので、
ごく薄いのに確かに噛みごたえがあります。
粗挽きでない、こういう生地のは初めて食べた。





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蕎麦粉を揚げた香ばしいおつまみ。
塩を振ってあるものと砂糖のとあり
砂糖の方が小さいピースになっているところがさすが。
私はやっぱり塩味が好き。




「そばがき」
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これが素晴らしい!!
なんとコーヒーミルで超粗挽きにしたという極粗そばがき。
そのかぐわしさと来たらない。
口の中で三角とか六角とか見えそうなほど粒が大きく感じられ
それが粗くない蕎麦粉でもっちりとつながっている。
モチモチツブツブがじわ〜とあっけなくバラバラになる。
ひーこれはおいしいー!




そしていよいよ。

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今回はそれまで2枚重ねの下にあった洋皿の上に笊、と
ちょっと珍しい眺め。


1枚目「長野黒姫」品種は信濃一号。
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こちらでは見たことがない透明感にまず驚く。
見た目のとおりさっぱりと淡い香りとつるつる感。
みずみずしい肌はしっかりとした輪郭とコシをもち
噛みしめるとまたまたほんのり淡い味わい。
全てが淡いがこの透明つるつるの中にあってはそのさっぱり感が実に爽快。
1枚目から美味しくてワクワク!!



2枚目「北海道」キタワセ改良の新種ほろみのり。
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美しい・・
この青さ美しさに一同から声が上がる。
たぐり上げてこりゃ嬉しい、深い深いかぐわしさ。
「ほろみのり」、初めてですが美味しいですね〜
こちらは1枚目よりさらに輪郭はっきり、硬めのコシ。




3枚目「山形」品種は、でわかおり。
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端正な、優等生な姿。
白くクリーミーなイメージのやさしい香りが素晴らしい。
噛みしめるとのびるような強靭なコシがある。
こちらも、つるつるの輪郭かためで、今日の桜庵はこういう感じらしい。
こういう「その日のムード」って、いろんなお店でよく感じるので面白い。


4枚目「福島」品種は、あいづのかおり。
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今回から「2枚目以降は小鉢に持ってきて笊の上にパカッ」方式がとられたため
妙にまあるくかわいく写ってしまいました。
炊きたての白米のようなあまーい香りが、淡くほんのりほわわ〜
メッシュ粗めのことで(蕎麦を挽いた後にかけるふるいの目ですね)
見た目は確かにざっくりめだが口に含むとこれもつるつる。
つるにゅるっとした硬めのコシの中から、じわじわと蕎麦の濃い味わいが出てくる。
東北の蕎麦らしい蕎麦だ。

5枚目「長野」奈川在来種。
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実はこの最後をとても楽しみしていたのだが、やっぱり!
24メッシュという粗挽き。
(こういう数字は普段絶対頭に入らないので覚えているのは珍しい)
粗挽きでありながらこれも舌触りはつるつるなのだが
噛みしめるとやはり超粗挽き。
そのザクザク感、そこからあふれる香りと味わいがたまらない。
今までの4枚と比べるとたくましさや力強さを感じさせられ、
在来種とはこういうものか、と思う。
もちろん、新種のほろみのりも美味しかったが!


これでお蕎麦は終わりと思いきや。

「鶏そば」
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蕎麦教室桜庵ではこの「鶏そば」を
東日本大震災被災者の方々、何百人?もに振舞ったこともあるとかで
あったかい蕎麦、とても喜ばれたそうだ。
そうだろうねえ・・と一同美味しがってしみじみ食べる。


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この後は蕎麦が終わったそのテーブルで
間髪入れずにセッションに突入〜
今回のゲスト、ギラ・ジルカさん、竹中俊二さん、矢幅歩さんトリオのかっこいいこと!!
楽しかったなあ〜
最後の方で大汗かいて踊っていた人は誰かしら?私は存じませぬ。
楽し過ぎる宴では、何が起こるかわかりません。



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最後に並べて撮った、本日のお酒。
特に紋屋三田様のお気に入り「竹鶴」が大人気。
あっという間に瓶が空く空く。


一方私は。

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こんなにたくさんのご馳走が全部胃に収まったというのに、
何回でも、鍋を空にする勢いで蕎麦湯をお代わり。
奇人と映ったらしいです(^^;;)

焼肉屋ではむしろ小食です、と言い訳しておきました〜



2011年02月の「五種の蕎麦と音楽の宴 (vol.2)


<おまけ>
この会の中心的人物は、きき酒師できき音師の紋屋三田様とおっしゃる
私が日頃大変お世話になっている方です。
その三田様による、この会のvol.1とvol.2のレポもあります!
お料理だけでなく豪華ゲストの写真も満載です♪
桜庵・蕎麦セッションvol.1
桜庵・蕎麦セッションvol.2
posted by aya at 11:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>杉並区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月24日

国分寺「きぬたや」


国分寺の駅で降りるともう空気が違う。

駅からの道を気分良く歩き、
あたりの景色が「きぬたやチック」になってくると
チラホラ現れるのが野菜の直売所。

道端で突然お店を展開してるおじさんもいれば
民家の入口の無人直売所も多い。

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無人直売所は、本棚のようなものの下に滑車がついた「店」である。
この棚、なんと呼ぶのか知らないが実に素朴で可愛らしいものだ。




さて青空もまぶしき、本日の「きぬたや」。

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開店直後ゆえまだ空いた店内で
今日は前回来た時に話題に上った、とっときの名酒を!

「磯自慢 純米大吟醸 山田錦 ブルーボトル 西戸」
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古家、常田、に続き最後に発売された西戸の畑のブルーボトル。
「1年寝かせると全然違うんです」と店主が言うとおり、
すっきりしていながらふくらむコクがおいしい〜
今日は何だか私飲めます!(当社比)
ちょっと強くなったみたい?



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この右の猪口、彩子絶賛。
形といい、高台のメタルな彩色といい、縄目のような模様といい
大変気に入りました。




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ちょっと食べちゃったお豆腐、
一生懸命向こうに向けてみたけどバレてますな。


「野菜天ぷら」

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揚がったものから運んできてくれる「野菜天ぷら」。
こんなに豊かな畑の恵みが全部で500円。
山梨の農家からの直送野菜である。
特にさつまいもがビックリするほど美味しかった!


本日のお蕎麦、なんと5種類もあるそうです。
すごーい! うれしい!!


1枚目「北海道・キタワセ」
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相変わらずここの蕎麦は本当に美しい。
しっとりとした肌、その粉の粒子に目を見張る。
見た目のラインはやわらかそうだが、
口に含むと弾むような強靭なコシがあり
その中からほんのりとした蕎麦の味わいが生まれてくる。


2枚目「北海道・牡丹」
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こちらは淡い緑色。
震える素朴な輪郭線、淡い色味の無数のホシが
どうにもたまらない眺めである。
爽やかな蕎麦の香りとまたまた弾むコシ。
おいしい・・・


3枚目「北海道・牡丹(手挽き)」
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わー 豊かなおいしい香り!
なんだっけ、この香りなんだっけ・・と思ったら
不思議と炊きたての美味しい白米の香りに似ている。
やさしいざらつき、ふっくらした味わい。



4枚目「福井・在来種」
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おお、本日初めての褐色肌。
ふんだんにホシが散りばめられた肌は、石のような素朴な風情。
箸先にたぐると・・これは珍しい香り!
醤油でもない、海藻でもない、錆・・でもない。
(例えが悪くて申し訳ないがあくまで「いい香り」なのですよ!)
いかにも味の濃そうな、凝縮したような香りが伝わってきたのだ。
口に含むとじっわ〜
滋味溢れる蕎麦の味わいがあふれてきた。


5枚目「北海道・牡丹(太打ち)」
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ひー

この見た目には本当にヤラレました。
しばらく見入って、見入って見入って吸い込まれるかと思いました。
この肌はなんですか。
このうつくしきラインはなんですか。
最高のルックスをもつものは食べても最高で
3枚目の手挽き牡丹でも感じた、
極上の白米のような豊かな甘い香りと味わいである。




長居したようでも楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。

店を出てまた、空気の美味しさに驚く。
美肌のばあちゃんの八百屋でトマトを買う。

そしてそのあと、何故か盛大に迷子になったのだが・・


それも楽しい「きぬたや日和」。





2010年8月の「きぬたや」



2011年11月23日

西大島「手打ち蕎麦 銀杏」 



夢の続き


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ジュレの出汁も湯葉も海老も枝豆も
ものすごーく美味しい、銀杏らしいつきだし。
「酔鯨」にもぴったりで、スタートから大喜び!



