2017年07月14日

京都・北大路「みとしろ」


京都のお蕎麦屋さんは結構廻っているつもりでも
まだまだこんな出会いがあるのだから嬉しくなってしまう。
こんな美味しいお店があったとは!!

観光の中心部からは離れているが
だからこその、この雰囲気。

IMG_8791.jpg

ぽつんと小さな入り口と白い暖簾、
提灯にきっぱりと浮かぶ「手打十割蕎麦 生粉打」の文字。
雅が似合う京都ではなかなか出会わない粋な趣だ。


店に入るとなんとまだ誰もいない。
時間が早いせいもあるだろう。
いかにも職人らしい店主がお好きなところにどうぞと案内してくれる。

IMG_8755.jpg

外観からも感じたがお酒も美味しそうなお店ですね〜〜♪

IMG_8789.jpg



ほらほら、王道の蕎麦前セレクション。

IMG_8752.jpg

かーっ いいですねえ〜



しかーし、実は訳あって私は今日の昼間京都市内を44km歩いたので
泥のように疲れている。(わかる人にはわかっちゃう(^^))
今お酒を飲んだりしたらおちょこ一杯で椅子から流れ落ちてしまうに違いない。


というわけで空腹に任せておいしいもの、食べましょう〜!

IMG_8751.jpg

「せいろそば」と「あらびき」は絶対いくでしょ、
あっありがたや「二品盛り せいろとあらびき」がある♡

そして店主はもともと京都の人だが福井で修行しただけあって
「越前そば ぶっかけ(辛味大根)」があるのも大変気になる(大好物 (≧∇≦))。


でもお腹空いてるのでその前にがっつりこちらを。


「天ぷら盛り合わせ」
IMG_8764.jpg

なんとゴージャスな山盛りの天ぷら。

上の写真の角度が正面かと思いますがいまいちボリューム感が伝わらないので


「天ぷらの裏に廻る」(尾崎放哉風)

IMG_8762.jpg

積み上げられた海山の幸の豊かなこと。
こんなふうに重ねられるだけあって
カッキンカッキンのバッキンバッキン の衣なのだが
それがスナックみたいでこれまた美味しい。
カマンベールチーズもあって天ぷらというよりまさに贅沢フリット!
うーん、飲まないと決めたのにこれは飲みたくなっちゃう味ですねえ〜(≧∇≦)



「二品盛り せいろとあらびき」
IMG_8770.jpg

えええ
ちょっとちょっと
なんですかこのものすごい緑は!!

なんという、なんというおいしそうさ・・・
なんだか疲れてへにゃってたけど突然頭も目も一発で冴え渡りました・・・
どちらも十割、福井丸岡産の蕎麦。



IMG_8785.jpg

右が「せいろ」で左が「あらびき」。
あまりの美味しそうさにいつもまでも見比べ見惚れていたいくらい。
うっ うっ うれしいよう・・・(食べる前から泣かないように)



「せいろ」
IMG_8773.jpg

ふわーっと漂う、なんとも素晴らしいかぐわしさ。
これは・・なんと表現するべきか・・
最初に出会う香りは穏やかながら蕎麦の香りの素晴らしいところだけを
ふわりとすくい上げたようなさりげないかぐわしさ。・・なのだが
そう感じた瞬間にもう一歩奥深い香ばしさ、ふくよかさに踏み込みハッとする。魅了させられる。
極細の蕎麦は口に含むと見た目以上に密で繊細、なめらかな食感。
噛み締めると歯の間でかすかに伸びるようなやさしい素晴らしいコシがあり、
もうもうもう、とにかく香りも味わいも食感も素晴らしすぎる。
食べている間中たまらなくいい香りにほわ〜と包まれ
ぐっと見つめるともう一歩奥深く香ばしさに何度でも出会いその度に感激してしまう。
おいしい・・・美味しすぎる・・・
こんな美味しいお店があったとは!!


「あらびき」
IMG_8783.jpg

「せいろ」よりさらに美しい緑でさらに極細の「あらびき」。
香りや味わいはせいろとほぼそっくりの素晴らしさだが
こちらは超繊細な極細の粗挽きというところがさらにすごい。
十割でこれだけの粗挽きで、こんな儚いまでの繊細さなのに
噛み締めるとやさしいコシがしっかりと受け止めてくれ
ええええ、なんなの?魔法使いなの!??と思う程、見事としか言いようがない。
店主によると粗挽きの方が圧倒的に人気とのことだが
私は全くどちらも選べないほど大感激!!
「せいろ」も「あらびき」も食べている間中完全に私を占領し夢中にさせ続け
もうなにがなんだかわかりまへん・・・



疲れすぎてて意外と量が食べられずたどり着けませんでしたが
こちらも美味しそうでした〜

「越前そば ぶっかけ(辛味大根)」
IMG_8758.jpg

IMG_8759.jpg

次回はぜったいこれもいきます!!( •̀ .̫ •́ )✧




蕎麦後の蕎麦湯。
例によってお蕎麦が美味しすぎて汁は一度もつけられませんでしたが
汁は蕎麦湯の時の大事なおつまみ♡
私にとっては蕎麦湯がお酒で蕎麦汁がおつまみ。
蕎麦湯をそのままゴクリ、蕎麦汁チロリのエンドレス極楽浄土〜

IMG_8788.jpg

この汁がまた全然京都っぽくなく
おもいっきり濃くて甘さも控えめでキュン!としている。
いかにもこの店らしい個性だ。



私は関西の関西らしいお蕎麦屋さんの個性がとても好きだし、
京都の京都らしいお蕎麦屋さんも大好き。
しかしこの店は私から見ると京都らしさが感じられないところが潔く楽しい。
何と言ってもおいしい!


京都らしくないとは言ったが店名の「みとしろ」は
ここから近い上賀茂神社の「御戸代能」からとったそうである。
(御戸代−神にささげる稲を作る田。神田(しんでん))

京都らしくないのではなく、
故郷を愛する京都人の、本当に京都らしいお店なのかもなあ・・

そう思いつつ、白い暖簾をくぐって出る。

今日歩きに歩いたこの脚でまだ歩けることに感謝しつつ
こんなに美味しいものを食べることができたことに感謝しつつ
また無心に歩きたいと思うのだ。


posted by aya at 23:18 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月03日

ライブ出演のお知らせ




9A5E6202-AE3F-4B3D-89D0-F819C2B17B35.jpg

20178/6(日)
昼の部 : 14:00〜
夜の部 : 18:00〜
会場 : つきじ文化人
チャージ: 1500円(オーダー別 )


大好きな築地の超名店
「つきじ 文化人」開店4周年の蕎麦宴の後に
お祝いライブをすることになりました。

なんと意外と自身初の「蕎麦屋でライブ」です。

尊敬するベーシストでありシナロンのリーダーでもある飯田雅春さんと
ウッドベース&ヴォーカルのデュオで
昼と夜の2回行います。
各回「蕎麦宴→ライブ」という流れですが
ライブだけのご参加も大歓迎です!
(別料金の各自オーダー制の蕎麦宴は
   既にご予約がかなり埋まって来ていますので
   ご希望の方はお早めに。)

当日のタイムテーブルは以下です。

食事 12:30〜
演奏 14:00〜

食事 16:30〜
演奏 18:00〜

ご予約は「つきじ文化人」
03-6228-4293










posted by aya at 15:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | aya>お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月01日

ただいま


Really enjoyed the trip to Nagasaki! Went about to look at the beautiful places and the valuable historical spots praying for world peace.



長崎から戻りました。

平和への強い願いと貴重な歴史を街全体がこんなにも守り続け、伝え続けてくれている。
素晴らしい旅でした。





C6F08436-C311-4CF2-A587-39C242641F2D.jpg








23AAE0E3-37A1-45FD-97B3-8513C77F7BDE.jpg







3801A2D9-844E-4DED-BACD-96D2C85CBC33.jpg








C71C743E-1274-4AFB-90B7-01C0B36C315C.jpg










C2E984A7-B9DC-4BE4-B80F-DDF56B18666B.jpg












posted by aya at 23:37 | Comment(7) | TrackBack(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月29日

長崎


Good morning from Nagasaki!



C1F80EF2-D9BF-4B45-BD6D-684C06C1650E.jpg
posted by aya at 08:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月19日

鹿児島・屋久島「手打ちそば 松竹」


今年の私の素晴らしき事件だった屋久島ツアー。
初めて尽くしの最高に楽しく忙しい旅だったが
そんな中でも行ってまいりました、島の手打ち蕎麦に会いに! (≧∇≦)/

屋久島という島は一周すると100qほど、車なら4時間。
小さな島のようで行ってみるとその圧倒的な魅力のせいもあり大きく感じる。
この「手打ちそば 松竹」は私が滞在していた中心街(といっても大変のんびりしたところ♪)からは
ちょうど反対側ともいうべきエリアにあったのでまっすぐ行って帰ってきても往復で4時間かかる。
お仲間の皆さんをお誘いし巻き込むのは憚られたが
楽しみ上手で旅慣れた皆さんは筋金入りの食いしん坊でもあり
ニコニコと巻き込まれて下さいました〜(≧∇≦)/

好奇心旺盛でそれぞれの個性が面白すぎる3人組、
その道中も存分に最大限に楽しく観光しつつたどりついた先には・・・


IMG_1010.jpg

え、石碑だけ・・・?
いやこれは看板であり駐車場らしい。
お店はどこかとよく見ると、看板の下の方に「→店」とある。
矢印の先、あの幟があるあたりなのかな?
行ってみましょう〜〜
嬉しさ余ってあの奥の山駆け上がらないようにしなくっちゃ(≧∇≦)/



ありましたありました。

IMG_0958.jpg

濃い緑の香りに包まれた家。
虫達の声が静けさを数えている。



IMG_0960.jpg

なんと入り口で猫ちゃんがお出迎えしてくれてます。



玄関を入ると、
うわあ 素晴らしい雰囲気だ。

IMG_1005.jpg



天井が高く気持ちのいい座敷。

IMG_0963.jpg



広々とした店内に先客は2組ほど。
昼下がりの最後の時間に間に合って良かった。

IMG_0965.jpg


やっぱりせっかく屋久島にいるのだから
お蕎麦だけでなく島ならではのものも食べたい。
あ、あの「本日の定食」っていうのすごくいいじゃないですかぁー♡

IMG_0976 - バージョン 2.jpg

とび魚の塩焼きやお刺身、天ぷらもついてる♪
「ざるそば」が含まれないのが大問題だが
「ミニぶっかけそば」「ミニかけそば」の2種類が1種類になっても構わないし
別料金でもいいのでなんとか「ざるそば」にしてもらえないかなあ・・・
とソワソワハラハラ頭を悩ませていたら
なんと今日はもうこのセットは売り切れであった。ざんねーん!


気を取り直してメニューを見るとこんな感じ。

IMG_0969.jpg

目をひくのはやはり「魚めしセット」。
魚の焼き身混ぜご飯とお蕎麦のセットだそうで
うはは、島ならではですね〜〜(≧∇≦)



IMG_0970.jpg

いきなり「うな丼」があるのも面白い。
鰻は島のあちこちで見かけるのだが
訊いてみると特に屋久島産ということではないらしい。
でもとにかく島の人は鰻が好きらしく
こうしてお蕎麦屋さんにも鰻があるということも楽しい郷土性だ。
(屋久島でも鰻は獲れるが
とにかく巨大で捌くのが大変で味も大味とか?それまた面白い話!)


ローカルな島文化を楽しむという意味では
島の人が大好きな鰻を食べるのもいいけれど
やっぱりあと一歩、島ならではのものを追求したい貪欲な3人組。
再び訊いてみると
なんとセットの塩焼きとお刺身用のとび魚は売り切れたけれど
「とび魚のお寿司」ならあるというではありませんか!
えーっ是非それいただきます!
あと「天ざる」3つで、決まり〜♪


「天ざる」
IMG_0980.jpg

散々車を走らせてきたので「島の端っこ」という感覚すらあった
ひっそりと静かな家。
(屋久島は丸いので端っこというのはおかしいのだが)。
ここでこうしていわゆる「天ざる」の眺めに出会えると
懐かしいような不思議な気持ちになった。
蕎麦文化の定番スタイルとでもいうべきものが
こうして日本全国隅々にまで行き渡っていることに
しみじみとした喜びのようなものを感じた。
いい眺めだなあー



IMG_0988.jpg

なんとなくもっとのんびりした雰囲気のお蕎麦を予想していたので
思いがけず端正で美しい、そして揺るぎない優しい雰囲気も併せ持った細打ちに出会い
思わず姿勢を正す。
しかも手繰り上げてそのかぐわしさにびっくり。
あらーっ これはおいしい〜〜
フレッシュで誠実な、石のような静謐なイメージの香り。
二八?らしいふっくらとした小麦の香りもしているが
それがなんとも上品で上質で、大変美味しい香りなのだ。
そして食感は驚くほど軽い。
はらっはらふるっふる、やわらかいというのを超えてもはや儚い。
コシはあまりなく儚くふっと消える夢。
そこから溢れる味わいはふっくら豊かで、
こうばしさも甘さもバランスよく併せ持ったお蕎麦。



「真面目だ!」と私は思った。
派手さはないがしみじみと伝わってくる誠実な美味しさ。
その中に打った人の真面目さ、毎日向き合う素材への姿勢のようなものを
感じた気がしたのだ。



汁がまた意外にも甘くない。
意外にもというのは、屋久島は鹿児島県ゆえどこの店でも置いてあるお醤油や味付けが甘いので
きっと蕎麦汁もかなり甘いだろうと思っていたのだ。
出汁になんとも個性的なシャープさがあり鰹出汁ではないような。
屋久島だけにあご出汁とかなのかな?



天ぷらの衣はやわらかいが薄くてふんわり美味しい。

IMG_0995.jpg

海老、筍、芋、鱧、鶏肉、茄子。
この紫がかった金時草みたいな葉っぱはなんだろう?と思ったら
「ハンダマ」という熊本が発祥の葉っぱと教えてくれた。
後で調べると金時草は水前寺菜、ハンダマ、式部草と地域によっていろいろ呼び名があるらしく
沖縄ではやはりハンダマと呼ばれているらしい。
お浸しにしても美味しいし、大好物!



「とび魚のお寿司」
IMG_0990.jpg

お魚を愛しすぎて2年前よりアニサキスアレルギーを発症した私。
(漁業関係者に多いアレルギーと言われています(* ̄∇ ̄*) )
この2年耐え難きを耐え忍び難きを忍んで辛い魚抜き生活を送って来ましたが
恐るべし屋久島マジック。島ではほぼ全てのお魚を食べてしまいました〜〜(* ̄∇ ̄*)
同行のお仲間に同じアニサキスアレルギーで私が師匠と仰ぐ?心強い方が居たのが主たる理由ですが
師匠が居なくても意味不明な勇気で食べてしまい無事だったのはやはり島の魔法としか思えない。
そしてアナフィラキシーショックに備えて注射器をバッグに携帯しつつ
あらかじめせーので薬を飲んでまで魚を食べる師匠と私の魚愛は半端ではない。


IMG_0992.jpg

棒鮨というにはふっくら、酢のシメ方も軽やかで
新鮮で大変美味しいお寿司。
ご飯はやや甘めでお醤油も甘いのだが
「辛い醤油ください」とお願いすれば東京の醤油に近いものも置いてある。
ここで食べるうなぎはどんななんだろう〜(≧∇≦)





帰り際、会計時に初めて店主のおじさんに会えたので
「お蕎麦美味しかったです!どちらのお蕎麦なんですか?」
と話しかけてみた。
すると
「あ・・ありがとうございます。熊本の製粉所から・・」
と教えてくれた。

その受け答えもいかにも真面目そうで、
長い間ここでいつもこうしてお蕎麦を打ってきた
おじさんの時間を思った。
屋久島のお店は入れ替わりが激しいと聞いたが
そんな島のこんなひっそりとした場所で
島の人に長年愛される店を続けてきた凄さを思った。


そして東京に帰って来て見てみたら
「手打ちそば 松竹」にはウェブサイトがあり
トップページに「民宿始めました!!」って書いてありました〜♪

しかし全てのページの右上に大きく書いてある電話番号が
なんと1ケタ多くて11ケタもあるという、
なんともほのぼの、ますます応援したくなる事件が起こっております(≧∇≦)
たぶん真ん中の4がひとつ多いです(≧∇≦)

興味のある方は是非ご宿泊も松竹で♡
http://sobaya-matutake.com/index.htm



*お蕎麦やさんの民宿は秋田で体験しましたが最高に楽しかったですよ!!
http://ayakotakato.seesaa.net/article/354225883.html


posted by aya at 17:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | 九州の蕎麦>鹿児島 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする