2020年08月10日

埼玉・新座「新座鞍馬」


止まぬ雨の中、圧倒的な存在感。

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立派な造りだが、派手さはない。
無駄を削ぎ落としつつ、堂々とした構え。

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中に入ると、都心ではあり得ない広い玄関に迎えられる。

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田舎家らしいと言うには立派な造り。
うん、ちょっと「お寺に来たような」感覚かもしれない。
右には蕎麦打ち場、奥には製粉スペースがある。

年配の係りの女性が「今すぐ片付けますので」と声をかけてくれたので
玄関で少し待つ。
その抑えた、しかしとても感じのいい声の余韻が、雨音の間に響く。




客席のあるお座敷はさらに広々。

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時節柄、座卓を減らし客席同士を離している、のではない。
ここはもともとこの贅沢な空間なのだ。

雨の音。厨房で働く小さな音。

にほんの家の美しさに、うっとり。



しかしのんびりうっとりしている場合ではない。
ここでは来るたび心千々に乱れさせられる禅問答・・・ではなく
大問題があるのだ。

「蕎麦が4種類+そばがきもある!!」


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「もりそば」
「玄挽きそば」
「粗挽きそば」
「更科そば」
「そばがき」

さあどうしようこっちのお腹は一つである。

来たからには今あるお蕎麦をすべて食べたい。
過去そうしなかったことはどんな蕎麦屋でも一度もない私である。
(そんな恥ずかしいことをバラしてどうする)


しかしありがたいことに
ここには数種の蕎麦を少しずつ食べられるセットものがあるのだ!

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しかしこれがですね・・・
また心千々に乱れる原因でもありましてですね・・・

「もり3種」のセットを頼めば3種類の蕎麦には会えますが
じゃあ後の1種類はどうするかっていう話です。
こういう場合、複数で来ていれば相談して組み合わせて
なんとしても全部食べられるようにするわけですが
例えば「もり3種」と「そばがき2種」を頼んだ場合
微妙に蕎麦の量が違うので
どれをどちらのセットで選ぶかがまた真剣な課題でして。
読んでくださる皆様にはややこしくどうでもいい話かと思いますが
私にはとんでもなく重大な問題なのです!!


ここで、先ほどの感じのいい係りの女性がやってきた。
品が良く、声は小さめで心はこもっている感じが素晴らしい。
そして大変控えめに感じよく、悲報を告げた。

「本日は玄挽きが売り切れでございまして・・・」

(T_T)

(T_T)

(T_T)

その時、午後1時。
今日は朝からずっと大雨だし、大丈夫かな〜〜なんて思ってきたのだが・・・
甘かった(T_T)。
玄挽きは生産に時間がかかるので、もともと量が打てないらしい。


それならそれで、今あるお蕎麦をその分めいっぱい愛そうではありませんか!


というわけで、本日は
「もり3種」
「そばがき2種」
の組み合わせで、お願いします!



少し待つ間に、さっき横目で見た
入り口に展示してある「蕎麦の実と産地名」がもう一度見たくて
確認の旅に出る多動児。
いや、これは見なければ絶対に損なのです。

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ね、すごいでしょう?
特に左の二つ、ご覧ください。

「自家栽培」。

「新座鞍馬」は「地蕎麦」「自家栽培」で有名な店。
畑を持っていて、蕎麦を畑で作るところからやっているのだ。

残念ながら左の「玄挽き」は今日食べられないが
「もりそば」も「粗挽き」もわくわく〜〜!
特に「キタミツキ」って品種は食べたことないので興味津々である。



席に戻ると、お盆の上にこれから使うお薬味やら汁やらが
色々のったお盆がセットされていた。

その真ん中に ことり、と最初の一品が置かれる。

「蕎麦の実がゆ」
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まず、食べる前からこの景色に見惚れてしまう。
この空間にしてこのスタイル、が素晴らしい。
お盆の上に色々並んだその真ん中に ぽん と配置された一品。
それはまるで茶道の盆の中のような、完成された世界だ。



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見た目はシンプルだが中からさつま芋やじゃが芋、人参など
彩り豊かな野菜が出てきた。
出汁がとにかく美味しい。
蕎麦の実はぽろぽろ〜としている。
蕎麦は実ごと炊くと一番蕎麦の香りが感じづらいので
私にはもったいなく感じてしまう調理法なのだが
この蕎麦の実がゆは蕎麦の香りがしなくとも
大変美味しく楽しませてくれた。


「蕎麦豆腐」
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ドンと思いの外大きく、堂々たる蕎麦豆腐。
蕎麦豆腐は味わいが乏しいものも多いのだが
これはほんのり滋味深く香ばしく、とても美味しい。
かかっているのが出汁+ゆる〜〜いそばがき?のような感じで
それがとにかく絶品。
冷たくてもっちりぷるぷるでおいしい〜〜



そしてまた、全世界に自慢したい景色がここに!!


「更科そば」
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この揺るぎなき、完全美。
日本の家、日本の器。
その中で、私の愛する人は、
どうしてどうしてこんなにも完璧な美しさなのだろう。

またこの新座鞍馬の「盆の中」は本当に茶道の世界のようで
ちょこちょこと美しく、楽しい。



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心まで澄み渡る、乳白色の曲線たち。
しかし意外にもその香りは濃厚で、
上品な感じではなくムワ〜〜と甘く濃厚な小麦の香りであった。
ぷにんぷにんとした食感が楽しい。



「もりそば」
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おっほー!
これはまた攻めに攻めた「もりそば」がやってまいりました!!
おおおおおおお なんとふっくら、そそる輪郭線・・・

箸先にたぐりあげて、眼が覚めるような思い。
野生的な草のような香りが弾けるようにこちらに漂ってきた。

口に含むと繊細でありつついびつな輪郭線の舌触りが超個性的。
そして味わいの濃厚さがとんでもなくすごい。
ちょっと蕎麦だけで連続で食べると濃厚すぎるので
蕎麦汁つけようかしらなんて思うお蕎麦は滅多にあるものではない。

これが「自家栽培 新座市あたご産 春のいぶき」かあ・・・
店主が育てた蕎麦だと思うと香りも味わいもひとしおである。


「粗挽きそば」
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す、すごい。
この迫力の輪郭線。
やや平打ちの、不規則な太さ、やわらかそうな粗挽き感は
相当個性的である。

こちらのみ自家栽培ではないらしく埼玉県三芳の
「キタミツキ」という品種の蕎麦である。

どんな蕎麦かとワクワク香りを寄せると、
おおおお これはかなり変わっております。
すこしオイリーな香り・・・強いて言えば芥子の実に近いか?
この手の香りの蕎麦はあるにはあるのだが、久しぶりだ。

見た目は柔らかそうだったが質感は意外と固め。
口内で固め太めの輪郭線が暴れ
それをもぐんもぐんと噛む感じ。
噛み締めた中から滋味深い香りがじわーっと伝わってくる。

ちなみに蕎麦の奥に控えている茶道具・・・ではなく
小皿のうち、右のにごったものは「胡桃だれ」でした。
これは蕎麦湯の時のお楽しみ(^^)



「そばがき」
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粗挽きの美しい肌。
選び抜かれた皿の真ん中の、洗練の佇まいにうっとり・・・

箸先からは青く美しい香りがふわーっ。
素晴らしいかぐわしさだ。

口に含むとザラザラもっちりふっくら。
見た目があまりにも素晴らしいので、これは超〜!エアリーな、
究極ふわとろもっちり系かな?♡と思ったのだが
ザラザラもっちり、全体的に親しみやすい感じのそばがきであった。



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蕎麦湯はすっきり正統の釜湯。
透き通っているがじんわり、美味しい。



食後にはこんなデザートも出された。

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「そばかりんとう」。
写真撮る前に1枚かじっちゃって、慌ててそこを隠して撮影したのだが
バレてませんよね?(^^;;)
甘いものは全体的に苦手な私だが、蕎麦の香ばしさがあるだけで
猫のマタタビ高遠に蕎麦。おいしい♡



止まぬ雨の中、一定の温度、一定のゆっくりした速度を保ったまま
「新座鞍馬」の時間は過ぎた。

その揺るぎなきイメージは心地よく胸に刻まれ
「また来たい」と思わされるのだ。




posted by aya at 15:01 | Comment(2) | 関東の蕎麦>埼玉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月07日

代々木八幡「そばと酒 えもり」


代々木上原駅と代々木八幡駅の真ん中くらい。
いい感じに商店や飲食店が連なる「都会の商店街」に現るこの姿。


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店名は暖簾の端に小さく書かれているのみ。

隣の大きな壁は「無」と言っているかのようにその表情を隠している。

店内の様子は伺えない。


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入り口横のメニュー。

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ここはちょっとユニークなシステムになっていて、
20時まではコースのみ。
20時以降からアラカルトが頼めるらしい。

本日は18時より、コースの予約をして
張り切って参りました〜! (≧∇≦)



店内は白木を基調としたすっきりと気持ちの良い空間。
ストイックな外観から、やや緊張感のある雰囲気を想像してしまったが
そんなことは全くなく、かえって郊外にでも来たかのように
自然で軽やかな空間だ。

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テーブルが二つとカウンター席があるのだが、席数に対して
空間が思い切り広く取られている。
ひょっとしたら時節柄テーブルを減らしている可能性もゼロではないが
カウンターの後ろのスペースの広さを思うとおそらくそうではないだろう。
この広さは実に贅沢でいい。



テーブルにはあらかじめ本日のコースの内容が置かれている。

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おひょーっ!!
これは見るからに美味しそう!!
センス感じるぅ〜〜
楽しみだなぁ〜〜〜〜



まずは喉が渇いたので♡

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今日はこの後があってお酒が飲めないのでノンアルコールですが(^^)



「前菜」
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「蕎麦豆腐のフルーツトマト餡かけ」。

夏らしいトマトを使いつつ熱々の前菜。
意外な楽しいメニューでのスタートにますますワクワク。
蕎麦豆腐は揚げてあるので揚げ出し豆腐みたい。
油の感じがずっしりして食べ応えがあり
あつあつのトマトの酸味との組み合わせが新鮮で美味しい。





そして何と言ってもこの盛り合わせが楽しすぎました!!
きゃ〜〜〜〜

「蕎麦前盛り合わせ」

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いやー、だいたい私はどこの国に行ったって
前菜の盛り合わせってもんが大好きなのですがね。
「えもり」の「蕎麦前盛り合わせ」はとにかくセンスが素晴らしい!!
ちいさなひとつひとつがたいっへんに美味しくて
いちいちビンビン感動させてくれました〜!

雲丹の佃煮
木の子の煮こごり
鶏の西京漬
しらすと山椒
おから
出汁巻き卵
玉蜀黍の薩摩揚げ
鰊やわらか煮

「雲丹の佃煮」は、もう「お酒ぇーーーー!!」と
叫びたくなる位美味しかった!!(最高の賛辞 (≧∇≦))
反則すぎる旨味の塊!!

「木の子の煮こごり」もじゅわ〜っとやわらかく
出汁が深くて最高。煮こごり大好き。しかも木の子とは!

「鶏の西京漬」は西京漬感はなぜかあまり感じなかったのだが
うまみが凝縮されていて大変美味しかったです。

「おから」は甘めの味付け。

「出汁巻き卵」の美味しさにもビックリ。
全てを限界まで控えて卵のうまみが最前面に出ている見事さ。
それをしたから支える出汁のさりげない旨味。
す〜ば〜ら〜し〜い〜♡

「玉蜀黍の薩摩揚げ 」
見た目パイ?お菓子?みたいでなになにー?と思いましたが
優しい甘みで中は茶碗蒸しののようななめらかさ。
とうもろこしの香りが濃厚で、これもおいしい!

「鰊やわらか煮」も、これまた絶品。
どうしたらこんなにきれいな形のままこんなに柔らかく美味しく
炊けるのかというすばらしい食感で
味つけも大変美味しく、
ちびちび大事にだいじに食べました (≧∇≦)





「挽きたてそばがき」

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縦長型を縦向き置きとはなかなか珍しいスタイル。
粗めのざっくりした肌に期待が高まるぅ〜〜〜
本日のそばがきの蕎麦の品種は鹿児島・鹿屋在来種。
大好きな品種です♡


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無数に浮かぶ赤褐色のホシ、白いホシ。
その奥にゆらめく陽炎のような無数のホシたちに
吸い込まれるように見入り、ときめく。
箸先で香りを寄せると、フレッシュな緑の、たまらなく美しい香りに
目がさめるような思いがする。
口に含むとかなりやわらかめで、やさしいザラザラ感のあるもっちり。
もっちりだけれど嚙み切れる。
ゆるーくした道明寺桜餅のような質感だ。
しかもその中からグルタミン酸を感じるほどの、
上質な蕎麦だけが持つ究極の旨味がジワ〜・・・ああシビれる♡
ただ香りも旨味も最高に素晴らしかったのだが、
どちらもやや弱めで、そばがきとしてはおとなしいかな?



「からすみ蕎麦」
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なんたって私はからすみが大好物。
香りの良いオリーブオイルも大好物。
こんなの美味しいに決まってますよねえ〜♡
このオリーブオイル、とっても良い香りです。
お蕎麦はもっちりしっかりした質感、手打ちの十割蕎麦。

ただ、この手のイタリアンアレンジ蕎麦って
とっても美味しいし大好きなのだが
手打ち蕎麦を偏愛する私はどうしても、
「これを手打ち十割のお蕎麦でやってしまうのって勿体なすぎませんか!?」
と思ってしまうのだ。
これはパスタでやっても十分美味しいし、蕎麦感出すなら
乾麺のピッツォッケリ(蕎麦粉のパスタ)で作っても大変美味しいと思う。
いやもちろん、この「からすみ蕎麦」もとっても美味しかったから
大満足ではあるのですが・・・
でもこれだとどうしても蕎麦の香りや味は感じづらいし
なにより手打ち十割蕎麦が勿体なく思えてしまう私って
やっぱり手打ち蕎麦愛しすぎ? (^^;)
普段から「私とお蕎麦の間を邪魔するものは水も空気も許サヌ」とか
言ってるもので。( ̄▽ ̄) 
ごちゃごちゃ言わずこの美味しさを素直に楽しみなさーーーい!!




「肉料理」
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「鴨ロースト」

大きなお皿の真ん中にちょんと置かれた野菜と鴨。
見た目はちょっと寂しげ?にすら見えるこのシンプルな一皿だが
食べてみて、その凄さに驚いた!!

まず鴨が一口食べて目を丸くしたほど美味しい。
肉質が実に繊細で、
その旨味を生かすべく味付けは限界まで抑えられている。
よく見ると広い部分にはいろいろな「味付け」が散らされている。
ゲランド塩と乾燥スダチと花椒、かな?
だんだん全体が見えてくる絵画のよう。
その散らされたものひとつひとつの美しさと美味しさに感激した。
鴨も美味しいがピーマンも絶品!
ただ焼いただけでピーマンってこんなに美味しかったっけ?




「季節野菜の天ぷら」
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夏野菜のかき揚げ。
ゴーヤ、とうもろこし、玉ねぎ、えだまめ。
カリッと軽やか、香ばしくて大変おいしい。
とうもろこしや枝豆の粒がポロポロ崩れこぼれてしまうのだけど、
おかげでちびちび大事に食べられました!
いつも美味しいものはなぜかあっという間に
私の前から消えてなくってしまうので( ̄▽ ̄) 



さていよいよ次は待ちに待ったあのお方・・・
最後の「十割蕎麦」がやってきます。

しかし思わぬ展開にかなりビックリ!?

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な、なんと、「もりそば」ではなく
「冷やかけ」スタイルのお蕎麦がやってきましたああああああ( ̄▽ ̄) 

蕎麦の香りを偏愛しすぎてどこでも「もりそば」一辺倒、
汁もつけずに最後まで「蕎麦と二人キリ」の世界に耽溺するのが常である私として
かなり衝撃の「締めのお蕎麦」がやってきてしまいました。

でも実は私冷たいお蕎麦の上になにかが乗った種物は大好物なんです。
いつもはもりそばが好きすぎてやせ我慢してるんです(^^;;)


ああこれ おいしそう・・・

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お見事。
としか言いようがない美味しさである。
おろし、茗荷、シソ。
そして「揚げ」が限界に量を抑えて加えてあるのが憎いばかり。
センスありすぎ!!
すっきりと洗練された出汁もものすごく美味しい。
蕎麦は先の「からすみ蕎麦」のものと同じなのかむっちりしっかりした食感で
どうも蕎麦そのものの香りや味わいに関してはかなりおとなしめのよう。
ともあれ、全体のこの超すっきり洗練宇宙の仕上がりが素晴らしすぎる。
全てを限界まで抑えて洗練させた「都会の越前おろしそば」と言った感じだ。




「蕎麦湯」
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蕎麦の感じから想像はついたが蕎麦湯も味や香りがほとんどない。
味はないが不思議な粘性のある白い蕎麦湯。
でも蕎麦湯は体にいいし、ほっこりしますね〜〜



楽しい時間はあっという間。
先ほどまでカウンターでお酒を飲みながら一人でコースを楽しんでいた女性はすでに帰り
静かな店内にはジャズがかかっている。


今夜は、蕎麦そのものの香りと味ばかりを追い求める
私のいつものスタイルとはだいぶ違う展開になった。
(蕎麦屋に来てもりそばを食べなかったのは何十年ぶり!?)

その代わり、最高に美味しく美しい「料理と蕎麦料理」をつぎつぎコースで楽しみ
とても楽しい夜だった。


次回は是非20時以降に来てアラカルトでもりそばと肴を・・・
といつも私なら言いそうだが、
ここはやはりもりそばより種ものがダントツ良さそうなのと
あの「蕎麦前盛り合わせ」には何度でも出会いたいので

また次回もコースを予約して来たいなーー!! (≧∇≦)







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posted by aya at 17:04 | Comment(0) | 東京の蕎麦>渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月05日

「美st8月号」



今売っている「美st(光文社)」8月号の蕎麦特集に私が出ています〜。

「スーパーで買える十割蕎麦ベスト3」

本屋さんでぜひ見てくださいね。



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posted by aya at 22:46 | Comment(0) | aya>お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月29日

高遠彩子の「勝手に乾麺蕎麦ランキング!」 vol.2


「熱いリクエストにお応えして第二弾開催!」

身体中どこを切っても手打ち蕎麦への愛が溢れ流れるのではないかというほど
手打ち蕎麦を偏愛している私。
もはやお蕎麦の香りを求め続ける虫のようなものである。

長年にわたって全国の手打ち蕎麦屋のストーカー活動に勤しんでいるため
日常生活に不便も出てくる始末。
全国各地のご当地名物はほぼ食べたことがなく(蕎麦屋巡りで忙しい)
食べすぎによるアレルギーになるのが本気で恐ろしいため
自宅では乾麺蕎麦はもちろん、蕎麦茶も自主的に厳禁としてきた。

そのため乾麺のお蕎麦を食べる機会は長年ほぼなかったのだが、
一度、海外に住む友人に乾麺蕎麦のお土産を持って行ったことがある。
私が一番美味しいと思うものを持って行こうと、
事前に集められるだけの乾麺蕎麦を買い集めて試食し、
その時ついでに「勝手に乾麺蕎麦ランキング」というのをブログで書いたのだ。

実はそのページが当ブログにおいて
一番アクセス数が多いページでして!

それだけ「たくさんありすぎてどれを買っていいかわからない!」という方が
多いのだなあと思います。
雑誌社などから乾麺蕎麦の記事を頼まれることも多いし
人からも「美味しい乾麺蕎麦を教えて〜」とよく聞かれます。


というわけで!
「勝手に乾麺蕎麦ランキング! vol.2」、
今回も勝手に開催いたしますよー! (≧∇≦)


「Vol.1」で見事グランプリを受賞した蕎麦や
高遠彩子特別賞(笑)を受賞した蕎麦も
今回改めて食べ比べています。

また「マツコの知らない世界」で無類の乾麺蕎麦好きとして紹介された、
DEENの池森秀一さんオススメの乾麺も最終レースで出場します。
私自身びっくりした、衝撃の奮戦をくりひろげておりますので、どうぞお楽しみに!



今回エントリーしたお蕎麦は12種類。

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この写真では10種類ですが
あとから残りの2種が飛び入りしてきます (≧∇≦)


それでは、はじまりまぁーす!



エントリーNo.1
「本十割そば 国産」信州戸隠そば
原材料:そば粉(北海道産)
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おほーっ 初っ端から大変レベルの高い美味しい十割です。
赤みを帯びた肌からムワァーと濃厚に香るたくましいかぐわしさ。
平打ちのためヒラヒラと繊細な感じも出ていて
噛みしめるとねっとりとした質感である。
やや粉っぽさはあるが大変美味しい。
そーっと茹でないとお鍋の中でぼきぼき切れちゃうので注意が必要。
また表面のぬめりが強いのですすぎはしっかり、
でもそーっとお願いしますね〜



エントリーNo.2
「本十割そば」(信州戸隠そば)
原材料:そば粉
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「エントリーNo.1」と同じメーカー、同じ十割だが
No.1は国産蕎麦使用、No.2は外国産の蕎麦使用である。
No.1も赤かったがこちらはさらに赤い。
平打ちのヒラヒラした繊細な舌触りは似ているが
こちらは噛みしめるとややスカスカとスポンジ風な空気感がある。
風味もこちらはちょっとひねたような野性味を感じる。
こちらもお鍋の中でぼきぼき切れちゃうの注意が必要なのと、
表面のぬめりが強いのですすぎをしっかりしたほうがおいしいです。




エントリーNo.3
「滝沢更科 八割そば」(滝沢食品)
原材料:そば粉、小麦たん白、小麦粉
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前回見事グランプリを受賞した「滝沢更科 十割そば」の二八版ということで
期待高まるこちら。
十割版にも通ずる甘くこうばしい黒い香りが素晴らしいが、
やはり小麦粉が入ってくると途端に「ザ・乾麺」という風味が強くなる。
食感は不思議なポッキポキ!
硬いというより食感がポキポキしている。
コシはほぼなく、噛むとふっつり切れる。
茹で時間4分半と書いてあるけれど長めに茹でてみてもいいかも?




エントリーNo.4
「十割そば本舗 国産の二八そば」(山本食品)
原材料:そば粉(国産)、小麦粉、食塩
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純和風のデザインが多い乾麺蕎麦界において
なかなかスタイリッシュなパッケージのこちら。
箸先から寄せた香りは最初かなりおとなしいのだが
だんだん静かに、じわーっと深くこうばしい香りが漂ってくるのが嬉しい。
さすがは国産蕎麦粉!
平打ちゆえのしなやかさ繊細さ、コシも程よく、素晴らしい食感。
印象はおとなしいがこれはなかなか優等生な乾麺ですねえ〜




エントリーNo.5 「韃靼蕎麦」(古舘製麺所)
原材料:小麦粉(岩手県産)、そば粉(だったんそば60%)、食塩
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血液をサラサラにしてくれるポリフェノール「ルチン」の含有量が
普通の蕎麦の100倍ということで有名な韃靼蕎麦。
蕎麦肌の黄色さと独特の苦味が特徴とされているが
こちらも例外ではなく、茹での段階から茹で汁の黄色さにビビります。
もちろん茹で上がった蕎麦もご覧の通りの黄色い肌。
どんなものすごい味がするんだろう!?と思わず身構えてしまうルックスだが
ただよう香りは拍子抜けするほどいわゆる普通〜の乾麺蕎麦〜〜!な香り。
味も、長く噛んでいると苦味も少し感じる?という程度で
韃靼らしい特徴を強く感じることはない。
まあ蕎麦より小麦粉の配合量の方が多いので、初心者向けの韃靼そばかな?
こちらは
「すべての原材料を国産で製造しております」
ということで、小麦粉も国産というところがすごいですね!



エントリーNo.6
「韃靼玄そば」(池田食品)
原材料:小麦粉、韃靼そば粉、食塩
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No.5同様、茹で汁も肌もかなりの黄色さ。
しかしこちらはモワァーと濃厚な二八の香りに加え、
韃靼らしい野生を感じる香しさがあるのが嬉しい。
蕎麦より小麦粉の配合量の方が多いせいか
たいへん軽い質感だがこちらはほんのりコシがあるのがいい。

余談だが、ルチンの多くは茹で汁に流れ出てしまうので
韃靼そばこそ蕎麦湯をたっぷり飲みたいところなのだが
No.5 や No.6のように原材料に食塩が含まれていると
蕎麦湯が塩辛くて全然飲めないのが大変残念な問題であります!!




エントリーNo.7 「戸隠そば」(信州戸隠そば)
原材料:小麦粉、そば粉、食塩
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「戸隠そば」が有名でどんなお蕎麦なのか聞かれることが多いので
買ってみたこちら。
しかしこれは作っている場所が戸隠であるというだけで
蕎麦粉も国産ではなさそうだし
見た目も実際戸隠で食べる蕎麦とは程遠い感じである。

更科そばですか?というくらい真っ白な美しい肌。
小麦粉の混じった乾麺そばらしい甘い香りが濃厚に漂っている。
蕎麦粉より小麦粉の配合量の方が多いため当然かもしれない。
こういうザ・乾麺な香りは私はあまり得意ではないが、
それでも何も香らないよりは美味しいと思う。
私は乾麺を茹でる時、洗いすすぎはしっかりするほうだが
(手打ちそばの場合はあまりすすいじゃダメ)
しっかし洗いすすいだ後でも、こちらはかなり塩分を感じた。
食感も、コシがほとんどなくそのままふっつり切れちゃう感じが
少しさみしかったかな〜



エントリーNo.8
「特選そば」特選そば 十割(山本食品)
原材料:そば粉(国内産)
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スーパーで買える十割そばとしては一番よく出回っていて
買いやすいのではないかと思われるこちら。
この、柔道場の看板みたいな迫力のパッケージは
売り場でもなかなか目立っています(^^;;)
しかし意外なことに十割でありながら「ザ・乾麺」な香りが強い。
しかしそれに加えて、むわあああとたくましすぎるほどの
力強い甘皮の香りもガンガン香るのが嬉しい。
食感はエントリーNo.2に似たスカスカ感を感じ、粉っぽさも多少あり。





エントリーNo.9
「丸々ながの県産 十割そば」(山本食品)
原材料:そば粉(長野県産)
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高級感を感じるパッケージに期待が高まる長野の十割蕎麦。
はい、これは目をつぶって食べても長野産とわかりますよ!
長野らしい、シャープで野生的な香りをふわ〜っとまとっている。
やや粉っぽさを感じる質感でコシはなくフツリと切れてしまう。
私はどの蕎一応パッケージに書いてある通りの時間で茹でているのだが
茹で時間等でこれは改善できるのかなあ?




エントリーNo.10「滝沢更科 十割そば」(滝沢食品)
原材料:そば粉
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前回の「高遠彩子の勝手に乾麺蕎麦ランキング Vol.1」において
栄えある第1位を獲得したこちら (≧∇≦)
今回あらためて食べてみましたが、
う〜〜ん、嫌味のないこうばしい香りが濃厚で、やっぱり素晴らしいですねえ〜
甘みも深く、噛んでいると黒い甘皮の旨みが広がってくるのがまた嬉しい。
乾麺の十割そばにありがちな粉っぽさも比較的少なく、コシもありよい食感だ。
説明通りにゆでると硬すぎたので、1分くらい多く茹でてちょうどいいかも!




エントリーNo.11 「挽きぐるみそば」成城石井
原材料:そば粉(北海道産)、小麦粉(北海道産)、小麦蛋白、食塩
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前回「意外な美味しさにビックリしたで賞」という
アホなネーミングの特別賞を受賞したこちら。
だって蕎麦粉がたった5割しか入っていないとは思えない美味しさに
本当に驚いたんです!
今回あらためて食べてみても香ばしいかぐわしさが素晴らしい。
なにより香りに乾麺特有の嫌味がないの嬉しい。
やや平打ちでしなやか、コシもあり、
かみしめると甘み旨みもじわじわ出てきておいしい。
よく洗えば塩分もあまり感じないので
頑張ってすすいてでくださいね〜



さて、いよいよ冒頭でお知らせしていた
スーパールーキーが登場いたします。
ある意味これは、事件ですよ・・・



エントリーNo.12 「小諸七兵衛」信州ほしの
原材料:小麦粉、そば粉(国内製造)、食塩
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「マツコの知らない世界」で
乾麺好きのDEENの池森秀一さんがオススメしていたというこちら。
そう聞いていなかったら、
私自身はおそらく買うことはなかったであろう乾麺蕎麦である。
なぜなら蕎麦粉配合量が五割にも満たないから。
韃靼蕎麦など他の特徴を紹介するために小麦粉の方が多いものを買ったことはあるが
普段は原材料の最初に「そば粉」と記載されているかどうかが
私にとっての美味しさの判断基準となっている。
蕎麦の香りを偏愛する私は、やはりどうしても乾麺蕎麦にも一番に香りを求めたいからだ。
しかし今回この 「小諸七兵衛」そばを食べた私は、
まさに目から鱗の衝撃を受けた。

まず茹で上がって盛り付けた時の姿がいい。
平打ちのしなやかな輪郭線。濃いめの肌に浮かんださりげないホシ。
おおげさではなく、手打ち蕎麦ですと言われたら信じてしまいそうな
素朴で美味しそうな「風情ある姿」なのだ。

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ホラ!ね?
ちょっと手打ちっぽい風情があるでしょう?

しかし驚きはこの後も続く。

箸先で香りを寄せると、蕎麦の香りはほとんどないのだ。
蕎麦の香りを求める蕎麦虫な私は、ここで少々がっかりした。
しかし口に含むと、これは何だ。
繊細な平打ちで、噛むとざらっと素朴な質感なのに、
舌触りそのものはぷるぷるつるつるとしている。
この食感が素晴らしい。美味しくてつるつるいくらでも食べられそう。
つるつるだけだったらうどんだっていいわけだが、ざらっと素朴な質感とつるつるが
共存しているところがすごい。

また香りや味わいは、最初は乏しいのだが、食べ進み時間が経ってくると
乾麺らしい小麦粉感のある甘い香りがしっかり感じられ
蕎麦の味わいもほんのりと感じられるようになる。

やはり私にはどうしても蕎麦の香りの物足りなさはあるが、
それを差し引いてすらこんなに美味しく感じる乾麺蕎麦があることに
私はほとんどショックを受けた。
参った!
蕎麦粉率がこんなに低くてもこんなに美味しい乾麺蕎麦があるとは。
あんまり香らなくてもこんなに美味しく感じる乾麺蕎麦があるとは。
このつるつるつるつるいくらでも食べたくなる「小諸七兵衛」と比べると、
前回私が第一位とした「滝沢更科 十割そば」はやはり食感の点で大きく劣る。
ギャフンと声に出して言いたい気分であった。



この「小諸七兵衛」の衝撃を受けてあらためて思ったことは、
美味しい乾麺蕎麦を作るのは本当に難しいのだなあということである。

風味や香りを求めれば蕎麦粉の配合率が高いものとなり、食感はどうしてもボソボソする。
食感の良さを求めれば小麦粉の配合率が高いものとなり、蕎麦の香りや味わいが乏しくなる

手打ち蕎麦ならいくらでも両者を同時に実現できるので
ああやっぱり手打ち蕎麦ってスゴイなあ♡♡♡♡♡
とまたすぐ自分の愛する人にうっとりしてしまうのですが (≧∇≦)



このように、全ての美味しさの条件を満たすのは不可能と言い切っていい乾麺界において
美味しさの順位付けするのは大変難しい。
しかし「ランキング」というからには
一応順位をつけなくてはならないので、いきますよ!




第1位
「滝沢更科 十割そば」滝沢十割
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やはり数ある十割蕎麦のなかではこれは非常によくできた
美味しい十割なので、前回に引き続き1位に選びました!
ダントツの香りの良さ、味わいの素晴らしさは
今回改めてこれが一番だと感じましたし、
食感も十割蕎麦の中では粉っぽさが少なくコシもあって美味しいです。
また十割蕎麦は栄養豊富でGI値も低いので
美容や健康にもよいというところもポイント。
パスタやうどん、そうめん、を食べるより
血糖値が上がりにくく太りにくいのは断然十割蕎麦ですよ〜ん!



第2位
「小諸七兵衛」小諸
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今回のギャフン蕎麦でございます。
香りや味わいは確かに物足りない。
しかしこの姿の風情、食感の良さは乾麺としては素晴らしすぎます!
つるつるつるつる、いくらでも食べたくなる乾麺蕎麦なんて初めてでした。
私のように蕎麦の香りばかりを求める蕎麦虫でなく、
ちゃんとした人間の皆様におすすめしているのだという
自覚と反省をこめて2位にランクインさせていただきました。




第3位
「挽きぐるみそば」成城石井
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前回特別賞受賞のこちら、今回は3位にランクインしました!
蕎麦粉5割といううまいところをついて、
「香り&味」と「食感」両方のいいとこ取りを狙い大成功しております。
成城石井に行けば売っているので探しやすいのもポイント高いですよね。
また余談ですが十割蕎麦ってお値段的にも高いのです。
小麦粉の配合量が多いほど買いやすいお値段になってくるので
その点でもこちらはいいですね。




以上、ハアハアハア・・・
もう書く方も疲れましたがここまで読んでくださった方もお疲れかと思います!
一緒に走っていただきありがとうございます!

このブログがみなさんのお役に立てれば幸いです(^^)



次回のブログでは、
「家で乾麺蕎麦を美味しく食べる私なりのポイント」
をご紹介しますね〜

お楽しみに⭐︎







posted by aya at 16:50 | Comment(0) | その他の蕎麦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月28日

「新そば 166号」で、なんと!


老舗蕎麦屋によく置いてある正方形のフリー冊子、「新そば」。


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今出ている「新そば 166号」に、
蕎麦本の著作もあるジャズピアニストの山下洋輔さんが
コラムを書いているのですが、
光栄にもその中で蕎麦犬 高遠彩子のご紹介が!♡



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山下洋輔さんとは10年ほど前、
まさに蕎麦がご縁で運命の出会いを果たしました。

その後ライブでご一緒させていただいたり
私のプロモーションビデオで共演したりと
濃厚な時間を過ごさせていただいている大・大・大好きな方です。


音楽が宇宙的スケールで素晴らしいのに
文章でも他を寄せ付けぬ天才。
その上お人柄も最高なんて、
本当になんでこんな方が地球に存在するのでしょうね・・・


ちなみに「新そば」が置いてあるお店は地域別に検索できます。

お近くのお店で是非見てくださいね。

http://www.meiten-net.com/soba/info_soba/










posted by aya at 00:27 | Comment(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする