
とにかくメニューが豊富である。
「カツ丼」「カツカレー「とんかつ定食」「エビフライ定食」
「焼肉定食」「うな重」「天ぷら弁当」「和風サラダうどん」
「すき焼きうどん」他セット物多数・・・
そして「もり」は量たっぷりで600円である。
(ついこの間までは550円だった!)
そんな大衆ムードムンムン店でありながら
突然、

と言われたらそりゃあ驚く。
自家製粉は今や一般的として、自家栽培は凄い。
群馬県妻恋村・群馬川場村・福島会津磐梯に畑があり
店主自ら農作業を行っているらしい。
メニューには畑の様子や刈り入れ時の写真が入っている。
「もり」


横長のせいろに山盛りでたっぷりとやってきた「もり」。
さてどんなすごい蕎麦かと期待したが、
非常に堅実な、誠実な、言ってしまえば地味な印象の蕎麦である。
格別華やかなかぐわしさも濃厚な味わいもないが
しっかりした歯ごたえと、粉の甘みをのんびり楽しむ。
自家栽培まで行っている店にしては
蕎麦の印象も価格もメニュー構成も意外なことづくめだが
こういうことは田舎ではよくあること。
「幻の在来種を手刈り天日干しして蕎麦打ち名人のばあちゃんが打ちました!」
さて蕎麦は?
「あらっ 意外と・・?」
しかし、そこには「真心」がある。
蕎麦への「真心」と、気が遠くなるような作業の労苦がこもった蕎麦だ。
「末広」さんが種から育て、刈り取り、自家製粉した手打ち蕎麦。
噛みしめれていくうちに、ほわ〜と蕎麦の滋味深き香りと味わいが
浮かび上がってきた。
自家栽培までしながらカツカレーも出すお店。
次回は具沢山のぶっかけみたいな「尾瀬の里」っていうの、
頼んでみたいな〜
