2020年10月13日

長野・権堂「二本松」


長野駅から長野線で2駅の「権堂」駅。
周辺は長野一の繁華街で「長野の歌舞伎町」と言われているらしい。

私は長年、蕎麦だのスキーだの登山だので長野には行きまくっているが
用事があるのはいつも山の方なので (^^;) 権堂に来るのは初めて。

えー歌舞伎町なんて、騒々しいところなのかな〜〜と思って来たのだが、
私が行った辺りはケバケバしさのない、ネオンの彩り鮮やかな
情緒たっぷりの繁華街だった。

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雨の風情も手伝って、いい雰囲気でしょう〜?


その繁華街と屋根付きの商店街が交わる角にある
手打ち蕎麦と郷土料理のお店「二本松」。
この地で30年以上地元の人に愛されて来た大人気店だ。

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なまこ壁風のしつらいもあってムードたっぷりの外観。


私が店内に入るとまだ18時だというのに店内はほぼ満席。
隣のテーブルは予約席で、空いていたカウンターもすぐ埋まる人気ぶり。
予約して来てよかったあ〜〜

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もちろん手打ち蕎麦が一番楽しみだけれど
郷土料理も楽しみ!

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壁の黒板にも今日のおすすめらしいメニューがいろいろある。

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うわ〜楽しい〜
どれもこれも頼みたくなってくる!!



お蕎麦のメニュー。

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いついかなる時も私は「ざるそば」一択なのであるが、下の写真の
「冷やしたぬき」のルックスにかなり吸い込まれた。
なんかカレーライスみたいな器に入って面白くないですか〜?
すっごーく気になる!美味しそう! (≧∇≦)





「きのこおろし」
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長野にきたらとにかくきのこを食べるべし。
どこで食べても東京で食べるきのことはレベルがちがう。
この「きのこおろし」は大きいの小さいの、いっぱい入ってて
それぞれに食感が違って楽しい〜美味しい〜



「岩魚塩焼き」
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まさに今泳いでいるかのような姿でやって来た岩魚さん。
姿を見ただけで腕の良さはわかったが、食べて感激。
ウワ〜この岩魚すばらしい〜〜〜!
ふっくらやわらかく肉厚で最高の美味しさ、もちろん臭みゼロ。
素材も腕も良くなくてはこの美味しさはない。
すごいなあー、違うもんだなあー



「舞茸天ぷら」
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舞茸天が大好物すぎて、見ると絶対にスルーできない私。
こちらのはパリッパリを通り越してかなりガッチリした衣!
やや脂っぽいのでこれは単体で食べるより
あとでせいろと一緒に天せいろにして食べたほうが絶対美味しいな・・・
とテーブルの隅での温存を企む。(大正解でした!)



「馬刺し」
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メニューの一番最初に書いてあったので自信あるんだろうな、
とは思っていたが、食べてひっくり返りましたああああー!!
こんな美味しい馬刺し初めて。
口に入れるととんでもなく肉厚なめらかで
ものすごく柔らかいのに噛みしめるともにょんもにょんと
素晴らしい弾力がある。
ナンデスカこの吸い付くような柔らかい弾力は??
おいしい〜〜おいしすぎます〜〜〜これ毎日食べたいぃぃ〜〜〜〜



「ざるそば」
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お蕎麦の束がぐるりと並べられた、長野らしい「ぼっち盛り」。
なんでも「ぼっち盛り」の由来は戸隠の神様へのお供えだそうですよ〜


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色はやや濃いめでなんとも素朴な肌。
そこからふあーっとたまらなくいい香りが漂ってくる。
ふっくら芳醇な蕎麦の香りがメインで、その中にチラリと覗く黒い香ばしさ。
実は事前にここのお蕎麦はかなり硬めという地元の人の情報を得ていたのだが
食べてみるとなんにも硬くない。
平打ちなのでしなやか。ややねっちりと密な質感。
コシはほぼないのだが、そのねっちりが優しく受け止めてくれる感じ。
噛みしめるほどに香ばしさがふくらんで
ウワ〜〜美味しくて止まらない〜
このままお蕎麦だけで食べたくて
さっき残しておいた舞茸天と食べるのがイヤになったほどだったが
舞茸天と食べてみたらオオッとさらに感激。
ここの蕎麦汁、天ぷらとの相性が抜群です!!


「二本松」の蕎麦汁は少し変わっていて
ちょっと関西風?とも思える薄い色の汁。
出汁が深くて椎茸の香りがほんのりして、やや甘めなのに
なんだかやたらと美味しいのだ。



店内はすっかり満席でますます大にぎわい。
入り口すぐ横の個室では家族連れが家にいるようにくつろいでいたし
向かいのテーブルでは常連らしいちょっと鯔背な男性3人組が
ものすごく楽しそうにガンガン食べては飲んでいた。
とにかく地元の人に愛されていることがよく伝わってくる店だった。

難を言えば、店主が一人で作っているらしく(ホールスタッフがお手伝いもしていたが)
注文したものが来るのがかなりのんびりしていたこと。

その日のうちに東京に戻らなくてはならなかった私は少し焦りもしたが、
そのおかげで、この地元の人ばかりの賑わいをたっぷりと楽しむことができた。


外に出ると雨は止んでいて。

東京よりだいぶ肌寒い雨上がりの湿った空気の中、
権堂のネオンが瞬いていた。








posted by aya at 11:30 | Comment(0) | 甲信越の蕎麦>長野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月07日

浅草「めん公望」



生まれついて浅草とは深ーいご縁がある私。
住んだことはないし三社祭に参加したこともないが
小さい頃から慣れ親しみまくった街なのだ。

魅力的な飲食店が多くお蕎麦屋さんもいっぱいあって楽しい街だが
たまに来るとどこも混んでるし
お店がたくさんありすぎて困っちゃいませんか?

今日はお蕎麦がすごーく美味しい穴場の名店をご紹介しまーす♪




以前は河童橋の方にあったのだが、こちらに移って久しいこちらのお店。
お好み焼きで有名な「染太郎」もある菊水通りにある。


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一見、あんまりお蕎麦屋さんぽくない外観?
でもよく見ると和風の立派な看板も出ているんですよ〜

出ているのですが・・・


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パステルカラーの洗濯ピンチハンガーに干されたザルたち・・・ (≧∇≦) (≧∇≦) (≧∇≦)

せっかくの素敵な看板がもったいない、とつい思ってしまうが
そーんなことより、この飾らなさ、ユルさ、和みますよね〜

近づくと扉にはユニークな張り紙も。

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「母子家庭半額」
「飲食店の方15%引き」

別々の味わいを持って胸に響く張り紙。
いや〜、店主の人となりを早くも垣間見たようで
ますます和みます〜〜 (≧∇≦)


店に入ると泰然としたムードの、人柄の良さそうな店主が迎えてくれ、
お好きなお席にどうぞと言われる。


店内も飾らぬ簡素な雰囲気。

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全面ガラスなので明るい自然光が嬉しいが、
店内から見ても一番目立つのは
洗濯ピンチハンガーとザルかも・・・ (^^;)

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そしてそれまでお客さんがいなかったからか、
ここでBGMをかけてくれた。
なんとクラシック、しかも交響曲。
壮大な響きに身をまかせつつメニューを見る。


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私のお目当はもちろん「もり」と「田舎」の2種もり♡



壁のメニューの素朴な文字と絶妙な間?のある貼り方がまた、
なんとものどかな味わいがある。

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しかし木札のメニューの構成がわかりづらかったのでよーく見ると、
どうもこれは左から順に掲げてあるらしい。
店主に訊くと
「アレ〜ッ ほんとですねえ〜、へんですねえ〜、なんでこうなってるんだろう?」
とのどかなお返事で、またまたこちらものんびりした気分になる。
いいなあーここ!



本日は残念ながら「田舎そば」は打っていないということで
「二種もり」を楽しみにしていた私はものすごくがっかりしてしまったが
ないならないで、「もり」だけを心ゆくまで愛そうと思い直す。



「にしん棒煮」
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甘辛く、濃〜く煮込まれたにしん。
ふっくらというよりはちょっとパリッとした食感。



そして早々に愛する人との対面となり目も心も奪われる。
周りの景色を一瞬で洗い清める、この存在感。

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はあぁ〜〜〜〜っっ
やわらかい自然光の中で眺むこの美しさ!!
「もりそば」の眺めは世界遺産となるべき日本の景色であるといつも思う。


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近づくほどにあまりに美しく、思わず見入らずにいられない。
見た目からおいしさがバキンバキン伝わってくる蕎麦である。
繊細な美しい平打ちで、肌の色が均一でなく素朴なムラ感があり、
かすかなホシが無数に散りばめられている。



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箸先からふわぁーっと香るかぐわしさが私の脳を染める。
最高にフレッシュでさわやかな野生!!
長野かな?と思ったら秋田、山形、栃木のブレンドとのこと。
そして食感がまた凄い。
口に含むと、極上のふわっとした感触に迎えられ、
そこから風味がパーンと広がって感激!
こんなに細いのにやさしい素晴らしいコシがあり、とにかくお見事としか言いようがない。
このお蕎麦超おいし〜〜〜〜〜いぃぃぃ!!!




「かしわせいろ」
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お蕎麦だけであんっっっなに美味しいのに
こういうことをされては大変困るのだが
この「かしわせいろ」がまた激烈に美味しい。
唐揚げのようなまんまるの鶏肉がごろんごろん豪快に入っていて
つゆも完璧な美味しさ!!
がっつり感がありつつも上品なまとまりがあり、全体のバランスが完璧だ。
うーん・・・お蕎麦だけで食べたいのにやめてほしい・・・
これ美味しすぎますよ・・・


しかもアホな私は今日「田舎そば」がオーダーできなかった悲しみから
なぜか温玉トッピングをオーダーしてしまいまして (^^;)
「もりそば」用に (^^;)

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私は生卵とか温泉卵が大好物なのだが
彼らのスゴイところは、イマイチなお蕎麦でも、たとえ乾麺蕎麦でも
突然数段美味しいお蕎麦に変身させてくれるところなんですよねえ〜〜っ
しかしこの「めん公望」のように、お蕎麦だけで美味しすぎるお店では
全く不要なんですけど・・・


しかしこの温玉のおかげで意外な発見もあり。
ここの蕎麦つゆは比較的出汁感が少なく、
醤油がストレートに伝わるやや個性的な汁なのだが
そこに温玉が入るとばかうまに!! (≧∇≦)
このベストマッチっぷりは危険である。
「もりそば」は「もりそば」だけで食べたいのに、
もう、ほんとに、やめてほしい・・・
これまた食べたい・・・



食後はなぜか店主がテーブルの真横にドンと立ち、
結構長々と話をしてくれた。
泰然とした口調で話題が豊富で学校の先生みたいだが、
そう、この方は蕎麦教室の先生でもあるのだ。
この人の蕎麦教室は楽しいだろうなーと想像できるし
蕎麦屋の店主としても、人柄って本当に大切だなあと思わされる。


ちなみにこの店がある「菊水通り」は
かつて「菊水道場」というユニークな居酒屋があったためについた名前だそうで
しかもこの「めん公望」はその「菊水道場」があった場所なのだそう。
へえー知らなかった!


そして本日のお蕎麦の配合は「14対1」だったそうで・・・
あの超絶素晴らしいもりそばの思い出があるだけに
その数字が大変深いものに思えた。



次回は電話で確認して田舎があるときに来るんだぁーーー!!






posted by aya at 19:07 | Comment(0) | 東京の蕎麦>台東区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月02日

浅草「寺方蕎麦 長浦」


どこへ行っても「もりそば」一本の私だが、
中には例外もある。

例えばこの店(下記URL)は、私が「もりそば」を注文しない全国でただのひとつの店だが、
それはごく幼い頃から家族と行っていて
その頃からのハズせないメニューがあるためであり、例外中の例外である。
(例→http://ayakotakato.seesaa.net/article/373042043.html

それ以外の店で種物が食べたい時は
「種物も食べるけどもりそばも絶対食べる」
という作戦?を取ることになる。
しかしこちらのお腹は一つなので話は大変悩ましい。


この店も、種物が美味しすぎて悩ましいお店の一つ。


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まあ〜もうなんだかおつきあいが長すぎて
私の彼氏か家族かって気がしてきてしまうような外観なのだが、
相変わらずこの佇まいにはシビレる。
並んだ看板のずっしりしたカッコよさ!!
「妙興寺そば」「そば雲水」
私にとっては歌舞伎の「まねき」みたいなもので
憧れのスターの名が此処に並んでいるのです(≧∇≦)


そしてこの暖簾。

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カーッ たまりゃん!!
こうこなくっちゃねえー(≧∇≦)




浅草は時節柄どこもガラーンとしているが
本日この長浦はなんと待ちが出ている人気ぶり。
ごく小さな店なので仕方がないのだが、
私も外で数分、中の席でも少し待って、
やっとテーブルにつくことができた。

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店内は渋さを極めているが
花番さんの花のような笑顔と明るい声が
いかにも甲斐甲斐しい。



さて問題のメニューを眺めますよ。

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冒頭に書いた通り、普段なら1行目の「もりそば」一択の私なのだが
此処は種物がいろいろと図抜けて美味しいので
そういうわけにはいかないのである。

ちょっと見かけないメニューも多いでしょう?
「油そば」
「妙興寺そば」
「雲水そば」
「葛引きそば」
など。



説明が遅くなったが、店の外の看板にもあった
「妙興寺そば」というのはこの「長浦」の一番の特徴である。
愛知県一宮市の妙興寺に江戸時代から伝わる「蕎麦覚書」を元に
先々代が店を始めたのだ。
故に「寺方蕎麦 長浦」と名乗っている。

私の記憶ではその「蕎麦覚書」には
蕎麦は打ってから一晩以上寝かせる、と書いてあったはずである。
そしてその蕎麦の食べ方、アレンジとしては
冷たい蕎麦の上に千切り大根を載せる、というのが代表的なもので
それがこの「長浦」の看板メニュー、「妙興寺そば」となっている。


今日は久々だし、是非その「妙興寺そば」を食べようと思っていた。
しかし・・・
私にはどおお〜しても大好きな人が他におりまして。。。


その人ね、本当に本当にスゴいんです♡
まず注文してしばらくしたら
厨房から「ゴ〜ゴゴ〜」と地鳴りのような
低い音が長い間響いてきます。
そしてやっとお会いできたその人の神々しいまでのお姿ときたら!!!!


「雲水そば」
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なんという美意識。

なんという世界。

あなたは枯山水ですか?



心打ち震えすぎて激写しまくり。

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みなさんこれ、とろろ蕎麦じゃあないんですよ〜(≧∇≦)
なんだと思いますか?


なんと、「大根おろし」なんです!
このなめらかな表面からは想像できないですよね?



たーっぷりの大根おろしの下に、お蕎麦さんがぎっしり控えています。

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しかもこの大根おろしがですね、
見てお分かりでしょうが
そんじょそこらの大根おろしとは別世界のおろし様でして!!

いったいどうやったらこんなふうにおろせるのかというほど
大変細かくおろしてあるのだ。
あのゴゴゴゴ〜という音に秘密があるのだと思うのだが、
すり鉢でもないし・・・
鮫皮の山葵おろしの大根版みたいなものがあるのかしらん?

とにかくこんななめらかでとろんとろんの大根おろしは
他の何処でも食べたことはない。
その美味しい大根おろしと絶品の手打ち蕎麦に
蕎麦汁ぶっかけて食べたら、美味しすぎて悶絶しますって!!
ああ好き・・・何度食べても大好き、雲水さま・・・


こ〜れ〜は〜ねぇ〜〜〜
是非みなさまにも一度体験していただきたい
超越した世界です。


本日あらためて、この「長浦」の悩ましさを再確認しました。
だって「もりそば」は絶対食べたいけれど
この「雲水そば」も次回も絶対食べたいじゃないですか!!(≧∇≦)



でも「長浦」の悩ましさは「雲水そば」だけではないのだ。
もちろん看板メニューである「妙興寺そば」も美味しいし
私もまだ食べたことのないものも含め魅力的な種物がいろいろ。
その中でも私のリピート率が高いのがこちら。


「納豆そば」
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この非凡さ。

写真で伝わるでしょうか?

「納豆そば」ってやっているお店は結構あると思うのですが
やはり納豆そのものの味が強烈であることや
そこに合わせる薬味も定番があるので(ネギ、大根おろし、生卵、海苔など)
割とどこで食べても結構似てる印象の種物になるんですよね。

ところが「長浦」の「納豆そば」はこれまたブチ抜けております。
こんな「納豆そば」、他の何処でも食べたことがありません。



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まずメンバーの顔ぶれが全然違う。
たけのこ、しいたけ煮、かまぼこ、大根おろし、ネギ、山菜、きゅうり、漬物。
面白い!!
密でなめらかさのある食感のメンバー達が
選ばれているのがわかる。

しかし何よりこの「納豆そば」を非凡なものにしているのは
その納豆そのもの、である。

写真で見てもわかると思うが、これまた「雲水そば」の大根おろし同様、
どうしたらこんなに細かく擦れるのかというくらい
ほぼペースト状になるまで、
なめらかあああああー!!!!
に、擦ってあるのだ。

この強烈になめらか美味しい納豆と、
密&なめらか食感で一般から選抜されたメンバー達と
絶品手打ち蕎麦に蕎麦汁ぶっかけて食べる・・・
何をどうしたらこんなすごい計算ができるのか!?
他の何処でも体験できない、超越した美味しさの
「納豆そば世界」がそこにあるのだ。
いやー これも本当に毎回食べたくなる美味しさ!!



この「納豆そば」は味も素晴らしいが見た目の美しさも非凡である。
この器、思い切り小さいのだ。

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小さな器にぎゅっと盛り込まれた、とびきりのメンバー達。
器は小さいけれど量は少なすぎることはなく
大満足の「納豆そば」だ。

 


最後に、これも毎回外せない「もりそば」。

「もりそば」
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この木のせいろが個性的で
ちょっとお寺っぽくていいですねえー


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明るめの肌に黒いホシが散らされた、都会の素朴な風情。

箸先から香りを寄せると、さすがは打ちたてではなく寝かせた蕎麦。
ものすごい熟成感が伝わってくる。
しかし嫌味のない美しい熟成感で、
ナッツやゴマのような甘い香ばしさがムンムン。
熟成は数時間で様変わりするので難しいが
「長浦」の熟成はいつも最高のタイミングで出されてくるのがさすがだ。

食感はすこーしだけパキッとする感じがあり
コシもあまりないのだが、舌触りがなんともなめらかで心地よい。

蕎麦汁は少し変わっている。
単体で味わうと出汁の旨味はあるが香りがなく、
醤油を強く感じる甘めの汁なのに
蕎麦をつけるとやたら美味しいのだ。
不思議!!


今日はご紹介できなかったが
ここは「おつまみ」もめちゃくちゃ美味しいので
それはまた次回夜行った時に〜

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(明るい声で甲斐甲斐しく働く花番さんが
忙しい中お客さんが入れ替わるごとに
テーブルの上も薬味の器やメニュー立てまで
全て除菌しているのに感心しました!!)

posted by aya at 17:10 | Comment(0) | 東京の蕎麦>台東区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月04日

羽村「手打ちそば 櫓」


何も知らずにこの店の前を通って、
ここがとんでもない名店と気づく自信は、私にはない。

私は目が悪いのだが、歩いていようが車に乗っていようが
「手打ち蕎麦」の文字だけは何十メートルも手前から
誰よりも先に目に飛び込んできて反応するという特技がある。
しかしこの店にはまず看板らしき看板が見当たらない。


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夜だったせいもあるが、店の前に立ってもなお、
これが目的のお店なのかどうかかがわからない。
店というより、絵本に出てくるお家のような?簡素な外観は
ちょっと不思議な印象で、ここに入って行っていいものか、と少し迷う。


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近づくと、やっと小さな看板の文字が読めた。


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「石臼自家製粉 手打ちそば 櫓」

これで安心して中に入れる。
私の家からはなかなかの距離だっただけに、
ちょっとホッとしたような気持ち。

しかしこの時の私は、この後何が起こるかをまだ知らない。
想像をはるかに超えたメニューが多すぎて、
実際美味しいものが多すぎて、加えてお蕎麦も絶品すぎて、
「欲望と愛と興奮と限られたお腹の容量」という
4大問題の竜巻に飲み込まれるようなめくるめく時間は、
こんなふうに、静かに始まったのだった・・・!




店内に入ると、お店の奥さんらしい初々しい雰囲気の女性が
どうぞ〜と奥へ案内してくれた。


古いジャノメのミシン台や
アンティークの蕎麦猪口が飾られた店内。


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その時間は他にお客さんがいなかったため、
私は2つのテーブルが個室のような空間にある、
とても落ち着いた席に案内してもらえた。



そこでメニューを見てまずぶっ飛びました。

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お蕎麦のページ!
「せいろ」と「挽きぐるみ」がありますねえ〜
これは絶対どちらも、死んでも食べます!

そして天ぷらも気になるのだが、
かき揚げがめちゃくちゃ美味しそう。

「土山人」に居た店主のお店だけに
これも外せないし、困ったなあ〜〜

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ところがお料理のぺージはもっともっと困ったことになっているのです!

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・特選鴨料理
「蔵王鴨のロースト」
「蔵王鴨のテリーヌ」
「蔵王鴨のハツ塩焼き」

「大なめこおろし」
「そばがき」
「蓮根まんじゅう」
「季節の魚とそば餅の揚げ出し」

ちょっちょっちょっと、なんですかコレ!?こんなの選べないんですけどー!!
メニュー決断力にだけは自信がある私だが
どれもこれも美味しそうすぎてどれもこれも諦めたくない。


興奮と困惑と混乱のまま次のページ!

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「こだわりの出汁巻き」
「特製太巻き」
「めんたいクリームチーズ」
「やきみそ」
「鯛の漬け丼」
「和風ピクルス」
「なすと豆腐の梅肉サラダ」
「魚介のサラダ」

えええええ〜〜?
ここの店主はどうなっちゃってるの!?
こんなにいろいろ作れる腕前もすごいがその仕事量・・・
手が10本くらいあるんですか!?

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もうもうもうもう、
食べたいものが多すぎて脳がパンクしそう!!


しかし私にはどうしても
「せいろ」と「挽きぐるみ」、そして「そばがき」のぶんの胃の容量は
確保しておかなければならないという使命があるのだ。
煩悩と現実、欲望とお腹の容量とのバランスを必死で見つめ
本気で選び抜きました。




「蔵王鴨のロースト(ハーフサイズ)」
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メニューの写真で見て「ムッ これは!!」とアンテナがピーンと立ち、
これだけは外せないと思ったうちの一つ。
やっぱり私の勘は正しかった!!

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見た目も美しいが、その見た目以上に非凡な鴨ロースト。
ひとくち口に入れた瞬間の感動が物凄かった。
一切れは意外と繊細に薄いのだが、
そこから爆発的と言っていい美味しさがひろがる。
鴨そのものも良ければ味付けも最高!
旨みがずんずん舌に押し込まれるような
一枚一枚の存在感、説得力がすごすぎる。
いや〜〜〜これ、ハーフにしたのが惜しまれるなーー!
でも先は長いのでガマンガマン・・・



「鯛のカルパッチョ ジュレ添え」

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鯛が好き、カルパッチョが好き、出汁ジュレもだぁーいすき!
というわけでオーダーするしかなかったこちら。
これがまた、いい意味で裏切られた感じのおっそろしい美味しさで
度肝を抜かれました・・・

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ジュレは思ったより塩辛くピンと尖った感じ。
全体はごま油と柑橘の効いたソースでそこにディルの香りがふわり。
その全てのマリアージュが魔法のように美味しい。
そしてその魔法のせいなんだかわからないのだが、
この鯛はなんでこんなにふくよか芳醇な味がするんですか!!
えーっちょっとコレ世界一おいしいカルパッチョじゃない??
と大騒ぎしながらあっという間に食べてしまった。
2品目にしてこの大興奮・・・
お蕎麦までたどり着けるのか甚だ不安・・・( ̄∇ ̄)





「蔵王鴨のテリーヌ」

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お蕎麦屋さんのメニューに「テリーヌ」の文字があるなんて
それだけでワクワクする。
しかもこんな美しい盛り付けで嬉しい〜〜〜

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食感はぽろぽろした冷たいハンバーグのようなのだが
間にジュレ感があるのがテリーヌらしい。
そしてジュレのせいで最初はすっきり感じられるのだが
だんだん鴨肉の旨味が濃いのが伝わってくる〜♡




「一年牡蠣の天ぷら」

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宮城県産姫ちゃんオイスター使用のこちら。
これがどーにもこーにも美味しすぎる!!
まず揚げ方が最高。パリッパリなのだが繊細さもあり。
そしてその衣に包まれた牡蠣そのものの味わいが素晴らしい。
大粒でも、超クリーミーってわけでもないのだが
とにかく旨みが濃厚。
ああ〜〜しあわせすぎる。これあと2個くらい食べたい〜〜!



「そばがき」

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水紋のような刷毛目の美しい鉢の中に、
ほんわりと浮かぶその姿。


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柔らかそうな肌に大きめの蕎麦粒子が浮かんだ、
ちょっと個性的な肌。
箸先で香りを寄せると意外にもほぼ香らず。
口に含むとドロドロとろとろ〜とした食感のなかに
柔らかい蕎麦の実がプツプツ入っている。
その食感を楽しむうちにだんだん口の中に青くフレッシュな香りが膨らみ
味わいもじんわり伝わってきた。



「かき揚げ」

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いいなあーこの造形美。
海老、イカ、ネギのかき揚げ。
先ほどの「一年牡蠣の天ぷら」とは違って
こちらはちょっとふんわりしっとりした衣だった。



「蓮根まんじゅう」

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蓮根まんじゅう、好きなんですよね〜!
思ったよりも小さめで、とにかく今夜はお腹の容量が心配な私は
ややほっとする。
ねっとりもちもち系ではなくさっぱり系で、
しゃくしゃくぽろぽろした食感。
アッツアツで生姜が効いていて穴子の風味がチラリ。
いいですね〜




「季節の魚とそば餅の揚げ出し」

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メニューを見た時「こんなメニュー見たことない!」と
興味を持ったこちら。
揚げてあるとどっちがお魚でどっちがそば餅か判別しづらく、
「黒いのがそば餅です〜」と奥さんが教えてくれた。
あつあつでどろーっとした食感。
お魚は鰆で全体に甘めの味付け。
おろしたっぷりが嬉しい!



そしてここで残念なお知らせをしなくてなりません。
最後のお蕎麦は「せいろ」と「挽きぐるみ」、
そしてなんとか余裕を作って「すだちそば」も!
と祈念しつつ此処まで食べてきましたが
どうやらもうすでにかーなーりお腹いっぱいで
「すだちそば」の余裕はなさそうです・・・(T_T)


でも、「せいろ」と「挽きぐるみ」は大丈夫!
入ります!入れます!

瞳澄ませて 心澄ませて お迎えしたい、

一番大好きな人!!




「せいろ」

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ああああああ

今までの美食祭りの賑々しさが嘘のように、
一瞬にして澄み渡る空気。


近づいて、私の心は奪われる。
その宇宙に飲み込まれる。

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美しい・・・!!!




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なんと繊細な輪郭線。
その透明感。そこに浮かぶ蕎麦粒子たち。
見つめているだけで幸せ、もう食べなくてもいいかも、
と思いつつ箸を伸ばす(≧∇≦)

箸先からほんのりと漂う、正統の、誠実な蕎麦の香り。
口に含むと超繊細で素朴な舌触りにうっとりさせられる。
平打ちのやさしく柔らかな舌触り、こんなに繊細で優しいのにコシもあり
この食感は凄いとしか言いようがない。
香りも風味も爆発的とか濃厚とかではなくほんのりとそこにあるのだが
それがまたこの蕎麦の魅力と思える。
儚く繊細な、最高に優しい夢のような蕎麦!!
おいしいぃ〜〜〜〜〜!!!




「挽きぐるみ」もやってきた。

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おおおおお
想像以上に、黒い!

明るく美しい「せいろ」と比較するとコントラストが鮮やか。

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あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”
この眺め・・・幸せすぎる・・・
もう世界征服した気分・・・

だってだって、「挽きぐるみ」の肌も。
こんなに美しいのです!!


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ドッヒャー




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これはヤバイです。ヤバイヤバイヤバイ

箸先から香りを寄せなくとも
笊の上からブンブンと香りが飛んできます!
めちゃめちゃ素晴らしい黒い香り!!
香ばしく深い。それでいて濁った感じゼロで澄んでいる!!
味わいもガツンと濃厚なのだがすっきり感があるのがすんばらしい。
とにかくどちらのお蕎麦も最高すぎて・・・

おおお〜〜ん おおおーーーーん
(久々の遠吠え)




お腹いっぱいすぎて蕎麦後の蕎麦湯も苦しいほどだったが
この時間は蕎麦湯と蕎麦汁を楽しむ大切な時間でもある。
こちらの蕎麦汁はかなり個性的で、椎茸の風味と酸味が強く
甘みはすっきりしている。
ウーン ちょっとくらいはお蕎麦をつけて食べてみるべきだったな〜
ってどこでも毎回そう言ってて全然つけないのですが (^^;)
お店の方は蕎麦と蕎麦汁のコンビネーションに職人魂を賭けているのだから
本当に失礼なことはわかっているのですが(>人<;)
お蕎麦が美味しければ美味しいほどそれだけは絶対無理なんです〜〜!




ふと気づくと、
静かな店内には優しいアコースティックギターの音が流れている。

あれだけのものすごいお料理の大パレードの後に
あんな素晴らしいお蕎麦との濃厚な逢瀬があり
もう無我夢中で何が何だか分からなくなってましたが
やっと正気に返ってきました (^^;)
今夜は本っ当ーーに、ものすごい夜だったなあ・・・


帰り際には、終始初々しくやさしい雰囲気の奥さんと、
キラッキラな瞳の店主が見送ってくれた。


今年5月に開店したばかりの「手打ちそば 櫓」。
店主は「東京土山人」に居た人なので
そこでも何度も私は食べているはずで、
こうしてこの羽村で再会できたことがちょっと不思議な、
そして嬉しい気持ちだった。
思いは「東京土山人」が開店した頃にも至り、
動いていく蕎麦シーンに感無量。胸いっぱい、お腹いっぱい・・・


そして私は今日温泉帰りだったのでドすっぴんだったのを、
今思い出しました!!キャー(≧∇≦)






2020年08月29日

曳舟「手打ち蕎麦 ながやま」



緊急事態宣言が発出されるだいぶ前の3月初旬、とても寒い日。

雨ニモ負ケズ住宅街をくねくねと突き進む。

普通だったら、こんなところにお蕎麦屋さんがあるわけがない、
と思うだろうが、数々の「住宅街の小さな名店」を知っている私は
もうそろそろか、この辺か、とワクワクする。

ふと看板が現れた。

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「天ぷら」「にしん」の文字が踊る、手作り感溢れる看板。
こんな寒い中、会う前から誘われると
ほんとににしんが食べたくなってくるじゃあないですか〜(≧∇≦)



マンションの1階と聞いてはいたが
予想したよりもずっと小さなかわいらしいマンション。
看板や鉢植えの植物が明るく迎えてくれている。

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住宅街だし中の様子は見えないしなので、
外で全てのメニューが見られるのはとてもいい。
通りがかった人もこれで大体の様子がわかる。

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ここでも「にしん」が私に訴えかけてくる。
今日はそういう日なのだな (≧∇≦)



店があるのは1階のこの奥で、

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インターフォンを鳴らして入るのです。

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迎えてくれた奥さんのあかるい優しい声に癒されながら
奥に通される。

店内はさすがに新しく、清潔感あふれる感じ。




この窓際の席もいいなあー
テーブルで火が使えてそこに鉄瓶が。
あったかそう〜

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たまたま空いていたからか、私は個室のようになっている
大変居心地の良い席に案内してもらえた。
個室から外を見たところ。

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メニューでまず目を引くのがこちら。

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蕎麦屋において例えほんの少しでもご飯を食べると
お蕎麦のために空けておいた貴重な胃のスペースをごはんに取られるようで
お蕎麦に申し訳ないような損したような気分になるので、それだけはいつも避ける私。
このセットも「そば茶ごはんつき」というところは問題なのだが
それ以外の内容が素晴らしすぎる。
天ぷらとせいろはもともと食べたかったし、そこに小鉢もついてこの値段!?
うーん、これは頼まないテはないですよね!


一品料理のメニューもとてもいいものばかり。


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ウッ・・・
これまた誘惑される〜〜〜〜
特に1行目!4行目5行目もいいな!!
どうしましょう〜〜


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うーん、本当にここはメニュー構成がいいですね〜
せいろ(十割)が前日までの予約というところがちょっと寂しかったが
(知らなかったぁぁぁぁぁ!!(T_T)(T_T)(T_T))
そばメニューは少数精鋭、
おつまみメニューはお酒を飲みたい人のハートを掴んで離さなそうなメニューから
家族連れにも喜ばれそうなヘルシーなものまで盛りだくさんだ。


「にしん煮付け」
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冷たい雨の中で熱く誘惑された記憶は体に染み付き脳から離れず
やっぱりオーダーしてしまいました。
ホロリ繊細な肉感も味付けも大変美味しい。
余談だが和の甘い味付けが一切苦手な私は甘い魚の煮物も大の苦手。
しかし「にしんの煮付け」だけは、お蕎麦屋さんで食べるうちに
好きになってしまったという・・・
蕎麦乙女心は矛盾だらけなのである。



「ふきのとうの天ぷら」
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私の手打ち蕎麦ストーカー人生において、
メニューに「ふきのとうの天ぷら」を見て頼まなかったことは一度もない。
あの苦味、食感、まさに季節の宝物ですよねえ〜!
「ながやま」の天ぷらは衣が繊細なシャクシャクした食感で、大変おいしい。
カラッと揚がっているのだが結構オイリーでボリューム感あり。



いよいよやってまいりました。
限定12食のランチセット!


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うわぁ〜豪華〜〜〜
普段セット物を頼むことはなく、「おつまみの後シメにせいろ!!」
という融通のきかない人生を邁進しているため
こういう眺めは見慣れず大変賑やかに見える。

賑やかで嬉しいのだが、私の心は今、
「どうやってこの素敵なお蕎麦と二人きりになろうか」
ということで千々に乱れている。
普通なら蕎麦を食べて天ぷら食べてご飯も食べて〜となるのかもしれないが
私はとにかくこの目の前にいる愛しい人を、
できるだけそのまま、裸のまま感じたいのだ。

というわけで申し訳ありませんが私は揚げたての天ぷらさんの魅力を犠牲にして
まずはお蕎麦と二人きりの世界に入りたいと思います!

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美しく切り揃えられ重なり合う輪郭線。
見惚れるうちに、ふわーっと優しくまろやかな常陸秋そばの香りが感じられ
一瞬で脳に陶酔のスイッチが入る。
口に含むと、これでもかとキンッキンに冷たくしめられていて、
この冷たさでこれだけ香るというのはすごい。
舌触りはかなりハッキリクッキリとしていて
噛みしめると硬めのコシ。
味わいはやさしく粉の甘みが伝わる上品な二八蕎麦だ。

そして私はお蕎麦の香りと風味を偏愛する余り
汁をつけずに完食してしまうのが常という大悪党だが
(たまにつけると必ず後悔してしまう)
今日はたまたまちょっとつけてみたのだ。
すると、ナニコレおいしい!!
私にとってこの感動は珍しい。
塩分強めでキリッとシャープな旨みがある独特の汁なのだが
この蕎麦とのバランスがいいのだろう。


さあお蕎麦さんと心ゆくまで二人きりの世界を堪能しましたので
ここでやっと天ぷらにお箸を伸ばします。

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海老1尾と、ナスやかぼちゃ、インゲンなどの野菜の天ぷら。
先ほどの「ふきのとうの天ぷら」同様、カラッと揚がっているのだが
見た目よりオイリーで食べ応えがあった。



小鉢ってなんだろ〜!と楽しみにしていたので
メニューで見ていて食べたかった「つぼみ菜のおひたし」が来て大喜び。

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これぞ、季節の喜び。
おかか入りでおいしい〜



そして私の天敵?であったはずの、ごはん!

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「そば茶ご飯」なのだが残念ながら蕎麦の風味は私には感じられず・・・
しかしこの「ゆかり」がズルイですよね〜(≧∇≦)
自分で買うことはないが外で出会うとすごく嬉しい、
ご飯がすすむ麻薬のようなおいしさ(≧∇≦)



「デザート」
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こんなにきちんとした演出でデザートがやってきたことに感激。
もてなしの心が伝わってくるサービスだ。
寒天のデザートというところもさっぱりしていいし、
サイズが思い切り小さいところも
可愛くてお腹にもちょうど良くて素晴らしい!



明るく清潔な店内にはジャズが流れ、
接客担当の奥さんの優しそうな甲斐甲斐しい声が
やわらかく耳に残る。
小さな静かなひととき。

店主もとても優しそうな笑顔の人で、
(手打ちそば教室の先生もしているそうです!)
帰り際は揃って挨拶し見送ってくれた。





次回は夜のコースも食べてみたいし、
いやそれよりも、前日に予約して十割を食べに来なくっちゃー!♡









posted by aya at 14:50 | Comment(0) | 東京の蕎麦>墨田区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする