2020年07月29日

高遠彩子の「勝手に乾麺蕎麦ランキング!」 vol.2


「熱いリクエストにお応えして第二弾開催!」

身体中どこを切っても手打ち蕎麦への愛が溢れ流れるのではないかというほど
手打ち蕎麦を偏愛している私。
もはやお蕎麦の香りを求め続ける虫のようなものである。

長年にわたって全国の手打ち蕎麦屋のストーカー活動に勤しんでいるため
日常生活に不便も出てくる始末。
全国各地のご当地名物はほぼ食べたことがなく(蕎麦屋巡りで忙しい)
食べすぎによるアレルギーになるのが本気で恐ろしいため
自宅では乾麺蕎麦はもちろん、蕎麦茶も自主的に厳禁としてきた。

そのため乾麺のお蕎麦を食べる機会は長年ほぼなかったのだが、
一度、海外に住む友人に乾麺蕎麦のお土産を持って行ったことがある。
私が一番美味しいと思うものを持って行こうと、
事前に集められるだけの乾麺蕎麦を買い集めて試食し、
その時ついでに「勝手に乾麺蕎麦ランキング」というのをブログで書いたのだ。

実はそのページが当ブログにおいて
一番アクセス数が多いページでして!

それだけ「たくさんありすぎてどれを買っていいかわからない!」という方が
多いのだなあと思います。
雑誌社などから乾麺蕎麦の記事を頼まれることも多いし
人からも「美味しい乾麺蕎麦を教えて〜」とよく聞かれます。


というわけで!
「勝手に乾麺蕎麦ランキング! vol.2」、
今回も勝手に開催いたしますよー! (≧∇≦)


「Vol.1」で見事グランプリを受賞した蕎麦や
高遠彩子特別賞(笑)を受賞した蕎麦も
今回改めて食べ比べています。

また「マツコの知らない世界」で無類の乾麺蕎麦好きとして紹介された、
DEENの池森秀一さんオススメの乾麺も最終レースで出場します。
私自身びっくりした、衝撃の奮戦をくりひろげておりますので、どうぞお楽しみに!



今回エントリーしたお蕎麦は12種類。

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この写真では10種類ですが
あとから残りの2種が飛び入りしてきます (≧∇≦)


それでは、はじまりまぁーす!



エントリーNo.1
「本十割そば 国産」信州戸隠そば
原材料:そば粉(北海道産)
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おほーっ 初っ端から大変レベルの高い美味しい十割です。
赤みを帯びた肌からムワァーと濃厚に香るたくましいかぐわしさ。
平打ちのためヒラヒラと繊細な感じも出ていて
噛みしめるとねっとりとした質感である。
やや粉っぽさはあるが大変美味しい。
そーっと茹でないとお鍋の中でぼきぼき切れちゃうので注意が必要。
また表面のぬめりが強いのですすぎはしっかり、
でもそーっとお願いしますね〜



エントリーNo.2
「本十割そば」(信州戸隠そば)
原材料:そば粉
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「エントリーNo.1」と同じメーカー、同じ十割だが
No.1は国産蕎麦使用、No.2は外国産の蕎麦使用である。
No.1も赤かったがこちらはさらに赤い。
平打ちのヒラヒラした繊細な舌触りは似ているが
こちらは噛みしめるとややスカスカとスポンジ風な空気感がある。
風味もこちらはちょっとひねたような野性味を感じる。
こちらもお鍋の中でぼきぼき切れちゃうの注意が必要なのと、
表面のぬめりが強いのですすぎをしっかりしたほうがおいしいです。




エントリーNo.3
「滝沢更科 八割そば」(滝沢食品)
原材料:そば粉、小麦たん白、小麦粉
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前回見事グランプリを受賞した「滝沢更科 十割そば」の二八版ということで
期待高まるこちら。
十割版にも通ずる甘くこうばしい黒い香りが素晴らしいが、
やはり小麦粉が入ってくると途端に「ザ・乾麺」という風味が強くなる。
食感は不思議なポッキポキ!
硬いというより食感がポキポキしている。
コシはほぼなく、噛むとふっつり切れる。
茹で時間4分半と書いてあるけれど長めに茹でてみてもいいかも?




エントリーNo.4
「十割そば本舗 国産の二八そば」(山本食品)
原材料:そば粉(国産)、小麦粉、食塩
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純和風のデザインが多い乾麺蕎麦界において
なかなかスタイリッシュなパッケージのこちら。
箸先から寄せた香りは最初かなりおとなしいのだが
だんだん静かに、じわーっと深くこうばしい香りが漂ってくるのが嬉しい。
さすがは国産蕎麦粉!
平打ちゆえのしなやかさ繊細さ、コシも程よく、素晴らしい食感。
印象はおとなしいがこれはなかなか優等生な乾麺ですねえ〜




エントリーNo.5 「韃靼蕎麦」(古舘製麺所)
原材料:小麦粉(岩手県産)、そば粉(だったんそば60%)、食塩
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血液をサラサラにしてくれるポリフェノール「ルチン」の含有量が
普通の蕎麦の100倍ということで有名な韃靼蕎麦。
蕎麦肌の黄色さと独特の苦味が特徴とされているが
こちらも例外ではなく、茹での段階から茹で汁の黄色さにビビります。
もちろん茹で上がった蕎麦もご覧の通りの黄色い肌。
どんなものすごい味がするんだろう!?と思わず身構えてしまうルックスだが
ただよう香りは拍子抜けするほどいわゆる普通〜の乾麺蕎麦〜〜!な香り。
味も、長く噛んでいると苦味も少し感じる?という程度で
韃靼らしい特徴を強く感じることはない。
まあ蕎麦より小麦粉の配合量の方が多いので、初心者向けの韃靼そばかな?
こちらは
「すべての原材料を国産で製造しております」
ということで、小麦粉も国産というところがすごいですね!



エントリーNo.6
「韃靼玄そば」(池田食品)
原材料:小麦粉、韃靼そば粉、食塩
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No.5同様、茹で汁も肌もかなりの黄色さ。
しかしこちらはモワァーと濃厚な二八の香りに加え、
韃靼らしい野生を感じる香しさがあるのが嬉しい。
蕎麦より小麦粉の配合量の方が多いせいか
たいへん軽い質感だがこちらはほんのりコシがあるのがいい。

余談だが、ルチンの多くは茹で汁に流れ出てしまうので
韃靼そばこそ蕎麦湯をたっぷり飲みたいところなのだが
No.5 や No.6のように原材料に食塩が含まれていると
蕎麦湯が塩辛くて全然飲めないのが大変残念な問題であります!!




エントリーNo.7 「戸隠そば」(信州戸隠そば)
原材料:小麦粉、そば粉、食塩
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「戸隠そば」が有名でどんなお蕎麦なのか聞かれることが多いので
買ってみたこちら。
しかしこれは作っている場所が戸隠であるというだけで
蕎麦粉も国産ではなさそうだし
見た目も実際戸隠で食べる蕎麦とは程遠い感じである。

更科そばですか?というくらい真っ白な美しい肌。
小麦粉の混じった乾麺そばらしい甘い香りが濃厚に漂っている。
蕎麦粉より小麦粉の配合量の方が多いため当然かもしれない。
こういうザ・乾麺な香りは私はあまり得意ではないが、
それでも何も香らないよりは美味しいと思う。
私は乾麺を茹でる時、洗いすすぎはしっかりするほうだが
(手打ちそばの場合はあまりすすいじゃダメ)
しっかし洗いすすいだ後でも、こちらはかなり塩分を感じた。
食感も、コシがほとんどなくそのままふっつり切れちゃう感じが
少しさみしかったかな〜



エントリーNo.8
「特選そば」特選そば 十割(山本食品)
原材料:そば粉(国内産)
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スーパーで買える十割そばとしては一番よく出回っていて
買いやすいのではないかと思われるこちら。
この、柔道場の看板みたいな迫力のパッケージは
売り場でもなかなか目立っています(^^;;)
しかし意外なことに十割でありながら「ザ・乾麺」な香りが強い。
しかしそれに加えて、むわあああとたくましすぎるほどの
力強い甘皮の香りもガンガン香るのが嬉しい。
食感はエントリーNo.2に似たスカスカ感を感じ、粉っぽさも多少あり。





エントリーNo.9
「丸々ながの県産 十割そば」(山本食品)
原材料:そば粉(長野県産)
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高級感を感じるパッケージに期待が高まる長野の十割蕎麦。
はい、これは目をつぶって食べても長野産とわかりますよ!
長野らしい、シャープで野生的な香りをふわ〜っとまとっている。
やや粉っぽさを感じる質感でコシはなくフツリと切れてしまう。
私はどの蕎一応パッケージに書いてある通りの時間で茹でているのだが
茹で時間等でこれは改善できるのかなあ?




エントリーNo.10「滝沢更科 十割そば」(滝沢食品)
原材料:そば粉
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前回の「高遠彩子の勝手に乾麺蕎麦ランキング Vol.1」において
栄えある第1位を獲得したこちら (≧∇≦)
今回あらためて食べてみましたが、
う〜〜ん、嫌味のないこうばしい香りが濃厚で、やっぱり素晴らしいですねえ〜
甘みも深く、噛んでいると黒い甘皮の旨みが広がってくるのがまた嬉しい。
乾麺の十割そばにありがちな粉っぽさも比較的少なく、コシもありよい食感だ。
説明通りにゆでると硬すぎたので、1分くらい多く茹でてちょうどいいかも!




エントリーNo.11 「挽きぐるみそば」成城石井
原材料:そば粉(北海道産)、小麦粉(北海道産)、小麦蛋白、食塩
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前回「意外な美味しさにビックリしたで賞」という
アホなネーミングの特別賞を受賞したこちら。
だって蕎麦粉がたった5割しか入っていないとは思えない美味しさに
本当に驚いたんです!
今回あらためて食べてみても香ばしいかぐわしさが素晴らしい。
なにより香りに乾麺特有の嫌味がないの嬉しい。
やや平打ちでしなやか、コシもあり、
かみしめると甘み旨みもじわじわ出てきておいしい。
よく洗えば塩分もあまり感じないので
頑張ってすすいてでくださいね〜



さて、いよいよ冒頭でお知らせしていた
スーパールーキーが登場いたします。
ある意味これは、事件ですよ・・・



エントリーNo.12 「小諸七兵衛」信州ほしの
原材料:小麦粉、そば粉(国内製造)、食塩
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「マツコの知らない世界」で
乾麺好きのDEENの池森秀一さんがオススメしていたというこちら。
そう聞いていなかったら、
私自身はおそらく買うことはなかったであろう乾麺蕎麦である。
なぜなら蕎麦粉配合量が五割にも満たないから。
韃靼蕎麦など他の特徴を紹介するために小麦粉の方が多いものを買ったことはあるが
普段は原材料の最初に「そば粉」と記載されているかどうかが
私にとっての美味しさの判断基準となっている。
蕎麦の香りを偏愛する私は、やはりどうしても乾麺蕎麦にも一番に香りを求めたいからだ。
しかし今回この 「小諸七兵衛」そばを食べた私は、
まさに目から鱗の衝撃を受けた。

まず茹で上がって盛り付けた時の姿がいい。
平打ちのしなやかな輪郭線。濃いめの肌に浮かんださりげないホシ。
おおげさではなく、手打ち蕎麦ですと言われたら信じてしまいそうな
素朴で美味しそうな「風情ある姿」なのだ。

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ホラ!ね?
ちょっと手打ちっぽい風情があるでしょう?

しかし驚きはこの後も続く。

箸先で香りを寄せると、蕎麦の香りはほとんどないのだ。
蕎麦の香りを求める蕎麦虫な私は、ここで少々がっかりした。
しかし口に含むと、これは何だ。
繊細な平打ちで、噛むとざらっと素朴な質感なのに、
舌触りそのものはぷるぷるつるつるとしている。
この食感が素晴らしい。美味しくてつるつるいくらでも食べられそう。
つるつるだけだったらうどんだっていいわけだが、ざらっと素朴な質感とつるつるが
共存しているところがすごい。

また香りや味わいは、最初は乏しいのだが、食べ進み時間が経ってくると
乾麺らしい小麦粉感のある甘い香りがしっかり感じられ
蕎麦の味わいもほんのりと感じられるようになる。

やはり私にはどうしても蕎麦の香りの物足りなさはあるが、
それを差し引いてすらこんなに美味しく感じる乾麺蕎麦があることに
私はほとんどショックを受けた。
参った!
蕎麦粉率がこんなに低くてもこんなに美味しい乾麺蕎麦があるとは。
あんまり香らなくてもこんなに美味しく感じる乾麺蕎麦があるとは。
このつるつるつるつるいくらでも食べたくなる「小諸七兵衛」と比べると、
前回私が第一位とした「滝沢更科 十割そば」はやはり食感の点で大きく劣る。
ギャフンと声に出して言いたい気分であった。



この「小諸七兵衛」の衝撃を受けてあらためて思ったことは、
美味しい乾麺蕎麦を作るのは本当に難しいのだなあということである。

風味や香りを求めれば蕎麦粉の配合率が高いものとなり、食感はどうしてもボソボソする。
食感の良さを求めれば小麦粉の配合率が高いものとなり、蕎麦の香りや味わいが乏しくなる

手打ち蕎麦ならいくらでも両者を同時に実現できるので
ああやっぱり手打ち蕎麦ってスゴイなあ♡♡♡♡♡
とまたすぐ自分の愛する人にうっとりしてしまうのですが (≧∇≦)



このように、全ての美味しさの条件を満たすのは不可能と言い切っていい乾麺界において
美味しさの順位付けするのは大変難しい。
しかし「ランキング」というからには
一応順位をつけなくてはならないので、いきますよ!




第1位
「滝沢更科 十割そば」滝沢十割
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やはり数ある十割蕎麦のなかではこれは非常によくできた
美味しい十割なので、前回に引き続き1位に選びました!
ダントツの香りの良さ、味わいの素晴らしさは
今回改めてこれが一番だと感じましたし、
食感も十割蕎麦の中では粉っぽさが少なくコシもあって美味しいです。
また十割蕎麦は栄養豊富でGI値も低いので
美容や健康にもよいというところもポイント。
パスタやうどん、そうめん、を食べるより
血糖値が上がりにくく太りにくいのは断然十割蕎麦ですよ〜ん!



第2位
「小諸七兵衛」小諸
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今回のギャフン蕎麦でございます。
香りや味わいは確かに物足りない。
しかしこの姿の風情、食感の良さは乾麺としては素晴らしすぎます!
つるつるつるつる、いくらでも食べたくなる乾麺蕎麦なんて初めてでした。
私のように蕎麦の香りばかりを求める蕎麦虫でなく、
ちゃんとした人間の皆様におすすめしているのだという
自覚と反省をこめて2位にランクインさせていただきました。




第3位
「挽きぐるみそば」成城石井
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前回特別賞受賞のこちら、今回は3位にランクインしました!
蕎麦粉5割といううまいところをついて、
「香り&味」と「食感」両方のいいとこ取りを狙い大成功しております。
成城石井に行けば売っているので探しやすいのもポイント高いですよね。
また余談ですが十割蕎麦ってお値段的にも高いのです。
小麦粉の配合量が多いほど買いやすいお値段になってくるので
その点でもこちらはいいですね。




以上、ハアハアハア・・・
もう書く方も疲れましたがここまで読んでくださった方もお疲れかと思います!
一緒に走っていただきありがとうございます!

このブログがみなさんのお役に立てれば幸いです(^^)



次回のブログでは、
「家で乾麺蕎麦を美味しく食べる私なりのポイント」
をご紹介しますね〜

お楽しみに⭐︎







posted by aya at 16:50 | Comment(0) | その他の蕎麦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月28日

「新そば 166号」で、なんと!


老舗蕎麦屋によく置いてある正方形のフリー冊子、「新そば」。


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今出ている「新そば 166号」に、
蕎麦本の著作もあるジャズピアニストの山下洋輔さんが
コラムを書いているのですが、
光栄にもその中で蕎麦犬 高遠彩子のご紹介が!♡



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山下洋輔さんとは10年ほど前、
まさに蕎麦がご縁で運命の出会いを果たしました。

その後ライブでご一緒させていただいたり
私のプロモーションビデオで共演したりと
濃厚な時間を過ごさせていただいている大・大・大好きな方です。


音楽が宇宙的スケールで素晴らしいのに
文章でも他を寄せ付けぬ天才。
その上お人柄も最高なんて、
本当になんでこんな方が地球に存在するのでしょうね・・・


ちなみに「新そば」が置いてあるお店は地域別に検索できます。

お近くのお店で是非見てくださいね。

http://www.meiten-net.com/soba/info_soba/










posted by aya at 00:27 | Comment(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月15日

三越前「御清水庵 清恵」


こんなに愛しているのに
会う度私を悩ませ苦しめるお店・・・


私は福井の郷土蕎麦、「越前おろし蕎麦」が大好きだ。

もともと蕎麦の香りを本能で求め続ける虫のような私は、
どこのお蕎麦屋さんに行っても「もりそば」一本。
私と蕎麦の間に入るものは水も空気も許さぬ、とばかりに
最後まで汁なしで食べてしまう。

しかし福井の「越前おろし蕎麦」は別。
「越前おろし蕎麦」とは「大根の絞り汁」と「鰹節」で食べるお蕎麦なのだが
それがもう犯罪的な美味しさなのだ。
いわゆる「大根おろしで食べるおろし蕎麦」じゃあないんです。
「大根の絞り汁」ってところが超ポイント!!ズルすぎる美味しさ!!



こんな感じでーす♪

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この写真は以前福井で食べた「越前おろし蕎麦」。
でも東京にも、
めちゃくちゃ美味しい「越前おろし蕎麦」が食べられるお店があるんです。
東京での貴重な専門店なので、当然「越前おろし蕎麦」を食べたいわけですが・・・

食べたいのですが・・・

お蕎麦そのものが悶絶おいしすぎてその香りに溺れ続けたくて
全然おろし汁につけられない!!
どうしたらいいのぉーーー!!


・・・というわけで、毎度毎度お蕎麦の香りへの愛と
「越前おろし蕎麦」への愛のハザマで
苦しみのたうちまわらなくてはいけないお店なのです。




銀座線「三越前」駅より徒歩1分という最高の立地。


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ビルの一階を覗いてみると、そこだけはめ込まれたような入り口がある。
手作りの風合いを感じる木のしつらい。

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これだけの名店の入り口としては、小さく素朴な姿だ。



しかしひとたび店内に入るとこの素晴らしき世界!!

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「日本橋」を望むリバービュー。
こんな気持ちのいい空間で、昼間から一杯やりながら
福井の郷土おつまみと悶絶美味しいお蕎麦食べたら
幸せすぎてどうにかなりますよね?

ハ〜イ今日はどうにかなっちゃいますよウヒャヒャヒャ〜〜〜!! (≧∇≦)




まずはメニューを眺めます。うふ。

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(川を背景に眺むメニューの美しさよ!!)

悩ましさ問題はもうすでにここから始まっている。
まずね、お蕎麦は決まってるんですよ。
「おろしそば」。そりゃそうですね♡

でもここのランチタイムには、プラス150円とか200円でいろいろ組み合わせられる
めちゃめちゃ魅力的なセットメニューがいっぱいあるんです。
(メニュー右上参照)
例えば「とろろ昆布のおにぎり」は、
おにぎりのまわりにとろろ昆布をめいっぱいまぶして
もふもふのトトロちゃんみたいのがやってくるんです!♡
それがまためちゃ美味しいんです!!

いつでもどこでも「もりそば」1本、
その愛をぐらつかせたことのない私をも誘惑するこの魔力・・・

周りのサラリーマンやOLの方々は、社食かってくらい慣れた口調で
どんどんセットメニューを頼んでいます。

ウッ・・・
私もセットメニュー食べたい・・・

セットメニューは定番のものに加え日替わりの「小どんぶり」ってのもあって
常連さんほどそれを頼むみたい。


こんなのとか〜
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またある時はこんなのとか♡

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そしてさらに困ったことに、ここはお酒もおつまみも素晴らしいんです。
ご覧ください、この福井の珍味の数々!

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そしてお酒は私が大好きな黒龍がぁ〜〜〜♡


今日はもともと白昼から暴走する気で参じましたので
そのまま突っ走らせていただきます!!


「黒龍 純吟」
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うっまー!!♡
入り口は柔らかいのに深くギュンとしていて
しかも後味はスッキリ。
さすがは福井が誇る名酒である。
日本橋と水辺を眺めつつ、午前中から美味しいお酒。
極楽すぎてバチ当たりそう・・・




「小鯛の笹漬け」

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ぎゃーーーーー
こんな美味しいもの出さないでええ
(オマエが頼んだのだ)

お酒通でもないし、量的にも全然飲めないくせに
美味しいお魚が出てくると「これを飲まずにおらりょうか!!」と
いっちょまえの酒呑みたいなことを言い出す私。

これはヤバイ・・・
美味しすぎてお酒がすすみすぎる・・・
小浜名産「小鯛の笹漬け」恐るべし。
昆布〆かってくらい濃厚な旨みと、ムッチリした肉質。
ああ〜 おいしいよぉ〜〜
福井って本当に素晴らしい!!
(ちなみに私は福井クォーター&母は曽祖母の代から日本橋なので
なんだかこの店には勝手にご縁を感じています (≧∇≦))



「鯖の燻製」
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うがーーーーー!!!
もうもうもう、私の好みど真ん中すぎて
食べる前からぶっ倒れそうなメニューでございます!!
なんたって鯖を愛しすぎて一生分食べちゃって
アニサキスアレルギーになったくらいの私である。
(注:「アニサキス症」とは違うので焼き魚もシーチキンおにぎりもアウト)

しかも「こうばしい」という香りの要素に滅法弱いので、
燻製はなんでもかんでも大好物。
鯖の燻製なんて大大大好きに決まっている。

全ての魚を断たなくてはいけないアニサキスアレルギーになって6年目。
最近は鯖以外のお魚は自己責任で食べてしまっていたが
さすがに鯖だけは怖くて食べられなかった。
しかし今日はですよ!?
こんな美味しそうな「鯖の燻製」を見せられたらですよ!?
食べないではいられないですかーーー!!
4時間後にまたきうきうしゃに乗ることになってもそんときゃそん時だ!

食べちゃえ

エイ


うわ おいしいーーっ!!
まさに私好みどストライク!!
これはヤバイです。ヤバすぎる美味しさであります。

炙ってあるのがとにかく犯罪。
ほっこりふっくら。皮パリ感が素晴らしく、
脂ののった鯖の旨みが最高。
燻製の香りがたまらないったらありゃしない。
こんなのねー、飲んじゃいますよー?
どうしてくれるんですか?
ああ このギュンとした黒龍がめちゃくちゃ合う・・・



「へしこ」
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福井が誇る珍味であり素晴らしい保存食でもあるへしこ。
鯖を発酵により熟成させることで
うま味も栄養価もマシマシになっております。
滋賀の名産「鮒寿司」にも通ずる、鮮烈な酸味と塩分。
これまたお酒を呼ぶ一品!




「ホタルイカの沖漬け」
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私の人生において、「ホタルイカの沖漬け」をメニューで見かけて
頼まなかったことがあっただろうか。いや ない。
私ってどうして呑兵衛でもないのに食べ物の好みが
呑兵衛そのものなんでしょうねえええ〜
これを一口、口に入れたら3秒以内にお酒が入ってこないと
絶対イヤですよね〜 (≧∇≦)




「にしんの甘辛煮」
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和の甘い味付けはなんでも苦手な私だが
お酒の最高の友「にしんの甘辛煮」は別なんです。
愛はいつでも不条理なもの。
ああ〜 福井って本当に素晴らしい・・・




「天ぷら」
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わがままを申しまして「天ぷらおろしそば(おろしそば+別盛り天ぷら)」の
天ぷらだけ先に持ってきていただきました。
えび二本、かぼちゃ、なすなど。



そしていよいよ、ときめき最高潮の瞬間を迎えるにあたって
この店における大変重要なマイルールを告白します。

「おろしそばは大盛りを頼むべし!!」

お蕎麦の量が少ないと言っているのではない。
お蕎麦が美味しすぎて、一枚全部お蕎麦だけで食べたいのに
「越前おろしそば」としておろし汁にもつけて食べたいのでそれができない。
なので半分はお蕎麦だけで食べ、残り半分をおろし汁につけて食べるため
お蕎麦の量が多めに必要になってくるわけです。



「おろしそば(大盛り)」
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越前おろし蕎麦のつけ汁と、なくてはならない鰹節。
そして蕎麦湯があらかじめお湯のみに入ってついてくる。



まずはつけ汁さんにはお控えいただき、
愛して止まない「御清水庵清恵」のお蕎麦の世界に見入ります。
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むわ〜と濃厚に香る、こうばしくたくましい蕎麦の香りにうっとり。
口に含むと、すこし太めの輪郭線でむっちりふっくら。
もぐもぐ食べる蕎麦だが硬さは全くなく、噛みしめるたびに
深く強い在来種のうまみと甘みが広がる。
食べている間中香ばしさかぐわしさが私の全身を染め
その夢から離れたくなくてつゆが全然つけられない。
この素晴らしいむっちりふっくらさは、
かなり小麦粉の配合量が多いのかと思ってしまうほどだが
それにしてはお蕎麦の香りと味わいが濃厚すぎる。
聞いてみると外二(蕎麦10:小麦粉2)であった。
福井の蕎麦の香りと味わいに
全身をゆったりと浸しているような気持ちになる蕎麦だ。


いつまでもあなたと二人きりでいたいけれど
私には決めたことがある。

というわけで、半分食べたところでついに思いを断ち切り、
いよいよ「越前おろし蕎麦」としての食べ方に突入する。
本当は最後までお蕎麦の香りに溺れていたいという思いもあるので
半ばイヤイヤな感じもあるのだが・・・

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ああああ なんというおいしさ!!
やっぱり「越前おろしそば」大好き!!
この大根の辛さと甘さ、つゆそのものの美味しさがとにかく最高!くせになる!

お蕎麦の香りを偏愛する私は、たまに試しにつけ汁につけるチャンスがあっても
99%「やっぱりお蕎麦だけで食べればよかった・・・」と後悔するのが常である。
しかし「越前おろし蕎麦」のつけ汁は
後悔どころかいくらでも、この何倍でもお蕎麦を食べたくなってしまう
麻薬のような美味しさである。

ああー おなかがもっと、あと2つくらいあったらいいのにー!



水辺と日本橋を眺めつつ、
メニューをみて悩み苦しみ、
最高に美味しい福井のお酒とおつまみに浮かれた後
〆には越前おろし蕎麦の魅力に振り回される。

来れば必ずこうなることはわかっているのに
毎度新鮮に誘惑されてしまうのだ。


私の心を何十年もかき乱し続けてくれる、
日本橋の名店である。


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posted by aya at 22:58 | Comment(1) | 東京の蕎麦>中央区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月10日

もうすぐ♡



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もうすぐ会える♡

愛するお蕎麦♡


posted by aya at 20:54 | Comment(1) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月29日

京王多摩センター「蕎家 佳」


京王多摩センター駅より徒歩5分ほど。
「蕎家 佳」と書いて「きょうやよし」と読む。

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白地にくっきりと「手打ちそば」の文字。
この旗を見てズキュンと胸打ち抜かれるようにときめき
文字通りよろけそうになるのは私だけだろうか。
私だけかもしれない。
(好きな人の名前がこんなに大きく出ていたら普通そうなりますよね〜 (≧∇≦))


ここはメニューが豊富な上、楽しいセットやコースもいろいろある。

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本日のお目当ては、右下の
「いろいろ一品そばセット」!
楽しそうでしょう〜!?

それは決まってるんですが、
左下の「玉天」ってのがやめてほしい。
「生卵を半熟サクサクの天ぷらに仕上げました!」
って、そんなの美味しいに決まってるじゃないですかあー!
え〜〜〜どうしよう、それも頼みたいな〜
でも右上の「一品料理」の中にある「そばがき」は絶対食べるし、
おなか的に無理かも・・・
ああ誰か私におなかを貸してください・・・!!



靴を脱いであがる店内は、
ダークカラーの木のインテリアでほっこりしあたたかい雰囲気。

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テーブル席はすでに埋まっていて、
家族連れらしいグループが楽しげに憩っている。
どんどん美味しそうなものを追加注文している声が聞こえ
「えっそれもいいかも!?」とさらに心乱れる私。



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この季節メニューの「冷製スープそば(復刻)」
というのが人気らしい。
「蕎麦屋風ヴィシソワーズと野菜のお蕎麦」って、
しかも「復刻」ってそそるわぁ〜〜
山形、天童市の「吉里吉里」の「ガスパッチョ蕎麦」の鮮烈&犯罪的な美味しさを思い出しつつ、
しかしここは初志貫徹!!

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最初に決めた、この「夜のいろいろ一品そばセット」にします!

おつまみをいろいろちょっとずつ楽しめて最後にお蕎麦、
って最高ですよね。
下の2000円の贅沢なほうにしちゃうんだから。うふ。
「400円で鴨ロース1枚と天然海老天ぷら1本つけますよ」って
誘惑上手なお店だなあ〜 (≧∇≦)



「胡麻豆腐」
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まずは、ちいさーーくてかわいい「胡麻豆腐」。


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小さいけれどクリーミーで存在感あり。
なんだかシャクシャクした繊維感がユニークなので聞いてみたのだが
どうやらゴマの繊維らしい。
味がついているが濃すぎないので素材の味わいを楽しめる。



お次は「夜のいろいろ一品そばセット」とは別に注文した「そばがき」。
「そばがき」の文字見て注文しないは人生の大損!!

「そばがき」
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愛余って激写連写。
ああああああ ときめくぅ〜〜〜


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もわぁ〜んと香る、誠実な、王道の蕎麦のかぐわしさ。
口に含むともったり密でなめらかな舌触りに思わず目を閉じる。恍惚・・・
歯でそっと噛むと、もったりだけでなく
その中にエアリーな、極上の「軽さ」が潜んでいることにさらに狂喜する。
蕎麦の滋味なる味わいとうまみは舌に押し込まれるようにぐんぐん伝わり、
うっは〜〜  
このそばがき、最っ高なんですけどぉ〜〜〜〜! (≧∇≦)

もったりむっちりしてるがベタベタではなく
噛むとフッとエアリーに切れる感じが悶絶たまらぬ!!!
出来立ての生麩のようでもある。
せっかく一緒にやってきたお薬味いろいろ、土佐醤油は
そばがき本体が美味し過ぎて全くつけられないまま完食してしまった。
いいのです、お薬味はそれだけで食べてもおいしいので
あとでいただきます♡




「出し巻き玉子」

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わーい、出し巻きが「一切れ」食べられるって超嬉しい!
とにかくお蕎麦屋さんに来ると私のお腹は大変に忙しいので
出し巻きさんのようにお腹がいっぱいになりやすいものは
ちょこっとが嬉しい♡


蕎麦肌写真家でありながら
出し巻き断面写真家も目指してるらしい高遠彩子。

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卵の豊かな風味とじんわりした出汁の味わい。
見た目はふっくらジューシーに見えるが
断面からもわかるように食べてもミルフィーユのような「層」を感じ
食感はちょっと湯葉のようなくっきり感のある出し巻きだ。



「ナスのと鴨肉のくわ焼き」
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手前の大きめの鴨肉が、高い方のコースにして
プラスされた一枚かと。 (≧∇≦)

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油の染みた茄子って野菜と思えないくらいボリュームがありますよねえ〜



「天ぷら(野菜5種+天然海老1本)」

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プチトマトやパプリカ、ブロッコリーなど、天ぷらとしてはちょっと珍しい
季節の野菜がいろいろで嬉しい。
ブロッコリーの陰に隠れていたのは「シルクスイート」というさつまいもで、
しっとりなめらかな肌が普通のさつまいもとは全然違った。
そして特筆すべきは天然海老の美味しさ!
ずっしりぷりぷりで、うわ〜〜い、海老天がついてくる方のセットにして大正解〜〜!




そして、一番愛するその人は、
いつだってドラマティックに私の前に現れる。
瞬間、空気が澄み渡る。


「せいろ」
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小ぶりの笊にぎゅっと盛られてやってきた美しい肌。
褐色の笊がダークカラーの店内の雰囲気によく合っている、

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風情ある美しい平打ちの肌からかすかに漂う、
ほんのりと渋い香ばしさ。
それを追いかけつつ口に含むと
滋味深い味わい「らしきもの」がじわーと低く感じられる。
まだこの時点ではその香りや味わいの輪郭は掴めない。
それが食べ進むうちどんどんどんどん濃くなり、
香りもはっきりくっきり鮮やかに感じられるようになってきた。
深く香ばしいかぐわしさ、滋味深い旨みと粉の甘みが
しみじみとおいしい。
平打ちのため輪郭線はやさしいが質感は非常に密で、
食感はしっかりしている。
ざるは小ぶりだが深さがあるので量もしっかりあり
食べ応えがある一枚だった。



店内を見回すとさっきまで誰もいなかったカウンターも満席で
厨房は大変な忙しさ。
どのテーブルも楽しげに盛り上がっていて、
店主と奥さんが厨房と客席と飛び回って対応、
この店の人気ぶりが伺える。

メニューの1ページ目には店主の挨拶があり
「あたたかい気持ちになっていただけるような店造りとおもてなしを心掛け・・・」
とあった。
その通りのお店になっていると思いまーーす!!と
今厨房で死ぬほど忙しそうな店主に旗を振りたい気持ちになった。


心残りとしましては店先であれだけ私を誘惑した「天玉」を
食べられなかったこと。
(お腹いっぱい( ̄▽ ̄))


ランチにはこんなすんごいセットもあるし
今度はランチに来て天玉プラスもいいかもーー!!

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