「穴子の煮凝り」
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好物の煮凝り
「銀杏」のは生姜たっぷり、煮凝りトロトロ、穴子ふっくらでさすが!
甘さは下町らしくしっかりめ




「さつま揚げ」
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どんこシイタケにも見える?
見るからに美味しそうな手作りさつま揚げ
ザクザクとゴボウたっぷり



「せいろ」
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密な肌からほんのりとした味わいがこぼれる、せいろ


「田舎」
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久々に出会えた、「銀杏」の田舎



店内は楽しげに憩うお客さん達で賑わい
そんな忙しさの中でも店の人は皆笑顔で親切
心があたたまる



店を出ると西大島の暗い路地

あたたかな秋の宵


ああ しあわせだなあー



2011年07月の「手打ち蕎麦 銀杏」




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2011年11月22日

浅草「並木藪蕎麦」


今夜は 

楽しみに楽しみに 

していた夜


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あたらしい藪の美しさに感激




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楽しい夜 嬉しい夜




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おいしくてめがまわるもの




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私の愛する藪点前





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ハッッ


夢見心地の中、ここで一瞬頭が澄み渡る。

藪の蕎麦、あらためて、美味しすぎる。
食べ慣れすぎて「並木藪味」としかいいようがないが
敢えて言えば、むんと潔く深い香り。
箸にたぐりあげた様のスルスルーッと
惚れ惚れする程の軽やかさ。
口に含むとこれまた、
江戸っ子の口ん中がモゴつかないような軽やかなコシ。
そこから味わいがパァーッとひろがり、
参った!
私は、並木藪にあらためて惚れ直した。


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イメージも間取りも元のまま

この店を愛する全ての人が傷つかないような
出来る限りのリニューアルをしてくれた並木藪に感謝


この夜をこんなにも素敵にしてくれて感謝


そしてね 

夢がもう少し覚めぬよう

うひひ ハシゴなのだ!

(つづくっ)




2011年10月の「並木藪蕎麦」
2011年2月 改装前最後の「並木藪蕎麦」




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2011年11月21日

駒ヶ根「そば切り てる坊」



てる坊〜  てる坊はどこじゃ〜


大阪・北浜から移転した「そば切り てる坊」を目指して
中央道をひた走り。

駒ヶ根インターを降り、もう目標の住所に相当近づいているはずなのだが
どこにも看板が見えない。付近は一帯住宅街。

うーん・・何か間違えているのかなあ・・
今もう店の住所の場所ピンポイントのはずなんだけど、
こんなような普通〜の、のどかな住宅ばかり・・

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んっっ?


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えっ この家なんだ!

これだったぁ!


近づけば、おお懐かしや懐かしや、
北浜にあった赤いメニュー板が。

「やっています ホッとしてってください」。

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どこまでもどこまでも普通〜〜〜の民家の玄関に
ランランラン〜 来ちゃったよん〜♪ と近づいていく。

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店内もまた、本当に普通の住宅のまま。
手前の部屋は座卓を置いた座敷席。
奥の席は大きなテーブルをドンとひとつ置いた椅子席になっている。


座敷席から眺める、駒ヶ根の住宅街。
青空と家庭菜園とお隣の洗濯物。
大都会大阪のど真ん中、北浜とは対照的な立地である。


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店内はすでに満席で忙しいながらも
お蕎麦の種類だけは店主が出てきて丁寧に説明してくれる。

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もうすぐ「てる坊」の蕎麦に会えると思ったら・・思ったら・・・

ああ 会う前から胸がいっぱいだ。



「どうぞ・・」と控えめに、サービスらしい小鉢が運ばれてくるのが
田舎らしい家庭的なもてなし。

「そば豆腐」
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「大根とひき肉の煮物」
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お蕎麦はお目当ての「丸抜き」「玄挽き」に加えて
店主の説明で美味しそうだったので
今日は「ごま切り」にも挑戦。

「ごま切り」
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へえええ、想像と違って真っ白い肌。
胡麻が練り込まれた全体に黒い肌のごま切りではなく
さらしなの肌にすり胡麻が散っているようだ。
そして汁にもごまだれがとろりと混ぜられ、
トッピング用の煎り胡麻が添えてある。

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美しい・・

透き通るような白い肌。
鮮やかに散る胡麻の影。

手繰り上げると、いわゆる胡麻の力強い香ばしさとは違う、
実に爽やかな、軽やかな胡麻の香りがふわぁー。
見た目の通り更科蕎麦のような、密なすべすべの肌である。

どろどろ過ぎないすっきりしたごま汁に
煎り胡麻のプチプチの食感がまた美味しい。
真っ黒い「ごま切りそば」でもどろどろの「ごまだれそば」でもない、
非常に軽やかな「ごま切り」である。


さて、心の準備をしなくては・・

「てる坊」の、「玄挽き」!
感極まって3枚も写真を載せてしまう私。
だって好きすぎてこれ以上選べない。全部眺めたい。

「玄挽き」
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ああ 何という眺めなのだ・・・

その肌の色も粗さも、素朴な輪郭線が描く流麗なラインも
素晴らしすぎる。


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手繰り上げると、渋く枯れた趣の香ばしい香りがふわりと漂い
粗挽きの舌触りが心地よい。
噛みしめるとときどき感じるプチプチと楽しい刺激。
よく考えると甘みはほぼなく、
それが枯れた趣の香りと味わいをすっきりと際立たせている


そしてそして、どうしましょう。
次は「丸抜き」ですよね。
来ちゃいますよね。

ああ もう 来ました。

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こっっ


言葉になりまへん・・・・


なんちゅう肌。
なんちゅう輪郭線。
あなたは、なんて、うつくしいのですか!!!


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ふっくらとしろい粗挽き肌。
箸先からこぼれるフレッシュでふくよかな香り。

ざらざらとした粗挽きの舌触り
ほわあん ほわあんとやわらかな歯触りの中から
美しい蕎麦の味わいが溢れ出す。

美味しさと、やっと再会できた喜びが
体に染み渡る。




北浜のあの小さな店、ロケーションも忘れ難いが
駒ヶ根の新店を訪れ、店主の
「ホッとしてってください」
という思いが、より強くうれしく伝わってきた。



北浜の「てる坊」は思い出の中に。


駒ヶ根の「てる坊」は陽だまりの中にある。






<おまけ>
「てる坊」の爪楊枝入れ。
アンシュにお見せしたい・・・
バンザイして楊枝を「ハイ」ってくれるんですよぉ〜!

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posted by aya at 00:56 | Comment(4) | TrackBack(0) | 甲信越の蕎麦>長野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月20日

大阪・北浜「そば切り てる坊」(駒ヶ根に移転)


今はもう無い店について書くことをお許し願いたい。
いや正確に言うと去年書いた文章なのだが
なぜかアップせずに寝かせてしまっていたのである。


「そば切り てる坊」は現在長野県駒ヶ根市に移転し
きれいな空気の中、元気に営業中である。
しかし私にとっては、移転前の店への思いも強い。

「動いていく蕎麦シーンは止められないけれど、それを何とか形に残したくて」。

2010年5月の、「北浜 蕎麦切り てる坊」。


*********

北浜駅29出口を降りてすぐ2軒目の、小さな看板。

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店に入り「うわあっ」と息を飲んだ。

入り口側はコンクリートで埋め尽くされたオフィス街なのに
店内正面は、大きな窓いっぱいの水辺の風景!

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霧雨に煙る土佐堀川、バラ園橋、中の島公園のバラ園。

窓は大きいが店自体は小さいので
まるで水の上で食べているような感覚。
窓の外のデッキテラスがまたいい。

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水辺の霧の中で、出会った蕎麦。

「玄びき」

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ザラザラつぶつぶ、黒い肌に無数のホシ。
粗挽き蕎麦は数あれど、ここの「玄びき」には
眺めても眺めても飽きない美しさがある。
窓からの眺め、光の美しさのせいもあるだろう。

香りや味わいは意外に淡いのだが、
「それがどうした」とこの私が言ってしまいそうなくらい美味しい!
瑞々しいザラつぶ肌がまるで口内をマッサージするかのようにめぐり、
噛みしめると、噛み切れる直前で止まる絶妙の食感。
質感だけでここまで楽しませてくれるとは・・




「十割」
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こ これは・・・・・

絶句の、美しさである。

「玄びき」と打って変わった、淡い黄緑色の超荒、超絶肌。

やわらかなそうな肌に小さな赤や茶のホシ、
そして大きな白い影がどうにもたまらない。目も心も奪われる。
美しいにも程がある。

どうしよう
あなたおいしいでしょ
たぐってみよう 
エイ

・・やはりここの店主は「質感の天才」かもしれない。
こんなにもやさしく軽く、それでいて無数のザラつぶにくるまれるような。
ザラザラつぶつぶの雲の中で眠るような。

噛みしめるとまた淡く美しいさらしなのような香り。
「玄びき」もすばらしかったが、この「十割」は・・
素晴らしすぎる。最高すぎる。
わーん おいしいよう〜〜



次回は是非ウッドテラスで!

晴れた日に、「てる坊」に行こう。





**********

移転後の「駒ヶ根 そば切り てる坊」は
明日アップしまーす。
どんなお店になったか、お楽しみに!






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2011年11月19日

千葉・京成稲毛「蕎麦 長寿庵」


稲毛の住宅街の奥にちょっと不思議なエリアがある。

千蔵院という立派な寺院の門、本堂の美しさにも驚いたが
付近にはこれも寺院かと見紛うような旧家があつまり
京都の郊外にでも迷い込んだかのよう。

その住宅街の中の、古くはこの辺りのメインストリートだったという静かな通りに
突然蕎麦屋が現れる。

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明るく端正な印象の外観。
パッと見て好感の持てる店ではあるが、外に「手打ち」の文字はない。
何も知らなければ愚かな私はそのまま素通りしてしまいそうだ。

でも、今日は素通りしませんよ!しませんとも!!
こんな素敵なお店なんだもん!


じゃん!
改装してまだ2年のきれいな店内で、
さっそく始まってしまいました。

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蕎麦屋で昼ビー、たまりませんなぁ〜〜
(偉そうに言って今日は本当に「一口で」
 メリーゴーランドになってしまったのだが・・)

この店は大変にメニューが多いので
メニュー本を眺めていると
最初のおつまみだけで何十分でも経ってしまいそうになる。

だってね、

おつまみは、
にしん棒煮、もつ煮込み、イカの唐揚げ、ネギトロ、生桜海老かき揚げ、大多喜産生ゆば、かつ煮、だし巻き玉子焼、川エビの唐揚げ、そばがき、まいたけあんかけ豆腐、エビ入りさつま揚げ、枝豆、鴨焼き、鴨のくんせい、鴨スモークのサラダ、天ぷら盛り合わせ、そばだんご、板わさ、自家製の蕎麦の実入り水羊羹、

ごはんものは
特海老天重、うな重、天重、天丼、野菜入り天丼、すき焼丼、かつ重、かつ丼、親子重、親子丼、焼肉丼、カツライス、カツカレーライス、カレーライス、玉子丼、ライス、

冷たいおそば、うどんは
鴨せいろ、鳥汁せいろ、元気豚せいろ、生さくら海老せいろ、ざるそば、もりそば、特海老天ざる、天ざる、親田の辛味大根おろしそば、つけとろろそば、なめこおろしそば、きしめんざる、細打ちうどんせいろ、海老おろしそば、

温かいおそば、うどんは
特海老天ぷらそば、天ぷらそば、天とじそば、鴨南そば、親子南そば、山かけそば、五目そば、力うどん、生桜えびそば、海老おろしそば、おかめとじきしめん、カレー南蛮、肉南蛮、山菜そば、おかめそば

鍋物は
鍋焼きうどん、チゲ鍋うどん、すき焼きうどん、味噌煮込みうどん、けんちんうどん


なんと愛情余って当ブログ初の
全メニュー掲載に至りそうになってしまいました!
どこかからコピーしたのではありませんよ、
わたしの「手打ち」メニューです!


その他セットメニューとして
季節物らしい「舞茸天と生ゆばのせいろ」というセットや
各ご飯物メニュー+せいろのセットなどもあり・・・
(しかしその中には「あさりとじ丼せいろ」なんて
 ご飯物のページにはなかった丼もあったりしてウカウカできない)


この上お酒のメニューのページもダーッとあるのだが、
ハァハァ・・もう勘弁してください。
すべては掲載しませぬが、
鶴齢や黒龍、花泉など、お酒好きなら「おっ」という品揃えでございます。



「かつ煮」と「黒龍 特選吟醸」
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恥ずかしながら、「かつ煮」という食べ物を、本日初めて食べた私。
もちろん「カツ丼」は食べたことありますけどね、
いやぁー、ごはんの上に載っていないと別の食べ物に見えるんですね。
丼とはまた違う「ご馳走」感。
かつ煮よ・・はじめまして。



「じゃこ天」
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ほかほか湯気が立ち、生姜とネギと♪



そして、想像の倍の面積でした!
「生桜海老かき揚げ」

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まるで秋草の野のような眺め。
カリカリサクサクの空気感。
いいおつまみだなあ〜



そして、いよいよお蕎麦である。

ここまでの流れだと「何でもある楽しい町蕎麦屋さん」だと、思いますよね?
どっこい、それだけではないから「蕎麦 長寿庵」なのだ!


この店の蕎麦は2種類、
「もりそば(機械打ち)」と「手打ち田舎せいろ」。

まずは
「舞茸天と生ゆばせいろ」

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目の前がいっぱいになる程、ドカンと豪華なボリューム!

こちらの蕎麦は「もりそば(機械打ち)」で。
白い、淡白な印象のお蕎麦である。

「もりそば」
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あらっ。  
えー!

機械打ちと侮るなかれ・・・と自分自身に言わなくては、である。
うーん、「長寿庵」の「もりそば」、予想を超えてとても美味しいのだ。
無論手打ちの風情はない。
しかし機械打ちでも美味しい蕎麦はとても美味しいということを
改めて気付かされ考えさせられてしまった。

「香らない味のない手打ちよりは
小麦粉の香りムンムンの味の濃い機械打ちの方がいいな」
と思ったことはある。しかしここの蕎麦は、
機械打ちの蕎麦にありがちな濁ったような甘さ濃厚さがなく
全てが澄んで、とても美しい。
ふわぁっと香る甘い香り。
するする〜とした舌触り。
ほんのりと上品な味わい。

あらーおいしい、うわーおいしい、
と止まらず蕎麦だけ全部食べてしまったので
大好物の舞茸天&生ゆばは後から追いかけて。
大多喜の生ゆば、ふわんふわんで美味しい!
この店に来たら、是非おすすめです。


「あさりとじ丼せいろ」
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このセットのお蕎麦は+150円で
「手打ち田舎せいろ」にしてもらった。
青い陶皿が美しい演出。

「手打ち田舎せいろ」
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まず、その姿の風情に釘付けである。

土佐和紙のような趣の黒っぽい肌。
チリチリと舞う細かな黒いホシ。

平打ちの輪郭線はやさしいラインを描き
程よい空気感をもって竹簾の上に重なっている。

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箸先にたぐりあげ、
「ウワおいしい!」
思わず声に出てしまう。
この軽やかな、美しい香ばしさ・・・嬉しすぎるではないか。
平打ちゆえ、ひらりやさしい歯ざわりで
コシというものを意識させない絶妙のコシの中から
じんわりと滋味溢れる味わいと甘みがあふれる。

そして特筆すべきは、これも「もりそば」同様、
非常に澄んだ美しい香りと味わいであることである。
甘皮の香ばしさ、味わい、甘さをこれだけ楽しませながらも
どこか軽やかで澄んでいるのだ。
あ〜おいしい〜 おいしいよう〜〜〜


店内には近所の常連さんらしいお客さんが
入れ替わり、立ち変わり。

今来たおばあちゃんは足も悪そうなのに
息子のためにビールを買いに出るのが定例で
今日はそのついでに寄ったそう。
「アタシ一人でここに来たのはじめてだよ・・
 一人で蕎麦屋なんて、なんだか恥ずかしいよ・・」
と盛んにはにかんでいて可愛らしい。


テレビではお昼のバラエティ番組でクイズをやっている。

窓から見える、店の向かいはご覧の眺め。
旧家揃いの不思議エリア。
(お寺じゃなくて民家なのですよ!)

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次回は
「元気豚せいろ」「生さくら海老せいろ」あたり、
食べてみたいなー!






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2011年11月17日

明治神宮前「鎌倉 松原庵 欅」


原宿クエストビルの中に「鎌倉 松原庵」の支店が入った。

その名も「鎌倉 松原庵 欅」。
(お蕎麦屋さんに「欅」つけるのが流行っているのかしらん?)

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拙著「蕎麦こい日記」でも紹介させていただいた鎌倉の「松原庵」は
庭付きの古民家をアレンジした風格ある店。
潮風の吹く由比ヶ浜の高級住宅街の雰囲気が素晴らしいだのが
今度の「松原庵 欅」はなんたって原宿、表参道大通り沿い。
ビルの4階で一日通し営業ということは、きっとカフェのような形態で
若い人に美味しいお蕎麦を出してくれるのだろう・・と思っていた。

がっ!

エレベーターを4階で降りるとこの有様である。

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ドドーン、堂々たる巨大な白暖簾。
由比ヶ浜の店の、寺社のような立派な門に掲げられた白暖簾を
そのままの再現している。
原宿のビル中でも、これをやりますか!

それにしてもエレベーター前は静かである。
店内は空いているのかなあ?と思い暖簾をくぐると

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あれま、きちんと玄関がございました。
料亭の如き、純和風のしつらい。
カフェ風なんてとんだ勘違いだったようだ。

店内に入るとまた蕎麦屋というより料亭のような雰囲気。
しかもこの廊下の感じ、間取りは由比ヶ浜にとても似ている。

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店内は広く全体像がつかめなかったが
賑やかな客席の声があちこちから聞こえ
お客さんはかなり入っているようだ。


今回は3人で行ったのだが
予約をしたわけでもないのに個室に通してもらえて
ますます料亭気分。
打ち合わせも兼ねていたので個室は有り難かった。

打ち合わせと言った舌の根も乾かぬうちにこういう写真はどうかと思うが

「水尾 辛口」
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お料理が来るのが遅かったからと言って立て続けにいくのもどうかと思うが

「伯楽星 特別純米」
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お酒に詳しいアートディレクターM氏は
この徳利に感心すること感心すること。
確かに素敵!
中身も大変美味しいです。

さて本日は3人とも
ランチの「前菜セットA」を「せいろそば」で
頼みました。
前菜4種盛りにお蕎麦がつくコースなのだが・・
(3200円以上のコースだと7種盛り)

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えっ これで4種!とうれしいびっくり美しいプレート。
想像を超える華やかな盛り合わせにぱぁーっと嬉しくなる。。

菊菜ときのこのお浸し(鶏肉も入ってた!)
いぶりがっことクリームチーズ
焼き栗 松葉銀杏 花豆
里芋からあげ

しかも美しいだけではなく、
ひとつひとつがしっかり、とても美味しい。
ひとつ口に入れるごとに毎回「あっおいしい!」と喜べるってすごいことだ。

このプレートにお蕎麦がついて1500円。
しかもこの雰囲気ですよ。
「松原庵 欅」さん、こりゃあまたすぐ来たくなっちゃいますよ〜

鎌倉の店もそうだが、ここは店のスタッフが皆若いのにとても感じがよく、
非常に気持ちいい接客をしてくれるのには感心する。

お昼時のとても忙しい時間だったようで大変そうだったが
いよいよお蕎麦が運ばれてきた。

「せいろ」
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個室と広間の間の黒い御簾もいい演出。

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「松原庵」らしい光沢のある、直線的なラインの蕎麦。
箸先で香るたくましい穀物の香り。
口中でばらばらとほどける束の心地よさ。
素直な蕎麦の香りと甘みを追いかけ

ああー おいしいなあ
またいいお店ができてうれしいなあ

この上、この店は中休みがないのだから
このありがたさは一言では言えない。
11:30〜22:30のラストオーダーまで
何時に来てもいいのだ!
すばらしすぎる!

中休みがないということでついつい油断してしまい
長居してしまった3人。
帰りには店はかなり落ち着いていた。

表参道の欅が、まるで美術館で見る絵のような広間席。
これは「欅」と名乗りたくもなる。

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ここなら「イヴ蕎麦」もいいかも!(^o^)

また表参道のライトアップしてくれないかな〜




.
posted by aya at 09:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月16日

無印良品「たんこぶバンド」


えー実況中継。

15分ほど前に、自宅にて
「靴下を履こうとして椅子の背もたれにおでこを強打」
というギャグのようなことをやってしまい
モノスゴイたんこぶがああ!! (゜▽゜;)

とりあえず冷やしたいけどおでこの端っこ、うまく冷やせない・・
と思ったら、夏に買った無印の「首筋を冷やすネックバンド」が
ぴったりではないですか。
買ったくせにあまり使わなかったんだけど
冷たすぎないところといい、やわらやかさといい、縛り付けやすさといい
これまさに「たんこぶバンド」!

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「たんこぶバンド」という
果てしなく需要の無さそうな商品名が我ながら気に入ってしまい
それが言いたいがためにわざわざ写真も撮った私・・



なんでもいいけど痛い。




posted by aya at 21:20 | Comment(9) | TrackBack(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月15日

群馬・前橋「手打そば 浅川」


うわぁーい また来ちゃった!

前橋の名店、「手打そば 浅川」。

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到着が予定より遅くなってしまい申し訳なかったが
おかげで店内は空いている。
人気店ゆえ、混雑すると物凄いことになるのだ。

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本日はおまかせの会席コースでということで
ますます楽しみ。
ああ早くお蕎麦に会いたい!!

るんるんるん〜〜とウッキウキの私の前に
さりげなく ことり、と置かれた
「金砂郷濃厚蕎麦ポタージュ」。

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アウ

んぎゃ    

うああ〜〜〜〜〜〜〜
あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(>_<)!☆!☆!

ちょっとちょっと浅川さん。
のっけからいきなりのストレートパンチですか!

こんな、私を破壊するに十分な凶器ポタージュがあったとは・・

なんという、こうばしさ。かぐわしさ。美しい味わい深さ。
ドロドロ〜ザラザラ〜ぽってり〜  と重い質感の中に
蕎麦の香りと味わいが幾重にも幾重にも重なり
もう何が何だかわからないくらい美味しい!
入店10分後に「もうどうなってもいい!!」と叫ぶのはどうかと思うが
悪いのは私ではない。
美味しすぎるー!
これ、どんぶり一杯飲んだらしあわせだろうなー
でもそしたらお腹いっぱいになってお蕎麦食べられないしなー



「そばのつまみ揚げ」
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このおつまみがまたシンプルなようで大変に美味しい。
胡椒の香り高さ、醤油の香ばしい味わい。
畑のものだけで、こんなにがっつりパンチの効いた
鶏の唐揚げのようなボリューム感のある美味しさが出せちゃうんだなー
感激!


ここで、
「高遠さん、蕎麦となるといきなり元気だねええ。さっきと全然違うねえ」
と可笑しがられたので、ハイちょっと落ち着きましょう(^^;;)
大丈夫、次に出てくるものに麻薬(蕎麦)は入っていないから
普通の人でいられそうです。


「前菜 大根 だし巻き玉子 木の子」
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「赤城鶏の蕎麦米雑炊」
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ん?何だか中国料理店のような香り・・・と思いつつ一口食べると、
おお〜 なんとやさしい濃厚さ。
店主が某名店のスープにビビッときて研究の末再現したというこの味。
お蕎麦屋さんでは出会えない、本格的なスープだ。



「金砂郷 そばがき」
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これまた・・
先程の悶絶ポタージュがそのままカタマリになったかのような
悶絶そばがき。
ウワーン香り高すぎるよう〜、味わい深すぎて味の中に落っこちちゃうよう〜(半壊状態)
もっちりぎっしり、ザク感も素晴らしく
なんかもう・・お蕎麦が出てくる前に素敵な蕎麦達に会い過ぎです・・



そしてここから怒涛の蕎麦づくし!
全部で5種もあるとは着地するまでわからなかったので
うれしいびっくり。

1枚目「満天せいろ」
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その名の通り、一面に散りばめれたホシもまぶしい
「浅川」の「満天せいろ」。

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すっっっっぱらしい香り!香り!香り!!(壊れた)
しっとりとやさしい食感、じわわわわぁ〜と深まる味わい。

相変わらず、「浅川」の蕎麦は形容するに難しい蕎麦だ。
中間色の美しさ。
とにかく、ものすごく美味しいことには間違いない。
おいしい、素晴らしい、大スキ!




2枚目「満天熟成せいろ」
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こ、れ、は・・・
見た目も味わいも物凄い熟成感である。
6日熟成とは恐れ入りました。
むせぶような濃厚な香り、ずっしりした味わい。
熟成特有のちゅるちゅる感が楽しい。




3枚目「金砂郷(超粗挽き十割)」
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「いっこ、ふるいにかけ忘れちゃったんで短い蕎麦なんですけど〜」
茶目っ気たっぷりの店主がニコニコ笑顔で
おまけとして出してくれた十割。

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うっわ〜〜い

これまた悶絶ポタージュ、悶絶そばがきとと同じ香り!悶絶組曲第三章!
蕎麦香中毒患者で蕎麦が長い短いなんてほとんど気にならない私には
強烈なジャリ感も楽しく、ただただ素晴らしい蕎麦・・・かと思いきや。
この十割、香りの素晴らしさの割に意外なほど味わいも甘みも淡い。
それはそれですっきりして美味しいのだが
組曲1楽章2楽章ほどのインパクトはないような・・
それがそのふるい忘れとも関係あるのかな? 面白い!
とにかくこと蕎麦となると何でも
「こんなお蕎麦食べられてトクしたなあ」といい方に考えちゃう便利な私。



4枚目「金砂郷(外一)」
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緑色がかったミルキーな肌。
粗挽きでありながらこんなにもやさしくやわらかな表情。

口に含むと見た目の通りやわらかいのだが
思いのほかしなやかな素晴らしいコシに出会い驚く。
ジャリジャリとした食感、そこから溢れ続ける味わい甘みがまたすばらしく、
ああおいしい〜〜〜 これだいすき〜〜〜


5枚目「金砂郷(粗挽き田舎)」
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これまたなんとも風情ある眺めである。
ザックザクの粗挽きなのに、はかなさすら感じるほどのやさしい姿。
手繰り上げるとふわぁ〜!と
今までの4枚にはない甘皮の香ばしさが迎えてくれる。
見た目の通り、はかなくやわらかな舌触り。
ちょっとはかなすぎて味わい切れない感じがあったが
こんな田舎はとにかく新鮮だ。


デザートは、
「韃靼わらび餅甘皮そばの実クリーム」。

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もうもうもう、とにかく楽しくて美味しくて胸もお腹もいっぱい。
体に蕎麦が満ちると、どうしてこんなにガッチリとしあわせになれるんだろう。

やっぱり前世は蕎麦だったんじゃないかと思うこんな時。



明るく楽しい店主にどうぞどうぞと打ち場も見せてもらうと
こんな面白いものが。

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鉢が動かないようにタイヤの滑り止めつけたんだって!
さすがはアイディア王子 浅川さん。




そしてね、石臼の上にいいもの発見。

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招き猫と共に、ウチの子が!
(拙著「蕎麦こい日記」)


浅川さん、ありがとうございますぅ〜〜〜〜



2010年10月の「手打そば 浅川」




posted by aya at 22:42 | Comment(4) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>群馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月14日

群馬・中之条町「そばきり 吾妻路 」


素晴らしきお仲間達との、愛しき午後。

目指したお店は145号線沿い、この辺りのはずなのだが・・

あ、これかな?

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駐車場の奥、たくさんの車の陰に
趣きのある門が・・・

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やっぱりこれだー♪


門をくぐれば、別世界。

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見事な枝垂梅の古木がまず目を引き、
それぞれの樹木が静かな庭に影を落としている。
秋草の描かれた美しい麻の暖簾は身動ぎもせず、
ただその情景をすっきりと際立たせている。

美しい庭に早くも癒された一同、
ニヤニヤうひゃうひゃ浮かれモードで乾杯!

ここはお酒のセレクションがすんばらしいのでありますよ。

「群馬の地酒利き酒セット」
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馥露酣(ふくろかん)純米 高崎市
淡緑(うすみどり)吟醸  太田市
結人(むすびと)純米吟醸 前橋市

どれも大変美味しいお酒だが
私は特に結人がお気に入り!
すっきりだけじゃない深いコク。
やっぱりその土地で生まれたものはおいしいなあー


「酒肴三種」は
「蕎麦味噌」「じゅんさいとろろ」「螢烏賊とエイヒレ炙り」。

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ミニ七輪で炙るのは楽しいし美味しい!
特に螢烏賊炙りの美味しさに目覚めてしまいました・・・危険〜



「鴨肉焼き」
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そして、このだし巻き卵の大きさは・・・!

「そば屋のだし巻き」
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二人前とありますが大変に大きいです。
オーストラリアのエアーズロックを思わせるほどの存在感。
なんたって卵5個使用っスから!
某八好き八八亭店主の「8個卵焼き」未体験の私には
過去最大の眺めであります。
取り皿に取るとふっくらふわんとしただし巻き、
瞬く間に売れました〜


サプライズはだし巻きのみならず。

「黒龍 いっちょらい」
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単体だとどうサプライズなのかわかりませんよね。
では「にしん」と並べてみましょう。

ジャーン!

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ドカーン。
うっかり泳いでしまいそうな水面の広さにはびっくり。
大胆素敵な演出に一同またひとしきり盛り上がる。


素晴らしい仲間とおいしく楽しくニッコニコ。
しょっちゅう大笑いしながらの、
しあわせな蕎麦前時間。



「芥子切り」
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普段「変わりそば」を頼まない私には
人生2回目?の芥子切り。
これは前回食べたものよりも香りはずっと軽くさっぱりとして
香ばしい胡麻のよう。うわぁー いい香り!
それが口に含むと突如ズシッとオイリーで豊かな芥子の味わいに。
更科のようにつるつるとした平打ち蕎麦。
みっちり密な肌がバラバラとほどけてゆく様が心地よい。

「もりそば」
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ふわぁーと淡く香る密な肌。
口に含むとパキッと硬めの輪郭線とすべらかな舌触りが印象的だ。
噛みしめるうちに、最初に感じた香りが甘みを増してゆき
ああ〜 しあわせだなあー

みんなで食べるお蕎麦は最高だなあー




外を見やれば静かな庭。

秋の日差しに最後の一葉が揺れている。


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posted by aya at 17:06 | Comment(6) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>群馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月12日

アンシュ猫ブログ!


日本が世界に誇り世界が宇宙に誇る、
超絶異能のジャズピアニスト!

このブログにご登場いただく時はいつも
あまりにももったいなくて
「アンシュ」としてご紹介させていただいておりますが

本日は胸張ってお名前で書かせていただきます!


敬愛する山下洋輔さんが飛鳥新社Webで連載している
猫ブログ「猫ラシドレミファ♪」。

その最新号に私が某美猫嬢と写真付きで出演していまーす!

うあは〜い やったあ

山下洋輔さんは音楽のみならず
文章も最高なのでこのブログも本当に面白いです!

是非見てくださいねー!

山下洋輔の猫ラシドレミファ♪


posted by aya at 23:32 | Comment(2) | TrackBack(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月11日

渋谷東急東横店「総本家 小松庵」

なんだかんだでしょっちゅう来てしまう、
渋谷の駅上、デパ上蕎麦。

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渋谷駅で乗り換え時間が20分しかなくても
エレベーターに乗って9階で降りれば正面にこの店がある。

しかも11時〜22時30分まで中休みなし。
ここにくれば何時でも、さささっと美味しい蕎麦がたぐれるのだ。


「生粉打ち」
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蕎麦が運ばれてきて驚く。

まだテーブルの上に置かれただけ。

顔を寄せてもいないのに、ふわぁーーっ と、
さわやかなかぐわしさが私を一瞬で酔わせたのだ。

ええ〜 そんなに香ってくれちゃうの!


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きめ細かで均一な、美しい肌。
たぐりあげてあらためてその香りの素晴らしさに驚く。

うあー うー おいしい おいしすぎる どうしよう・・

と食べる前から目が開けられないほど美味しがってしまう。

口に含むと、つるりムニュンと柔らかな肌。強靭なコシ。
かみしめるごとに味わいは深く甘くなり・・
ああ もう美味しすぎる。
蕎麦とはこんなにも豊かで、奥深く、美しい穀物なのだ。

昼下がりのガラガラの店内で、
感極まって目を閉じたままやや斜め気味で
蕎麦と二人きりの世界に浸る変な客一名。

ああー 今日も来てよかった!


値段的にかなりの高級店ではあるが(生粉打ち1160円)
やっぱりついつい来てしまう。

欲をいえば「せいろ」「生粉打ち」「田舎」の三種盛りを
是非やってほしいな!!
(天ぷら付きなら今でもあるのだが〜)



2010年10月の渋谷東急東横店「総本家 小松庵」


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2011年11月08日

鎌倉「手打そば 段葛 こ寿々」



段葛の、美しき店。


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これ以上を思いつかないほど完璧な佇まいである。
一軒の蕎麦屋が、古都の参道に添える一層の趣。
町の宝と言っていい眺めだ。


こんなに美しい蕎麦屋が段葛というムードあるメインストリートにあって、
手打ちの美味しい蕎麦を出す店で、
しかも中休みなしでやってくれているというありがたさ。

もうそれだけで泣いてもいいくらい素晴らしい。


昼下がりの段葛で一杯。

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焼き海苔と、お酒についてくる蕎麦味噌。

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蕎麦は、大きな笊にざっくりと
素朴な姿でやって来る。

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白っぽい肌に黒くはっきりとしたホシ。
写真で見るとそうでもないが、実際はふっくらとすこし太めの蕎麦である。
やさしく上品な蕎麦の香りに誘われ口に含むと、独特の強い弾力。
そこからふくらむ美しい甘み。
太めで密なので重量感があるが、スルンスルンと涼やかにさっぱりと食べられる。




限界まで電灯に頼らず外の自然光を招き入れた店内。

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私は自然の光の下眺める蕎麦が好きだ。


光に透かしてその肌に、見入る。

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2011年11月06日

横浜駅相鉄ジョイナス地下街「手打ちそば 一茶庵」


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えーっ ここ書いちゃうんですかぁー

という店である。

私にとってはそれくらい懐かしく気恥ずかしいような場所。
横浜育ちの私、何せ地元過ぎる。
記憶は定かではないが初めて自分ひとりで入った蕎麦屋かも、しれない。

「大学生になって初めて一人で外食する機会が増え、
 気づいたらシステム手帳が蕎麦手帳になっていた」
というのが私の蕎麦浸りのはじまりということになっているのだが
よく考えるとその前には灰色の?浪人時代がある。
歌とピアノとソルフェージュの個人レッスンに通うだけの
肩身の狭い、友達もいない、ショボくれた日々。
そういえば浪人時代の歌の先生と自由が丘のさらしんに入り、
先生は鍋焼うどん、私はもりそばを食べた記憶も蘇ってきた。
真冬に何故もりそばなのかと面白がられたのだ。
となるとあの頃からお蕎麦が好きで、浪人の身とは言え
レッスン帰りなどに一人でちょっと蕎麦屋に寄ったこともあったかもしれない。
地元横浜のこの店が最初の一人蕎麦屋体験だった可能性も高い。


この店、「一茶庵」と言ったってあの名高き「一茶庵」とは
大分雰囲気が違う店である。
いや私からすれば、あの「一茶庵」がこの「一茶庵」とだいぶ違うのだ。
こちらは「おらがそば 一茶庵」。店名の通り信州蕎麦の店で
「信濃そば(冷)」「長野限定辛味おろしそば」なんてメニューがあったりする。

今日何年ぶりかで食べたが、
まあ 懐かしいということはこういうことか!
中学の同級生を食べている気分である。(えっ)
「そうそう、これこれ、プッッ(笑)」
という親しみ。
「いいところも、そうでもないところも全部オッケー大好きよ!」
という気になってしまう。



「もりそば」
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数年前にジョイナス地下街が改装して
別の店のように綺麗になった店内。

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太めだが、なんとなくふんわりと軽そうな肌。
食べてみると見た目の通り、重さ食べにくさはまったくない。
ふわほにょのんびりと食べられる田舎そばだ。
たぐりあげた香りはちょっと水っぽい感じなのだが
食べてみると、あああああ なんと懐かしや この甘さ。粉の香り。

これこれ、これなのですよ、ふわほにょおいしいのですよ。
最後の方、かなりうどんも混じっちゃっていたりしたが
もうなんだってかんだって「一茶庵」である。同級生気分である。
楽しいじゃないか!今日はうどんも食べられてトクしたよ!

汁につけて食べるということもしたくてたまらなかったが
この甘さと粉の味わいを楽しみたくてついに最後までつけられず。

蕎麦後、蕎麦湯を飲みながら汁をひと舐めしてまた目が覚める。
この甘く濃い味わい。寸分違わず昔のままだ。
ウワーありがたい。これですこれ。なつかしい。


そこへ洋服店の買い物袋を賑やかにいくつも抱えた、20歳くらいの女の子が一人。
つけま にショーパン、金ラメトレンカ、ファー付きブーティーといういでたちで
(意味不明な方は検索を)
ふうーとホッとしたように座り、店のおばちゃんに「牛丼!」。

「ハイ牛丼ね〜」
にこやかなおばちゃん。まるで女の子のお母さんのようだ。


そうだよねえー
こういう店はひとりでホッとしてごはん食べるのにいいよねー


あの頃の私は全然違う地味なタイプだったが
女の子を自分にちょっと重ね合わせて、
どんな私がここに座っていたのだろうと考える。







.
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2011年11月05日

鰈を喰らう日々

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知り合いのお寿司屋さんがカレイをたくさんくれたので
一人粛々と消費する日々でございます。
魚は2尾でもフォークは一本でございます。

肉は煮たいが魚は焼きたい私はひたすら塩焼き!

EATALYで試食して惚れ込んで買ったオリーブオイル
Segreto Mediterraneoをかけると夢のように美味しい〜
これ使うと何作っても自分が天才かと思っちゃいますよ(^o^)

家には「蕎麦と名のつくものは持ち込み禁止令」を自ら出しているので
蕎麦だらけになりすぎないように、
肉魚野菜の摂取に努めております!
(とか言って今日も銀座でしっかりたぐったのだが・・)









posted by aya at 22:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月04日

神田「眠庵」(八種もりの会)


11月だというのにぽかぽか日和の文化の日。

神田・眠庵恒例の「八種もりの会」夜の部に行ってまいりました。

今回はまた、すごかったですよ〜

いつもどおり一枚目のみ、笊にのってやってきます。
(2枚目からはお椀に盛られてきたものを「セルフ盛り」)

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1枚目「山形」09年、品種は「最上早生」。
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ムワァーー!!

こっ これは・・・

以前ここで出された幻の香り爆発蕎麦、北海道は倶知安のあの蕎麦を
彷彿とさせるかのような物凄い香り。
熟成のプロが玄蕎麦のまま2年熟成させただけあって、
むわんむわんの濃厚さ、もう一枚目から完全にノックアウトである。
見た目の直線的なラインが印象的だなあーと思ったら、
食べてみると今まで出会ったことのない、やさしい不思議な粉感を感じる。
輪郭線がはっきり感じられるのも眠庵では珍しい。
というか一枚目から既に完全恍惚状態で
メモを取るのが早くもイヤになってきた。
はあああ・・・おいひい・・・・・


2枚目「宮城」10年、品種は「常陸秋そば」。
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ムワァーーーー!
これまた物凄い香りの濃厚さ。
先程の山形よりは軽やかで、香ばしい香り。
たぐりあげただけで「おいしーー!」と叫んでしまった。
これまた輪郭線や角がハッキリ感じられ、噛みしめるとコシもしっかり。
これほどしっかりした食感の蕎麦は眠庵では初めて食べた。
しっかり噛みしめる分、甘みが増したい放題増していき・・
濃厚・・おいしい・・あまい・・だいすき ひー



3枚目「福島」10年夏蕎麦。
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ムワァーーーー!

もう分かりました。
今日はこの「ムワァーーーー!」がスタンダードなんですね眠庵さん。
省略すればいいのだが、やはり正確を期すため(?)
正直にしつこく書かせていただきます。

しかしこの蕎麦・・・
店主の説明によると
「農家さんから品種はキタワセと聞きましたが、
 打っているとこれは会津のかおりです」。

面白い!

でもね。
このお蕎麦、箸先でたぐりあげた香りは大変香ばしく素晴らしいのだが
食べてみると味と香りがぜんぜん違って、
北海道の蕎麦でたまに出会う、個性的な香りがするのですが〜

・・・やっぱりキタワセも混じっているのでは・・?

と店主に聞いたら、なんとその香りこそが「会津のかおり」らしい。
品種名が品種名だけに、面白い!



4枚目「鹿児島」09年、品種は「春のいぶき」。
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「春のいぶき」はあたらしい品種。
名前の通りの爽やかで明るい姿。
これまた書かせていただきます、「ムワァーーーーー!!」
熟成らしい「甘さ」や「たくましさ」だけでない、
軽やかな美しさをも併せ持った熟成感にうっとり。
熟成蕎麦には美しさや清らかさの要素が不可欠なんだなあーと
つくづく実感させられる。
この蕎麦もまた、1枚目「山形」に似た不思議なやさしい粉感があり
噛み締めるとその粉感から味わいと甘さがジワーッとあふれ出る。
あー すてきだー おいしいなああ・・・


5枚目「長野」11年新蕎麦、信濃一号
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キターーー!
ちょっとちょっと、これは今回一番かもしれません。
深く、濃く、こうばしく、かぐわしく、何もかもが豊か!
私の走り書きメモには
「爆発 満月 大きく満ちる。たりないものはない」
と書かれています。もう完全に壊れております。

でも本当にそんな感じ。
香りが大きい。
美味しさが大きい。
しあわせが満ちている!
おいしーーーーい!


6枚目「北海道」11年新蕎麦、江差
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あのー
こうも香り爆発最高に美味しい蕎麦だらけでは書きようがないんですけど・・
と思った矢先に、この北海道。
箸先にたぐると、フワァ〜っとまろやかなかぐわしさ。
十分にかぐわしいが、
香り爆発系揃いの本日の出場蕎麦達のなかでは品が良い印象。
やや太めに打たれ、そしてこれまた2枚目宮城と同じように
眠庵では初めて出会った強靭なコシを持っている。
弾力を楽しむうちに、最初殆ど感じなかった甘みがほんのりとふくらんできて
そのかそけき情緒が、爆発系の中にあって魅力です・・



7枚目「徳島」09年、在来種。
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やや太め、ふっくらとやさしい姿。
徳島大好きの私はここで再度壊れまして、
壊れながら頭に浮かんだフレーズに一人ウケしてました。

「もう香りが鼻に入らない・・・」


本当に、今日は濃厚かぐわしい蕎麦続きで頭のてっぺんからつま先まで
美味しい香りに染まった気分。

「美味しすぎてトランス!!」
「ムワァー ムワァー ムワァー」

とメモにはあります。



8枚目「福井」05年、大野在来種。
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いつもこの蕎麦会のトリを飾る福井大野在来種。
05年、物凄いヴィンテージものの登場である。

静かな滋味溢れる、たくましい香り。
なんという香り高さ。なんという美味しさ。
噛みしめるとなんとも個性的なやさしい食感で
粉と粉がそっと手をつないでいるのが見えるようだ。
独特のはかなさが、大切に食べなくてはという気持ちにさせるが
それにしては味も香りも甘さもたくましい。
穀物の生命力というものを感じさせられる。




お酒もおつまみもおいしいものが沢山あったのに
ブログではそこまで手が回らず・・

あっお酒は青森の「喜久泉」というのが美味しかったでーす!






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2011年9月の「八種もりの会」
2011年7月の「六種もりの会」
2011年5月の「眠庵」手挽き蕎麦
2011年3月の「眠庵」
2011年2月の「八種もりの会」
2010年11月の「八種もりの会」
2010年9月の「八種もりの会」
2010年7月の「八種もりの会」
2010年4月の「八種もりの会」







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2011年11月03日

新橋「伍法」


新橋の路地、というにふさわしい
新橋の路地中の路地!

ロケーションからしてムード満点の蕎麦屋である。

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路地裏に一際目立つ真新しい外観。
こちらの姿勢もスッと自然と伸びるような、端正な佇まいだ。

こんな店では蕎麦だけでなく
是非とも一杯いきたいところ。
おあつらえ向きに今日はお酒大好きな芸術家のお二人と来たのだ!

ここでは今の季節、
手取川、白瀑、開運、雨後の月、繁桝から選べる
「ひやおろし飲み比べ」が人気なのだが
呑兵衛のおふたり、何故か目もくれずぬる燗一本!


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お酒を頼んだら出てきた「ゆでピー」と「うなぎ」。
演出も美しく、ユニークで楽しい。


ここでハプニング。
カメラの電池がなくなった!!

携帯電話のカメラあるけど携帯ってシャッター音大きいですよね・・
でも背に腹は替えられじと
向かいのテーブルの飲み会グループが盛り上がったタイミングを狙って

「バシャッッッ」

うわっなんて大きい音、ごめんなさい!!と縮み上がったが
同席の酔っぱらいお二人は撮ったことに気づいても居らず
片方の御仁は目が開いているかも怪しい状態に・・(^^;;)



「せいろと田舎の二色もり」
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おおお〜 メニュー名に偽りなし。
二色と言ったら二色。
白と黒の対比が鮮やかだ。


「せいろ」
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軽やかに空気を含み重なる二八蕎麦。
香りは穏やかめだが、程よいコシの中に
ふっくらとした粉の甘みがふくらんでくる。
北海道は雨竜郡雨竜町のキタワセだ。


「田舎」
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ムワァーっと濃厚に香る、甘皮のたくましい香り!
色も黒いが香りもしっかり黒い。
そしてこの田舎が独特の食感で
つながりも、味も香りも全てが濃厚ながら
スルスルとすべらかな肌だけが妙に軽やかなのだ。
ムワァー、スルスルー、じわぁーっ

ああ 楽しいなー
おいしくていい夜だなあー


聞いてます〜?
おじさん! サドさん!






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posted by aya at 01:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>港区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月01日

明治神宮前「玉笑」


裏原宿の遊歩道、通称キャットストリート。

年々見違えるほどきれいに賑やかになってしまい
もはや裏というより観光メインスポットの雰囲気。
猫もおちおち通れなさそうだが、
パタゴニアの手前あたりに、当に猫が通りそうな、
隙間のような小さな路地がある。

その猫道が、わたしにとっての「玉笑」への近道だ。
路地の先には神社もあり、店の付近はすっかり静かな住宅街。

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付近も静かだが店内はもっと静かだ。
テーブルの間隔がうんとひろく、ギャラリーのような空間。

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席に通されまずこの薬味入れに衝撃を受ける。
こ、この素敵さは一体・・!
これだけのセンスにして作りは子供の工作のように無邪気なところがまた憎い。
どんな作家の作品なのかなぁぁ

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「そばがき」
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個性的な蓋付きの器でやってきた「そばがき」。
「焼き畑農法、手刈り天日干しの蕎麦の実で作りました」とメニューにある。
それは大変素晴らしいのだが、せ、1680円という
私の知る限りでもかなりの高級そばがきであることに
自然と緊張感が高まってしまう。
さてこの蓋の中にどんな高貴な方がひそんでいるのか・・


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これが超絶な美味しさだから困る。

うわー なんでしょう この素晴らしすぎる香り
フレッシュ 美しい ふくよか 香ばしい 甘い 濃厚 たくましい
とにかく蕎麦の香りの素晴らしさを集結したような
とんっでもなく美味しい香りである。
超粗挽きのザクザクとろフワの食感も最高で悶絶・・・
・・しているうちに一瞬で1680円が目の前からなくなってしまった!!
悶絶閉眼中、盗難に遭ったかと思った(^^;;)




「粗挽きせいろ」
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「玉笑」の粗挽きの肌。
久しぶりに近くに眺め、あらためてその美しさに呆れる。

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たぐりあげ目を見張り、
口に含んでもう目が開けられなくなった。

なんというかぐわしさ。
なんという繊細な、しかし凛とした貴い粗挽き感。

「慈久庵」の蕎麦を彷彿とさせるみずみずしい粗挽きの肌からは
美しい穀物の香りが溢れ続け、それは味わいとなって舌の上に溶ける。

物凄い蕎麦だ。
もう私は完全にノックアウトされた。

しかし、これまた大変に品がよろしい盛りなので
一生懸命少しずつ食べたつもりなのに本当に一瞬で居なくなってしまった。
今度こそ本当に盗難に遭ったかもしれない。
カマイタチみたいなソバイタチというのが居るのかもしれない。




そしてこの店には禁断の、ズルぅ〜〜いメニューがある。
どのへんがズルいかと言うと
「そんなの美味しいに決まってるじゃん!」という
ズルさである。
この店が恵比寿にあった頃からの人気メニューだ。

その名も「熱もりせいろ」。
ただの熱もりでないところがなんともズルイ。


ジャン!

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ただでさえ美味しい熱もりのお蕎麦を溶き卵で食べたら・・・
「そんなの美味しいに決まってるじゃん!!」。

ちなみに「お薬味(納豆)」とあるのは
「熱もり納豆」というメニューである。
普通の「熱もりせいろ」はこんな感じで。

「熱もりせいろ」
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熱もりの蕎麦は、「粗挽きせいろ」とは違い
微粉のふっくら、中太の蕎麦。
熱々のかぐわしいふっくら蕎麦だけでももちろん美味しいのだが
これを卵入りのつゆで食べた日には。

生卵のゆたかな味わいと
汁のコクと
蕎麦の甘みと食感と
まあ もうなんだか形容不可能悶絶世界!!

ああズルイ!ニクイ!憎すぎる!!
毎日食べたい!


これでもうちょっと親しみやすい値段設定だと最高なのだが・・
(そばがき1680円、上品盛りのお蕎麦1050円×2枚食べてもあと1軒行けそう・・)


たまに行けたら嬉しい、贅沢時間。


キャットストリートに小さな路地を見つけたら。
あとはきっと、猫が案内してくれますよ〜





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posted by aya at 23:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする