2017年05月02日

京都・長岡京「牽牛」


関東の人間からすると「長岡京」という駅名があることからして
御伽の国の世界である。
長岡京ってあの、歴史の時間に習った、桓武天皇の長岡京ですよね??

ドナルド・キーン氏が初めて日本に来た時
夜行列車が「関ヶ原」の駅に停車して思わず涙したという話を聞いたことがあるが
歴史深い街の名前はその響きだけで十分に感動的なものだ。

駅を降りたらそこは8世紀の長岡京、のわけはないが
そんな楽しい妄想に駆られつつ、
でも目的地は例によってまたまたお蕎麦屋さん・・(* ̄∇ ̄*)


ん?お蕎麦屋さん?

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路地を入ってすぐの小さな店はご近所の神社の幟のせいもあってか目立たない。
「神足(こうたり)神社」ってなかなか読めないですねえ、
ちなみにここは住所も神足。



外観に「蕎麦」の文字はないし店名はなんとアルファベットだし
何の店かもわからない。
初めてやって来た者にはなかなか入りづらい雰囲気だ。

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でも近づけば「蕎麦切り定食」の小さな看板があるので
エイヤと扉を開けてみましょう〜〜

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「いらっしゃいませ!」

迎えてくれた奥さんの感じの良い笑顔にホッとする。
店内は玄関で靴を脱いで上がるようになっていて
右手にカウンター、左側が座卓の席。
カウンター内ではどことなく淡々と落ち着いたムードの店主が静かに調理をしている。
何組かの先客は皆常連さんらしくいかにも慣れた雰囲気。
奥さんは見慣れぬ顔である私に
「こちら、初めてですか・・・?」
と笑いかけ、メニューの説明をしてくれた。


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説明と言っても簡単です。
こちらのお昼のメニューは「蕎麦切り定食」のみ!
なので入店すると自動的にそのメニューを食べることになります(^^)
しかもここは夜の営業はなく昼のみなので
(以前は予約貸切で夜の会席料理、居酒屋としての営業をしていたそうだが最近はしていないらしい)
現在はとにかくこの「蕎麦切り定食」のみのお店となっております!
おもしろい〜〜〜〜

しかも壁にはあちこちに
「お得な回数券販売してます
蕎麦切り定食チケット 11枚綴り 10000円」
という張り紙があるので、いかに常連さんが多い店かが窺い知れるというものだ。



「蕎麦切り定食」
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「冷ざる蕎麦」
「鯛めし」
「かしわと山菜の酢味噌かけ」


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ピッカピカに輝く蕎麦は見た目以上に密度が濃く
たぐり上げるとずっしり重量感がある。
重くてツルツルなので箸から滑り落ちそうな感覚すらあるほど。
むわ〜と甘い香りとつるんつるんの舌触りは
乾麺に似た印象を受けるほど整っていて
噛み締めるとふわんと粉の甘みが広がる。
外二、北海道の手打ち蕎麦。
汁はやや甘め、こっくりとした印象のもの。


セットのご飯は日替わりで、今日は「鯛めし」。
京都という土地のイメージからすると魚の香りがガツンと感じられる
ややたくましい感じの鯛めしだ。
「鯛めし」にしても小鉢の「かしわと山菜の酢味噌かけ」にしても
やはりお蕎麦やさんというよりは料理屋っぽいメニューで
本当に個性的な面白いお店だなあ〜


帰り際も奥さんはカウンターから玄関のところまで出て来てくれて
ニコニコと実に感じよく京都産の蕎麦のことなどを話してくれた。


お昼のみ、「蕎麦切り定食」のみの小さなお店。

京都の郊外で、常連が通うこんな蕎麦文化があることに
なんだか私まで嬉しい気持ちになって白い暖簾を潜って出る。









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2017年04月29日

京都・京田辺「手打ち蕎麦 楽庵」


今月オープンしたばかり、ピッカピカの新しいお蕎麦屋さん♪

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開店直後だというのに駐車場が満車とはすごい人気。
青空に看板の白い文字がまぶしく映える。


入り口にはお祝いの花が並んでいる。
立派な胡蝶蘭ばかりでこれまたすごい。


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開店前からたくさんの人に応援されてるお店なんだなあー



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賑やかで楽しそうなランチ。
限定30食って結構多いような・・・
駐車場も満車だし、なんだか扉を開けるのが怖いなあ、
いっぱいだったらどうしよう


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うわーやっぱり満席!?
と思いきや、辛うじて一つだけテーブル空いてました。よかった〜〜
(混んでいる時は天井を撮影(^^))


テーブルにつきあらためて眺めると
店内は活気に満ちた素晴らしい雰囲気。
色味はシックだが明るいインテリアで
店名入りのTシャツに黒い三角巾でバシッと決めた女性スタッフ達が
元気に甲斐甲斐しく働いている。
何よりお客さん達の楽しそうなこと!
なんとなくお昼食べてますーというのではなく
楽しく美味しいものをここに食べにきました!と華やぎが
どのテーブルにも感じられる。
東京の人間からすると京都という場所とお蕎麦というものは
イメージとしてあまりリンクしづらいものだが、
こうしてお蕎麦がガッチリ愛されているのを見ると私まで嬉しくなってしまう。
BGMは軽快なジャズピアノトリオ。


ランチセット以外のお昼のメニューは基本的にお蕎麦のみ。

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「楽庵」には「蕎麦ピザ」「鴨ロース」「鶏肝煮」など
いろいろ美味しそうなおつまみがあると聞いていたので
それは夜のみとはちょっとがっかり。



でもお蕎麦で昼酒っていうのもいいですよね〜

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「もりそば」
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「もりそば」にも煮物の小鉢がついているのが嬉しい♡
(日々蕎麦だらけな栄養の偏りを気にしてるので(* ̄∇ ̄*))


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ムンと香る強めの野生、ややなまなましい水のような香り。
端整な極細で、表面がくっきりと硬めなので
その繊細な舌触りが余計際立って感じられる。
噛みしめるとややポキポキした食感なのだが
極細なのでくちゅっと食べやすい。
これはきっと北海道のお蕎麦だ、と確信していたら
やはり北空知の蕎麦でした (≧∇≦)/


蕎麦汁は濃厚で甘め。
そして実はさっきから大変楽しみにしてることがありまして・・・
うふ。
ここは「もりそば」にうずらの卵がついているんです!
お蕎麦はどーしてもお蕎麦だけで食べたい奇病を患って久しいが
なんたって元々浅草「尾張屋」育ちの私
うずらの卵の誘惑には負ける。

しかもこの汁のこの感じは
「大阪某店での超不思議な楽しい体験」
を思い出させるのだが・・・

(≧∇≦)

 (≧∇≦)

やっぱりだあー!
こっくりと氷砂糖のような甘さを感じる蕎麦汁にうずらの卵を入れると
なんとチョコレートな味わいが生まれてしまう摩訶不思議現象。
(飽くまで私の感覚です(* ̄∇ ̄*))
チョコレートをはじめとする甘いものや甘い味付け全般苦手な私なのだが
このチョコレート系汁は個性的で楽しい美味しさだ。



「ランチ」
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(チョコレートワールドに脳がトロけたかなんと珍しくピンぼけ〜ショック(T_T))


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ワカメそば
ちくわの2色揚げ
れんこんのきんびら
小松菜となめたけの和え物
千切り大根



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そしてサイドメニューでも頼める炊込みごはん。

ランチのお蕎麦は(温・冷)から選べるようになっている。
あつものの出汁もやや甘め、塩分も控えめ。
おかずも老若男女、子供にも愛されそうなやさしい味つけだ。


デザートの
「ブラウンシュガーのシフォンケーキ」
「蕎麦粉のシフォンケーキ」
ってのもいいメニューだなあ〜
人気の秘密はこんなところにもありそう。

私は断然、蕎麦粉のシフォンケーキのほうで!
蕎麦が入っていれば何でも大好き (≧∇≦)

「腰砕け猫にマタタビ我に蕎麦    彩子」









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2017年04月04日

京都・スロヴェニア料理店で蕎麦料理!「ピカポロンツァ」


今夜は、蕎麦は蕎麦でもスロヴェニアの蕎麦料理〜♪
日本でただ一軒というスロヴェニア料理店に楽しみにやってきました。

スロヴェニアはヨーロッパの中でも非常に多く蕎麦を食べる国で
その消費量はなんと日本より多い。
日本のように麺状にして食べるのではなく
実に様々な形で毎日の食卓に登場するらしい。
パンやケーキはもちろん、ピザのような形状で乳製品や野菜と一緒に食べるもの。
リゾットやおかゆのようなもの。
ユニークなところでは「蕎麦の実の腸詰め」、要は蕎麦ソーセージ!
日本人から見るとかなり斬新なメニューに思えるがスロヴェニアでは
メジャーな食べ物だというのだから世界は広いものだ。

蕎麦という穀物を偏愛する動物として生まれた私は
とにかく蕎麦が入った食べ物はなんでも大好き。
もちろん一番好きなのはやはり日本の「もりそば」だが
蕎麦パンや蕎麦ガレット、蕎麦の入った料理など
蕎麦が入っていると知らなくても一口食べると
「コレ美味しい!!」と体が勝手に反応してしまう。
まさしく猫にマタタビ私に蕎麦なのだ。


京都、太秦天神川駅から北に歩いて5分ほど。

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お店の名前「ピカポロンツァ」はスロヴェニア語でてんとう虫という意味だそう。
意味も響きも可愛いなあ〜


ほらほら、お蕎麦メニューがいっぱいあるでしょ?

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「そば粉のズリヴァンカ」
「そば粉のパン」
めちゃくちゃおいしそーーーーー(≧∇≦)♡

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店の一階はカフェになっているらしいのだが・・・ん?誰もいない?

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一歩入るとチャイムが鳴り、二階から「どうぞお入りくださーい」と声がする。
ここを上がるんですね。

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靴を脱いで二階に上がろうとするとその階段がまた松本城もびっくりの急さ!
早速面白いぞ京都のスロヴェニア!! (≧∇≦)/


二階の客席。

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スリッパを履いているのでなんとなく家庭的なイメージだ。


日本人の奥さんが接客担当で
スロヴェニア人の終始寡黙なご主人がシェフとして厨房で黙々と作業している。

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メニューは写真に説明つきの丁寧なものだが
初心者の私にはそれでも想像がつかないものばかり。

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ギバニッツァ?
アイドウカ?
ベチェンカ?
クルヴァヴィツェ?


えーい、もう今日は結論から言わせて頂きますが
ここのお料理はとにかくどれもめちゃくちゃ美味しいんです。
もちろん私は蕎麦が入ったお料理が目当てだったのだが
蕎麦が入っていないものも、何を食べても美味しいなんて!



「蕎麦パン」
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ちょっと酸味のある素朴な穀物、プラス何かハーブの香り。
中は素朴にふんわり、軽すぎず重すぎず素晴らしく美味しい。
耳の部分はパリパリというよりシュー皮的なみっちりした感じ。
私は家で蕎麦粉十割のパンケーキを焼くのにハマっているのだが
(え、食べ過ぎ予防で蕎麦粉を家に持ち込まないことにしてるんじゃ?(^^;;))
こちらは蕎麦粉1割。なのにこの美味しさは一体なんなんですか〜〜


「そば粉のズリヴァンカ」
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台の部分は蕎麦粉10割。

これでもかと黒く小躍りしたくなるような美味しそうさ♡



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具の部分は日替わりで
今日はカッテージチーズと紫玉ねぎを合わせたものがのっている。
クリーミーな具の部分も美味しいし
台の部分のストイックな穀物感がたまりゃーん!
甘くて優しい小麦では絶対に出せない、渋く素朴な穀物感がこの料理のキモ。
ああすばらしやスロヴェニア料理・・・


この「そば粉のズリヴァンカ」についてきた付け合わせがまたすごい。
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「ザウワークラウトのかぶら版」と聞いて、
へーさすか京都だな〜とはんなりのんびり気分で口にすると・・・
おおおおお、本気の発酵の強烈な美味しさ。
酸っぱさが最高!
かぶらを塩でつけておいただけだそうで、野菜が自力で発酵した美味しさに驚かされた。


「豚のペチェンカ」(スロヴェニアのローストポーク)
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豚のブロック肉に下味をつけオーブンで焼くというスロヴェニアの代表的料理らしい。
メニューに「味わい深い肉の風味が大好評」と書いてあるがまさにその通り。
食べた瞬間思わず「ウワおいしー!!」と声に出てしまったほど。
豚肉の旨味が凝縮されたような、
私の理想である「素材をできる限りそのまま楽しむ」素晴らしい料理。
肉の下にある付け合わせは「ザウワークラウトをパプリカで煮たもの」。
これがまたマイルドなソースの役割をして滅法美味しい。
パンを使って一滴残さず食べてしまった。




さてお次はいよいよ、食べるまで私も全く想像がつかなかったこちら。

「アイドウカ(蕎麦の実のソーセージ)」
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見た目は美味しそうな普通のソーセージ。
「小ぶりのドーナツくらいのサイズ」と書いてあった通りサイズはかなり小さめ。

奥さんに「中身は肉より蕎麦の実の方が多い」と聞いてワクワク切ろうとしたが
プリプリ過ぎてなかなか切れない・・
やっと割れると、わあーすごい!!

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中から溢れる、ほろっほろの蕎麦の実。
蕎麦の実というのは蕎麦粉より蕎麦の香りは感じにくいのだが
米より麦よりさらに素朴な穀物の風味。
そこに肉(豚肉かな?)の風味がたまらない素朴な美味しさで
これは私にとっては最高の腸詰めだ。
付け合わせの紫大根がまた恐ろしく美味しい・・・
ドレッシングでマリネされたような感じなのだが
何故か大変美味しいマッシュルームの香りがする。
(マッシュルームは入っていないそう)
なんなんでしょうこのお店は、何を食べてもマホーのようにおいしい!!


先ほど付け合わせでついてきた「かぶらのザウワークラウト」が美味しかったので
メニューにある「ザウワークラウト」もとってみました。


「ザウワークラウト」
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これも食べた瞬間「ナニコレ!!」と小さく叫んでしまった。
大げさでなくそれくらい衝撃的に美味しいザウワークラウトなのだ。
本気の本物の野菜の自力発酵の美味しさ、プラス、ガーリックが入ってるのかな?
よくわかりませんがなんだか私のマタタビ的美味しい要素がいくつも絡み合っていて
美味しさメーターがまたまた振り切ってしまいました・・・


デザートは黒板にあるこちらから選ぶ。

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「ベリーのタルト」
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甘いものが全般的に苦手なためデザートへのやる気はほぼないといっていい私だが
ここはデザートまであまりにも美味しくて本当に驚いた。
全体にやけにジューシーでグジュとしてるだのだが
ベリーがしっかり酸っぱくてみずみずしくジューシーで、あっらー なんというおいしさ。
ネッチョリ濃いところがなくベリーの美味しさそのままの感じが素晴らしい。


「スロヴェニアのハーブティー」
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私が大好きなエルダーフラワーがありました♡


抽出時間のかわいい見張り番、ピカポロンツァ(てんとう虫)くん。

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観光で京都に行ってスロヴェニア料理っていうのは
なかなか考えない選択肢かもしれませんが
ここはほんとーーーうにおすすめです(≧∇≦)/

電車の駅から近いのも便利だし、京都にお越しの際は是非♡

(ちなみにパンは「全粒粉パン」「ライ麦パン」「玄米パン」の日もあるようなので
事前に電話でご確認を〜(^-^))




posted by aya at 16:06 | Comment(1) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月28日

京都・東福寺「そば茶寮 澤正」


京都に素敵な場所は数あれど、
京都に行くたび訪れたくなる大好きな場所。

今日も楽しすぎちゃって
宇宙へ飛び立ってしまいましたぁ〜〜!

この店がどんなに面白いロケーションで
どんなに面白い歴史あるお店かはこちらをご参照いただくとしまして・・
http://ayakotakato.seesaa.net/article/439013191.html



ああ 緑の向こうに館が見える。

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昭和5年築、元は迎賓館であった建物。
こんなゴージャスな場所で手打ち蕎麦が食べられるとは
外観からは誰も想像できないだろう。

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今日はお茶室のほうのお部屋。
炉が切ってあるがテーブルを置いて快適な個室になっている。

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緑の中に立つこの館は
やはり眺めのある昼間の方がいいと思う。
(夏の夕方、暮れゆく林を眺めつつのビールもよかったけれど(≧∇≦))




テーブルにセットされた美しいお品書き。

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なんたってお楽しみは最初の八寸なのだが・・・

きた〜〜〜(≧∇≦)♡

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九条葱の和ポタージュ
小松菜・人参・椎茸のお浸し
林檎・春菊とアーモンドの白和え
菠薐草とベーコンの甘酢
蕎麦パンのカナッペ
そばのおやき
大根のそば衣揚げ

「澤正」の店主は料理の修行はどこでもしていない。
ゆえに出されるものは全て店主の創作料理なのだが
これが全て驚くほど美味しい。
相当自由奔放でチャレンジングなメニューが多いのだが
どれもが全く独りよがりでなく
食べた瞬間「アハハハ〜!」と笑いたくなるほど美味しい。

私が京都でもっとも恋慕している某料亭の大将が
「美味しければ何をしてもいいわけじゃない」
と言ったが、ここの料理を食べると
「美味しいんだから何したってアリだ!」
と確信する。
何したって、と書いたが「澤正」はブレない部分は絶対にブレない。
それは「最高の食材の追求」と「仕事以上に真心を込めた仕事」である。
メニュー書きの最後にある通り、ここの食材は全て店主が選びに選んだ
素材からして美味しいものばかり。
例えばこの八寸の中の「大根のそば衣揚げ」。
(真ん中のそばの芽がのっているもの)

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大根の含め煮を蕎麦粉だけで揚げたものだがこれが大袈裟でなく悶絶するほど美味しい。
こんなシンプルで一見地味で他にはないものがちょこっと八寸の中に隠れていて
食べた瞬間あまりの美味しさに「何コレ!?」とびっくりさせられる楽しさ。

右上「九条葱の和ポタージュ」にしても
その左下「蕎麦パンのカナッペ(海老芋のペースト)」にしても
「これ毎日食べたい!」と思わせる最高レベルの美味しさまで振り切っている。
ここの店主は本当に美味しいものを知っている人だなあ〜と毎度感じさせられるし
ひとつひとつの料理に店主の熱意と真心が込められているのがわかる。

それはここの店の人と話しても感じることで
みなさん実に朗らかで一生懸命でニコニコ大きな声で挨拶して、言うなれば体育会系だ。
この迎賓館の建物の厳かでちょっと気取ったイメージがさわやかに崩れていて
来るたびに楽しい気持ちになり「またすぐ来たい」と思ってしまう魅力がある。




器が趣味の店主ゆえその演出も大変楽しい。
雪の銀閣寺の器の蓋を開けると・・・

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「南高梅梅干の金麩羅と蕎麦茶のおこげ 蕎麦餡仕立て」
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「澤正」での楽しみ、極上の美しさを誇る江戸切子の数々。
宝物のようなグラスのなかに潜むのは・・

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なんとお蕎麦♡

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「澤正」名物、「更級かわりそば」。
更科粉と片栗粉が混ぜてある蕎麦に
今日は「かぶらときのこの甘酢漬け」がトッピングしてある。
胡麻酢の風味が大変美味しいのだが、
ここにさらに「麻薬」をふりかけるのだからもう蕎麦犬大興奮!!


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もう〜〜蕎麦茶ってなんでこんなに美味しいんでしょうね〜〜(≧∇≦)
おお〜〜〜ん・・・・

おおお〜〜〜ん・・・・・



焼き物 「鶏肉のグリル 野菜サラダ そばガレット」
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おお〜 ガレットはここでは初めて出会いました。
マキマキもの大好物の私には嬉しい展開。
蕎麦のガレットは十割なのに極薄でやわらかくしなやか。
蕎麦の風味はほとんどしないのだが
鶏肉とワインビネガー風味の玉ねぎ、水菜がぎゅっとまとめて口に入ってくる、
これがマキマキもののおいしいところ♡



「手打二八そば」
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ふわ〜と濃厚に漂うかぐわしさ。
ややストイックで爽やかな蕎麦の香りを二八らしい甘い粉の香りがムンと支えている。
ぷにゅんくにゅんとしたやわらかなコシがあり
万人に愛されそうな優しい香り高い蕎麦だ。


ちなみにお蕎麦は温かいものも選べます。

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「澤正」のもりそばのつけ汁はなかなか個性的なシャープさがあるのだが
店主が惚れ込んだ白口浜の献上昆布使用だけあって
その真価は温かいものの方が鮮やかに感じられる。
私にはやや甘い味付けなのだがそれがかえって
山椒を入れた時にガツンとした美味しさに♡




「そばのきつねご飯 畑菜の辛子あえ 赤出汁」
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このご飯にも先ほどの「麻薬」を盛大にかけてしまった私(* ̄∇ ̄*)
どんだけ麻薬中毒かって自宅に蕎麦茶持ち込み禁止にしているほどの中毒でございますよ・・
(朝昼晩蕎麦茶浸りの動物って想像しただけで恐ろしくて(^^;;))
六甲味噌の赤出汁もいつもいつも美味しすぎる〜〜


そして甘いもの苦手の私が毎度魅了させられるここのデザート!

「そばの鶯餅 そば短冊を添えて」
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お菓子そのものにしても器の取り合わせにしても
毎度のことながらその美意識には唸らされるが
それもそのはず、この「澤正」はもともと明治時代創業のお菓子屋さん。
「そばボーロ」屋さんだったのだ。
その三代目である現店主が始めた蕎麦会席の店がこの「そば茶寮 澤正」なので
お菓子のセンスが素晴らしいのは当然のことなのだ。

食後話した店主はあたらしく見つけた食材について
これで何を作ろうかとワクワクしていると子供のように目をキラキラさせて語ってくれた。
味見させてもらったが確かにびっくりするほど美味しいもので
私までワクワク!


ああ〜
今日も最高に楽しすぎちゃってどうしましょう!!

楽しさ余って玄関前から宇宙に飛び立った私の様子は
次回ブログにて・・(≧∇≦)

posted by aya at 19:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月16日

京都・北山「大坪屋彦七」


植物園沿いの美しいメインストリートに立ち並ぶおしゃれなショップやケーキ屋さん、
裏手に広がる高級住宅街。

おしゃれエリアのイメージの強い北山エリアだが
近年ますます「手打ち蕎麦屋激戦区」となっている。
不思議ですけど、ウレシイことですねえ〜!
(2軒ハシゴしようとした間にもう一軒見つけた時は倒れそうになったが。←でも行った)

その中でも渋い系、飲み担当(^^)のお店がこちら。

北山通りから北に入るとそこはのんびり美しい住宅街。
空が広い。

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こんなところにお店が・・・?と思っていたら
左手に「蕎麦屋」の幟が見えてきた。
向かいは公園という好立地。


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モダンなデザインがユニークな建物。
よく見ると普通の住宅の前にちょこんと付け足されたように店舗が建っているらしい。
(どうやら住宅とつながっているらしい!)



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店の向かいは公園なので子供達の元気な声が平和に響いている。



店前のメニュー。

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うっふっふ、私はもう決まってるんです。
「もり」と「生粉打ち」の「二色そば」♡


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お酒は富山の地酒が多いし
おつまみに「富山の珍味」というページがドーンとあったりして
(コロッケランキング一位の丸長精肉店のコロッケ!)
なんだか富山度高いなあ〜と思ったら
長く富山でお蕎麦屋さんをしていた店主が5年ほど前に京都に移って来て始めたらしい。
うわ〜なんだか七尾から京都に志を賭けて出て来た
長谷川等伯みたい!(大ファン(≧∇≦))



のんびり前の公園を眺めながら待っていると
開店前だというのに続々お客さんが現れたので驚いた。
開店すると、私たちは大人数だったので奥のテーブル席に案内されたが、
しばらくするとカウンターも全て満席になった!
決して便利とは言えない住宅街のお蕎麦屋さんなのにすごい〜〜!
京都では結構こういうことが多いのだ。
自分の好きな人(蕎麦)が大人気で嬉しいような、
ライバル心で焦るような・・・(๑˃̵ᴗ˂̵)


外観もユニークだが店内も面白い。

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カウンターの上は古い建物から欄間などを集めて来てコレクションしたような
面白いコーナーになっている。


地酒が色々たのしそう〜♪

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「そばがき」
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まさに「練り上げた!」感じの迫力の姿。
土佐醤油が添えられているがこんなに香り高くては
ぜったいに最後までつかえませんよ・・・


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(取り分けた私のぶん♡)

深い香ばしさ、甘さ、さわやかさ。
バランスのとれた誠実な蕎麦のかぐわしさを濃厚にまとい
食べる前から私をノックアウトしてくる。
食感はザラザラふっくらもっちりで、これはおいしいなあ〜


「二色そば」は一枚ずつ順番にやってくる。

「もり」
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ぬったりと、いかにも香ってくれそうな肌。
意外と粗挽き、素朴な印象。

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ムワーとたくましく力強いかぐわしさ。
野生的にどっしりムワーとした香りなのだが
嫌味がまったくないのがすばらしい〜!
食感は程よくずっしり一本一本が独立して大変心地よいコシがある。
こういうのを蕎麦打ちが上手い、というのではないのかな?と思わせる見事な食感。
二八らしい甘みもあるのだが香りのせいか男性的なイメージで、
味わいの濃いおいしい二八蕎麦。



「生粉打ち」
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うわー!こちらはさらに粗挽き、
黒っぽく素朴な肌がたまらない。
素晴らしい眺め〜〜♡
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おお〜香りはさきほどの「もり」と同じ方向で
ムワーと野生的にどっしりたくましい。
しかしこちらは香りにも味わいにも甘みが全くないのでストイックな印象だ。
コシもこちら は弱めでしっかりした感じ、
二八と十割の違いがわかりやすく鮮やか!
見た目の印象ほどではないが粗挽きの素朴な舌触りも嬉しい。
でも「もり」の食感や味わいのバランスが素晴らしかったので
ちょっとだけ「もり」の方が好きかな〜♡


「お昼のサービス品」である
「白海老のかき揚げ」400円。
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白海老の濃厚さもあってトロッネトッとした食感。


「鴨せいろ」の鴨汁もひとくち味見させてもらっちゃいました♡

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甘みも味もガツンと濃い目!
お酒のおつまみにもなりそうな鴨汁。


ここは地酒が楽しそうなので次回は夜に是非「富山の珍味」と共に・・

「甘海老に塩辛」
「白海老の塩辛」
「昆布締めさしみ白海老・かじきの2種盛り」

かー、たまりゃん(≧∇≦)♡

posted by aya at 09:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月15日

京都・新田辺「山ぶき」


こんなお店があるんだ!
と久々に衝撃を受けたお蕎麦屋さん。

他の人がしないやり方でひたすらに研究・努力する職人魂。
不器用な印象すら受けるほどまっすぐな真面目さ。
一度行っただけでこんなことをいうのは生意気だが
その稀有な存在感に目を見張った。


京都から近鉄で、急行なら24分の「新田辺」駅。
駅前は商店街だがシャッターが閉まった店が多く何だかシーンとしている。


「山ぶき」はその駅前広場(というのかわからないが)のすぐ裏手にある。
駅から2分とかからない。

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「地元野菜と十割そば」「石臼蕎麦」
の文字が目立つ大きな看板。
私から見るとすでのこのあたりからしてこの店らしさがたまらない。

宣伝ベタに思えるこの店にしては精一杯目立たせた大きな宣伝だとは思うのだが
まず「蕎麦」より先に「地元野菜」を語ってしまうところが素敵すぎる。
地元野菜、すばらしいですよね!!そういうの私も大好きです!
しかし肝心のお蕎麦に関しての宣伝の控えめさ?が対照的である。
ここはかなり気合の入った「自家製粉」の店なのに
これだけ大きな看板のなかでそれを全く書いていないのだ。
そんな「商売上手でない感じ」がまた魅力でもありまして・・・


ちなみにお隣は「デパート」です。

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デパートとクリーニングが同義語なのかよくわかりませんが
この眺めはほのぼのとして大変よろしいです(^o^)
2軒赤い色がなんとなく合ってる気もします。



座敷席とテーブル席がある店内は
スッキリしているが流木のテーブルやきのこのような丸椅子が
ナチュラルで可愛らしい印象。

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さあメニューを見てみましょう。
ここもこの店らしさがいっぱいです♡

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まず目をひくのが左下の「三十品目御膳」。
えっ これ食べると30品目食べられちゃうんだ!?
しかも新鮮な地元野菜いっぱいで?
そんな、作るのに手間のかかる、しかも商品としては地味なセットメニューを
お蕎麦屋さんで普通にやっちゃう!?
自然食レストランとかならわかるが・・・。
これはほんとーーーうに、心から
お客さんの体、健康のことを考えていなくてはできないことである。
「〇〇丼とセット」とかの方が作るのもずっと簡単だし売れそうなのに
そうではなくて「三十品目御膳」。
素敵なお店だなあー



「天ぷら盛り合わせ」についても驚かされた。
メニューに出ていた写真はこれである。

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えーとこれは・・
かぼちゃとししとうと・・・奥に見えてるのはエビかな?
野菜だけの天ぷらじゃなくてエビ入っていますよね?
じゃないと1300円はちょっと高いですよね?
とつい思ってしまう地味めな写真・・・

だったのだが!
実際やってきたのはこれであった。

どどーん

「天ぷら盛り合わせ」
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えー! 大きなエビが3尾も!
ヒラメの昆布締めまで入って、
かぼちゃ、ししとう、しいたけ、れんこん。
パリッとした薄衣でとてもおいしい天ぷら盛り合わせ。
いやいやいや・・こんな豪華で美味しい天ぷら盛り合わせを
あの写真で紹介しちゃうって・・もったいなすぎるでしょう〜〜
ほんとに・・なんていうか・・
好きになっちゃうなあー



そして圧巻は「蕎麦がき」である。
「山ぶき」の「蕎麦がき」・・・
みなさんも一緒にびっくりしてください。

いいですか?

せーの

「蕎麦がき」
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えっ

うわーーー!!

もうなんというか、この店の店構えやメニューの感じからしたら
信じられないくらい攻めっ攻めのものすごいそばがきがやってきてしまいました。
どんだけの粗挽き。
どんだけの攻めっぷり。
すごすぎる!!

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蕎麦畑をそのまま乱切りしたかのような極粗挽きの蕎麦粒子。
白、緑、オレンジ、色とりどりの粒子達が目にまぶしい。
香りは爽やか系か生々しいような野生の感じを想像したが
意外にもふっくら豊かで上品な穀物の香り。
ざっくざくつぶつぶモッチモチでおいしい〜


壁には「本日のお蕎麦」という案内がある。

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「蕎麦がき」はいつもは「岡山県 蒜山産」だが
今日だけたまたま「北海道・蘭越産」だったらしい。

ここで私は店主と話す機会を得たのだが
その時の店主の印象にはまさに私がこの店に感じた印象を凝縮したような感じだった。
蕎麦の個性に合わせたかなり詳しい製粉の方法や「一年中新蕎麦」を保つ保存方法などを
静かにまじめに話し続ける姿。
たった一度の印象ではあるが、冒頭に書いた
「他の人がしないやり方でひたすらに研究・努力する職人魂。
 不器用な印象すら受けるほどまっすぐな真面目さ。」
に目を見張った。



「ざる蕎麦」
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その店主入魂の蕎麦。
やはりただごとでないことになっている!!


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息を飲む、美しさ。
端正な極細切り。
であるのに、極粗挽きの素朴な肌には粗挽きのホシが無数に浮かび
その奥に白くゆらめく陰影がまたたまらなく美しい。
これが十割って一体どういう事なのだ!と言いたくなる極細粗挽超絶美に見入り
食べる前から私はこの宇宙に頭から吸い込まれている。

実はもっと驚くべきことがある。
ここまで書かなかったのだがこの店の蕎麦は
なんと手打ちではなく機械打ちなのだ。
普段から「手打ち蕎麦屋さん応援派」の私だけにこれには参った。
こんな魂のこもった機械打ちがあるとは。

機械打ちということもあって量もすごい。
ふつうの1.5倍から2倍くらいある気がする。
どきどきとたぐりあげると、すーっと水のような香りがする。
そのみずみずしい香りの向こうに超澄んだ超美しい香りが淡く浮かんでくる。
舌触りもみずみずしく、これだけの美しい肌であるから
その肌のすべり、コシ、素朴さと優しさ、最高に素晴らしい食感!!
味わいと香りはごく上品で淡いのだが
どこまでも透明な水のような味と白く上品な穀物の淡い香りを追いかけるひととき。
本日は福井大野の蕎麦。



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「鴨汁蕎麦」の鴨汁はほっとするようなスタンダードなおいしさ。
ちなみに「ざる蕎麦」の蕎麦汁は鰹が渋く深く香る甘めのタイプだった。



店主がこれと見極めた産地の蕎麦を
「一年中新蕎麦のおいしさ」で提供すべく完璧に保存し
店主自身が設計したという手作りの電動石臼挽き機で
ゆるぎない信念を込めて挽く。


「魂のこもった機械打ちの蕎麦」というものに
私はここで出会ったのだ。



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2016年12月08日

京都・宇治「しゅばく」


さすがは宇治である。

京都駅から電車に揺られ宇治駅につくと
京都中心部とはまた違った観光地のムードに自然と胸が踊った。
街全体のスケール感が広々としていてそれでいて明るい賑わいがある。
何より大きな川があるので空が広くて気持ちがいい。

「しゅばく」はそんな観光地の美しい町並みにスッと溶け込んでいる。
店の前の通りは自然石の舗装になっていていい雰囲気だ。

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くるくると風に揺れる「十割蕎麦」の文字。
私の心もくるくるくる〜(≧∇≦)/

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この「しゅばく」、看板や箸袋には「酒蕎麦 しゅばく」と書いてあるが
なんと営業は11:30〜15:00の売り切れ仕舞い。
昼から飲んどけってことですね!(≧∇≦)/
そのせいかお酒のメニューは多くないのだが少数精鋭な感じ。
あ、喜久酔もあるー♡

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観光地だけに喫茶としての利用も多いのか
アイスクリームメニューの充実も目立つ。
甘いもの全般苦手なくせに京都に来るとなぜか突然「和パフェ」に憧れる私は
この和フレーバーアイスのメニューをじーっと見ちゃいました。


しかしじーっと見なくても電飾がついているかのように輝いて目に飛び込んでくるのは
やはり「十割蕎麦」の四文字である。

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個人的には「冷やしたぬき」があることと
それがこの店の一番高いメニューであることが大変気になります。
冷やしたぬき大好きなんですが手打ち蕎麦屋さんでは意外と出会えないし
それが一番高いというのはなかなかない展開である。
説明を見るとたぬきだけどきつねがのっているんですね(≧∇≦)

このように私は冷たいぶっかけとか冷やしたぬきという
「冷たい種物」が大好きなのであるが
悩ましいのは私のおなかが一つであることである。
旅行中だけ4つとかになるといいのにな・・といつも思うのだが
いつも通り一つである以上やはり私の一身はこの人のものである。


「ざる」
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美しく重なる超極細。
「宇治のしゅばく山」と呼びたいほど
日本画の中の霧にけむる霊峰のようにすら見えてくる。


蕎麦にはこんな案内カードが添えられている。

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以前あるお店で「最初に一口は塩でお食べください」と言って
そのままじーっと私を見ていた店主に困ってしまい
「あのう〜・・・すみません、何もつけなくてもいいですか?」
と言ったという珍体験を持つ私。
このようにただ案内が添えてあるだけというのはありがたい。
私はお蕎麦には最初から最後まで何もつけずに食べるという大悪党なので
(汁とのコンビネーションに命をかけているお店の人に超失礼)
いつもできるだけ目立たない席で蕎麦だけを食べている。
蕎麦の香りを感じたいあまり私と蕎麦の間に割り込もうとするものは
すべて敵視するという性質がDNAに刷り込まれた虫のようなものなので
塩をつけるのも水蕎麦すらも拒絶するという・・・
よいこは真似してはいけません(* ̄∇ ̄*)


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繊細な蕎麦と蕎麦の隙間から、ふあーっと香る爽やかな野生!
北海道沼田産というのがまさに頷ける、ちょっとクセのある野生を感じるさわやかさ。
食感も姿の通り、食べた瞬間のふわっとした感触にハッとする。
まるで超極細の繊細な一本一本の間に蕎麦の香りをまとった空気がふくまれているかのようで
ふんわり優しい食感の隙間からややシャープな野生の香りがふんだんにあふれてくる。
味わいもフレッシュでさわやかだったが、食べ進むうちにシャープな野生の印象が強まり
さわやかというよりはかなり個性的な印象になっていった。


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ここは汁もとても美味しい。
私はいつも「蕎麦湯はお酒で蕎麦汁はおつまみ」と
蕎麦湯は蕎麦湯だけでゴクリ、蕎麦汁をチロリというのを蕎麦後の極楽としているが
この汁は・・と思った時は蕎麦湯で割ることもある。
美味しい蕎麦汁は蕎麦湯で割ったときにさらにものすごい美味しさに化けるのが面白いからだ。
「しゅばく」の蕎麦汁はあまりにおいしかったのでここではかけも食べてみたいな、と思ったほど。
しかも訊けばここの温蕎麦はつなぎのはいった粗挽きらしい。
え〜っそうなんですか〜〜!とさらに食べたくなったが
やはり人気なのか温そばは先に売り切れていた。


冷やしたぬきと温そばに後ろ髪を引かれつつ
暖簾を出ると美しき宇治の街、広い青空。


もう日が暮れるのが随分早いから
夕暮れ前の平等院に急がなくっちゃ〜




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2016年12月07日

京都・西向日「蕎麦工房 膳」


もう何年ぶりになるだろう。
久々に訪れた「蕎麦工房 膳」は
あたたかな冬の日差しに包まれていた。

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初めて来た頃は郊外の静かな小さな工房、といった雰囲気だったが
今やすっかり有名店。


それでも店の周りの緑は変わらず長閑だ。
畑仕事が趣味という店主。
ひだまりの石臼がのんびりそれを眺めている。

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店前にはこれも店主の趣味であるアイアン細工の作品が増えに増えている。

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どれも素敵だなあー
このセンス好きだなあ〜
(私アイアンもの大好きで部屋の椅子もアイアンなんです(≧∇≦))


看板ももちろんアイアンだ。

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有名店である上に金・土・日のみの営業なので混んでしまうことが多いが
今日は時間ギリギリにやってきたせいで奇跡的に空いている。

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相当久々にやってきたが白いポロシャツ姿がすがすがしい店主も
やさしい雰囲気の奥さんも全然変わらずうれしくなる。
BGMはジャズサックス。


以前いろいろな蕎麦メニューがあったが
現在は「もりそば」のみ!
その「もりそば」のみを求めて県内外から沢山の人がやってくると思うと
ますますすごいですよね〜(≧∇≦)♡
(どうしてお蕎麦が人気だと我が事のようにこんなに嬉しいんでしょうね〜
 オマエはお蕎麦ではない!といつも自分にツッコんでるんですが(^^;;))


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「蕎麦工房 膳」では「もりそば」を注文すると
「細挽き」と「粗挽き」のお蕎麦が半人前ずつ出されるようになっている。
今日は私がギリギリの時間に来たせいで「粗挽き」のみしかないことがわかっていたが
いいんです全〜然いいんです、大人ですから泣きません(>_<)


だってこ〜んなすごいお蕎麦なんですから!
泣く子も黙るこの超絶粗挽き肌。
しかも十割!

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目も眩む、極粗挽きの肌。
そこから吹き抜ける超フレッシュな青い香りに思わず目がかっ開く。
ひんやりと清冽な美しい香りに食べる前から全身の細胞がしびれる思い。
まだ食べていないのに「おいしい・・・!!」と
ヘナヘナしているカウンターの変なお客さん(* ̄∇ ̄*)
いよいよ口に含むと

あああああ

ああああああああ

この白く美しい味わい・・・・
すばらしすぎますのでもう私は溶けてしまいましたさようなら・・・

極粗挽きのザラつぶだけがつながっているような輪郭線は
くっきりはっきりやや固めなのだが、どこかしっとりとした優しさもある。
ザラザラザラ〜と口中を流れていくかぐわしき粒達の夢。
最後はかなり短く切れてしまっているのが多かったが
蕎麦の長さに関してあまり気にならない私は
それも大事にちびちびモグモグ楽しむ。


ここは汁も個性的な美味しさ。
私が好きな京都らしい蕎麦汁とは違う、
こっくり濃くて甘さもしっかりあって
なんだか懐かしいようなしみじみとした旨みと香りのある汁だ。



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蕎麦湯を飲んでいたら
店主が今日の蕎麦の「丸抜き」を見せてくれた。

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普通自家製粉をしているお蕎麦屋さんではこの写真のような「丸抜き」を仕入れ
それを自分のお店にある石臼で製粉することが多いわけだが
「蕎麦工房 膳」は黒い皮のついた「玄蕎麦」の状態で仕入れ、
「石抜き」「磨き」「脱皮」を店でしている。
(それでようやくこの丸抜きの状態になる)。
設備的にも時間的にも大変な作業であるため
この丸抜きの状態も私には店主の子供のように思えてくる。

普段から栃木県益子産・長野県塩尻産・福井県丸岡産をメインに打っているそうで
本日は長野県塩尻産であった。



京都の郊外で金土日のみ、しかも昼のみの営業なので
なかなか機会を作るのが難しいのだが
その不便さもこの店の魅力のひとつである気がする。

今日は細挽き売り切れちゃっていたので
次回は開店時間を目指してこなくっちゃー(≧∇≦)




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2016年12月06日

京都・五条「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」


気がつけば京都の中でずいぶん増えた「よしむら」。

もとは嵐山の絶景を誇る「嵐山よしむら」一軒だったが
その後「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」や「別庵よしむら清水庵」が出来、
去年は「北之蔵 よしむら北山楼」という立派な店舗も北山にオープンさせた。


それぞれに個性が鮮やかで
古くから絶景つきの手打ち蕎麦屋としての個性を放ってきた「嵐山よしむら」、
立地の便利さ+営業時間の長さで超便利な「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」、
清水坂のぎゅうぎゅう混雑で死にそうになっても
お蕎麦で復活できる「別庵よしむら清水庵」(実はここも眺めが素晴らしい)、
おしゃれなゆったり感と駐車場が強みの「北之蔵 よしむら北山楼」。

ポイントとしては「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」と「北之蔵 よしむら北山楼」は
お蕎麦が二八、十割、田舎と3種類楽しめますが
観光地ど真ん中の「嵐山よしむら」と「別庵よしむら清水庵」は
一応十割そばのみってところでしょうか。
(メニューにはないけど実は二八も頼めたりしますが(^^))

今回の「蕎麦の実 よしむら」は
地下鉄「五条」駅1番出口目の前という観光客にも嬉しすぎる立地の良さ!
京都の人は住所を聞いただけでだいたい場所を理解してしまう上に
あの蜘蛛の巣のように複雑なバスの使いこなし技がすごいが
旅人はそうはいかないので地下鉄駅からすぐというのはありがたすぎる。
しかも中心部と言っていい五条で、蕎麦以外のおつまみも相当充実していて
おまけに22時ラストオーダーという頼もしさ。
これなら人との集まりにも使い易いし
お蕎麦屋さんは早仕舞いのところが多いのでうれしいなあ〜。



烏丸五条交差点からすぐの五条通沿いに、
威風堂々大きな「蕎麦」の看板。

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(なんと今回はうれしい集まりにはしゃいでしまい外観を撮り忘れるという大失態!
 ウェブサイトから外観写真お借りしました〜m(_ _)m)



近づくとなんと外からも蕎麦打ちの様子が伺えワクワク・・

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店に入ると民芸風の渋い空間に迎えられる。

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正面では若い職人さん達がせっせと蕎麦を打ちまくっている。

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予約してあったので案内されたのは二階の個室。
吹き抜けになった空間の階段を上がっていく。

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通路は外のような砂利と飛び石という凝った演出だ。
これは外国人が見たら喜ぶだろうなあ〜

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案内してくれた店員さんの雰囲気は居酒屋っぽい感じもしたが
通された個室にはあちこちに花が飾られもてなしの心が感じられる。

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なによりメニューの豊富さが嬉しいこちら。

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(載せきれないので画像をつないだこの私のアホな努力のエネルギー源は
 いついかなる時も蕎麦への愛であることに注目されたい(≧∇≦))



これだけのメニューの充実っぷりは大勢での集まりでも心強いですよね〜
「蕎麦屋のコロッケ」「そば皮春巻き」から「鍋料理」まである。

その上こんなおすすめメニューも♡

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まずは楽しい今宵にかんぱーい!

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「おばんざい三品」
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いわゆる居酒屋だと野菜メニューが少ないことが多いだけに
こんなふうに野菜がいろいろ食べられるのは大変嬉しい。



「あなご一本天」
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思ったより小さめ細めだったが
やっぱり穴子天は大人気!



「牡蠣フライ」
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この牡蠣フライがまた穴子天同様小ぶりだったのだが大変に美味しかった。
クリーミー系ではなく旨みがぎゅっと詰まったような味の濃い牡蠣を
サクッと薄く軽く揚げてあって
うわ〜〜これもう一皿頼みませんか?(≧∇≦)



「だし巻卵」
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おお?
このだし巻は・・・

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なんだか見た目が綺麗過ぎるというか
質感がつるつる均一すぎてイマイチ美味しくなさそうな気がしてしまったのが
これまたとても美味しかった。
いわゆる京都の出汁巻きというイメージよりもちょっと濃いめの出汁で
あの〜・・ひじょーうにナマイキを申すようですが
私が作る出汁巻き卵に味が似てました・・・(^^;;)




「そば皮包」
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生春巻きとか北京ダックとか「マキマキもの」に弱い私。
それが蕎麦皮とあっては頼まずにおられません(≧∇≦)
「蕎麦の実よしむら」のは
「とり肉・蕎麦の芽・きゅうり・にんじん・トマト・細ネギを
そば皮で包んで辛口そば味噌を付けて」食べるというもの。

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蕎麦皮は期待よりは蕎麦感が薄かったが
モチモチ食べ応えがある感じ。
焦げたところが嬉しい♡

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みんなでマキマキするのは楽しいし
これで680円ですから素晴らしいアイディアメニューですよね〜




「二八」
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「二八」「田舎」「十割」と三種類ある場合の「二八」といえば
つるつるモッチリ系を想像するが、おお〜?

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なんと意外なこの荒挽きっぷり。
しかし食感はするするとすべらかで二八らしいしっかり弾むコシがある。
見た目に反して味や香りはごく淡く、飲んだ後に良さそうなすっきり蕎麦。



「田舎」
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こちらは思い切って黒い、やや太打ち。

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透明感のある肌に華やかに散りばめられた褐色のホシ。
こちらも香りはごく淡く
透明感のある見た目通り味わいもみずみずしく透明な感じ。
しかし食べ進みつつ見つめるうちにごく淡〜く
外皮入りの蕎麦らしい香ばしい香りが感じられてきた。
それがまたちょっと麦こがしのような私の好きな香ばしさであったため
微かな香りを一生懸命追いかけ・・・
でもこの香りはあとで蕎麦湯に濃厚に出ていて嬉しかったな〜♪



「十割」
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こちらは細切りで十割らしい密な質感。
味と香りはこちらもまたごく淡く・・


さすがに今回は、お蕎麦だけで言えば
「嵐山よしむら」や「別庵よしむら清水庵」のほうがおいしいかな〜・・
と思ってしまったがそれも言ってしまえば全く定かではない。
こういう大きな店になると蕎麦打ち職人もたーくさんいて、
特に随時蕎麦打ちスタッフを募集し続けている「よしむら」では
かなり若手の職人が多いようだ。
そうなってくると当然一定の蕎麦のレベルを保つのは難しいだろう。

しかし私はどこまでもアホな蕎麦ファンなので
「それはそれで面白い、毎回違って得した気分」(≧∇≦)
と楽しんでしまいそれもまあどうかと思うのだが、
でもそういうお蕎麦屋さんもあっていい、と思ってしまう。
もちろんそういうお蕎麦屋さんばかりでは困るが。
機械打ちではなく手打ち蕎麦であるだけでも嬉しい、
手打ち蕎麦という仕事に携わる人や
こんな3種類もの手打ち蕎麦を食べる機会に出会えた人が多くなっただけでも嬉しい、
と思ってしまうのだ。

以前東京の某大手おしゃれ系ダイニング手打ち蕎麦店で
ライブのリハーサル前にすばらしく美味しいせいろを食べた私は
終演後の深夜、共演者やスタッフを誘ってみんなでまた同じせいろを食べに行ったことがある。
まさかの一日二度同じ蕎麦!のはずであったが
まさかの別物そば!が出てきて本当に驚いた。
見た目も味もまったくの別物。
その店は昼前から24時過ぎまでやっているので
昼と夜では別の人が打つ事になりそういうことが起こるのだろう。

「すっごく美味しいから!」と連れていった共演者やスタッフの方々には申し訳なかったが
みんな私が拍子抜けするほど喜んで食べていたのが印象的だった。


なので次回「蕎麦の実 よしむら」に行ったときは
きっとまたぜんぜん違うお蕎麦が食べられますよ〜♪
こんな便利な場所で夜遅くまで3種類もの手打ち蕎麦が食べられるのは
やっぱり貴重な存在。

でもまた牡蠣フライのある季節に行きたいな(^o^)




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(濃厚蕎麦湯、香ばしくておいしかった〜♡)

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2016年07月01日

京都・四条烏丸「円屋」


いつもお蕎麦屋さんに行く時は私が行きたいお店に突進する形で
一人だったりいろんな方々を巻き込んだりして行くわけですが
今回は珍しいパターン。

京都のど真ん中、四条烏丸に住んでいる私の大好きな「家族」が
ご近所のこんなお店に連れて行ってくれました〜


炭焼と手打ち蕎麦の店「円屋(えんや)」。

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位置的にはは四条烏丸の交差点から本当にすぐなんです。
しかしものすごーくややこしい路地の奥の奥にあり、
しかもその途中にちょっと似た店名のお店がいくつもあり
何が何だが分からないうちに連れてきてもらっちゃいました(^^)

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「手打そば」は限定15食!
え〜〜〜そんな、残酷な! まだあるのかな、しんぱいすぎる(>_<)



店に入ると一階はカウンターのみ。
「いらっしゃいませぇーーえっ!!」と元気な声で迎えられ
予約してくれていた三階に通される。

階段が細くて急で長いのがさすが京都。
一階から三階まで一気につながっている。

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お料理を持って昇り降りする店員さんはさぞ大変だろう。


メニューは炭焼を中心に、
おでん、ポテサラ、チヂミ、オムレツまでなんでもある〜

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「限定15食」の「手打そば」まだあるって!
よかったー☆

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予約でいろんなコースもあり・・

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わ〜お酒も私ががすきなのが多くて嬉しい♪

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でもやっぱり一番気になるのは別紙の「本日のおすすめ」ですよね〜〜

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今日はいっぱい食べるイケメンが二人もいるし(兄弟にも見えちゃう親子♡)
いっぱい頼んじゃいましょう〜


まずは「おから」。
中学生とは思えない渋いチョイス。
(彼ってばとってもセンスが良いのです(^o^))

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甘めの味付けで大人気、売れる売れる♪


「ポテトサラダ」
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ここのポテサラはゴボウをはじめいろんな野菜が入っていて濃厚クリーミー、
こちらも大好評、大人気!


「牛すじ煮込み」
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これは「煮肉愛好会会長」である私のリクエスト(現在会員2名)。
ここの全体にすっきりとして赤コンが京都らしく
ネギが効いてて滅法おいしい。


「ホタルイカ(富山湾)」
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うっ 大好物のホタルイカ・・・
アニサキスアレルギー二年目の私はジッと我慢の子ですが・・
おいしそうだなあ〜〜
いつか絶対アレルギー克服して食べるぞぉぉぉ


そして巨大なUFOがテーブルに着陸しました。

ドッカーン!!

「炭焼盛り合わせ」
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すごい・・・
お魚を食べ過ぎてアニサキスアレルギーになったほど魚好きだった私は
(焼いた)お肉についてはかなり無知で、現在まだまだ学習中、興味津々。
タン、シロ、ツラミ、ハラミ、生麩、つくね。
シロ、ツラミ、タンがおいしかったー♡

それにしてもここは器が凄い。
どれも作家物のような大胆で重厚なコレクションなのだが
とにかく大きい!重い!立派!
これを料理を盛って毎日あのものすごい階段を昇り降りする店員さん・・・
ほとんど曲芸技だと思います・・



最後の「蕎麦前」は
円屋名物「焼きしゃぶ韓国風サラダ」。
名前はサラダ、なんですけどこれまたボリュームが・・

どどーん

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この器によくぞこんなにと関心するほどの大盛り、物凄い標高を誇っておりました。
甘辛に焼いた豚肉にマヨたっぷし。
(この「マヨたっぷし」というのは
中学生の頃大好きだった東海林さだお氏の本で見た懐かしいフレーズ(^^))
これが650円なのだからさらに凄い。



ひとつひとつのメニューが予想以上のボリュームだったため
みんなかなりお腹いっぱいになってきてしまっていたのだが
お蕎麦はもちろんいきます( •̀ .̫ •́ )✧

しっかり4人分注文してあったので「2人前ずつ2皿」くるとのこと。


わわわわわ
お蕎麦の量もすごい!

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写真じゃ伝わらないでしょうか〜


ほら・・・ね!

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大きなお皿に穏やかに広がる、優しく繊細なさざなみ。


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いかにも北海道の蕎麦らしい爽やかでやや強い野生と二八らしい甘い香りが混じり合い
ほわ〜と濃厚に漂っている。
細い平打ちゆえ食感はごくやさしく、飲んだ後でもお腹いっぱいでもいけてしまう。
味わいも濃厚で、しかもそれが食べ進むにつれどんどん濃くなっていって
最後にはい草にも似た濃厚な香り,野生を楽しませてくれた。


汁はなかなか個性的で京都には珍しく相当濃い。
甘めだし出汁も強い。
なのに、なんだかかんだかとってもおいしい。
私の大好きな「さっちゃん」は料理上手&美味しいもの好きで
しかもものすごーくセンスがいい方なんですが
そのさっちゃんも美味しいと太鼓判でした〜


京都は素敵な店、高級な店、観光向けの楽しい店はたくさんあるけれど
気軽にワイワイやれるお店が少ない・・と勝手に思っていたのだが
(私が観光客だからかもしれませんが)、
うーん 京都のど真ん中にこんなお店があったとは。
今日はさすが地元のファミリーにいいお店教えてもらっちゃった!


1階に降りるとカウンターの中にいた店員さんが
「ありがとうございましたぁ〜〜〜!!」
とビックリするくらいの大音声で元気に送ってくれる。
そのニッカーーー!!という笑顔のパワーはちょっと珍しいくらいのもので
ついこちらも楽しい気持ちになりゲラゲラ笑いながら店を出てきた。


楽しい気分を全身にまといながら、みんなで夜の京都をちょっとお散歩。
地元の人しか知らないような隠れ名所をいろいろ教えてもらう。


私はあまりにもしあわせで、この家族が大好きすぎて、

この気持をどうしたらいいんだろう・・?と思いながら

ただ相槌を打って歩いていた。





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2016年06月16日

京都・東福寺「そば茶寮 澤正」


「東福寺」駅を降りるとまだ陽は十分に残っていた。

夜の予約時間に合わせてやってきたのだが
明るいうちに京都の街を歩けて嬉しい。


駅から東福寺とは逆方向に住宅街を歩いてきて
もう店に近いなと思ったところで真正面に立派な門に出くわして驚いた。

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なんと、泉湧寺ではないですか!
(私はいつもこんな感じ・・
お蕎麦屋さんに行ったつもりが「アラこんなところに平等院が!」とか(* ̄∇ ̄*))



泉湧寺の門の直前で小道に入りさらに進むと「剣神社」も。

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ああ なんて楽しい。

こんな美しい旧跡が住宅街のなかにひっそりとある。
前を歩いていた中学生の女の子がふっとモダンな新築の家に帰っていったりして
夕暮れ時の京都の日常のなかにいる喜びに浸る。



しかし地図は突然道をそれ、こんな面白い急坂を下れと言い出した。

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え なんですかこの道は!
自動的に鬱蒼とした藤棚に吸い込まれていきます。
宮沢賢治の世界。

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藤棚をくぐると、なんだか私が生まれた家を思い出すような緑の中の小さな坂道。

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登りつめると


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( °o°)

( °o°)

( °o°)

えええええええ

まぢですかコレですか!!!

さすがは昭和5年築の元迎賓館・・・・

日本家屋に洋館がくっついた昭和モダンなデザインが何とも優雅で
ただごとでない風格と気品に満ちている。



物語ならここで白ひげの執事のおじいさんが無表情に出てきそうだが
玄関に入ると明るくハキハキとした若い男性がにこやかに迎えてくれホッとする。



通された部屋は


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( °o°)


すっっ

素敵すぎるんですけど!!!

私今日ふつ〜〜にのんびりお蕎麦屋さんにきたつもりだったんですけど!!



ええええ〜〜〜 こんな個室・・・
どうしましょう・・・うれしすぎる・・・・!!


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窓からは見えるは今日の最後の陽に輝く木々の葉。

小鳥の声、カラスの声、葉ずれの音しかしない静寂。


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・・・なに?

ここは天国ですか?

いきなり降りかかった嬉しすぎる展開にヘナヘナ・・・



テーブルには本日のメニューが。

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いや〜〜〜ん
もうもうもうほんとに嬉しすぎてダメでゴンス!!(壊れた)

美味しそうすぎる上にこのメニューの体裁が素敵すぎて
早くもすんばらしいセンスを感じてわくわくが絶頂を越えて落ち着くので精一杯!!
人間のフリ大人のフリに努めるべし!!
鳴いちゃダメ!遠吠えは心の中で!

おお〜〜〜ん

おおお〜〜〜〜ん・・・



お酒のメニュー。

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結構頑張って歩いてきて暑いのでこちらに。

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わたくし、こんなに優雅なアサヒスーパードライ(瓶)は生まれて初めて見ました。
それもそのはず。
この江戸切子のグラスはなんとここで名前を言うのも憚られる
超・名工による最高級品!!
ひえぇぇぇ〜 そんなすごいもので飲んじゃっていいんですか〜?
美しさもさることながら持った手触りがなんともくっきりと、しかしもったりなめらか色っぽく、
うう〜〜〜ん ただただ すごすぎる・・・


「八寸」
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きゃ〜〜〜
嬉しすぎる!叫ばない!飛びあがらない!私は大人!
遠吠えは心の中で・・・おお〜〜〜ん・・・


人参の冷たい和スープ
オクラのモロッコインゲンと揚新じゃがのお浸し
大葉とプチトマトの白和え
パプリカとはるさめの甘酢
蕎麦パンのカナッペ
芋餅のはちみつ漬木の実乗せ
蕎麦衣の寄せ揚げ


人参スープは私のお気に入りの横浜のイタリアンでも大好きなメニューなのだが
ここのは鰹出汁が美しく感じられる和仕立て。
えー!これはすごい。
すっきりさっぱり甘くなく、あまりの美味しさにビックリ。


寄せ揚げには三度豆、キャベツ、赤タマネギ、隠し味にスルメが使われているらしいのだが
この異様な美味しさはやっぱり蕎麦粉のなせる麻薬効果でしょうか。
香ばしさが素晴らしい〜〜

ちょっと甘めの白和えはねっとり濃厚。
大葉というのがニクイ美味しさ。

蕎麦パンのカナッペは反則過ぎます!!
たまごとベーコン、バターで朝ごはんに毎朝いっぱい食べてダメ人間になりたいほど美味しい。


う〜〜〜ん!
ここまでで十分にわかってしまいました・・・
ここの店主は美的センスも味のセンスも素晴らしい!!
これからがますます楽しみ・・・♡



温鉢
「竹田の太白おあげ、トマト、蒟蒻のクリームチーズ蕎麦餡仕立て」
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あっつあつの炊合せに
エンドウ豆とクリームチーズを和えたソーズが掛かっている。
ボリューム感とみずみずしいヘルシーさのバランスが絶妙。
何よりアイディアの奇抜さを感じさせない自然で素朴な美味しさがすごい。
本当に面白いお店!!



小鉢
「更科変わりそば 彩り野菜のピクルス」
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いろんな変わり蕎麦を見てきたが
こんな素敵なグラスに入った変わり蕎麦は初めてだ。



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新たまねぎ、パプリカ、白きゅうり。
ここの野菜は山科・神田農園の無農薬野菜というだけあって本当に美味しい。
蕎麦は更科粉と片栗粉が混ぜてあるということで蕎麦の風味はほぼないが
むっちりとした食感で何よりゴマダレが反則すぎる。
こんなのおいしいに決まってる〜〜ずるい〜〜(≧∇≦)
この先まだまだお料理が出てくるのはわかっているがもっと食べたい、
煩悩をかき乱される美味しさ。







伏見・藤岡酒造「蒼空 純米 美山錦 火入れ 」
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祖母が伏見出身のため嬉しくなって頼んだのだが
この江戸切子がまた凄すぎてのけぞる。
え〜〜〜 いいのかなあ〜〜
こんなので飲んだら余計美味しく感じて酔っ払っちゃうじゃないですか〜〜
(実際この蒼空は甘めだけれど余韻はスッキリ澄んで消えるので私でも飲みやすくて
小鳥にしては結構飲んでしまいました・・・うはははは)




途中で出された麻薬・・・じゃなくてシーズニングとしての蕎麦茶。
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いや〜・・ダメですってばこんなの出しちゃ・・・(≧∇≦)
何を隠そう私は自宅で禁止にしたほど蕎麦茶が大好き。
こんなのかけたらなんでも香ばしくて夢のように美味しくなってしまいます。




焼き物
「豚肉の焼きしゃぶマリネ そばのガレットのサラダ仕立て」
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レタス、きゅうり、赤玉ねぎを使いビネガードレッシングでサラダ仕立てにしてある。
豚肉さんの姿は見えないが下にちゃんと居ました。
焼きしゃぶというだけあってユニークなガッチリした質感で
クリームチーズを蕎麦衣で揚げたものが良いアクセントになっている。


日が暮れてきた。

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小鳥やカラス達はもう巣に帰ったのか
今はもう竹林の葉ずれの音しかしない。
私は竹林に囲まれた家で葉ずれの音を聞いて育ったので
なんだかとても切なくてありがたい気持ちになる。




「手打ち二八そば」
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江戸切子や清水焼など器のコレクションがすばらしい「澤正」だけに
蕎麦もただごとでない器に盛られてきた。
スリランカの塩も添えられている。



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二八らしい香りをほわ〜とまとったなめらかな姿。
口に含むとつるんつるんの舌触りで、ムニュンムニュンとコシがすごい。
香りも味わいも二八らしいがとても上品な印象であるところがいい。
北海道黒松内町の蕎麦粉。


驚いたのはその蕎麦汁である。
そのままで少し舐めるとちょっと個性的なシャープさを感じたのだが
蕎麦湯で割ってみてビックリ。
「蕎麦汁は蕎麦湯で割った時に真価がわかる」と言われるが
ここの汁ほど突然美しく出汁の香りが際立ったのは記憶にない。
スパーン!と縦に突き抜けるような美しい昆布の香り。

驚いて思わず尋ねるとやはり。
店主が惚れ込んで仕入れているという、白口浜の献上昆布であった。
本物って語らずともバレてしまうのねえ〜としみじみ驚かされました(>_<)♡



ここで、メニューに無い一品。

そばがき「焼いていないもの」
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ガラスのレンゲ?に乗った一口サイズが可愛らしくて楽しい。


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みっしりミッチリ水分の少ない素朴な感じが
椀がきのような印象のそばがき。
力強い風味が一口の中にほわっと封じ込められている。


「そばがき(焼いてあるもの)」
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そばがきを一口サイズで「焼いてないもの」「焼いてあるもの」
と二種も出すアイディア、センスに脱帽!!
小さけれどとっても手間がかかるのにそれでも形にするところが
職人というよりアーティストな感じで楽しすぎる。

焼いた方はお餅のようにもっちりむっちりして
香ばしさが素晴らしすぎて思わず「炭火焼ですか?」と訊いてしまったほど。
ガス火でもこの香ばしさって,蕎麦という穀物の凄さを思い知らされる。
砂糖醤油も添えられてくるので甘党の方はぜひそちらで♡



ご飯
「南高梅干の炊込そばご飯 赤出汁六甲味噌仕立て」
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もう相当お腹いっぱいだったのでご飯食べきれないかも・・と思っていたが
(蕎麦ならいくらでもドンと来いなのにご飯となるといきなり尻込み(* ̄∇ ̄*))
可愛らしい上品な盛りでよかった〜


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うわ
この御飯も美味しい〜〜
モッチリホワッとした炊き加減、南高梅の梅干とあられの風味。
でもやっぱり私には蕎麦が隠し入ってるからこんなに美味しいんだと思う・・・(^^)




菓子
「そばのこおり餅 そば短冊を添えて」
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うわわわわ

さすがのこの姿!!

フランスの一流パティスリーのデセールと並べても引けを取らない
アートのような和のデセールの眺め。


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寒天で漉し餡をくるんだ「こおり餅」。
とぅるんつるんと極上の食感と美しい姿。
さすが!!


・・・実は、意図的にここまで書かずにおりましたがこの「澤正」、
もともとは明治時代創業のお菓子屋さん、それも「そばボーロ」屋さんだったのです。

その三代目である現店主が始めた蕎麦会席の店がこの「そば茶寮 澤正」。
料理はどこでも修行していない、と言う店主だが
相当な知識とセンスを感じさせる独創的な料理は本当に心から美味しかった。
この建物、空間、器、料理、すべてに通じるセンスのすばらしさに酔わされたひととき。


しかもこんな優雅な店ながら
店主の人柄が明るく気取らずたいへん感じがいいところが素晴らしすぎる。
アハハハと明るい笑顔と機敏な雰囲気はこの迎賓館の厳かな空間よりも
太陽の下のテニスコートか何かの方が似合いそうな感じ。
最初に出てきたにこやかな若い男性はなんと四代目で
会話が楽しくてゲラゲラ笑って、肩肘張らずに優雅な「澤正」を満喫できた。



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外に出ると、音のない闇。


庭木も灯篭も庭石も往時のままだけに
ズンと胸を押されるような迫力だ。

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最後に、無粋ながら書きたいので書いてしまいますが・・・
元迎賓館で、こーーーーんな贅沢でおいしい夜を満喫したのに、
あのコース、ろ、ろくせんえんだったんですよ・・・!!
しかも京都で!
いいんですか!?


これは・・・みなさん行かないテはないですよ〜〜

京都にいらした際はぜひぜひ♡







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2016年03月25日

京都・京都市役所前「紫雲仙」


住んでいる人はバスを使いこなして実に便利そうに暮らしているのだが
慣れない者にはなかなか難しいのが京都での移動。
あのバス路線図は何度見ても目がぐるぐるチカチカするほど複雑だし
知らない者にはまずバス停の場所がどこだかわからない。

なのでこの店のように「地下鉄の駅からすぐ」なんて立地は
ひじょーうにありがたいのであります。


駅近でもこの風情、が京都の凄いところ。

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うーん かっこいいお店だなあー
黒板塀が私の大好きな松本城風♡


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鮮やかな暖簾もバッチリ決まって、実に気持ちがいい外観だ。



店内は京都らしく奥に長い。
ピカピカに新しいスタイリッシュな空間に
BGMのジャズ・サックスがやわらかく響いている。

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大きなテーブルの真ん中にガラスの台がついているのがユニーク。
隣にビジネスランチのグループが来ていたがこの一段高くなったガラス台のおかげで
中華の丸テーブルのような?ちょっと特別な感じが演出されていたように見えた。
向い合っての相席の時は仕切りの役割も果たすだろう。



入ってすぐのコーナーもとてもいい。

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空間を贅沢に使って斜めに置かれたテーブルが大正解。
一人客には素晴らしく居心地が良さそうだ。



実際今来たお兄さんは早速あの席に座って、
事もあろうにひとりで贅沢な三段重のコース?を食べている!

えーっアレすごいなあ、おいしそうだなあ、どんなコースなんだろう・・

と見たらなんと・・

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どうやら きゅうひゃく円らしい!!
すごい・・・見たい・・・
なんだかものすごく美味しそうなんだけど・・



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杉箱ってのがウマイ、ニクイ!
日本の器は本当に世界一すごいと思う。
こんな美しい木の箱に食事を入れてくるなんて。
「天玉重とおろしそば」っていうのもいきなりで面白いし
このお店はいろいろ工夫がいっぱいだなぁ〜



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ううう・・・おいしそうなものだらけ
しかしアニサキスアレルギー発症1年目の私は涙を飲んでいろいろガマン・・



というわけで。


「そばがき」
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これまた大胆不適な、鮮やかな鬱金色の器でやってまいりました。
黄色い水連の葉の真ん中で、じーーっと眠っているようなそばがきさん♡


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ほわーっっ この食感は面白い。
ふわんっふわんっのとろんとろんで極上の軽さ!
口に入ってきたときのとろふわーんとしたエアリーさはもはや「色気」すら感じるほど。
そのままつつまれて眠りたくなるようなたまらない食感。
香りは淡めで、甘みのない墨のようなストイックなイメージ。
味わいも淡く澄んでいるのだがとにかく食感の素晴らしさであっという間に食べてしまった。



「百井玉子のだし巻き(小)」
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東京の玉子焼きと違って甘くない京都のだし巻きがだーい好きなので
つい頼んでしまうメニュー(≧∇≦)
豊かな眺めだなあ〜〜


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あつあつふっくら、出汁の味わいがジュワー!
甘さはなく塩分も極限まで抑えられていて
憎いほど上手い。素晴らしい。おいしー!!



「黒毛和牛の炙り焼き イチボ50g」
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お魚を愛しすぎてアニサキスアレルギーになってしまった私は
最近は以前と比べると驚くほどお肉を食べています。
これはイチボにしては脂がすごくのっている。
イチボでもいろいろあるんだなあ〜
美味しいものを少量って贅沢♡



「十割ざる」
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わっ これまたスタイリッシュな演出!
ざるにこの四角皿を合わせるの、素敵〜

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みずみずしく投げ出されたように笊の上にひろがる端正な細切り。
赤いホシに見入るうち、むわ〜とたくましく強い香りが漂ってきた。
見た目よりみっちり密な肌は非常になめらかで
表面にかすかにぬめりを感じるような、とろりとした舌触り。
最初むわーと感じた力強い香りはだんだん変化して野生的なシャープさのある香りに変わり
香りも味わいも最初から最後まで濃厚!
本日は福井の蕎麦。
へえ〜こういう個性の福井のお蕎麦もあるんだなあ〜



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汁は出汁がバシーンと効いて甘さはすっきり、美味しいつゆ。
私にとって蕎麦湯はお酒で蕎麦汁はおつまみ。
蕎麦湯をそのままでゴクリ、蕎麦汁をチロリ、を至福の幸せとしている私は
関西の蕎麦汁も大好き!



さてこの後は特別公開中のあの庭と、あの絵に会いに・・・

京都は本当に楽しくて、忙しい!


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2015年12月17日

京都・祇園「蕎麦流々 千角」


去年の秋、母と二人で「京都の雑貨屋さんめぐり」なんてカワイイことをしている最中
前を通ってしまったのがこの店。

あっこんなところに手打ち蕎麦屋さんがある!
ん〜〜〜〜どんなお店なのかな〜〜???

と後ろ髪どころか首が180度回転しそうになりながら通り過ぎたので
あれから気になり続けて1年。
ついに今回やってきました〜

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外観からは中の様子は伺えないが、なんてったってここは祇園。
一日限定二組のコースもあるし、格の高いお店なのかな・・・
とちょっとドキドキしつつお店の前のメニューを見ると、
おや・・?

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なんか普通〜に親しみやすそうじゃないですか〜(^o^)


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あのかき揚げおいしそー!

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「手打ち蕎麦・地酒」
あらっ なんだか俄然楽しくなってきちゃった!


店に入ると「いらっしゃいませーーー!!」
奥さんらしい人のよく通る高い声。
そして店内は近所の人や観光客で賑やかにワイワイわさわさ満員御礼!
店舗自体はモノトーンで落ち着いた感じなのだが人気余って庶民的と言ってもいい賑やかな雰囲気。
店の前に來るまで高級店かと構えてきた私は拍子抜けしてしまった。


こんな張り紙も発見。

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南富良野ですか〜♪
その手前にはなにやら美味しそうな地酒がいっぱい。



満員なので入れないのかと思ったら奥にどうぞ〜と案内してもらえた。
すると奥にはいきなり雰囲気がガラッと違う静かな個室風のお部屋が。
(+上杉謙信似の製粉機が)

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わー!
朝からガンガン歩きまわって疲れてるのでこの静かな空間はうれしい〜
これはラッキー(≧∇≦)



メニューに書いてあるお蕎麦は
「せいろ」と、その他いろいろ楽しそうな種物がいっぱい。
しかしこの時、神が私に何かをささやいたのか私は店員さんに
「あのーお蕎麦は、お蕎麦としては一種類なんですよね?」
と確認したのだ。すると
「+200円で新蕎麦十割がありまーす!」
というではありませんかーっ
訊いてヨカッタ〜〜〜(* ̄∇ ̄*)
メニューにある「せいろ」は二八らしい。

じゃあ「二八」と「十割」で、と思ったが・・・

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ん〜〜
外の看板でも惹かれたけど桜海老のかき揚げいいなあー
いっちゃうか!

「お待たせいたしました。 限定鴨せいろ」
っていうのも表現がうまいというか気になるというか要は食べたい。

どうせお蕎麦はお蕎麦だけで食べちゃうににしても
それらはおつまみな感じで、食べたいものをいっちゃいましょー!(^o^)


というわけで
「桜海老のかきあげ天せいろ 小鉢つき」
の小鉢さんが最初にやってきました。


「自家製蕎麦胡麻豆腐」
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これ、ミニチュアみたいに小さくて可愛かった〜〜〜
(箸袋の幅と比べるとお分かりいただけるかと(^^))
ねっとり濃い感じでなく質感も味もさっぱり系の蕎麦胡麻豆腐。



「そば屋の自家製豆腐、うに添え」
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ちょっとーー 反則反則〜〜
こんなのオイシイに決まってるじゃないですかズルイ!
お豆腐にはなんにも乗ってないのが理想だけどウニさんならもっちろん許します。
むしろいつでもウェルカム!!(≧∇≦)
パフェのような足つきのガラスの器にお豆腐、塩ウニ、しそ、葱・・・
私の好きなものしか乗ってない(≧∇≦)
カフェに行ってパフェじゃなくてこれだったら毎回食べたい〜〜!



「桜海老のかき揚げ」
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このビジュアルには弱い。
この手のかき揚げを見るとどうしても利休庵タワーを思い出さずにはいられないが
実に楽しい、嬉しい!
パリッパリッの食感と桜海老の豊かな香り。
かき揚げって汁につけてお蕎麦と一緒に食べると
悶絶級に美味しいのはわかっているのだが
どうしてもお塩だけで食べちゃうんですよね〜




「新蕎麦十割」
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新蕎麦十割はお塩でもどうぞ〜と塩が添えられてきた。

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色とりどりのホシを浮かべ、ピカッと輝く粗挽き肌。
この蕎麦は食感、質感が独特で
これだけの粗挽き、これだけざらざらの素朴肌ながら驚くほど繊細、端正な舌触りなのだ。
いわゆるコシとか弾力と言ったものはあまりないのだが
あらびきのやさしいポコポコしたフシの感じ、
はらはらとやさしい舌触りが非常〜に魅力的。
香りも味わいもごく淡いのだが
その食感を追いかけて夢中になってしまう魅力がある。




「鴨せいろ(二八)」
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二八は十割よりさらに香りも味も淡く澄んだ感じ。
こちらはしっかりとした食感、よく考えると固めなのだが
それを感じさせない繊細さ端正さでこれは種物にとてもよさそう。
こんなに端正な印象ながら挽き方で大小がつけてあるのか
独特の節感やざらつきを感じるのが楽しい。



「鴨せいろ」の鴨汁。
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ガッツリ、油もしっかりめ、ボリューミーな汁。
鴨肉が柔らかく、しかもムッチリしておいしい。




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ここは終始静かだったが
メインの客席は相変わらず大盛況らしくどんどん注文が入って
お店の女性の甲斐甲斐しい高い声が絶え間なく聞こえてくる。
BGMはジャズピアノ。



さあー午後も行きたいところがいっぱい!


これ↓も楽しそうで食べている間じゅうついチラチラきになっちゃったけど
それは今度夜来たときに〜♪


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2015年12月15日

京都・京都駅「京都和久傳」大叔母とにしん蕎麦


私のルーツの4分の1は京都だ。

私の親戚には面白い人が沢山いて、
特に「女傑」と呼ぶべき大叔母達が何人もいた。
それぞれの大叔母同士には血縁はないのに「なぜこんなにも!?」
と思うくらい素敵であっぱれで、どこか笑っちゃう大叔母達。

日本で最初に海外公演を果たしたプリマドンナだった大叔母。
(なのに普通の会話が五代目志ん生級に可笑しい。相槌一つがたまらなく可笑しい)
初期の宝塚女優だった大叔母。
(バレエと日舞の名手で晩年は私の親友だった)

皆残念ながら亡くなってしまったが
今回は今も元気で京都に住んでいる「伝説のスーパー美人」の大叔母と
京都駅でランチすることに。

大叔母に会うのは久しぶりだったが遠くから見ただけで私は仰け反った。
その類稀なる美意識。
セーターも、パンツも靴もバッグもこれ以上ないほどシンプルな美しさで、
見れば見れるほど選びぬかれたものであることわかる。
マーガレット・ハウエルが見たら驚くのではないかと思う程
文句のつけようがないコーディーネート。
歳はとっても美貌は変わらず。(きゅ、90歳・・・アンビリーバボー)
肌は抜けるようにそれこそ雪のように白く、
お化粧で白いのではなく首筋まで抜けるように真っ白で、
美しい形の小さな口元には鮮やかな真っ赤な口紅つけているという・・・

ええええ??大叔母、何歳だったっけ??と何度も見入ってしまったほど
もうもうもう、ひたすら口あんぐりの美しさ!!

あまりの全身の美しさに私はどうしてもいろいろ聞きたくなってしまったのだが
なんとその美しいアイボリーの編み込みセーターは大叔母の手編みという。
しかも、
「東寺のがらくた市で糸問屋の放出品の何キロもある糸束を買って持ち帰って
細い糸と太い糸を合わせて自分で編んだの。同じデザインで何枚も編んだわ」
とサラリと言う。
そこに合わせたこれまた素敵なネックレスは
ドリス・ヴァン・ノッテンがアフリカで買い付けたビーズで作りました、
と言われたら信じるようなニクイほどお洒落な木のネックレスだったのだが(しかもニ本重ね付け)
「東京に行った時乗り換えの駅の構内で300円のを2本買ったの」
と言う!!!!!( ̄□ ̄;)!!

しかも大叔母は料理の名手でいまだに京都某店に某食べ物を卸してるって・・・・・
もうもうもうひたすらアッパレ、ただただ降参するしかない。


そんな大叔母なだけにどこでランチしていいか本当に迷ってしまったが
脚が不自由なため駅から近いところがいいというご希望。


というわけで今日は「和久傳」のお手軽バージョン、
「京都和久傳(ジェイアール京都 伊勢丹11F)」へ。

私は何を隠そう伊勢丹デパ地下で売っている
「和久傳」の「鯛ちらし」弁当がだぁ〜〜〜〜い好きでして、
その「鯛ちらし」も入っているランチコースを選択♡ 




「京都和久傳」はデパートのレストラン街にあるだけあって
さすがに雰囲気はかなりカジュアル。
出てくるお料理もかなりカジュアル〜だったのだが
とにかく最後の鯛ちらしが楽しみで楽しみで・・・♪


ところが、実際は〆の炭水化物は3つから選べるようになっていて、
そのひとつには「にしん蕎麦」もあるではないですか・・・・!!

そうか〜「和久傳」は紫野の2階で「五(和久傳の手打ち蕎麦屋さん)」
も始めたし、ここにも手打ち蕎麦があるわけなのね〜〜
うううう迷う・・・大大大すきな「鯛ちらし」を諦めて、
普段は食べない温蕎麦に、いくか?いかぬか!?


いきます!鯛ちらしはまたデパ地下で買えるし!(^o^)


というわけで和久傳的「にしん蕎麦」。

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おーっ意外にも太打ちの平打ちである。
そしてよく考えると私「にしん蕎麦」というものを生まれて初めて食べます(* ̄∇ ̄*)
どんな食べ物なんでしょう アハハハ〜〜〜〜



お・・?

おおお〜〜〜〜

おいしいじゃないですか〜〜

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まずとにもかくにも蕎麦の香りを嗅ぎたい欲求がDNAに書き込まれた虫のような私は
この絶対的に周囲を支配する出汁の香り高さにしんの香り高さをすべてかき分け
蕎麦を味わうことだけにどうしても集中してしまうのであるが・・・

これが大変美味しかった。
蕎麦粉の良さが伝わる正統のかぐわしさ、
程よいコシの中から生まれるバランスの良い、滋味深い味わい。
わ〜 予定していなかっただけにうれしいな〜〜
おそば おそば おそば(^o^)

そして出汁もさすがに素晴らしい。
とにかく和食の甘い味付けが苦手な私はこういった煮魚っぽいもの?は
ちょっとドキドキなのだがこれは甘くないし
にしんもすっきりした旨みがあって肉ホロリ、とても美味しかった。



それでも未練がましく「鯛ちらし」の写真も撮らせてもらった私(^^)

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あらまー!ご飯が信じられないくらい薄いではないですか!!
確かにコースでこの前にたくさんお料理が出てきたので
ご飯が少ないのは当然の配慮なのだが・・
これではせっかくの美味しいバランスが〜・・

一口もらいましたが何故かデパ地下弁当のほうがずっとおいしく感じてしまった・・
(実際この翌日の夜また買って新幹線で食べましたがやっぱりめちゃくちゃ美味しかった(≧∇≦)♡)




久しぶりに会えた大叔母とのランチタイム。
とても刺激的で楽しい時間ではあったが
今はもう亡くなってしまった親戚たちの話をたくさん聞いて
諸行無常の感、寂しさにも引きづられた。
あれほど輝いていた人達、輝いていた時代がまるごとみんな、消えてしまったなんて。


しかし食事が終わり店を出ると
いつ直したのか大叔母の真っ赤な口紅が綺麗に塗り直されていた。

それを見たらもうとにかくただただ
「参った!」!!(≧∇≦)


90歳の大叔母に元気をもらったひとときだった。




posted by aya at 15:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月12日

京都・嵐山「嵐山よしむら」


近年観光客の急増が日本中で話題の京都。
清水(きよみず)さんなんて行った日にはそれこそお山全体が渋谷駅前くらい人・人・人の大混雑で
30cm前に迫った人の背中を見に行ったのだかなんだかわからなくなるほどだ。

ここ嵐山も名勝地だけにやはり大変な混雑なのだが、
「嵐山よしむら」はなんと言っても午前中10:30からの開店だ。
10:30からお蕎麦食べる人も少ないだろうから
まあ開店時間に行っておけば大丈夫でしょう!

・・と思ったのは全然甘かったようで・・・
あの〜〜・・・あの人の多さは一体ナンデスカ?

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(真ん中の二階建ての建物が「嵐山よしむら」)

鴨川沿いの、私の記憶では静かなあの通りになんであんなに人がいるのでしょう??
何かイベントとか?結婚式とか?事件とか?


近づいてみると

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別になんということもなくなくただただ観光客で溢れているだけであった!


それにしても「嵐山よしむら」、まだ開店前だというのに
なんでこんなに人だかりが・・?
これじゃあまるで名所旧跡か何かみたいではないですか〜

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入ってみてびっくり。
えええええ〜〜〜10:30の開店前から行列???うそでしょ?


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ちなみに左奥は「嵐山よしむら」経営の「豆腐料理松が枝」となっていて
そこにも行列ができている。


「嵐山よしむら」の入り口は手前のこちら。

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私が知っている「嵐山よしむら」はもっとゆったり静かなお蕎麦屋さんであったのだが・・・
まるで別の場所のように思えるほど雰囲気まで違う気がする。


人気の秘密はやはりこの店のロケーション!
嵐山の絶景を眺めながら美味しいお蕎麦を食べられるのはやはりたまらない魅力だ。

2階のカウンターが特等席となっているのだが・・・

さあ皆さんいいですか?
一緒に驚いてくださいね〜この絶景に!


じゃ〜〜〜〜ん

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わーーーー!!



ぜっ

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けい

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だぁーーーーー!!

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やはり何度来てもここの眺めは圧倒的に凄い。
こんなところで美味しい手打ち蕎麦って・・・極楽浄土??(≧∇≦)


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メニューは清水さんや五条にある「よしむら」の他の店舗とだいたい、だいたい似た感じ。

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「そばがき」
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たいへん たいへん 
あらかじめ醤油タレみたいなのに浸かっちゃっています。
そのままで食べたい私としてはなかなか衝撃・・・(>_<)

しかし自然の光の中、一筋の湯気を立ち上らせるその姿は
神々しさすら感じる美しさだ。

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草のようなさわやかな香りがふわーっ
ふんだんに空気を含みもっちりふんわり、ややざらつきのある食感。
ああ〜〜おいしいなあ〜〜
と一生懸命タレのついていないところをまずは食べて
あとから甘辛醤油タレ?の付いた部分をいただきました(^^)



「季節の天ぷら盛り合わせ」
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これだけの絶景だけに仕方ないのかもしれないが
お蕎麦が一枚1080円という観光地価格の「嵐山よしむら」。
でもこの「季節の天ぷら盛り合わせ 1240円」はそれに比べてかーなーりお得!

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臭みもなく脂のりまくりの大きな大きな穴子。
海老も甘くていい海老で、かぼちゃ、銀杏、まいたけなど秋の野菜が美味しい、嬉しい。
バリッバリッの衣がボリュームありすぎな感じもしたが
朝から嵐山歩きまわってお腹すいていたのでバリバリいきました!



「石臼挽き十割そば」
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嵐山の光の中に投げ出された、蕎麦という美しい穀物。

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おおお〜
これはまさしく先程の「そばがき」と同じ、さわやかな草のような香り。
しかしそれがすぐに消えて、ちょっと変ったまろやかさのある
穀物のふっくらした香りと淡い味わいに変化していった。
見た目はややざらついていそうな素朴な感じだが
舌触りはなめらかで輪郭線はっきり、でも硬さはなく柔らかなコシがある。
全体におとなしく淡く上品な印象の十割蕎麦。
本日は北海道の蕎麦だそう。


メニューからは全く読み取れないのだが「嵐山よしむら」には二八のお蕎麦もあるらしい。
五条の「蕎麦の実よしむら」には二八も田舎もあるのであってもまあ不思議ではないのだが
ここのメニューはどうみても
「石臼挽き十割そば」1080円
「追加蕎麦(そば粉100%の手打ちです)」760円しかない。
なのでわたしもてっきりここは十割だけに絞っているのだと思っていただけに
左隣のセット物?を頼んだお客さんに「二八のお蕎麦です〜」と運ばれてきた時は
思わず耳も目も左にずい〜んと吸い寄せられてしまった。


というわけで、

「二八蕎麦」
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あれ?
見た目は「石臼挽き十割そば」にそっくり。
見分けがつかないほどだがこちらのほうがやや赤みがあって
しっとりずっしりしてるかな?

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見た目は似ていてもこちらには草っぽい香りがなく
水のような香りが静かにただよっている。
こちらのほうがさらにつるつる、輪郭はっきり、ややかため。
噛みしめると香ばしさと甘さが生まれそれが濃厚になっていくのが嬉しい。
意外や意外、十割よりこちらのほうが好きかも?


ちなみに人気の「鴨汁そば」はこんな感じ。
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鴨肉がやわらかな弾力があって味わいも濃くてとても美味しい。
少し甘めの出汁もとても美味しい。
汁は冷たいお蕎麦のつけ汁では横に広がる強い甘みを感じたが
温そばだと甘さはほんのりとして出汁の良さが際立っている。




この窓辺に居ると
蕎麦湯の湯気を見ているだけで時が経ってしまいそうになる。


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時々店内を見回すと一瞬空くこともあるにはあるのだが
またすぐにいっぱいになる嵐山の大人気店。

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ウェブサイトを見たら蕎麦職人さんの多さにビックリしました( °o°)
http://www.arashiyama-yoshimura.com/soba/sobanomi/kodawari.html





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2015年12月10日

京都・大原「野むら山荘」


京都中心部から地下鉄に乗り最北の終着駅「国際会館」駅で下車。
(なつかしい〜)

そこからバスに乗り、揺られ揺られて降りる停留所は
その名も「野村別れ」。

「♪のむぅらぁああ〜〜っわかれぇのううう〜〜♪」

とデタラメな歌が歌いたくなるほど、
大原女の昔話にでも出てきそうな地名ではないか。


その「野村別れ」から徒歩数分の「野むら山荘」・・・


あっ 看板が見えてきました〜

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元は旅館であったが今は宿泊業はしておらず
料理を楽しむ贅沢な広大な館として隠れた人気を誇る「野むら山荘」。
お料理のメインは地鶏や軍鶏。

その「野むら山荘」が、ここ数年手打ち蕎麦を出しているというので
今日はやってきたわけなのですが

えーと建物はどこに・・・


あ、あの石に「野むら山荘」と彫ってあるのであの階段を登って行けばいいんですね。

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それにしても広いなあー



んん???
素敵な庭園に着いてしまいました。

建物まだ見えません〜  

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やっと建物が見えてきました。
どれだけ広いんでしょう。

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玄関。

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わわわわ 素敵な情緒〜〜〜



玄関に入ると、元旅館らしいこんな空間が。

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ウワサの美しい女将さんが迎えてくれて
お部屋に案内されるのをここでしばし待つ。
私はこの大きな木の椅子が大変気に入り(会ったことの無い祖父が買い、遺したものを思い出す)
それに座って大原の静寂を聞いた。



まもなくまた女将さんがやってきて奥に案内される。

と言っても非常に広いのでどこをどう行ったのか覚えていないのだが・・

たどり着いた先は、茶室であった。


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えっ!

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丁寧な作法でお菓子まで出た!

ちょっとちょっと、
もっと気軽なランチかと思っていた私はびっくりしたが
(お値段からしたら信じられない)
だんだんこの「野むら山荘」の大きな、豊かな時間が楽しくてたまらなくなってきた。

特に10年以上習っていた茶道を数年前にやめた私には
久々の茶室でのお茶がたまらなくうれしかった。
黄身餡のお菓子もお茶も美味しかった。



お茶が済んだらいよいよ昼食場所へ。

今度は仲居さんに案内され、また広大な館内をぐるぐるとどう歩いたのか・・

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(案内されながら廊下の窓からお庭を激写。本当に広い。)


たどり着いた先は

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ゆっくり泊まりたくなっちゃうほど気持ちのいい、
まるきり旅館の一室!
(元旅館なのだから当たり前だが)

うれしいなあ〜
こんなところでゆっくりお昼ごはん&お蕎麦が食べられるなんて。


こんなに広くては手入れもさぞ大変だろうにお庭もきちんとととのえられている。

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手書きの、本日のお品書き。

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本日は「軍鶏鍋と手打ち蕎麦のコース」。
・・と思ってやって来たのだがなんとすっぽんも出るではないか。
その他いろいろ美味しそうなものもいっぱい。

ううううう ますますすごい 「野むら山荘」・・・


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九条葱の紅白酢味噌和へ
海苔玉
手羽田楽
柳葉魚燻製
へしこ大根

私はにっくきアニサキスアレルギーのため
一番食べたいへしこと柳葉魚が食べられなかったが
食べたものはみんな美味しかった。
海苔玉って綺麗で美味しいなあ〜



「すっぽん土びんむし」
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うううううれしい・・・

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生姜の香りがふわ〜〜
肝も入ってる〜〜
肝も美味しいけど皮のとぅるんとしたところも
なんだかぐしゃぐしゃした形のとこもそれぞれに美味しい。
こういう、部位ごとに楽しめるものってだーいすき。



「野むら山荘」名物の「軍鶏鍋」。
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うわ〜〜〜 軍鶏おいしそう!!
食べ物はワイルドなもののほうが好みの私にはこれは魅力的。
「うちだま」がぴかぴかしてる〜〜


すべての料理はスタッフの女性が丁寧に(おそらくすごく遠い厨房から)運んできて
とても丁寧に給仕してくれる。
最近は旅館でもお部屋食を省いて食堂でのサービスをすることろも多いのに
なんと贅沢なランチだろう。



ぐつぐつしてきました。

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この軍鶏鍋が美味しい!
和食の甘い味付けが苦手な私はすき焼きなどが甘すぎて食べられないことが多いため
この軍鶏鍋もちょっとドキドキしていたのだがこれは美味しい!
甘みはほんのりで出汁がとても美味しい。軍鶏の旨みがすごい。
鶏肉とは違う身のしっかりした美味しさ。
これまた一つ一つの部位が全然違ってとても楽しい〜美味しい〜




「手打ち蕎麦(十割仕立て)」

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おお〜ほんとに来た!
お蕎麦がきっかけでここに来ることを決めたのだから出てきて当たり前なのだが、
すっかり異次元気分に浸っていたのでなんだか現実に帰ってきたような
家族に会ったような気持ち。(蕎麦と家族なんですか?)



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ごく微かに香る上品な粉の香り。
見るからにパキパキしていそうな輪郭線は
口に含むとまさにパッキパキの舌触り、くっきりはっきり固めの食感。
香りも淡いが味わいも上品に澄んでいる・・・と思ってよく見たら
きれいな紫色の辛味大根がついているではないか。

鰹が効いた甘めの汁に紫辛味大根を投入。
すると・・・

突然、夢のようにおいしい〜〜〜〜〜!!!!
めちゃくちゃおいしい〜〜〜〜〜〜!!


なんというか、これはもう魔法ですね。
すべてがマッチしている。
パッキパキの食感も、超すっきりな蕎麦の味わいも、鰹がガツンの甘めの汁も
すべてが辛味大根で食べるこのスタイルのためであったと思えてくる。
この辛味大根のおろし方(細かく刻んだような)も絶妙だし
軍鶏鍋のあとでやや火照った体にはもうたまらない涼やかさ、美味しさ。
もともと「越前おろしそば」が大好きな私はウン♡ウン♡ウン♡ウン♡と大喜びで
あっという間に食べちゃいましたとさ(^o^)


「野むら山荘」のウェブサイトのトップページには

「何といっても蕎麦は香りと喉越しが命、
主人自ら必要分を打ちたて茹でたてで提供しています。
小難しい蕎麦うんちくはそこらに置いといて、
つるつるっと気軽に楽しんでいただければ嬉しく思います。」

とあるのだが、そうそうまさにそうですよね!
つるつるっと、楽しく美味しくいただきました〜〜〜(^o^)




「水菓子」
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このデザートにもハートを鷲掴みにされました。
ものすごくいい果物をちょっと、って最高の贅沢ですよね〜
このみかん、産地を訊けばよかったなあ、味が濃くてすごくおいしかった。
キウイはりんご、いちごに次いで私の大好きな果物♡♡♡




あまりにも感激したので敢えて値段について言及してしまうのだが、
この軍鶏鍋と手打ち蕎麦のコースは4300円。
昼から4300円というのは贅沢といえば贅沢だが、
これだけ贅沢な敷地、館で、素晴らしいサービスで
すっぽんに軍鶏鍋、茶室でお菓子までいただいてこの値段はありっえませんっ!!
満足感からするとその倍でもアリかなと思えました〜〜
(帰りはなんと三千院まで送っていただけちゃったし!!)

4人以上だと「国際会館」駅まで送迎バスというサービスまであるらしい。

これは京都のマダムたちの女子会に人気なのも頷ける。


楽しかったな〜〜〜


今度は桜の季節に会いに来たい。



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2015年09月24日

京都・北山「じん六」(祝・新装開店!)


ファン心理とは残酷である。

愛しいからこそ、いつまでもそのままの姿でいて欲しいと願い、
ちょっとした変化に勝手に傷ついてしまったりもする。
しかし何事もいつまでも同じであり続けるというのは難しく
変わらずにいたくても状況が許してくれないことが多い。

私は「じん六」旧店舗が大好きだった。
緑に恵まれた美しき北山通りから一軒ぶん奥まったところにあった、うんと天井の高い店。
そう大きくはないのに堂々として、しかし素朴さも慎ましさもあり
なにか精神的な美を感じさせるような存在だった。
去年の2月に取り壊す直前に駆けつけた時の私のブログは
恋人への最後のラブレターのようだ。
http://ayakotakato.seesaa.net/article/389895153.html


今年の2月には近所の料亭を昼間だけ借りて営業している仮店舗も訪れ
大好きだったあの店舗がもうない悲しみを目の当たりにはしたが、
不便な場所でも恐ろしいほど凄いお蕎麦を打ってしまう店主の腕前に心から驚かされた。
http://ayakotakato.seesaa.net/article/414209335.html


そして今回訪れた新店舗!

どどーーん

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もともとあった場所でマンションへの建て替えとなり
その一階に入ることになった「じん六」。
立派なマンションの外装は前回2月に仮店舗に来たときにほぼ出来ていたので見ていたが
気になるのはどんなお店になったのかどうか・・・

ああどんなかな どんなかな
傷つきたくないな 


はらはら

どきどき






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うわ


うわぁー 素敵!


なんだかすごく感じがいい!!


水浅葱色の壁にどっしりとした木の風合い。
洋風のマンションにもなじむおしゃれな雰囲気ながらモダンすぎず、
静かな慎ましさの中に堂々とした風格もある。
旧店舗から大ファンだった同じ暖簾が下がっているのもたまらなく嬉しい。


よかったぁ〜〜
好き!新しい店舗も好き!
(と自分を励ます。まだ中も見ないと安心はできない・・・)


例によって張り切りすぎて開店時間前に到着してしまった私。
やっと開店時間となり恐る恐る中へ入る。


お、

おおおおおお

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広い!



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モダンなおしゃれさも感じさせるシックな外観からすると
店内はシンプルでスタンダードな明るい雰囲気。
キメキメ洗練過ぎない雰囲気にほーっと和む。

何より空間が驚くほどたっぷりとられているのが素晴らしい。
東京都心の店ならこの倍の席数を詰め込むだろう。

私は大好きだった旧店舗に他のどこにもない深い美しさや居心地の良さを感じていたが
今度の店にもまた意表をつかれる安らぎが在った。在ってくれた。
この、都会のような田舎のような、広々さっぱり飾らない感じ、
いいじゃあないですか〜〜(^o^)


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メニューの内容も体裁も以前のまま。

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以前と同じものを見つけては喜んだりほっとしたりしているのだから
本当にファン心理とはめんどくさいものだ。(^^;;)

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ここへ来ると毎度同じ注文ですが、本日ももちろん♡

「そばがき」と「蕎麦三昧(三種の蕎麦)」♡

ここはお蕎麦はもちろん「そばがき」が宇宙一レベルに美味しいので
もうもうもう、私の興奮はすでにマックス!
まだ何も出てきていないのにマックス!


ぎゃー

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またまたまた

なんですかこの宇宙人のようなミドリ色は!!
さすがは「じん六」自慢の福井の蕎麦粉・・

はあ〜〜〜
香ってくれちゃいますよこの方は!
絶対に、超絶においしいですよ・・

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(>_<)

(>_<)

もうどうなってもいい・・・・

このまま私ごと溶けてしまいたい・・・

鼻腔を抜けて私の全身を染める超フレッシュで濃厚なかぐわしさ。
全方向から攻めてきて口いっぱいにぎゅうううーーと深まる濃厚グルタミンな味。
微粉のとぅるとぅる肌はふっくらモワ〜トロ〜としているがとろとろすぎず
もっちりとした食べごたえもちゃんとあるのがニクイ。
モワ〜トロ〜ぺたモチッとした超上品なその肌のすべてから
爆発的に濃厚な美味しい味が染み出してくる。

「あ”〜〜〜  全てのそばがきがこうあってほしい!!!」
と浮気者の私は目の前にいるあなたに永遠の愛を叫ぶ。
(一人客だが他のお客さんは遠くだから大丈夫。←え?)





一枚目「群馬・赤城」

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いかにもフレッシュな美しい緑色!


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モンワ〜〜〜〜

「じん六」ならでは、そこまでやりますかという程
全く冷水で締めていない、なまぬるいまでのもったりした温度。
だからこそ、その香りも味もものすごい存在感を持って感じられる。
炊きたてのお米にも似た要素を感じる、深く優しい穀物の香り。
野性的なのだがよくある青い野生でも爽やかな野生でもない、
ふっくらとやさしい野生だ。
食感もやさしくやわらかいのだがやわらかすぎずすべすべするする、
ごくわずかにもっちりとした不思議な食感だ。

こんな赤城もあったのか!と目の覚める思い。
おいしいなああ〜〜〜



二枚目「秋田・羽後(階上早生)」

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先程の赤城よりもややたくましさを感じさせる輪郭線。
こちらも香ってくれそう〜〜〜♪

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見入るほどにときめく粗挽き肌。
箸先に手繰り上げるとちょっと個性的なかぐわしい香りが濃厚に漂う。
クセがある香りといえばそうなのだがズシーッと重みのある素晴らしいかぐわしさだ。
口に含むと、粗挽きのザラザラ肌がみずみずしく心地よく口中をめぐり
どこまでもやさしくやわらかいのに程よいのコシもあるという最高の食感!!
そこからあふれくる味わいには、
蕎麦のかぐわしさの上澄みのような華やかさや爽やかさはなく、
下の方向の(相変わらず表現が我流爆発ですが)深い味だけが舌に濃縮されて押し込まれる感じで・・・
おおおおおおいっしーーーーー!!
美味しすぎる!この地味〜な濃さは一体なんでしょう!
土の豊かさを思わせる美味しさ・・・・おもしろーーーい!!
   
店主によると最近は「クセのある蕎麦」を2枚目として真ん中に挟むらしい。
はい、十分に個性的でインパクトのある美味しい2枚目でしたー!


個性的といえば「じん六」は汁も大変に個性的である。
きゅいーーーん!と鋭角なものを感じる強い汁。
何をしても普通の人ではない、日本屈指の蕎麦への情熱と感性と行動力を持った店主であるから
私は何でも楽しんでいる。



三枚目「福井」

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うはははは

うははははは

もうこの緑っぷり、ふっくらとした美味しそうさっぷりには
食べる前から壊れてしまいそうです うははははははははは・・・・・


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あああああああ

またもや・・・・最高濃度の味、香りの濃さ!!!

これまたほとんど冷水でしめていないもわ〜とした温度の蕎麦から
なまぬるい空気が運ぶフレッシュで濃厚なかぐわしさがものすごい。
口に含むと、なまあたたかく、強く、もう蕎麦から出汁が取れるのでは!?というくらい
濃厚なグルタミン系の旨みがぎゅーーーーー!
もっちりふっくらやさしくやわらかいコシに身を任せれば
もう豊かな蕎麦畑の上のおふとんで酔っ払って寝ている気分・・・
ああしあわせ ほんとにしあわせ 来てよかった・・・


と、しあわせに満ち足りて大人しく帰るかと思ったら大間違い。
なんとこの人、このあとお代わりなんてナマイキなことをします。
「そばがき」+「蕎麦三昧」食べたのにねえ・・・(^^;;)


だって次にまたすぐ来られる距離でもないし、
特に美味しかった「秋田」と「福井」をリピート♪


しかしそのリピート注文をするちょっと前にまたまた蕎麦犬的大危機が。

蕎麦がやってくるとなぜか嗅覚が突然それまでの100倍くらいになってしまい
今まで気にならなかった店中の香りが鼻の中に入ってきてしまうという
特異な病気?を持つ私。
これを簡単に蕎麦犬現象と呼んでいるのだが、この時は私の斜め前に
大テーブルの相席としてちょっと色っぽい京都のマダムが座ってきたのだ。

そ、そのまだむがですね・・・
大変華やかな、かぐわしい、スズランの香りの香水をまとっておられまして・・・


リピート秋田来た!

マダムスズランお願い、しばらく動かないでね〜〜〜

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だめだ、マダムスズランは歩いてきて暑いらしくてもぞもぞしてて
もう私は満開のスズラン畑をランランラ〜ンと歩いているとしか思えない!!
うううう
目の前のお蕎麦の香りだけを吸い込みたい!
努力だ、集中だ、心眼で蕎麦の香りだけを見つめよう!!


あ ちょっとできたかも


リピート二枚目「福井」
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スーーーーーーッ

ハアァーーーーーーーー



一番隅の席で怪しい気功師のような呼吸法で
この福井の香りだけを鼻の中に愛しく呼び寄せんとするおかしな一人客・・・



ファンとはめんどくさいものですが
それも愛ゆえ、大目に見てくださいね(^o^)




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2015年2月の「じん六」
2014年2月の「じん六」




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2015年06月11日

京都・伏見桃山「Müller(ミュラー)」


蕎麦屋界においては珍しいドイツ語の店名である。
「Müller(ミュラー)」
粉屋、粉挽き屋の意味。


観光客で賑わう伏見、竜馬通りの一角。

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蕎麦打ち場が少し覗けるだけのストイックな外観は
食べ物屋さんというよりアトリエか何かのような雰囲気だ。

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店内にはカウンターとテーブル席がいくつか。

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いろいろ美味しそうなおつまみもある♡

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と思ったら、夜の部でないと頼めないものが多く残念無念 (;o;)
お魚好き&食べ過ぎが祟って昨年アニサキスアレルギーデビューしてからは
オイルサーディンもにしんもダメで悲しすぎる・・(;o;)(;o;)(;o;)


でもいいのです、
私はMüller(ミュラー)のお蕎麦を食べに来たのです!


ずっとずっと、会いたかった。


「ざる」
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き、きた

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無数のホシが陽炎のように揺らめく肌。
細かく揺れる素朴な輪郭線が重なりあう様は
見入るほどに吸い込まれそうになるほど素敵すぎる。美しすぎる。

これはおいしいです
食べずとも分かります

あああ ときめきで胸が苦しい・・・!

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(>_<)

(>_<)

たまらない、最高のかぐわしさ!!
体も心も射抜かれるような、バランスのとれた超絶すんばらしい馥郁たる香りは
やはり思った通り茨城。
いつもは福井丸岡産の蕎麦を使用しているらしいが
たまたま今日は茨城だったらしい。
少しはらはらとした縮れたような輪郭線はかすかに硬さのある舌触りなのだが
噛みしめると硬さは微塵もなくやわらかなコシがやさしく受け止めてくれる。
端正な細切りの夢の中に潜むジャリジャリ感が楽しく、
噛みしめるほどにふくらむ香りも素晴らしい。

あ”あ”〜〜〜おいしいぃ〜〜〜〜
美味しいと期待してきたけどそれ以上においしいぃ〜〜〜!


お蕎麦が美味しすぎて案の定またまた一度も付けて食べることはできなかったが
汁はかなり甘め。和三盆を使用しているらしい。


ここでは何故か不意に
「お蕎麦好きなんですかー?」
店主に話しかけられてしまった。
お蕎麦をお蕎麦だけでムハムハ食べるという奇行を各地で繰り広げている不審人物なので
いつもなるべく目立たない席を選んでいる私なのだが
あまりに嬉しがりすぎていたのでやはりなにか挙動不審だったのだろう。


独自のセンスと行動力を持ちながら話し方は穏やかな店主と、
蕎麦の品種の話やこのあたり伏見の話などをし、楽しい気持ちになる。
(実は私のルーツの4分の1は伏見でして〜(^^))


帰り際に打ち場を覗くと、
店の大きさに対して打ち場のスペースがうんと広くとられていることに驚いた。
アトリエのよう、と感じた第一印象通りだ。


次回は是非予約のみの「田舎そば手挽き」を予約して
夜のみメニューの「そばがき」も食べたいなあああ!



posted by aya at 22:18 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月21日

京都・藤森「いまふく」


魅力的なお蕎麦屋さんが多い京都のニューフェイス。

「いまふく」はお寿司屋さんがお蕎麦屋さんに転身したという
なんともユニークなお店だ。

伏見、師団街道沿いに翻る小さな暖簾。
こぢんまりとした外観は中の様子が全く伺えず一見謎めいているが
よく見るといろいろと可愛らしいデザインが散りばめられている。
なんといっても、古いものらしいこの幅広の扉がいい。

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外観でもそう思ったが店内に入るとちょっとお蔵の中に入ったような雰囲気。

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しかしカウンターにはネタケースもあり、寿司屋時代の面影を残している。


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メニューには元お寿司屋さんならではの美味しそうなものがズラリ!

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と言うか普通ににぎりもやってました・・・
すごい、楽しいお蕎麦屋さん!

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元お寿司屋さんというよりお寿司屋さんは現在進行形らしい。
帰り際に気づいたのだが外の看板には小さく
「手打ち蕎麦・鮨 いまふく」と書かれていた。
面白いなあ。


ランチにはこんなお得なセットも。

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わー 選び方次第では
「ざる蕎麦」「粗挽き蕎麦」両方が食べられるんですね!
うっ それはいいなあ・・と惹かれつつ
やっぱりその二つをメインとしていっぱい食べたい私は結局ランチセットは選択せず、
「ざる蕎麦」「粗挽き蕎麦」の2種類にすることに。


その前にちょっとおつまみ(^o^)

「筍と飯蛸と鯛の子の炊合せ」
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料理の教科書の写真のように美しい炊合せ。
それぞれ別々に炊かれているため色彩も輪郭も鮮やか。
しかも筍はこの時私の中でブームだった「塚原の筍」であった。
パリサクッとしているのだが肉厚な感じもあっておいしい。



「平飼い卵(宮崎産)の出し巻」
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関東の甘い卵焼きより断然関西のだし巻き派の私は
京都に来るとつい頼みたくなってしまう。

おおーっ?
この見た目は・・?

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なんとなく見た目が変わっている・・?と思うなかれ、
この出し巻がものすごーーーく美味しいのです。
じわーっと深く効いた出汁、旨味はしっかりなのに全体的には一歩控えた上品な味で
三つ葉のアクセントも美味しく、ついぱくぱくいくらでと食べたくなってしまう出し巻。
これはここに来たら絶対また頼みたい美味しさ!



「ざる(剥き身を製粉・細め」
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14時半までのランチサービスでお蕎麦には「ちらし寿し」がついてきた。

そしてお蕎麦には蕎麦刺しが添えられている。
本日の「ざる」は福井・丸岡在来。

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おー熟成であります。
ムハーッとただよう、香ばしいピーナツ系の香り。
肌はややざらつきがありずっしりしていそうだが食感はふっくらと軽い。
細めとあったが一般的な太さよりはおおらかな太め、田舎っぽい雰囲気のざる蕎麦だ。



「粗挽き(殻付きの実を製粉・黒くて太めの田舎風)」
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さきほどの「ざる」よりも更に太く黒く、まさに田舎風の「粗挽き」。
いかにも香ってくれそうでワクワク!
本日の「粗挽き」は福島・南会津の在来種。

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こちらは熟成感はなくフワーッと淡く爽やかにひろがる、
黒いこうばしさが嬉しい〜♪
しっかりとした極太打ち、噛みしめるとすごい弾力。
粗挽きであるのだがとてもみずみずしいせいもあって
ザラザラというよりはずっしり、スルリツルリといった印象。
味わいもみずみずしくさっぱりとしていて
噛む毎に生まれるこうばしさを純粋に楽しめる蕎麦だ。


ランチサービスのちらし寿司。

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これがとてもおいしい!(上のお魚は私は我慢でしたが(;_;))
江戸前寿司は大好物だが、こういうほんのり甘いちらし寿司というものには
普段比較的興味の薄い私。
でも「いまふく」のこのお寿司はおいしかったなあ〜〜
味付けのセンスが素晴らしいのだと思う。

なぜならここは蕎麦汁も大変においしいのだ。
旨みが深いのにさらっとした印象の出汁と醤油のバランス。
いわゆる関西っぽい蕎麦汁でもなく、甘さはあるのだがさらっとしているのだ。
この汁好き〜


ちなみに温蕎麦はこんな感じ。

「鴨南蛮蕎麦」
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鴨南蛮の汁は私には少し甘く、優しすぎるような印象もあったが
それより何よりここの鴨肉がすごい。
ふっくら肉厚で旨味ぎゅー!
えええええ、元お寿司屋さんなのに、なんで鴨肉がこんなに美味しいですかぁ〜!?


デザートは桜のアイスクリーム。

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デザートは奥さんのお手製だとか♪



濃厚蕎麦湯。

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かきまぜ棒がついているのが西らしいおもてなし。



お酒も美味しそうなのがたくさん揃っているし、
ここは夜、ゆっくり来るのに楽しそうだなあー

「銚子産 鯖のきずし」
「西京焼き(金目鯛・のどぐろ)」
「ほたるいか(酢味噌・生姜醤油・天ぷら)」
「にぎり寿司」

つくづくと自分のアニサキスアレルギーが恨めしいが・・
いいんです、お魚はもう一生分食べ過ぎたってことで(T^T)


でも私のはおそらく食べ過ぎによるアレルギーだと思っているので
数年間おとなしく魚断ちをしていつかきっと食べにこよう!
と希望は捨てない常に前向きな私(^o^)




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2015年05月14日

京都・桂「隆兵そば」


久々に訪れた、京都の「セレブ蕎麦屋」さん。



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「桂川畔、桂離宮からすぐのお蕎麦屋さん」
と聞くと壮大なロケーションを想像するが、店は少し入り込んだ裏手にこぢんまりとある。
あたりは静かな住宅街。店の前は畑。
まるきり普通の一軒家だが、小さな「酒」の幟が揺れているのが目印だ。


どのあたりが「セレブ」かというと
この店は蕎麦屋でありながらアラカルトメニューが無い。

この日、ランチに私が選んだメニューは「おそば充実コース」。

「とにかくおそばが大好きな方のための大変お得なコースです」、
ということなのだがお値段のけぞる5900円(!)である。


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昼間からバチが当たりそうなドキドキ価格だが
まあたまのことだし、今日は桂の方に用事があったので
久々にこちらへ!と張り切って予約してやってきた。
実に、十年ぶりくらいである。


「こんにちは」

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中も店というより「家」である。


緑の眺めが清々しいカウンター席。

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本日は個室へ通される。

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すでに「おそば充実コース」を予約してあった私だが
さらにここで心千々に乱れる決断を迫られる。
しかも理解するのが結構難しいので真剣だ。

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(このメニュー、耳付の和紙にとても綺麗な字で書いてあって素敵だな〜)

この上の段の真ん中あたり、
「ひとくち盛りそば」のあとに
「お好きなおそば」というのがありますね?
その部分を下の段の選択肢から選ぶわけです。

お蕎麦そのものはその前の「ひとくち盛りそば」と同じなので
「お好きなおそば」として「盛りそば」を頼むと
全く同じものが違う量で来ることになるようです。
そしてびっくりなのはここで「盛りそば」を頼んでも
「鴨そば」を頼んでも料金は変わらないということ。
いやー、そうなったら「バカの一つ覚え的もりそば派」の私も
さすがに「盛りそば」は頼みません!(^^;;)

うーんどうしよう!!
テーブルにはこんな魅力的な限定蕎麦のお知らせも出ているし
どのお蕎麦にしようかな〜〜♪


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(昨日の夜、京都で一番好きなお料理屋さんで塚原の絶品筍を食べてしまっただけに
筍に惹かれる気分・・!)



まずはコース一品目の「そばがき」。
メニューでは「そばがきのお椀」となっていて
本来は蜆のお出汁で食べるメニューだが
汁に浸っていないものにもできるというので喜んでそれにする。


「そばがき」
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ほわ〜とただよう、墨のような渋い香ばしさ。
粗挽きの肌がとろーんぬぱーと溶け、
ざら〜とした中にちょっとシャクシャクするような不思議な食感がある。
おいしいぃ〜〜〜〜


汁に浸っていない「そばがき」には
「炒り蕎麦塩(蕎麦茶の塩)」というのが添えられてきたのだが
例によってそばがきはそばがきだけで食べてしまい最後までつけられず。

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ところが、その後塩だけ舐めてみたらその美味しいこと!!
これは片付けられてしまわないよう家宝としてテーブルの壁際に安置し
のちのお料理に大事に使うことにする(^o^)。


ちなみに素直に「そばがきのお椀」を頼むとこんな感じ(蜆のお出汁)。

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「先付盛り合わせ」
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わー!先付の一品として蕎麦が盛られている。
面白い眺めだなあ〜
これは「焙煎粗びきそば」というもの。
山葵の葉っぱの下に隠れているのは何かな?

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上から
「琵琶湖の鯉の昆布〆」
「そば茶角」
「胡麻豆腐」
「豆腐、たたきわらび胡麻酢」
「焙煎粗びきそば」

パートさんらしい女性スタッフは全てを完璧に暗記して説明してくれたのだが
そば茶角とか胡麻豆腐の上に載っているものが不思議でさらにいろいろ訊いてしまった。

「そば茶角」というのは「蕎麦を伸ばして焼いたもの」。
胡麻豆腐の上に載っているものは「泡醤油」。
「ゼラチンで固めてあるお醤油」で、ほんとに泡のように消える〜( °o°)♪

「焙煎粗びきそば」はその粗挽きっぷりもさることながら
ちょっと珍しい香ばしさが際立っている。例えるなら檜のような?
むっちりとたくましいコシもすごい。



「名物ぶぶ天」
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「ぶぶ天」とは鱧のすり身と山芋をぶぶあられであげたもの、らしい。

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衣は想像以上に思い切って固い。
バリンバリン香ばしく固いおせんべいのようだ。
中はかぶらむしに似た感じ。




「ひとくち盛りそば」
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きゃ〜〜
「ひとくち」と伺いましたが全然ひとくちじゃない♡♡♡
こういうフェイント大好きです!(逆はイヤだけど〜(^^;;))
嬉しいなあ〜〜いっぱいお蕎麦が食べられる(≧∇≦)♪

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っはー!
極上のさらしなを思わせる、素晴らしくフレッシュな
蕎麦の香りというものの上澄みのような澄んだかぐわしさ。
肌はザラザラなのだが輪郭線は凛としている。
独特のプルッとした舌触りで、そのザラぷるを噛みしめると
やや太めなだけにやわらかな腰が受け止めてくれる感じ。
味わいも香りも白く澄んだイメージでそれがそのまま膨らんでいく。

汁は醤油そのままのようにシャープに濃い個性的なもの。
本日は北海道の蕎麦だそう。




さていよいよ、「お好きなおそば」の時間です♡
私が悩みに悩んだ挙句選んだのは・・


「鴨汁そば」(^o^)♪
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お蕎麦そのものは先程の「ひとくち盛りそば」と同じ。
なのでいつもは何蕎麦をとろうとどうしても最後まで汁につけられない私も
今日はちゃんと鴨汁にお蕎麦をつける、というミラクル体験ができました!(それが普通だってば(^^;;))
すると鴨汁につけて初めてわかる「隆兵そば」のお蕎麦が現れた・・
プルップルと弾むようなコシがさらにすごい。
スルスル〜サラサラ〜プルプル〜
口中で蕎麦の束が弾むような食感を楽しむ。


ちなみに「雉そば」はこんな感じ。

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雉そばはさっぱりとしています、との説明を受けたが
実際は脂の旨味がとてもゴージャスでそれが素晴らしく美味しかったらしい。
これまた嬉しいフェイント。



「うなぎの飯蒸し」「香のもの」
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蕎麦湯。

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うん?何かがついてきたぞ?
尋ねてみると
「蕎麦湯の具です」。
蕎麦湯の具!?それは初耳なので、さらに
「すみません、具って・・なんでしょう?」
と訊いてみると「お麩と湯葉」とのこと。

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なんか絵本の中の何かのようでかわいい〜


「デザート盛り合わせ」
白味噌羊羹、生姜のブランマンジェ、はるか(みかん)
が出てきたのだがナント、蕎麦の余韻で写真を撮るのを忘れてしまったらしい!
これは私には珍しい出来事。


店は静かだが、カウンター席のおばちゃまの話し声が絶え間なく聞こえてくる。
去年庭に植えた木の話や習い事の話をしている。
はんなりとした京都弁というのはなんともいいものだ。


今回は例によって時間がなかったが
次回は店の反対側にある、店主の実家である老舗和菓子屋「中村軒」にも寄ってみたいな〜

お菓子は詳しくはないですが名高いお店のようですよ♪



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2015年04月08日

京都・夷川通寺町「ろうじな」(粗挽きそば)


私は決して忘れなかった。


「夜の限定で粗挽きそば始めました」
という看板を前回「昼に」来た時に見てしまった私。

あれから眠れぬ夜を数え、ついにやってきました今宵!!

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今宵と言ってもまだ外は明るいです。
張り切りすぎて一番乗りです(^o^)



奥に長い店内。

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夜の賑わいがはじまる前の静けさ。


私のお目当てはこの「粗挽きそば」なわけですが・・

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でもやっぱりここにきたら、あの黒板やメニュー本にある
美味しそうなものもいろいろ食べたい♡



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うっふん。


「澤屋まつもと 守破離」
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「山菜の天ぷら」
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うこぎ、たらのめ、こごみ、みょうが。
パリパリの薄ごろもでここの天ぷらは本当に美味しい。
抹茶塩で食べるのも美味しくて綺麗で嬉しい。


天ぷら続きですが
私が好きなものばっかりだからついこれもお願いしてしまいました〜

「えび、蓮根、舞茸の天ぷら」
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えびは小さめだが味濃くてとろんとして実にいい味。
蓮根とおまけ?のお芋もおいしい〜


「穴子煮こごり」
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これも大好物につき見たら必ず頼んでしまうメニュー♡


そしていよいよ・・・

いよいよ・・・・

待ちに待ったあの人に会える!!!


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えーーーっこれは・・・

想像以上にものすごい粗挽き・・・ときめきすぎて胸が痛い!!

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もう、もう、
このまま食べないで見ているだけでもいい,
と思えるほどのこの姿。

褐色がかった肌に無数に眠る大きな粗挽き粒たち。
震える輪郭線を目でたどれば、
ああ もう 
感激でどうにかなりそう・・

いかにも黒い濃い香りがしそうな姿だが
たぐりあげると意外にも水のような透き通った香りが迎えてくれた。
舌触りは期待通りの凄い粗挽き、大きな粒のザラザラ感がすごい。
食感はフルッフルッとみずみずしいザラプルで例えればこんにゃくにも近い感じ。
味わいは淡いのだがそのザラプル感を楽しむうちに
だんだんくろい香ばしい香りが奥から生まれてきた。
ああーん 会いたかったあなたに、やっと会えた・・・しあわせ!!



「せいろ」
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打って変わって明るい肌、繊細な細切り。
しっとりと重なる姿は女性的な印象すらある。
岡山県奈義高原産の十割蕎麦。

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この「せいろ」もまた「粗挽き」に劣らぬほどの美しさ、魅力をたたえている。
端正な極細だけにはじめは気付かなかったが、よく見るとやや平打ちだ。
ふーっと穏やかに漂う香りは意外にも先程の粗挽きとそっくり。
口に含むと見た目以上になめらかな微粉の肌で、
すこしのびるようなコシがあるのは前回と同じ印象。
そのコシの中から,炊きたてのお米のような美しい旨みが舌にひろがる。
ああ〜 どっちのお蕎麦もいいなあ〜〜


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前回も感激したがここは汁が本当に美味しい。
関西らしく出汁の味が濃く深いのだが全体には薄めですっきりと澄んでいる。
この汁大好き!



気づけば店内はひとりで一杯やってるおじいちゃんやらカップルやら親子連れやらで
すっかり賑わっている。
昼時もすごい人気だったが夜もすごいなあ。


次のアテとして「穴子の煮こごり」に目を付けたおじいちゃんが
お店の人を呼びました。

「穴子の煮っころがしください」

穴子がころがっちゃったー(* ̄∇ ̄*)


もちろんお店の人は感じよく「ハイ!」と返事してオーダーが通ったし
店内で聞いていた人は私くらいだったので一瞬で過ぎてしまった出来事だったのだが・・


面白くてひとりニヤニヤしていたヨッパライでありましたとさ(^o^)




2015年2月の「ろうじな」




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2015年03月07日

京都・北白川別当「手打そば みな川」


私のだぁーい好きな、京都在住の友人ご夫妻と
楽しい蕎麦ランチ〜♪

懐かしい「手打そば みな川」に感無量。
そしてウキウキ!


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外に架けられた賑やかなメニュー。
赤い色紙が京都らしく華やかで、手づくりの雰囲気がとてもかわいらしい。

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わあ この右上の「味がさね」ってセット、すっごくいいじゃないですか〜
「そばの白和え」
「定番のせいろ蕎麦(九割)」
「粗挽きせいろ蕎麦(十割)」
で1250円。
普段セットものはあまり頼まないほうなのだが
これは珍しい「蕎麦だらけセット」。最高! (* ̄∇ ̄*)
私 これに決ーめた!



久しぶりの「手打そば みな川」の店内。

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打ち場がショーウインドウみたいになっていてちょっと楽しい設い。

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足下には椿が飾られ、隅々まで心の行き届いた綺麗なお店だ。



さあー私はもう外で決めちゃった「味がさね」を、
お願いしまーす♪

エッ でもちょっと待って・・・? 
この「二杯目のおかわり蕎麦」っていうメニューも、
ものすごく楽しそうなんですけど!!Σ( ̄□ ̄;)!!

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ううう なんて美味しそうでニクいメニュー設定・・・
私のお腹はすでに「味がさね」セットでご予約満員となっているのだが
この「四万十鶏とぶつ切り葱のお蕎麦」とか
「冷かけのおそば 豆乳」なんてめちゃめちゃおいしそうなメニューを
おかわり蕎麦として食べられちゃうなんて
そんなの気になってたまらないではないか。
一人前の3分の2の量、ていうのもどうにもこうにも悩ましく魅力的。
ついに我慢できず豆乳のほうを、頼んでしまいましたー!!
が、売切れで残念。
韓国の「コングクス」大好きの私には魅惑の響きだったのだが
お腹のことを考えると売切れでよかったのかも(^^)



私が頼んだセット、「味がさね」の一品目。

「そばの白和え」
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蕎麦も白和えも大好物の私には、聞いただけで嬉しくなってしまうメニュー。
蕎麦の風味は淡いが豆の優しい味わいが濃厚で美味しい。
豆乳にしても白和えにしても、私はつくづく豆好きなんだなあ〜



「定番のせいろ蕎麦(九割)」
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うっふっふー
いいでしょう、このうずたかき「みな川」の小山盛り!
店内の説明書きに
「いやみのない程度の香りとシャキッとしたこしの強さが特徴。
 親しみやすいお蕎麦です」
とある九一蕎麦。

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目を見張るほど端正な極細、みずみずしくやさしいその風情。
しかし口に含むと意外にも、
やさしく見えたその肌はクッキリハッキリとした輪郭線を持っている。
つるりぬるり、密でなめらかな舌触りで
極細ゆえ口中では揃って束になるような感じ。
香りは瓜のような草のような強い野生を感じる香りで
それをふわりとやさしくまとっているのが「上品な野生」でとてもいい。

長野県八ヶ岳の蕎麦と聞いてナルホド!と納得。
京都にて、遠い長野のお山の夢をみる。




「粗挽きせいろ蕎麦(十割)」
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こちらはぐっと黒っぽい肌。
壁の説明には
「野趣に富んだ蕎麦本来の香りを生かし十割に打ち上げた自慢の逸品。」
とある。

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目をみはるほどの端正さでありながら、素朴。
ずっしりと密な質感がありながら軽やかに重なる極細の輪郭線は
その間の空気までも美しく目に映る。
ところどころに浮かぶ大きなホシもまぶしく
そこに込められた心意気を感じる美しい粗挽き蕎麦だ。
「定番のせいろ蕎麦(九割)」とは見た目はこんなにも違うのに
香りはほぼ同じで、瓜のような草のような野生的な香りを淡くやさしくまとっている。
その香りに誘われ口に含むと
ざらつきはあるが、肌そのものが荒いというよりは
密な微粉の肌のところどころに大きな粒を感じる個性的な舌触りがとても楽しい。




京都はさすが汁が美味しい店が多いが
「手打そば みな川」の汁もたいへん美味しい。

蕎麦が好き過ぎてどこの店でも最初から最後まで汁が使えず
蕎麦原理主義なんてものすごいアダ名をつけられている私は
ためしに汁を付けてみても大抵は「やっぱりつけない方が好き」と思ってしまうのだが
「手打そば みな川」においては「汁をつけるってこんなにおいしいんだ!」と
発見したような思いだった。(それが普通の食べ方なんだってば)


「味彩」のセットはこんな感じ。

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「あげ玉おろしのお蕎麦」
「季節のごはん」
「自家製香の物」

「あげ玉おろしのお蕎麦」、一口もらっちゃったのだが
これがまた独特のコクのある汁!!
出汁の美味しさと甘みと卵のコクのマリアージュで
大阪の「手打そば 庵」で感じたような
チョコレートを思わせるような、不思議な魅力ある味わいとなっている。
甘いものもチョコレートも苦手な私だがこの汁は美味しい!
相変わらず例えがヘンでスミマセン(^o^;;)



冒頭で「懐かしいみな川」と書いたが
この店にもいろいろな思い出がある。


特に覚えているのは10年ほど前のこと。
寒い雪の夜、一人で食べにきたら
「せいろ」はあったが「粗挽きせいろ」は売切れだった。
仕方なく「せいろ」だけを美味しく食べて帰ったが
「みな川」の「粗挽きせいろ」への心残りは消えぬまま。

翌朝、雪の金閣寺をひとり激写していたら
熱中しすぎて後ろも見ずにバックしてしまい
大きな石に乗り上げて?次の瞬間空が見え、大胆な転び方をした私。

「ダイジョブです!」とすぐ起き上がったものの、
観光客も多いなか雪まみれで恥ずかしく、ちょっと打撲もしたし
傷心の私はすぐに思ったのだ。

「この傷心は、みな川の粗挽きせいろに癒してもらうしかない」

その足で行った朝一番の「みな川」の店内がとても暖かったこと。
昨夜来た私が翌朝また開店一番に来たので奥さんが驚き
その表情がとても綺麗だったこと。
とても優しかったこと。

そして何より、その時食べた「粗挽きせいろ」の
目の覚めるような美味しさは、一生忘れない。

全身を吹き抜けるようなフレッシュなこうばしさ、かぐわしさ。
じわ〜〜と舌の隅々にまで染み込むような滋味深い味わい。


そういう感動、思い出は忘れないもの。
その思い出を抱えてまたこうしてやってくれば
同じようにきれいな店があり、
あの夜、あの朝と同じように奥さんが感じよく迎えてくれる。

今回は大好きな友人夫妻と一緒に、本当に楽しい時間をここで過ごせた。


旅蕎麦の思い出は、こうして重なっていくのだ。





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2015年03月02日

京都・智恵光院通五辻「蕎麦屋 にこら」


智恵光院通にぽつんと現れる、昭和初期築の京町家。
黒い外観からは中の様子は伺えず寡黙な印象だが
麻の暖簾と簾の風合いがを明るいやわらかさを添えている。

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今やすっかり人気有名店となった「にこら」。
久々に訪れてみると、時を経てたたえた自然な風格が清々しく目に映る。


京町家といっても店内はモダンで都会的と言っていい雰囲気。
でありながらやはり京町家らしく
奥の庭の向こうに厠がある作りになっているのが楽しい。

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ぐっと照明が落とされた店内。


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インテリアはシックだがお酒がズラリと並んだカウンターは賑やかな雰囲気。

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人気店だけにこの日も入店時からほぼ満員で
その後も途切れずお客さんがやってくる。

人気の秘密は蕎麦もそうだがやはり料理だろう。
本格的な自家製粉の粗挽き十割蕎麦を出す蕎麦屋ながら
ガッツリと料理に力を入れ、予約のコースも充実。

例えば前日までの予約で食べられる「おまかせ蕎麦コース(4320円)」は

そば寿司
蕗の蕎麦饅頭
京鴨とフォアグラの蕎麦味噌漬けと市田柿のミルフィーユ仕立て
ざるそば or かけそば
仁挽き 杏仁豆腐 or そば白玉入りぜんざい(丹波大納言小豆)

といった内容。
料理に合わせるお酒やワインも充実している。


そして私が大好きなのはこのアラカルトメニュー。
ついずーっと見ていたくなってしまう楽しさ!

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おいしそう〜〜〜(≧∇≦)!
特に私には鯖とかブリとかのメニューが
ギンギラ電飾がついているかのように輝いて見えますぅ〜(≧∇≦)!
しかし・・昨年衝撃のアニサキスアレルギーデビューを果たしてしまった私は
エンエン泣きながら見なかったことにしてこちらの方向にまいります・・



「飯蛸桜煮」
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桜煮というだけあって美しい色。
盛り付けも綺麗だなあ〜
ふっくら、ほんのり甘く煮られた飯蛸。



「牡蠣酒蒸し(春菊と蕎麦味噌のソース)」
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春菊と蕎麦味噌のソースって?
と思ったがこれが実に美味しい。
蕎麦味噌はこってり甘いのだがそれをさっぱりとした春菊が青く打ち消し
ふっくら牡蠣に楽しいアレンジを与えている。




「あぶり鴨(京鴨)九条葱のソース」

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この九条葱ソースも美味しい!
さっきの春菊といい、真似したくなっちゃうなあ〜
色もとっても綺麗だし、どうやって作ってるのかな〜


お昼時の人気店はてんやわんやの大忙しだが、
バイトらしい可愛らしいスタッフの女性はくるくるめまぐるしく働き
しかも実に感じがいい。
つい何か訊いてしまった時も忙しいのに一生懸命答えようとしてくれるので
申し訳なくなったほどだ。



「そばがき」
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うっわー
きたー
これは美味しい!
絶対に美味しい!

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もったりふっくらした肌に浮かぶ、色とりどりのホシたち。
モワモワモワ〜と立ちのぼる湯気だけですでにノックアウト。
目の覚めるようなフレッシュな青いかぐわしさ!
ああああ すばらしい・・・
口に含むと粗挽きのざらつきのあるもったりとした肌。
ざらざらとろ〜〜んっとしてややフワッとエアリーな感じもあり
絶妙なバランスにうっとり。おいしい!素晴らしい!しあわせ〜〜




「ざるそば」
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十割で打たれた茨城の常陸秋そば。
笊の中央にみっちりとくっついて盛られてきた。


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みっちりぴったりと重なる極粗挽きの肌。
見入るほどに無数の粒の陰影が美しく、しかも漂ってくる香りがすごい。
先程のそばがきと同じ、目の覚めるようなフレッシュな、素晴らしいかぐわしさ!
もうこの箸先の香りだけで食べなくてもいいと思えるほど、このままずっと酔っていられそうだ。
極粗挽きの肌は大きな粒感をポコポコと無数にたたえ、
かなりの水分量なのでぬたーぴたーとくっついて重なるように横たわっている。
加えてかなりの細打ち、かなりの粗挽きなので
その束が口中でほどけるときに泡っぽくショワショワする感じがある。
やさしいコシからあふれくる滋味深き味わいとフレッシュな甘み。
おいひい〜〜〜♪




「にこら」の汁は鰹が強い関西風だが
そんなに薄くないので関西と関東のいいとこ取りのようなイメージ。
実は今回の京都では某料亭の主人と出汁の話をする機会があり
「最近の蕎麦屋やうどん屋は和食のような鰹出汁をひいている、
本来は酸味のしっかりある宗田節が一番美味しいのだ」という話を聞いたのだが
「にこら」の汁はまさに旨みの中に酸味も感じ、甘みもほどよいおいしいもの。
ひょっとしたら宗田節なのかな?



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香り高い蕎麦粉を溶いてくれてある濃厚蕎麦湯。
特に底に沈んだ濃いところは悶絶級に美味しかった!



「にこら」ではアラカルトメニューとざるそばしか食べたことがないので
やっぱり一度は予約のコースも食べてみたいもの。

と言いながら
今日見たアラカルトメニューのアレとアレとアレもすごーく気になっているので
やっぱり次回もアラカルトとざるそばになっちゃうだろうな〜(^^)











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2015年02月27日

京都・祇園四条「蕎麦や 竹花」


「観光地の食べ物屋」という表現は褒め言葉の逆に使われることの方が多い。
しかしこの店は立地からするとどうしても「観光地の蕎麦屋」となるだろう。
なにしろ祇園のど真ん中、「建仁寺」真横である。
朝から晩まで観光客で溢れかえるあの「花見小路」から
ちょいと曲がった2軒目にできた蕎麦屋さんだ。

しかしよくある観光地のハリボテ日本家屋?のような雰囲気は全くなく
古い建物をそのまま生かした、いかにも京都らしい自然で美しい眺めであるところが素晴らしい。


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こんな便利なところで自家製粉の手打ち蕎麦が食べられるありがたさ。


近づいて見るとメニューの体裁などは意外とイマドキ風。
写真付きでわかりやすく観光客も入りやすそうだ。
英語と中国語の表記もある。

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にしんそば、九条ねぎそばなど京都らしいメニューの中に
「黒豆湯葉つけそば」というのがやたら目を惹く。
おいしそうだなあー
(すいギョーザそばっていうのもなんかスゴイ)


店内も外の看板から受けた印象に近い、
ちょっとカフェ風なイメージ。
女性の一人客が多いのも頷ける。

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奥のカウンター席からは建仁寺が見えるのだが今日はテーブル席に案内された。

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古いものらしい幅広の素敵な扉がインテリアとして壁に飾られている。
これがあるとないとでは随分イメージが違うだろう。

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「もりそば」
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高台つきの笊、三角のお箸ケース、野の花柄の汁徳利。
カフェ風の雰囲気にもよく合う、素敵なセンスだ。


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わぁ〜っ♪
期待以上の香ばしさ、野生のかぐわしさに心が躍る。
ちょっとくにゅんとしたような弾むコシ。
ちょっとちょっと、観光地どまんなかでこんなお蕎麦がヒョイッと食べられるなんて
これはありがたいじゃないですか〜〜♪
北海道産の二八蕎麦。

またまた汁は最後まで一度も使えなかったが
蕎麦湯の時に味わってみると椎茸の効いた甘め。
かなり個性的な汁だった。

そして、表の看板で目を奪われたこのメニュー♪

「黒豆湯葉つけそば」
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ほえー
黒豆だけに湯葉がココア色!

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この汁もちょっと甘めのほっこり系。
かきたま汁のようなつけ汁だ。


さらにこの店の凄いところは中休みなしの通し営業であること!
このありがたさは一言では言い尽くせない。
休みなしで営業する方はどんなに大変かと思うが
いつ行ってもやっていてくれることは
まるで「お母さん」のようにありがたい。

名所巡りに夢中になってお昼を食べそこねた時も
蕎麦屋巡りに夢中になって◯軒目の時も(!)
建仁寺さんの横に竹花さんがありますよ〜



posted by aya at 09:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月22日

京都・北山「じん六」


傷ついた。


愛しきものがあった場所には
立派なマンションが無慈悲にドーンと建っていた。
あまりの印象の違いに、以前どこに店があったのかすぐには把握できなかった程だ。


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北山通りのこの場所にあった「じん六」旧店舗。
ゆったりと天井の高い山の庵のような風情を、私は愛した。
http://ayakotakato.seesaa.net/article/389895153.html


それが昨年、建て替え工事をすることになり
4月からはこのビルの1階での営業を開始することになっている。

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案内に従い、仮店舗営業中の「じん六」を訪れてみる。

もとの場所から北へ歩くこと約500m。
お洒落な雰囲気の北山通りから少し歩いただけで
いきなり畑はあるわお山はゆったり連なってるわ
たいへんにのどかな雰囲気となる。

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市街中心部ではゆっくりできないタクシーの運転手さんのお昼寝スポットでもあるようだ。


こんなところにお店なんてあるのか、と不安になった頃に
張り紙にあったとおり「むら上」という割烹があった。
じん六は今ここを昼間だけ借りての仮店舗営業中なのだ。

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なるほど、ダブルネームなこの眺め。
やや心細かったが、私が大好きなこの懐かしい暖簾に出会いホッとする。
いつ見ても本当にいい字だなあ〜



店内に入るともわぁーと生温かい湿度。
ネタケースもあり、まさに割烹とか寿司屋とかといった雰囲気だが
カウンター内では大きな蕎麦鍋がグラグラしている。

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1年ぶりに会った店主は相変わらずの笑顔で
蕎麦屋でない場所で蕎麦を打ち、ゆでる難しさを語ってくれた。
それでもさすが、日本でも屈指のエキセントリックなまでの情熱と感性を持った店主であるから
工夫に工夫を凝らし
以前どおりどころか以前以上の進化をこの場所でも遂げているのだから
凄いとしか言いようがない。



メニューはほぼ旧店舗の時と同じ・・

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いや、「鯖すし 一切れ150円」というのがあるのが
ピカーッと目を惹くではありませんか!
「むら上」の影響ではじめたプチメニューらしい。
鯖好きの私としては飛びついてオーダーしたいところなのだが
実は・・大の魚好きが祟って昨年なんと
アニサキスアレルギーデビューを果たしてしまった私・・・(TOT)
どうやら一生分のお魚をもう食べてしまったようです・・
はい、店主よりもさらにエキセントリックなのは私です(^^;;)



というわけでいつもと同じ「蕎麦三昧(産地の異なる三種の蕎麦)」、
その前にもちろん「そばがき」も、お願いしまーす♪♪♪

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「そばがき」
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あああああ
あなたに、会いたかった・・・
これがどんなに特別なものであるか、私はもう知っているのだ。
この胸のときめきをどうしたら!!うー!(一人で来ているのに吠え声が)

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悶絶。盲目。無我夢中。
この、ありえないほど素晴らしいかぐわしさ。
フレッシュで、さわやかで、しかしたくましさも甘さも野生も全部ある。
私を埋め尽くして何も見えなくしてしまう恍惚天国の香り。
口に含むといきなり とろぉ〜ん!とるぅ〜ん!ふっくら〜〜〜!!と
これまたびっくりするほどすっばらしい極上のやわらか肌を持った香りの塊が飛び込んできて
噛みしめるとそこからグワァッと濃い蕎麦の旨みが口いっぱいに広がり、
次の刹那それは微塵もねっちょりすることなく潔くふるりと切れる。切れる!このニクさ!!

・・・もう私は完全にカウンター内の挙動不審者である。皆様見ないでください。
何か嗚咽のようなものが聞こえても知らんぷりしてください。
だってだって、私は今、このそばがきさまと二人きりで夢中で、何も構えないんです・・・


私の胃を考慮して小さめに作ってくれたというのに
食べ終わったらぐったりするほど興奮してしまった。
おそるべき「じん六」の「そばがき」。
その小さな塊の破壊力。




一枚目「茨城」
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「蕎麦三昧」トップバッターは「茨城」。
これも少なめ盛りにしてくれてある。

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美しく繊細に震えるその輪郭線。
まぶしく光を散らす粗挽き肌。
そこからむわぁーと漂う蕎麦のかぐわしさがただごとでない。
口に含むと驚くべき、生あたたかいほどの締めなさ加減で
口の中に「香り」という大きな塊が突っ込んできて
口を横方向にぎゅーんと広げられたような錯覚まで覚えた。
常陸秋そばの香りが最高潮に高まった爆弾のようなことになっている。
食感はむちゅーぐにゅーとやわらかくかなり個性的で、
噛みしめるとゆたかなゆたかなふっくら感。
ツルツルーッと食べる粋な江戸蕎麦とは対極にある
「じん六」ならではの蕎麦のかたち。




二枚目「北海道」
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こちらもちょっぴり少なめで・・

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見つめるほどにときめく繊細な粗挽き肌。
北海道らしい野生の香りをストレートに精製したような美しい香りがたまらない。
こちらもほとんどしめていない常温くらいの温度だが
超やわらかだった茨城よりは凛とした舌触りとコシを感じる。
キタワセと言われてみればキタワセなのだがこのストレートで澄んだ感じは
唯一無二のキタワセに思える。



三枚目「福井」
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ギャー

なっ なんなんですかこの宇宙人みたいな青さは!
あまりにも青く写りすぎて変だったので少し色調補正したのにまだ青すぎる蕎麦星人。

そしてお気づきかもしれませんがここでいきなり蕎麦の量が増えています(^^;;)
「もしかして、もっと食べられそう?」とのありがたきお言葉に
「ハイ!」と元気よく返事した私(←ちなみに二軒目)。

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(>_<)

(>_<)

(>_<)

たまらない・・・爆発的なこのかぐわしさ!!
このまま食べずに箸先だけでずーっと酔っていたい。
あなたに酔っていたい。でも食べたい。
もう何が何だか恍惚夢遊病者のようになって口に含むと
粗挽きの舌触りのあとにふっくらもっちりとした食感が迎えてくれる。
そこから広がるたくましく力強い在来種の味わい。

うううう
もう
どうなってもいい
おいしすぎる。



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蕎麦湯がまたひとつのメニューに思えるほど
香り高く味わい深くたまらなく美味しい。
「茨城」「北海道」をブレンドしてどろ〜り濃厚に溶いてくれてあるのだから
美味しいに決まっている。
「じん六」の超個性的で鋭利な蕎麦汁を肴に
じっくり、至福の蕎麦湯酔い。



新店舗のオープンは早くて4月。


私は「じん六」旧店舗が最後と聞いては駆けつけ、
仮店舗と聞いては駆けつけ、
リニューアルオープンが今から気になってたまらないのだから、

「じん六」はああ忙しい(^^)








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2015年02月20日

京都・夷川通寺町「ろうじな」


400年の歴史を誇る、京都・寺町通り。
南の方は賑やかなアーケードの商店街だが、京都市役所以北あたりは
骨董屋や茶舗「一保堂」などさまざまな老舗が点在する風情ある通りである。
その寺町通りから夷川通りにひょいと入ったところにある「ろうじな」。

惜しまれつつ蕎麦屋から割烹へと転身したあの「なかじん」等で修行し
2014年6月にオープンした新店である。

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店名はロシア語の「故郷」。
平仮名で書くとその意味以上のしっとりとした迫力を感じ
なかなか魅力的な店名だ。



外の看板。
通る人が次々立ち止まって見ている。
(張り切りすぎて開店前に着いちゃった私(^^;;))
左上の「お昼のお決まり」のあたりが特に熱い視線を浴びている。

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「お昼のお決まり(1300円)」
もりそば
しょうがとおあげの炊き込みご飯
生湯葉と青菜のお浸し
だしまき卵
つけもの

なるほど〜 これは美味しそう!♪


店に入るとすぐ右側に蕎麦打ち場があり
京都らしく奥に長い作りになっている。

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カウンターのみの店かと思いきや奥にテーブル席もあった。

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白木のカウンターとアンティークの和家具のコントラスト。

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黒板のメニューがまた大変素晴らしい。
メニュー本も別にあるがここに書かれているものは少数精鋭、
選びぬかれているのがよくわかる。
そして今月のお酒は「風の森」
いろいろと、ときめく〜〜〜♡


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静かで美しい店内・・・だが
開店と同時にお客さんが来るわ来るわ、2月の平日の昼間だというのに
あっという間にいっぱいになって驚いた。
お客さんは全員が全員「お昼のお決まり」を頼んでいる。
しかし相変わらず私の心はどうしても「もりそば」だけに集中している。

とは言え、
せっかく黒板で美味しそうなメニューをいろいろ見ちゃったので♡


「ゆば豆腐」
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お豆腐が予想外になめらかで甘い。
濃厚とろーんとデザートのようだ。
塩も汁もついてこない潔さも珍しい。
欲しい人だけもらうシステムなのかもしれないのだが
味が濃厚で美味しいので全く必要性を感じなかった。




「鴨のロースト」
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美しく上品な鴨のロースト。






「もりそば」
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「ろうじな」はカウンターがかなり高い位置にあるので
出されるものは全てカウンターの上にコトリと置かれる。
それを各人が自分の前に取り込むのだ。
しかしお蕎麦だけは大きなお盆に載っているので
「表〜彰〜状〜」
のように奥さんから手渡されることになる。
私がちゃんと持ったかどうか、
「いいですか?大丈夫ですか?」
と慎重に手渡してくれる奥さん。
捧げ受け取る瞬間、かつての「蕎麦 なかじん」での蕎麦受け渡しシーンを思い出した。
自家製粉、十日町産の十割蕎麦。


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美しく重なる端正な極細切りの蕎麦。
そこからフワーッと濃厚にただようさわやかなかぐわしさが私の脳を体を染める。
十日町産だが、八ヶ岳産の蕎麦にも似たイメージの強い野生。
口中で自在にほどける極細の束が心地よく
噛みしめるとクニュゥンと伸びるようななめらかなコシがある。
全身を吹き抜けるようなフレッシュな野生の香りに染まるひととき。



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汁は澄んだ鰹をスパーンと感じる、やや透明感のあるもの。
関西と関東のいいとこ取りのような美味しい汁だ。



実は冒頭で敢えて書かずにおいた痛恨の事実がある。
(痛恨過ぎてそんな書き出しじゃ始められないのでとりあえず封印した)

「ろうじな」では夜限定で「粗挽きそば」を始めたのだ!!

11時半の開店時間前にやる気満々でやって来てその事実を知った私は
そのままキャインキャインと道路を転げ回りたいくらいの悔しさ悲しさであったが
次回また来る楽しみができたということにしよう!!♪


次回は天ぷらも食べたいな〜
懐かしいあの天ぷらも、あるかな??(^o^)



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2015年02月17日

京都・河原町「そば 酒 まつもと」


美しく趣深い外観の蕎麦屋は数あれど
ちょっとこの美しさ+便利さは突出している。
ロケーションそのものが凄すぎるのだ。

京都の繁華街「河原町」駅からすぐ。
裏寺町通りのさらに裏に本当に小さく美しい小路がある。
南北約60m、幅員2mほどの「柳小路」。
「はちべーさん」の名で親しまれる八兵衛明神が祀られたこの古い道は
数年前に石畳が敷かれ柳の揺れる情緒ある通りへと大変身を遂げた。

その「はちべーさん」のまさに真向かいに2013年9月にオープンした「まつもと」。
そのまま木版画にでもなりそうな景色だ。


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こんな風情爆発の美しい名店に
河原町駅からものの数分で到着出来てしまうありがたさ!
京都に来るたび電車とバスを乗り継いだりはたまた自転車借りたりして
苦労してお蕎麦屋さんにぶっ飛んでいる私には夢のような話だ。



カウンターのみの小さな店内はシンプルモダンな和の趣。
照明を落とした店内に小路の光が忍び込む。

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奥にはどっしりとアンティークな雰囲気の梯子段が天井まで続いている。

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町家風の雰囲気を出すための飾りかな?と思ったら
なんと2階の酒庫へと続く実用の梯子であった。
えーっ ここをお酒持って後ろ向きに降りてくるんですかあー!
余計なお世話は百も承知だがどうしても心配になってしまう(>_<)
とは言え若き店主ならではのワイルドな技、この梯子段が実用なんてかっこいいなあ!!



梯子段も「まつもと」ならではの斬新さだが
メニューの体裁もなかなかユニーク。
クリップで留めたメモ帳のようになっていて
その中に美味しそうなメニューがズラリ。

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「そば 酒 まつもと」と名乗るだけあって
日本酒は「秋鹿」はじめ各地の地酒が揃っている。
おつまみがまたセンスを感じる美味しそうなものばかり。
「花椒 蒸し鶏」なんてすごく興味を惹かれるし
「鴨出汁おでん」はおでん種が選べるようになっている。
お蕎麦屋さんでおでん!しかも鴨出汁!
ユニークでおいしそうで、すごーくよいではないですか〜(^o^)




お昼もオーダーできるメニューより
「わさびと焼き海苔 長芋ポテトサラダ」

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じゃがいもではないんですよ、長芋ですよ、
しかもマヨではなくチーズでコクを出している。
わさびと海苔がたまらないアクセントで、ちょっとちょっとちょっと
これはニクイ、ニクすぎるおいしさ!!




「鴨ササミ一夜干し」
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えっこれが鴨?
見た目も食感もまるきり魚である。
言われなければ鴨とは気づかないが
味わいをじっと見つめると確かにじわ〜と鴨の旨味。
こんなしみじみとした鴨のおつまみは初めて食べた。
いい肴だなあ。



「もりそば」
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ああ なんて嬉しい眺めだろう。
香りがここまで伝わってくるようなこのときめきを、
私はどうしていいか分からない。


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肌にゆらめくやや粗挽きの陰影。
そこから濃厚にたちのぼるさわやかで美しいかぐわしさ。
ああああ うれしい・・・・
口に含むと見た目よりしっかりとした舌触りだが固さはなく、
ずっしりむっちり豊満な食感たまらなく魅力的。
そこからですよ、豊かな地味深き味わいが、
口中の横方向にジワーッと広がるのです!
これにノックアウトされずにおらりょうか。
ふかっふっくらと噛み締める度に広がる旨み。
そのふっくらのひとつひとつが、粉の旨みに酔う時間になる。
おいしい〜〜〜おいしいよう〜〜〜
外には「十割蕎麦」とだけ書いてあったけど
このただならぬ美味しさは・・茨城かな?(^o^)



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汁は透明感のあるすっきりとした関西風。
見た目は薄いが塩分はしっかりあり、関西らしいきゅんとした酸味も美味しい。
お蕎麦が美味しすぎてまたまた一回もつけられなかったが
これはつけてもすごーく美味しいんだろうなあ〜


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私にとって蕎麦湯はお酒で汁はおつまみ。
もうひとつ蕎麦猪口をいただき蕎麦湯をゴクリ、汁をチロリ。
ああ〜 しあわせだぁ〜〜〜



店を出ると美しき小路にまたはっとする。
こんな素敵な小路の片隅で楽しい時間を過ごしていたことがあらためて嬉しくなる。


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さあ どっちに歩いて行こうかなー(^o^)




<おまけ>
雨の「まつもと」も素敵♡これは去年撮った写真。

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2014年05月25日

京都・茶山「藤芳」


関東の人が関西に行くと、東にはない美味しいものに夢中になって
敢えてお蕎麦を食べようとはあまり思わないのかもしれない。
「関西にお蕎麦屋さんってあるの?」なんて訊かれることもあるほどだ。

もちろん関西にも蕎麦の名店が数えきれないほどあるのは周知の事実。
特に私は、西のお蕎麦屋さんには東のお蕎麦屋さんにはない
「気合」のようなものをしばしば感じる。
それは「蕎麦は東のものだけど」という負けん気であることもあれば
日本料理の本場の地ならではの美意識と誇りでもあるだろう。
特に美意識の高さには驚かされることが多く
粗挽きなど見た目からしてそそられる、大変美しい蕎麦を出す店が多い。
また店舗そのものを、外観も店内もビシッと独自の美意識で整え
完璧に表現している店が多いと思う。

京都などは街の雰囲気も素晴らしいので
唯一無二の雰囲気、美意識を堪能できる名店が多く
私は京都に行く度大変な大忙しである。


そんなビシッと美しい店だらけの京都において
のんびりゆる〜い雰囲気の美味しい手打ち蕎麦屋さんというのは
稀有な存在。

長年私の大のご贔屓でもある「藤芳」さん♪♪

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疎水沿いの住宅街に佇むお店。
今夜は私が大・大・大好きな、
京都在住の「さっちゃんファミリー」と蕎麦ディナー、
ということではしゃいでまいりました!


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コレですよコレ、
「藤芳」さんの、ほっこりあたたかな雰囲気の店内。

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子供も含む家族連れで楽しくお蕎麦、というシチュエーションにもぴったり。
京都造形芸術大学に近いのでその関係者の常連さんも多く
先程までいた学生さん風のお二人もまさにその感じでした。


壁のメニューが楽しすぎる。

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個人的には「まんぷくランチ」の
「麺とごはんの分量 逆転もOK」
というフレーズが大いに気に入っております(^o^)


そして私が食べたいものは
壁メニューの中央で堂々と、まぶしく輝いております。
「生粉打ちそば」!
今日は大好きなファミリーと一緒なので
私も楽しい気分で「天麩羅付」にしてみました。


「生粉打ちそば 天麩羅付」
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きめ細かくなめらかで美しい微粉の肌。
ほのかに香ばしい香りがふわ〜とただよい、
しっかりみっちりとした食感がまた美味しい・・
と思ったその時、

??!

なんだろう??

このサワヤカスパイシーな風味は?





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なるほど!
蕎麦が出てくると突然嗅覚がそれまでの100倍になってしまう蕎麦犬現象は
こういう時大変不便なのであります(^o^;;)
山椒切り風味が味わえてしまうオトクな「生粉打ちそば」となりましたが
蕎麦犬、必死で探しました。
「生粉打ちそば」の味わいを・・
すると感じます感じます、山椒切りの香りの奥から下から
滋味深き、まさに生粉打ち濃厚な蕎麦の味わい!
滋賀県林田町の蕎麦。
美味しいなあ〜




「せいろ(二八そば)」
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二八は北海道の蕎麦。
こちらは「生粉打ちそば」と比べるとものすごいコシ!
ちゅるっとした蕎麦を噛みしめると
跳ね返すような強靭なコシに出会う。
蕎麦の香りはごくほのかなのだが、不思議なことにこちらには
山椒の香りもあまり感じられない。面白い!


「生粉打ちそば」でタダで?味わえてしまった
「山椒切り」の風味がおいしかったので
本当の「山椒切り」も頼んでみることにしました(^o^)。

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ふんだんに散りばめられた山椒が浮かぶ肌。
箸先からも山椒のかぐわしい香りがぱぁーっと華やかに漂う。
表面にこまかなツブツブの感じられる肌で、
そのせいか独特のシュワシュワした食感がユニーク。
山椒をたくさん入れるとつながりにくいので卵でつないでいるそう。

ここは汁がたいへん美味しい。
すっきり上品な出汁がじんわりひろがり
この山椒切りも汁をつけるとさらに美味しい(←それが普通の食べ方です)。



ご一緒のさっちゃん家のプリンスりんちゃんは「鴨汁せいろ」をご注文。
鴨汁がぎゅっと小さくて深い器に入ってくるのが可愛らしい。

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りんちゃん、驚いたことに蕎麦を食べる姿がめちゃくちゃかっこいい。
少量をチョイと器用にたぐり上げ、ズルッッと短く一気にすする。
えーーっ こんなにかっこよく蕎麦を食べる男性は
某師匠くらいしか知らないのですが!
りんちゃんもしや、小学校じゃモテモテ?(^^)


そしてね、「藤芳」はうどんも手打ちで、それまたとても美味しいんです!
メニューに「エビ・イカ・キス・ホタテの天ぷらが入ったお値打ちの一品」
とあった、

「冷製・ぶっかけ海鮮うどん」
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ちゅるっとした食感とおいしい粉の味、
「藤芳」のうどんはおいしい!



内端のガラスに貼ってあった「祝膳」もおトクで楽しそう〜!

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「藤芳」さん、また来ますねー♪



posted by aya at 08:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月23日

京都・北山「蕎麦 YUKI」


その時私は大変忙しい身(おなか)だったのだ。

何しろあの名店からあの名店への移動中で
しかもその名店の前に既にもう一軒行っていたという
過密スケジュール(おなか)の中での出来事。

北山通りを自転車で気持ちよく疾走していた私だというのに
どうして「蕎麦」「手打ち」の文字だけは
ラスベガスの電飾級の激しさを持って目に飛び込んでくるだろう。
私は視力も大変悪いのだが、
どうして「蕎麦限定・逆動体視力」だけはやたらにいいのだろう。
走っていようが車に乗っていようが
獲物を発見する動物のように目が勝手にキャッチしてしまうのだ。


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北山通り沿いの角で目立っている、ツリーズビルの一角。



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問題の看板はこれ。

でも〜〜〜っ 
今日はぜったいに無理なんですよ・・・
私のお腹は本日本当に本当に忙しいんです・・・


と、半分ワクワク半分こわごわ近寄ると、


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「信州産有機栽培蕎麦粉使用」
「本格手打ち」
「十割蕎麦」
「蕎麦粉生地ピザ」


え〜〜〜〜〜〜〜〜〜

どうしよう
こんなの見たら・・見ちゃったら・・・行きたいではないか・・


迷っている暇はない。

よーし 行っちゃえーーー!(大丈夫なのかこの人・・)




看板に「地下一階」と書いてあったので
建物横の階段を降りてみる。



えっ あれがお店?

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遠くから見てもお蕎麦屋さんに見えないが
近づけば近づくほどお蕎麦屋さんには見えない。

美容室かカフェか、といった感じの外観。

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店内は外観以上に可愛らしい。

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スタッフは可愛らしいファッションの若い女性!( °o°)

楽しげにおしゃべりするお客さんも可愛らしいファッションの若い女性!( °o°)

なんなんですか なんなんですか この蕎麦文化は!!
上方の蕎麦見物に走って来て腰抜かす江戸の蕎麦犬気分である。



メニューは
「十割蕎麦 蕎麦粥つき 1000円」
(蕎麦粥なしは100円引き)
をはじめ
「葱きつね蕎麦」
「からすみ蕎麦」
「刺激的カレー蕎麦」

など美味しそうなアレンジメニューがいろいろ。

「蕎麦粉生地ピザ」は夜限定だったので
おすすめらしい「十割蕎麦 蕎麦粥つき」を頼むことに。



「十割蕎麦 蕎麦粥つき」
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蕎麦の出し方は予想したより和風シンプルなスタイル。
山葵をそのままお皿に乗せてしまう自由な発想もここでは自然に見える。


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見た目からはやや粗めの素朴な印象を受けたのだが
食べてみると思いのほかすべすべした微粉の肌。
コシの強い固めの食感で、そこからツンと強い野性味のある香りが
ふわーっとあふれる。
ちょっと甘めの汁は、京都では珍しいタイプの味わいだ。


セットの蕎麦粥。

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素朴でやさしい風情ながら
味付けは塩分しっかり、出汁しっかり。
しかし蕎麦に添えられて出てくる「ちょこっと粥」としては、
このくらいはっきりした味付けもキリッとして美味しい。




自分の忙しい身(おなか)を考えれば
ここで素直に帰るのが普通なのだろうが
それができないのが私の困ったところ。

さっきメニューで見ちゃった「からすみ蕎麦」。
からすみ好きとしては
やっぱり見てみたい、食べてみたいではないですか〜(^o^)

メニューに
「からすみ蕎麦はハーフサイズの蕎麦になります」
とあることだし、いっちゃおー!
(本当にこの人このあとどうなるのでしょうか)

「からすみ蕎麦」
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わああ こちらはこの店に似合うモダンアレンジ。
お皿の選び方が上手ーい!



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華やかに香る、オリーブオイルのフルーティーなかぐわしさ。
からすみおいしい!!
こちらも蕎麦粥同様塩分しっかりめなので
ハーフサイズでもおつまみのようにじっくり楽しめる。



ネーミングの気になる「刺激的カレー蕎麦」は
また次回〜♪
(次回も間違いなく過密スケジュールだと思うが・・・(^^;;))


posted by aya at 23:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月20日

京都・堀川鞍馬口「かね井」


久しぶりに訪れてみると
私の愛する名店が大変な事になっていた。

京都は近年素敵なお蕎麦屋さんが増えたので
毎回全部を廻れるわけもなく、
もともと大好きなお店ほどなかなか行かれず仕舞い。

今回は久々に、絶対!と張り切って朝一番に訪れてみると
なんと平日の開店時間前だというの既に行列が・・・

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(これは帰り際に撮った写真。店内の三和土は待つ人でぎっしり)


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開店時間までに行列はどんどん長くなり
こんな「かね井」は初体験の私はビックリ。
ランキングサイトでの人気やらミシュランやら噂は聞いてはいたが
こんなすごいことなっていたとは。

いよいよ開店時間となり、懐かしい、相変わらずおっとりと丁寧な奥さんが
「いらっしゃいませ」と扉を開けてくれる。
並んでいた人たちは皆遠慮しつつもドドッと中に入り
ちょっと慌てて席に着くことになる。



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私は運良く窓際のいつもの席に座れたが
なんだかここまででずいぶん緊張してしまった。
最近こういう経験が多い。
名店ほど人気が出過ぎてしまいお店の人が表現しようとした世界が
人でぎゅうぎゅう埋め尽くされてしまうのだ。

開店1分後に満席の店内。
お客さんは皆何を食べようかワクワクしている、
その興奮が伝わってくる。

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私が知っているひっそり美しい「かね井」の時間とは
ずいぶん違うなあと思っていると
奥さんがスッ、とお茶を持ってきてくれる。
店内満席の大忙しだというのに、おもてなしの心が伝わる丁寧な仕草。
そのおかげで、私はいつも「かね井」の時間に戻ることが出来た。

紫野の古民家に注ぐ、やわらかな光。

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混雑のため、本日お昼は「出汁巻き」「そばがき」は注文できないと知り
ものすごく楽しみにしていた私はビックリガッカリ。
でも店内は満席の上入り口の待合スペースにも人がぎっしりだし
お店の人も本当に大変そうだ。
人気が出過ぎてしまうってこういうことなんだなあ〜

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私は大好きな「ざるそば」「粗挽きそば」を注文。
お通しの揚げそばを食べながら待つ。

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蕎麦が来るまで、心を澄ませてこの古民家の呼吸をきく。




「ざるそば」
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やっと会えた。
この窓辺であなたに出会うよろこび。ときめき。



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かすかな透明感を感じる肌。
端正な極細の輪郭線の、ごく繊細に揺らめきに思わず見入る。
吸い込まれる。

ドキドキとたぐりあげると、
この上もなく美しい澄んだ蕎麦の香りがブワー!とこちらに押し寄せてくる。
極上の更科にも似た上品なかぐわしさ。
ごく繊細なため口中では束になる感じで
ちゅるちゅるみずみずしくくちゅっとした食感。
コシは強く、噛みしめると重なった蕎麦と蕎麦がズレるような弾力がある。
味わいもすっきりと澄んでさわやかな美味しさ。




「粗挽きそば」
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ど どうしよう来ちゃった!
頼んだんだから来るに決まってるのだが
大好きな人との再会に大いにうろたえる私。


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うっはーーー!ものすごい粗挽き肌!
久々のせいかなんだか前より一層粗いような気がします!!

ザッラザラゴッツゴツの肌から漂う、超濃厚な香ばしさ。
ピーナツやゴマに近い、やや熟成を感じる香ばしさだが
嫌味なく澄んでいるところがすんばらしい!さすがとしか言いようがない。
甘みはほとんどなく味わいはすっきりしているところも
この蕎麦にフレッシュな印象を加えさらにいい。
これだけの粗挽きゆえ蕎麦はかなり短めだが、それはそれで大好きな私。
ゆっくり食べられて、一緒にいられる時間が長くなって
素晴らしいじゃないですか〜
(いつもお蕎麦があっという間になくなりすぎなもので(^^;;))

「かね井」は汁がまた大変おいしいのだが
当然最後まで一度までつけられず、蕎麦湯の時にやっと堪能。



一口もらった「鴨なんばん」の出汁の美味しさにもビックリ感激!!

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一口くれた私の大好きな「さっちゃん」
(注・一口くれる前から大好きです(^o^))
は、大変に鋭敏な舌を持つ京都在住のグルメ&料理上手さん。

そのさっちゃんも、「かね井」のお出汁の美味しさには悶絶してましたー!


さっちゃん、今度はもっとゆっくりした時間に
「4人で」行こうねー!(^o^)




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(微妙に私のアタマが〜)

posted by aya at 12:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月16日

京都・丸太町「手打ちそば 花もも」


花ももさん 

花ももさん


可愛らし名前やなぁ〜( ´▽`)♡


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丸太町通沿い、御所の緑の風に揺れる暖簾。


店構えは純和風だが、店内は若い感性を感じる素朴なインテリア。
1階はテーブル席、2階は座敷席になっている。

1階は大きな木のテーブルがポンとひとつあるだけのシンプルさがいい。

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ちょうどこの時、楚楚とした京美人が入ってきてスッと入り口の席に座った。
仕草も美しく、この店の景色にとてもよく似合っている。


この後も入れ替わり立ち替わり、若いカップルや 熟年カップル、
お洒落な帽子のお姉さんや常連らしいおじいさんがやってきた。

この木のテーブルの時間が、物語のように移っていく。



そして隅っこの私は、
あなたと二人の世界・・・・♪


「ざるそば」
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おだやかなさざ波のような、やさしい表情。


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ふわーっとただよう、さわやかで少しひねたような野性味のあるかぐわしさ。
口に含むと細切りの優しい輪郭線が心地よく、
噛みしめると意外にもぷにっと強靭なコシがある。
そこから深い味わいがじわわわ〜〜
しみわたる・・・・




「田舎そば」
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ガツンと太打ちの「田舎そば」。
東京のお蕎麦屋さんは「田舎そば」と名づけても細いまま
田舎らしい雰囲気を出したりするところもあるが
関西のお蕎麦さんは田舎といえばしっかり太打ち!というところが多い気がする。
普通のお蕎麦との対比が際立って楽しいものだ。


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色と肌からしてムンムンがっつりの香りかな?と思ったら
ほんのりと上品な香ばしさに迎えられ、私まで澄んだ気持ちになる。
さすがにこれだけ太いとモグモグすることになるが
これまた弾むような弾力があるのでモソモソなどは全くせず
噛みしめる食感を楽しむ。
味わいもすっきりとして、見た目以上にさわやかな「田舎そば」だ。




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この汁器と蕎麦猪口もこの店らしい。
しみじみと愛でる。
少しオトメで少しモダンで、
でもこの空間の素朴な和の雰囲気からははみ出さない遊び心。


ランチ時には「おひるごはんセット」というのがあり(売り切れ次第終了)
お蕎麦プラス150円で
「そばの実ごはん」「焼みそ」「じゃこ山椒」「塩こぶ」
というセットにできる。
なんとも京都らしい趣深いセット、ええなぁ〜


二階の座敷は御所の緑を借景に、
またさらに素敵な雰囲気。

車通りが多い丸太町通りに面していても
正面が緑というのは本当に素敵なことだ。
一階の入り口からも緑の光が舞い込んでいる。

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鴨なんばんも美味しそうだったなあ〜
(お向かいの人が食べてた(^^))



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2014年05月15日

京都・北山大宮「おがわ」



京都・北山通りの至宝、美しき「おがわ」。


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その立地。

その佇まい。


その、蕎麦。



店の前に立っただけでしみじみとした気持ちなる。
私はこの店の外観がたまらなく好きだ。


古い家に掲げられた潔く白い暖簾が、
北山通りを抜ける風にかすかにゆらめく。

このまま時が過ぎていってもいい、と思う。



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静かな店内。

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大きな硝子戸越しの自然の光。
間口そのままの広さのシンプルな間取りもとてもいい。



綴じてあるメニュー本の中の写真はいつも掲載を遠慮しているのだが
この「おがわ」のメニューは本当に可愛らしくて・・
ファン精神に免じてお許しください〜〜

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文字も、紙質も、全体のデザインも
隅々まで上質で丁寧。





わかっていたことではあるが、いよいよその時が来てしまった。

えー あのー
ドキドキして
もうどうしていいかわからなくなってきました。
みなさんもドキドキしておいたほうがいいと思います。
何を突然言っているのやらわからないかと思いますが
もうとにかくそんな、ドキドキが爆発して大空に打ち上がってしまうようなものが
今からここにやってくるのです。


こんなに静かな美しい店内で

私の胸を心を鼻腔を三尺玉級の激しさをもって

ときめきで爆発させるような

そんな危険なものが来てしまうのです・・・!


さあ、


いらっしゃいませ・・・・

「おがわ」の「そばがき」!!



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(>_<)


こっ

このときめきをどうしろと!!!!!!!



漆黒の器の上の、大胆な存在感。
その肌の無尽蔵の美しさ。

そんなに、そんなに、
その美しさをさらけ出してしまっていいのですか・・・

食べるのがもったいなくてならないが早く食べたくてたまらない。


姿も素晴らしいが味はそれ以上と言っていい。
山駆け登っててっぺんから叫びたいような、最高の美味しさ!!

箸先で香る、ホワッとかぐわしいこうばしさ。
口に含んでその味わいの濃厚さに驚く。目がかっ開く。
まるで出汁でも入ってるかのように濃い、グルタミン酸系の濃厚な旨みが
ぎゅううううううううと舌の上全部に広がるのだ。
どんな魔法を使うと、蕎麦からこんなもの凄い味わいが引っ張り出せるのだろう。
完璧に煎れられた極上の煎茶などにも感じたことのある、自然界の不思議な旨み。
   
                   
食感はふっくらとしているがエアリーという程ではなく
ザラザラ〜としてもっちりふっくら、
それが全てとんでもなく濃厚な旨みで染まり、私の脳も全部染まり
私の目は開いているのだがもうこの世に居るのだか居ないのだか(こわい)
とにかく、夢のようにおいしい「おがわ」の「そばがき」なのであります(>_<)
                                                     

すでにこれだけ感激してしまったが
肝心の蕎麦はこれからである。

ああ なんとうれしい
久しぶりの「おがわ」の蕎麦。


「ざる」                                   
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その宇宙に、息を飲む。

さきほどの超絶そばがきに勝るとも劣らぬ、美しき粗挽き肌。
                    
穀物の香ばしさを淡くまとい
ざらざら〜と口中をめぐる肌は          
噛みしめると思いのほかしっかりとした歯ざわり。
味と香りが淡く澄んでいるぶん、
ザラザラの肌と弾力あるコシを穏やかにピュアに楽しむひととき。
淡い水彩画のなかで穀物の素朴さを見つめるような蕎麦だ。


実は今回私はメニュー本の可愛らしさに誘われて
珍しく「ざる」でなく「とろろ」を頼んだのだった。


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案の定、淡き水彩の夢を追いかけるのに夢中で
結局最後までとろろはつけられず・・・
「蕎麦後のとろろ」、美味しかったー(^o^)



人気店ゆえ混んでしまうとこの静寂は味わえないが
時間を外せばこの店の美しさをこれだけ堪能できる。


奥さんの穏やかな接客も、

厨房がカタコト動く音も、

全てがこの店の景色に美しく重なり


ああ このまま時が過ぎていってもいい、
と思うのだ。







                                                    
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2014年02月27日

京都・北山「じん六」


なぜ蕎麦のことばかり書くのか、と自分でも思う。

私は音楽について語るのは苦手だ。
子供の頃から歌うよろこびは歌うことだけであり
素晴らしい音楽に触れると自分の中がいっぱいになってしまうので
それらを言葉にしたいと思ったことはない。
私には難しすぎる。


しかしお蕎麦は日々私の前を過ぎて行く。
お蕎麦屋さんは毎日自分の追い求める「作品」を作り続け
世界を作り続け、それは一切形には残らない。


その日そのお蕎麦屋さんが作り上げた世界、
その時間そのお店に流れていた時間を
ほんの小さくても何かに残したい。

なくなってしまうお店、
変わって行くお店、
動いていくものは止められないけれど
それをなんとかつなぎとめたかった。



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こんなに早く、こんな日が来るなんて。

京都の名高き名店「じん六」が
この二月であの北山の美しい店での営業を終了する。

そう聞いて私は居ても立ってもいられず、自分のスケジュールを調べ
新幹線のチケットを取った。




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枝垂れ梅が、堂々たる美しい暖簾が胸を刺す。
この店は、ここにこうして居て欲しかった。

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外観は立派な日本家屋ながら、
店内は山小屋のようにひろびろと自然な空間。
建物の中なのに、深呼吸したいような気持ちになる。

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「そばがき」
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微粉ならではの、なめらかな肌。
選ばれし蕎麦ならではの、美しき緑。
この肌の中に「じん六」の宇宙がある。
それを知っているだけに見入らずにいられない。
それほどに、「じん六」の蕎麦粉は凄いのだ。


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口に含んで思わず目を閉じる。
とぅるんとなめらかな肌から
私の舌にギューーーー!!と押し込まれるように
ものすごい蕎麦の味わいが伝わってきたのだ。
だし汁でも入っているのか??と思えるほどの濃厚な味わい。
しかもそれだけ力強い穀物の味わいながら、
どこまでも澄んで清らかであるところがニク過ぎる。

うわぁーん 来てよかったよう〜 美味し過ぎるよう〜
なめらかふわとろで、
エアリーではなくムッチリな食感がまたたまらない・・

「じん六」が扱う福井大野在来の蕎麦の凄さ、ここに極まれり。
畑を見る目、蕎麦の実を見極める目、水を探求する目、
非凡なる厳しい感覚を持つ店主だからこそ到達した、この味。

このあとお蕎麦がなければこれだけいくつでも食べたい・・・






お蕎麦はいつもの、「蕎麦三昧」。
三種類の産地の異なるお蕎麦を食べられる
私にとっては最高のメニュー!!
今日は「茨城産」「京都産」「福井産」らしい。

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1枚目
「京都・深山」品種は信濃一号
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笊の上、ガラスの上の、涼やかな緑。
この蕎麦とこの庭の眺めも、これで最後なのか。


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冷水で締めすぎない肌からむわ〜と漂う、濃厚なかぐわしさ。
香りも味もこんなに濃いのにその印象はどこまでも美しく綺麗!
例えるなら、野の花の香りを寄せているような。
むっちりとふくよかな肌ながら噛み締めた食感はとても優しく
もう美味しくて美味しくてどんなブレーキをかけても
一緒にいられる時間は短すぎる。
おかしい。なんで私のお蕎麦ばっかりこんなに早くなくなるのだーー!





2枚目
「茨城・八千代町」品種は常陸秋そば
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一枚目よりやや細めで
やわらかそうに隙間なく重なっている。


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おおおっっ?
予想した香りよりもキュンと強い野性味のあるかぐわしさ。
しかし味わいはこれまた驚くほど澄んで
穀物の綺麗な旨味が舌の上にひろく、さーーーとひろがるのが目に見えるよう。
常陸秋そばらしさは全くないが全然別のすごい美味しさ!!
繊細な細切りで、やさしくぐったりと口中に寄り添ってくるが食感はもっちり。
もう美味しすぎて何がどうでもよくなってきた・・・





三枚目は田舎。
「福井・大野」品種は大野在来種

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陶器の皿上にぬるりぐったりと重なる、
みずみずしい肌。

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わっ わっ
これは!!
なんという濃厚な、美しいかぐわしさ!!
私の知る限りの福井・大野の蕎麦の美しい綺麗なところだけが
ギュウギュウと圧縮されたように濃厚に香っている!!
私の隅々までみっちりと満たされるような、洗われるような美しいかぐわしさ。
今日ここで食べた全てのものが「濃厚なのに澄んで美しい」という
同じ魅力に到達していたことにもあらためて驚かさせる。
ぬるりやわらか、みずみずしく重い肌は
噛み締めると思いの外しっかりとしたコシを持ち、
そこからムワァームワァーと濃厚な大野のかぐわしさが
いくらでも生まれ続ける。
ああああ美味しすぎてもう溶ける・・・




「じん六」が作り上げてきた、

この世界

この時間。

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流れゆくもの、動いていくものは止められないけれど



また次の季節に別の地で会えるまで

私の「じん六」は、ここにある。


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2011年10月12日

嵐山「星のや 京都」(宿の蕎麦)


虫の音響く渡月橋より舟で、「星のや」へ。

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何よりも立地が素晴らしい宿ではあるが
食事がまた素晴らしい。


カウンター内の蕎麦打ち道具の美しさ。

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「無花果の揚げ出し、雲丹のせ」
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一品目から軽くノックアウトされてしまった!
無花果を使った料理は大好物だが(だけに?)意外と難しい。
こちらの料理長は和食の修行の後
フランス・ブレス地方の三ッ星レストラン「ジョルジュ・ブラン」で
修行を積んだそうだが・・
何だかよくわかりませんがコレ、素晴らしい!
口の中がおいしすぎます・・


「八寸」
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柿白和え、鰻八幡巻、いくらと三つ葉の和え物など。
太刀魚小袖寿司、脂がのってておいしい〜
レモングラス風味のミニトマト蜜煮というのも素晴らしい。
こんなデザートがケーキ屋さんにあったらいいのに。



「鯛の薄造り」
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「名残鱧と焼きナスの椀 」
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「天魚塩焼き」
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小倉遊亀か奥村土牛かというような、まるで日本画のような眺め。
琵琶湖湖北の安曇川(あどがわ)で捕れたというアマゴ。
アマゴってこんなにおいしいんですか!感激。



「アワビ柔らか煮、白芋茎、モロッコいんげん」
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「牛ロース炭火焼とポレンタを衣にした玉ねぎ焼」
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時がきた。

先程から目の前で打たれていた蕎麦が打ちあがり、
木箱の中にすべて収まった。




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愛知の窯で焼かれたという陶器の蕎麦猪口 。
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透け方も音も、一見陶器には見えない。
貝かガラスのようなひんやりすべすべした質感だ。


ここまででかなりお料理を食べているので
「お蕎麦の量はいかがいたしますか?半分、などにもできますが」
と聞かれる。
自信満々はっきりと「ふつうでお願いします」という私。
大盛りでって言おうか一瞬迷ったけどやめときました(^^;;)
お蕎麦の分のお腹は一年365日いつでも空けてございますよ!


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奈川の蕎麦粉に北海道の小麦粉。二八である。

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めずらしいほどの超極細。
繊細に震えるラインが印象的だが儚さはなく
しっとりやさしそうな肌。

たぐりあげると・・・
なんとフレッシュ、なんとかぐわしい香り!
食感は非常に個性的で、シュクシュクとした変わった歯ざわり。
噛むとすんなりその場所で束ごと切れる。
何より、その肌から断面から溢れ続ける
この香りの素晴らしさはなんなのだ・・・

澄んだ香りが最初から最後まで最大ボリュームで私を染め続け
「おいひいです」と言うのが精一杯。
あとはなるべく私のことは見ないでください(傾いてるので)。


ああ 嵐山の奥にこんなしあわせがあったとは・・・



「虫の音に蕎麦を浸して嵐山」




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2010年05月21日

西のしあわせ 番外編




川床も賑やかな三条から四条のあたりも


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のんびり広々、緑多きあたりも


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一日ここにいたくなるのだ。
鴨川の眺め。






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2010年05月20日

京都・東山「枡富」

  

関東の人間である私にとって
京都の街並みはやはり魅力的である。

大きな寺社仏閣や立派なお屋敷街を見学気分で散歩するのも楽しいが
何ということはない裏通りや路地を歩いても
何かしら必ず京都らしいものに出会いこの地にいる喜びを新たにする。

それは建物の造りであったり人の言葉であったり地名であったり、
できるだけ永くそこに留まっていて欲しいと願わずにいられない
美しいものばかりなのだ。



中心のあたりではなかなか忙しい三条通りが
広々とのんびりとしてきたあたりの東山駅付近。
駅からすぐの小道をひょいと入れば店はすぐなのだが
最初にたどり着いたときは「え、ここ?」と少し驚き、
大いにワクワクした。
創業50年以上の老舗と聞いていたので
立派な構えを勝手に想像していたのだが
店は小さな路地にこぢんまりとある。
お隣は和菓子屋さん。
店前に停められた自転車の数が
この店のファンの多さを物語っているではないか。


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入り口の引き戸も店舗としては実に小さく、
町屋づくりの住宅を訪ねるよう。
がらがらと開ける時の私の気分は、
お蕎麦屋さんに来たというよりは
小唄だかお三味線だかのお稽古に
おっしょはんのお宅を訪ねてきたような、すっかり京女の気分。
すいません、すぐその気になる性質でして(^^;) 。


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間口はこぢんまりだが店内は京都らしく奥行きがあり
奥に入るほどにくつろいだ気持ちになってくる。
座敷などもあまり広々としていないのが
かえって家庭的な雰囲気だ。


「桝富」の蕎麦は2種類。
手打ちのものと機械打ちのものとあるのだが
そのネーミングの妙にはヤラれます。
九一の「自家製粉 石臼挽き 手打ちそば」に対して
六四の機械打ちの蕎麦につけられた名が「京打ちそば」。

老舗だけに、このあたりの人はここでずーっと
この「京打ちそば」を食べてきたんだなあと思わせ、
ついそれも食べたくなってしまうではないか。
つなぎに「丹波産つくね芋」を使っているというのも面白い。




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想像よりも個性的な板盛りでやってきた
「自家製粉 石臼挽き 手打ちそば」。
盛り方も大変美しく、やや粗挽きの肌が
ふっくらと間に空気をはらみつつ重なり合う姿にしばし見とれる。



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手繰り上げると柔らかい粉の香りがふわぁ〜とただよい、
歯ざわりもやさしく、噛みしめると優しい穀物の甘さがにじみ出てくる。
主張の強過ぎないゆるやかな感じが
この店のこぢんまりとくつろいだ雰囲気にぴったり。
こんなお店に自転車で通えたらさぞいいだろう。

東山付近はのんびりとしていて
歩きまわるにも楽しいエリア。
山県有朋の別荘で、小さな「世界」のような素晴らしい庭園が見学できる無鄰菴や
私が愛して止まない美しき青蓮院も歩いて行かれる。


京都、旅人を魅了する街である。





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2010年05月19日

京都・西院「むら木」



好きでやっていることとは言え
お蕎麦屋さんにおいてはひたすら「せいろ」のみを選んでしまう、
そんな自分が呪わしい時もある。

お蕎麦屋さんのメニューに並ぶおいしそうな一品料理や種物は
かなりの確率で私を誘惑して止まないのだが、
何が残念と言って私の胃が宇宙のようには大きくないところである。

しかし他のものに目移りするのはメニューを見ている段階だけであって
いざお蕎麦を前にすれば
「やっぱりこれにしてよかった!」
と毎回しあわせを噛み締める。
それを毎日のように繰り返す、king of トリ頭の私である。


「むら木」も然り。
なんたって京都である。
和食のレベルは高さは言わずもがな。

ランチメニューにはおばんざいがつくセットがあったり
「イベリコ豚のつけそば 白味噌仕立て」
という美味しそうなメニューもあったりで
京都らしい強烈な誘惑にクラクラしたが
いやいやいやと浮気心を振り切っていつもの私らしいオーダーを。


そして目の前に置かれた瞬間またしあわせを噛み締めるのだ。
「やっぱりこれにしてよかった!」
それもそのはず、この眺めである。


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「むら木」のお蕎麦は三種類、「二八ざる」「十割ざる」「田舎ざる」。
それを三枚分頼まずとも一食で全部楽しませてくれる「三色そば」は
どんなに嬉しい存在であることか。
少しず様子の違う三つの小山を眼下に眺むる気持ちは
ウキウキなんて表記では全く足りない。
ウキッ♪ ウキッ♪ 
猿入店お断りとは書いていなかったのが幸いである。




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箸先でたぐりあげた刹那からムワァ〜と立ちのぼる
濃厚な熟成の香りの十割。

二八がまた素晴らしい。
「ああ来てよかった」と心から嬉しくなるような
美しく甘い香り。
口に含むと少し儚いような繊細な舌触りながら、
噛みしめるとふんわりと優しいコシがあり
やさしく大切に味わいたくなるような蕎麦である。

見た目から一番存在感が強いかなと予想した田舎が
箸先の香りもおとなしく
寡黙な田舎の男性のように目立たない。
しかし噛みしめると穀物の甘みが舌の上に広がり
その奥にかすかな野趣もひそめられていて
これまたゆっくりと大切に味わいたくなる蕎麦だ。


先程までお昼時で近所の常連さんや家族連れでいっぱいだったが
少し落ち着いた今はのんびりいい時間。

次は是非、おばんざいや他のお料理も食べたい!
と切望しつつも、きっとまた「三色そば」をお願いしては大喜び。
またその繰り返しなのだ。



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2010年05月18日

京都・四条烏丸「笹屋」



地図で見れば京都のど真ん中、四条烏丸も目と鼻の先。
住所に従い仏光寺通りを烏丸から東に入れば
すぐにわかると思いきや。

店は、カン蹴りのいたずら小僧でもひそんでいそうな路地を
ずんずん入って行かなければ見つけられない。


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古い家を改造したらしい店内は、
四条烏丸からすぐとは思えないほど静かで  
京都の人が羨ましい限り。

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蕎麦は二八の「ざる」と十割の「せいろ」の2種類。
しかも二八は「韃靼」と「田舎」の2種から選べるという嬉しさである。


まずは十割の「せいろ」から。

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箸先にたぐるとひんやりとした冷気に乗って
ごく淡く、野の花のような、かすかに檜のような香り。

口に含むとムチッ、つるプリッ。
よく締められているだけに弾けるようなコシの強さである。
やや粗挽きの肌を噛み締めれば、
香ばしい味わいがほんわり淡くにじみ出てくるのが嬉しい。
もう少し温度が下がった頃も楽しんでみたかったが
つい夢中で食べてしまい待ちきれず・・



お次は二八田舎。



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ドカーン。


粗挽きの最高の形と言っていい素晴らしさ!


香ばしさにもいろいろあるが、
実にかぐわしい、うっとりするような香ばしさだ。

これだけ丁寧に、
ギンギンにと言っていい程しっかり締められているにもかかわらず
こんなにも香るのは驚き、感激である。
ひんやり美しい夢を追いかけるように
かぐわしさに酔う時間。

コシは十割よりもさらに強くムッチムチ。
口の中で弾むような歯ごたえを楽しみつつ噛み締めれば
穀物のうまみと甘みがジワーッと舌の上に広がり、
しばらく経つとこれがまた、
味わいも香りも最高のその上、と言いたいほどの濃厚さとなり・・・

ここは京都の路地奥、昼下がり。
ウワー、こんなにしあわせで私どうすんだ。


しかもこれだけの蕎麦で恍惚とさせてくれる店ながら
メニューには、「たこ飯(300円!)」、「鮭いくら丼」、「豚けんちん汁」、
「牛肉そば」なんてのもあり、
これはどんなシチュエーションでも楽しいに決まっているではないか。
こんな店を行きつけに出来る人がうらやましすぎる。




烏丸線「四条烏丸」駅から徒歩3分。

次回行くときは「けんけんぱっ」と入って行きたい、
そんな路地奥の隠れ家である。












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2010年05月16日

京都・丸太町「とおる蕎麦」



ママチャリるんるん辿り着いた先は・・・



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のんびりとした二条通を抜ける風に揺れる幟。
店名の文字に何ともよい表情があり、
案山子に出迎えてもらったようなほのぼのとした気分になる。




扉を開くと一転、洗練モダンな空間。
京都らしく奥行きがあり中の様子が見渡せない構造のため
やや緊張感のある店のようにも見える。
しかし心配御無用。
カウンターに座ればごくカジュアルな雰囲気で、
不思議なほど自分だけの時間をゆったり過ごせる。
奥まったその先にあるカウンター、という珍しい構造のためか
きびきび働く寡黙な職人である店主の部屋に
遊びにきたような感覚もあるかもしれない。


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「とおる蕎麦」の蕎麦はすべて小・中・大から選べ
小でもこのボリュームである。
この空間にして、この飾らぬ雰囲気、そしてこの量。
非常に新鮮で、実に居心地がよい。
西にはたのしい蕎麦の風が吹いているなあ、としみじみ。


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蕎麦は微粉のきめ細かな美しい肌で、
パキパキとシャープな輪郭を際立たせたつるつるの蕎麦。
箸先の香りは淡いが、噛み締めると口内に蕎麦のいい香りが生まれ
外の日差しを遠く見やりつつしあわせのひととき。
この潔い輪郭線の鋭さ、のどごしの良さ、
暑い暑い京都の夏にはさぞ快いだろう。

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私の知り合いの京都人達も揃って大好きな「とおる蕎麦」。


西にはたのしい風が吹いている。




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2010年05月15日

お〜い



高遠さんよ〜

そんなに紫外線防備して
どこへ行くのじゃあ〜?



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今から、ちょっといいお蕎麦屋さんに♪






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