2017年05月02日

京都・長岡京「牽牛」


関東の人間からすると「長岡京」という駅名があることからして
御伽の国の世界である。
長岡京ってあの、歴史の時間に習った、桓武天皇の長岡京ですよね??

ドナルド・キーン氏が初めて日本に来た時
夜行列車が「関ヶ原」の駅に停車して思わず涙したという話を聞いたことがあるが
歴史深い街の名前はその響きだけで十分に感動的なものだ。

駅を降りたらそこは8世紀の長岡京、のわけはないが
そんな楽しい妄想に駆られつつ、
でも目的地は例によってまたまたお蕎麦屋さん・・(* ̄∇ ̄*)


ん?お蕎麦屋さん?

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路地を入ってすぐの小さな店はご近所の神社の幟のせいもあってか目立たない。
「神足(こうたり)神社」ってなかなか読めないですねえ、
ちなみにここは住所も神足。



外観に「蕎麦」の文字はないし店名はなんとアルファベットだし
何の店かもわからない。
初めてやって来た者にはなかなか入りづらい雰囲気だ。

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でも近づけば「蕎麦切り定食」の小さな看板があるので
エイヤと扉を開けてみましょう〜〜

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「いらっしゃいませ!」

迎えてくれた奥さんの感じの良い笑顔にホッとする。
店内は玄関で靴を脱いで上がるようになっていて
右手にカウンター、左側が座卓の席。
カウンター内ではどことなく淡々と落ち着いたムードの店主が静かに調理をしている。
何組かの先客は皆常連さんらしくいかにも慣れた雰囲気。
奥さんは見慣れぬ顔である私に
「こちら、初めてですか・・・?」
と笑いかけ、メニューの説明をしてくれた。


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説明と言っても簡単です。
こちらのお昼のメニューは「蕎麦切り定食」のみ!
なので入店すると自動的にそのメニューを食べることになります(^^)
しかもここは夜の営業はなく昼のみなので
(以前は予約貸切で夜の会席料理、居酒屋としての営業をしていたそうだが最近はしていないらしい)
現在はとにかくこの「蕎麦切り定食」のみのお店となっております!
おもしろい〜〜〜〜

しかも壁にはあちこちに
「お得な回数券販売してます
蕎麦切り定食チケット 11枚綴り 10000円」
という張り紙があるので、いかに常連さんが多い店かが窺い知れるというものだ。



「蕎麦切り定食」
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「冷ざる蕎麦」
「鯛めし」
「かしわと山菜の酢味噌かけ」


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ピッカピカに輝く蕎麦は見た目以上に密度が濃く
たぐり上げるとずっしり重量感がある。
重くてツルツルなので箸から滑り落ちそうな感覚すらあるほど。
むわ〜と甘い香りとつるんつるんの舌触りは
乾麺に似た印象を受けるほど整っていて
噛み締めるとふわんと粉の甘みが広がる。
外二、北海道の手打ち蕎麦。
汁はやや甘め、こっくりとした印象のもの。


セットのご飯は日替わりで、今日は「鯛めし」。
京都という土地のイメージからすると魚の香りがガツンと感じられる
ややたくましい感じの鯛めしだ。
「鯛めし」にしても小鉢の「かしわと山菜の酢味噌かけ」にしても
やはりお蕎麦やさんというよりは料理屋っぽいメニューで
本当に個性的な面白いお店だなあ〜


帰り際も奥さんはカウンターから玄関のところまで出て来てくれて
ニコニコと実に感じよく京都産の蕎麦のことなどを話してくれた。


お昼のみ、「蕎麦切り定食」のみの小さなお店。

京都の郊外で、常連が通うこんな蕎麦文化があることに
なんだか私まで嬉しい気持ちになって白い暖簾を潜って出る。









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2017年04月29日

京都・京田辺「手打ち蕎麦 楽庵」


今月オープンしたばかり、ピッカピカの新しいお蕎麦屋さん♪

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開店直後だというのに駐車場が満車とはすごい人気。
青空に看板の白い文字がまぶしく映える。


入り口にはお祝いの花が並んでいる。
立派な胡蝶蘭ばかりでこれまたすごい。


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開店前からたくさんの人に応援されてるお店なんだなあー



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賑やかで楽しそうなランチ。
限定30食って結構多いような・・・
駐車場も満車だし、なんだか扉を開けるのが怖いなあ、
いっぱいだったらどうしよう


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うわーやっぱり満席!?
と思いきや、辛うじて一つだけテーブル空いてました。よかった〜〜
(混んでいる時は天井を撮影(^^))


テーブルにつきあらためて眺めると
店内は活気に満ちた素晴らしい雰囲気。
色味はシックだが明るいインテリアで
店名入りのTシャツに黒い三角巾でバシッと決めた女性スタッフ達が
元気に甲斐甲斐しく働いている。
何よりお客さん達の楽しそうなこと!
なんとなくお昼食べてますーというのではなく
楽しく美味しいものをここに食べにきました!と華やぎが
どのテーブルにも感じられる。
東京の人間からすると京都という場所とお蕎麦というものは
イメージとしてあまりリンクしづらいものだが、
こうしてお蕎麦がガッチリ愛されているのを見ると私まで嬉しくなってしまう。
BGMは軽快なジャズピアノトリオ。


ランチセット以外のお昼のメニューは基本的にお蕎麦のみ。

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「楽庵」には「蕎麦ピザ」「鴨ロース」「鶏肝煮」など
いろいろ美味しそうなおつまみがあると聞いていたので
それは夜のみとはちょっとがっかり。



でもお蕎麦で昼酒っていうのもいいですよね〜

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「もりそば」
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「もりそば」にも煮物の小鉢がついているのが嬉しい♡
(日々蕎麦だらけな栄養の偏りを気にしてるので(* ̄∇ ̄*))


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ムンと香る強めの野生、ややなまなましい水のような香り。
端整な極細で、表面がくっきりと硬めなので
その繊細な舌触りが余計際立って感じられる。
噛みしめるとややポキポキした食感なのだが
極細なのでくちゅっと食べやすい。
これはきっと北海道のお蕎麦だ、と確信していたら
やはり北空知の蕎麦でした (≧∇≦)/


蕎麦汁は濃厚で甘め。
そして実はさっきから大変楽しみにしてることがありまして・・・
うふ。
ここは「もりそば」にうずらの卵がついているんです!
お蕎麦はどーしてもお蕎麦だけで食べたい奇病を患って久しいが
なんたって元々浅草「尾張屋」育ちの私
うずらの卵の誘惑には負ける。

しかもこの汁のこの感じは
「大阪某店での超不思議な楽しい体験」
を思い出させるのだが・・・

(≧∇≦)

 (≧∇≦)

やっぱりだあー!
こっくりと氷砂糖のような甘さを感じる蕎麦汁にうずらの卵を入れると
なんとチョコレートな味わいが生まれてしまう摩訶不思議現象。
(飽くまで私の感覚です(* ̄∇ ̄*))
チョコレートをはじめとする甘いものや甘い味付け全般苦手な私なのだが
このチョコレート系汁は個性的で楽しい美味しさだ。



「ランチ」
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(チョコレートワールドに脳がトロけたかなんと珍しくピンぼけ〜ショック(T_T))


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ワカメそば
ちくわの2色揚げ
れんこんのきんびら
小松菜となめたけの和え物
千切り大根



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そしてサイドメニューでも頼める炊込みごはん。

ランチのお蕎麦は(温・冷)から選べるようになっている。
あつものの出汁もやや甘め、塩分も控えめ。
おかずも老若男女、子供にも愛されそうなやさしい味つけだ。


デザートの
「ブラウンシュガーのシフォンケーキ」
「蕎麦粉のシフォンケーキ」
ってのもいいメニューだなあ〜
人気の秘密はこんなところにもありそう。

私は断然、蕎麦粉のシフォンケーキのほうで!
蕎麦が入っていれば何でも大好き (≧∇≦)

「腰砕け猫にマタタビ我に蕎麦    彩子」









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2017年04月22日

福井・永平寺「けんぞう蕎麦」


ルーツの4分の1が福井県のせいもあってなんとなく福井に親しみがある私。
武生という地名や永平寺のイメージにも憧れがあるので
福井に来るとありふれた景色もしみじみと目に映り旅情に浸ってしまう。


四月、のどかな住宅街。
静かな通りに春の陽が遊び、ああいいなあ・・・
と浸っていたら

ナンデスカあのお祭りみたいのは!?!?

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付近には店なんて一軒もない住宅街にこの人だかり。
遠目にはお祭りにしか見えなかったが
私が目指してやってきた「けんぞう蕎麦」の行列だった。
この店はおつまみの類はほとんどないので、
みんなひたすらこの店のお蕎麦が食べたくて並んでいると思うと
すごい人気のお蕎麦なんだなあー



早速私も中に分け入って名前を書き、しばらく付近をお散歩。
ようやく玄関のベンチに座れました(^^)

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玄関脇では「けんぞうプリン」と「けんぞうソフト」の販売があり
お腹の空いたお客さんたちの熱い視線を集めている。


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今日は暑いくらいなので
ついに玄関で立ったまま「けんぞうソフト」を食べるおばちゃまも出現。
甘いものには興味の薄い私だが
「お蕎麦の風味香る けんぞうソフト」
と書かれると俄然気になっちゃう〜
どんなかな?おいしいかな?(≧∇≦)♡


やっと名前を呼ばれて席に着く。
客席は靴を脱いで上がる畳の広間。
もちろん満席で、全て座卓なので椅子席の店より密度が高い印象。
でもそれがかえってここの町内の宴会にでもお邪魔した気分で楽しい。

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「五合蕎麦」「十合蕎麦」という大人数用の大盛りメニューがあるせいか
意外とグループ客も多く、ぎゅうぎゅう賑やかで楽しい雰囲気だ。



メニューはシンプル。

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さすがは越前、和紙どころ。
手漉き耳付きの和紙に墨痕鮮やかに書かれたメニューが清々しい。
「おろしそば」と「けんぞうそば」の違いは・・・と思ったらテーブルに説明がありました。



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「けんぞう蕎麦」はもりそばを辛味大根の絞り汁につけるスタイル。
よかったー、これを頼めばお蕎麦をお蕎麦だけでも味わえる(≧∇≦)♡
そして「おろし蕎麦」というのはいわゆるスタンダードな「越前おろし蕎麦」、
ぶっかけスタイルですね。
福井の「越前おろし蕎麦」の大ファンの私ではあるが、
やはりお蕎麦をお蕎麦だけで味わうことはどうしてもしたいので
「けんぞう蕎麦」で決まり (≧∇≦)/





「けんぞう蕎麦」
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おお〜 いかにも香ってくれそうな黒い肌。
ぐわっと潔い勢いを感じる盛り付けもなんだかこの店らしくかっこいい。




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うわ

えーーーーーー!!

町内のお祭気分でなんとなくのんびりと待っていたら
突然恍惚の大海原にダイブしてしまいびっくり。
なんという、期待を超えたすんばらしいかぐわしさ!!
濃厚に香る、黒くたくましい芳ばしさ、しかもそれが軽くてフレッシュ♡
食べずとも香っているだけでしあわせ〜〜
食感がまた個性的で面白い。
表面にこまかーーい気泡のような穴が開いたような、
ビスクドールのようなサラサラスルスルした肌。
噛みしめると角のないぶわんとしたような質感で、
ふっくら軽いようなずっしりふるんとしたような不思議な食感。
(群馬などで出会える肌の粗い手作りこんにゃくにも似たイメージ?)
味わいはみずみずしくすっきりしてるのにしっかり濃厚で、
何より黒いたくましさがムンムンではなくフレッシュに澄んでいるところが素晴らしい。
おーいーしーいーーーー!!
あれだけの行列ができる訳がわかりました。

でもね、でもですよ、これじゃあお蕎麦が美味し過ぎて
せっかくの紫大根絞り汁につける気が全くおきないんですけど・・・
(私は何が何でも蕎麦と二人きりになりたい大悪党なので
汁をつけないのはいつものことだが今日は意識してつけるつもりだったのに)

いやいや、でも!
福井のおろし蕎麦ファンとしては今日ばかりは、つけますよー!




「けんぞう蕎麦」の蕎麦汁
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うわー なんと鮮やかな紫。
紫大根の絞り汁なのでこんなにも美しい紫なんですね〜
この絞り汁の中にいわゆる蕎麦汁を入れてつけ汁にするわけだが
ここの蕎麦汁は単体で飲むと驚くほど塩辛く甘みもバッサリ断ち切ったかのようにない。
日頃甘い味付けが大の苦手の私がそう感じるのだからかなりの断ち切りっぷりだ。
しかしそれがこの紫大根絞り汁と出会うと、大根の辛味と旨味がすっきりと際立った
たいへん美味しいつけ汁になるのが見事としかいいようがない。
いやーん こんな美味しいつけ汁じゃあ
もう一枚食べたくなっちゃうじゃないですかー




「けんぞうプリン」
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蕎麦の風味と聞くとデザートにも手が出る私。
とろとろタイプのプリンはちゃんとお蕎麦の香ばしさが感じられましたー♡




行列は帰り際にも途切れることなく
玄関付近も外も人でいっぱい。


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駐車場の手前のお花が綺麗だったのでメルヘンチックに撮ってみました。
きのこみたいでかわいい〜(←きのこ大好き

「けんぞうソフト」
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お蕎麦の風味はプリンの方がしっかりめかな?

人気行列店だけに蕎麦ソフトクリームはナイスアイディア!
これから暑い季節はますますいいですね〜♪




posted by aya at 08:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 北陸の蕎麦>福井 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月20日

茨城・境町「蕎楽」


日本一の蕎麦浮気者でありたいと思っている私は
方々のお店で恋に落ちてはレンズ越しに愛の言葉をつぶやき
恍惚耽溺泥酔の危険な日々を送っている。

しかし私がこのお店をどれだけ好きかと言ったら・・・
筆舌に尽くし難いとはこのことだろう。

とにかくここの店主はまったくもってフツウの人ではないので
そのお蕎麦の美味しさは宇宙一級のとんでもないことになってしまっている。
でありながら店の雰囲気は泣けるほどほのぼのとしているのだから
私は行くたびにその魅力にあらためて驚かされヘナヘナのメロメロ、
もういったいこの愛をどうしてよいやら・・・

ここの店主がどんなにフツウでないかはこちらを参照いただくとしまして
http://ayakotakato.seesaa.net/article/179722349.html

春風に乗ってやってまいりました、
大好きな大好きな「蕎楽」!!

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春風に乗ってと簡単そうに書きましたが
私の家からこの店までの道のりはかなりすごいことになっている。
何せ最寄駅がないと言ってもいいくらいの場所にある「蕎楽」ですから
決して便利なところとは言えません。
しかしそんなことはどうでもいいと断言できるほど
すんんばらしい世界がこの扉の中にはあるのですよ〜〜〜


まず入り口に入ると「本日のおすすめ」の看板。
「ゆり根のかき揚げ天もりそば」美味しそう〜〜♡
ん?その隣の72万円って??

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なんと入り口で石臼の販売が行われております(* ̄∇ ̄*)
「蕎楽」はお蕎麦屋さんだけでなく「石臼研究所」として
石臼の製作でも全国に知られた存在なのだ。
http://www.kyouraku.jp/ishiusu/index.html
石臼研究所の奥にお蕎麦屋さんがあるみたいで面白い〜


広々とほのぼのと、居心地がいい店内。

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今日は楽しいでこぼこ三人組でやってきましたので
珍しくお座敷にしてみました♡

「季節のおすすめ」メニュー
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うーん入り口でも見た
「ゆり根のかき揚げ天もりそば」
に惹かれる〜(って毎回惹かれてるんですが)
でも天もりそばにすると天ぷらとお蕎麦がいっぺんにきてしまい
心が千々に乱れてしまうのでやっぱり単品で「ゆり根のかき揚げ」にしよう。


だってねだってね、
私は「蕎楽」のお蕎麦が本当に本当に大好きなんです。
ああああ メニュー見てるだけで涙出そう・・

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初めての方はパッと見てもなかなか把握しづらいかもわかりませんが
素晴らしいお蕎麦が3種類もあります♡
「彩美そば(九割)」
「全粒そば(九割)」
「十割そば」

もちろん今日も全種類いきます!!

その前に・・・♡

「ゆり根の天ぷら」
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気がつけば来るたびにオーダーしているこちら。
「蕎楽」の天ぷらはハリンハリンでかる〜い!
うーん、これはお蕎麦と一緒に食べたらさぞ美味しいだろうなと思わせる
まさに「天もり」向けの天ぷら。



「鴨のロース焼き」
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脂も上品でしっとりとやさしい鴨肉。
意外とこれはここで頼むの初めてかも♡


「舞茸天ぷら」
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舞茸の天ぷら大好物につきこちらも必ず頼んでしまうメニュー。
これもかる〜く衣が飛び散るようにハリンハリンのパリッパリ!
しかも時間が経ってもずーっとパリパリのまま質感が変わらないのがスゴイ。



「そばがき」
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湯気の向こうに、もったりまるく柔和な表樹。


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湯気にのって静かに漂う、王道の誠実な蕎麦の香り。
ふっくらもちぽてっとした舌触り、重くも軽くもない中庸の食感で
ほんわかと穀物の旨みが広がる。
見た目の通りのやさしいそばがきだなあ〜〜



そして・・・・ついに!


「彩美そば(九割)」
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うわああ なんという美しき緑、美しき肌。
あなたに、会いたかった・・・・



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静かで力強い穀物の香り。
香りの濃さとしては思ったよりは濃厚ではないのだが
なまなましさも感じるほどのたくましさなのでかえってすっきりとしたたくましさでいい。
ところが口に含んでびっくり。
ぶわっーーーっとあふれ出すように味が濃い!!
穀物の旨みというものがジワジワと目に見えるように舌全体に押し込まれてくる。
おーもーしーろーいー!!
食感がまた素晴らしい。
ざらざらとした粗挽きの肌は密度が薄いような独特の軽さがあり
噛みしめるとハッとするほど素晴らしい「やわらかなコシ」がある。
「コシってこういうものでした!」と思い出させてくれるような王道の最高のコシ。
いっや〜〜  なんでしょう、この全体の強烈な魅力!

もう〜ほんとに「蕎楽」はすごい、すばらしい、だいすき・・



「全粒そば(九割)」
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こちらは殻をむいた蕎麦の実全てを石臼で挽いた蕎麦。
ぐっと黒く太いが、よくある挽きぐるみの蕎麦とは一線を画す雰囲気が漂っている。
だってこんなに太くたくましいのになんだか軽やかそうな・・・


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箸先から香りを寄せて目がかっぴらく。
ダシ!?塩分??とすら思える超濃厚なかぐわしさ!!
ナンデスカこの香りは!?!?
もう〜〜香りだけで「蕎楽」のフツウじゃない素晴らしさが嬉しくて
笑い出したくなるほど。
食感は見た目から感じた通り独特の軽さがあり、
かなりの太打ちだがむっちむっちというにはやさしい、
むっちんむっちんぽわんぽわんと軽く弾むようなコシ。
しかもこれだけ軽い食感だと全体に薄いイメージになりそうなのに
香りと味は超濃厚という驚きのバランス。
こんなお蕎麦食べたことない!
店主によると今日のお蕎麦は3種類とも常陸秋蕎麦だが
このお蕎麦だけちょっと違う畑の蕎麦らしい。



「十割そば」
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うわあ・・・・
これは大変なことになっております
なんという肌!!なんという輪郭線、表情!!
これはもう絶対にとんでもなく美味しい。
どうしよう。

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あああああ

ああああああああ

そのルーブル美術館展示級の美しさもさることながら

なんという、なんという、素晴らしいかぐわしさ!!
天国のように美しいフレッシュな青緑の香りに一発目から脳が侵される。
これ以上はない、これ以上はない、と
食べる前から首をブンブン振って念仏のように唱えてしまったが
この蕎麦の有り余る魅力が私の全身を駆け巡って
座ったままぴょんぴょん飛び跳ねそうなくらい挙動不審が止まらない。
(まだ食べてません)
香りだけで一人の人間をこんなにおかしくする、その破壊的なかぐわしさに身を委ねたまま
口に含んでさらにシビれる。
極細切りの極粗挽き。しっとりみずみずしく柔らかい、のびるようなコシ。
(十割でこの質感ってありえない!!)
それらすべてが宇宙最高の香りの中にあり
私は完全に恍惚宇宙から帰ってこられなくなった。
この蕎麦の香りと粒子たちが私の全身を星のように駆け巡り
もうなにがなんだかわかりません
多分美味しいって30回以上言っちゃった

ちきゅうのみなさんさようなら

おおおおーーーーん・・・・・





これだけ私を無意味な液体のようにしてしまった「十割そば」であるが
実は食べたのは三分の一枚である(3人で分けたので)。
たった三分の一枚で一人の人間をここまで破壊できるパワーもすごいが
私たちとしてはもうちょっと食べたい思いもあり
これに目をつけました!


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私は天ぷらが乗った冷やしぶっかけが大好物!
しかも「蕎楽」の天ぷらはサックサクで本当にお蕎麦に合うので
これは食べたいですよね〜〜〜

下にあるようにお蕎麦を「彩美」「全粒」「十割」を選べるのだが
これも迷った。
「彩美」の強烈な味わいと粗挽き感で食べるのもいいし
「全粒」のあのものすごい香りとむっちんむっちんの食感と絡めて食べたい気もするし
「十割」・・ああ私をあそこまで破壊した「十割」・・・
ええ〜〜そんな贅沢しちゃうんですか〜〜・
あんな宇宙最高峰のお蕎麦をぶっかけで食べちゃうなんて勿体無い気もするが・・


えい!
今日は楽しいでこぼこ三人組で笑いっぱなしの楽しい日だから
行ってしまえ〜〜

「桜ちらしそば(十割)」
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すごい!!
たっぷりの海老で美しい「十割そば」が見えない。
この、肌が見えないもどかしさと美味しそうさ・・
またまた食べる前からたまらない〜〜


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これまたとんでもなくおいしいーーーー!!!
桜海老の香りが超軽やかにふわあーーーー。
食感も超軽やかにサックサク。
それがしっとりとした粗挽きの十割そばと絡んだら
美味しくないわけがありません。
お腹は結構いっぱいだったのに三人揃っておいしいおいしい言いまくりながら
瞬く間に奪い合うように完食してしまいました(≧∇≦)



全身全霊を捧げ愛に生きた時間の余韻を、蕎麦湯で溶かす。

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この時初めて蕎麦汁を味わったが
「蕎楽」の汁は鰹がしっかりと効きつつ
どこか枯れた小慣れた印象にまとまっていて大変に美味しい。



デザートは
「そばアイスクリーム」
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あまりにも美味しいものの連続、感激の連続で書くのが最後になったが
ここはお店の方々の人柄も、その美味しさに負けないくらい素晴らしい。
私はこの店に来るたびにその全てに骨抜きになってしまい
この愛をどうしていいかわからなくてただただ遠吠えするしかない蕎麦犬である。

こんなにも、こんなにも素晴らしき名店が、
茨城県境町というのどかなところでこんなにのどかにほのぼのと営業していることが
私には奇跡のようにすら思える。


美味しいお蕎麦を食べたい方!
ぜひぜひ、一度「蕎楽」さんに行ってみてくださ〜〜い

恍惚宇宙のブラックホールに落ちないように、ご注意(≧∇≦)/



(帰りにこんな素敵なところに連れて行ってもらいました♡)
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2011年1月の「蕎楽」






posted by aya at 07:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>茨城 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月12日

新橋「新橋ときそば」


今夜は特別にたのしい蕎麦宵だった。

素晴らしき店に酔い、蕎麦に酔い。
しみじみとしあわせな新橋の夜の隙間に
ぽっとりあたたかい雫のように落ちていくような気がした。


私の祖父は新橋で飲むのが好きな人だったらしい。
駅近くの店で「コハダで一杯」ひっかけてから帰るのが定番だったらしい。
顔は私と似ているのにこの世ではすれ違ってしまった祖父。
歌や旅行やお洒落が大好きで、車もお酒も落語も絵画も好きだったというこの祖父には
私はなんとなく親しみを感じていて会いたかったという思いが強い。


祖父が今の新橋を見てどう思うかはわからないが
この路地の眺めを見たらこりゃいいねと思ってくれるのではないだろうか。

暗い路地にぽつんと灯る「ときそば」の文字。

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古典落語の傑作「時そば」を思わせる店名と
この路地のムードが胸をくすぐる。


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店内は左手がカウンター席、奥がテーブル席。

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BGMは音楽ではなく「時そば」の名演が小さく流れているというのがユニークだ。
入り口では電動の石臼がゆっくり回り
カウンター内の厨房では店の人がキビキビと働いている。
まだ早いので空いているが、おいしい時間を予感させる眺め。


メニューにはいかにも飲みたくなるようなおつまみがズラリ。
特にこの最後にある「だし巻き玉子」の楽しさをご覧ください〜

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「だし巻き玉子」「ネギだし巻き玉子」と2種ある上に
「卵一個から十個くらいまで可能です」って(≧∇≦)。
一個も十個もどうやって作るのかわくわくするし
その懐の深さ、書き方が楽しすぎる。
(普通は商品の大きさが決まっていてそれをいくつ頼むか、ってなりますよね)

この楽しい「だし巻き玉子」にも大変惹かれたが
ここは本当に食べたいものばかりなので目移りしまくり。
その上地酒のページには美味しそうな地酒がズラリと並んでいる。

うっ・・
こんなの見ちゃってお酒を飲まないなんてありえないんですけど〜〜〜
しかし私はほんとーーーうに「酒量だけは小鳥」なので
一人で入ったお店でお酒を注文するわけにはいかないのです・・
(5mlのお酒で5秒で酔っ払い15分後に冷めるという人間離れしたサイクルを展開する私には
一人でお酒を注文する資格はない)

というわけで無粋ではありますが
お酒がなくたって美味しいものは美味しいですよねっ


「菜の花ごま和え」
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太めのしっかりした菜の花が見るからに私好みと思ったら
案の定ものすごく美味しい。
ぎゅっとした食感を残した茹で具合で
茎の部分に新鮮な食べ応えがある。
何が素晴らしいと言って甘ったるくない澄んだ味付けが私には最高だ。
(世の中の胡麻和えは私には甘すぎるのが多くて(T_T))
さ〜す〜が〜〜しょっぱなから感激♡


続いて頼んだものはこの店の名物「肉どうふ」。
アレ〜どんなのだっけ、何度も来ているこの店だが、私頼んだことあったかな?


えっ

ナンデスカこのまっくろけのおとうふはぁぁーーーー!


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仰け反る、まっ黒さ。
よく見ようとしても黒すぎて質感がよくわからないほど黒い。
私はなぜか今までこの名物を頼んだことがなかったらしい。
こんな肉どうふ一度見たら忘れないでしょ!!

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何を狙ってこんなぶっ飛んだ黒さにしたのかと思うほどインパクトのあるビジュアル。
つい店主に尋ねると
「赤ワインと醤油で7年間つぎたしつぎたし作ってるうちにこんな色になっちゃって・・」
と謙虚に笑う。
なるほど、ひょっとしたら私がだいぶ以前にこれを頼んだ頃は
ここまでの色でなかった可能性はあるわけだ。

それにしてもこの黒さ、
「マノワール・ダスティン」のブーダンノワール級の漆黒だ。
一体中はどうなっているのか、中まで黒いのか、どきどきとひとすくい。

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きゃ〜 中は豆腐そのままの白さなんですね♡
モダンアートのようにドキリとさせられるコントラストの美・・
とウットリ見入ったのは実は3秒以下で
口に入れてしまったらもうなにがなんだかわかりません。

ナンデスカこのおいしさは!?!?
おいしいにもほどがあるんですけどーー!


うっっ・・・・・


どうしよう、飲みたい。(お酒)

小鳥だけど飲みたい!!

小鳥の分際ではありますがちょっとメニューを見てみよう。
お、メニュー本以外に別紙の「本日のお酒」というのがあるー♪

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ニヤリ。ここは半合からグラスで飲めるので
それならなんとか私でも頼んでいい気がするじゃあないですか〜

早速店主に相談し私の日本酒の好みを伝えて選んでもらったのがコチラ。

「大信州 手の内」
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長野が大好きな私としては嬉しいお酒。しかも何やらドキッとするネーミング。
入り口からキュンとくるのだがその太さのまま味わいを保ってまっすぐ進む感じで
うーーんこれはたいへんに美味しい!
いいのを選んでもらってよかったなあー
うぴっ うぴっ うきゃ(≧∇≦)

・・と喜んでいたら店主がこんなものをくれました。

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「美味しいお水です」。
(お水だけでは写真が寂しいので招き猫さんにもご出演いただきました)

きっと私の様子のおかしさに店の危機を感じたのでしょうね。
店の安全平和と危険予知だいじです、店主さんありがとう!!
仕込み用の湧き水おいしいなあー


さてその「大信州 手の内」を味方にますます魅力を増した「肉どうふ」、
もうとんでもないことになっております。
あたたかい絹豆腐はふるふるやわらかくなめらかで、
その上にのったスジスジしたほぐしたような煮詰まった牛肉が美味しすぎて悶絶!!
真っ黒の部分は赤ワインの味というより
ブドウそのものを感じるようなこっくりとした酸味があり
もうどうなってもいいと思うくらい美味しい。
しかし豆腐は中まで味がしみておらずなめらか上品なので
全体として全然味が濃くなく甘くなくバランスが素晴らしい。
どんなフレンチより美味しいかもと思える、洗練すら感じる至高の「肉どうふ」!!
いや〜〜〜ん これは飲んじゃいますよ〜〜〜〜
(とか言いながらこの日私が飲めたのはなんと半分 ・・
4分の1合で限界って(* ̄∇ ̄*) )



「季節の天ぷら盛り合わせ」
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見るからに尋常でなく美味しそうと思った予想通り・・・
これはお蕎麦屋さんの天ぷらのレベルをはるか越えております!!
車海老、ふきのとう、たらの芽。
食材の新鮮な美味しさをそのまま閉じ込めた繊細な薄衣が素晴らしい。
しかも私の大好物ばかり♡♡♡
特にふきのとうの衣の見事さとスパーンと弾けた春の香りにはシビれました・・・


「蒸し牡蠣」
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生牡蠣もあったが店主のオススメは生より蒸し牡蠣。
私は生牡蠣も大好きだが貝類やイカなどは
加熱した方が味が濃く出て美味しいと思っているので喜んで蒸し牡蛎を選択した。
店主が惚れ込んだ東松島の牡蠣は
クリーミーすぎず磯の香りが上品。おいしいなあ〜


もう今夜は一人で飲んじゃって大暴走気味の私なので
(4分の1合ですけど(^^;;))
お蕎麦もいつもはやらないことやっちゃいます。

ここではいつも「ざる(細打ち)」と「田舎(太打ち)」の
「二色蕎麦(ざるセット)」しか頼んだことがないのだが
先ほどの「肉どうふ」の美味しさが忘れられず
「肉そば」の「二色」にしちゃおうかと!

でも二枚ぶん食べるのはもういい加減お腹もいっぱいだったので
ヨッパライを言い訳に店主に相談すると
「いいですよ、一枚ぶんの量でできますよ」
ばんざーい!じゃあ是非それでお願いします〜〜〜

「肉そば(二色)」
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うわー
なんと美しい、嬉しい、この二色の眺め・・

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うははははは・・・・
あまりの絶景に宇宙を征服したかのような気分になり
顔のニヤニヤと全体の挙動不審が止められない。(←カウンターの一人客)
「ざる」も「田舎」も素朴な粗挽き肌で
ぬったりと盛られた姿はいかにも香ってくれそうな風情に満ちている。



「ざる(細打ち)」
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箸先から濃厚にただよう、たまらぬかぐわしさ。
かすかに生々しさも感じる深い野生と黒い軽い香ばしさのバランス、
これは素晴らしいーーー!!
食感がまた最高で、なめらか密な質感の極細切り、のびるような自在なコシ。
その中にことさらでなくかすかに粗挽きの粒感が感じられるのがニクすぎる。
そのたまらぬ食感の内側から溢れる味わいは意外にも白く澄んで、
その美しさにハッとさせられる。
この野趣あふれる香りと食感にして、この美しい味わい。
あああああなんというニクさ・・・
もう溶けて流れて椅子から落ちたらすみません・・


「田舎(太打ち)」
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見るからにむっちりやわらかそうなみずみずしい肌。
こちらの方が淡めだが野生を感じる香りがほんのりと漂う。
舌触りは角がなく柔らかいのだが容易には嚙み切らせないむっちり密な質感。
モグンモグン噛む蕎麦だが決して硬いのではないところが素晴らしい。
噛みしめるほどに口中に生まれ続けるふくらむ黒い香ばしさに加え
こちらも「ざる」同様美しい白い味わいがひろがるのが驚きだ。
こんな「田舎」な見た目の蕎麦にして、この味わい!

うう〜〜〜ん 今夜は私シビレっぱなしですよ・・・

もちろんお酒のせいもあるとは思いますが
ああああ しあわせすぎる
あああああ

あっ!(lll ̄□ ̄)!!

せっかく「肉そば」にしたのに
いつもの癖で一回も汁につけないでお蕎麦だけで全部食べちゃった!!(lll ̄□ ̄)!!

どうしよう、お腹いっぱいだからとせっかく「1枚ぶんの量で二色もり」にしてもらったのに・・・
でもこの「肉そば」の汁は食べたい。ぜひお蕎麦をつけて食べたい。
よし、せっかく1枚ぶんの量でやってくれた店主には申し訳ないが
もう一回同じのをお願いしよう!


というわけで、じゃじゃじゃーーーん

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デジャヴではございません。
撮影時間によると13分後の事象でございます(^^;;)


この「肉そば」の汁がまた素晴らしく美味しく楽しいことになっておりましてですね・・

このように、先ほどの「肉どうふ」を彷彿とさせる「濃厚な肉汁」と
別に「生卵」がやってくるのですが

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これを店主は
「もしよかったらですが、生卵は肉汁に入れずに別々につけるのがオススメです・・
お蕎麦を肉汁につけた後に生卵につけるというすき焼き風食べ方が僕は美味しいと思うんです!」
と言うのでもう私は俄然嬉しくなってしまった。
それ大賛成〜〜〜〜!!(≧∇≦)/

だいたい私は生卵がだーい好きなので
生卵かけご飯とか鍋焼きうどんとかの生卵をどう食べるかに対しては
笑っちゃうくらい真剣である。
特に鍋焼きうどんや温かい蕎麦など「汁物」の中の生卵は
たっぷりの汁に溶かしてしまうと生卵味が薄まってしまうし結局卵を全部食べられない。
かと言って卵を一口で食べてしまうのはもったいないし味としてもつまらない。
というわけで普段から私はなんとかそこらへんの器を使うなどしてそこに生卵を逃し
「すき焼き風に生卵を後からつけて食べる」ってことをしてるんですよね〜
(ってこんなくだらないことをこんなに字数使ってウキウキ説明する私も私ですが)
とにかくこの時の店主の申し出には私と似た「生卵への真剣さ」を感じ
(実は蒸し牡蠣の話の時にもちょっと感じてました(≧∇≦))
すっかり嬉しくなってその通り食べてみたら・・・

悶絶。

えええ〜〜〜〜・・・
お蕎麦がこんなに美味しいのにこんな美味しい「アイディアつけ汁」作られたら
私は今後どうしたらいいんだ!迷惑です!!
と言いたくなるほど本気でこまる。(毎回2枚ぶん食べなくちゃ)
こんなの反則だぁ〜〜〜


濃厚な肉汁にお蕎麦をつけ、生卵につけ・・・
ああああ・・・

あ!

また一枚あっという間になくなってしまった・・・
こんなにお腹いっぱいなのにこの魔力、すごすぎる。


蕎麦後の蕎麦湯。

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今夜私がこの店に着いた時は先客は一人だけだったが
私がカウンター席でめくるめく楽しい時を過ごしている間に
店の時間は少しずつ色を変えて移っていった。

グループや二人連れ、私のように一人で来ているお客さん。
なんだかんだと店主に話しかけ会話を楽しみたいお客さんもいれば
中にはなかなか気難しそうなお客さんもいる。
店主は、これだけの料理を忙しく提供しながらも
その一人一人に実に細やかに心を配り
冷静さと謙虚さ、そして誠実な温かさをもって笑顔を絶やさず接していた。
耳に入ってくる店の音を聞くともなしに聞き、店の時間を眺めていた私は
だんだんと、さらにこの店に魅せられすっかり感動してしまった。

す ば ら し い。


この感動はたぶん、私が酔っ払っているせいではないと思うんだ!(* ̄∇ ̄*)


こんな素敵な店なら
飲む店にゃうるさいであろう祖父もきっと喜んでくれるはず。
というわけで、次回は祖父とこの路地にやって来て、
「新橋ときそば」の蕎麦を二人でたぐる・・・

そんな夢物語を描きながら、
暗い路地を新橋駅まで歩きだした。


素晴らしき店に酔い、蕎麦に酔い。
祖父と腕を組んでいる夢を見ながら
ぽっとりあたたかい雫のように落ちていくような気がした。










posted by aya at 21:47 | Comment(5) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>港区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする