2014年10月12日

綾瀬「重吉」


「綾瀬」駅より徒歩1分。
駅前から正面に伸びるきれいなレンガ通りをチョチョチョッと歩いただけで
このような素晴らしい名店に辿りつけてしまうということが私には信じられない。

ディズニーランドのために作られた「舞浜」駅のように、
「綾瀬」駅がこの店のために作られたような気すらしてくる。
「綾瀬」駅、素晴らしすぎる!

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昼の開店は11時と早めで、この時11時30分。
店に入るとなんと満員!
少し待ってやっと入れる。

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おばさまグループ、若夫婦、親子連れ、男女グループ、
客層は様々で皆実に楽しそう。


本日の蕎麦は「茨城・常陸秋そば」と「富山在来」らしい。

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ドキドキしつつ限定5食の「アレ」と「せいろ」を頼み
ぼんやりと「重吉」の昼の風景を楽しむ。

店内の石臼。

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手挽き用の石臼。

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これはきっと「アレ」に使うんだろうな〜・・

なーんて考えながらすっかりのんびりしていたら
なんと「アレ」から来てしまった!!


じゃーん!
「重吉」の限定5食、

「田舎」
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うははーい ばんざーい!
「重吉の田舎」のザックザクの超粗挽き肌!!


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感激余って連写してしまいましたが、
これでも粗挽きっぷりは以前より相当マイルドになっております。

以前は粗挽きの割合がさらに多かったため
何をどうやったらこんな粗挽き粒が蕎麦の形につながるのかと思うほど
ゴッツゴッツのジャッキジャキ、
国内最高レベルのぶっ飛んだ粗挽きだった「重吉の田舎」。

今日のはかなり微粉もかなり入っているらしく輪郭線は比較的つるりマイルド。
水分をまといピカピカと輝き、粗挽きと微粉のいいとこ取りが期待できそうな
なんて美味しそうな「田舎」!

箸でたぐるとずっしり感じ、ドキドキときめきながらそっと香りをよせると・・
あれ?あんまり香らない?
かすかにスモーキーな渋い香りとさっぱりした味わい。
ところがどっこい、それはこちらの蕎麦が思い切り冷たく締められているためで
食べ進むうちに香りが膨らむこと膨らむこと!
スモーキーさはより深まり、渋い香ばしい墨にも似た香り。
それに加えふくよかな穀物の香りも加わってきた〜〜た、たまらない!
食感も最初はやや硬めでつるっと感の中にゴツゴツがあったが
今は全体がなじんでふっくらザラザラゴツゴツ、
お、お、おいしすぎるんですけどぉおおお〜〜〜!!



しかもこの「田舎」だけではなく「せいろ」も食べなきゃ
「重吉」の凄さはわかりません。

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打って変わって白めのすんなり。
なんとやさしく、美しい姿・・・!!

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(>_<)

(>_<)

もうね、

私参っちゃいますから。

あの「田舎」を打った人がこんな「せいろ」を打っちゃうかっこよさ。

なんとバランスの良い、王道の最高の「せいろ」なのだー!
フレッシュさ、こうばしさ、上品な野生、ふくよかな甘さ、滋味深さ。
蕎麦の美味しさの要素すべてをバランスよく濃厚にまとい
しかも食感もするりしなやか、やさしく豊かなコシ。
とにかく何もかもが王道にして最高!!
おいしいーー!!もう私、綾瀬に住みたい!!
(いやアナタ方方でそんなこと言ってませんか?)

店内混雑につきお店の方は大わらわで飛び回っていたので
どちらがどこの蕎麦か訊くことはできなかったが
これはやっぱり「せいろ」が「常陸」で「田舎」が「富山」だろうなあ〜



ちなみに「鴨せいろ」はこんな感じ。

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お店を出ると12時45分。
まだ13時前だというのになんと・・

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お蕎麦売り切れ!!
ヒャー(゜▽゜;)

美味しいものは放っておいてはもらえないんだなあ〜。
やっぱり綾瀬駅は「重吉」のために作られたのかも(^^)。

(それは冗談としても、あの駅からの綺麗な石畳は
 どうしても「重吉」へのプロムナードとしか思えない・・・(^^;;))






posted by aya at 08:44 | Comment(7) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>足立区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月31日

足立区某駅前「某撮影不可店」


ちいさな平和に、またまたスパイが・・

前回も散々言い訳の末
「もう撮りませんからお許しを〜」とか言って掲載したくせに
きゃーまた撮っちゃったー!


何せ店内には
「写真撮影お断り」
「インターネット等への書き込みお断り」
とはっきり書いてある。

しかし、ファン心理というのは
そう簡単に封じられるものではない。
私はその美しい姿を写真に撮り、愛を叫びたい。それだけなのだ。


誰にも気付かれないよう、
店の平和な雰囲気を壊さぬよう、
ご迷惑のないように撮りましたから、
しかも店名は掲載しませんから、
何卒お見逃しを〜!


「粗挽き田舎蕎麦」
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かろやかに、自在にラインを描く粗挽きの肌。
たくましくも生々しいような香りが、
むううと迫り来るかのように強く香る。
箸先にたぐると驚くほど軽く、ほろほろと密度が薄いイメージ。
しかし味わいはどこまでもぎゅううと濃く、
何よりこまかなこまかな、舌に痛いような「極こまかいジャリ感」が
この蕎麦の特徴だろう。



「手打ちうどん」
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この店は蕎麦だけでなく、うどんがまたびっくりするほどおいしい。
私は特にうどん好きではないが、このうどんの美味しさにはちょっと唸らされる。
色も濃いけど味も濃い。
つるんつるんの肌からは噛まずとも味わいが感じられる。
口に入っただけで「おいしい!」と嬉しくなっちゃううどん。
小麦のおいしさをここまで鮮やかに濃縮させるとは・・
美味しいお蕎麦もそうだけど、
美味しいうどんも何もつけないのが一番美味しいんだなあー



「せいろ」
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これまた見るからに空気感を感じる蕎麦だが、
今日のせいろはいつもよりも密度が薄くかる〜〜い食感。
あの特徴的なビスクドールのような舌触りも今日は感じられない。
ほんのり甘い香りとやや渋い香りが入り混じっている。
製粉にかける情熱がものすごい店ゆえ、その蕎麦ごとに製粉の仕方もかなり違うようで
来る度に印象が違うのも面白いところだ。


テーブルが3つだけの小さな店内には
常連らしい近所のサラリーマンが2組。

昼の最も忙しい時ではあるが、ごく静かで平和な眺めだ。
店のおばちゃんは相変わらずとても親切で感じがいい。


撮影禁止、書き込み禁止。

店はこうして、この店の穏やかな時間を守っている。

(アンタ自分の悪事を棚にあげて何を・・(^^;;))





posted by aya at 11:10 | Comment(3) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>足立区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月24日

某所「某取材拒否店」


随分前のことだが、私が出演していたイベントに
清水ミチコさんがゲスト出演した。

モノマネがどれもそっくりで本当に面白かったが
特に可笑しかったのが
「物真似をするときは一応その方の許可を取るのですが
今回どうしてもOKを下さらない方がいらして、
エ〜その方のを次にやりますっ」
とサクっと言って「DHCのCMソングを混ぜた愛の讃歌パロディ」を
ソックリ声で歌い出したこと!


それに習うわけではないが・・・

拙著「蕎麦こい日記」の巻末の「おすすめ蕎麦店データ頁」に
掲載させていただいた店の中に1軒、
「写真撮影お断り、インターネット等への書き込みもお断り」
の店がある。
データ頁は店名、住所等のデータと私の一言のみで
写真も取材もなしだったため許可が下りたのだ。
大好きな店ゆえ嬉しかった。


シカシね・・・
やっぱり私も人間ですから、時にはおさえ切れず
愛に任せて暴走してしまうこともあり・・

名前を出さなければギリギリ許してもらえないかしらん・・



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この肌は、唯一無二。
ここにしかない独特の、ビスクドールのような肌。
すべすべ、しかしごく細かくざらざらとした繊細な刺激に驚き、
そして酔わされる。
ふっくらとした歯ざわりのなかに
美しい甘みと味わいが閉じ込められている。
「ほんもの」の美しさが、私に染み渡る。


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粗挽きの田舎、今日はせいろと肌感が似ている。
ビスクドールな恍惚刺激肌。
しかしこちらの方がしっかり噛みしめるだけに
味わいがじんわりと深く
肌に酔い、その味わいに酔い・・
ここの蕎麦の慎ましくも不動の魅力は、
私にとってやはり唯一無二なのだ。


拒否拒否言われるとなんだか感じの悪い店かと思いがちだが
まったくその逆である。

店は小さく静かで、近所のお年寄りや常連が
静かに美味しい蕎麦を食べている。
奥さんは営業的でない、独特の親しみ深い笑顔で
(特に可笑しいことは言っていないのだがこちらも笑いたくなるひょうきんさがある)
「これ美味しいよ」などと教えてくれる。

テレビの音、平和な午後。
店は厳しい姿勢を持って
この小さな国をまもっているのだ。


その国に本日紛れ込んだ犯罪者一名。

シャッター音が全くないカメラをいいことに、全く・・・

もう撮りませんから、お許しを〜〜!
posted by aya at 11:39 | Comment(6) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>足立区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする