2022年11月22日

長野・大町市「手打そば 美郷」


9月末。
白い蕎麦の花が一面に咲く蕎麦畑には、雨が降っていた。
濡れそぼる古い水車小屋を見つめ
私は何をするでもでなく、ただ立ちつくしていた。

というのは大嘘で!

その畑に面した、
こちらのお店に突進したのでありました〜 (≧∇≦)!

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蕎麦畑のすぐ向かいに製粉所とお蕎麦屋さんがあるって
めっちゃめっちゃときめきませんか!?
土から生まれ、青く育ち、美しい粉となって蕎麦切りになる
シンデレラ(?)ストーリーが一目瞭然の眺め!

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もうもうもう、私にはどんな高級ブランド街の眺めよりも
輝かしい、美しい、心ときめく眺めであります♡



製粉仕立ての地粉を使う本格的な手打ち蕎麦店でありつつ
メニューはそば、うどんのほかにカレーライスも名物なので
店内は気楽な食堂のような雰囲気。


早速メニューの右下に、見逃せない文言を発見。

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   「当店からの心づくし」
 そばうすやき一枚、自家製漬物、
ざるそばには、季節の天ぷらがついています

もう一度読んでみてください。
なかなか難しい日本語ですよね(笑)
どこからが、ついてくるのだろう? (≧∇≦)
「うすやき」と「自家製漬物」と「天ぷら」3つ全部ついてくるの?
それとも天ぷらだけかな??

よくわからないけどワクワクしながら
「ざるそば700円」を頼んでみました。

白い蕎麦畑を眺めつ待っていると・・・


やっぱり「そばうすやき」キターーーーー!!


「そばうすやき」
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蕎麦粉を水で練って、
蕎麦切りにせずにそのまま焼いたらしい素朴な薄焼き。

見入ると、わーい、お蕎麦な生地♡

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甘いお味噌が苦手な私はすみませんが全力で避けてしまいましたが
うすやきだけを食べてみると・・・
う〜ん、じんわり蕎麦の旨み、こうばしさもあって美味しい〜!


そして「ざるそば」には
本当に天ぷらもついてきました。
しかもこんなに大きなのが、
大胆にも直接お蕎麦の上にのっかっております!
すごい眺め (≧∇≦)

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うわあ この天ぷら美味しい〜

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天ぷらは、その日によって
食用菊、クワの葉っぱ、あおじその葉、キクイモの葉
といろいろらしい。
特にパリッパリとか衣が素晴らしいとかではないのだが
とにかく素材がよく、家庭的な美味しさの極みという感じ。



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写真は揃っているところを切り取ったが
実際の蕎麦は、ものすごい太さのばらつきがあった。
でも私、そういうのもすっごく好きなんですよね〜
揃ってるのは綺麗だし美味しいけど、
揃ってない美味しさも大好き (≧∇≦)
夏と冬で配合を変えていて
夏は3割、冬は2割のつなぎで打っているらしい。

香りは意外にも上品系。
淡いのだが白くやわらかい香りがほんのりと漂っている。
それでいて、舌に乗せると不思議とじわーっと味が染み渡る。
それも濃いわけではないのだがとっても美味しい。
事前に「ここのお蕎麦は最近やわらかくなった」との情報を得ていたが
全然そんなことはなく、コシは多少弱いが程よいおいしい食感だった。



私には蕎麦汁の個性の方が印象的だった。
まず、長野特有の強烈な甘さがないのは素晴らしい。
ところが出汁に全然鰹を感じないのだ。
椎茸でもないし・・・となると昆布かな?


いろいろ聞いていみたかったが
とにかく人気のお店で忙しそうだったので
またの機会に〜



ちなみにメニュー左下の「ズク出す」は長野の方言で
「労を惜しまずに励む」「やる気を出す」
という意味らしいです。
方言好きの私はシビレましたぁ〜♡♡♡

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posted by aya at 11:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 甲信越の蕎麦>長野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月18日

東日本橋「手打ち蕎麦 樽酒 たむら」


祝日、真昼の問屋街。

共栄会通りには人影も見当たらず
今の時間、お店開いてるのかなあー・・・
と不安になるが、開いてます開いてます。

この画面右手に手打ち蕎麦屋さんがあるの、
なかなかわかりにくいですよね〜!

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見つけられましたか?

ホラ!♡

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こちらはですね・・・
なんとなんと、足を向けては寝られない、
一年365日ほぼ無休!しかも中休みなし!という
ありがたーい、ありがたーーーい手打ち蕎麦屋さんなのです!!


場所柄、問屋街で働く皆様のランチや、
夜はお酒と蕎麦前を楽しみつつ〆に蕎麦、
ってな粋な宴会コースで人気なこちら。

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結構広いお店ですが、
祝日の昼下がりにやってきたため
さすがに空いてますね〜

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入り口すぐ左手には蕎麦打ち場があります
蕎麦打ち場の眺め大好き。

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お目当てはもちろん「せいろそば」ですが
ここはお料理もいーっぱいあってすごく楽しいので
やっぱりメニュー本は全部見ます (≧∇≦)

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いっぱいありすぎて選べない〜!
どれもこれも食べたくなる♡
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「春菊の肉巻き」♡
「とり焼 ねぎ塩」♡
「山形庄内豚の角煮」♡
「からすみ蕎麦」♡
「山形庄内豚のしゃぶしゃぶ」♡
「大粒牡蠣の南蛮蕎麦」♡

あああ お腹がひとつしかないのが嘆かわしい。
全部食べたい!!

心千々に乱れて悩んだ挙句、
結局譲れないいつもの選択に落ち着く私(笑)。


「舞茸天」
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まずはこのものすごいボリュームにびっくり。
都心で、550円でこの量ってありえません。
パリッパリで油しっかりな感じだけど美味しい〜
蕎麦汁はかなり味濃いめで、お酒に合う天ぷらって感じかな?


「出し巻き卵」
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なんと美しいこの鮮やかな色彩、完璧な姿。
赤の器に鮮やかな黄色が眩しく、
見た目の演出、センスが素晴らしい。
しかもこれまた量たっぷり!♡
平飼い有精卵「あかり」使用、というのもすごいなあ〜
(平飼い有精卵ってなかなか買えないし高い!)


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お味はちょっと意外な美味しさで、
出汁巻きではなく卵焼きという感じなのだが
でも、甘くはないんです。(甘いのはよくありますね〜)
醤油辛い味濃いめの美味しい卵焼き、という感じで
お弁当に入っていたら嬉しい感じ?
うん、これも確かにお酒にはめちゃ合いますね!




「せいろそば」
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個性的な大きな器に、
大きくおおらかに盛られてきた姿。
調った野趣を感じる、美しい景色だ。


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直線的なダイナミックなラインが印象的な姿。
箸先から香りを寄せると、生々しいまでにたくましい、
それでいて素晴らしいかぐわしさが迎えてくれた。
食べるとこれまたたくましくも香ばしい蕎麦の風味が
濃厚に広がりものすごーく美味しい!
太さはわりとばらばらの平打ちで食感は硬め、モグモグ噛む感じ。
噛めば噛むほど味わいが濃くなるので
モグンモグンとしあわせに浸るひととき。


個人的にここでちょっと苦手なのが蕎麦汁。
宗田節使用のせいか鰹の匂いが強すぎるのと
ものすごく甘いんです〜
こういうのが好きな方ももちろんたくさんいると思うし
ここはお蕎麦がたくましい系の味わいなので
ある程度ガツンとした蕎麦汁が合うとは思うのですが
このお店の蕎麦やイメージからすると、
もうちょっと粋な汁の方が合うんじゃないかなあ〜・・・
と思っちゃいました。


すごいのは、蕎麦湯。

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今日は祝日でお客さんが少なかったのか
透き通ってかなり薄め?と思ったのですが。
こんな完全な釜湯でサラサラ透明なのに味が濃いー!
蕎麦粉がいいのが伝わります。美味しい〜


これにもハートを奪われました (≧∇≦)♡

「鴨とたっぷり葱のぶっかけ蕎麦」
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うっまーー!ペッパーが香りまくり♡
蕎麦も食べ応え、噛み応えがあるが
鴨もかなりしっかりな食感で、ひたすらモグモグモグモグ・・・
かなりペッパー辛い&ネギ辛くて
食べ終わると口の中が結構ヒーヒーになったが
これすんごいおいしい!
これだけ賑やかな味なので蕎麦そのものの味は全くわからないのは残念だが
お蕎麦はさっき「せいろそば」で堪能したからいいのです(๑˘ᴗ˘๑)♡



昼下がりののんびりした時間だが
お店のスタッフは皆さんキビキビとして、
挨拶も明るく大きな声でさわやか。
特にフロアのチーフらしいスタッフの動きとプロフェッショナルさは
見ていて気持ちよかったです。


でも、こんな昼下がりの贅沢な時間も最高だけど、
ここはやっぱり夜っスよね!!

次回は豚しゃぶで一杯やって
アレもコレも全部食べて〆に蕎麦、やりたいなー♡






posted by aya at 12:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>中央区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月16日

吉祥寺「中清」


拙著「蕎麦こい日記(飛鳥新社刊)」において
記念すべき第1ページ目、一軒目に書いた、
思い入れある名店。


久々に訪れると相変わらずののんびり〜とした佇まい。


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同時にタダモノではない感じもガンガン伝わってくる。


ただいまあ〜、と言いたくなる店内。

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今日は奥さんがいなくて残念だが
唯一無二の存在感を放つ三代目店主の屈託ない笑顔に会えてホッとする。
そして今日私が出会うここの蕎麦前と蕎麦は、
この三代目ではなく、三代目の息子さんである四代目の手によるものだ。

現在は四代目が「中清」の厨房を担当しているが、
メニューはほとんど変わっていない様子。


メニュー本の内容は実にここらしいメニューだ。

まず蕎麦だけでも、種物のメニューがやたらに多い。

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まるまる1ページ分、ズラーー!
すごいですよね!?


そしてページを進むと、いろんな世界を見せられて、
どんな初めての蕎麦屋でもメニュー理解の速さには自信がある私でも
ここではだんだん頭がぐるぐるしてくる(笑)。

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というわけで、実は私はこの店に来て
メニュー本を見たことはほとんどない(笑)。
食べたいせいろ蕎麦の種類が多すぎて
(種物ではなく、粗挽きとか生粉打ちとか田舎とかという話)
ちょっと蕎麦前をつまんだら後はもうこの身を蕎麦に捧げるのみなのだ。


だいたいね、ここのメニューっていい加減で!(大笑)

例えば、メニュー本に出ているそばがきってこんなのなんです(左側)。

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お湯に沈んだ、いわゆる老舗スタイル。
しかもなんだかやけに白っぽく写ってますよねえ〜


ところが、この日私が実際に食べたそばがきはですよ!?
びっくりしてくださいね!?


せーの、どーーん!

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もう笑うしかないほど違いすぎ!!素晴らしすぎ!!
あのメニュー見て頼んだらこんっなモノスゴイそばがきが出てきちゃうって
タクシー呼んだらジャンボジェットが迎えにきたみたいなもんですよ!
心の準備ができてませんよね!?(笑)


このすんばらしいそばがきのご紹介は後ほど、順にするとして、
まずは、かんぱーーーい!

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「ハートランドを置いている店は良い店だ」
私が大好きな方の言葉です (≧∇≦)


こちらはお通し。
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「お任せおつまみ盛り合わせ」
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鴨ロース、鳥取の赤天(唐辛子入りピリ辛かまぼこ)
チーズカツオ、甘〜〜い卵焼きなど。

その他のものについても、
これはなあに?と聞いても
「知らねえ、オレ作ってねえもん」
と言ってキキキキッと笑う三代目店主の
ひょうひょうとした姿にはいつも笑わされっぱなし。
しかしそこには、自身が長年かかって作り上げたものを全て教え込んだあとは
四代目に対して信頼と敬意を持って、
うるさく押しつけずに店を任せている三代目の凛とした姿勢も垣間見えるのだ。



そしてお待たせしました〜 (≧∇≦)

「そばがき」
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ウッヒョーーー!!


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キターーーーーー!

なんといううつくしい青緑・・・
息を飲むような粗挽きの肌・・・それでいてこの上品さ。

もう、これは絶対に美味しい!
めっちゃめっちゃ香ってくれる!
と確信して香りを寄せると・・・
アラ・・・意外にも香りは穏やか。
王道、誠実なイメージの蕎麦の香りがごく淡く漂っている。
しかし口に含んで感激爆発。
なんですかこの味の濃さはあああーーー!!

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蕎麦という穀物の滋味深い味わい、
その旨味の濃さが爆発し、グルタミン酸系の強い旨みとなって
なんだか味付けしてあるみたいな?
塩分さえ感じるような錯覚を起こさせる。
食感がこれまた最高で、こんなに粗挽きなのに
天女の羽衣に抱かれるような上品さ、やさしさ。
エアリーさはないのだが、どろモチふっくら、
この味わい、食感、最高すぎる!すばらしいーーー!



そしてこちらもまた、「そばがき」同様、
メニューには書いていないものすごいもののお出ましです。


「手挽きの粗挽き」
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「粗挽き」はメニューにあったが、
「手挽き」って書いてないし!!
すごすぎるんですけどーーー!! (≧∇≦)


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うっわーーー・・・
ド派手と言ってもいい粗挽きっぷりに息を飲まずにいられない。
黒く香ばしいかぐわしさにふわあーっと迎えられつつ
口に含むと・・・おー!
なんとびっくり、かなりのバリカタでございます!
ジャッキジャキの粗挽きの舌触りに加えて
強靭な輪郭線と噛みごたえのある硬い蕎麦。
それを噛み締めると豊かな黒い香ばしさと
滋味深い味わいと甘みがあふれまくり、それはだんだん、
ちょっと熟成の蕎麦を思わせるような(熟成ではないのだが)
ナッティーな味わいになってきた。
熟成蕎麦のような重苦しいナッティーではなく美しく軽やかなナッティー。
食感もだんだんすこーしやさしくなってきたのも良いなあー
茨城・筑西市の常陸秋そば。




「生粉そば」
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うわあー
「粗挽き」とは打って変わってこちらは美しい青緑!
さきほどの「そばがき」と勝るとも劣らない
フレッシュな美しい色だ。


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見入ると、驚くほどの美しい極細の輪郭線にびっくり。
この細さ、微かに震える輪郭線、美しすぎます〜!
意外にも最初の香りはかなり控えめで
口に含むと「粗挽き」同様のバリカタっぷりに驚く。
そうは見えなかったー!
しかし食べ進むうちにちょっと強めの野生の香りがすこしずつ出てきて
食感もやさしくなり、見た目のイメージに近い蕎麦になってきた。
香りの質から、これは常陸秋ではないなとおもっていたら、
やはりこちらは同じ茨城でも、神田山産のキタワセだった。
美しい青緑ときれいな極細にうっとり!



ここまででも普通ならかなりお腹いっぱいだと思いますが・・・


お蕎麦屋さんにおいて「まだお腹に余裕ある?」と聞かれて
「ないです」と答えたことが私の人生にあったでしょうか、否ない。

本日も即答で、「余裕あります〜!♡」
と答えてしまいましたとさ! (≧∇≦)



「更科そば」
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純白の天使が舞い降りてきました〜


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香りを寄せると美しい〜二八の香りがふわあ〜
小麦粉が連れてきた蕎麦の甘い香りが、ほんわかした気分にさせる。
ちゅるちゅるっとしつつ手びねり感もある輪郭線、食感もとてもいい。
これは蕎麦汁につけて食べたいなあー!と思い(てかそれが普通なんですよ (≧∇≦))
つけて食べてみると、これがめっちゃ合う!アウアウアウ!♡

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ここは蕎麦汁がめっちゃ美味しくてですねーえ
出汁の香りも旨みも甘さもすべてがこっくりと深く、
すべてがまあるく合わさっている感じが実に美味しい。
さすがとしか言いようがない。



時代が変わり代が変わり、その変化を遂げようとしつつある老舗の姿。

三代目の話に散々大笑いさせられながらも、
私はここで出会ったたくさんの楽しい尊い時間を思い出していた。

私がここにくるたびに隅の席でトグロを巻いていた(笑)
詩人の清水昶氏の没後十週年イベントも今年行われ、
私は所用で出席できずに残念だったが
今もこうして店主と話していると清水さんが入り口から入ってきそうな気がする。

清水さんだけでなく、驚くほど面白い、凄い、各界の才人が集うこの店。

そう言えば私が俳句の世界に足を踏み入れたのも、
この店で某・超才人にナンパされたからだったのでした (≧∇≦)

今日は久しぶりになっちゃったけど
また今度はお仲間の皆様とでも来たいな〜〜!




(お酒メニューは店主がラベルをお手本に書いたもの。
店主が才人だから才人が集まるんですよね〜)
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2022年11月11日

名古屋・栄「玄水」


名高いクラブ街のど真ん中にある、
個性爆発の手打ち蕎麦屋。

この立地ゆえ、超高級価格であることは理解できるが
この場所にして、全国各地の蕎麦、在来種ばかり常時6種もの蕎麦を
手打ちで揃えているというのがおもしろすぎる!!



昼間のクラブ街は独特の明るい静けさ。

そこに立つミラー張りの建物の存在感に私は恐れ入った。

どーーん!

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無知な私がなんとなーく思い描く
クラブ街というもののイメージそのままのバブリーさ!
すごい〜


どの建物にも夜の店が密集しているのが小さな看板から伺える。
夜の時間帯のこの場所は、今とは全く違う雰囲気なんだろうなあー
(完全に遠足気分 (≧∇≦))

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お店はミラー張りのビルの一階にある。

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夜の街の蕎麦屋だが、
ものすごく夜遅くまでやっているわけでもなく
22時には閉まるらしい。



カウンターのみの店内は、蕎麦屋というより料理屋のような雰囲気。

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先客は常連らしい二人連れの女性客。
ランチコースを肴に、次々と楽しげにお酒を頼んでいる。
ランチコース(蕎麦三昧コース)は7700円なので
ちょっとしたフレンチレストラン並みだ。


ここは料理も美味しそうなので私もコースを考えたが
お蕎麦が6種あると聞いた以上、
どうしても全種類食べたい私!!
コースは潔く諦めました〜(価格とオナカ的に!(^^;))
なにせ6種ある在来種のうち、4種の「せいろそば」は一枚1200円、
残り2種の「希少種のせいろそば」は手挽きで一枚1500円なので
お蕎麦を6枚食べただけでもそれはそれは大変に贅沢なランチなのだ。



こちらがお蕎麦メニュー。

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今日ある在来種の説明もあってわくわく (≧∇≦)♡

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どれも親しみのある在来ばかりだが
強いて言えば伊吹が一番食べた経験が少ないかな?
今から日本全国の蕎麦畑を旅する気持ち。
たのしーーーー!! (≧∇≦)



アラカルトのおつまみメニュー。
興奮のあまり手ブレしました (^^;)

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というわけで、本日はお蕎麦6種+そばがきを
オーダーいたしました!!
めっちゃ贅沢!!アタシやっちゃうぜ!! (≧∇≦)




高台つきの器に弱い私、この湯呑は大変好み。

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こんな素敵な湯呑で美味しいお茶をまず出してくれるって
これも素晴らしい日本文化ですよね〜
(海外だとお水も有料だもんね)




お通し「湯葉豆腐と塩昆布」
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ちょっとしたものだがすごーく美味しい。
湯葉豆腐の質感と甘みがよく、
そこに塩昆布を合わせたところがありそうでないセンス。
最初に食べるものが美味しいと期待高まりますよね〜



「せいろそば一枚目・伊吹在来種(滋賀)」
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おおおお〜
立派な竹笊の中に輝く、
すこーし透明感のある美しい粗挽きの肌。
色はなかなか濃い目で、
うん、香ってくれそう、おいしそう!

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おや???
意外にも、全く、なんにも香りませんでした。。
口に含むと、みずみずしくむっちり硬めのコシに出会うが
決して硬い蕎麦ではない。
味わいもほんのり系で淡め。
香りは待ったら出るかな?と粘ってみたがあまり変化はなく
最後の方だけ、かすーかにこうばしさを含んだ香りが
感じられるようになってきた。




「せいろそば二枚目・丸岡在来種(福井)」
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うわああ
1枚目の伊吹よりさらにすごい粗挽き!
こちらも皮を含んだ濃いめの色で、
美しいザクザク感がたまりません〜

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こちらは見た目で予想した香りがそのまんま濃厚で嬉しい!
ムワーと香ばしい、ナッティーな黒い香り。
こちらもみずみずしくむっちり硬めの質感で
1枚目の伊吹より硬め。
ちょっとガチガチした感じの歯触りなのだが、
それを噛んだ味わいが濃い〜♡美味しいーー!!



そして3枚目の前のこのタイミングで
この方がカットインしてきました。

うわっ

これはおいしい!!絶対においしい!!
すごいのキタヨーーーーー!!!! (≧∇≦)♡


「そばがき(祖谷在来種)」

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もうこれは食べなくてもわかります。
もったりとろーり
なんという美しさ・・・

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ギャーーーーー

期待はしていたがそれを超える最っ高の美味しさであります!!
香りは意外と素朴、渋めの滋味深い香りで、
何が素晴らしいってこの食感である。
最高の最高!!
とろりとしつつフワーと軽く、
粗挽きのざらつきありつつ、モチモチとろ〜の極上エアリー!!
いやー、もうこれ以上はないと断言したい食感の素晴らしさだ。
そして食感とともに素晴らしいのが味わいの濃さ。
下にぎゅうぎゅうと押し込まれるような
グルタミン系の旨味の塊が口の中を染め続け
もうもうもう、私までとけそうなんです
このままずっとこの人と一緒にいたい・・・!!

あまりにも美味しすぎて薬味をつけるなんて絶対無理、
このそばがき3個くらい頼まないとできなさそう。

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でもこのついてきた薬味シリーズがまた尋常ではなく。
こんなシルキーなめらかな大根おろし、私は初めて食べました。
どうやっておろしたんだろう??
またこのきな粉にはお砂糖がまぶしてあって
そのまま食べても美味しいったらありゃしない (きなこ大好き(≧∇≦)♡)
最後まで取っておいてデザートにもふもふ美味しくいただきました〜




「せいろそば三枚目・奈川在来種(長野)」
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こちらも色濃いめの粗挽き。
直線的なラインで、これもしっかりめの食感かな?



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箸先から香りを寄せると、
これまた皮を含んだ香ばしい甘い香りが淡く漂っている。
1枚目の伊吹同様、むっちりと硬めのコシだが硬くはない。
その硬めのコシを噛み締めた味わいが素晴らしく、
なんとも濃厚な蕎麦粉そのままの旨みが溢れ出す感じ。
食べ進むほどに香りはぐんぐん深く濃くなり
味わいも限界の濃さに到達!!
うおおおお このグルタミン系の旨味爆発感、すごい〜!!
食感もだんだんやさしくなり、
三枚目にして初めて繊細優しい食感に出会った感じ。
香り、味わい、食感ともに、今までダントツ気に入りましたーー!!
コレ美味しいーー!大好き♡♡♡



「せいろそば四枚目・佐渡在来種(新潟)」
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こちらも色濃いめの粗挽き。
エッジ感のない輪郭線から、これは比較的柔らかめの質感かな?

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ええええ
箸先から香りを寄せただけでまずびっくり。
なんと個性的な香り!!
香りの強さとしては淡めなのだが
はっきりと、ヨモギのような野草のような香りがする。
(私が大好きな京都の麩饅頭みたいな!♡)
食べてみると味わいも最初は薄め。
ところがそれがゴンゴン濃くなり、
黒い皮の甘さとヨモギの入り混じった味わいがおいしいーー!
細かな粗挽き感を感じる舌触りだが
質感としては二枚目・丸岡に似たガチガチ感がある。
でもそれを噛み締めた味わいがなんとも個性的な美味しさで、
いっやーーおいしいなあーー!


「せいろそば五枚目・祖谷在来種(徳島)」
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私の大好きな祖谷在来は極太打ちでやってきた。
こちらも粗挽き、色濃いめ!

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ガッツリと太く、質感も今までで一番の硬さがあるため
とにかくモグンモグンと噛み締める蕎麦。
最初の香りはほんのりと淡く、しかし黒く香ばしく甘い、素晴らしい香り。
それが期待通り、時間が立つとどんどん濃厚になりうっとり〜
食感は時間が経っても変わらず硬めで、
それを噛みしめた味わいの甘さが大変印象的。
なんというか、和菓子のような?すあまのような?
とにかく上新粉系の上品な甘さがあるのだ。





「せいろそば六枚目・椎葉在来種(宮崎)」
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これまた、色濃いめの粗挽き!


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うわわ この香りは素晴らしいー!!
うっとりするようなナッティーな、
そして荒々しさを感じるまでのたくましい黒い香り。
こちらは見ての通り輪郭線は優しいのだが
芯を噛み切らせないようなむっちりとした硬さがある。
滋味深き味わいはどんどん濃くなり、
最後は舌に乗せただけで甘さが押し込まれてくる感じがするほど!
噛み締めるほどに味わいと甘さが口いっぱいに広がっていく。



蕎麦汁は今まで出会ったことのない
かなり個性的なお味。

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酸味も強めの濃厚で、一番感じるのは「お酒の味」!
いわゆるまろやかな汁ではなく、
口の中でいろんなものが弾け合う感じで
美味しいお酒そのものというか?おつまみ?みたいな個性的な汁。
ここの蕎麦つけると合うのかな?と、
ちょっとだけつけてみましたが、私のような「蕎麦汁初心者(笑)」には
やっぱりお蕎麦だけで食べた方が美味しく感じちゃいました。
(良い子はまねをしてはいけません(笑))



蕎麦湯はとろーりまっしろで、まるで葛湯みたい。

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店主によると、今日の蕎麦湯は更科粉。
蕎麦湯はその時によって全く変えていて
粗挽きの蕎麦粉で作ることもあれば
季節によっては桜を浮かべたりするらしい。

店のスタッフは若い人が多く、
皆さん素晴らしく丁寧でととのった接客態度。
店の雰囲気もだが、高級蕎麦屋らしいゆったりとした時間が流れている。

そんな中、しゃがれ声で髭面、
極めて人懐こい笑顔で話しかけてくる店主の存在は
余計に印象的であり、この店の魅力でもある気がした。
ずっと昔並木藪で働いていたこともあるということを
少し照れ臭そうに話してくれた。



「6種の在来種」+「そばがき」を食べてみての感想としては、
一番恋に落ちたのはやはり3枚目「奈川」と、「そばがき」でした!♡
次点で「丸岡」「佐渡」「椎葉」かなあ〜
「奈川」と「そばがき」は、
もうこれ以上はない最高の美味しさだったなあーー!


強いて言えば、どのお蕎麦も皮のたっぷり入った黒い香り、味わいだったので
せっかく在来種そのものの味わいを感じて比べようと思っても
わかりづらかったこと。
皮の味と香りって素晴らしいけど強烈なので
全体の7割くらい?を占めてしまい、
残りの3割で蕎麦そのものの違いを見つけ出す感じに、
(私の場合は)なっちゃうんですよね〜
このお店の黒くないお蕎麦も食べてみたいな〜♡

とは言え、実はこの店のあと名古屋でもう一軒、
大変評判の高いお蕎麦屋さんに行き、そこもすごーく美味しかったのだが
かなりこの「玄水」のお蕎麦と似たタイプだったんですよね。
(似たタイプのお蕎麦を7枚食べた昼( ̄∇ ̄)  )
今までの経験からも、名古屋は黒っぽい粗挽き蕎麦多いかも?

黒っぽい粗挽きは確かに美味しいし映え間違いなしだし、
西に来るとそういうお店が多い気がしますね〜
それが旅蕎麦の楽しいところ!


さて、この店のランチタイムは、
コースを頼んだ人以外は1時間の時間制限があるので
「そばがき」+「6種の在来種」を1時間きっかりで食べた私。
その頃には店内はすっかり満席で、
どの人も予約のうえ来ているらしいのがすごかった。
大人気で素晴らしい!


予約をしたけど早く来過ぎて外に並んでいる20台の女性二人連れなどもいたが
私が注目したのは私が4枚目を食べている頃に
私の隣に座った常連らしい30代くらいの男性。
やけに整った綺麗な顔で、なんかこの街の人らしい感じ??
元はお店に出ていて今は経営者とかかしらん??
とクラブ街遠足気分の私はわくわく想像してしまいました (≧∇≦)


そんな人が慣れた様子でスッと入ってきて
「祖谷。」
とだけ言ってせいろ蕎麦を頼み、
一枚手繰ってスッと出て行くんですよ!
容姿がそれっぽいだけに、すごいものを見た気がしてしまいました!


いっやーー
クラブ街のマニアック在来種手打ち蕎麦屋、
楽しい体験でした!!!

ここのコースもぜひ食べてみたいなあ〜











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2022年10月31日

また来ちゃった♡



東京で2番目に好きなケーキに会いに

また来ちゃったぜ (≧∇≦)


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地球で一番好きなケーキ♡
http://ayakotakato.seesaa.net/article/487284735.html


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