2017年01月06日

渋谷・東急東横店「総本家 小松庵」初蕎麦2017


年末のお蕎麦屋さんはどこも殺人的に忙しいので
なんとなく毎年お蕎麦屋さんに行くのを控えてしまう私。

しかしそのまま新年に突入するとお蕎麦屋さんの方は
本当なら1月いっぱい休みたいほど疲れ果てているので
新年はお休みのところが多い。
これが私の毎年恒例「新年血中蕎麦粉度の危機」である。

そんな私の強〜い味方は「デパート」!*\(^o^)/* 

デパートならほとんどのところが2日からやってるもんね〜〜〜

というわけで今年もやってきました「小松庵」。

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デパートの上だけに価格もデパート的ではあるのだが
「総本家 小松庵」のお蕎麦はデパートの上とは思えないくらい美味しい。
こんなお蕎麦がデパ上で食べられるありがたさ。
というわけで毎年のように「初蕎麦」は
新宿かこの渋谷の「小松庵」にお世話になって・・・
いや「救済」していただいているかも(≧∇≦)/


「十割」と「二八」両方食べられるセットを頼むと
お二人がこんなにぴったりと身を寄せ合ってやってまいりました。

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いやぁ〜〜〜ん なんか妬けるうぅ〜〜〜〜 (≧∇≦)♡
二人の間に入りたい。そこで眠りたい!!


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しかし眠っている場合ではございません。
ああああ なんていい香り・・・

ムワ〜と深く甘く香る「二八」は
つるりふっくらとした食感。
食べた瞬間、久々のお蕎麦に全身の細胞が鮮やかに蘇るような感動を覚え
思わず「おいしーーー!!」と小さく叫んでしまった。
(久々と言っても2日ぶりなんですけど。。年越し蕎麦実家で食べたしね)

「十割」の方は「二八」より密な質感でやや硬め、香りもスッキリシャープだった。
本日は北海道新得町産「レラノカオリ」新蕎麦。

「二八」の方は当然「蕎麦の香り」+「小麦の香り」がして
「十割」は「蕎麦だけの香り」がする。
それは当たり前なのだが「十割」の方が「蕎麦」の香りが強いかというと
そうとは限らないところがいつも本当に面白い。
「小麦の香りが連れてくる蕎麦の香り」というものもあると、私は思っている。
どちらの方が香るかはお店によって全く違うし
同じお店でもその時々で変わってくるのだから不思議だ。


すっかり血中蕎麦粉度を取り戻した私は
もう意味もなく楽しくて幸せで元気!!

「小松庵」さん、今年も危機から救っていただきありがとうございました〜〜




2011年11月の渋谷東急東横店「総本家 小松庵」

2010年10月の渋谷東急東横店「総本家 小松庵」

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2014年08月13日

渋谷「知花」


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しつこく、3度目の「知花」。
立て続けに行ったので立て続けに書くことに挑戦(^^)

1回目と2回目のコース料理が全くかぶらなかったのは驚愕だったが
3回目の今夜はどうなるかワクワク〜♪

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「トマトの中に鯵たたき」
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えーっ この中に鯵さんが!?
中はどうなっているのかな・・

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宝物のように、中から鯵がぽろ〜り。
おいしい!爽やかで素敵な一品。



「自家製豆腐とじゃこ」
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前回食べたぎっしり豆腐とはまったく違うとろんとろん豆腐。
とろんとろんだけど豆の味はぎゅーっと濃くて美味しい。


「これは親戚で〜す」
と相変わらず明るい徳ちゃんが持ってきてくれた
さっきの「じゃこ豆腐」と同じ小さなガラスの器にはいったもの。

「めかぶ、自然薯、蒸し鮑、うに」
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まず蒸し鮑の美味しさに感激。
そしてその下のとろとろは更に・・
なんでしょう、この奥深い和の迷宮は〜
くーーっ おいしい〜



そして、本日はなんとこれが出ました!!

「スッポン」
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希少部位のエンペラ付。
プルプルのコラーゲンの塊が美味しい〜〜!
がっつり料理だけに徳ちゃんにしてはしっかり味で、
柚子、牛蒡の香りが豊かにきかせてある。



「だし巻き」
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これまたギャフンの美味しさ。
だし巻き自体は極薄味で、汁がしっかり、でもすっきり。
食感は粗挽き系?でそこから出汁がじゅわー!
もうーーいちいちすごい人だ!!

卵は四万十の「しゅりの里」で放し飼いされ
化学薬品や抗生剤を使わない餌で育った鶏のものを使用。
ちなみに「知花」では野菜も無農薬・無堆肥の自然栽培の物を使っている。
美味しさへの完璧な準備、配慮。
「知花」の美味しさには徳ちゃんの腕だけではなく、
さまざまな理由があったのだ。



「活け物の帆立、きびなご、しょっこ、サワラ、タイ」
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「自家製サラミ、鯖のリエット、卵黄の塩漬け、自家製マヨネーズ」
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自家製サラミにはなんと山椒をきかせてある!大変おいしい。
リエットは塩辛いのでお酒のお供にぴったりそう。



ここまでで既に大満足、お腹もかなり満ちているのだが
徳ちゃんの腕はまだまだ鳴りまくっておりまして・・
こんなものまで出てきてしまうとは!


「小さな鰻丼」
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きゃ〜〜〜〜

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あまりの美味しさにびっくり大感激!!
実は私、蕎麦のことばかりうわ言のように言ってますが鰻もかなり好きでして。
しかもひつまぶしに出会ってからは
すっかりあの関西風バリッバリハードな鰻の虜になっちゃったんですね。
関西に住んでなくて良かった、と思うくらいに・・・
(私のお腹は蕎麦で忙しいので)
この徳ちゃんの鰻は、「焼くだけだとかたすぎる」ということで
焼いてちょっと蒸してまた焼いて・・の手法で焼かれたそうなのだが
なんなのでしょう、このすんばらしい食感は!
名古屋の一番好きなあのお店より美味しいかも(>_<)♡
皮が分厚くそれがうまい焼き具合でバリッとしてるのがすごい!


「青柳の炒め、高菜とレンコンの炒め、みょうが」
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青柳の炒めはとくちゃんにはめずらしくしっかり甘い味付け。
高菜とレンコンの炒めはそのものにお酒がガツンと効いたお酒のつまみ、おいしい〜



岩牡蠣の鯖のチーズ焼き
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そして、蕎麦。

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なんと今日は2種類出してくれました!


太打ち(福井、八ヶ岳のブレンド)
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熟成の細打ち
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太打ちの青さ、吹き抜けるようなフレッシュかぐわしさに感激!
噛みしめると滋味深く渋い穀物の旨みがあふれだし、
あああ〜おいしい・・・・しあわせにモグモグ。
熟成はさすがに赤く、かなりの熟成の香り。色の対比もすごいものだ。


デザートは

「豆乳のブラマンジェ キウイソース」
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なんと、つい3週間前の前回と同じだったのは
これだけ多品目のコースの中でデザートだけ。
一人でやっているお店としては驚愕の引き出しの数である。


今日はかねがね並べて見たいと思っていた徳ちゃんの蕎麦猪口コレクション
(言っていいのかわかりませんがものすごいコレクションです)
も見せてもらっちゃったし、濃厚な夜だったなあ・・・


今回の滞在時間はなんと5時間半。

渋谷の奥には長くて、深くて、美味しい別世界が潜んでいる。




2014年8月の「知花」
2014年7月の「知花」


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2014年07月27日

渋谷「知花」


来れば来るたび違う渋谷の迷宮、第二弾。

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最寄り駅は井の頭線「神泉」になるが渋谷の東急本店からすぐだ。
今日は明るいうちにやってきたぞ〜(^o^)

前回から2週間と経っていないというのに
なにひとつ同じお料理が出てこないのがこの迷宮の奥深さだ。

いつものようにメニューの名前は
厨房から料理を運んできた徳ちゃんがぽそっと紹介してくれる言葉だけが手がかり。
徳ちゃんはまたそのまま忙しそうにさささと厨房に帰って行ってしまうため
あまり内容について訊く時間もない。
しかしその一品一品は、これが一流料亭ならさぞかしそれらしい
かっこいいメニュー名をつけるだろうという精緻な、美しい日本料理ばかりだ。



「パッションフルーツの出汁、無肥料のたまねぎをすったもの、トマト」
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私はフルーツを使った料理はあまり得意でないので
少し構えて一口・・・えっナニコレ美味しい!
爽やかな酸味と甘み、奥から現れるすり流しのような玉ねぎの香り。
パッションフルーツの粒がカリカリと実に楽しいアクセントだ。



「磯つぶ貝煮」
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ぐりんっと最後まで取れるか毎回ドキドキの磯つぶ貝。
今回は失敗してちょん切れちゃった・・・
それでも奥の手を使って意地でも全部食べた私!(^o^)


「〆張鶴」
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私の最も好きなお酒の一つ!
なーんて言うと偉そうですが酒量は相変わらず小鳥以下です。
でもおいひ〜(≧∇≦)


「鯵 マヨ和え」
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黄パプリカ、赤パプリカ、青唐辛子、紫蘇。
マヨ感は殆ど感じずまろやかな油分で全体がひとつにまとめられている感じ。
メニュー名からするとちょっと居酒屋っぽい料理かな?と思えるが全くそんなことはなく
鯵がより上品にボリュームある味になっている。
うーん、なんと上手くて、旨いのでしょう!



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「うに茶碗蒸し あんかけ」
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相当の期待をして食べたが期待以上に美味しすぎる。
ミョウバン不使用、北海道の白バフンウニ。
うにがあまりにも美味しい!(≧ω≦)
茶碗蒸しも素晴らしく美味しい!(≧ω≦)
そして全体を支配する出汁加減のニクさが、さすがとしかいいようがない。



「琵琶湖天然あゆ」
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日本画家に見せたいような眺め。



「ソーキ」
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野菜、アンチョビ、梅、味噌ソース。
沖縄出身の徳ちゃんだけにソーキの扱いはお手の物。



「和風ポタージュとそばがき」
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超微粉、とぅるんとした肌とモチネチッと強い粘りのそばがきが美味しい!!
が、ぽってりポタージュと混ぜてしまうと全く蕎麦の味はわからなくなってしまうので
これはやっぱりそばがきだけで食べたかったなあー



ここで恒例「蕎麦打ちタイム」。
しばらく徳ちゃんが鶴の恩返しのように打ち場へ消えてしまうので、その前に
「すみません、これ食べて時間潰しててください〜〜」
と、ゴージャズな一皿を持ってきてくれた。

「平目昆布締め、豆腐と鱧子、豆腐と自家製明太子、焼き鱧」
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あの〜〜〜どれも美味しすぎて
時間つぶしどころかパクパクあっという間に食べちゃうんですけど・・


そして時は

沖縄の砂浜のようにのんびりと流れ

蕎麦。

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えっ

なんだか前回と全然違うお蕎麦なんですけど・・!?


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うわー これは!

端整な極細だった前回とは打って変わった並太の蕎麦。
しかし爽やかな野生とふくよかなかぐわしさが前回の記憶を呼び覚ます。
前回と同じ八ヶ岳と福井のブレンド。
このブレンドの絶妙さは凄い!!
そして食感は前回よりさらによく、ふっくらとおおらかな食感が
この香り高さと旨みをあますところなくたっぷりと味わわせてくれる感じ。
ふっくらかみしめる、という感じがあるので「味わっている!」という感動が大きいのだ。
しかも印象はどこまでも端整でやさしい。
やられた。
またしても徳ちゃんに、ヤラレター! (≧∇≦)/


違うといえば今回は山葵も前回と違った。
前回は高級品種「真妻山葵」が出てきて驚いたのだが、
真妻は繊維質が多く汁に合わないという理由でやめたそう。
はあ〜いろいろあるんだなあ、面白い。



「なんか順序がめちゃくちゃ〜〜」
と徳ちゃんが陽気にケラケラ笑いながら
このタイミングで持ってきてくれたお豆腐。

「自家製豆腐」
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北海道の大豆使用の自家製豆腐。
ぎっしりほろほろ、味が濃い!


「豆乳のブラマンジェ キウイソース」
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明るいうちに来たというのに、外はもうすっかり夜も更けた渋谷。

渋谷の迷宮は、時計がない世界なのだ。

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2014年7月の「知花」


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2014年07月15日

渋谷「知花」


そこは渋谷でありながら渋谷でないような。


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何度行っても違うものが出てくる不思議なお蕎麦屋さん。
無論メニューはたくさんあるのでそこから選ぶのもいいのだが
ここはやはりおまかせのコースがすごい。

「知花(ちはな)」という店名からも分かる通り、女性店主の徳ちゃんは沖縄出身。
可愛らしい柄の手ぬぐいを食堂のおかみさんのようにかぶった姿は
日本料理というよりは「おいしいおにぎり」が似合いそうなほのぼのとした雰囲気。

徳ちゃんはいつでもせわしなく厨房で格闘しているのだが
何せ一人でやっているため料理の出てくる時間は極めてのんびり。
時間はまさに沖縄のようにゆっくり流れて行く。

でありながら、その料理の全ては
どんな高級料亭にも勝るとも劣らない超洗練の美味しさ!
しかもここは渋谷で、もう頭がねじくれそうになる・・・


店に入るとまず、小さなお醤油瓶がダダダーと並べられた
ユニークなカウンターに出会う。

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お通し
「ナスを揚げたもの」「ほうれん草」
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ここのおまかせコースの料理の一品一品には、特に名前はない。
厨房で大忙しの職人徳ちゃんは
「なす、です。揚げた茄子・・です〜」
などとぎこちなく紹介しつつ料理を目の前に置いては
エヘヘと照れたように、さささとまた厨房に帰っていく。

そしてこの2品だけでわくわくするほど美味しい。
出汁が尋常でなく美味しいのだ。
そしてどの料理もギリギリまで控えた甘みがニクイばかり!


「ホタテのジュレ、シークワーサー風味」
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こんな完璧に美しいものが一品目に出てくる時点で
もうここはただの「料理+蕎麦の店」ではないことがお分かりいただけるかと思う。
見た目だけでなく味も素晴らしい。
シークワーサーの爽やかさ。
黄身酢辛子のボリュームのある、しかし洗練された旨み。


「鯵彩水(鯵の冷汁風?)」
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このまったく濁りなき澄み切った汁に驚愕!
鯵などが入ったら普通は多少濁るものだが。
鯵、小柱、青唐辛子に鰹が効いて最高の美味しさ。


「鶏胸肉、冬瓜、大根」
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「菊、紫蘇の葉、かいわれ」が大根の中に押し花のように飾られている!
なんとロマンティックな美しさ。押し花入りの飾り灯籠のようだ。
味つけも超繊細。
鶏の出汁を限界まで上品にさり気なくうまく活かし
塩分も控えめで素材の美味しさだけがそこに浮かんでいる感じだ。



「穴子寿司」
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この穴子寿司にはいろいろと度肝を抜かれた!
まず置かれた瞬間の海苔の香りに驚く。
やはり、有明。
そしてこれまた限界まで味付けを抑えたからこそ引き出される、
どこまでも追いたくなるような深い素材の美味しさ。
こんなにひとつひとつの素材の旨味を感じた穴子寿司は食べたことが無い。
そしてこの穴子寿司の最後の度肝は、この器。

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食べ終わって現れた琉球漆器の美しい細工。
ちょっとちょっと、これはタダ物ではないですよ・・・・
この「知花」ではそれこそ美術品級に貴い器がぼんぼん出てくるのだ。





「沖縄の、徳ちゃん親戚が捕ったクエの鍋(^^)」
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物凄いゼラチン質、濃厚なクエの味わい。
蛤の出汁も効いているのかも。
後から蕎麦を入れるようになっているのだが
この蕎麦を半分以上そのまま食べてしまったのは言うまでもないですね(^^;;)



いよいよ、蕎麦。
ここまででずいぶん時間は経過しているがここでとくちゃんは蕎麦打ち場に入る。
なんとここは、食べる直前に蕎麦を打ってくれるのだ。

「お待ちになる間に・・・」
と、徳ちゃんが小さな一品を置いていってくれる。

「クリームチーズと自家製明太子」
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コトコトと徳ちゃんが蕎麦を打つ音。

時間は沖縄の海辺のようにゆっくりと流れる。

やがてそんじょそこらの山葵とは見るからに一線を画する
すんごい山葵が出てきた。

山葵の最高級品種、無農薬の「真妻」
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「今日は慌てて打った”慌て蕎麦” ですみません〜〜」
と謙遜しながら運ばれてきた

「せいろ(福井と八ヶ岳ブレンド)」
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目にも鮮やかな極細。
そして何より、この超絶に美しい香りは一体!!
端正きわまりない美しい極細なのに
一本一本がこんなにもふっくらと豊か。
こんな極細の一品一本の中に美しいコシがあるなんて・・
その極細が口のなかではらはらパラパラと優雅にほどける様も心地よく
ちょっともう頭が恍惚でどうにかなりそうだ。
それらすべてが最高に美しい香りの中にあるのだから
もう なにも かんがられまへん
 


しかもそのデロンデロンに崩れきった脳で
「この蕎麦、福井っぽくて八ヶ岳っぽいなー」とぐじゃぐじゃ思っていたら
なんと嬉しいことに大当たりでした!
手挽き福井と自家製粉八ヶ岳のブレンド、ニクすぎます・・・



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料理を食べてわかっていた通り、汁の美味しさもさすがとしかいいようがない。
こっくり濃いのだがスッキリとキレのある旨み。
あまり汁に感じない形容詞だが、「フレッシュ」で素晴らしく美味しい!



デザートも徳ちゃん手作り。
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一体入店してから何時間が過ぎてしまったのか・・・

渋谷の奥には、不思議な時間の迷宮がある。

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2014年01月22日

明治神宮前「鎌倉 松原庵 欅」


ミラノから大学の同級生もとこが帰国しているので
同じく同級生のてると集まって、嬉しい楽しいお蕎麦ランチ♪

美味しいお蕎麦屋さんは数あれど、
そのシチュエーションによって喜ばれる店というのは違うもの。
故に人とお蕎麦を食べに行く時は
「どこにすれば一番喜んでもらえるか?」
と頭を悩ませるのが楽しみの一つでもある。

今回は、帰国中大忙しなのに何かと気を使うもとこが
「私はとにかくゆっくりしたいだけだから、彩子、何も選ばなくていいからね!!」
と何度も念を押してくれるので、
あーハイハイ頑張りません選びませんと聞き流しながら
それは頑張って選びましたとも、愛を込めて!(^_-)♡

静かで、眺めがよく、三人でゆったりとしたひとときが過ごせるお蕎麦屋さん。

鎌倉の「松原庵」、表参道と麻布の「川上庵」の系列店で
中では一番新しい「松原庵 欅」。


原宿クエストビル4階のエレベーターを降りると
料亭のようなドーンとした構えが現れワクワクする。
鎌倉・由比ガ浜の「松原庵」を思い出す演出だ。

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広い店内にはお座敷や個室風の席などいろいろあるが
本日予約したのは窓際の席。
なんと言っても、表参道の並木の眺めが良い。

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お昼に来るといつもこの一番小さなランチのセットを頼むのだが
これが大満足の内容。
「前菜4種」+「選べる好きなお蕎麦」
というセットだ。

前菜は色鮮やかな盛り付けも美しく、
静かでゆったりとした店の雰囲気もありすっかり贅沢な気分に。

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「長芋とセロリの蕎麦汁つけ」「青豆豆腐の醤油豆がけ」
「鴨ロース」「芋揚げ」「銀杏」「栗」・・・

毎回「これを4種類って言っちゃっていいんですかーっ!」
と喜びのクレーム?をつけたくなるくらい嬉しい前菜なのだ。


お蕎麦の前に寄り道して、
アラカルトメニューからこんなものを取り、分け合ってみました。


「そばがき」
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ザックザクの素朴な姿がそそる〜

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渋い、炭にも似た甘みの無い香ばしい香り。
ふわとろではなくムッチリもっちり、その中にたまらないザクザク感がある。
お二人はそばがきが初めてではないとは言え
温かい蕎麦の香りに新鮮に感激しながら食べてくれるので
こちらもますます美味しく感じる。
楽しいー!!


そして「選べるお蕎麦」であるが、
私達が頼んだ1500円のコースで選べるお蕎麦はこちら。

「せいろ」「海苔せいろ」「ゴマだれせいろ」「かけそば(温)」

最初、当然の如くわたしは「せいろ」を頼んだのだが
その後に続く二人が実にすんなりと
「私、ゴマだれでお願いします」
「私も!」
と言うではないか。

え〜〜・・なんか羨ましい(´・_・`)・・ (コドモか)


しかも「せいろ」でも「ゴマだれ」でも同じ値段。
じゃーせっかくだからと、私もゴマだれにしてみた! (≧∇≦)/


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しびれます、この眺め。
だいたい私は自然光の下で眺める蕎麦がだーーーーい好きなのだ!


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端正な細切り。
細かな黒い星をかすかに浮かべた肌からは
やや野性味を感じる蕎麦の香りがストレートに伝わってくる。
そばがきとはだいぶ違う印象の香りだ。
固めのはっきりした歯ざわりで、しっかりと噛みしめるうちに穀物の甘みが広がる。


と、せっかくのゴマだれを完全に忘れて
蕎麦のみに集中・没頭しているのは私一人・・

気づけば二人はゴマだれ祭ですごいことになっていた!!

「えー ちょっとなにこれ!!」
「こんなのはじめて食べた、美味しすぎる!!」

てるは大きなお目目をキラッキラに輝かせて
夢見るお姫様みたいに嬉しがってくれている。
もとこに至っては無意識にイタリア語連発の事態となり
私の目をヒタと見つめ、美しい発音で

「ヌーメロ・ウーノ(ナンバーワン)よ」。

ヒェー かっ かっこいい、私もそんなふうに色っぽくお蕎麦を褒めてみたい!


食べてみると、なるほどお二人大絶賛の通り。
確かに「松原庵 欅」のゴマだれは
超濃厚で出汁の味もとても良く、大変美味しかった。


何もかも美味しかったのだが、
それより何より楽しすぎた。

今書いていてあの時間を思い出すと涙が出そうになるほど。
ひっくり返って笑って、たーのしかったなあ・・・


また美味しいお蕎麦屋さん、一緒に行こうねーー♡



2011年11月の「鎌倉 松原庵 欅」



posted by aya at 22:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月08日

恵比寿「松玄」


1月4日。
まだまだ油断ならない危険な街トーキョーである。

どう油断ならないかと言うと
いつもはニコニコお店を開いていてくれるはずのお蕎麦屋さんが
まだお正月休みである可能性が非常に高いという意味での、
手に汗握る油断ならなさである。

お店に「やってますか?」と一本電話を入れればいい話、
HPをチェックすればいい話なのだが
年末年越し蕎麦を打って打って打ちまくって
疲労困憊ぶっ倒れていたいであろうお蕎麦屋さんのご苦労を思うと
それもできない気弱な私。

というわけでいそいそと「絶対にやっている大箱店」に赴くのであります(^o^)

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「松玄」は麻布十番のお店にしても銀座の「松玄 凛」にしても
個室があることや遅くまでやっているという意味でとても便利。
場所柄か、客層も私が普段行くようなお蕎麦屋さんとは一線を画しており
なにやら華やかな装いの方々やらゲーノー人(風?)やら若い男女の笑い声やら
バブリー(死語)な雰囲気に一瞬押されるが
くつろいでみれば店内暗いだけになかなか居心地がいい。

ダイニングバーのような感じでおつまみも充実しているので
どんなシチュエーションでも楽しめる。

しかもそれらがちゃんと美味しい(^o^)

「生ゆば刺身」
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まだまだお正月気分ゆえ、ちょこんと飾られた紫蘇の花にまず感激。
日本は素敵な国だなあ。
刺身というイメージよりはふわふわとろとろ〜とやわらかい湯葉。
とても美味しかっただけに
最後お皿にくっついてとれないぶんが切なかった。
スプーンもらえばよかった〜



宮城「阿部勘 亀の尾 純米吟醸」
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「カンパチカマ炭焼」
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魚好きの私、カマ焼などは「食べにくいほど燃える」タイプでございます(^o^)
ワシワシ掘り進んでお魚さんが悲鳴をあげるまで食べ尽くします。
ところがこのカマ焼きはやたらスタイリッシュな細身の姿でやって来た割に
肉厚で食べやすくて脂が乗って美味しいったらありゃしない!!
炭火焼だけに焼き具合も最高、
なんてゴージャスな600円なんでしょう・・大変得した気分です。



「刺身 三点盛り合わせ」
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時は新年1月4日。
築地市場は今日まで休みで、まあ言うなれば今日出されるお魚は去年のお魚である。
そんな時にお刺身を頼むなんて愚の骨頂・・・? いえいえ、大間違いでありました!!
このお刺身が、何がどうしたんですかという位おいしかった!!
しまあじ、まぐろ、大トロ、いか。
どれもすっきり綺麗な味わいで、脂の甘み旨みが最高、100点満点の刺身づくし!
お蕎麦屋さんとしてはお値段もゴージャスでしたがそれ以上の価値がありました。



新潟「八海山 純米吟醸」
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基本的にお酒には大変弱いので「酒量だけは小鳥」な私ですが
大好物過ぎる「生のお魚」が出てくると突然ヤル気が・・・!!
お刺身と日本酒ってどうしてこんなに合うのでしょう・・・合いすぎです。
文字通り危険すぎます。ああ 八海山すばらしい くにゃるー



「幻の金華豚 炭火焼」
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平田牧場のブランド豚さん。

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さすがは炭火焼、皮パリで美味しい!
肉の脂身は得意でないがこれは脂が軽いのでパクッといけてしまった。
炭ってすごいなあ〜


お蕎麦はもちろん「田舎」と「もり」。
「松玄」に来て片方しか食べなかったことは一度もありません(^o^)


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うほほーーい
絶景かな絶景かな

しかしここで大問題発生。

カウンター隣席のお若いカップルが注文した「チーズカレーうどん」も
今まさに時を同じくして運ばれきてしまったのだ!!
30分ほど前、このカップルの前にいたミドルエイジ・カップルが「カレーうどん」を食べていた時
「ああよかった、私と蕎麦の逢瀬の時とかぶらなくて・・」
とほっとしていたのに、今度はそれにチーズ入りですかい!!
蕎麦が目の前に来ると突然「蕎麦スイッチ」が入り、
嗅覚がそれまでの何十倍にもなってしまう蕎麦犬の私・・・
ああ・・カレー過ぎる・・・世界はカレー過ぎる・・・
ガンバレ蕎麦犬!



「もり」
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キーンとしっかりしめられているだけにごく淡いが
ほんのり香るさわやかな蕎麦の香り。
淡いだけに愛しくて一生懸命感じようとするあまり、
頭がカレーとカレーとその向こうの人のタバコと
出どころ不明のカボスの香りでいっぱいになってきた。
するするの肌と弾力ある食感のさっぱり爽やかそば。
噛みしめるとほわっと淡く穀物の味わいがあふれ、それを愛しく見つめるひととき。



田舎
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飾るように派手に散らされた大きなホシが目に鮮やか!
口に含むとぬめるようなつるんつるんの肌で
はねるような弾むような強い強い腰は容易に噛み切らせない感じすらある。
噛みしめるとジャリというより「つぶつぶ」と感じるほどの大きな粒感がまた新鮮。
香りはこれまたさらに淡いが、かみしめると土のようなたくましい味わいがひろがり
しかし全体の印象はさっぱりしているのがとてもいい。



お店の人に尋ねてみると今日北海道の蕎麦とのこと。
「北海道に玄蕎麦っていう蕎麦があるんです!そこからとった名前で松玄て言うんです!」
と言われ思わず聞き返してしまったが、とても親切で感じのよいお兄さんでした(^o^)


お正月明けののいろいろと不便なときに、
変わらず元気に営業していてくれてありがとう!

さて明日辺りからは、あのお店もあのお店も、もうやっているかな?(^o^)




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2011年12月27日

外苑前「勢揃坂 蕎 ぎん清」


店名は「勢揃坂 蕎 ぎん清(せいぞろいざか そば ぎんせい)」である。

勢揃坂というのは店の前の道から続く坂の名前。
「後三年の役(永保三年、1083年)で八幡太郎義家が奥州征伐に向かう時、
ここで軍勢を揃えて出陣して行ったと言われる」、
渋谷区内に残っている古道のひとつだそうだ。

最寄り駅は外苑前。
静かでおしゃれなエリアというイメージと
やけに歴史がかった店名のバランスが面白い。



スタイリッシュな店内。

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まるでバーのような眺め。
しかしカウンター内をよく見れば、
鉄器の急須が鮮やかな色違いでたくさん並べられていたり
大きな招き猫のユニークな看板?が飾られていたり
楽しい和のインテリアになっている。

働いている女性たちもおしゃれそうな人ばかりなのだが
全員が私服の上に純白の割烹着を着ているのが唐突で面白い。
よく料亭の厨房などで見かける白割烹着ではなく
昭和のお母さんが達が着ていたような婦人用割烹着。
ここで見る白割烹着は、衣装のように新鮮である。



偶然空いた時間だったので、
無理を言って夜のメニューを頼ませてもらってしまった。

だって、こんないいセットを見ちゃったら。

「福島の酒肴三品セット」
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泉川(純米吟醸)
国権(特別純米 夢の香)
あぶくま(純米吟醸 山田錦)

にしん山椒漬け(大根おろしを添えてぽん酢で)
紅葉漬け(鮭の麹漬け)
豆腐胡麻味噌漬け

これで1000円。しかも東北支援企画!
・・今日行きたくなっちゃうでしょう?



しかもその後に出会える蕎麦がいい。

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これまた意外な、美しい微粉の蕎麦が現れるのだ。
何となく店内のイメージからは、今流行りの粗挽きが出てきそうな気がしていたのだが
潔いほどなめらかできめ細かい肌である。

ウム、これは確かに「勢揃坂 蕎 ぎん清」という店名のイメージ通りの蕎麦だ。
渋谷区神宮前で出会う、浮世絵のような美人肌。

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たぐりあげると正統派のかぐわしい蕎麦の香りがふっとただよい
流麗な舌触りとふっくらしたコシが美しい!とにかく美しい蕎麦だ。
食べすすむうち、かぐわしい蕎麦の香りと旨味に全身が浸ったようになってきて
ああああ これは すばらしいですよ しあわせですよ・・


この上、店主は三重県出身なので
三重県産の食材や伊勢志摩直送の海の幸なども楽しめる。
これはまた夜ぜひ来なくては。




「勢揃坂 蕎 ぎん清」・・・

覚えておこう。(時代劇風)



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2011年11月17日

明治神宮前「鎌倉 松原庵 欅」


原宿クエストビルの中に「鎌倉 松原庵」の支店が入った。

その名も「鎌倉 松原庵 欅」。
(お蕎麦屋さんに「欅」つけるのが流行っているのかしらん?)

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拙著「蕎麦こい日記」でも紹介させていただいた鎌倉の「松原庵」は
庭付きの古民家をアレンジした風格ある店。
潮風の吹く由比ヶ浜の高級住宅街の雰囲気が素晴らしいだのが
今度の「松原庵 欅」はなんたって原宿、表参道大通り沿い。
ビルの4階で一日通し営業ということは、きっとカフェのような形態で
若い人に美味しいお蕎麦を出してくれるのだろう・・と思っていた。

がっ!

エレベーターを4階で降りるとこの有様である。

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ドドーン、堂々たる巨大な白暖簾。
由比ヶ浜の店の、寺社のような立派な門に掲げられた白暖簾を
そのままの再現している。
原宿のビル中でも、これをやりますか!

それにしてもエレベーター前は静かである。
店内は空いているのかなあ?と思い暖簾をくぐると

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あれま、きちんと玄関がございました。
料亭の如き、純和風のしつらい。
カフェ風なんてとんだ勘違いだったようだ。

店内に入るとまた蕎麦屋というより料亭のような雰囲気。
しかもこの廊下の感じ、間取りは由比ヶ浜にとても似ている。

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店内は広く全体像がつかめなかったが
賑やかな客席の声があちこちから聞こえ
お客さんはかなり入っているようだ。


今回は3人で行ったのだが
予約をしたわけでもないのに個室に通してもらえて
ますます料亭気分。
打ち合わせも兼ねていたので個室は有り難かった。

打ち合わせと言った舌の根も乾かぬうちにこういう写真はどうかと思うが

「水尾 辛口」
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お料理が来るのが遅かったからと言って立て続けにいくのもどうかと思うが

「伯楽星 特別純米」
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お酒に詳しいアートディレクターM氏は
この徳利に感心すること感心すること。
確かに素敵!
中身も大変美味しいです。

さて本日は3人とも
ランチの「前菜セットA」を「せいろそば」で
頼みました。
前菜4種盛りにお蕎麦がつくコースなのだが・・
(3200円以上のコースだと7種盛り)

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えっ これで4種!とうれしいびっくり美しいプレート。
想像を超える華やかな盛り合わせにぱぁーっと嬉しくなる。。

菊菜ときのこのお浸し(鶏肉も入ってた!)
いぶりがっことクリームチーズ
焼き栗 松葉銀杏 花豆
里芋からあげ

しかも美しいだけではなく、
ひとつひとつがしっかり、とても美味しい。
ひとつ口に入れるごとに毎回「あっおいしい!」と喜べるってすごいことだ。

このプレートにお蕎麦がついて1500円。
しかもこの雰囲気ですよ。
「松原庵 欅」さん、こりゃあまたすぐ来たくなっちゃいますよ〜

鎌倉の店もそうだが、ここは店のスタッフが皆若いのにとても感じがよく、
非常に気持ちいい接客をしてくれるのには感心する。

お昼時のとても忙しい時間だったようで大変そうだったが
いよいよお蕎麦が運ばれてきた。

「せいろ」
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個室と広間の間の黒い御簾もいい演出。

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「松原庵」らしい光沢のある、直線的なラインの蕎麦。
箸先で香るたくましい穀物の香り。
口中でばらばらとほどける束の心地よさ。
素直な蕎麦の香りと甘みを追いかけ

ああー おいしいなあ
またいいお店ができてうれしいなあ

この上、この店は中休みがないのだから
このありがたさは一言では言えない。
11:30〜22:30のラストオーダーまで
何時に来てもいいのだ!
すばらしすぎる!

中休みがないということでついつい油断してしまい
長居してしまった3人。
帰りには店はかなり落ち着いていた。

表参道の欅が、まるで美術館で見る絵のような広間席。
これは「欅」と名乗りたくもなる。

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ここなら「イヴ蕎麦」もいいかも!(^o^)

また表参道のライトアップしてくれないかな〜




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2011年11月11日

渋谷東急東横店「総本家 小松庵」

なんだかんだでしょっちゅう来てしまう、
渋谷の駅上、デパ上蕎麦。

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渋谷駅で乗り換え時間が20分しかなくても
エレベーターに乗って9階で降りれば正面にこの店がある。

しかも11時〜22時30分まで中休みなし。
ここにくれば何時でも、さささっと美味しい蕎麦がたぐれるのだ。


「生粉打ち」
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蕎麦が運ばれてきて驚く。

まだテーブルの上に置かれただけ。

顔を寄せてもいないのに、ふわぁーーっ と、
さわやかなかぐわしさが私を一瞬で酔わせたのだ。

ええ〜 そんなに香ってくれちゃうの!


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きめ細かで均一な、美しい肌。
たぐりあげてあらためてその香りの素晴らしさに驚く。

うあー うー おいしい おいしすぎる どうしよう・・

と食べる前から目が開けられないほど美味しがってしまう。

口に含むと、つるりムニュンと柔らかな肌。強靭なコシ。
かみしめるごとに味わいは深く甘くなり・・
ああ もう美味しすぎる。
蕎麦とはこんなにも豊かで、奥深く、美しい穀物なのだ。

昼下がりのガラガラの店内で、
感極まって目を閉じたままやや斜め気味で
蕎麦と二人きりの世界に浸る変な客一名。

ああー 今日も来てよかった!


値段的にかなりの高級店ではあるが(生粉打ち1160円)
やっぱりついつい来てしまう。

欲をいえば「せいろ」「生粉打ち」「田舎」の三種盛りを
是非やってほしいな!!
(天ぷら付きなら今でもあるのだが〜)



2010年10月の渋谷東急東横店「総本家 小松庵」


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2011年11月01日

明治神宮前「玉笑」


裏原宿の遊歩道、通称キャットストリート。

年々見違えるほどきれいに賑やかになってしまい
もはや裏というより観光メインスポットの雰囲気。
猫もおちおち通れなさそうだが、
パタゴニアの手前あたりに、当に猫が通りそうな、
隙間のような小さな路地がある。

その猫道が、わたしにとっての「玉笑」への近道だ。
路地の先には神社もあり、店の付近はすっかり静かな住宅街。

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付近も静かだが店内はもっと静かだ。
テーブルの間隔がうんとひろく、ギャラリーのような空間。

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席に通されまずこの薬味入れに衝撃を受ける。
こ、この素敵さは一体・・!
これだけのセンスにして作りは子供の工作のように無邪気なところがまた憎い。
どんな作家の作品なのかなぁぁ

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「そばがき」
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個性的な蓋付きの器でやってきた「そばがき」。
「焼き畑農法、手刈り天日干しの蕎麦の実で作りました」とメニューにある。
それは大変素晴らしいのだが、せ、1680円という
私の知る限りでもかなりの高級そばがきであることに
自然と緊張感が高まってしまう。
さてこの蓋の中にどんな高貴な方がひそんでいるのか・・


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これが超絶な美味しさだから困る。

うわー なんでしょう この素晴らしすぎる香り
フレッシュ 美しい ふくよか 香ばしい 甘い 濃厚 たくましい
とにかく蕎麦の香りの素晴らしさを集結したような
とんっでもなく美味しい香りである。
超粗挽きのザクザクとろフワの食感も最高で悶絶・・・
・・しているうちに一瞬で1680円が目の前からなくなってしまった!!
悶絶閉眼中、盗難に遭ったかと思った(^^;;)




「粗挽きせいろ」
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「玉笑」の粗挽きの肌。
久しぶりに近くに眺め、あらためてその美しさに呆れる。

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たぐりあげ目を見張り、
口に含んでもう目が開けられなくなった。

なんというかぐわしさ。
なんという繊細な、しかし凛とした貴い粗挽き感。

「慈久庵」の蕎麦を彷彿とさせるみずみずしい粗挽きの肌からは
美しい穀物の香りが溢れ続け、それは味わいとなって舌の上に溶ける。

物凄い蕎麦だ。
もう私は完全にノックアウトされた。

しかし、これまた大変に品がよろしい盛りなので
一生懸命少しずつ食べたつもりなのに本当に一瞬で居なくなってしまった。
今度こそ本当に盗難に遭ったかもしれない。
カマイタチみたいなソバイタチというのが居るのかもしれない。




そしてこの店には禁断の、ズルぅ〜〜いメニューがある。
どのへんがズルいかと言うと
「そんなの美味しいに決まってるじゃん!」という
ズルさである。
この店が恵比寿にあった頃からの人気メニューだ。

その名も「熱もりせいろ」。
ただの熱もりでないところがなんともズルイ。


ジャン!

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ただでさえ美味しい熱もりのお蕎麦を溶き卵で食べたら・・・
「そんなの美味しいに決まってるじゃん!!」。

ちなみに「お薬味(納豆)」とあるのは
「熱もり納豆」というメニューである。
普通の「熱もりせいろ」はこんな感じで。

「熱もりせいろ」
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熱もりの蕎麦は、「粗挽きせいろ」とは違い
微粉のふっくら、中太の蕎麦。
熱々のかぐわしいふっくら蕎麦だけでももちろん美味しいのだが
これを卵入りのつゆで食べた日には。

生卵のゆたかな味わいと
汁のコクと
蕎麦の甘みと食感と
まあ もうなんだか形容不可能悶絶世界!!

ああズルイ!ニクイ!憎すぎる!!
毎日食べたい!


これでもうちょっと親しみやすい値段設定だと最高なのだが・・
(そばがき1680円、上品盛りのお蕎麦1050円×2枚食べてもあと1軒行けそう・・)


たまに行けたら嬉しい、贅沢時間。


キャットストリートに小さな路地を見つけたら。
あとはきっと、猫が案内してくれますよ〜





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2011年10月20日

渋谷「凛」


嫌なことがあった。

私は落ち込みやすいので
もうなんだか動くのもイヤな位落ち込みまくり
長年の恩人友人ZBさんに電話した。

話を聞き一緒に考え明るく励ましくてくれたZBさん。
へなへなの弱音電話がすぐに恥ずかしく申し訳なくなり、
「これからお蕎麦屋さん行って元気出します・・」
と後からメールしたらすぐにZBさんからお返事。
「お蕎麦どこ行くの?時間あったら一緒にたぐろうか!」
仕事と仕事の移動の合間に、なんと10分だけ
本当に駆けつけてくれたぁぁああああ〜〜〜(;o;)(;o;)(;o;)
なっ・・・泣かせないでくださいよ・・・

というわけで今夜は「凛 石臼挽き手打ち蕎麦・酒彩」にて
駆けつけ10分ひとたぐり。


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渋谷2丁目の路地、控えめな佇まい。
闇の中にぼんやり浮かぶ杉玉が風趣を漂わせている。
私は「手打ち 蕎麦」の看板を見ただけですっかり嬉しくなり、
鳴いたカラスがもう笑った!
はい、私は落ち込みやすく立ち直りやすいのです(^^;;)




「せいろ」
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褐色のざるの上の黒っぽい蕎麦。
薄くひろびろと散らして盛られ、独特の風貌である。

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黒い肌にクッキリとしたホシがまぶしい細打ち。
たぐりあげるとムワァー!
力強くたくましい、黒く甘い香りを驚くほど濃厚にまとっている。
噛みしめると微かにネチッとした食感があるのだが
繊細な細打ちのためにスルスルッと食べられ
全体としては「洗練の野趣」の印象。
味わいも甘みもしっかりと濃く、
おいしい〜 楽しい〜 来てよかったー!
蕎麦好きのZBさんはうまいうまいと1分以内で平らげた!


あっという間の時間だったが
私が元気になるには十分。
ZBさんありがとう!


「凛」は「酒彩」とだけあって
焼酎、日本酒、ワイン、ウイスキーなどに合わせて
「鴨肉のコロッケ」「トマトの卵あんかけ」「牛スジ煮込」「海老しゅうまい」
「ポテトサラダ」「焼きナスの煮びたし」「三元豚のみそ漬け焼」
などなど、楽しくておいしそうなおつまみがいっぱい。
「生ウニの焼おにぎり」なんてのもある。

ZBさん今度はゆっくり、行きましょー!


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2011年10月04日

神宮前「手打蕎麦 松永」


ありそうでない店なのだ。

まず立地が、原宿、北参道、外苑前、千駄ヶ谷、
各駅のちょうど真ん中。
閑静な付近にはぽつりぽつりとデザイン事務所や美容室などが点在し
要は小洒落たエリアである。
右向いても左向いてもスーツ着たおじさんだらけの
新橋や神田とは別世界。


こういう場所に手打ち蕎麦屋があることがまずありがたい。
それがまたイマドキの感じの店でなく、
どこまでも飾らない、ふつう〜〜〜の蕎麦屋な雰囲気。
しかも店主は若い。
そして蕎麦は美味しい。

ありそうでない店なのだ。



「じゃこ天」
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さりげないのに「おっ美味しい」というのが
いかにもこの店らしい。
静岡の黒はんぺんのようなギッチリ濃厚な旨味で
ちびちびやりたい人にもぴったりだろう。
なんと豊かな400円。



「もりそば」
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蕎麦がまた、一見とても普通な印象ながら
「おっ美味しい」。
粉のしっかりした香りと味わい、二八らしい程よいコシ。
奇を衒わぬ真面目な美味しさがここにある。



店は通し営業なので昼酒にも持ってこい。
混んでいる時間も殺伐とした雰囲気にならないのは
この店が、店主と店主の両親の家族営業だからだろう。


隣では近所に仕事場があるらしい男女が
昼から「お疲れ様〜」とビールとつまみで楽しくやっていた。
今期のコレクションは、などというあたりやはりデザイン系らしい。

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帰り際、女性が陶器製の箸置きを落として割れてしまった。
「ごめんなさい!」
慌てる女性に、店の奥さんがゆっくりと歩み寄り
「あら、いいんですよ、大丈夫」。

さらに、
「形あるものは壊れますから」。
ゆたかな、頼もしい笑顔。

うーん参った。憧れた。
「相手に気を使わせないようにしている」
という意図を全く感じない、ごく普通の態度。
当たり前なおおらかさ。
本当に何もなかったかのように空気が戻った。



ありそうでない、素敵な店なのだ。




10月の出演のお知らせ


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2011年09月26日

恵比寿「手打ち 酒彩 蕎麦 初代」


恵比寿駅より徒歩1分。
以前からここにあった「あらこや」が
この度打ち場新設の改修工事を終え
本格的な手打ちの店「初代」として生まれ変わった。

昔の商店街の面影を残す駒沢通り沿いに現れる
ドーンとスタイリッシュな外観。
ガラス越しに見える店内も美しく「蕎麦」の文字がなければ
お蕎麦屋さんには見えないほどだ。

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パァーッと明るく真新しい、お蕎麦屋さんらしからぬ店内。
1階はお寿司屋さんのような白木の大きなカウンターのみで
なんと言っても目を惹くのは奥に新設された打ち場部分。

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厨房は暖簾の奥に別にあり、
カウンター内は打ち場だけという、なかなか珍しいスタイル。
「あらこや」時代からここにあった
木製冷蔵庫(?)のような扉もますます映え、
美しく楽しい眺めだ。




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打ち場の横には作り付けのケースの中に生姜や山葵が
ディスプレイされている。
ん?その前にある木の箱はなんだろう。


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なんと、6種類もの天然塩。
大島、広島藻塩、沖縄、フランスブルターニュ、バリ、ボリビアの天然塩が
なかよくひとつの箱に収まっているという演出。
ブルターニュ塩の色が素敵。
沖縄の塩は甘くて美味しいなあ〜




「そば切り」
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お蕎麦は大きな横長い皿盛りで。

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機械打ちかと見紛うほど端正な細切り。
いかにも密度が濃そうな肌に無数に散りばめられた
大小のホシがまぶしい。

手繰り上げるとふわぁーーっとふんだんに、
穀物のたくましさを感じる蕎麦の香り!
密度の濃い細打ちは程よいコシで
ツルツルでも、パキパキでもない・・何と言うか、
噛みしめるとかすかにチュクッとするような感覚があり
そこからあふれ続ける香りと味わいが美味しい。

これは・・北海道かな?と思ったらビンゴ!
幌加内の蕎麦であった。

「これはヒネなんです。来月は新蕎麦になりますからもっと変わりますよ」
とのことだったが、いやいやいや、これも大変美味しいですよー!

私は某俳句会の「紅白俳句合戦」において
短歌会のプリンス笹公人氏に奇跡の勝利を遂げた
輝かしい過去があるのだが、その時の句が
「新も良しひねもまた良し人と蕎麦」。

もちろん新蕎麦は新蕎麦で楽しみだが、
噛みしめるほどに、
口内の左右にも奥にもひろがるこの蕎麦の味わい・・
ああ私はどれほど蕎麦が好きなのだろう。




「手打ち 酒彩 蕎麦 初代」の営業はなんと午前4時まで。
焼酎もお酒もワインも豊富ならおつまみも充実していて、

「トマトと生ハムしそ包み揚げ」
「そば屋の唐揚」
「牛筋辛味煮込み」
「京風だし巻卵」

などなど、季節のメニューも含めて多数。

お蕎麦はぶっかけだけでも5種類もあって
特に「湯葉のせ豆乳蕎麦」っていうのが気になる〜〜
ああでも、食べられるのはいつのことやら・・


次もやっぱり「そば切りください」って言っちゃうんだろうな〜
でも食べたいなー あー ゆばのせとうにゅうそば・・・




10/7(金) 江古田でライブやります!



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2011年09月05日

恵比寿「手打ち蕎麦 慈玄」


このところ、定期的に恵比寿に出没する私。


ふらりと足が勝手に向かうのは、あの路地。

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おや、あんなイルミネーションサインなんてあったっけ。

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入口脇に流れる「お気軽にお入りください」などの文字。
少々この店のイメージとは合わぬ気もするが
音もなく瞬く掲示板は、辺りに店もないこの路地の
平和な静けさに耳を傾けさせる。
確かに、以前より少し親しみやすいイメージになったかも知れない。
 

「せいろ」と「田舎そば」の「二色もり」。
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「せいろ」
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潔く、ひんやりキリッと締められた「せいろ」。
流麗にめぐる肌を噛みしめると
しっかりした歯ざわりの中からかぐわしい香りが生まれ、
しばし夢中でその夢を追いかける。

「田舎そば」
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「せいろ」よりぐっと黒い肌。
素朴な陰影の中に浮かぶ黒いホシが美しく、
たぐりあげると冷気にのって田舎らしい香ばしさが届く。
これまた、キリッと流麗に口中をめぐり
ふくらんでいく淡く黒い味わいが、ああ おいしいなあー
都会で食べる洗練の田舎そばだ。


向こうのテーブルのグループの人は、
明日の子供の遠足が台風で延期になった、
自分も行かなくてよくなったとウキウキしている。
私は子供になって大いにがっかりする。
別の人は
「この店の鴨が好きで、だからこのあたりの道に詳しくなった」
と話す。




暖簾を出ると雨。


次回は初めて「鴨せいろ」食べてみようかなあ。

(と思ってもまたどうせ二色にしちゃうのだが・・(^_^;))




2011年01月の恵比寿「手打ち蕎麦 慈玄」



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2011年04月17日

代々木上原「手打蕎麦 ごとう」


すっかり風があたたかくなり
街路樹の花水木も咲き始め
春爛漫のこの頃。

春の訪れの小さなひとつひとつが
今年ほどありがたいことは今までなかった。

今日もお蕎麦だうれしいなー


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代々木上原駅からすぐの、「手打蕎麦 ごとう」。
今日も紋屋三田様と打ち合わせのあとパッと行かれることになり
「うわーっお蕎麦が食べられる!」と、なんと嬉しかったこと。
(昨日も食べたのだが)

ここのお蕎麦は2段重ねでやってくる。
「せいろ」も食べたいが「太打ち」も食べたい、しかし量が心配・・
と悩んでいたら紋屋三田様が手伝ってくださるのことで、
喜んで両方頼む。


「せいろ」
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本日は福井の在来種。
明るい蕎麦色、ふっくらふわんとした風情に誘われ
ウキウキたぐりあげれば・・
おお?ここにも春の風情が?!





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なるほど。
お釜にも春が訪れております。
でも桜の香りのお蕎麦って桜餅みたいで楽しいなあ


「太打ち」
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黒々と、容赦ない太打ち。
この方は春に染まりにくいらしく、
自分の風味をガッチリみなぎらせてくれています。
力強い野性的な香りと生々しいまでの味わい。


ここに来ると2年前に食べた赤城のお蕎麦の
衝撃的な美味しさの記憶が必ず蘇る。
そして心は群馬から茨城、福島の蕎麦畑へと飛んでいく。
美しい風に揺れる白い蕎麦の花が目に浮かぶ。


「こっちの方が合うなー」

「きのこせいろ」を味わう紋屋三田様の声に我に返る。
紋屋三田様によれば、温かいつけ汁には
こちらの「太打ち」がよくからんで美味しいそう。


うははーい

そして今日はリハの後夜もまたお蕎麦なのだー
嬉しいなあー♪






*高遠彩子4月〜5月のライブ出演予定*


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2011年01月06日

恵比寿「手打ち蕎麦 慈玄」


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恵比寿駅からそう遠くないのに
辺りはすっかり静かな住宅街。
路地に面した佇まいがまず良い。


こじんまりとした店は奇を衒わぬ小慣れた印象、和の設い。
最近は堅牢な壁で覆われた、中の様子が全く伺えない店が増えているが
ここはシンプルな硝子戸で、通りからもその小さな世界が伺える。
私はさっぱりとしたこの空間がとても好きだ。


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潔くしめられひんやり清洌な冷気を放つ「せいろ」。
これだけしめられながらも美しく淡く香り、
噛み締めた刹那ふくよかな、素晴らしくかぐわしい空気が
口中に生まれる。
つるつるすべらかな喉越しと王道のコシ。
美しい蕎麦だ。


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田舎


たくましい見た目からの期待を裏切らぬ野性的な香り。
最初感じた香ばしさ、甘みはゆっくり食べるに連れて深まり
力強い蕎麦の風味を楽しめる。





箱の中に端整におさまった都会と田舎。

これはやはり、浅草の路地ではない。
恵比寿の駅前でもない。

「恵比寿の路地」によく似合う、洗練の蕎麦である。



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2010年11月15日

渋谷「炙 多心」


渋谷駅からそう遠くないのだが
繁華街とは反対側ゆえ随分遠くに来た気がする。
店の前はひっそりと静かだ。



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「炙 多心(あぶり たごころ)」と名乗るだけあって
炙りものが充実しているが
どこでも我が道をゆく私はやはりここでも「生物」に走る。
「刺身三点盛り」。
金目の甘み、鯖の脂の品の良さ。
素材も器の演出も実にいい。



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繊細な蕎麦の、隙のない眺め。

自家製粉手打ち、本日は新蕎麦だそうだ。




お酒やワイン、酒肴の数々を
ゆっくり楽しむための洗煉の空間。


都会の夜には、こんな蕎麦屋もある。



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2010年10月30日

渋谷東急東横店「総本家 小松庵」


副都心線も開通しますます便利になったターミナル駅、渋谷。
その渋谷駅直結、というよりは「駅の真上で」美味しい蕎麦がたぐれる。
こんな便利でありがたいことはない。

「小松庵」があるのは東急デパート東横店の西館。
東急デパート内なのに東急東横線は駅の反対側になるため遠いのだが、
JRや、特に銀座線の近さときたらどうだ。
銀座線降りて改札出たらすぐのエレベーターにふらふらーと乗ると
あらま「小松庵」の前に着いてしまう。

この店は、あらかじめ言ってしまうと値段が高い。
蕎麦は、「せいろ」「生粉打ち」「田舎」とあるのだが
「せいろ」は840円だからまあいいとして
「生粉打ち」「田舎」は1160円である。
せいろ一枚に1160円というのは、ちょっと口に出すのも憚られるような高価格だ。

とは言え店は流行っている。
駒込が本店の「小松庵」、
新宿タカシマヤや丸の内オアゾなどチェーン展開しているが
どの店もマダムやカップル達に大人気である。
大抵は、綺麗な天ぷらや小鉢がなどがついた
2000円以上するようなセットものを、ゆっくりと楽しげに食べている。
これもまた需要のある蕎麦文化なのだ。

こういう店だとはよくわかっているくせに
脳内の新陳代謝が激しい私は毎回ぼんやり忘れて
来る度「た、高い・・・」とのけぞってしまうのだが
それでも今日のような蕎麦を食べてしまうと降参である。

生粉打ちそば、1160円。

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つるり、微粉の綺麗な蕎麦。
あまりに整った姿は機械打ちかと見紛うほどで
なんというか、あまり人間味の伝わってこない見た目である。

ところが、箸先にたぐりあげて思わず固く目をつぶる。
こんなにもふんだんに、むわぁーと力強い香りを放ってくれるとは!
しばらく食べないで恍惚としていたい夢の世界である。
口に含むと上から右から左から下から、
押し寄せてくるようなぎゅうううと濃厚な味わい。
王道の完璧なコシと品の良い甘み。
そこに足りないものは何もなかった。


素材が勝負の蕎麦という食べ物の性質上、
どんな名店でもいつも全く同じ味を出せるわけはないし
こういう規模の大きい店は打ち手が変わる可能性が高いので
味はその時々で違うと思っていい。
しかし「小松庵」はとにかく使用している蕎麦粉がよいので
私もそれに期待して行くわけである。
2年前に食べた水府村の蕎麦は忘れられない。


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蕎麦粉のよさは蕎麦湯が語る。
お代わりをお願いするのが申し訳ないような
別製の、驚くほど美味しい蕎麦湯。

とか言いながら今日も2回もお代わりをお願いしてしまい
しかも数分後の電車に乗れてしまう、駅上の便利さ。



私にとっては、ありがたい店なのだ。


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2010年10月28日

代官山「手打そば 山崎」


代官山は、私が知る限りでも随分変わった。

古くは、先年亡くなった私の大叔母が住んでいたりもして
大叔母は大叔父とともに俳優だったので「芸能人だけに洒落た所に」と思っていたのだが
考えてみれば大叔母夫妻が住んでいた時代代官山の辺りは何もなかったはずだ。

ここ10年程で大きな商業施設がいくつか出来たとは言え
ぱっと見た街の印象はそう変わらないところも多いのだが
まず歩いている人の数が違う。
今日はなにかお祭りですかというくらい、
これが代官山かと目を疑うような大勢の人が歩いている。

一見普通の住宅街のような路地が多いのは変わらないが
どの路地にも何やらお洒落そうな小さな店の看板がちょこんと出ていて
これまた洒落のめした若者がそこから何人も出てきたりする。


そんな中、道端に翻る「手打ちそば」の幟。
いいですねえ〜、唐突なこの風情。たまりません。

店はマンションの二階にある。
入り口には飛び石や玉砂利、竹垣で小さな景色が造られ
下から見上げるとそこだけぽっかりと浮かんでいるようである。

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店内には4人がけ、2人がけのテーブル席が全部で4つ。
各テーブルの間隔がかなり広く、
代官山という土地ながらゆったりとした空間だ。
と思いきや、なんとこの店は奥が非常に広くなっていて、
奥にもさらにテーブル席がある。
常連さんなどは奥の部屋で落ち着くのがお気に入りのようだ。

店は、素朴な接客ぶりから誠実さの伝わる、
じつに感じのいい店主が一人で切り盛りしている。

ランチ時はセットメニューもやっているが
私は例によって「せいろ」。

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明るい肌の、優等生な印象の蕎麦。
箸先にたぐり食べる前から小さく喜ぶ。
「これは美味しい!」
ふわっと、かぐわしい香りがひんやりと伝わってきたのだ。
見た目はふんわりとした印象だったが
口に含むと意外にもしっかりとした歯ざわり。
たまたま私のところには数本固いのもあったのだが
前にも書いた通り「ばらつき大好き」の私なので
それはもぐもぐ喜んで食べた。

大きめの笊にふんわり盛られた蕎麦は意外と量もしっかりしており
この土地柄にしてこの空間にしてこの蕎麦にして
630円てぇのは良心的すぎやしませんか。

良い店は放っておかれるわけはなく
目立たぬ立地ながら客足は次々と途絶えぬ。

しかもさすがは代官山、客層はほとんどが若者で、
皆様ハイファッションっちゅうかトップモードっちゅうか
スーツ姿の男性にしたって神田辺りとは訳が違います。
光沢生地の細身シルエット、そこに紫ピンクのネクタイ&セルフレームの眼鏡ときている。

特筆すべきは、近所の会社の人らしい常連さん若者グループ。
店に入ってきた時から、全員が全員ニッコニコ、満面の笑みで
「こんにちはぁ〜」と店主に挨拶している。


愛されているんだなあ、と見ている方まで嬉しくなる光景だった。







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2010年07月27日

代々木上原「ごとう」



昨日は夕方、
代々木上原でちょっとした打ち合わせがありまして。

打ち合わせ後、夜観に行くライブまでの間に
「晩御飯、どうしましょうか?」
と聞いてくださったのです。

普通なら「そうですね〜・・」とでも言って
下心は隠すはずの私なのだが・・・



「えっ、あっ、おそば・・・?」


ああっ 口が勝手に!!

やっちまった・・・



たしかに血中蕎麦粉度は低めで
脳内蕎麦濃度は意識下で相当高かったのかもしれない。



何たって私は以前、
お茶室で先生と二人きりマンツーマンのお稽古の最中、
お点前をしながら
「先生、このお茶は・・」
と質問するはずのところを
「先生、このお蕎麦は・・」
と言ってしまった人間である。

何もないお茶室のどこにお蕎麦が。


お茶点てながら何考えてたのかバレバレ。
相変わらず痛すぎる。
そして聞き流してくださった私の先生は凄すぎる。



というわけで昨日も、
脳内丸見え事件のおかげで
すぐ近くの「ごとう」へ。
ワーイ♪


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大人気の「ごとう」さん、
私たちが入ってちょうど満席に。



ここはいろいろとおつまみが魅力的ではあるが
私は例によって例の如く「もり・太 2色」。

今日のもりは品のいい色白でありながらやや粗挽き。
見つめれば、かすかなかすかな肌色のゆらめきが大変美しい。

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かなりキンキンにしめられているため
最初は風味を感じにくかったが
これだけ連日の猛暑だと
パキンパキンに冷えた蕎麦の冷気も心地よい。

でもやっぱり香りを楽しみたくて一生懸命ゆっくり食べて
香りが出てくるのを待ったのだが、
どちらにしろ今日のもりの風味は淡め。
見た目は品が良いが口に含むと
パキパキと潔い、はっきりした輪郭線を持ち
夏にふさわしい粗挽き蕎麦である。


そしてここの田舎は容赦なく太い。

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東京においては珍しいほどの極太蕎麦。
赤みを帯びた粗挽きの肌を見入れば
粒と粒の無限のつながりがまばゆい光を放っている。


箸先で香りを寄せるとむわぁ〜と力強い熟成感。
モゴモゴと一生懸命咀嚼するのも久々で楽しい。



このあとは、それはそれは楽しい、素敵なライブに出かけ・・


あー いい夜だったなあー










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