2016年05月07日

千葉・成田「喜多」


おひさまぽかぽか、のどかな住宅街。

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こんなところに突然「十割そば専門店」があるなんて。
ああ 今日は気持ちいい日だなあー


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うふ。アレとアレいきます!


自然光が気持ちよく入る明るい店内。

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「十割田舎」の文字が嬉しすぎて私には最高のインテリア(≧∇≦)♡

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「ごま豆腐」
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毎朝家で胡麻をすっているほど胡麻好きの私。
http://ayakotakato.seesaa.net/article/183099330.html
ここのごま豆腐はたいへんに美味しい!!
胡麻の香りがスパーンとシャープに華やかに香り、
食感も濃厚なのだが濃厚すぎない軽やかさがある。
お醤油か何かつけるものなのかもしれないが
そのままあっという間に食べちゃいました〜



「十割田舎」
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のどかにおおらかにひろがってやってきた蕎麦。
でもその肌はのどかというより・・・


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うわー
なんと美しい「繊細な粗挽き肌」。
震える輪郭線、かすかに透ける蕎麦粒子に目を見張る。
たぐりあげるとウン、ウン、ウン♪
これはまさに北海道、沼田の香りですね〜
(私は特に沼田がわかる)
爽やかな野趣あふれる香り、素朴ながらすこしぬるりとした肌。
じわ〜〜〜とした滋味深い味わいの中に確実に沼田らしい強い野生も感じる。


さてここでクイズです!
お蕎麦のお盆の中の左上にあった四角いものは、なんでしょう?
(ここの店主は「四角く固めるもの」が得意なのかも?)


1「蕎麦豆腐」
2「抹茶豆腐」
3「蕎麦羊羹」



正解は、最後が「ん」で終わってるのです(^o^)
「デザート付きの十割田舎」ってのが硬派で可愛くてなんだかほのぼの。


そしてこちらの「鴨せいろ」は青森バルバリー種の本鴨。
で、1200円って安すぎるぅ〜〜〜(≧∇≦)!!
それも気になりますねぇ〜


第一、第二日曜日には蕎麦打ち教室もやってますよん♪





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2016年04月28日

千葉・船橋「そばやの高さわ」


意外とお蕎麦屋さんが多くて嬉しい船橋エリア。

その中ではまだ新しい、容姿端麗なお店がこちら。

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真っ白な暖簾の「おそば」の文字が清々しくもまぶしい。


外観もいいが店内はもっと美しい。

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私のカメラでは伝えきれないのが残念だが
パッと見て「わあ〜きれいなお店!」と嬉しくなった。

店に入った瞬間ぷわぁーんと天ぷらの香りが華やかに感じられたこともあり
木で統一されたビシーッとととのった空間は
蕎麦屋と言うよりは高級天ぷら屋さんという雰囲気だ。

きっとここの店主はとても美意識が高い人なのだろう。
店内の随所から感じられる、その美意識。


カウンター内には本日使われている食材が置かれている。

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「那須のアスパラガス」と「藤枝の筍」。
使うものを置いてあるだけなのに
日本画のモデルにスカウトされそうな眺めだ。



天ぷらが自慢の店であるらしいし
外のメニューではこんなの見ちゃったし、
やっぱりこのイチオシらしき
「春野菜 五種の天もり」
食べたい!

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産地が全部書いてあるのもすごくうれしい。
「畑のことを妄想して食べると10倍美味しいから♡」
左端の「海老とみつ葉の天もり」もいいですよねえ〜



そして見逃せないのはコチラ!
この左側の「名物 玉子焼」・・・・160円!?

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何でこんな値段で出来るのかわかりませんが
これは何が何でも頼みましょう!(≧∇≦)/


注文が入ると全身白のバリッとした出で立ちの店主が
早速天ぷらを揚げ始めその眺めはまるきり高級天ぷら屋さんだ。
ますます華やかに漂う天ぷらの濃厚な香り。
いいんだけど・・・素晴らしいんだけど・・・
こんな中でお蕎麦の香りが感じられるのか
ちょっと心配・・(>_<)←蕎麦中心的過ぎ。


「玉子焼」
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まず運ばれてきた玉子焼。
なんだか昼間から贅沢な気分ですね〜160円で!(≧∇≦)


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みっちり密でぎゅうっと甘い玉子焼。
きっちり冷やされているのでデザートのような感じすらある。



「春野菜 五種の天もり」
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うっわー!
ちょっとちょっと、私の予感的中と言うか、予想通りの展開です。
この眺めの美しさは凄い。
器も蕎麦も天ぷらも、全てが100点満点にバシーーッとととのって
きれいな景色だなあ〜



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箸先からスーッと漂う、さわやかなかぐわしさ。
天ぷらの香りのせいで香らないんじゃないかなんて心配してしまったが
無事鼻腔に届きましたぁ〜(≧∇≦)
しかも爽やかさの中にちょっと野生的な要素が感じられるのがうれしい。
さすがは永平寺在来♡
口に含むと見た目以上にくっきりとした輪郭線が口中で鮮やかに感じられ、
嚙みしめるとむっちり固め。
歯ごたえしっかりの上に量もたっぷりあるので食べ応えがあり、
モグモグ嚙みしめるほどに粉の甘みが深まってくる。


天ぷらは
タラの芽、新筍、ふきのとう、山うど、グリーンアスパラガス。

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パリパリサクッとした感じではなく
ふんわりやさしい感じの揚げ方だ。



「海老とみつ葉の天もり」
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この海老がプリプリで美味しかった〜!
この天もりが税込990円でいいんでしょうか・・
しかもこんな綺麗なお店で!



いろいろと感心して食べ終わった後の笊にまで見入ってしまう私。

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この笊、いいですよね〜
このキッチリビシッと美しい笊は
この店に選ばれるべくして選ばれたと言うか、
ぴったりだと思います!(≧∇≦)



こんないい雰囲気で、たっぷりの「もり」が610円。
「海老とみつ葉の天もり」は990円。


リーズナブルさに心配になってしまうほどだが
帰り際にもらった案内の、このコースはもっと凄かった・・・


ずわい蟹、フォアグラ、本鮪中トロに活き締め桜鯛!?

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めちゃくちゃ美味しそうなすごい食材勢ぞろいなのに
こんなにリーズナブルでいいんでしょうか???

これは行かないと損!!

一緒に行きましょう〜\(^o^)/

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2015年11月29日

千葉・初石「流山すず季」


今夜は、楽しみにしていたイベント「新蕎麦収穫祭」!

東武アーバンパークラインの「初石」駅からの道は簡単・・・なのだが、
こんなところに名店があるとはとても思えない、という思いが歩くほどに募ってくるので
初めて行く人はかなり不安になるだろう。

極めつけ、行き着いた先に現れるのは、仰け反るほどふっつ〜〜の町蕎麦屋風の外観。


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暗闇の中のこんな店に遠方からのお客さんが続々吸い込まれていくのだからちょっとしたホラー
いやいや、怖くないから一緒に入りましょ♪(๑˃̵ᴗ˂̵)و 


今回私は偶然この会のことを事前に知って申し込んだのだが
お店に入ってみたら楽しい大好きな面々がいてワワワワ、キャーうれしーい!

しかも皆さんお持ち寄りの美味しそうなお酒もいっぱいある〜

てなわけで飲んじゃった\(^o^)/


「蕎麦味噌(江戸甘味噌)」
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最初に飲んだ朝日栄が美味しくて
またまた到着10分で宇宙人声になってしまったコワい人ლ(ʘ▽ʘ)ლ
舌から入った5mlのお酒で5秒後に酔っぱらい15分後には冷めるという
ミクロな単位でお酒を楽しむコトリ星人〜♪




本日集まったお酒
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この右の「黒龍しずく」が特に大人気。
お酒幼稚園児の私にはちょっとまだ早いような、ツウっぽい「旨さ」でした〜





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こういうさりげないものが一つ一ついちいち美味しいところが「流山すず季」のニクさ。
ぎんなんは揚げたて。




しらすの沖漬け
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きゃー!!これは・・・飲みますよねえ〜飲んじゃいますよね〜
こういうガツンとした海のもの+お酒というのが大好き過ぎる私。
ハイ文字通り「過ぎて」去年アニサキスアレルギーになったとさ・・・(* ̄∇ ̄*)
でもシラスはOK なので大喜びで頂きました♡




「筋子の酒粕漬け」
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うおおぁうぉぅおぅうああううああ〜
ゴロゴロゴロゴロ・・・
(死ぬ程食べたいけど死んだら困るから
床転げ回って悔しがってます)

なんとこれはご近所の常連さんの手作りお持ち寄りの一品。
さすが「流山すず季」、センスのいい方に愛されてますね〜〜



さてここからが本日のお楽しみ「新蕎麦収穫祭」。
先日収穫したばかりの新蕎麦が続々登場するらしい。

蕎麦は新蕎麦だけが美味しいわけでなく月日が経つごとに熟成して変化していくので
その時々の美味しさがある。
でもとりあえず美味しい新蕎麦がとれた!めでたい!
だからそれを今みんなでせーので味わって、
これからどう変化していくか次にまた来て見守ってくださーい、
という店主の思いが詰まったイベントなのだ。


楽しみだなあ〜〜
もうダメ座布団の上で飛び跳ねそう!!


「群馬・高山村の新蕎麦、生粉打ち・太打ち」
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ぎゃー
なんじゃこりゃ美味しそうすぎる。



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あああああああ 

これは・・・

なんという、なんということをしてくれるのですかすず季さん!!

最初箸先から寄せた香りは淡い・・・と思いきやとんでもない。
後から感じられてきた静謐で正統派なたまらないかぐわしさ、誠実な味わい。
まあるい輪郭線、むっちり肉厚なのだが密度が軽いので不思議な上品さがあり
肉厚なだけに噛み締められる、噛み締めるたびにそのたまらない香りと味わいが私を染める。 
おいっしー!
おいっしー!!!
これだけでもりそば3枚分くらい食べたい!!
(けど、みなさんと分け合って頂いておりましたので
そんなことはとてもじゃないけど・・・言いましたლ(ʘ▽ʘ)ლ)




「牡蠣南蛮抜き」
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柚子の香りがフワ〜
そして、わーいわーい
「抜き」とは言え「蕎麦はっと(蕎麦さし)」も入ってるー♡
(ちなみに「抜き」とは種物から蕎麦を抜いたもの。「天抜き」は天ぷら蕎麦から蕎麦を抜いたもの)
蕎麦はっとむっちりして蕎麦粉の旨みがあって美味しい〜
牡蠣も大振り&濃厚で大満足♡




「蕎麦豆腐揚げ出し」
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こ〜れ〜が〜ね〜
なんでこうお蕎麦が入ると身体中の細胞が「美味しい」「美味しい」「美味しい」「美味しい」
って暴れ出すんでしょうねえ〜
ただの揚げ出しじゃなく「揚げ蕎麦豆腐」というニクさ。
「揚げそばがき」はよく見るけど「揚げ蕎麦豆腐」というところが素晴らしい。

揚げた蕎麦豆腐のトロ〜リ感、温まった蕎麦粉の香りが私には麻薬のようです・・・





「茨城・金砂郷の新蕎麦、生粉打ち」

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 今度は6人分一緒盛りでやってきました〜
いいな〜この眺め!
この中で寝たい・・・



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ふわーーー!!
むはーーーーーー!!

なんと爽やか、なんとフレッシュなかぐわしさ。
ふっくらむっちり、弾力ある肉厚な食感も素晴らしい。
味わいは極めて澄んでさっぱりだが香りがその上を高く突き抜ける感じ。
これぞ新蕎麦の醍醐味。




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「流山すず季」は汁も美味しい。
なんとも言えず小慣れた風情。
甘みも旨みもしっかりしているのにちょっとワビサビ的風情を感じるような
ストンと納得させられてしまう超越した魅力がある汁。



「群馬・高山村の新蕎麦、生粉打ち」
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きた〜・・・
このすごい緑、美しい緑!
あなたは美味しい!絶対に美味しい!!

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ウ〜ワ〜〜〜

もうどうしたらいいのですか〜〜〜

この最高の香り、味。
フレッシュで深くてお米のようなふくよかさもありるかぐわしさ。
香ばしさ、滋味深さ、甘さ、蕎麦の旨みが全方向から凝縮されたような味わいが濃い。
あなた本当に新蕎麦?と蕎麦さんに問いたいほど味わいが濃い。
優しくも豊かな弾力、そこから溢れる蕎麦の味わいが美し過ぎてうっとり過ぎて
口だけで食べているとはとても思えない。
全身で食べているような気がしてくる。

もうもうもう、私は美味しすぎて素晴らし過ぎて感無量・・・
周りの方には「あれ?なんかおとなしくなっちゃったよ?」とかツッコまれました(^^;)




「山葵大根」
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こちらもなんと、「流山すず季」ご近所応援団の方が育てたもの。
これがものすごい辛みと美味しさで大人気。
山葵より辛いくらい辛いのに大根の旨みがある。




「蕎麦農家さんの手作りこんにゃく」
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手作りこんにゃく大好物!!
スーパーのこんにゃくとは別物過ぎますよね・・・
ジャクジャクした粗挽き感、しかもこれは特にものすごいジューシーでびっくりしました。



「鴨焼き」
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これまた、見た目以上に味わいが濃厚な美味しい鴨。
どこの鴨か訊きたかったな〜



牡蠣天ぷら
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先程の「牡蠣南蛮抜き」同様、今日の牡蠣は最高!
しかも「流山すず季」の天ぷらはいつも本当に衣が上品で美味しい。



「茨城・金砂郷の新蕎麦の田舎」
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きゃ〜
きたきたきた
大好きな「流山すず季」の「田舎蕎麦」。


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しっとりふっくら、こんなにも粗いのにこんなにも優しい風情。
このまま食べずにいくらでも眺めていたいほど美しいのに
ものすごく食べたくてたまらないという アンビバレントな蕎麦宇宙・・・

箸先から漂う、かすかな香ばしさと爽やかな香り。
やや透明感のある肌はジャラジャラと華やかな粗挽き感とぷるりとしたコシがあり
澄んだみずみずしい魅力に満ちている。
本日はこちらだけがつなぎ入りの蕎麦。

 
「ゆずシャーベット」
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19時から始まった会ながら楽しい時間はあっという間、もう22時過ぎ。

これだけたくさんの美味しいものが出てきたので食べるだけでも楽しいのに
今回はまた楽しいメンバーで笑いっぱなしで本当〜に楽しくて幸せな夜でした。


店の外に出ると突然静かな暗闇。
冬の星座たち。


畑でお蕎麦を育ててくれた人
美味しいお蕎麦を打ってくれた人
一緒に楽しく食べてくれた人

みなさんへのありがとうをたくさん抱えて
お腹にはあったかい蕎麦湯をたくさん抱えて
ぽかぽか楽しい蕎麦酔い、蕎麦宵。   








 




 








 




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2015年06月16日

千葉・初石「手打ち蕎麦・すず季」


私を魅了しぐにゃんぐにゃんにしてやまない超・名店でありながら
この気配の隠し方はすごすぎる。
知らずにここを通りかかったら絶対に通り過ぎてしまう自信がある。

何せ・・・この普通っぷりである。



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どう見ても手打ちじゃなさそう。
どう見てもお蕎麦香ってくれなさそう。
(開店して暖簾が出るとそこには「手打ち蕎麦」って書いてありますが♡)
まさかのまさか、手挽きまでやっているようには絶対に見えない。

でもここはなんたって「手打ち蕎麦・すず季」。
知る人ぞ知る超名店なのだ!


今日は久しぶりの「手打ち蕎麦・すず季」なので
嬉しくって張り切りすぎちゃって開店前に来てしまったので一番乗り。
店内もこの普通っぷりである。

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(実は訪れたのは4月某日だったためまだストーブが出ていますねえ〜)


外観も店内も渋め、というか大変渋いこの店であるが、
ここの奥さんはこの渋さを一気に軟化させるほど可愛らしい。
絵本の中の可愛いお家でおいしいパンを焼いてくれそうな雰囲気♡
接客がまたほんわかと自然でいいんだなあ〜


ランチにはこんなセットも。
最後の一言がなんともうれしいじゃあありませんか!

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しかし私はやはりランチセットではなく
本日はじっくりしっかり腰を落ち着けてしまうのであります。

うっふん。
田酒、南部美人、八海山、鳳凰美田などの中から選んだのは・・ヽ(*´∀`*)ノ.


「宝剣」
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「蕗、菜の花、博多の長茄子」
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こんな小さな一皿に早くも感激してしまう。
季節のものの新鮮な美しさ美味しさ。
一つ一つの食材の新鮮な食感、薄味が引き立てる素材そのものの味が素晴らしい。


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揚げ蕎麦と塩昆布を合わせたもの。
これいいアイディア〜
素晴らしいおつまみだ。


そして私の興奮は早くもひとつのピークを迎えてしまうのであります。

「手挽きそばがき」
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うわ〜ん
うわ〜〜〜〜〜ん

会いたかったよう〜〜
会えて嬉しいよう〜〜〜〜〜

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「すず季」のそばがきはお湯に浸っているタイプ。
いかにも手挽きらしいふぞろいな蕎麦粒子の宇宙に本当に吸い込まれそうになる。
箸先に取るとほわぁ〜
( °o°) ( °o°) (>_<)♡
その湯気のかぐわしさに私の脳ごと気化してしまいそうになるー!!
青くフレッシュで濃厚な蕎麦畑の夢。
もう何言ってるんだが分からないと思いますが
その濃厚な蕎麦畑がザラザラとろふわ〜〜なわけですから
わたしだってもう自分が何だったのかすらわからないわけであります。
ああ〜 溶ける〜〜 脳ごと溶ける美味しさ!!



「穴子の天ぷら(穴子と野菜三品)」
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ごま油の香りが嬉しい美しい天ぷら。
限界まで薄い衣でさっくりと揚げられ、
これはお蕎麦屋さんというより完全に料亭の天ぷらだ。
おいしー!



「生粉ざる」
(ぬき実を石臼製粉した十割蕎麦)
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ついに

この時が・・・!!!!

あああ

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ああああああああ

これはいったい・・・!!

一見何気ないようでいながら、このたまらない魅力は何なのだ。
「これは凄い蕎麦だ!!」という予告が天から降ってきて
まだ手繰り上げてもいないうちから私はそのものすごい魅力と尊さに引きずられ
どうしても「ンーーー!」とか「ワ〜〜!」とか吠え声が漏れてしまう。
もう知らない 隅の席だから勘弁してください

手繰り上げるとやはり。
美しさ極まるフレッシュなかぐわしさが私の脳を、全身を駆け抜ける。
あまりのバランスの素晴らしさに「常陸秋!」という電飾文字が脳裏に点滅する。
それがまた全然強烈な感じではないのがどうにもニクい。
追いかけたくなるような、一歩控えた、完全な美しい夢。
口に含めばその夢はさらに深まり、
さりげなく素朴さを感じさせる肌、さりげなくふっくらとした舌触り、
さりげなくスッと受け止めてくれる優しいコシ。
とにかくまるごとベタ惚れ腰砕け、ヨロヨロへにゃへにゃになってしまう。
ああああ〜〜
一体何がどうしたらこんなお蕎麦になっちゃうんですか「すず季」さん〜〜〜〜!!!



「手挽き田舎ざる」
(玄蕎麦を手挽き臼で製粉した蕎麦)
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ひえー
「生粉ざる」でのぐにゃぐにゃがまだ抜けないうちに・・
この眺めのものすごさは!!

さあみなさんもご一緒に吸い込まれちゃってください!

せーの

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(>_<)

(>_<)

(>_<)

もうだめですー

とんでもなく美しい蕎麦粒子たち。
しっとりと重なる輪郭線の色っぽさ。
この見た目だけで家に帰ってもいい、と本気で思えるほど
拝みたくなるような美しさだ。
ありがたやありがたや・・・

香りはさきほどの「生粉ざる」と違って白いイメージの美しい香り+渋い香ばしさ。
むっちりとした豊かなコシ、ふっくら優しい食感。
全体にジャリジャリとした粗挽きの蕎麦粒子が散りばめられているのに、
なぜか繊細さを感じるほどの「細かな粗挽き」で
印象はどこまでも優しいのが「すず季」らしい。
もう、ただただニクイばかり!!



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例によって蕎麦汁は結局最後まで使えなかったが
蕎麦湯の時にじっくり楽しむ。
ここは「生粉ざる」「手挽き田舎ざる」で
汁が違うので2種類の味わい比べ♪

どちらも濃厚ながら洗練された澄んだ味わい。
しかしなんと私は今日余り違いがわからず・・(>_<)
もうあまりのお蕎麦のすごさにぐにゃんぐにゃんだったので
そのせいにさせてください・・(^^;;)
(宝剣で真っ赤っかだったって噂も)





私の家からは決して近くはないが
また時間を空けずに絶対に来たい!

一人じゃ寂しいので
るんるんるん〜♪っとご一緒に、いかがですか〜(^o^)



2015年03月の「一如庵」「更科すず季」「らすとらあだ」コラボレーション蕎麦会

2010年11月の「手打ち蕎麦・すず季」



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2013年06月10日

千葉・京成大久保「信州手打そば処 くるみ庵」


テラス席のある外観は明るく可愛らしい感じ。

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しかし中に入ると雰囲気は一変。
ジャズがジャカジャカ流れ、少し照明を落とした店内は
昼間から「蕎麦居酒屋」なムードであります。

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メニューは揚げ物、焼き物、サラダ、天ぷら、ごはんもの、なんでもござれ。
アルコールも日本酒からサワー、果実酒などなど種類も豊富で、
特に焼酎が全国からいろいろ揃えられている。
日本酒は店内の黒板に本日のおすすめとして
「長野でとりあえず3本だけ買ってきました」なんて書いてあったりして
産地直送な感じがいかにも楽しい。

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何より「くるみ庵」は全体的に非常にリーズナブル。
お得なセットはランチセットだけでなく「夜セット」というのもある。
例えば
「5種盛天丼セット 5種盛天丼・蕎麦・小鉢2品・漬け物」1230円
って手打ち蕎麦屋さんとしてはびっくりなお得さである。
(しかもここはお蕎麦の量もすごーーく多いんですよ〜)




「鴨スモークのサラダ」
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「自家製もつ煮込み」
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「鴨焼き」
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「お蕎麦は細打ちと太打ちから選べます」
ということなのだが、私に限ってはこの文章は間違っている。

「お蕎麦は細打ちと太打ちあったら選べません」(断言)
選べませんよね〜、当然両方ですよね〜〜!(^o^)


さて先に価格を言ってしまいますとこちらの「もり蕎麦」は680円です。

680円の手打ちの「もり蕎麦」がですよ・・
こーんな「山」で来るんです!

ジャーン!


「もり蕎麦(細打ち)」

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すごいー
ずっしりうずたかき「細打ち山」!

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繊細に震える、手打ちならではのいびつな輪郭線。
見た目に柔らかそうだと思った肌は意外にもしっかり固めで
細打ちではあるがギュッと噛みしめる感じの蕎麦である。
香りはごく穏やかだが二八らしい甘みが広がり、
細打ちの繊細な輪郭線が口中をめぐる。
これは熱ものにも良さそうなお蕎麦だな〜





「もり蕎麦(太打ち)」
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太打ちとは、平打ちでした。
こちらも「山」です。
なんだか本当に長野に来たみたいな気分!♪

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細打ちよりもしめの温度がぬるめだったためか、
こちらのほうが甘い香りが感じられ、田舎のやさしい印象。
これもしっかり固めな歯応えだが、平打ちなので食べにくさはない。
噛みしめるうちに甘みがより強く感じられてくる。



お蕎麦屋さんは数あれど、屋根のないところで食べられる店は少ないので
次はテラス席で食べてみたいな〜♪

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歌うのもお蕎麦食べるのも、屋根のないところがいちばんが好き。




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2013年01月30日

千葉・京成稲毛「蕎麦 長寿庵」


来ちゃった来ちゃった、大好きなお店に♪

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京成稲毛の住宅街に突然現わるととのった佇まい。
出前用のバイクが隅にビシッと停めてある。




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張り切りすぎて開店と同時に一番乗りしてしまいましたー



ここは「イカの唐揚げ」から「かつ煮」から「すき焼丼」「カツカレーライス」まで
何でもござれのザ・町のお蕎麦屋さん。
それだけなら他にもありそうだが、
ここはその上お蕎麦がすんごく美味しいという、それはもうたまんないお店なのだ。
おいしいお蕎麦を手打ちしながら、出前もしながら
こんな何ページにもわたってぎっしりのメニュー全部を毎日用意しているなんてすご過ぎる。
(ちなみに全メニューは前回のブログに掲載)
とにかくメニューが多いので目移りすることこの上ないが
今日は3名なのでいろいろ食べられそうで楽しみ〜〜♪


「ハートランド」
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「お通し」
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「八海山 原酒」
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み、皆さん
まだメニューが何も決まらないうちから
お酒だけこんなにどんどんすすんじゃっていいんでしょうか。
ワタクシは本日は小鳥の適量を守って運行予定。
でももういい気分〜楽しい〜 (≧∇≦)



「生桜海老かき揚げ」
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ここに来たら絶対ハズしたくない「生桜海老かき揚げ」。
人数分にわけてきてくれました。
パリッ サクッ いい香り!
きれいな色だなあ〜



「磐城 壽 純米」
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早い・・!
酒豪のお二人とご一緒とは言え、恐るべし「蕎麦 長寿庵」の魅力。
おつまみが楽しいとね〜〜ついついね〜〜(^o^)


「大多喜産生ゆば」
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これまたここではハズせない一品。
私の熱いリクエストで前回に引き続き注文する。

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ふっくらボリューミー。
表面の舌触りが優しく(コレ大事)、しかもやわらかすぎず
何よりも味が濃厚!
おいしい〜〜これほんとに大好き!



「まいたけあんかけ豆腐」
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「エビ入りさつま揚げ」
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「巻きゆば煮物」
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「鴨スモークのサラダ」
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季節ものの、あたたかい牡蠣そばのおいしいこと!!
まずこのどーんと大きな牡蠣がうれしすぎる。
しっかり、だけどスッキリの出汁の味わいの中で
蕎麦のやさしい味わいが感じられしあわせ〜〜

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もうやりたい放題、欲望のまま長寿庵街道を爆走する私達。
ついにこんなことまでやってしまいました!
ジャーン、御覧下さいこのボリュームを!

「天ぷら盛り合わせ」
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3名分とは言え圧巻の眺め。
「お腹いっぱいだから大好きなまいたけと海老くらいに・・」
と思ったのだが、思考と行動が一致しなくなってくるのが
名店の名店たるところ。あらっなんだか食べちゃった〜〜(^^;;)



でも、どんなにお腹いっぱいになっても
この方のいらっしゃる場所だけは掃き清めて空けてあるんです!

通常の「もりそば(機械打ち、これがまたおいしくて前回ビックリ)」
とは別に用意された手打ちのお蕎麦。


「手打ち田舎せいろ」!
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美しい・・
クッキリ端整な輪郭線が描く、1本1本が踊っているようなライン。
味だけでなく盛り方もまた職人の技なのだ。


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クッキリハッキリした蕎麦にクッキリハッキリゴージャスに散りばめられた黒いホシ。
手繰り上げると、フワァー!
香ばしく、甘く、端正さとたくましさを併せ持った
なんともかぐわしい香りがふんだんにこちらに流れてくる。
クッキリハッキリとはしているが固さは全くなく
平打ちゆえヒラリしなやかな舌触り。

うーんおいしい ウーン来て良かった
ああうれしいよう・・・


あっ!!

私が一枚食べちゃった!

(満腹につき3人で2枚とったのだが、
 当然のようにお二人が1枚を半分こしてくださっていた・・・ハズカシ!!)




2011年11月の「蕎麦 長寿庵」







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2012年11月17日

千葉・八日市場「そばの里 秋山郷」


千葉県匝瑳(そうさ)市。

のどかな田園風景の中にこんな店が現れる。

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店というよりは倉庫のような、工場のような外観。
それもそのはず、建物のほとんどは製粉所なのだ。

いや訂正しよう。
面積からすれば店舗部分だってかなり広々しているので
「ほとんどが製粉所」ではないのかもしれない。
しかし店主の製粉にかける情熱、努力、労力にふれると
「ほとんどが製粉所」に思えるし、
店舗はあとからそこに併設されたものに思えるのだ。


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製粉スペースの物凄い設備、雰囲気からすれば、
店舗部分はのんびりゆったり食堂のような雰囲気。


お品書きは蕎麦に集中した、シンプルなものだ。

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「十割そば」
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強い野性味を感じる瓜系の香り。
するんふるんと驚くほど軽く、ごくやわらかい個性的な食感だ。
こんな十割はめずらしいなあ



「田舎そば」
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褐色の肌にふんだんにちりばめられたホシ。
平打ちの繊細な輪郭線。
先程の「十割そば」との対比が楽しい。

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しかしながら香りの印象は意外にも「十割そば」と全く同じである。
これこそが店主の狙い定めた香りなのだろう。
「秋山郷」の店名から、長野・秋山郷の蕎麦かと思い込んでいたが
店主は理想の蕎麦を追求するため毎日蕎麦のブレンドを行っているそうだ。
今日はなんと4種のブレンド。
「キタワセ」「でわかおり「会津のかおり」「信濃2号」。
ごくやわらかくふるふると軽い蕎麦で、
その中で感じるやさしいザラジャリが楽しい。



「そばがき」
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ん? なんだか表面がカピカピ・・・?
と最初は驚いたがこれは店主が試行錯誤の末たどり着いた
テフロンフライパンによる調理のためらしい。
食べてみると不思議とカピカピ感は全くなく、
なめらかな微粉のフワッと軽いそばがき。
先に出た2種のそばとは違う印象の香りで
甘くたくましい印象の、椀がきそばがきに近い風味である。


店に入った時から「どこかに小さい子がいるのかな?」と気になっていたのは
店主夫妻がかわいがっている「しゃべるぬいぐるみ」であった。
1人1匹ずつ飼って(?)いるそうで、その2匹が絶え間なくおしゃべりしている。

人なつこい笑顔でそのぬいぐるみの話をしてくれる時はいかにものんびり温和な夫妻だが
蕎麦の話となるとその熱さたるやものすごい。
工場内の設備の説明をしてくれているときの真剣な眼差し、
製粉にかける情熱は特に印象的だった、


他の店にはない個性が炸裂した「千葉の秋山郷」。

看板の「味の程いかがですか!?」っていうのも面白いなあ〜(^^)


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2012年11月13日

千葉・滝不動「柿(こけら)」


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お蕎麦屋さんです。

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ええ、これがお蕎麦屋さんの入り口なんです。


ほらね。

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お蕎麦屋さんらしくない外観の店は数多あれど
「柿(こけら)」の普通の民家っぷりはすごい。
暖簾も目立つ看板も通りからは見えず、かといって格好つけて隠れている風でもない。
ちゃんと立派な看板はあるのだが、
それが「なんでまた・・」というほど控えめなところに掲げてあるのだ。


付近は閑静な住宅街。
歩く人もほとんどおらず・・おや、なんだかかっこいい自転車に乗った
ライダーズ風ファッションのお姉さんが・・
あの人も「柿(こけら)」のお蕎麦を食べに来たのかな?
いやいや、ゆっくりのどかに通りすぎるところを見ると違うらしい。


手入れの行き届いた庭木。
「営業中」の小さな看板がなければ
不法侵入者的罪悪感に陥りそうなほどだ。

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扉を開けると、これまたごく普通の玄関。

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よかった、今日は待っている人が居ない。
ツイてるなあ〜(^o^)


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「柿」には3日前までの予約が必要な「御膳」というメニューの他、
「とうふ(豆乳本葛練り)、揚げそばがき、ざるそば」の「そばセット」というものがある。
また普通の「ざるそば」を頼んでも小鉢類などがつくので
どれを食べてもボリュームも栄養バランスもランチとしてもってこいなのだ。



「ざるそば」を頼むとこうなります。

じゃん!

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ウワー・・
なんとすべらか、クリーミーな印象の密な肌。
手繰り上げると思いのほか軽い質感で、
爽やかな野性味を帯びた香りがふわぁーっとはなやかに漂う。
なんとなく北海道かな?と感じた香りだったが八ヶ岳の蕎麦。
中心部に芯を感じるが全体の印象はしなやかでやわらかく、
香りも食感も「ふわぁー」とした印象の爽やかな蕎麦だ。
美味しい〜〜!


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こんなにおいしい「ざるそば」に、自動的にかき揚げがついてきてしまうこのお得感。
しかもこのかき揚げがパリッパリで、なんとも食べ応えがあって美味しい。




「とうふ(豆乳本葛練り)、揚げそばがき、ざるそば」の
「そばセット」を頼むとこうなります。


「そばセット」1品目、
「とうふ(豆乳本葛練り)」
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本葛が練りこまれているだけあって独特の艶のある肌。
味や香りはごく淡いが、驚くほどねっとりと濃い舌触りだ。
添えられたタレは酢豚・・でもない、みたらしだんご・・でもない、
甘みのあるとろりとしたタレ。


「そばセット」2品目、
「揚げそばがき」
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カリッとしたタイプではなく
とろみのある甘辛の汁の中の、ほにょ〜とやわらかい揚げそばがき。

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嬉しいことに、内部には桜海老さんが潜んでおります。



「そばセット」3品目、
「ざるそば(田舎)」
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こちらはお蕎麦を「田舎」にしてみました。
田舎は人気につき売り切れ御免なのだが、ある時には無料で変更できるのだ。

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田舎はぐっと黒く、ふんだんにホシが散りばめられた野性味のある姿。
太さはそれほどないがかなり固めの質感で、モグモグ噛んで味わう蕎麦だ。
味わいはすっきりとしていて、ざらつきがありつつもつるりとした肌から
時々ジャリッとした質感がこぼれる。


気づけば店内は満員。
さてそろそろお会計・・と席を立ったら
玄関先には何人もの人が順番を待っていた!
うわー、もっと急いで食べればよかったなあ。

しかもあれれ、
さっき店の前ですれ違ったライダーズジャケットのお姉さんも
順番を待っているではないですか。
やっぱりこのお店に来たかったのにわからなかったんだ!(>_<)
私が入ったのは見ていたはずなのだが、それでもどうしてもお店には見えなかったのだろう。
わかります、そのお気持ち・・


初めての方は、不法侵入者的罪悪感と戦いながら
勇気を持ってお店に入りましょうね〜


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2012年10月24日

千葉・国府台「SOBA ISBA いさと」


その宇宙の入口は、国府台の住宅地の一角に突然在る。


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「どうぞ中へ」と、にこやかに誘う黄色い暖簾。
私は吸い込まれるように中へ入る。




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ごく普通の民家のリビング。
私はこの窓から差し込む光がたまらなく好きだ。
この光が照らす時間が好きだ。


早く「いさと」のお蕎麦に会いたくて、つんのめって早歩きしてきたので
(私はソ走りと呼んでいる)
10月の大汗をかいた。
で、こうなる。

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アルコール類については語る資格がないほど弱い私だが
このビールはとても好き。
日本のビールの中では特別な味がすると思う。


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いさとの野菜はほとんどが地のもの、また自家栽培のもの。
いぶりがっこも嬉しいなあ〜大好物。



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千葉の美味しさ「ゆでピー」。



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「佐久の花」
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そして、なんといっても
「いさと」のおつまみといえばはこれ。

「玉子焼」
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食べたことのない方には一見普通の玉子焼かもしれないが
側面を見れば脳もとろける〜♪

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とろ〜り ジュワァ〜
味噌、黒糖、唐辛子で煮込んだ鴨肉が肉厚の玉子焼きの中にたっぷり入った、
「鴨肉入り玉子焼」。
黒糖のがっしりとした甘みと味噌の風味が独特で
私の周りにも熱烈なファンの多い人気メニュー。
何かの真似ではなく「自分の閃きと信念で突き進む店主」ならではの
アイディア玉子焼だ。



そしてこちらはその店主会心の新メニュー。
蕎麦畑がそのままカタマリになったような、
宝物のように繊細で美味しい「いさと」のそばがきを
油で揚げちゃうとは何事だ!と思うのですが・・・

「揚げそばがき」
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わ、わ これは美味しい。
カリッと揚げられたそばがきは濃い汁と油の香りがたまらない、ストレートな美味しさ.
揚げ出し豆腐のように誰もが大好きな「日本のおかず」の美味しさである。
しかも何がすごいってその中から現れるそばがきの存在感。
これだけしっかりした味の中では
蕎麦という穀物の「地味な滋味」は薄れて当然なのだが
それがしっかりと感じられる。
汁と油の美味しさの奥に眠るふくよかな蕎麦の香り・・・
添えられた宇和島のあこや貝も風味豊かでおいしい。




しかし、やっぱり私は
「動物と蕎麦は何も着ていないのが一番好き♪」

「そばがき」
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「いさと」の「そばがき」はテーブルに運ばれて尚ぐつぐつしているのが凄い。
(以前動画アップしてしまったほど!)

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ほわあ〜〜 温かい湯気が運ぶ香り。
青い野性味をまとったかぐわしさが、私の脳を狙い撃ち麻痺させる。
ふわとろざらもにょの舌触りのあと、
その粒子と粒子は口中で粘りつくことなくあっけなくまばらにほどけてゆく。
蕎麦畑に頭をつっこんだかのような夢、ストイックな味わい。
はあぁ おいひい・・・ふわとろざらもにょ・・・




そして宇宙にたどり着く。


「ざる」
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透き通る、いさとの宇宙。

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私は宇宙を見ているのか、宇宙の中にいるのか。

吸い込まれそうな肌。その重なり。

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不規則なざらつきを持ちつつも、はらふるぷるりとした肌は
どこの蕎麦屋でも感じたことのない、まさにここにしかない宇宙である。
独自の理想を追求し続ける店主に選ばれし美しき蕎麦のみが大切に手挽きされ、
そのままやさしく手をつないだかのような特別の食感。
「いさと」では毎度のことではあるが、私は恍惚降参泥酔状態である。

私の脳内をシャキーッと洗うかのような鮮烈な香りの宇宙に浮かぶうち、
記憶の中で何かがうごめく。
この香り・・
聞けば先日「潮」で出会ったのと同じ、北海道・雨竜町の蕎麦であった。
無論同じ蕎麦であっても、その特性を出しきれなければ
まったく違うところにたどり着くだろう。
卓越した技術を持つ二人の蕎麦職人が打った蕎麦が
姿や食感はまるで違えど同じ高みにたどり着いたという事実。
同じ蕎麦なのだから当たり前といえば当たり前のことなのだが、
私は少なからず感無量となった。
その両者に全く違う印象と感動を覚えつつも、
同じ最高のものを掴んでいると感じることが、凄いことに思えたのだ。



食後にはこんなうれしいものが。

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大きな大きな、栗の渋皮煮。
栗は大好きだが甘いものは苦手な私、
そのすっきりさわやかな甘さ加減にびっくり。うわぁ おいしい〜〜
このさわやかさの秘密は?と奥さんに尋ねると
「うふふ〜〜 結構大変なの♪」
とうれしそう。
かわいらしい秘密だな。



静かなリビングに注ぐ、秋の午後の光。


私にとって「いさとの宇宙」とは、その蕎麦なのか
この窓からの光が照らす時間なのかわからない。

ただ思うのは
「いさとの蕎麦にはこのリビングの光の中で出会いたい」
ということだ。




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2011年4月の「SOBA ISBA いさと」
2009年12月の「SOBA ISBA いさと」





<1012/10/31 ライブ出演のお知らせ>










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2012年09月07日

千葉・穴川「手打そば・うどん そばいち」


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目立たないのは夕闇のせいではない。

昼間だろうが快晴だろうが、
その存在感は不器用なまでに地味である。
住宅に囲まれた、目印になるデザインの一切ない外観。
これまた最低限まで削ぎ落したような小さな看板がなければ
何回前を通ってもそれと気づくことは難しそうだ。

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店内もまたいわゆる古典的、庶民的な蕎麦屋のイメージ。

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この狙った感じでない普通っぷりがまた凄い。
よくある町蕎麦屋の「気楽な普通さ」とも全く違い
一定の、生真面目な渋さが光っている。




「そばがき」
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そばがきは
小700円、中900円、大1100円
とあるので小を頼む。

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もわもわ〜とかぐわしき湯気。
くちびるに触れるとふわあ〜と軽く、
口の中でもったりととろけてやわらかい。
おいしい・・・



「もり」
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これまた狙った感のない「普通」の猪口、箸、笊。
いいなあ、素敵な眺めだなあ。

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しっとり小慣れた雰囲気の平打ち蕎麦。
見た目も小慣れた感じだが香りも小慣れているというのか、
ややひねたような要素のある穀物の香り。
しっかりと密な肌ながら、ふわっとした食感がなんとも爽やか!
甘みがあまりないのも爽やかさを強調している。



「もりうどん」
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ここのうどんが美味しいと聞いたので頼んでみたが
やや黒ずんだ色に驚く。
でもあんまり真っ白なうどんより粉の味が濃そうでうれしいかも。
うん、確かに粉の味わいが濃くておいしい〜



この店には、一定の「ムード」がある。

私が初めてここを訪れてからもう10何年経ったか分からないが
生真面目な印象は全く変わらない。

ここの店主の修行先である秩父の名店「こいけ」もそうだが
いつ訪れても世間から切り離されたような「世界」がここにはあるのだ。




今日は隣の人が食べていた舞茸天ぷらが
ものすごーーーくおいしそうで
ついジーと見ちゃった(^^;;)
次回はぜったい!






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2012年08月29日

稲毛「利兵衛」


駅に着いてしまえば道はかんたん。

JR稲毛駅と京成稲毛駅をつなぐ道の、ちょうどまんなかだ。

8月の灼熱の中を歩いてきた体に
これが、キクーーーッッ!


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キン!と冷えた陶器のグラスで飲む生ビー。
くーーっ たまりまへん!!
できることなら2杯くらいイッキにいきたい!
(救急車呼ぶのはお店の迷惑なのでやめましょう)


体と舌が喜ぶものを熟知した店主。
夏の体にはこれが、キクー!!

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小さなお通し。
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旬の野菜は焼いただけが美味しい!



「黒龍」
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家具も器もミュージアムギャラリー級の「利兵衛」。
どれも店主らしい、大胆な魅力と生命力にあふれたものばかり。



「鴨焼」
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「利兵衛」と言えば「鴨」なんです。
バンバンバーンと太っ腹に分厚く切って
豪快に焼かれた感じがおいしい、うれしい!



「アジの南蛮」
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鯵に鰯に鯖秋刀魚、青身のお魚大好物の私。
揚げてあってもこんなにさっぱり食べられる、お酢は魔法だ。



「天ぷら盛合わせ」
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天ぷらも豪快なのが利兵衛風。
お皿いっぱいのゴージャスな夏野菜。



さあさあ来ました!
「せいろ」
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しゅるちゅるっと流麗みずみずしい舌触り。
香りや味わいが淡めなだけに
冷麦のような感覚でどんどんいけてしまう。
鴨や天ぷらなどのごちそうの後には、こんなお蕎麦もいいねえ〜




「田舎」
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野性的な黒い肌。
ザックザクの粗挽きながら
平打ちのために軽やか、流れるようなライン。
淡く香る大地のたくましさを思わせる香りと
噛み締めたジャリ感がうれしい。



「ダッタン」
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目が覚めるような芥子色の韃靼蕎麦。
これだけ色鮮やかなのは久々に見た。

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韃靼そばはポリフェノールの一種であるルチンが
普通のそばの100倍とも言われているが
味としての違いは何と言っても「苦味」と言われている。
でも私は「苦味」という味の成分がどうも大好きらしく
(ex.ゴーヤ、グレープフルーツ、トニック、ハラワタ系?)
全く気にならないんですね・・おいしい〜



ところで、今日の蕎麦が盛られてきた木のせいろ。

縁の幅がたっぷりとられ
まるで「蕎麦の額縁」のようでいいなあと思ったら
なんとこの店の開店の頃、店主が手彫りしたものだそう。


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「いやー、お客さん来なくて暇だったもんから!」
と豪快に笑いながら謙遜するが、いやいやいや・・・
蕎麦の美しさが映える、実にいいせいろだ。
さすがは目利きの店主の作。


エネルギーの塊のような店主と、
飾らないのに芯から可愛らしい奥さんと話す時間はいつも楽しい。


前回来たのは震災直後で
あの時はこの素敵なお二人にどれほど励まされ、力をもらったことだろう。



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蝉の声。

陽に透ける朝顔の緑。


私が見た、今年の夏の「利兵衛」のしあわせ。





2011年3月の「利兵衛」



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2012年07月23日

千葉・市原市「花月庵 みのしま」


小湊鉄道線の「海士有木」という駅名を最初に見た時は
多くの人が「え?何?」と頭がハテナだらけになることだろう。

読みは「あまありき」。
私の中では「花月庵 みのしま」の最寄り駅として大変有名な駅である。


私、何だかかんだか、このお店がだーい好きなのだ。

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いつ来てものんびり〜とした店内。

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「本気」と「ユルさ」がいい感じに同居しております。

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 「そばがき」
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和むでしょう、この風情!!
なんともほのぼの、なんともおおらか。
それでいて王道、不動の実力を感じる不思議。
言ってしまえば、私から見たこの店の店主そのままのようなそばがきなのだ。

香りは殊更濃厚ではないが
フレッシュなかぐわしさがフワ〜
何より食感がすんばらしい。
ふわトロ〜 トロドロ〜
ドロが溶けるほどに味が濃くなっていく〜
うーんこのそばがきは最高においしい!!



「せいろ」
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こちらのお蕎麦は自家栽培。
千葉市若葉区で育てた氏家在来種である。
この美しい青緑は早刈りするからだと、あとで店主が教えてくれる。

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流麗に流れ落ちる輪郭線の美。
珍しい蕎麦ゆえ期待を込めて香りを寄せると・・
おお〜、ちょっと瓜系の野菜のような青い爽やかさに加え
なにやら生々しいほどの、雑草のようなたくましい香りが。
見た目以上に密な肌はズシッと重さを感じるが
口に含むとつるぬる〜と流麗に口中をめぐり
なんとも程よい、見事なコシを楽しませてくれる。
自家栽培でこんなお蕎麦作っちゃうなんてすごいなあー



しかも今日は偶然「しそきり」があるというので
それも食べることに。

蕎麦原理主義なんて過激なあだ名をつけられてしまう私。
変わり蕎麦には本来そんなに興味はないのだが
蕎麦教室桜庵のしそきりを食べて以来
「蕎麦ではなくしそきりという食べ物」として好物になってしまった。

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つるすべっとした密な肌に
青々としたしそがいかにもフレッシュな印象。
しその香りがふんだんに、ふぁーーーーー!!
さわやか〜おいしい〜
今日発見したのだが、どうやら私はしそきりは塩で食べるのが好きらしい。
普通のお蕎麦は塩すらつけるのは嫌なのだが、
何故か今日は「これは塩で食べたいっ」と思ってしまいわざわざ頼んでしまった。
うーん、私には汁で食べるより何もつけないより、
しそきりには塩がおいしい〜!
今度しそきりに出会ったらまた試してみよう。




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いかにも今日の、あの野性的な蕎麦から出たらしい
色の濃い香ばしい蕎麦湯。
時々チビリと舌にのせる蕎麦汁。

ここの蕎麦汁は甘みほど良く、
全体のバランスが実に良くて大変美味しい。
そこに蕎麦湯がまた、たまらないなあ〜
と至福の時を楽しんでいると、
何故か突然「インゲンの胡麻和え」をくれる。
なんともさりげなく、自分の子供に食べさせるかのように
置いていってくれる。

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豆が大きくておいしいインゲン。
聞くのを忘れてしまったがきっと地野菜だろう。

この店では、お米も天ぷらに使う野菜も市原産で
地産地消を応援、実行しているのだ。

そんなことも、のんびり〜と教えてくれる店主。
常連さんにも、私のようにたまに訪れる客にも変わらぬ態度で、
その「自然な親切さ」が非常に居心地よい。



大好きな「花月庵 みのしま」があるというだけで
私にとって「海士有木」はやはり大変有名な場所なのだ。













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2011年11月19日

千葉・京成稲毛「蕎麦 長寿庵」


稲毛の住宅街の奥にちょっと不思議なエリアがある。

千蔵院という立派な寺院の門、本堂の美しさにも驚いたが
付近にはこれも寺院かと見紛うような旧家があつまり
京都の郊外にでも迷い込んだかのよう。

その住宅街の中の、古くはこの辺りのメインストリートだったという静かな通りに
突然蕎麦屋が現れる。

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明るく端正な印象の外観。
パッと見て好感の持てる店ではあるが、外に「手打ち」の文字はない。
何も知らなければ愚かな私はそのまま素通りしてしまいそうだ。

でも、今日は素通りしませんよ!しませんとも!!
こんな素敵なお店なんだもん!


じゃん!
改装してまだ2年のきれいな店内で、
さっそく始まってしまいました。

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蕎麦屋で昼ビー、たまりませんなぁ〜〜
(偉そうに言って今日は本当に「一口で」
 メリーゴーランドになってしまったのだが・・)

この店は大変にメニューが多いので
メニュー本を眺めていると
最初のおつまみだけで何十分でも経ってしまいそうになる。

だってね、

おつまみは、
にしん棒煮、もつ煮込み、イカの唐揚げ、ネギトロ、生桜海老かき揚げ、大多喜産生ゆば、かつ煮、だし巻き玉子焼、川エビの唐揚げ、そばがき、まいたけあんかけ豆腐、エビ入りさつま揚げ、枝豆、鴨焼き、鴨のくんせい、鴨スモークのサラダ、天ぷら盛り合わせ、そばだんご、板わさ、自家製の蕎麦の実入り水羊羹、

ごはんものは
特海老天重、うな重、天重、天丼、野菜入り天丼、すき焼丼、かつ重、かつ丼、親子重、親子丼、焼肉丼、カツライス、カツカレーライス、カレーライス、玉子丼、ライス、

冷たいおそば、うどんは
鴨せいろ、鳥汁せいろ、元気豚せいろ、生さくら海老せいろ、ざるそば、もりそば、特海老天ざる、天ざる、親田の辛味大根おろしそば、つけとろろそば、なめこおろしそば、きしめんざる、細打ちうどんせいろ、海老おろしそば、

温かいおそば、うどんは
特海老天ぷらそば、天ぷらそば、天とじそば、鴨南そば、親子南そば、山かけそば、五目そば、力うどん、生桜えびそば、海老おろしそば、おかめとじきしめん、カレー南蛮、肉南蛮、山菜そば、おかめそば

鍋物は
鍋焼きうどん、チゲ鍋うどん、すき焼きうどん、味噌煮込みうどん、けんちんうどん


なんと愛情余って当ブログ初の
全メニュー掲載に至りそうになってしまいました!
どこかからコピーしたのではありませんよ、
わたしの「手打ち」メニューです!


その他セットメニューとして
季節物らしい「舞茸天と生ゆばのせいろ」というセットや
各ご飯物メニュー+せいろのセットなどもあり・・・
(しかしその中には「あさりとじ丼せいろ」なんて
 ご飯物のページにはなかった丼もあったりしてウカウカできない)


この上お酒のメニューのページもダーッとあるのだが、
ハァハァ・・もう勘弁してください。
すべては掲載しませぬが、
鶴齢や黒龍、花泉など、お酒好きなら「おっ」という品揃えでございます。



「かつ煮」と「黒龍 特選吟醸」
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恥ずかしながら、「かつ煮」という食べ物を、本日初めて食べた私。
もちろん「カツ丼」は食べたことありますけどね、
いやぁー、ごはんの上に載っていないと別の食べ物に見えるんですね。
丼とはまた違う「ご馳走」感。
かつ煮よ・・はじめまして。



「じゃこ天」
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ほかほか湯気が立ち、生姜とネギと♪



そして、想像の倍の面積でした!
「生桜海老かき揚げ」

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まるで秋草の野のような眺め。
カリカリサクサクの空気感。
いいおつまみだなあ〜



そして、いよいよお蕎麦である。

ここまでの流れだと「何でもある楽しい町蕎麦屋さん」だと、思いますよね?
どっこい、それだけではないから「蕎麦 長寿庵」なのだ!


この店の蕎麦は2種類、
「もりそば(機械打ち)」と「手打ち田舎せいろ」。

まずは
「舞茸天と生ゆばせいろ」

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目の前がいっぱいになる程、ドカンと豪華なボリューム!

こちらの蕎麦は「もりそば(機械打ち)」で。
白い、淡白な印象のお蕎麦である。

「もりそば」
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あらっ。  
えー!

機械打ちと侮るなかれ・・・と自分自身に言わなくては、である。
うーん、「長寿庵」の「もりそば」、予想を超えてとても美味しいのだ。
無論手打ちの風情はない。
しかし機械打ちでも美味しい蕎麦はとても美味しいということを
改めて気付かされ考えさせられてしまった。

「香らない味のない手打ちよりは
小麦粉の香りムンムンの味の濃い機械打ちの方がいいな」
と思ったことはある。しかしここの蕎麦は、
機械打ちの蕎麦にありがちな濁ったような甘さ濃厚さがなく
全てが澄んで、とても美しい。
ふわぁっと香る甘い香り。
するする〜とした舌触り。
ほんのりと上品な味わい。

あらーおいしい、うわーおいしい、
と止まらず蕎麦だけ全部食べてしまったので
大好物の舞茸天&生ゆばは後から追いかけて。
大多喜の生ゆば、ふわんふわんで美味しい!
この店に来たら、是非おすすめです。


「あさりとじ丼せいろ」
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このセットのお蕎麦は+150円で
「手打ち田舎せいろ」にしてもらった。
青い陶皿が美しい演出。

「手打ち田舎せいろ」
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まず、その姿の風情に釘付けである。

土佐和紙のような趣の黒っぽい肌。
チリチリと舞う細かな黒いホシ。

平打ちの輪郭線はやさしいラインを描き
程よい空気感をもって竹簾の上に重なっている。

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箸先にたぐりあげ、
「ウワおいしい!」
思わず声に出てしまう。
この軽やかな、美しい香ばしさ・・・嬉しすぎるではないか。
平打ちゆえ、ひらりやさしい歯ざわりで
コシというものを意識させない絶妙のコシの中から
じんわりと滋味溢れる味わいと甘みがあふれる。

そして特筆すべきは、これも「もりそば」同様、
非常に澄んだ美しい香りと味わいであることである。
甘皮の香ばしさ、味わい、甘さをこれだけ楽しませながらも
どこか軽やかで澄んでいるのだ。
あ〜おいしい〜 おいしいよう〜〜〜


店内には近所の常連さんらしいお客さんが
入れ替わり、立ち変わり。

今来たおばあちゃんは足も悪そうなのに
息子のためにビールを買いに出るのが定例で
今日はそのついでに寄ったそう。
「アタシ一人でここに来たのはじめてだよ・・
 一人で蕎麦屋なんて、なんだか恥ずかしいよ・・」
と盛んにはにかんでいて可愛らしい。


テレビではお昼のバラエティ番組でクイズをやっている。

窓から見える、店の向かいはご覧の眺め。
旧家揃いの不思議エリア。
(お寺じゃなくて民家なのですよ!)

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次回は
「元気豚せいろ」「生さくら海老せいろ」あたり、
食べてみたいなー!






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2011年04月27日

千葉・鴨川「手造りそば 打墨庵 加瀬」


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鴨川の山中に突然現わる不思議な佇まい。
窓のないあの小屋は、ナンダ?


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店名は「うっつみあん かせ」と読む。
店の前を国道が走るが車通りは殆どないのであたりはごく静か。
小屋の中の様子は全く伺えず、
うごめくような入り口の装飾は風神雷神がひるがえす雲のようだ。


店に入ってみれば朝一番の店にはまだ客の姿もなく
若い奥さんが「いらっしゃいませ」とにっこり迎えてくれる。
個性的な店構えに緊張気味だった私だが
営業的でない初々しい態度にいっぺんに和まされる。

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古民家を改造した建物だけに天井がうんと高く、
風通しが良いのかひんやりした空気が気持ちいい。

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まずお通しとして出された、
「海老出汁の卵豆腐」

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海老の濃厚な味わいと、さっぱりとした食感のバランスがとてもいい。
お蕎麦屋さんとしては珍しいもてなし。
「不思議な建物の中の時間」が始まったようで楽しい気分になる。
卵豆腐の質感に合わせた皿の選び方も素晴らしい。



 「そばがき」

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塗の器に張られた澄んだ湯に、半身を濡らしたその姿。
極上とろけるやわらかな肌を箸先につまめば・・
鮮烈に香る!

香り方は鮮やかだが、フレッシュというよりはもう一歩老成したイメージの
強いて言えば野草のような香り。
口に含むと思ったとおりのなめらかな軽さ、濃密なるふわとろ。
私が蕎麦の香りで埋め尽くされる。




店内の照明はひかえめだが、
窓の外には、春。

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「せいろそば」

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蕎麦を眺めるには神秘的ですらあるライティング。
食べ物を見て「黎明」という言葉を連想する私は相変わらず大袈裟だが本気だ。
自然光が浮かびあがらせる肌のざらつき。
こわれそうに震える貴い輪郭線。

しかしたぐりあげればこわれそうなんかではなく、
むわぁっと生々しいほど、生命力溢れる蕎麦の香りを放っている。
生々しいと言っても非常に品が良い生々しさであるところが素晴らしい。
口に含むと優しいやわらかなコシ。
そこからほうじ茶のような、そば茶のような香ばしさが生まれくる。
滋味が、口中に溢れる。
今日ここに来られて良かった。



若い店主夫妻の素朴な笑顔に見送られ店を出る。
振り返り眺めれば最初に見た印象と同じ、窓のない不思議な小屋。
この中にあの静かな時間が流れているかと思うと
夢だったような気すらする。



また季節を替えて、夢を確かめにくるのだ。



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*高遠彩子4月〜5月のライブ出演予定*
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2011年04月10日

千葉・国府台「SOBA ISBA いさと」


「またこの季節になりましたね。ほら、とう菜」。

奥さんが嬉しそうに、にっこり笑って言う。
私も嬉しくて笑顔になる。

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拙著「蕎麦こい日記」の取材日にも出会えた「とう菜のおひたし」。
あの日も、こんな春の午後だったのだ。
このあたりの地野菜である「とう菜」。
いさとでは、近所で採れた野菜を使ったメニューにない小さな一皿を
頼んだものの合間にことりとさりげなく出してくれる。
まるで自分の家に帰ったような気持ちになる。

窓辺には、観葉植物のように蕎麦の鉢植えが。
小さな一皿にはこの「市川産」蕎麦の芽がそっと添えられることもある。

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今回の驚きはまずこのそばがき。
火にかけられているわけでもないのに
テーブルに運ばれて尚、まだぐつぐついってるではないか!
つい興奮して思わず初・動画アップに至る始末である。
(初動画アップが「そばがき」って人はあんまりいないだろうな)




この「そばがき」。
舌触りはスーパーもにょとろーんなのだが
そんなことよりにもどうにもこうにも唯一無二なそばがきである。
まずこの断面をご覧頂きたい。

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この驚くべき、色とりどりの蕎麦の粒たち。
一つ一つが、たった今畑からやって来て砕かれたばかりというよな
フレッシュな表情をみせている。
「これはそばがきというより、粒状の蕎麦畑がカタマリになったようなものだ!」。

モチモチとかフワフワとかいう「そばがき」としての特徴を求める必要がないほど
「畑感」が強い。
あまりにも「そのまんま」なのだ。
香りも、畑に頭をつっこんだかのような(どんなだ)飾らぬ野生の香り。
さすがは、毎朝全ての蕎麦粒を店主の目と手で厳しく選別し
選び抜いた蕎麦粒のみを手挽きしている「いさと」ならではの「そばがき」である。



そしてこちらでは一番人気と思われる、鴨肉入りの玉子焼き。
肉厚の玉子焼きの中には
「味噌」と「黒糖」と「唐辛子」で煮込んだ鴨肉がひそんでいる。
くもりなき黄金色の玉子焼きも美しいがこの「いさと」の焦げ目、
実にいいではないか。
浅草「亀十」のどらやきのようだ。

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私が今回とても気に入ってしまったのは、
先程アッツアツのそばがきが運ばれてきた時、
器の下に敷かれていた木の鍋敷き。

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何とも邪気のない自由なデザイン、素朴な木肌に惹かれて
思わず「これは何ですか?」と聞けば、なんとなんと。
使わなくなったまな板を彫って彫って店主が作ってしまったものだそう。
丸く開いた穴は元々のまな板時代からの穴だったのだ。



ときめきの時。

この窓辺であなたに会うと、私は目を細め見入るばかりだ。

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先刻そばがきの時に「畑がそのままカタマリになった」と言ったが
これは「蕎麦畑がそのまま細長い形状になった」ものである。

粒状の畑がつながって、ここにこんな形で存在することが奇跡のように思えてしまう。
何を大袈裟な、と思われようが私は大真面目だ。
素朴に揺れる輪郭線。
陽炎のような白いホシ、グレーの影、赤い粒、黄緑の粒。
口に含むと意外にもつるつると1本1本がはっきり感じられる食感なのだが
肌の感触は見ての通りの凹凸がありそれが口中を撫でていくのがたまらない。

見た目からはフレッシュな野生の香りが予想されるが
実際はなんともふくよかな、極上の更科のように研ぎ澄まされた上品な風味を持っている。
極上の更科と極上の粗挽き田舎のいいところ取りのような
珍しい蕎麦だ。





故郷の家をしばらく離れるかのように名残惜しく「いさと」を出た後、
出会った桜、そして大好きな木瓜(ぼけ)。

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何があっても、花は咲いてくれる。


今年も咲いてくれて、本当にありがとう!




2009年12月の「SOBA ISBA いさと」

*高遠彩子4月〜5月のライブ出演予定*


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2011年03月23日

千葉・稲毛「利兵衛」


ああー 今日はうれしいな、
はるばる来たよ〜「利兵衛」さん!!


生気あふれる楽しい店主と素敵な奥さん、
お二人の顔を見ただけでぱぁーっと明るい気持ちになる。


隣のテーブルで昼から一杯やっていたお客さんは
店主も仲良しの近所の方のよう。
なにやらひどく落ち込んでいて、
アハハハ〜と豪快に笑いながら元気付ける店主。


私も俄然お腹が空いてきまして・・

ここに来たらお蕎麦だけと言うわけにはまいりませんですよ!


だって、ほら!

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ここまでやるかの超厚切り。
「鴨のくんせい」、
見て垂涎、食べて落涙のこの姿!
ああ、ありがたや・・
これはお宝として大事にゆっくり食べよう・・
(できるかどうかは別として)


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「湯豆腐」
優しい温かさが
道中で冷えた体に落ちてゆくのが見えるようだ。




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こちらでは初めて頼んでみました、
「アジの南蛮」。
何事も野菜が多いのが「利兵衛」の魅力の一つ。
野菜好きの私には本当に嬉しい美味しさである。




そしてもう待ちきれません、
お蕎麦!!

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ウワーーー・・・・

泣けます。

なんという、美しい、品の良い、中庸のかぐわしさ、
白い夢、舌触りの素朴さ、真ん中に浮かんでくる粉の味わい、
ハニャはひほにょ・・・

なんて美味しいのだ!!!


「そんな、褒めすぎですよ、だって今日のは
 ろうそくの光の中で打ったんだもの」

「?」

「計画停電で。全然見えなくて、だから今日のはね・・」

「えーーーっ信じられない、美味しすぎる。
もうこの際だから外に貼り出しましょうよ、
” 停電蕎麦 打ってます ” って。」

「アハハハハハハそれいいねー!最高!」


何を話しても明るく大笑いになる会話。



今日は欲張ってこんなのも。
「納豆おろし」

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青描絵の美しい器にまず目を奪われる。
この器、写真では伝わりにくいが、うんとたっぷりと大きい。
聞けば菓子鉢だそうだ。
おおらかな曲線、鉢の張り具合、絶妙の薄さ。
見事としか言いようがない。

そしてその中に平和に収まる「納豆おろし」の
なんとも心あたたまる、家庭的な眺め。


これ、食べた瞬間、私の心は実家に帰ってしまいました。

私事で恐縮ですが、私の父は「納豆名人(自称)」でして
「俺の混ぜた納豆はうまい」と昔から大威張りで
(この「混ぜた納豆」という部分はあらゆるシーンで別のものに入れ替わるのですが)
私たち三姉妹が小さい頃から
父はよくその納豆とご飯を海苔で巻いたのをひとりひとりの口に入れてくれました。


懐かしい風景がよみがえるような「納豆おろし」、
おいしかったなあー

この「納豆おろし」の何が似ているのか分からないが、
共通点といえば
「利兵衛さんも父も大の納豆好き」
ということかな!



玄関脇のアンティークのレジスターが
この店にやってくるまでの物語を聞いたり
たくさんの楽しい話をしてお腹も心も血中蕎麦粉度も満タン!


さぁーもらった元気で、がんばるぞぉ〜



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*高遠彩子4月〜5月のライブ出演予定*

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2011年03月08日

千葉・天台「遊蕎心 泰庵 」


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「たいあん」ではない。

「やすあん」である。


店名の印象は何となくおおらかでやすらか、のんびりなイメージだが
私は少しもそんな気にはなれない。

だってね、「泰庵」にはお蕎麦が
「本粗挽き(外二)」
「田舎(外二)」
「極上白雪(十割)」
「極上一本挽(十割)」
と4種類もあるんですよ!

しかもこれは日によっても変わるし(今日はたまたまこの4種類あったということ)
この他変わりもやっている。
そんなにたくさんお蕎麦があってくれちゃあ、
そんなもんお昼を抜いてでも全部食べたいに決まっているではないですか!

ああ今日あるのはどの蕎麦だろう、
もしどれかが売り切れていたらどうしよう、
ああ心配でたまらない・・・

というわけで「やすらか、のんびり」とは
ちょっと話が違ってきてしまうのである。




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お蕎麦だけでなくおつまみやお酒のメニューも驚くほど充実しているお店。
店内には一面に、おいしそうなメニューが掲げられている。


この日は、焼き物だけでも銀ダラや鰻、ブリかまなど7種類ほど。
煮物はキンメやキンキなど5種類ほど。
酢の物(大好き)だけでも7種類。
揚げ物はカンパチ大葉包み揚げ、生湯葉天、盛り合わせなどなど。
お刺身は旬のものを揃え、その他一品料理もたーくさん!


・・・ね?

全然のんびりしていられないでしょ?
特に、大の魚好きの私にはたまらないメニュー揃いなのであります。


そんな超・魅力的な、美味しそうすぎるおつまみ。
それらに対する、後ろ髪だの誘惑だの未練だの、
ありとあらゆる煩悩と闘った挙句・・

全てを振り切り目をランランとさせて
やはり、蕎麦4種のみにこの夜を捧げるところが
高遠彩子のアホさ加減であります。
イヨッ 蕎麦馬鹿!!



抜き実甘皮(外二)とメニューにある、
「本粗挽き」。

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かすかな透明感を帯びた肌にゆらめく白い影、黒いホシ。
素朴なざらつき,凹凸を感じつつも全く荒々しくはない「やさしい風情」。
これは・・素晴らしい景色だ。美しい。

たぐりあげてびっくり、大変に個性的な香りをまとっている。
なにか濃い、海産物系のダシのような、生命力がギュッと凝縮されたような香り。
野性味のある蕎麦ながら、しなやかなやさしい食感が心憎い。




そばの殻まで挽き込んだ黒っぽい玄そば(外二)とメニューにある
「田舎」。

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黒っぽい肌にホシをゴージャスにまとい、
見入ればかすかな透明感をたたえた蕎麦。

お〜、これはやや熟成味を帯びている。
そして濃い!香りも、味わいも。

その香りがですね・・
一枚目「本粗挽き」に優るとも劣らぬ
個性的な香りなのだが・・なんと言ったらいいか・・
野菜のブイヨン、ポテトチップ・・・?!
どれも例えとして「当たらずとも遠からず」ではなく
「当たってないし遠いしー」なのだが、とにかく濃縮された何かを感じる。
これもまた、濃厚な個性を持った蕎麦であることには相違ない。




そして、来ました、十割の
「極上一本挽」・・!

ウワーこれはすごい眺めだ。

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「胸を打つ」ってこういうことを言うのでしょう。
この美しき、貴き、そして目をみはるほど凄い粗挽きの眺め。

なめらかな色の肌に浮かべた白いホシ。
細かくふるえる輪郭線。
これだけの粗挽きながら、普段ほかの粗挽き蕎麦に感じるような
「ザクザク」「素朴」「野性的」といった要素がないのが不思議である。
素朴といってしまうには、恐れ多い。
ふっくらとやさしい印象の奥に、量り知れぬ力強さと品格を秘めた粗挽きなのだ。

口に含むとこれもまた濃厚な味わい。
見た目もそうだが、静岡県の「こばやし」を思わせるような
ふくよかな、品の良い濃厚さだ。



そして最後は、「極上白雪」。
十割の更科蕎麦である。

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田舎や粗挽きに慣れていた目にはまばゆいばかり、
まさに白雪、銀世界。

ふわぁ〜

なんと!
白雪だというのに濃厚に香ってくるではないか。(凄い)
味わいもしっかりと濃く、また私には絶妙と思えるコシが魅力的だ。

強いて言えばこの「白雪」、不思議と風味としての「清らかさ」が感じられない。
これだけの凄い更科だと、極上の更科蕎麦に感じるような
美しい,清らかな味わいを期待してしまうのだが
何故かこの「白雪」にはそれがない。
清らかさよりもたくましさすら感じるような味わいなのだ。
それが「泰庵 手打蕎麦」の「白雪」、独特の個性なのかもしれない。



全くもって全然無視していましたが
こちらの汁や薬味はこんな楽しい演出でやってまいります。

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次回は(できたら)
あの美味しそうなおつまみと、そして蕎麦全種類を!!と切望するが、
どうかな・・そんなにいけるのかな・・それより売り切れてないかな・・

と、やっぱりソワソワ、胸騒ぎの「泰庵(やすあん)」である。



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*高遠彩子3月〜5月のライブ出演予定*


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2011年02月07日

千葉・館山市「そば処 梵」


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千葉県は館山市を走る、館山バイパス。
この国道沿いには飲食店が非常に多いのだが
その中でも「そば処 梵」の存在は目立っている。
(よく考えたら私にとっては全ての蕎麦屋が目立っているのだが)。
棕櫚の木と青空がいかにも房総南部、
明るい気分にさせてくれるではないか。


何にせよ、この店は流行っている。
こんな目立つ場所で気軽に手打ち蕎麦が食べられるのだから
家族連れにもカップルにもツーリングのグループ客にもそれは便利だろう。
ドライブで疲れた体には、回転寿司やラーメン屋の落ち着かない椅子ではなく、
足を伸ばしてくつろげる広々した座敷席がありがたいものだ。

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丸いせいろにゆるやかになみなみと、
「もりそば」。

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むんっ、と濃厚な香り。
椎茸などに代表されるように、
食品は干すと味わいが深まり香りが濃厚になるものだが、
この蕎麦にはそんな濃厚さがある。
乾麺でもおいしい蕎麦はあるが、それに近い味わいかもしれない。

食感は柔らかく、つゆも甘めなので
これは老若男女に食べやすい蕎麦だろう。


店内を走り回りつつも笑顔を忘れない
お店の人の感じの良さも印象的だ。


南房総の山の中にあったころはどんな店だったのか、
行かれなかったのが今になって少し悔しい思いである。





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2011年01月12日

千葉・養老渓谷「手打蕎麦 ゆい」


千葉県は大多喜町、養老渓谷にのんびりと佇む古民家。

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「どうぞ中へ」
にこやかに招き入れられてはじまる、
「ゆい」の時間。


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ほんの数分前まで車に乗っていたことが嘘のように、
やすらかな時間。


生けられた花も、
暖簾などのちょっとしたインテリアも、
そこかしこにある手書きの表示も。

この家の人の人柄、あたたかさが伝わる絶妙のセンスの良さに
まずは驚き、すぐに和む。

無機質なまでに研ぎ澄まされた洗練なんてものは、
真似するのも簡単だ。
この美しい家の居心地の良さは、この家の人にしかできない、
ここにしかない形をしている。
「店」とは書きたくない形をしている。


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軒から射す自然光の中で出会う、山の恵み。

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「ゆば刺し」


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「野山・まいたけ天盛」
高級品の金時人参、と思いきやなんとこの家の畑で採れたそう。
味が濃くておいしい!




そして、蕎麦。

正直言って、私はもうお蕎麦がそれほど美味しくなくても
この家、このもてなしに、大いに満足してしまっていた。

のんびり農道であくびをするようにくつろぎきっていた私に
突如やって来た心の大津波!
その蕎麦に対峙し、思わず「エエエーッッ」と小さく叫んでしまった。
あまりに心の準備ができていなかったもので。


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南天の葉や紫大根の彩りがいかにも「ゆい」らしく可愛らしい、
その蕎麦を見入れば・・・




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息をのむ、青緑。

ふんわりと空気感をもって重なる、清らかな宇宙に
私は吸い込まれてしまいそうであった。


ドキドキをおさえつつ箸先にそっとたぐると
体を吹き抜けるかのようなフレッシュな香り!
ふくよかなコシに恍惚としつつ、ゆっくり楽しもうとすると、
おっとこのお蕎麦、伸びがとっても早いのだ。
美しきもの、はかなきいのち。
しかしその肌がぴとぴととした頃の超・濃厚な香りもたまらないので
わざとゆっくり食べた・・が一瞬でなくなった。





この家に私が居たのはそう長い時間でもなかったのに
「ああ、おいしい」
「おいしかったー」
の声を何度聞いたことだろう。

お昼時の店内は気づけば満員だが、不思議と騒がしさはなく
のどかな静けさ。
どのテーブルも実に楽しそうにくつろいでいて、
この店が如何に愛されているかがよくわかる。

笑顔が素敵な奥さんの、人柄がにじみ出るサービスも
この家の大きな魅力。



「店」とは書きたくない、ここは「ゆい」という家である。



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2010年11月17日

千葉・初石「更科 すず季」



もし、何も知らないでこの店の前を通ったら。


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そこにそんなにも尊い世界があるとは
私は到底気づくことはできないだろう。

看板にはただ「そば処 更科」。
小麦粉味のそばをドーンと大盛りで出してくれて
ランチにはカツ丼とかカレーライス目当てのお客さんでにぎわいそうな雰囲気バリバリである。

「更科 すず季」さん・・ちょっとそりゃフェイントかけすぎでしょう!

・・と最初は思ったが、店をよく知ればこの外観もまた趣深い。
特に入り口を飾る松の木は
「イヨッ、すず季の松の木!」
と幕開けの拍子木でも打ちたくなるような決め姿。

ここは蕎麦だけでなく、蕎麦前も素晴らしい。

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「穴子のにこごり」。
にこごり全般好物だが穴子好きの私には絶対はずせない一品。
御覧下さい、この穴子の立派さ、美しさを!
世の中、「こわれせんべい」ならぬ「こわれ穴子」のようなものが
ゼラチン質の中にチラホラ寂しく浮かぶ煮こごりも多いなか、
この「姿そのまんま煮こごり」は嬉しいじゃあないですか。
天然ゼラチン質の口溶けもやさしく、嗚呼のっけからしあわせ。

気づけば早くも店内はほぼ満席。
しかもランチ時だというのに
その内の一組以外は全員「昼酒組」という驚くべき眺め。
やっぱりねえ、飲んべえは美味しい店を放っておかない。

ここは天ぷらも大変美味しいのだ。
天ぷらで何が好きかと問われれば穴子と舞茸と答える私には
まず品揃えからして嬉しい。
そして「更科 すず季」の天ぷらはどこまでも潔く、
ガツンッ!バリッ!と揚がっている。


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しかし「更科 すず季」はなんと言っても蕎麦である。
更科、と店名にはあるが分類としていわゆるさらしな蕎麦の範疇に入るものではない。

自家製粉石臼挽き、十割の「生粉ざる」。

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この写真では、この蕎麦のゆかしき迫力が全く表現出来ておらず実に残念だ。

私はこの蕎麦に対峙し、漠然としたショックすら受けたのだ。
パッと見の印象はおとなしいのだが、
見入ればドキリとするほどの美しさ。
この蕎麦は、違う。
私が今までに見たどの蕎麦とも違う魅力だか、力だかを持っているに違いない。

箸先にたぐり上げ、香りを寄せると
ふわあと軽やかな、草のような香り。
ここまでは、まあ他でも出会えそうな蕎麦かもしれない。
しかし口に含んで初めて、
私が漠然と予感したものがここにあったと合点した。
この上なく尊い空気感、やさしい歯ざわり。
ひと噛み、ひと噛みが嬉しくなるほどの絶妙なコシ加減の内側から
次々こぼれる美しい穀物の味わい、芳しい空気。
この蕎麦は何か超越したものがある。
何でもなさそうに、軽々と雲の上に載せてもらったような心持ちだ。
こんな凄い蕎麦に出会えるとは!


この「生粉ざる」だけでも驚きなのに、なんとこの店には手挽きがある。
ああああ、しあわせすぎてどうしよう。
「手挽き田舎ざる」。

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見るからにしっとりとやさしい肌。
これだけの黒さながら女性的な印象を受けるほどの
控えめなやさしい野趣である。
香りはおだやかだがしっとりした歯ざわりの中に生まれる
ジャリ感がたまらない。



ここでこうして書きながら気づいた。
(店でわからなかったことがあとで書きながらわかることはよくある。)

私は「生粉ざる」に対して「ゆかしき迫力」と書いた。
「手挽き田舎ざる」に対しては「控えめなやさしい野趣」と書いた。
後から思い出しながらでも、書きながら本能的になんとなく選んだ言葉というのは
実は一番確かなものだ。
「更科 すず季」の凄さは、そのゆかしさ、控えめさの奥に潜む迫力なのだ。
一見するとごくおだやかそうな姿ながら、
油断禁物、食べてびっくり。


まさにこの店の外観そのままではないか。















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2010年06月29日

千葉・松戸「松戸の里 手打ち蕎麦 宮前」



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夏休みにはまだ遠くても

ここだけ小さな夏休み。




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夏の日

本家のじいちゃんちに遊びに行ったのは、

私だったっけ 

あれは映画だったっけ。





常磐線「松戸」駅から歩くこと20分。
江戸川の土手まですぐのところに
「手打ちそば」の幟が見えてくる。

「松戸の里 手打ち蕎麦 宮前」。
「里」という言葉がまさにふさわしいのどかな風情。
庭先には「蕎麦道場」の迫力大真面目な看板も。


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お蕎麦は、二八のせいろと十割の田舎。
もちろん両方頼み、
庭の眺めも広々とした店内で
早くもこの店の時間に染まる。



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冷たいお蕎麦の前には蕎麦豆腐を出してくれるのだが
これが実に美味しくてあっという間に食べてしまった。
うん、ここの蕎麦豆腐、大好き!


早くも楽しい気分でくつろいでしまっていただけに
お蕎麦は予想以上に早くやってきたように感じられた。
まずは田舎からだが、
おや?何やらメッセージのようなものが。


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手作りのかわいらしいカード、
「最初の一口はお水で・・」。
すっかりこの店が気に入ってしまっただけに
できれば何でも従いたいのだが
どこまでも従順になれない自分がいつもながら憎たらしい。
すみません、やっぱりお水もつけられませんでした・・

どうしても、お蕎麦さんとはふたりきりで会いたくて。



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その田舎。
ざっくりと粗挽きの、素晴らしい肌。
素朴な輪郭線を描きながらゆたかに重なる様が美しい。

「これはいい!」
一目見てスイッチが鋭く入ったが、
たぐりあげた香りは思ったより穏やかでのんびり。

予想外・・いやいやいや、こののんびり感。
この家、この場所には実にぴったりと似合っているではないか。
素朴な風情、とんがったところのないおおらかな風味。
この家で過ごす時間に、ぴったりと寄り添うような蕎麦なのだ。

あー ほどけちゃうなあー

いいとこ来たなあー




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せいろも香りの方向としては田舎と似ているが
フルフルとしたやさしいコシがあり、風味の点では田舎より淡い。
しかしもはや私はそんな細かいことはどうでもよく、
周りのテーブルのお客さんに大人気の
「穴子天ぷらせいろ」が羨ましくなったりして。



え、天ぷらそばなんて食べるの?
アナタが?




だって今日は、たのしい夏休み。







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2010年02月16日

千葉・我孫子「松風庵」 (衝撃、松風庵)

我孫子というと都心からは遠いイメージがあるが
そんなことを言っている場合ではない。


日暮里から常磐線に乗ればわずか30分。

駅降りて5分も歩けば・・・



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ドカーン、この店構え。



一目見て私はつぶやいた。
「うわー私この店好き。 絶対好き!」。


この渋さ、暖簾の文字の脱力感、間違いない。

美味しい店か否か、半か丁か見極めてこの道16年(?)。
さあそのカンは当たるのか。




扉を開ければこれまた「何?このお店なに?」と戸惑うほど
ムードのある空間。
外観は閑寂な庵のようだが、店内は実に楽しい趣。
小上がりの部分は店主の趣味なのかアンティークな家具や
実用的な古道具が並べられ、芝居のセットのようだ。



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ただセンスがよい、雰囲気がよいというだけでなく
絶対に美味しい蕎麦が出てくるに相違ないと思わずにいられない「何か」が、
店全体にそこはかとなく、しかし濃厚に漂っている。
特別な期待もせずにのんびり訪れたにしては驚きの展開である。





壁に貼られたお品書きによるとお蕎麦の種類は
「せいろ蕎麦」
「極荒蕎麦」
「五霞(ごか)の蕎麦」
「常陸秋蕎麦 限定 常陸葵」



ひぇー!そんなお店だったのでございますか!!

これは・・・
楽しみすぎるではないか・・・




早速こちらが「せいろ蕎麦」。


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せいろで既にこの粗挽きぶり。
見た目だけではなく、大変に素晴らしい蕎麦なのだ。
香りはそれほど濃厚ではないのだが、
実に品のいい蕎麦の香りをまとっている。
これだけ野性的な容貌ながら、極上の更級にも似た
清らかな淡い香りをひそめている意外さ。
粗挽きのざらつきを楽しみつつ、あっという間に食べてしまった。


つづいて「極荒蕎麦」。




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見るからに素晴らしいが食べればそれ以上の感激。

ものすごい、蕎麦なのである。

この太さ、無骨な肌感、そして私の大好きな白い陽炎のようなホシ。
その力強い一本一本を噛みしめると、
この蕎麦もまた濃厚とか、爆発的とかではないのだが
しみじみとした蕎麦の美味しさがジワーーー・・・と、
静かに口の中に広がっていくのだ。 

これだけのインパクトのあるルックスながら、
口に含むとまったく派手なところがない。
極荒とは言えものすごいザラツブ感とか、
粗挽きらしい野趣溢れる香りがプンプン、とかいうのでもない。



地味な滋味。
駄洒落が言いたいだけではなく、私は本気でそう思った。

地味な印象のその奥に、蕎麦という穀物の言わば「醍醐味」が
下塗りされているかのように低く隅々まで感じられる。
一本一本、噛みしめるごとにうなりっぱなし。
こんな極太粗挽き初めて食べた!
朝っぱらからすごい出会いをしてしまったものである。
わたしは、最後に残った2,3センチの切れっ端までも
宝物のように大事に食べた。


お次が続けて、「常陸葵」と「五霞の蕎麦」。


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もう、コリャたまらんでしょ?


私もこうして写真見ながら書いているだけで
今すぐ常磐線に飛び乗りたくなってきましたよ〜



しかもね、壁のお品書きには「かけそば」もあるのですが
かけは「平打ち蕎麦」でがおすすめと書いてあります。
というわけで「ミニかけそば」。



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これがね〜〜〜!
私は少々運命的なものすら感じてしまったほどの美味しさ。

そもそも「もりそば」への愛が宇宙ぐらい巨大すぎて
「かけそば」自体に興味が希薄な私。
その私が、ちょっと「かけそば開眼」してしまいそうなほどの美味しさだったのだ。
やや太めの平打ちの蕎麦は湯の中でもしっかりとした歯ごたえを保ち、
しかし平打ちのためしなやか。
かけ特有の蕎麦の甘い香りを邪魔しないばかりか、
後押ししてくるようなしっかりとした出汁のうまみ。
へー!「かけそば」ってこんなに美味しいものだったの?

何ですか、なんなんデスカこのお店は!




あまり絶賛ばかりしていてリアリティーに欠けるといけないので
そうでもなかった部分も書けば、
「粗挽きそばがき」は、ちょいと不思議なものであった。
木桶で供される演出はとてもよい雰囲気で嬉しかったのだが、食べた瞬間びっくり。
これ、私が食べて育った「萬藤のそばがき」の味がする・・


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萬藤とは浅草の老舗乾物屋で、オリジナル商品のヒットも多いのだが
そこの「インスタントそばがき」なるものを私は食べて育ったのだ。
発砲スチロールの丼に、戸隠の蕎麦粉と添付のつゆが入っていて、
そこにポットのお湯を注いで混ぜればそばがきの出来あがりというもの。
インスタントと侮るなかれ、幼い頃の私はこれが大好物だった。
「松風庵」のそばがきはいわゆる椀がき。鍋で加熱してかいていないため
生の蕎麦粉の風味が強くなり「萬藤のそばがき」に似てしまうらしい。
いや、美味しいのですよ。でも私には、ということである。


松風庵の店主は、これだけの店をやるだけあって、
相当奥の深〜い、一風どころか何風も変わった人物らしいのだが、
何を話しても自然で親切で、店での時間はすこぶる楽しかった。
本当に個性的な人は、個性をひけらかすことなく「自然」なんだな、
と感心させられた。
そう言えばこの店主と、店主の打つ蕎麦は似ているかも知れない。

そうそう、こんなこともやっちゃう店主なのである。


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・・・恐れ入谷の鬼子母神である。
参りやした。



我孫子はここ以外にも「湖庵」「きみ吉」と名店が集中する
千葉の七不思議な街。

行かないと、損しちゃいますよ〜


(ちなみに湖庵はビシッと美しい正統派の、淡い香りがかぐわしい蕎麦。
きみ吉はやさしい甘さの美味しい蕎麦と、是非穴子天を!)





posted by aya at 09:32 | Comment(4) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月26日

東金「 石臼自家製粉 手打蕎麦 なみき」(ちいさな蕎麦旅・その3)


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東金3軒めはちょいと歩きます。
「石臼自家製粉 手打蕎麦 なみき」


このお店が!!
素晴らしいのですよ〜、うししし・・・・emoj_req_00236.gif

まず入る前からその店構えの風情に心を奪われる。
のんびりした県道沿いに佇む、おおらかな情緒に
しばし見とれて「店に入る前の時間」を楽しみたくなるほど。
(しかもここ、お蕎麦屋さんが2軒並んでいるというものすごい眺め!)



そしてですよ、扉をガラガラーッと開けると、



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感激、完璧である。

このこなれた普通さ、出そうと思って出せる雰囲気ではない。






食べる前からすでにこの店のファンになってしまったが、

そのお蕎麦が・・・



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やわらかく甘い蕎麦の香りをたたえた、つやつやつるつるのお蕎麦。
内部にうまみをぎゅっとひそめ、
そしてこういうお蕎麦特有の乾きの早さがあり、
少し乾いたくらいがまた香り濃厚で、私にはたまらなく美味しい。




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ううー、東金、また行かなくちゃ!







posted by aya at 23:24 | Comment(5) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月21日

千葉・東金「逸香」(ちいさな蕎麦旅・その2)





東金2軒めは、ずっと行きたかった「逸香」。

マンションの1階、外観は目立たないが
中に入ると白木の風合いのやさしい、居心地のよい空間がひろがる。






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お昼のお品書きは何と言ってもセットメニューが人気のようである。
私がいた時にはお財布片手のOLさんや
常連らしい女性の一人客が「膳」を次々と注文していた。



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お蕎麦は2種類ありまして、
「九一そば」と、「十割の粗挽き田舎」。

粗挽き田舎は10食限定なので、ややドキドキしながら
「まだありますか?」と聞いたら
「えーちょっと待ってください」と店員さんが一旦奥へ下がってしまった。
返答を待つ間はほんの短い間であったが
千秋とは言わずとも十秋くらいの思いであった・・・
まだ、あってよかった!



まずは、「九一そば」。




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これが実に、よい蕎麦なのだ。
ゆらゆらと淡いホシを余裕で浮かべたその姿からして
「お、お主・・・」
と期待高まったが、やはりやはり、期待通りの美味しさ。
香り自体はそう強くないのだがその香りの質が、
一言で言うと「美しい」のだ。
かぐわしく心をくすぐる、かそけきかほり。

しばらく置いたらもっと香りが出るかと欲張ってみたが
そのへんはあまり伸びず。





しかしそれよりなにより次の「粗挽き田舎」には驚いた!




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九一よりかなりがっしり、どっしりとしてやや太め、
角も立って密度も高そうな田舎蕎麦。
箸先にたぐり上げた香りは、木のような、干し草のような、
ちょっと不思議な香り。でもこういう蕎麦はまあある。
珍しいのは噛みしめてから。


噛みしめていくうちににじみ出てくる味わい。
それがどうにもこうにもブルーチーズなのだ。

似た雰囲気のものはあるが(北海道とか)
ここまではっきりと個性的なものは初めて。



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粗挽きのどしんした歯触りと
個性的な味わいを楽しみつつモグモグ。
ああ〜こりゃいいお店だなあ〜〜
素晴らしい!
今日、ここに来てよかった。





そして、3軒めに続く・・・(^^;)

posted by aya at 09:23 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月20日

千葉・東金「蕎麦口福 東京庵」」(ちいさな蕎麦旅・その1)


千葉県は九十九里浜にももう少しの小さな駅、
東金線「東金(とうがね)」駅。

単線ののどかな線路の周りでは
色の抜けたススキの群れがひなたぼっこをしている。

駅から伸びる小さな商店街はすっかりシャッター通りになっていて、
駅前広場には花屋くらいしかなくひっそりと静か。
しかしなんだかこの駅、やたらにお蕎麦屋さんが多いぞ。



東京から電車で行くと乗り継ぎ乗り継ぎ、
しかもそれぞれ本数が少ないので
路線図から想像するより時間もかかってしまうのだが、
バスという魔法の手段を使うと
信じられないくらい簡単だ。


東京駅八重洲口からシーサイドライナーというバスに揺られること1時間15分。
バス停を降りると、





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・・・えええ、あれはもしや?

なんと、本日1軒目に行かんとしていた「蕎麦口福 東京庵」の
すぐ向かいに落っことしてもらえるのだ。

シーサイドライナー万歳。




「蕎麦口福 東京庵」のお蕎麦は、機械打ちのものと、
荻窪本むら庵で修行を積んだ6代目の現店主が朝夕打つ、
粗挽き手打ち蕎麦の二種類。

それぞれのネーミングがまたよいのだ。
「老舗」と「手打ち」!
老中と手討ちではない。
うまいネーミングに、つい両方食べたくなってしまうではないか。



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手打ちは、大きな黒いホシがひらひら飛んだ白めの粗挽き。
年季の入った舟形のせいろの貫禄も手伝って、なかなか風情ある眺めだ。



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本むら庵らしい粗挽きの雰囲気は大変嬉しいのだが、
香りがもうちょっとたってくれるとなおいい。
少し置いてみたら粉の甘みが深まってより美味しくなった。



そしてこちらが「老舗」。


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見るからにつるんつるんのふわふわ。
箸先にたぐりあげれば思った通り、小麦の香り豊かな、
歯触りふにゃふにゃフワンフワンのザ・老舗蕎麦。


これは、お年寄りにもさぞいいだろうなあと思っていたら、
それを証明するかのように、
絶え間なく来店するお年寄りの皆様index.gif



サラリーマン風のグループや若い女性客もいたが、
ダントツで多いのがおばあちゃんたち!
杖をついたりカートを押したり次々と、
やってくるわやってくるわで広い店内は11:30には満員。


そりゃそうです、手打ちそば、老舗そばだけではございません。
この店は、天丼カツ丼うどんはもちろん、
女性が喜びそうな少量多種のランチコースから釜飯、「らあめん」まであるんですから
病院帰りのおばあちゃんだって毎日来たくなっちゃいます。

しかもこのお店、中休みがありません。
朝11時から夜11時までずっとやっていてくれるんです。凄い!

木曜日がおやすみだよってことだけ覚えとけば、
あとは中休みだの閉店時間だの気にしなくたって
午前中の診察が終わった後も夕方カラオケ教室が終わった前にも、
いつ来たって暖簾を下げて待っていてくれて
和風パフェだってコーヒーだってあるんです。

こうやって、みんなに愛され忙しく頑張っている店を見るのは実に気持ちよく、
わたしもつられてファンになってしまう。






このあとは、もちろんはしごしたのだが・・・


長くなっちゃったので、また明日〜e31024.gif





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東京庵のコーヒー60P600187_DCE.gif


posted by aya at 20:57 | Comment(1) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月05日

千葉・和田浦「手打ちそば はなうら」(わだうらはなうら)


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今朝はちょいと遠出して、
千葉・房総半島は和田浦の漁港にやってきた。

港に面した小さなお蕎麦屋さん「手打ちそば はなうら」。


「魚料理」「寿司割烹」なんて看板がぽつんぽつんと点在する小さな漁港に、
「手打ちそば」の看板を掲げた小さく新しい店構えは
ちょっと珍しく、なんとも可愛らしい。



開店一番に行ったのだが、
それがまた「漁港の朝」の雰囲気を満喫できて素晴らしかった。



角の立ったパキパキハッキリ、噛みごたえのある蕎麦は
小麦の香りが甘く優しく、そして量はたっぷり。

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なんと言っても漁師町、海の男ぁこれぐらい食べ応えがなくちゃ漁に出られません。



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ちなみにここで刺身定食を頼むと、
数時間前まで目の前の海で泳いでいた地魚をさばいてくれます。
本日のお魚は「やがら」。
ぷりっぷりのお刺身、しかも安い!




何より、ここのお店の人の感じの良さと来たら。

笑顔があたたかく、どこまでも優しく、店は静かで、前は海。



しみじみといい朝だ。





posted by aya at 15:03 | Comment(5) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月11日

千葉・国府台「SOBA ISBA いさと」(雨の中の宇宙)

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雨の中、脇目もふらずかっかっかっと歩いて・・

行ってきちゃった、いさとさん!




今日の蕎麦も素晴らしかった・・・、

何度眺めても飽きない、その輪郭線のふるえるライン。
さらにその肌を近く見つめ、茶や緑のホシに混じって
大きく浮かぶ純白のホシを認めると
貴さとまぶしさに目を細めずにいられない。



吸い込まれ、しばらく帰ってこられないいさとの宇宙。
これは「食品」というより「作品」だ。


香りは新蕎麦らしい感じと言うよりは
丸みをおびながらもしっかりとした主張のあるやわらかい香り。
おいしいよう〜、しあわせだよう〜と
もぐもぐ嬉しがりながらあっという間に食べちゃいました。

今日の粉は北海道の、また特別によいのでしたものね。
偶然今日来てよかった!


あーたのしかった。




SOBA ISBA いさと
047-373-4537
千葉県市川市国府台1-12-9
11:30〜売切り仕舞い(限定20食)
木金土日祝の営業





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posted by aya at 21:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする