2016年07月08日

栃木・日光市「甜蕎屋源平」


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とにかく蕎麦への思いが熱過ぎる。
私のことではない。

まず店名からして熱い。
「甜蕎屋源平(てんきょうや・げんぺい)」。
「蕎麦は甘味と香りが勝負どころ」というところからつけられたらしい。
蕎麦の甘味と香りを賭けた源平の戦!?
店名も面白いがその蕎麦はもっと面白い。


店内は戦どころか明るく家庭的な雰囲気。

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しかし見上げるとメニューは見慣れない漢字名だらけで難解を極める。

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月輪蕎麦? 礎蕎麦? 金剛蕎麦??



それぞれの蕎麦の説明は大変専門的で長いので
できるだけわかりやすく手短にご紹介すると、

◯月輪(がちりん)蕎麦
一番粉、碾き割り粉、御膳粉、碾きぐるみという、
4種類の粉をブレンドした「超粗碾き10割蕎麦」。

◯十割蕎麦
蕎麦の殻を取り除いて『丸抜き』にしてから製粉。
甘皮から一番粉まで全てまざっている『碾きぐるみ』の十割蕎麦。15食限定。

◯粗碾き蕎麦
玄蕎麦を蕎麦殻付きのまま製粉、メッシュ30〜80番の粉を使用。
繋ぎを16%使用し、のど越し、歯ざわりを高めた蕎麦。

◯礎(いしずえ)蕎麦
玄蕎麦粉(2割)丸抜き蕎麦粉(8割)の配合で、外二で打たれた蕎麦。

ハァハァ・・・
説明している方が何がなんだかわからなくなっているのだから
読んでくださる方は半分逃げ出しているのではないかと思うが、
でも最後の「金剛(こんごう)蕎麦」の発想が面白すぎるので
もう少しだけお付き合いいただきたい。


◯金剛蕎麦(15食限定)
「月輪蕎麦 + 粗碾き蕎麦 =金剛蕎麦」

と書いてある。
え、2つの蕎麦の「混合」で、「金剛蕎麦」?
ダジャレだったの!? (* ̄∇ ̄*)

ネイミングにもビックリなのだがさらにスゴイのは「混合ってなに?」というところ。
皆様、ご覚悟ーーー!!
なんと「月輪蕎麦」と「粗碾き蕎麦」が「混ざって盛られて」くるのです!!
2種類の蕎麦が二山で盛られてくるのではないんですよ。
超粗挽き十割蕎麦と、つなぎ入り粗挽き蕎麦が
「混ぜられ絡み合って」盛られてくるのです!!

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(お店ウェブサイトより)

この店に来るのは初めてではないが
何度聞いても新鮮にびっくりしてしまう斬新すぎるメニューである。




今あるのは
「月輪蕎麦」「十割蕎麦」「粗碾き蕎麦」「礎蕎麦」
の4種類らしいので今日は全部を心ゆくまで満喫しましょう♡♡

とウキウキ気分のところに、蕎麦犬的大問題発生。

う・・・ううううう〜〜〜

一応、店内にこういう張り紙はあるのですが〜・・・

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向こうのテーブルでは現在2つの煙突?狼煙?が大変な勢いでモクモクしてまして
もうもうもう、私の鼻の中も脳の中も心の中までもタバコのにおい一色!


どうしよう〜・・。
愛する蕎麦の香りを嗅ぎたいあまり蕎麦が出てくるとその途端に
嗅覚がそれまでの100倍くらいになってしまい
店中の香りが鼻の中に入ってきてしまうという
蕎麦犬特異現象をどこでも展開している私としては
この店内の状態で蕎麦の香りがわかるか大変不安・・・
せっかく来たのになあ・・・(;_;)



「月輪蕎麦」
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もはやこの器を持って店の外に二人(蕎麦と私)で駆け落ちしたい衝動にすら駆られるが
そうもいかないこのもどかしさ。
煙よ今だけ向こうに行っておくれ〜・・


まさに今。私の顔の周りはタバコの香りで満ちている。

しかし私は、心眼で、あなたを見つめる!

この蕎麦の香りをかぐ!!!!!

ふんっ

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つるりとした肌の中に超粗碾きの粒が眠っているのが見てとれる、なんとも迫力ある姿。
もんんんのすごく美味しそうなのでものすごくい嬉しいのだが
とにかくとにかく集中するしかなない。
お蕎麦の香りよ香りさん、あなただけ、こっちにおいで〜〜・

・・・おお〜

なんだか、あまり体験したことのない
とても美しい白い野生の香りがする(気がする)。
超粗碾きの粒子をはらんだ肌はかなり硬めの質感で
噛みしめようとすると口中で暴れる感じがある。
本日の「月輪蕎麦」は越前の蕎麦だそう。



「十割蕎麦」
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緑がかった美しい肌の色が嬉しい。
タバコのにおいがちょっと弱まってきているのはもっと嬉しい。

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わあ〜い!わかりましたわかりました、
さっき「月輪蕎麦」で感じた香りはまさにこれ!やっぱりこれ!
今まで出会ったことのないさわやかで力強い野生の香り。
そしてこれは十割というのが信じられないほど
のびやかなまでのつるつるトゥルトゥルの食感だ。
輪郭線のはっきりした微粉のならめか肌が
揃って束になって口中を流麗にめぐるのを楽しむ。
こちらは「月輪蕎麦」と同じ越前の蕎麦粉。


ここで素晴らしいニュースです!!
煙突の火が完全に消されましたぁ〜〜万歳!!(≧∇≦)

まだ残り香はあるにせよ、心も鼻腔も澄ませて・・・


「粗碾き蕎麦」
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うわ〜 打って変わって黒い肌。
無数に散りばめられたホシ、素朴な風情に満ちたこの景色。

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姿の通りの黒く香ばしいストイックなかぐわしさ。
味わい、甘みはごくすっきりとしているので
香りだけが口中で生まれ続けるのが余計際立って感じられる。
殻付きのまま粗碾きしただけあって、ザックザクの硬い質感。
試しに(試しにって(^^;;))汁につけてみると
汁の香りを飛び越えるように香ばしさが濃厚に感じられ驚いた!
こちらは北海道の蕎麦。


「礎(いしずえ)蕎麦」
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玄蕎麦粉(2割)丸抜き蕎麦粉(8割)の配合、外二で打たれた蕎麦。
今までで一番白っぽくすんなりして見えるが・・

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ふわ〜と香る、いかにも北海道らしい強くシャープな野生。
口に含むと「十割蕎麦」以上にくっきりはっきり、かための輪郭線でつるつるの舌触り。
味わいはあっさりと澄んでいる。



蕎麦汁は結構甘めなのだが
蕎麦湯に溶くとぱあーっと出汁が香り立ち甘さを感じないから不思議!
私は蕎麦湯には蕎麦汁を入れずそのまま飲むのが好きなのだが
蕎麦汁を蕎麦湯に入れるとその蕎麦汁の本当の姿のようなものが見えてくるので
面白くて時々こうして飲んでみる。

でもそれがすごくおいしかったりすると
「蕎麦湯だけで飲みたい」けど「蕎麦汁を加えても飲みたい」と
煩悩でぐるぐるになって蕎麦後の至福のリラックスタイムであるはずの蕎麦湯時間が
大変落ち着かない時間になってしまうんですけどね・・(* ̄∇ ̄*)



今日は最初の2つのお蕎麦がモクモクのおかげで今ひとつわからなかったのが
本当に残念だったが、あとの2つは十分に楽しめてよかった。
蕎麦犬頑張った!
蕎麦の甘味と香りを賭けた源平の戦い・・・
私は本日大いに戦いましたよー!(意味違う)


う〜ん・・
喫煙者のお客さんのことを思うと難しいのだと思いますが
できれば禁煙にしてくれると
ものすごーーく嬉しいんだけどなあ〜・・・

posted by aya at 10:35 | Comment(1) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>栃木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月04日

栃木・日光市「野点庵」


降り出した雨から逃れるように私は走った。

杉木立が高くそびえているのではなく
私が杉木立の底にいるようだった。

6月の日光。

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例幣使街道沿いにふいに現れる小さな看板。

「野点庵」はこの林の奥にある。



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雨の中飛び込んできた私に、店の人がとても親切にしてくれる。

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静寂。

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お目当てはもちろん「もりそば」と「十割そば」♡

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ここでは「そばがき」も絶対にはずせない。
ああお腹が蕎麦だらけ(≧∇≦)

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「そばがき」
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ぎゃあああああ
ナンデスカこの美味しそうさはぁ〜〜!
こっ これはマズイ、おいしすぎる!!(取り乱して意味不明)


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(>_<)

(>_<)

なっ・・

なんという新鮮なかぐわしさ!!
ちょっとこれ以上は考えられない最高濃度の香りだ。
塩分、出汁を感じてしまうほどのぎゅうううと濃い香りなんてすごすぎる。
口に含むとざっくりした皮のようなものを感じ
そこからあふれる強烈な旨みにさらに目が覚める思い。
あたたかく、ふっくらざらもちっとして
あああああ おいしいよう〜
生きててよかったよう〜・・
(私につつかれ避けられ迫害され続けた小さい甘いおみそちゃんごめんね〜)



「もりそば」
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おー?
この姿はもしや・・?

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ピンポーン、意外にも!!
ピーナツゴマ系熟成の香りがむわぁ〜〜
しかし嫌味は全くなく、熟成の最高に美味しい形にうならされる。
輪郭線は粗挽きらしく素朴ないびつさで、肌がつるりとしているため
そのいかにも手打ちな姿を口内でたどる喜び。
食感はやさしいのだが噛み締めた奥に微かな硬さがあるので
かすかに暴れる感じが野趣にも思える。
うーん  これだけの個性でこんなにも美味しいとは・・・・
「そばがき」も強烈に美味しかったけどこれもとんでもなく美味しい。
ああ〜ほんとに来てよかった・・・


「十割そば」
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ウワー・・・

もう もう もう 素晴らしすぎますよ・・・

なんというかぐわしさ、香ばしさ。
黒く香ばしい香りと味わいの最高の形がここにある。
食感は見た目以上にものすごい粗挽きで
ザクザクじゃりじゃりを越えて歯にひっかかる感じすらあるが
それがまた楽しい、美味しい!
食感も見た目以上にしっかり固めで先程の「もりそば」よりさらに暴れる感じがあるが
不思議と食べづらさはなくとにかくとにかく香ばしさと味わいの濃さが素晴らしすぎる。
しあわせすぎる。
雨の音を聞きながら
たまらないかぐわしさに身も脳も染められて
おおお〜〜〜〜ん(遠吠え)


この地方の蕎麦屋でたまに感じるのだが「野点庵」の汁もちょっと面白い。
いわゆる一般的な関東の蕎麦汁より薄めに感じるのだが
鰹の風味はしっかりしていてしかも澄んでいて大変おいしい。



林の奥で私が出会った時間。



店を出て杉木立を抜けてしまえば
この時間は過去になる。


過去は胸の中でキラキラ輝いているけれど


私は忘れたくない大切なものを、
ブログという場所に並べているのだ。










posted by aya at 06:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>栃木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月29日

栃木・那須塩原「胡桃亭」


もし知らずに通りかかったら
ここが知る人ぞ知る名店とは誰も気づかないだろう。


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かろうじて道端に「十割蕎麦」という看板があるが
この看板がなければ店なのかどうかもわからないほど目立たない。
(なんだか以前以上に目立たなくなったような気がするのは気のせい?)


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店内はお蕎麦屋さんというより、食堂か何かのような雰囲気。

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今回は他にお客さんが居なかったのでなんだか寂れたような印象すら受けてしまう。


しかし、どんなに外観や内装が地味であろうと
この店の蕎麦を知る者にはそんなことはどうでもいいことなのである。
(そうか!まさにどうでもいいから今まで全然見てなくて、
 今日初めて外観の写真撮ってこんなに目立たなかったっけ?と思ったのかも!)



うふ♡

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残念ながら田舎蕎麦は予約のみなので〜・・

「そばがき」と「せいろ」で決まりだー!


「そばがき」
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きゃ、きゃ〜〜〜〜〜
すごい、相変わらずすごい!!!

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ウワー・・

ウワー!!

これはすごすぎる!食べなくてもわかる!!どうしましょうー!!

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生野菜のように鮮やかな無数のホシが浮かぶ、「生感」のある肌。
香りも超〜フレッシュな野菜のようで、それが全身を濃厚に吹き抜けるよろこび!!
それだけでももう十分へなへなにノックアウトされてしまうのに
口に含んでさらに腰が抜けそうになる。
空気がたっぷりと含まれたざっくざく、どろモチの粗挽き肌は
噛みしめるとさくさくザクザクとメレンゲのようにつぶれて溶ける。ナニこの食感!!
味わいも野菜のようにフレッシュで濃厚で
こんなに美味しいのに量もたっぷりもあって
もーうっとりうれしくて

はひゃ はにゃ もう・・
なにがなんだか・・・

おいしすぎてへにゃへにゃですさようなら・・・





「せいろ蕎麦」
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おおー?
今日はなんだか不思議に色が濃い?
黄色・・いや山吹色がかったような・・

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ギャー
「胡桃亭」の蕎麦はいつも凄いけれどこれまたもんんのすごい肌!!

このふっくらとした超粗挽き・・

吸い込まれる・・吸い込まれたい・・・

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ああ

ああああああ

なんという

この、蕎麦畑そのもの、野原そのもののような新鮮な香り・・・・!

香りは、特に濃厚ではないのだ。
味は白いイメージの澄んだ綺麗な味。
しかしこの最高過ぎる美味しさは一体なんだ。
食感が素晴らしい。
細かな粗挽き。細かいザラザラ。
全てが粒でできているような肌が、ザラザラすべすべザラザラ〜と口中を流れて行く。
一本一本がこの世に投げ出されたかのように独立している。
それがすべて従順に箸に絡まって口中を自在にめぐる。
追いかけたくなるような蕎麦畑の香りが、澄んだ味わいの上に軽やかに浮かんでいる。

もう何言ってるんだか第三宇宙の人となっておりますが
とにかく壊れるくらい美味しかった!!!



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蕎麦湯でゆったり・・というよりは
そばがきと蕎麦がおいしすぎて興奮しすぎぐったり・・に近い状態(^^;;)

ここは汁は蕎麦に対してちょっと意外。
甘過ぎるわけではないのだが、汁は庶民的で蕎麦は天才アーティストな印象!


「そばがき」には塩がついてきたのだが
それがおつまみになりそうなくらいものすごく美味しい。
下の上で横にバーンとひろがる旨みを感じる塩。
感じの良い奥さんが、イスラエルと室戸深層水の塩のブレンドと教えてくれた。

塩もブレンド!さすがは「胡桃亭」だ。


予約のみの「田舎蕎麦」はもうずいぶん前に食べたきりなので
次回はぜったい、前もって「田舎蕎麦」を予約して来たい!!


ちょこっとの量じゃ予約も申し訳ないので
是非みんなで行きませんか〜?  \(^o^)/いえい





posted by aya at 09:29 | Comment(4) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>栃木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月01日

栃木・日光市「水無湧水庵」


グァッ グァッ グァッ グァッ グァッ・・


はぁっ?



私の前を横切るあなたは・・・

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アヒルちゃん!?


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なんとまあ、絵本の中のようにピカピカに可愛いアヒルちゃんが
私と同じ人間同士かアヒル同士(?)のように
私の周りを自然〜〜にうろうろしている。


あの・・

私はただあのお蕎麦屋さんの開店を待っているだけなのですが・・・


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雨上がりの緑のにおい。

鶯の澄んだ歌声が森に長くこだましている。


アヒルちゃん、ここはアヒルちゃんのナワバリですか?
ちょっとここで待たせてもらってもいいですか〜?

アヒルちゃんの方はずっと前から私を知っていたかのように
私の存在を許し、気を許してくれているかのように見える。

それにしても立ち止まってるとほんとにお人形にしか見えないほど
きれいで可愛い子だなあ〜〜



11時、いよいよお店が開き入り口に暖簾が下げられた。

「アヒルちゃん、ちょっとおそば食べてくるからねー」
いそいそとお店に近づく私。


「水無湧水庵」。

水が無いんだか湧いてるんだか忙しいがなかなか趣き深い店名だ。


名前のイメージからすると仙人が滝行でもしてそうな
かっこいい山の庵のようなのを想像してしまう・・・



が、お店はご覧の通りくつろぎムード♪



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しかしこのビシーッッと整った椅子や各テーブルから
ある種の緊張感を感じ取っていただけるだろうか・・

そうなんです。
ここは開店と同時にドドドドッと数組のお客さんがなだれ込み
昼前には戦場のように忙しくなるのだ。
学生アルバイト?に見えるごく若い女性スタッフがたくさんいたが
彼女たちのピーク時の活躍ぶりはすごいものだった。

この「水無湧水庵」がある水無地区は豊かな森と湧水に恵まれた美しい地域で
その大切な湧水を村おこしに有効活用しよう、と平成12年に開店したのがこの店。
「地元水無原住民の有志が運営する農村的なそばやです」との自己紹介がなんとも微笑ましい。



うっふん。

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お蕎麦は通常の一枚の量のものから
大勢で囲んでつつくための大サイズまでいろいろ揃っている。

「一升そば 5400円」のところに
「五合二枚になります」と説明があるが
その五合がどんな量か分かりまへん・・(^^;;)



数字のことを考えると具合悪くなるタイプなので
気にせず「もりそば」と、コレいきましょう!

「そばっかき」
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「そばがき」ではなく「そばっかき」である。なんか汗かきそう(^^;;)
そして指あとバッチリの大胆な盛りっぷり!
椀がきらしく粉の生々しさが強烈で、生な蕎麦粉がちくちくするほど。
ねっちりがっちりセメントのような「そばっかき」。
参りました!


「ごちそうさまでした〜!」
「ありがとうございまぁ〜す!」


え!?
まだ開店して10分ちょっとしか経っていないのにもうお蕎麦を食べ終わって帰る人がいる!!
早すぎませんか!?あの慣れた感じはご近所の常連さんとかかな?
こんな森で毎朝お蕎麦が食べられたら、幸せだなあ〜



「もりそば」
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わ〜
田舎らしいたっぷり盛りがうれしい、森の「もりそば」!


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みずみずしい、なまなましいような野生の香り。
肌もみずみずしくコシもゆたかで、殊更でない粗挽きの食感がいい。
甘みは少なく、野生のえぐみを感じる個性的な蕎麦・・と思ったらやはり地粉。
水無地区の休耕田で栽培された地粉100%と湧水で打たれているそうだ。

美味しいなあ〜 
たっぷりあるのにあっという間に食べちゃうな〜

と、周りを見回したらもう食べ終わって帰る人がたくさんいる!
そこへまた新しいお客さんが入ってくる!
たくさんいるバイトさん達は全員がフル回転で働きまくっている!

こんなのどかな静かな森の入口で、この回転の速さは一体・・・
すごい人気だな〜



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そば猪口になみなみと大盛り大サービスで入ってきた蕎麦汁は
関西の蕎麦汁のようにちょっと薄めの色。
全体の印象はすっきりしているのだがちょっと宗田節のような酸味も感じ
味わい深い美味しい蕎麦汁だ。



もうちょっとゆっくりしていても良かったのだが
お店の回転の早さに私もなんとなく乗っかって
早めに蕎麦湯を切り上げて席を立つ。


入口付近の席で食べていたお客さんのかき揚げ(100円)の大きさに目を奪われつつ

「ごちそうさまぁ〜!」
「ありがとうございまぁ〜〜す!」。



活気ある店内から一歩外に出るとまた森の匂い。



森にこだまする鶯の歌声。




そしてアヒルちゃんが、さっきと変わらぬ姿で私を待っていてくれた。


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posted by aya at 10:46 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>栃木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月19日

栃木・那須烏山「八溝そば街道そばまつり 2015」


今年も行ってきました、
「八溝そば街道そばまつり」!

那須烏山付近のたくさんのお蕎麦屋さんが出店するということで
昨年も大いに楽しんだこのお祭。

(席がいっぱいで大空の下大胆な立ち食いしたりしつつ何軒もハシゴした、
昨年の「八溝そば街道そばまつり」

今年は特別出店である高橋邦弘さん率いる「達磨」の出店が本当の本当に最後、ということで
ポスターにも高橋さんの写真と「千秋楽」の赤い文字が大きくレイアウトされている。


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昨年はお天気に恵まれまさにそば祭り日和だったが
今年私が行った16日(土)は残念ながら朝から雨でどんより・・


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しかし「達磨」のブースは9:50の時点ですでに長蛇の列!!
お祭りは10時からだというのに
店の前から赤い達磨カーの後ろにつながって、ずーーーっと列ができている。

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達磨カーの前で記念撮影する人も多く、
相変わらず高橋さんの人気はすごいなあ〜

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(KKさんのロンドンタクシー可愛い〜♡)



相変わらず蕎麦を打つ高橋さんのパワフルなこと、
そしてそれを見つめる人々の熱心なこと!

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いつもながら高橋さんの蕎麦打ちは自然現象のように美しく、よどみなく、
手品のようにどんどんどんどん蕎麦が打ち上がっていく。



達磨「もりそば」
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うっわぁ〜〜い
ばんざーいばんざーい!
うれしいなあぁー こんな時間から2枚も、高橋さんのお蕎麦を食べられちゃうなんて・・



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たぐりあげた瞬間思わず「うわっ」と声を上げてしまった。
「いい香りー!!」
青くフレッシュで、でも落ち着いた上質感もあって
それが私の全身を吹き抜けるよう。
なめらかな舌触り、余裕のしなやかなコシ。
その食感はいつもながら完璧すぎて、食べる度に私の中の
二八蕎麦というものへの感覚をリセットさせられる思いがする。
「これぞ王道、二八蕎麦とはこういうものだ!」と目が覚めるような思いだが、
そこで背筋が伸びる・・のではなく、羽が生えてポーンと飛べるような
最高に嬉しい気持ちになってしまうおおらかさがこの蕎麦にはある。

今日の蕎麦粉は尋ねなかったが常陸秋そばと北海道のブレンドかな?
最初のフレッシュな青い香りはだんだんに強い野性味を帯びてきた。
蕎麦汁が今日はちょっといつもより甘め?な気がしたが
この時私はちょっと車酔い気味だったのでそのせいかも(^^;;)



さて、2枚をぺろりと平らげましたが
私のお腹は本日予定がいっぱいなのです!
いろんなお蕎麦屋さんのブースを見に行かなくちゃ〜♪


一番にやってきたのはここ。
去年も食べて美味しかった「蕎川庵 高瀬」。
おおっ なにやらすごい人だかりが出来ているではないですか〜

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皆さんが熱心に見ているのは店主の蕎麦打ち。
うんうん、私も去年この店主の蕎麦打ち姿を見て
「ここのを食べよう!」って決めたのでした(^o^)
清潔感のあるいでたちにきちんと白い帽子をかぶって
ビシバシと蕎麦打ちする姿が清々しくていいんだなあー


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これこれ、「蕎川庵 高瀬」のざくざく粗挽き黒肌。
おいしそうー♪

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うわー 今年もまたすごい香ばしさ。
熟成感を感じるほどの、ピーナツや胡麻のようなもの深くて甘い香ばしさだが
嫌味は全くなく、すばらしく美味しい。
香りも甘く濃いが味わいも驚くほど甘く濃い。
食感はプルッムチッと独特で、極粗挽き肌のザラッザラの刺激が楽しい。
おいしいなあ〜
汁は鰹がガツンと効いたかなり甘め。




お次はこちらに初挑戦、「手打ちそば 楓」。

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決め手は店名の印象が気に入ったのと(そんな理由?いやそういうのも大事!)
なんといってもこの手前の黒いTシャツの呼び込みのおじちゃんが面白かったから(^^;;)


ここはプラス料金で天ぷらがつけられる。

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奥のバットにワンサカ入っている「たらの芽の天ぷら」がおいしそうで
しかも100円だったので「もりそば+たらの芽の天ぷら」にする。

ここはみなさん大変フレンドリーで、受付のおばちゃんは
「たらの芽すっごくおいしいですよ〜、ちょっと大きくなっちゃったけどね、
あ、今見せてあげる!ホラ!」

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「ねー!おいしそうでしょ?しかもこれね、すっごく高いの!
ほとんど原価で売ってるの!だから食べてって!」

父の遺伝でこういうお店の人と楽しく話が弾んでしまうタイプの私は
訊いてみるとなんとここは普段はお店はなく、
打った蕎麦を「久那瀬の直売所」というところで売っているらしい。
(帰りに偶然その直売所の前通りました〜(^^))

「奥にいるあの人が打ってるんです、お店が持てるように頑張ってるんですー!」

こういう面白い出会いはそば祭りならでは。
頑張ってくださいね〜 いただきまーす!


手打ちそば 楓
「もりそば」と「たらの芽天ぷら」
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えええええ
すんごい美しい粗挽きではないですかー!



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うわー・・
このふっくら明るく白めの肌に粗挽きのホシ、これは素晴らしい眺めだ〜〜
香りはごくごく淡く、味わいを探るとかすかにほんのりと甘い。
見た目通りのやわらかさで、肉厚ふわんふわんの食感。
汁は舌の上で甘みがぎゅーっと広がる、かなりの甘め。

たらの芽天ぷらはさすがにイベントなので揚げたてというわけにはいかず
冷たかったけれど衣はしっかりバリンバリンでした〜♪



お次は、去年も食べて美味しかった「田舎そば処 長山」。
「田舎十割」と書いてあり「寒ざらし蕎麦」の幟が上がっている。

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お店のウェブサイトを見てみると
「当店のそばは、すべて在来種の地そばを使用し、
自家栽培、天日干し、自家製粉、本手打ちにこだわった自慢の田舎そばです。」
とあるがしかも今日は「寒ざらし 田舎十割」と書いてある。
ええ〜っそんなすごいお蕎麦を、一枚500円でいいんですかあー!?

お蕎麦を頼み、茹で上がるのを待っている間に
ふらふら〜と地元の人らしいおばあちゃんがやってきて
受付の奥さん(たぶん)に話しかけた。
「ココ美味しいの?
あそこより美味しい?(達磨のことらしい)
あそこは美味しいの?
天ぷらはつかないの?
あっち(隣の店)はついてるよ」
ちょっと返答に困る質問を次々繰り出す無敵な感じのおばあちゃんだったのだが
その時のここの奥さん(たぶん)の対応の感じのいいこと!
終始やわらか〜な優しい笑顔を絶やさず
返事しているようで返事してないような、そよ風のような対応。
う〜ん、私には足りない控えめな柔軟さ、見習いたい!


田舎そば処 長山「寒ざらし 田舎十割そば」
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二店かなりの粗挽きが続いたので比べるとすんなりして見えるが
これも結構な粗挽き。

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ほわぁーっと濃厚に香るかぐわしさ。
香ばしいとかフレッシュとかいうより、
香りの時点でもう「蕎麦の旨み」を感じるようなかぐわしさだ。
かすかに熟成の要素も感じるが全く嫌味はなく、味わいも濃厚でとても美味しい。
肌そのものはざらついているのだが、食感はぷるんぷるんと独特!
こんにゃくゼリーのように、噛みしめようとすると歯から逃げるほどだ。

ここの汁も甘めではあるが、なんだかとても不思議なおいしさがある。
さきほど受付でお蕎麦を頼み茹で上がるのを待っている間、
「ん?なんだろう、ものすごく懐かしい、子供の頃にかいだような香りがする!」
と思っていたのはどうやらこの汁の香りらしい。
おひたしに使ったらすごくおいしいのができそうな、ほっとするような出汁。
お店のウェブサイトには
「かえしは開業以来注ぎ足し続け、出汁は毎日一日分をとり、すべて手作りにこだわっております。」
とあった。
手打ち十割蕎麦のネット販売もしているらしい。



さあー
さすがにもうお腹が限界になってきたので、いよいよ次で最後の一軒にしようかと!


となるとお店選びもさらに真剣にならざるを得ない。
恥ずかしながらこういうイベントでの私のお店の選び方を披露すると
「実物を見るのが一番確か」というわけで、
他の方がたった今買って運んで行く実際のお蕎麦を見たいのですね。
なのでそのお店でお蕎麦が茹で上がり、
会計の方が「ハイ◯番の方〜!」と大きな声で呼びかけたら
そこへスイーッと近づいていって見たいわけですが
あまりにもすごい勢いで近づくと
お店の人に私がその「◯番の方」だと思われてしまうので
動きには俊敏さに加え「さりげなさ」が求められる。
なんとなく通りがかりましたよ〜的なლ(ʘ▽ʘ)ლ。
しかもお蕎麦は遠目に見てもわからないのでなるべく顔を近づけて見たいのだが
それでは本当にキモチワルイ人になってしまうので、背後からそっと覗き込むか(犯罪者か)
正面からになってしまった時は
笑顔で「あらーおいしそうですねえ」といったフレンドリーな雰囲気を表現しながら一瞬で見る、
というしょうもないことをしている私を神様どうかお許しください・・・
(披露から始まったのに書くうちに反省されて懺悔で終わった人(^^;;))



そんなわけで、見た目が美味しそうだなと思ったお蕎麦のお店はコチラ!

「そば夢サロン 梁山泊」
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店名も個性的だがそれより気になるのは左上に掲げられた文字。
「メープル樹液そば&つゆ」って??


なんと、蕎麦打ちの加水に、水ではなく「メープル樹液」を使っているらしい!

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そんな珍しい蕎麦を打ちはじめれば当然人だかりが出来る。
店主は人懐こい笑顔で親切にいろいろ説明しながら
メープル樹液で加水、水回し、蕎麦打ちするところを見せてくれた。
樹液ってどんなかと思ったが見た目はまるきり水のような感じ。

面白い、変わったことするお店だなあ〜と思ったら
なんとこの「メープル樹液そば」はこのお祭りでだけで
いつもは普通にお水で打っているそう。
「いやいや、こんなの普段お店ではやりませんよ!!」と真剣に否定している。
どうやら
「お祭りだし、面白いからメープル樹液で打ってみたら?」
と言い出した人がいて(あの人、あの人、と指差す店主)
それに乗っかった、という話らしい。
アハッ 堅苦しくなく、ゆるくて楽しいお店だなあ〜
お祭りだもんね!!



これがその「メープル樹液」で打った蕎麦。

そば夢サロン 梁山泊「もりそば」
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わーい、私が見た目で美味しそうだと思ったお蕎麦だぁー(^o^)


「メープル樹液」が入った小さな紙コップが添えられている。

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えーっすごい、まるで砂糖水みたい!
メープル樹液ってこんなに甘いんだ〜!
まるで昆虫にでもなった気分だが、これでお蕎麦を打ったらどうなっちゃうのかな?

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シャープに香る、強い野生の香り。
あとから「八溝山系の蕎麦粉」と聞き、
そうだ、去年もこのあたりの蕎麦はこういう香りだったと思い出した。
しなやかで美しい最高のコシとなめらかな輪郭線、
素晴らしい二八の食感だ。
蕎麦には特に変わった甘みは感じなかったが、
汁はやはりメープル樹液入りだけあって大変甘い。
いつもはもう少し甘くないのかな?


この「八溝そば街道そばまつり」は遠方からのお客さんも多いのだろうが
やはり中心となるのは地元のお客さん達。
食べている間、並んでいる間に聞こえてくる土地の言葉のおしゃべりがとても楽しく、
特に「テレビで観たあの人がやってきたよ!見ちゃった、見ちゃった」と
達磨の話ではしゃぐおじちゃんおばちゃん達には私まで嬉しい気持ちになった。

食べていると
「お姉さん、それどこの蕎麦?あの一番高いとこの?え、違うの?おいしい?」
とか話しかけられたりするのも可笑しくて楽しい。

会場は大桶運動公園という那珂川沿いの広々綺麗なこところにあり、
蕎麦だけでなく、ピザ屋さん、お菓子やさん、八百屋さん、お土産物屋さん、
いろんな店が出店している楽しいお祭です。

来年あたり、是非いかがですか〜?(^o^)


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「八溝そば街道そばまつり 2014」
posted by aya at 11:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>栃木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月07日

栃木・那須町「ほし」


「山の中の林の中に、こんな素敵なお蕎麦屋さんがあったらいいな」
という理想のお店。

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あまりにも美しくかぐわしい山の空気。(なんっっていい香りーー!!)

簡素でゆったりとした佇まい。

店の前に立っただけで心がやすらぐ。

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店内もまた素晴らしい。
吹き抜けの空間と大きく取られた窓。

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窓いっぱいの緑は店の中にまで入り込んでくるかのように
この木の空間を青々と染めている。
私まで青く染まるような気持ち。





自然を愛し、素朴な食べ物を愛する店主だけに
この店の自慢は「蕎麦」と「素朴な山里料理」。
店主が朝から山に入って採ってきたきのこや山菜、
そして無農薬の地野菜を美味しく食べさせてくれるのだ。



入り口にあった「たまごたけ」の可愛さにビックリ!!
もちろんこれも店主が山で採ってきた本物のきのこ。
絵本の中にだってこんなに可愛いきのこはないのではないかしら。
後ろにこびとさんが隠れていそう〜(≧∇≦)♡

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メニュー本の一部は手作りの「山菜・きのこ図鑑」のようになっている。

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これは何とこの店の奥さんの手によるもの。
イラストも文章も本当に素敵で、
見ているだけで私まで山と親しくなれたような気持ちになる。
お山の楽しさにウキウキしてしまう。



お昼はランチの「山里コース」を頼んでいる人がほとんどだが
壁には美味しそうなメニューもいろいろ。

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「深山のわらび一本漬け」
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どーん!とすごい存在感!
歯ごたえといい香りといい、美味しい〜〜〜〜
素材の味を最大限に生かすさり気ない味付けはさすが「ほし」さん。






ランチの「山里コース」

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心も体もぐにゃんぐにゃんに癒される、山のやさしい食べ物づくし。
素朴で家庭的で、それでいて田舎料理というイメージではない。
作る人のセンスと思いやりが伝わる「山里料理」。

今日のお蕎麦はひきぐるみの「くろがね」と更科の「しろがね」、ともに十割。
二種類のお蕎麦が交互に三つ山盛りになって
賑やかで楽しい眺め!


しかしこの時、久しぶりの「ほし」でしあわせ絶頂にいた私に
「カメラが壊れる」という大悲劇が起きまして・・(lll ̄□ ̄)!! 

幸いほどなくしてなぜか復活したものの、一度は諦め
写真を撮らずにまずお蕎麦から食べ始めてしまった・・・のが、
上の写真の一番奥のお蕎麦です(^^;;)
3つの蕎麦山の量が自然に見えるようこういう角度で撮ってみましたが
遠近法でますます少なく見えているような(^^;;)



「たまごたけと野菜」
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入り口にあった真っ赤な可愛いたまごたけは
火を通すとなんと黄色くなるそう。そしておいっしい〜〜〜!
野菜もきのこも本当においしくて、こんなさりげない一皿にも感激。


「さといもと菊」
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菊を添えるだけでさといもの煮物がこんなに一品に。
淡くさわやかな香り。
緑の中のこの空間で食べると一層美味しく感じる。


上の二つの小皿料理の真ん中に
「イッポンシメジと豚肉の炒め」
というすごく美味しい一品があったのだが・・
カメラ故障事件でうろたえたらしく何故か写真がない〜 (;o;)(;o;)(;o;)

メニュー本の中にあるミニきのこ図鑑によるとイッポンシメジとは
「市販のしめじが大きくなって一本ずつ地面から出ている」
ようなきのこらしい。
それを豚肉と一緒に炒めごま油と味噌で味付けしたという
いかにも山里〜な家庭料理なのだが、これがたいへんに美味しい。
甘い味付けが苦手な私は一般的に味噌炒めというのはあまり得意でないのだが
これは魔法のように別物で美味しい。
イッポンシメジの苦味があとからくるのが最高!

 
ランチコースには「ぬか漬け」がつく。

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ぬか床は80歳だとか!


挽きぐるみ十割「くろがね」
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見るからに香ってくれそうなふっくらとした肌。
産地は栃木だがちょっと北海道の蕎麦を思わせるような
草のような野生の香りが濃厚にふわぁー!とこちらに飛んでくる。
コシ、食感はまさに完璧、王道の蕎麦で、そこからこれまた濃厚な味わいが
じわぁ〜〜〜〜とあふれ出る。
甘みはすっきりとして、山の滋味なる味わいが身体に染み渡り
ああああ おいしいなあ〜〜


更科十割「しろがね」
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なんと更科のほうがずっと太いという珍しい事態。
しかも十割!
ごくわずかな極上の更科だけが持つ美しく澄んだ香りがふわぁ〜
しかも甘さのない美しい香りなのでますます澄んで感じる。
食感がまた凄い。
太切りの肌がぴったりと舌に寄り添うように触れ
噛みしめるとむっちり・・でもない、もちもち・・・でもない、
強いて言えば ぷにぷにっ、に近いような独特の肉厚なコシ、感触。
出会ったことのない美味しさだ。
味わいはごく淡く、ふわーっと天女の羽衣のように美しい香りだけを
追いかける恍惚のひととき。
これが十割とは・・・信じられない!


蕎麦が美味しすぎるため例によって蕎麦つゆを使うチャンスは
蕎麦湯の時にしかないのだが、これがまた大変美味しい。
甘さを抑えたきりっと濃いめの端正な汁。
山里料理だが田舎料理ではないところがここに集約されている。


最後のデザートの可愛らしさ。

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自家製赤紫蘇のゼリーの色の美しいこと!
そしてその上に飾られたパイナップルは「ほしさんだから星型」☆
かっわいー (≧∇≦)♡



こんな素敵なお店ゆえお昼時は相当混雑したが
今は落ち着いて、この店らしい時間が流れている。


小鳥たちの声が林の高みに響いている。


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美味しいお蕎麦と素朴な山里料理の余韻。

自然を愛する店主夫妻が作り上げたこの空間に憩う。



「山の中の林の中に、こんな素敵なお蕎麦屋さんがあったらいいな」


那須の林の中に「ほし」がありますよ〜☆(^o^)☆


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posted by aya at 03:08 | Comment(3) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>栃木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月21日

栃木・那須烏山「八溝そば街道そばまつり 2014」


今日ははるばる、こんなお祭にやってきましたー!

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栃木県「八溝地域のお蕎麦屋さん10店舗」の出店に加え
あの蕎麦打ち名人高橋邦弘さんの「達磨」も出店ということで
毎年大盛況のこのイベント。
特に今年は「達磨」が最後の出店になるので
「達磨」のブースにはますます物凄い行列が予想されているらしい。


運良く晴天に恵まれ
さわやかで本当に気持ちのいい那須烏山の青空。


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お祭りは10時からなのだが10分前に到着すると
会場にはもう既にかなりの人が集まっている様子。




ひゃ〜 「かなりの人」どころではなく
「達磨」のブースにはすでにもう大行列が!
すごい人気だぁ〜 

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「達磨」のブースはスタッフ一同大忙し!

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奥には数百人分を打って打って打ちまくる高橋さんの姿が。

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いつもながらただただ口あんぐりの早さ、正確さ、美しさ。
並びながら写真や動画を撮っている人もたくさん!


「達磨」テントの周りにはうっすらと美味しい蕎麦の香りが漂っていて
蕎麦犬は吸い寄せられるようにウロウロ(^^;;)
とは言え今日は「達磨」以外にも10店舗ものお蕎麦屋さんが出店しているし
私のお腹は残念ながら本日も一つなのだから
ここは慎重にブレーキをかけつつ愛を捧げねばならない・・・

でもねえ〜 青空の下のこんなに気持ちのいいところで
高橋さんのお蕎麦を食べるのは初めての私。
ついブレーキが壊れました!っていうか壊しました!


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うふふー
ダブルバーガーならぬダブル蕎麦!
お盆の上で狭そうに重なる蕎麦の眺め・・
ときめくー! (≧∇≦) ♡



あらためて席で眺めると、
相変わらずハッとするほど美しい緑色。
心を、奪われる。

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この、一見おおらかでなんでもないような顔をしながら
寸分の隙もなくととのった表情。
飛び抜けて美しい緑。
いつもながら高橋さんの蕎麦の佇まいには感動させられる。


感激余って日の光の下でも眺めまくる私。

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こんな自然の光の中であなたに会うのははじめて。
もっともっとあなたが見たい。
(周りから見たら完全に不審者です。プルプルしながら片手でお盆持って激写)

いよいよドキドキと、ひとたぐり。
おおっ 今日はいつもよりも北海道を強く感じる香りである。
最近は茨城・常陸秋そばと北海道のブレンドが定番の「達磨」の蕎麦だが
ここまで北海道を強く感じるの初めて。
かなり強い野生の香りだ。
ムチッとフレッシュな印象の強靭なコシ、そこからこぼれる澄んだ味わいは
さすがとしかいいようがない、いつもの高橋さんの蕎麦。

ところが今日は野外のせいなのか、
私が早起きしすぎて寝不足のせいなのか
食べ始めてしばらくしたら香りが薄まって感じられなくなってしまった。
最初に感じた香りも、
いつものあの最高にバランスの良い美しいかぐわしさとはちょっと違った。
今まで食べた高橋さんの蕎麦の中では、一番感激が薄い印象だった。

しかし、私はこのあと不思議な体験をした。
この「達磨」のあと結局私は4軒のお蕎麦屋さんの蕎麦を食べた。
どれも個性鮮やかでとても美味しかったのだが
不思議なことに時間が経つごとに、この最初に食べた「達磨」の2枚が
楽しい美味しい思い出として何度も何度も心に蘇ってくるのだ。
その4軒が余程美味しくなかったのならわかるが
4軒それぞれにとても美味しかったのだ。
その中で、心の中に浮かんでならない「達磨」の蕎麦の強烈な魅力。
これはもはや恋? 
なーんていうのは冗談としても、
それだけ無意識のうちに、私の心はガッチリとらえられていたのだ。
(こんな、あまり人に理解されなさそうなことを大真面目に語る私って一体・・・ (* ̄∇ ̄*) )

汁の美味しさにも毎回うならされる。
今回も汁が美味しいばっかりについつい蕎麦湯をたくさん飲んでしまい
その後ほかのブースめぐりがますますデンジャラスに!
1軒めでこんなにお腹いっぱいになってどうすんだ!


ではでは、
張り切って他のブースの探検に行きますよー!


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どの店にも人が集まり賑やかな楽しいお祭の雰囲気。
左側がそれぞれのお蕎麦屋さんのブース、
右手に見えている白いテントの下が椅子席になっている。
椅子席は、回転は早いものの常に満席状態で
空席を見つけるのは慢性的に困難。


お蕎麦屋さんは10軒もあるので
絞らなくてはならないのがツライところなのだが
烏山の有名なお蕎麦屋さん「手打そば処 はん田」があったので
まずはここに並んでみました〜


烏山「手打そば処 はん田」
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(写真は食後、空いてから撮ったもの)


テント下の椅子席が空かないので立ち食いを決意した私。
ちょうど会場設営用の脚立が畳んで置いてあったので
それをエイヤと立てて机にしちゃいました。
この人、お蕎麦のためならなんでもやります( •̀ .̫ •́ )✧


「細打ち十割」
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脚立の上の蕎麦。
なかなか斬新な眺めです。

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在来種らしい強い野生の香り。
みずみずしい肌は強靭なコシを持ち、
噛みしめるとこれまた濃厚な野生の味わいが広がる。
この近辺でとれる新種の蕎麦です、と説明されたが
なんていうお蕎麦なのかな〜?



お次に気になったのはこのブース。
「太郎在来」
「那珂川町建武太郎地区の特級畑、
薄井清志さんが自家採取している在来種の玄蕎麦を使用しています。」
との張り紙があります。

那珂川町「JOZO CAFE 雪月花」
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「馬頭広重美術館」に併設されたカフェで手打ち蕎麦を出しているらしい。


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見た目からして、なんとなく二八かな?

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手繰り上げるとこうばしい外皮の香りがフワーッ!いい香り!
微かに透き通ったような肌に浮かぶ無数のホシが美しい。
食感は驚くほど軽く、味わいはごく淡い。
軽やかな香ばしさが際立つ蕎麦。
太郎在来っていい名前だなあ〜



お腹の容量も限られてきたので
次のお店は「人を見て」決めることにした。
どの店もその場で打ったり茹でたりしているので
その人達の仕事っぷりを見て決めてみようと。

そして惚れ込んだのがこちらです!

烏山「蕎川庵 高瀬」
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本日はイベントのせいか、若いお姉さんが店頭で打っているお店も多い中
こちらは店主らしい方がストイックに
責任持って打ちまくっている感じがかっこよかったんです〜

那珂川町と那須烏山市の山間部で採れた玄蕎麦を
毎日自家製粉しているお店だそう。


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わーお
これはすごい ざっくざくの粗挽き黒肌!

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うわー!予想を超えたびっくりの香り高さ!
甘皮の香りがやや熟成感を帯びてピーナツやゴマなどに似た
すばらしい香ばしさになっている。
熟成感といってもふっくらとまったく嫌味のない感じで
これは大変に美味しい。
ちょっとふるんふるんとした独特の質感で
チリッと舌にあたるこまかい粒の刺激も楽しく
味わいも濃厚で穀物の甘さもしっかり楽しめ実に美味しい。
汁はかなり甘め。



いよいよお腹も限界となってきたので
トリはこちらのお店にしてみました。

烏山「田舎そば処 長山」
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自家栽培、自家製粉の栃木在来種を出している「田舎そば処 長山」。
那珂川支流の木須川流域で育てられてきた在来種なので
「木須そば」と呼ばれているらしい。
しかも今日は「田舎十割 寒ざらしそば」って書いてあります。
寒ざらしもやってるんですかあー すごい!
(寒ざらし:蕎麦を美味しくするために、秋に収穫した玄蕎麦を、
 厳寒期の冷たい水に10日間ほど浸けおき、
 引き上げた玄蕎麦を20日ほど寒風にさらす手法。
 大変な作業で、ものすごーーく手間が掛かっています。)



「寒ざらし 田舎十割」
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美しく整いつつも
のんびりゆったりした風情が田舎らしい蕎麦。


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うわー この野性味はすごい。
青畳をもっと強くしたような野性味あふれる香り。
味わいは墨のようなものすごい渋い深さ。
寒ざらしが引き出した個性なのか、
もともとこの在来種「木須そば」が持つ個性なのかはわからないが
とにかくおどろくほどの野性味である。
面白いことに一つ前の「蕎川庵 高瀬」でも感じた「ふるんふるん」という食感を
この「田舎そば処 長山」も感じた。
こちらはさらにそれが強く、蕎麦と蕎麦の重なりを噛むと滑る感じがある。
両方那珂川地区で採れたお蕎麦なので、それがこのあたりの蕎麦の特性なのか、
はたまたこのあたりの蕎麦打ちの特性なのか?
蕎麦打ちの地域性というのはよく感じるので面白い。
汁はうどんの汁にもありそうな薄め、甘めで独特の磯の香り。



このお祭りの名に冠されたあ「八溝」とは
茨城県の最高峰「八溝山(やみぞさん)」からくるもので
その山地は福島県、茨城県、栃木県の県境付近にまたがっているらしい。
郷土性豊かな蕎麦の野生の香り、味わいを堪能できて
本当に楽しいひとときだった。
そしてその楽しい気持ちの中で繰り返し思い出される
「達磨」の蕎麦の、揺るぎなき王道の美しい記憶。


全てをひっくるめて最高に楽しいお祭で
この日はこのあとお気に入りの名湯に行ったりもしたのだが
一日中「あーそば祭り楽しかった」「あーそば祭り楽しかった」
と遠足のあとの子供のように思い出に浸っていた。



そして夜もしっかりお蕎麦屋さんに行ったのだから・・

「私の体の80%が蕎麦で出来ている」
という冗談が冗談でなくなってきているような? (* ̄∇ ̄*)




posted by aya at 10:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>栃木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月28日

栃木・那須塩原「石心」


新緑の中に佇む家。


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午前11時前。
たどり着いた先で出会った美しい光景に、私の心は躍った。

しかしこの後ものすごい展開が待っているとは
この時の私は知る由もない。


静かな朝

誰もいない

風の音 鳥の声

・・・・

と林の風情に浸れたのもほんの5分ほど。

そのあと来るわ来るわ、車が次々と乗り付け
どの人も車を降りて玄関先を覗き込み、まだ開店前であることを確認している。

・・・アレ?

なんだか皆さん手に取ってませんか?!!

これはマズイと私ものんびりを返上し玄関に近づいてみると


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「開店11時30分
番号札をお取りになり開店前にお戻りください」



がーーーーーんっっ!!(lll ̄□ ̄)
知らなかった!!大ショック!!


しかし運良くギリギリで「六」の札を取ることができた。
どうやらこれが最後の一つらしい。
あ〜〜〜あぶなかった。

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「この札は開店(11時30分)にお席に座りたいお客様の為の札です
開店までに必ず玄関前にお戻りください
遅れますと 順番が変わります」

な、なんだかすごいことになってるぞ・・
緊張してきちゃった・・・



いよいよ開店時間。
それぞれに札を持った6組がそのだいぶ前から
競走馬の如く入口の周りに集まってきていた。
競争が苦手な私は、あー6番でよかった、と一番後ろに立つ。

ついに扉が開くというその直前に
中から見ていたお店の奥さんに大声で注意された人が居た。
「枝が折れてしまいます!大切な枝ですからお触りにならないでください!」
玄関前のアプローチを通るときに飛び出していた枝を手でぐいっと避けたらしい。
それにしてもその声はかなり大きな、しかもはっきりとした美声だったので耳に残り
私はすっかり萎縮してしまった。
私も怒られないようにかなりビビりつつ皆さんに続いて大人しく店内に入った。



店内はひろびろと天井が高く、アンティーク調にまとめられいい雰囲気。


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テーブル席がメインだったが6番の私は玄関に入ってすぐの座卓に通された。

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また余計なことではあるがこの時私は相席になっていた。
外で待っている間に「札は1組にひとつ」と聞き
私の次に来てがっかりして回れ右していたご夫婦に声をかけ、
同じ座卓に座ったのだ。
(お節介は江戸っ子の身上でして(^^;;)。)


朝イチ六組のお客さんがドドドッと入店し、注文がいっぺんに入った店はものすごい忙しさ。
厨房はフル回転らしく、奥さんは広い店内じゅうをそれこそ飛び回っている。
しかし忙しいながらも注文の取り方はとても丁寧で親切だ。

ここのメニューはとてもシンプル。

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メニューは4つしかないのだが
奥さんは間違いのないよう大きな声ではっきりと確認しながら、
一人ひとりに思いやりを持って接している。

その間にも何人も新しいお客さんが玄関に立つので
その都度奥さんは玄関に行って今は満席であることを説明しなければならないのだが
またその説明の仕方が独特である。

「お客様がお席におすわりになれる時間は、12:10になります(40分後)。
よく相談なさってお決めください。」

デパートのアナウンスのように大きな美声ではっきりと告げる。
ふっくら色白でお化粧も完璧に綺麗にしている奥さんが玄関に立って
響き渡るような声で告げるその姿は「迫力」と言ってもいい説明っぷりだ。
言われた人はやはりちょっと面食らったようになっている人が多いのだが
それでも奥さんはまたすぐに、店内じゅうを飛び回らなければならない。




私が座っていた座卓からは美しい庭が見えた。

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奥は住居になっているのかな?


待ちながら店内をぼんやり見ているうちにだんだん意外なことがわかってきた。
ちょっと迫力があってコワイ・・?と思っていた奥さんだが
実はとってもおちゃめな人らしい。
それを証拠に今日が初めてでないお客さんにはとても愛されているようで
そんな人達に間違い?を指摘されてキャ〜〜と思わず抱きついたりしている。
意外!

私には何故か子供に言うように
「ごめんね・・もうちょっとだけ、まっててね〜」
と通りがかりに声をかけたりしてくれる。
それもまた大きな美声だ。


私は何だか急に安らいできた。


一生懸命な人なんだなあー



そのうちにテーブル席が空き、私はさっき誘ったご夫婦と一緒に
そのテーブル席に移るよう案内された。



そこで出会った蕎麦にビックリ!!

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写真では私が伝えたい事が何も伝わらないのが悔しいばかり。
この器、洗面器くらい大きくて深いのである!
(真ん中に小さくあるのが一人前の蕎麦の量)
しかも陶器に銀彩を施した大変美しいアーティスティックな器。
その中に蕎麦がほとんど見えないほど野菜が盛られている。

実はこれ、同席のご夫婦の頼んだ「春の白雪そば」なのだが
私のお蕎麦よりも先に来てしまい「入れていただいたのに先で申し訳ない」と
写真を撮らせてくれたのだった。

横から見るとこんな器。

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うっつくしい〜〜〜〜
今日はこの後ここですごい器を沢山見たが結局これが一番気に入ったかも!(^o^)




その後にやって来た私のお蕎麦♪

「もりそば」
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「もりそば」の器はごくスタンダードな正統派。
右上についているのはたっぷりのおろしだ。

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土佐和紙のような素朴な風情。
無数に散りばめられた褐色や白色のホシに目を見張る。
素朴な粗挽きだが、その肌は表面に水をたっぷりたたえピカピカ輝いている。
やや生々しいようなみずみずしさを感じる香り。
弾むようなコシは感じないが細切り硬めの食感で
手びねりの陶器のような素朴な舌触りが心地よい。
旧馬頭町産の蕎麦粉を挽きぐるみにした二八蕎麦。




「高原野菜そば」
(野菜とゴボウのきんぴらを載せた冷たいそば)

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これも大変に大きな、アーティスティックな器に
蕎麦が全く見えないほど野菜が盛られている。
ものすごく重いので少し動かすのも大変なくらいだ。
お店の人は大変だなあー

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甘めのきんぴらと美しく繊細に切られた野菜がたっぷり盛られた創作蕎麦。



「春の白雪そば」
(春の野菜、山芋、大根おろしをのせた冷たいそば)

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うっわー
この器もめちゃくちゃどっしり大きい!
しかもシマシマが大好きな私にはめちゃめちゃ魅力的なデザイン(>_<)
かわいい〜♡
先程隣のご夫婦が撮らせてくれたのと同じ蕎麦なのだが
器の個性がこんなにも違うので別のメニューに見えてしまう。

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こちらの蕎麦は山ならではの野菜の苦味がとてもおいしい。
ねぎ、せり、なばな、たけのこ 、ふきのとう、ながいも。


そしてね・・食べ終わってビックリしたのはこの器のデザイン!!

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可愛い〜〜シマシマにロケットだあ〜〜〜


ここは汁もとても美味しい。
ちょっと個性的な感じもあるが鰹が効いてとてもよくまとまった美味しい汁だ。
蕎麦湯で割るとまた絶品。
普段は蕎麦湯は蕎麦湯だけで飲んでしまうのだが
美味しそうな汁だとたまーに蕎麦湯に入れてみる。
そうすると美味しい汁は本当にその美味しさを発揮するので
汁とはすごいもの、難しいものだなーといつも思う。



蕎麦湯を飲みながら、まだ目の前にある美しい器たちを愛でるひととき。
窓からは緑を透かした陽射しが柔らかく入り込んでいる。

食後、もう少しゆっくりしていたかったが、
外の林の中に待っている人達がいると思うとゆっくりもしていられない。



いつも、思うのだ。

人気があることは素晴らしいが
人気店ほど、お店の人が表現しようとした世界が
人でぎゅうぎゅう埋め尽くされてしまって大変だ、と。

この店も自然の中でゆったり、大きな器でのーんびり蕎麦を・・
のはずだったんじゃないかなあー

帰り際には奥さんが明るく笑いながら
鐘が鳴るように高らかな声で見送ってくれ、また走るように仕事に戻っていった。


店を出て振り返ると
林の中で店がにっこり笑ってくれたような気がした。



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posted by aya at 23:49 | Comment(5) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>栃木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする