2016年08月22日

根津「蕎心」


今日は大変珍しく三姉妹+義兄でお蕎麦〜♡


アニアネお気に入りの「蕎心」。
相変わらず「三丁目の夕陽」な雰囲気がたまらない。
この景色・・・なかなかないでしょう?

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「レトロ風」じゃなくてほんとにレトロな古民家。
「下町風」じゃなくて正真正銘の下町風情。
なんてったって「根津の路地裏」というすんばらしい立地ですから(≧∇≦)♡


わーい 今日はこんなお蕎麦だぁ〜〜!
楽しみ〜〜〜〜〜

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ここの2階がねえ〜 たまらなくいいんですよ!
広くて綺麗なんだけどとってもふつ〜〜〜で
お店であることを忘れそうな(すみません)のんびり感♡

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おまけにお店の方がみなさん笑顔もお人柄もすばらしいので
調子に乗って甘えてまるっきり家にいるみたいにくつろいでしまう4きょうだい!
たのしいっったらありゃしない(≧∇≦)


ここはお酒の品揃えには毎度シビレます。

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でもどーしても、スタートはいつも「旭興」なんです♡

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この「旭興」、私は吾妻橋「山介」さんで出会ってファンになったんですが
偶然アニの実家の隣の酒蔵だったということが判明したという嬉しいお酒♡
アニは赤ちゃんのころから哺乳瓶で飲んでいたそうです♡(うそ)
今日のはかなり入り口がガツンとしっかりした感じ〜



私と血がつながっていると思えないほどイケる口のアネ@は
そば焼酎そば湯割りにハマっているらしい。

「そば和尚 そば湯割り」
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てか私が撮影しようとするとみんなで顔とか指とかで妨害しようとするって・・
小学生ですか・・・?(-_-;)



そして「池の端 藪蕎麦」「神田まつや」「総本家 小松庵」
という名だたる名店で修行してきた店主だけあって
おつまみもいい感じで王道+魅力的なもの揃い♡♡



「蕎麦豆腐の揚げ出し」
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そばがきじゃなくて蕎麦豆腐ってところがポイント!
そばがきよりもとろとろ〜な感じで、熱々のせいかちゃんと蕎麦粉感じもあり
おいしいぃいぃ〜
揚げ出し豆腐好きのアネAが特に大喜び。



「そばさし」
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アネAがそばさしを食べたことがないという聞き捨てならないことを耳にしたので
ここのは美味しいし張り切って注文。
赤城のキタワセ、めちゃめちゃいい香りー!
ずんと深い香ばしさ、薄いのにむっちりしたコシ。
アネAの生まれて初めてのそばさしがこんな素晴らしいのでヨカッタヨカッタ♡



魚好きが祟ってアニサキスアレルギーを発症して2年目の私は
お肉デビュー2年生♡
私のリクエストで注文したこちら。


「自家製鴨ロース」
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ぎゃああああ
見た目からしてめちゃくちゃ美味しそうとは思いましたが
コレ美味しすぎるんですけどー!!
この脂加減、味付け加減。
あんまり私が喜んだので最後の一枚を
アネ@が「はい食べなさい」とくれました。
ぜんぜん遠慮せず「ほんとー!♡」と食べて大きくなる三女(* ̄∇ ̄*)



「チーズの返し漬け」
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いっやー これは飲んじゃうでしょ!
チーズの旨味はもちろん、返しの旨みで脂肪分が甘みとなって膨らんで
おいしい〜 飲んでしまう〜〜
(と言ってもこの日は全部でおちょこ2杯の小鳥な私(* ̄∇ ̄*))



「天種(由井産桜海老かき揚げ)」
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藪系を思い出させるこのコチンとした姿。
思い切りパリンパリンで箸で割ろうとすると飛び散るほど。
軽くて香り高くておいしい。



「穴子一本揚げ」
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アニサキスアレルギーにつき穴子も絶対ダメなのですが
なぜか高い確率で穴子だけはちょっとだけ食べてしまう私・・・
神様どうか見逃して!(この日は大丈夫でした〜〜(* ̄∇ ̄*))



「そばがき」
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もはぁ〜〜〜
上品で誠実な深い香りに迎えられ
どきどきとお箸をいれるとふっくらもっちりちょっとネトとした感じ。
しかし見た目以上空気を含んでいるため食感は予想以上にエアリーで
粗挽きだけど粗挽き過ぎないやさしい舌触り。
味わいは香りよりも野性を感じる滋味深さで
あああ〜おいひい〜〜・・・
ここのそばがきはおいしい!!



「出汁巻き玉子」
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出汁しっかりめ、玉子の味わいも濃厚でお酒に合いそうな美味しさ。
甘い玉子焼きが苦手な私には素晴らしいご馳走玉子焼き♡


そしていよいよやってきました・・・(>_<)♡


「もり」
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くるくると美しい流麗な曲線。

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やや濃いめの肌に浮かんだ褐色のホシ。
香りは爆発的に素晴らしかった前回よりも淡くおとなしいが、
見つめると確かにそこに誠実な王道のかぐわしさが感じられる。
ほどよく密な肌、さすがのコシ。
下町のこんなレトロな建物で、こんな完璧な王道の蕎麦を食べられるよろこび!



そして長年「もりそば」一辺倒だった私ですが
この夏は珍しく種物づいております。
というより「磯雪」づいております(≧∇≦)

「磯雪そば」というのはこの店主の修行先のひとつである
「池之端藪」でも人気だったメニューで
泡立てた卵で食べる種物そばのこと。

もともとマイ・ファースト蕎麦が浅草「尾張屋」のうずらの卵付きの「ざるそば」だった私は
卵+蕎麦の組み合わせには弱いんですよね〜〜


しかし「蕎心」のは「磯雪」でなく「淡雪」なので
全卵でなく「卵の白身」を泡立てたものと推察されます(≧∇≦)
しかも名古屋コーチンだって〜

「淡雪(名古屋コーチン使用)」
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青楓のお麩が可愛すぎずに可愛らしい。

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おおお〜〜
しゅわしゅわ〜と軽いエアー感。
たしかに「磯雪そば」よりコクなどはなく
美しく軽い卵の風味がほわ〜〜。
見た目以上に上品で、大人の種物だ。




こちらはアネ@激愛熱烈リピメニュー、夏の限定蕎麦。

「揚げ餅」
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4きょうだいにつき遠慮も何もありません。
それぞれのお蕎麦の器がテーブルをぐるぐる回って忙しいやら美味しいやら(≧∇≦)


ごちそうさま〜と一階に降り
店主やスタッフの輝くばかりの笑顔に見送られ・・・

なんとその後は「きょうだいカラオケ」という珍しい展開となったのであった!(≧∇≦)/

アニの叙情爆発の歌唱力に感動!(ほんとに)




2015年9月の「蕎心(そばごころ)」


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2016年07月11日

茗荷谷「はるきや」


文京区という響きが何となく好きだ。
その上「小石川」。
「小石川の蕎麦屋」なんて映画に出てきそうな響きではないか。


文京区小石川、春日通り沿いのビルの地下にあるお蕎麦屋さん。

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今日のお蕎麦は常陸秋そば♡
え・・なにーーっっ!!
なんだかその横にすんばらしいお知らせが!!!

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「粗びき蕎麦」はじめたんですかっっ!?
限定10食なんですかっ?
たいへんだ早く行かなくちゃー!


慌てて階段を転げ落ちるとまず目に入る鮮やかな帯地のデコレーション。

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無機質になりがちな地下の入り口でまずこんなふうに「魅せる」なんて
うまいデザインだなあー


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店内も美しい。

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なんといってもこの帯地がアクセント。
いかにも女性店主の店らしく、しかもそれが
潔さとあたたかみをもって表現されているのがとてもいい。



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江戸切子のような可愛らしい照明と
石塀で縁どられた蕎麦打ちスペース。



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デザインの楽しさに地下の店であることを忘れさせられる。



さて、外で見た例のアレ!

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限定10食、福井在来種の「粗びき蕎麦」
まだあるって!
よかったぁ〜〜〜〜〜(>_<)♡
しかもなんとこの「粗びき蕎麦」は先週から始めたばかりらしく
私、なんてついてるのでしょう!!
「お昼の前菜3種盛り 400円」っていうのもすばらしいですよねえ〜




「本日のおすすめ」からも是非何かいきたいところ。

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みんな美味しそうなのだがアニサキスアレルギー発症1年半目の私には
食べたいものほど食べられないというこの辛さ・・・(;o;)
でも桜海老なら大丈夫♡



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本当はこういうぶっかけも大好物な私。
ぜ、ぜんぶ食べたい・・・
でもさっき「せいろ」と「粗びき蕎麦」を両方頼んだ時点で
店員さん軽くビックリしていたしさすがの私もこれ以上は無理だぁ〜(* ̄∇ ̄*)




「お昼の前菜3種盛り」
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わあ〜 なんて嬉しい400円!!
お酒好きならこれだけでどんだけイケることでしょう(≧∇≦)
私も飲みたいけど飲める量が小鳥なので一人お酒は注文できず・・

鴨ロースは甘みも味わいもしっかり濃いめでいかにもお酒の肴向き。
湯葉も大好物なので嬉しい。
特筆すべきはこの「もずく」。
食べた瞬間「ナニこの美味しさは!!」と思ったら
店主が最近出会ったという石川県産の岩もずくであった。
すべての素材がいいらしく,シンプルな三杯酢のもずくがこんなにも美味しい。
いいものは違うものだなあー・・

と思っていたらもっとすごいものが出てきてしまった。



「サクラエビの天ぷら」
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えええ
ちょ ちょっとこの天ぷらはなんだか只事ではないような・・・


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ウッワー!!

うっっっわぁーーー!

恐ろしく、おいしい。
人生で一番美味しい桜海老の天ぷらかも・・・

衣がさっくり、からりふわりはらり。
油っぽさなどは皆無で、桜海老の香り高さとジワーッとした旨味が
衣の美味しさにくるまれてそれが口中で軽やかにほどける幸せ・・・
ちょっとこれだけの見事さは記憶にない。

聞けば以前から天ぷらの腕の向上を目指していた店主は
今年に入って某「天ぷら名手の蕎麦屋さん」に教えを乞い
そしてつい先日から天ぷら油も「ものすごく高級なもの」に思い切って切り替えたばかりだとか。
ヒェー!言われてみるとなるほどたしかにこれは油が素晴らしい。素材って恐ろしい。
しかしなんと言ってもそれをここまで最高の形に持っていった店主が凄すぎる。
この「サクラエビの天ぷら」に関して言えば
店主が志したことはもう完璧に達成されていると言っていい。
一口食べて感激したが,話を聞いてさらに感激してしまった。


「せいろ」
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あああああ
私は本当に「蕎麦の景色」が大好きだ。
見つめるほどに私の心を澄ませてくれる枯山水の如き宇宙。


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ムワァー!
低く押してくるような、これでもかとたくましい香り。
例えるなら大地のような水のような、最高レベルに力強いたくましさなのだが
香りに甘さがないので嫌味はなく突き抜けてたくましい感じ。
なんだか常陸秋らしからぬ常陸秋!
むっちりふっくら二八らしい豊かなコシがまず印象的だが
見つめるとその肌はなかなか個性的。
表面にごくごく細かな気泡があるような、ビスクドールの肌のようなこまかなざらつきがあり
むっちりすべすべしている。
香りに反して味わいは透明で
たくましい香りだけが長い余韻をもって広がり続ける。
おいしいなぁー



「粗びき蕎麦(10食限定)」
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福井のお蕎麦が大好きな私としては否が応にも高まるときめき・・・

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うううう美しい・・・・・
粗挽きの肌に陽炎のごとく揺らめく蕎麦粒子。
ゆったりとやさしく重なる輪郭線。
たぐりあげると、・・・お?
不思議なことに先程の常陸秋そばと非常に印象が似ている。
たしかにこちらの方が粗挽きなのだが
独特のビスクドールのような細かなざらつき感のある肌も
そして面白いことに香りまでもが先程の常陸秋と非常に似ているのだ。
強いて言えばすべての特徴がそのまま強まった感じ。
力強くたくましい水のような香りと透き通る味わい。
常陸秋だから福井だからということではなく
これが「はるきや」の蕎麦なのだ、と思う。
むっちりふっくら豊かなコシから生まれ続けるたくましい香りに染まるひととき。


ちなみに「はるきや」のお酒は
真澄、人気一、義侠、飛良泉などの限定品も揃えていて
生ビールはスーパープレミアム・エーデルピルス!



この夏は「小石川の蕎麦屋で一杯」、
いかがですか〜♪




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posted by aya at 15:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>文京区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月29日

根津「蕎心(そばごころ)」


近頃変化目覚ましい根津に、また新しいお蕎麦屋さんが誕生した。

特にこの根津のしっぽのほう、動物園にも近い南側は
千駄木側と比べるとぐんと静かでお店も少なかったエリア。
そこに今年に入っていろいろお店が増えているらしい。

街そのものがごく自然に東京情緒に満ちているので
新しいお蕎麦屋さんといってもこの風情爆発ぶりである。


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私はのけぞりました。

よく「昭和レトロ風にしました!」というお店は見かけるが
この店は建物そのものが正真正銘のザ・昭和。
店舗部分は綺麗に改装してあってよく見るとその部分には狙ったような昭和感はないのだが
全体にわくわくするような「三丁目の夕日」感がにじみ出ている。

二階部分は昭和独特の「看板建築」になっていて
しかも角地なのでその景色は昭和建築のミニチュア見本のように可愛らしい。

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以上は、一緒に居た某国立大学建築学科准教授(義兄)に
解説頂いた上での私の感想です(* ̄∇ ̄*)
兄・・そんな偉い人に全然見えないところがますます素敵・・ぷぷっっ


いよいよ扉を開けると「いらっしゃいませぇー!」の元気のいい声とともに
お揃いの店名ロゴ入りTシャツを着た女性スタッフ達が笑顔で迎えてくれる。
真新しく、モダンな和風と言った感じにまとめられた店内。
しかしながら店の印象としてはなんとなく夏祭りの夜のような、
ご近所みんなお友達!というような家庭的な活気に満ちている。


そして実はですね、この「蕎心」には二階もありまして。
一階奥のこれまた昭和な、急な階段を登ると
一階全体と同じ大きさの広々とした畳の間があり
そこでわたくしまたまた驚きました。

いくつかの大きな座卓を囲んですでにくつろぎまくっているお客さんがたくさんいて
そこはまた一階以上に「夏祭りの日のご近所さん気分の世界」であった!

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(これはちょっと空いてきてから撮った写真)


綺麗に改装されているのだが
建物そのものが古いのと(よく見るといろいろなところが微妙にまっすぐでない)
実際にご近所さんのお客さんが多いらしいのが
私が「夏祭りの日のご近所さん情緒」を感じる所以だと思われる。
いいなあ〜この全く狙ってない昭和感!


メニューは蕎麦もおつまみも
名だたる名店で修行してきた店主の経歴を感じさせる定番がバッチリ。
そこに季節限定の美味しそうな種物が楽しい。

お酒のメニューにも感激。
ちょっとちょっとこれは、素晴らしいセレクションじゃあないですか〜

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嬉しいのは私がだぁーい好きな「旭興」があること。

いやいや、「旭興」については私なんかが語ってはいけません・・・
なんと今夜誘ってくれた兄は「旭興」の酒蔵の隣で生まれ育ったという生粋の旭興育ち(!)。
産湯が旭興だったが故に大の日本酒好きになった、というのは嘘ですが
姉も兄も、私とは別の星の人のようにお酒が強いことは確かです(^^)
そして「旭興」で大盛り上がりの兄と私をよそに
まずはこの店自慢の生ビールで悠然とスタートする姉、さすがです。
(ここはサントリーの”マスターズ・ドリーム”があるのだ!)


「旭興」
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うほほー この限定入荷の旭興は比較的しっかりめの味わい。
でもおいっし〜〜
江戸切子のグラスが嬉しい〜〜
と、飲んで5秒後にうひゃははきゃきゃきゃっと酔っ払った私に姉も兄も真っ青(* ̄∇ ̄*)
大丈夫なんだってば!
いつもこうなんだってば!
私は舌から入った5mlのお酒で5秒後に酔っぱらい15分後には冷めるという
ミクロな単位でお酒を楽しむコトリ星人なのです(^^;;)


「そば刺し」
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大好物の「そば刺し」があるのも嬉しいところ!
そばがき、そば刺し、「そば」と名のつくものはみんな私の手を逃れられません(^^)

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ムハーッと濃厚に香る、フレッシュなかぐわしさ。
ムッチリ密な質感とそこから溢れ出る旨み。
おおおおおいしい・・・ここのお蕎麦が美味しいのがもうわかっちゃった・・・!
この店にはすでに何度も来ている姉も「そば刺し」を食べるのは初めてだったらしく
「そば刺しってこんなにお蕎麦の味がするの!?」
と驚き私と同じように何もつけずに食べてました♪



「そばがき」
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蓋付きの小鍋に入ってやってきたそばがきさん。
蓋をあけると、モハァ〜〜〜ッとかぐわしい湯気が!!

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微粉のなめらかぽってりでもない、粗挽きザックザクでもない。
そのちょうど真ん中ぐらいの、優しく素朴な、一歩控えた印象のそばがき。
でもその魅力は全然一歩控えておりません!
ほわあ〜〜〜と漂う正統派の素晴らしいかぐわしさにまず大喜び (≧∇≦)!
これはもう蕎麦粉そのものが素晴らしいが故のかぐわしさだ。
ふんだんに空気を含んでいるため、意外なほどほっくりと箸で切れ
口に含むと思った以上にほわっもちっポテーと軽い。
あああ〜〜おいしいよう〜〜〜


「焼き鳥」
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タレをつけてつやつやといかにも美味しそうに焼かれた焼き鳥は
店主の修行先のひとつである「神田まつや」仕込み。
むっちり肉厚感のあるいい鶏肉で甘辛の味付けも丁度良く、
私こんなに焼き鳥好きだったっけ?と思うほど美味しい。
あらーこんなになんでもかんでも美味しいと困っちゃうんですけどー
今夜は楽しくて笑いっぱなしだしね!(^o^)



「穴子一本揚げ」
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本日は穴子を食べる予感がして(←「食べたい」という日本語の歪曲表現)
夕方からアレルギー用の薬を服用してまで頼んだ穴子の天ぷら。
食ーべちゃった食べちゃった、美味しかった〜♪



そしていよいよ・・・

「せいろ」
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つやつやとみずみずしく輝く微粉の肌、はっきりとした輪郭線。
おおらかで潔い流線型が美しく、濃いめの肌はいかにも香ってくれそうだ。

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箸先に手繰り上げてびっくり、なんて素晴らしい香り!!
フレッシュな美しさもムハーとした力強さも深い甘さも全部併せ持った
蕎麦という穀物の素晴らしい香り。
「おいっしーーーい!」
まだ口の中に入ってないのに叫ぶというのは例によって大変おかしな人なのだが
この香りに身を浸せばどうしてもその声が出てしまうというものだ。
パッと見は微粉と思ったが見入れば荒めのホシがチラホラ。
しかし口中で感じる肌はやはりツルツルなめらか微粉系。
見た目からしてちょっと固そうかな?と思ったはっきりとした輪郭線は
口中でもくっきりはっきりとしているが硬さはなく、しなやかなコシがある。
クリーミーなまでに密な質感を噛みしめると
そこからふんだんにあふれ続ける濃厚な香りと旨味が実に美味しい。
店主は「池之端藪蕎麦」「神田まつや」「小松庵」という錚々たる名店で修行したそうだが
ウン!♡ウン!♡ウン!♡と頷きたくなるほど、
それら名店のいいとこ取りと言ってしまいたい美味しさ (≧∇≦)/

つゆは甘さも辛さもくっきり濃いめだが、
下町老舗風というより出汁に洗練を感じる一歩上品なもの。



甘いものに目がない兄のお気に入りデザート
「そばろあ」
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一口ちょうだい、とスプーンでもらったら
一口そのものは小さいのに上の炒った蕎麦茶部分を取りすぎ
兄にぶうぶう言われました(^^;;)
(甘いもの苦手+炒った蕎麦茶大好きなものでつい手が勝手に・・(* ̄∇ ̄*))



姉が頼んだ限定の、揚げ餅の乗った冷たいぶっかけも美味しそうだったなあー!

昼には丼つきのランチもあるのでお気軽にどうぞ〜♪







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posted by aya at 13:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>文京区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月12日

根津「手打ち蕎麦 やなか」


谷中に新しく出来たお蕎麦屋さん。

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店名を大きく浮かびあがらせたすりガラスが目印。
目立ちすぎずに「何のお店かな?」と目をひくデザインだ。


道路に面した外観はモダンな印象だが
半地下にあるお店は純和風の趣である。

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入り口脇にある蕎麦打ち場。

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世界に自慢したい、美しい日本の眺め。




店内は奥に長い。

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何もかも新しくて綺麗だが、すでにやわらかく落ち着いている。
それもそのはず、こちらは亀戸にあった手打ち蕎麦屋「一休」が移ってきたお店なのだ。
入り口の看板ロゴの隅に「一休」という赤い落款があるのはそのためである。





そしてここの料理は全てびっくりするほど早く出てくる。
空いていたとは言え他にグループ客もいたしさすがプロ。
お店の奥さんも飾らず手早く親切で、自然な接客がとても感じがいい。


「月見いも」
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なんてことなさそうなメニューだが、
これは卵がぷっくり膨らんで見るからにいい卵。
食べてみるとまさにその通り、卵も山芋もむっちりするほど濃厚なめらかで
おいしい「月見いも」だった。


「鴨ロースト」  
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この鴨の香ばしい味わいが大変に美味しかった!
肉質はちょっとはかない感じもしたし
極端に甘みに敏感な私にはたれもやや甘めなのだが、
それを乗り越えてもやたらに気に入ってしまった。
青森県産最高級ステーキ用の鴨使用だそう。




「そばがき」
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ほぉー!こういうスタイルなのですか〜
亀戸「一休」ではそばがき頼んだことなかったのでワクワク♪

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大きな木の葉型ではなくやや細長いそばがきが5つ、
ほわほわと蕎麦湯に浮かんでいる。
すこし赤みを帯びた肌がやわらかそう。

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ほっこりほわ〜〜〜と香る、正統派のかぐわしさ。
食感はエアリーでなく、ねっちりと密な感じ。
噛みしめると端正な、正統派の蕎麦粉のかぐわしさと味わいが感じられ
とてもおいしいそばがきだ。


「せいろそば」
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これもそばがき同様、すこし赤みを帯びている。

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つるりなめらかな肌、きめこまかい密な舌触り。
噛み締めると「弾むようなコシ」なんていうのとは正反対の、実に印象的な食感である。
なんと言うか・・「軽さ」とも違う、独特のみずみずしさ、軽やかさ。
香りは淡めだが食べ進むうちに甘みが深まり、
だんだん味にも香りにも穀物のたくましさが満ちてくる。
契約栽培の十和田湖産玄蕎麦を自家製粉した蕎麦。



「青しそ切りせいろ」
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蕎麦の香りが好きすぎて「変わり蕎麦」には長年興味がなかった私だが
数年前、ある会をきっかけに大好きになった。
考えてみたらしそが大好物なのだから「しそ切り」なんて好きに決まっている。
蕎麦粉の香りを求めるからいけないんです、
大好きなしそをつかったお料理と思うと
それはそれはおいしいんです!

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しろい肌に降る青い葉の雪。
清涼な眺めだ。

「手打ち蕎麦 やなか」の「青しそ切り」は
ふわっと軽く、爽やかに香る感じ。
その一方で「せいろそば」には感じなかった生々しさのようなものも少し感じる。
くっきりはっきりした輪郭線は人工的なまでに端正にととのっていて
噛みしめると固めのコシがある。
一本一本が口中をめぐる舌触りがなんともくっきりと印象的な蕎麦。
こっくりとやさしい、すこし甘めのここの汁にもよく合いそうだ。



鴨が美味しかったので
「鴨なべコース」っていうの、気になるなあ〜

やなかで鴨なべ、っていい響き(^o^)

posted by aya at 08:55 | Comment(3) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>文京区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月19日

湯島「古拙」


夜は大きくて

闇は大きくて。


こんなに大きな店なのにこんなに目立たない。

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ぐっと奥まった店はちょっと高級店のような印象もあるし、
初めての人や一人では入りづらいかもしれない。
しかしメニューをよく見れば
夜のコースが1980円からという親しみやすさである。

店内は、蕎麦屋としては驚くほど広い。
この写真はごく一部で個室や地下には宴会場もある。

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よるそばコースは
梅「蕎麦みそ・出汁巻き玉子・おまかせ三品・〆にそば」
竹「蕎麦みそ・出汁巻き玉子・おまかせ四品・〆にそば」
松「蕎麦みそ・出汁巻き玉子・おまかせ五品・〆にそば」

「おまかせ◯品」のあたりに期待と妄想が膨らみ相当惹かれたが
アラカルトメニューのおいしそうさにつられてやっぱりそちらを。
ちなみに「〆にそば」とはちょっと少なめの蕎麦のことである。
(でも結構量あります!)


今日はまた寒いので、また熱燗。
素敵な徳利でやってきた、

島根「誉池月」
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最近熱燗がおいしい自分に酔っているのだが
ちょ、ちょっとこの誉池月さんはまだ私には早かったみたいっす・・
ガツンとした飲みごたえ〜




お通し「子持ち昆布」
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これは美味しい子持ち昆布!
お通しとしてこんなにいいものが出てくると
夜がうれしくはじまるというものだ。
これまた「脚付、縁飾り、青描絵」と
私の好きな要素を結集させたような器。
いいなあ〜



「そばがき」
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つるり、微粉のなめらかな肌。
お湯に浸っていない微粉肌はピカピカとして
表面が乾いているように見えるかも、しれない。
ところがどっこい!

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これは悶絶おいしいそばがきである!!
たまらぬフレッシュなかぐわしさ。
ぽてっとくちびるに触れてくる、ゆたかな感触。
なめらかな微粉の舌触り、エアリーなふっくら感。
蕎麦の濃厚な旨みと香りが口中に溢れる中、
そのエアリーふっくらがじゅわぁーと溶けていくのが見える。
もう、もう、すばらしすぎる・・・




「干物盛り合わせ」
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「うるめいわし」
「いか一夜干しいしる焼き」
「えいひれ」
「たたみいわし」
一番好きなのは、味わいが素朴な「たたみいわし」♪


誉池月を落第した私はここでやはり
なにか美しきものを舐めてみたい。

というわけで
岩手「浦霞 純米」
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やっぱりこれはおいしいー
私、先日気づいたのだが
まだまだ塩だの蕎麦だの豆腐だので
お酒を楽しめるようなレベルではないのである。
ところが「しっかり味の海のもの」を食べると
いきなりスイッチが入るんですねえー、不思議!
干物にはベストマッチ♪




「そばの芽のサラダ巻き」
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何気なくオーダーしたのだが
予想を超える美味しそうなものが現れた。
これ、メニュー名が地味すぎますよ、謙虚すぎますよ〜
「生ハムとそばの芽のそばクレープ巻き」
って名前にしましょうよ!

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これがびっくりするほどおいしいのだ。
ふっくらしたクレープの中にジューシーな生ハムとフレッシュな野菜類。
生ハムは日本のものだと思うが
こういう料理にはスペイン産やイタリア産のものより
ふっくらジューシーな日本のものの方が合うんだなあ。
オリーブオイルがたっぷりかかっているのだが
それがとてもフルーティーな香りのよいものなのにもマイる。
そしてもっとマイるのは絶妙な塩加減だ。
生ハムの塩分プラス、少しだけふりかけられた粒ソルト。
なんだかもう蕎麦を忘れてこれだけを10個位食べたい勢いで
大いに気に入ってしまった。
私はイタリアンもかなり好きなのだが
お気に入りベスト3のイタリアン名店でこれが出てきたとしても
意外な美味しさを絶賛の上毎回リピートするだろう。



200円安い「〆にそば」というのもあったが
当然私は普通盛りの方の、

「もりそば」
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佇まいが美しかったのでつい真上から撮ったのだが
これではこの店の個性が伝わらない。
こんなうれしい盛りっぷりなのだ。

ほら、ね!

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ドーンとうずたかい小山盛り。
よじ登っててっぺんで叫びたいような嬉しい眺めだ。


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端整、うつくしき極細切り。
そのフレッシュなかぐわしさはなんとも軽やかでふんだんで、
一瞬で脳まで届きどんどん染めていくかのようだ。
はぁぁ・・うっとり。
微粉の肌は極上のなめらかさでつるりとした舌触りだが
つるつるピカピカした感じではなく
細切りの束がシュクシュクとほどけていくような食感がここの蕎麦らしい。
繊細な肌だけに足は早いがその分香りと味わいは無限に膨らみ
もう私は完全ノックアウト状態である。
あああ なんて素晴らしいのでしょう。





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蕎麦湯はスーパー濃厚ポタージュ。
ズッシリ相当なボリュームだが、おいしくて止まらない〜
(黒いテーブルに黒い器なので真っ白に写ってしまったが
 もうちょっとナチュラルな色です♪)



次回もまたコースに期待と妄想とふくらませつつ
またアラカルトにしちゃいそうだなあ〜

だってあのサラダ巻き・・そばがき・・
普通盛りの蕎麦・・・♪(貪欲)






2011年10月の 湯島「古拙」




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2012年01月10日

江戸川橋「椿山荘 そば処 無茶庵」


椿山荘の庭園内。

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「無茶庵」とはまた無茶な名前であるが
無茶苦茶な庵という意味ではないだろう。
茶人の庵ではないとあらかじめ断っているのか。


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確かに、茶会にでも招かれたような気分になる構えだ。



しかし近づけばちゃんと蕎麦屋メニューがあり安心する。
注目いただきたいのは左下の蕎麦の写真。

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この、真横にダーッと揃えて横たえられた盛り方が
すごいインパクトなんですけど・・・
この撮影の時だけの演出かな。


店の門は庭園の歩道から少し山を登る形で奥まっているが
門をくぐっても店はさらに奥にぐっと控えている。

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緑を抱く店内。

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無茶庵ではあるが、お茶は出てきた。

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蕎麦茶。
えびせんつきというのが珍しい。



さて先程メニュー写真で見て盛り方が気になっていたお蕎麦であるが・・・
えー! 本当にこういう盛り付けなんですか!

「せいろそば」
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ダーーーーーッ!
滝のような圧巻の眺め。
これは一体どうやって茹でるんだろう。
どうやって盛るんだろう。


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私には手打ちに見えなかったが
まあ味わいもそういう感じである。
ムンとした粉の香りとしっかりした味わい。

昼時を外したというのに店内は混んでいる。
静かな山の庵のようだが外に並ぶこともあるらしい。

たしかに、椿山荘では一番手頃な食事処だろうし
山に来たようなこの雰囲気は何にも代え難い。

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店を出ると、時代がツギハギされたような眺めにハッとする。
フォーシーズンズホテルの建物と無茶庵の門。


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椿山荘内の端に位置する無茶庵であるから
庭園の歩道に出れば、もう椿山荘の出口はすぐである。
山になっているだけに「下界に降りた」という気になるが
出て尚続くこの眺め。
神田川沿いを歩く老夫婦。

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東京は、小村雪岱が眺め描いた街であることを
うれしく思い出す。








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2012年01月06日

護国寺「笊そば 蕎すけ」

遅まきながら初詣に、護国寺へ。



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元禄の世から変わらぬ姿の観音堂。

東京音羽、空が広いことに驚く。

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お参りのあとはもちろんここへ!
「笊そば 蕎すけ」。


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拙著「蕎麦こい日記」打ち合わせで
個室スペースを使わせてもらって以来だから
ひっさしぶりだなぁ〜

ちょうどランチタイムだったので店内はほぼ満員。
サラリーマンのお客さん達は圧倒的に
「天ぷら+ご飯+小鉢+蕎麦」のランチセットの注文が多い。
ご飯はシラスと青豆が混ぜてあっておいしそうだ。

驚いたのはお店の迅速さ、手際のよさ。
新しく注文が入ると、ホールスタッフも厨房も最速スピードで対応。
ランチセットなどはお盆の上に全部セットしてから運ぶのではなく
小鉢、ごはん、など、準備できた順から次々運ばれていた。


そんな中で「笊そば一枚」という私の注文は
厨房の流れを乱さないだろうか・・
はみ出し者は意外と遅くなったりするものだけど・・

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こっれがまた驚くほど、あっという間に来た。
すごい!


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笊の真ん中に、美しくととえられた姿。
見るからに「おいしそう!」と思った肌からは
フワァーッと爽やかな穀物の香りが漂い、
さっき見た青空が目に浮かぶ。
口に含むとちょっとムニュンと伸びるようなつながりがあり
爽やかな香りの中でそのコシを楽しむ。

はぁー 初蕎麦じゃないけど
初詣の後だけに初蕎麦気分。

うれしいなー


ふと周りを見わたせば
あれだけ賑やかに混んでいた店内が様変わりしていた。

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温かいお蕎麦をゆっくり楽しんでいた上品な老婦人が帰る。

店内にはあと、個室で盛大に真昼の新年会?らしい
重役風のサラリーマングループだけ。




少しずつ薄らいでいく新年の雰囲気が
まだそこここにあるのを喜びながら
護国寺の蕎麦屋に座っていた。





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2011年12月30日

湯島「古式蕎麦」


年の瀬だね〜〜え

黒いね〜え


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わかっているのに毎回驚くこの黒さ。


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ジトーーーーーー
ぬめるような細かいざらつき。
食感としては濃厚な胡麻豆腐に似ているかもしれない。
香りは、香ばしいを通り越して渋いお香のようなイメージすら感じるほど。
あまり理解されない感覚だと思うが私はいつも潮のような香りの成分も感じる。
決して生臭いとかいうことではなく、
大地というよりは潮のような力強さを感じる香りなのだ。

「もりそば」もあるが、ここではやっぱり
おろしと醤油で食べる「古式蕎麦」。
蕎麦だけでもガツンとおいしいが古式蕎麦はやっぱり美味しい。

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気楽なサンダル履きのおっちゃんとスーツ姿のお友達の二人連れ。
サンダル履きのおっちゃんは近所の人で
「スーツ姿の友あり遠方より来たる」らしい。
これからの若い人は大変だ、と心配してくれている。
話は雇用保険から次に買うゴルフクラブに流れていく。


テレビの音。

おばちゃんの甲斐甲斐しく働く音。

変わらぬこの店らしさがただ懐かしくて、ありがたい。


変わらぬ、と書いたが
進化?し続けるのは店主の腹囲であろうか。
私が大学生だった頃と比べるとかなり存在感を増している。


そういう私も、きっといろいろ変わったのだろうな。




湯島の夜が、晦日に向けて黒くなってゆく。




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2011年10月05日

湯島「古拙」


銀座「古拙」が閉店して早1年。

店主は新店「仁行」で既に大活躍だが
先月、ここに彼のもうひとつの蕎麦のかたちが生まれた。

料亭のような「仁行」に対して、
こちらは肩肘張らず気軽な蕎麦屋。
家族連れでも宴会でも気兼ねなく使える、
大衆に愛される蕎麦屋。
今までと打って変わった、新しい「古拙」。


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湯島の、ちょっと怪しい雰囲気も漂う辺り。
三組坂の途中に「P」とあるこの店のネオンも
何だか一緒になって怪しく映ったりもするが、
近づけば


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よ る そ ば。

お蕎麦だー!
「蕎麦」の文字を見ると家族に出会ったようにほっとしてしまう私。

夜蕎麦?寄る蕎麦?


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店に入るとすぐにつくばいのある、待合のようなスペース。
このあたりは今までの「古拙」っぽい感じを残しているような。



しかし客席に案内されるとこれはなかなか新鮮な「古拙」だ。
驚くほど広いスペースにテーブルがズラー。
照明もテーブルセットも「洗練」とか「高級」より「和み」の雰囲気。
極めつけ、BGMはカントリーギター!!
なんだかやけに気楽な「古拙」なのだ。

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テーブルには、何やらここの蕎麦の説明書きが。
店主の言葉のようである。
「水腰そば」?

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「本来、そばというものは香を楽しむものなのかもしれません。
しかし、ぼそぼそとしたそば特有の食感は喉越しが悪く、
それを苦手とする私があえて、喉越しを楽しむために、
香を犠牲にしても構わない、・・」

  (エッ香り犠牲!?そんな、ご無体な!!
  『死ぬ前に食べたいものは蕎麦の香り』とか言っている私は
   蕎麦が途切れてマカロニみたいになってたって
   香りがちゃんとあるほうがいいー!)

「・・構わない、それでいて、松茸を裂いたようなしなやかな食感、
それは、そばが苦手、という方に是非食べていただきたいと」

  (蕎麦溺愛者ですが食べてもいいでしょうか・・(^^;;))

「自信を持ってお勧めしたい
そんな究極の喉越しを目指した十割そば、
それが、「水腰そば」です  石井 仁」


ハァー そうですか・・・

音楽は有線放送なのか
電子音のポピュラーソングに変わってスーパーマーケットみたいだし
なんだか不安になってきちゃった・・
香り犠牲・・ああ・・


「もりそば」
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おーっ
「古拙」らしい小山盛りだがこれは小山ではなく結構大山です。


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繊細、美麗な極細切り。
手繰り上げると・・ 
めっちゃ香っているではないですかー!
爽やかな穀物のかぐわしさが
ふわぁ〜 ふわわぁ〜〜〜〜
香り、全然犠牲になっていません!

口に含むと、極細切りの束が流れるように口中をめぐる。
ややぬめるような肌を噛みしめると心地よいコシ。
極細の「束」が生み出すチュクッとしたコシはなんとも個性的だ。
「水腰そば」。水のような腰。
なんだかわかる気がする。

でもほんとはもう、先程から何も考えたくなくて
ただただ見つめるめぐる束、
口内と脳を染める爽やかな香りと味わい・・・

ああ おいしいなあー



店を出るとき入口付近でどこからか賑やかな声が。
店員の女性がにこやかに
「地下が大宴会場になっているんですよー」

エー!1階の客席もあんなに広くて個室もあって
おまけに地下に大宴会場!

確かにメニューには
「ポテトサラダ」「鶏唐揚げ」「鶏塩焼き」
などのおつまみや
「よるそばコース(2700円)」
「宴会コース(5000円〜)」
まであってこりゃお誂え向きである。


湯島の地で変貌を遂げた「古拙」。

「ひるそば」もたのしそうでしたよー



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今週7日(金)江古田でライブやりまーす☆!









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posted by aya at 09:29 | Comment(7) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>文京区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月07日

根津「三里」


最近更新がまばらになっているので
もっとブログらしく手短に書こうかと(^o^)



久々の「三里」。

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この店はロケーションがいい。
根津の裏通り。
立ち止まって話すお年寄りも
走りまわって遊ぶ小学生も
ふっと横切る茶トラの猫も
どこがどう違うんだか「ああ、根津だ」と
感じさせるものがある。


今日ははしご2軒でしてね。
実は1軒めのお蕎麦がいつもよりちょっと、だったのです。
いやいや、そういうことはどこの店でもあり得るし
そんなことはどうでもいいのだが、
そんな私の目についたのが、この「三里」のメニュー、

「ごまだれせいろ 甘すぎないごまだれが好評大人気」

メニューの説明うまいなあ(^o^)
ハイ、のせられましたよ
たまには頼んでみよう!


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しっかりと打ち込まれた密な蕎麦。
すべらかな肌を噛み締めた味わいは淡白だが
ほんのりと漂う甘い香りがいい。

やっぱりごまだれつけて食べるのはもったいなくなり、
まずはごまだれだけを、ちろっと舐めてみる。
ちょっとチョコレートのような香り!
こういう香りは、ごまだれでも、普通のもり汁でもたまーに出逢う。
甘さはまあ一般的かな?


ちなみに「ごまだれせいろ」だけでなく
ここのメニューはなかなかコピーがすごい。

「そばがき きめ細かくシルキーな仕上げです」
「鴨せいろ 三里自慢の味 魂をゆさぶる美味しさ」!



ついつい全部、蕎麦は蕎麦だけで食べてしまいそうになったが
今日はせっかくごまだれを頼んだのだ。
最後の一口だけ、だいじな蕎麦をごまだれにつけて食べてみた。



ああいいなあ、夕方の根津。





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2011年04月22日

根津「夢境庵」


根津神社のそばに日本医科大病院という大きな古い病院がある。
その病院の玄関真向かいにあるのが「夢境庵」。

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渋さより、しっとりと女性的な情緒を感じる佇まい。
「夢」という字のせいもあって
どこかで竹久夢二の世界とイメージを重ねているのかもしれない。



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ここは通し営業なのがありがたい。
10時から19時半まで、何時に行っても
「いらっしゃい〜」と迎えてくれる。

メニューにはオリジナルの「乙女そば」や
快気とかけた「開気うどん」なんてのもあるし
甘味もある。
元祖・和カフェのような存在として
病院帰りの人たちにさぞ重宝されていることだろう。

ちなみに乙女そばの内容は「おかめそば」。
実にいいネイミングではないか。
例え内容はおかめでも、心は永遠に乙女なのよ。




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ずっしりと重量感のある、みずみずしい蕎麦。
手繰り上げると、ややひねたような蕎麦の香りがむううと漂う。
小麦の甘みがやさしい、江戸前の味わいだ。

「お待たせしてしまったので・・」
と盛り多めのサービス。
つゆはもちろん濃い甘辛である。


午後4時の下町。

私は、七百円のゆたかな時間の中にいる。






*高遠彩子4月〜5月のライブ出演予定*




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2011年04月04日

本郷三丁目「手打そば 田奈部」(はしごたのしや)


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うははー

はしごたのしや
たのしやはしご


久々の「田奈部」

静かで、いい夜。


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横長のせいろにきっちりと盛られた、
ビシッッと端整な蕎麦。
あまりにも完璧な美しさは人間味を感じさせないほどだ。

たぐりあげれば微かに、ほのかに感じる、
蕎麦茶のような香ばしい香り。
味わいはすっきりと淡いのだが、
噛み締めるごとにふわっと生まれる香ばしさがたまらぬ。
つるつるときめ細かな肌、強靭な弾力。
折り目正しき、東京の蕎麦だ。


さてっ
2軒め2軒め〜

春風吹くまま、どこいくのかなあ あたしー







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posted by aya at 19:01 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>文京区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月24日

根津「よし房 凜」



雨の日の蕎麦は特別に美味しい気がするのは
気のせいだろうか。

否そんなこと言ったら雪の日なんてもっと美味しい気がするし
暑かろうがヒョウが降ろうが食後だろうが(!)
お蕎麦はいつだって美味しいのだが、
雨の日は、いつも思うのだ。


こんな夜の蕎麦は美味しい。



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根津「よし房 凜」。


店の前に立っただけで、これから出会える蕎麦への期待で
ニヤ〜と笑いたくなるほど大好きなお店。
しかし一応顔を引き締めて入店し、極めて落ち着いたふりで
「せいろ」と「田舎」を注文する。




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ああー

もう対峙しただけでうっとり。
おいしいねえ〜
素晴らしいねえ〜
挙動不審にならないよう注意するのが面倒でつらい。



ひとたぐり。
冷気に乗って力強い蕎麦の香りが鼻腔に伝わる瞬間。
口に含むと・・・うーん今日も凜さん締まってます!
固めの肌は噛み切ることを簡単には許さず、
弾力というものはあまりないのだから
コシがないという表現もできるのかもしれないが
ところがどっこい、この歯触りがまた絶妙でありまして。

食感はしっかりとしているのだがその肌の表面は
みずみずしくぬめるような感触を持ち
このぬめりとしっかりのバランスが唸る程素晴らしい。
何より嬉しいのが噛みしめるごとに舌の上に広がる
とびきり濃厚な蕎麦の味。

ああ目がショボショボになっている・・・もう知らない・・


しかもこんなに素敵なお店で、
こんなに美しい笊に盛られた、
こんっなにおいしいお蕎麦が
この値段でこんなにたっぷり盛られているというのは
一体どういうことなのでしょうか。
うーーーん!




心ゆくまでせいろを堪能し最後の一口を食べ終えたその時、
絶妙なタイミングで運ばれてきた、田舎。


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ムワァ〜

力強い、たまらない香り。
熟成系の香りだが、品を失わぬどっしりした風味である。
田舎もまた表面にぬめるようなみずみずしさを持ち
舌の上にひろがる味わいの濃さときたら・・・



私は、あまりにも蕎麦酔いし、
先程からずっと頭の中でひたすら同じことをつぶやき続けていた。


「凜さん・・・凜さんよ・・・うーーん、凜さん・・・」




雨の夜、凜の魔法にかかったのだ。






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2010年03月10日

上野広小路「池の端藪蕎麦」 (藪点前)



いつ見ても良いのだ。

池の端藪のこの眺め。



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猪口が真ん中、左右に薬味と汁が対象に据えられた、
完全調和の盆の中。


茶道のお点前(てまえ)の「置き合わせ」をすら思わせる隙のない配置。


私は密かに藪点前と呼んでいる。





蕎麦は、まさに藪らしいとしか言いようのない、機械打ちのふんわり。
香しい香りを楽しむとか、噛みしめては味わうとかいうものではない。

「軽さ」を感じる蕎麦を数本するっと箸先にたぐりあげ、
口に運ぶ刹那藪らしい粉の香りをかすめとり
ゆっくり味わうでもなく瞬く間に1枚が消えてなくなる。




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私はここの笊もご贔屓。
手工芸品、消耗品でありながら、
いびつさ素朴さを微塵も感じさせない密で細かな目。
取りこぼしなき精緻な仕事で江戸の老舗の味を守り続ける、
都会の一流の職人としての心意気を表しているようだ。



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池の端藪には雨が似合う。

雪は尚更良いものだ。







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posted by aya at 00:26 | Comment(4) | TrackBack(1) | 東京の蕎麦>文京区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする