2024年04月26日

長野・乗鞍「合掌」



完璧。

と言ってしまうのは実に簡単だが
どのようにしてこの完璧までに至ったのかは
私などには想像もできない。


その蕎麦。

この上なく美しい店舗。

乗鞍という最高のロケーション。

(しかもお蕎麦は3種類もあるんですよ〜!)。



世界中にあるどんな三つ星レストランにも
胸を張って対抗できる世界だと、私は本気で思う。


だってあなた!
この雰囲気でございますよ!!


IMG_9215.jpeg


お店のウェブサイトでは
「乗鞍高原にあります家族経営の小さな蕎麦屋です」
と謙虚に名乗っておられますが、
建物はご覧の通りドーンと立派な、それはそれは美しい合掌造り。
なんてったって江戸時代中期寛政時代に建てられた建物なのだ。


IMG_9216.jpeg



スキーシーズンの最後に行ったので
残雪がまた良きムード。

IMG_9217.jpeg





外観もいいけど店内はもっとシビレます!!

IMG_9206.jpeg


うああああああ


IMG_9205.jpeg

もうだめだ

美しすぎる・・・!

清すぎる・・・!






またこの店の素晴らしいもう一つのポイントは
地元の人にがっしりと愛されているところである。
地方の名店あるあるだが、駐車場は県外ナンバーだらけ、
下手すると東京のナンバーだらけなんてところもある。
それはそれですごいことなのだが
店内に聞こえてくる会話が
「この間三宿の交差点でね・・・」とか
「高輪にできたあの店の〜」
とかだと、せっかくの旅情が一時冷めそうになってしまう私なのでございます(^^)


しかしここでは、
近所のご家族連れや袖なし丹前みたいなのを着たじいちゃんとかが
4人ぎゅっと座って静かに、でも楽しそうに蕎麦を啜っているのです。

IMG_9120.jpeg

そんなこの店の景色を見ていると
ああここは本当に美味しい店、よい店なんだなと感じさせられ、
ただでさえ美味しいお蕎麦がまた何十倍美味しくなってしまうのだ。


IMG_9129.jpeg



なんかゴタゴタ喋ってますがとにかく私はこの店が
大好きなんだあああああああーーーーー!!!
(自分の長話に愛が喉元でつかえてついにキレた笑)




テーブルにつくとまずは長野なおもてなし。


野沢菜とお茶。

IMG_9119.jpeg




ここまではまあまあのんびりした気分でいられたのだが
メニューを見ると途端に落ち着かなくなる私(笑)。

この店にはもう20年近く、何度も来ているが
近年は特にお蕎麦の種類も増え、とにかく食べたいものだらけ!!
煩悩と限りあるお腹の容量問題で
胸張り裂けそうになりながら熟読します。


IMG_9126.jpeg

IMG_9127.jpeg


うーーーーーん!!

とにかく一番重要なお蕎麦についてはですね、

⚫️田舎十割蕎麦(玄挽き黒)
⚫️そばの実十割蕎麦(九抜き白)

この二つに加え、
本日はこちらもあるのです♡♡♡


IMG_0601.JPG

ぎゃあああーーーーーーー

会いたかったよーーーう!!


この番所そばの凄さ、それをこの店で食べる美味しさを体が記憶しているだけに
もうその文字を見ただけでワナワナしてしまう私。

というわけで、


⚫️田舎十割蕎麦(玄挽き黒)
⚫️そばの実十割蕎麦(九抜き白)
⚫️番所そば(番所在来十割蕎麦)


この 3つのお蕎麦はもう絶対食べるわけですよ。
それは決まっているわけですよ。
でも、ここで「そばがき」を食べないわけにはいきません。
ここは「そばがき」もまた、本当に本当にものすごいのですから!!

でも天ぷらも食べたいよね〜・・・

となると私の胃はもうどうなっちゃうんだ!?
という心配がありますが、
今日は愛する愛する、だーいすきなお仲間お二人と3名で来ております。
しかも、みんな大の蕎麦好き♡

いえーい、みんなありがとう!!
こころおきなく暴走するぜーーーーい(≧∇≦)!!



「そばがき」

IMG_9134.jpeg

この美しい合掌造りの家の中で、この湯気の立つそばがきを眺めるというのは
オルセーだのマウリッツハイスだので名画を眺めるのに全く劣らない醍醐味と私は思う。


もう、見てすぐにわかるこの美味しさ。上質さ。
これはもう絶対に美味しいのです。
食べずとも痛いほどわかって胸が苦しい。

IMG_9137.jpeg

あああああ

ときめきすぎてもうダメだー!!


IMG_9141.jpeg


見た瞬間にハートを鷲掴みにされたが
その予感をさらに上回る最高の素晴らしさ。
ああああああ
この上なくふくよかで豊かな芳しさがこんなに濃厚で幸せすぎる!!!
口に含むとさらに感激の大津波、
ふんわりもっちり、ちょいエアリーな質感がニクすぎるー!
味わいはもっとえげつないほど濃厚なグルタミン系かと思ったがそこまではいかず、
でも上品に味わい深い感じがまた最高。
今回は3等分して食べたが、これ、丸ごと3つくらいを独り占めして
お腹いっぱいになるまで食べられたらどんなに幸せだろう・・・
とか思っちゃうが、ここに来たら毎回お蕎麦で目がぐるぐるしてるので、
そんな日は一生来ないのだ笑。



「本日の天ぷら」

IMG_9147.jpeg

野菜の天ぷらなのだがこれがまためっぽう美味しい。
パリサクな薄衣が最高!
ネギがとろとろで粘りがあり、甘くてびっくり。
そして一番気に入ったのはゴボウで
どうやら薄味で軽く煮てから揚げているらしい。
いちいちニクイねええ〜〜(≧∇≦)


そしていよいよ、胸ときめきすぎて
お仲間の二人と完全に会話不能となるこの時がやってきてしまいました!!



「そばの実十割蕎麦(九抜き白)」

IMG_9152.jpeg

高台付きの美しい笊に盛られた整った姿。


IMG_9154.jpeg


優しい風情に思わず見惚れる。


IMG_9160.jpeg

箸先から香りを寄せると・・・
おやー?なんとなんと、ほぼ何も香りません。
微かにクリーミーなイメージのほんわりした香りがあるような?
そのまま口に含むと、おーー!これは素晴らしい質感です。
この絶妙のコシ、絶妙の上品なずっしり感はさすがとしか言いようがない。
結局最後まで香りはふくらまず、味もごく淡かったのだが
じゃあ美味しくないかっていうと、世にある味なし香りなし蕎麦とは一線を隠す
確かな美味しさがそこにあるのが本当に不思議。
いつもは蕎麦の香りや味わいに魅せられて蕎麦汁がつけられない私だが
味も香りも淡いのに、蕎麦汁をつけずに完食したくなってしまうというのは
私にとっては不思議な美味しさなのだ。
この質感の素晴らしさはもちろんあるが、素材の良さ、水の良さ、もあるのかな〜



せっかく長野に来たんだから、「くるみだれ」も頼みたかった私。
こちらのお蕎麦が「くるみだれ」と やってきました。
でもね、こんなに素晴らしいお蕎麦じゃぁ、
やっぱり最後までつけられないと思うのよ・・・(じゃあなんで頼んだんだ笑)


「田舎十割蕎麦(玄挽き黒)」
IMG_9166.jpeg

IMG_9168.jpeg

なんと素朴で、かつ優しい世界。
これだけ黒っぽく、がっつり粗挽きでもありながら
荒々しさはほぼなく、 優しい上品な安定感を感じる。
ほとんど拝みたくなるような柔和な姿・・・
このまま食べないでずっと見惚れいているだけでもいい、と本気で思う。




IMG_9171.jpeg

箸先から香りを寄せて・・・目がかっぴらいた!
こ、これは・・・
明確に、抹茶??畳のような青く美しい香りがする。(畳よりは抹茶だな!)
質感は「そばの実十割蕎麦(九抜き白)」にも似た絶妙のコシで
ふっくらとしたずっしり感と共に、本当に最高としか言いようがない見事な質感だ。
粗挽きらしい荒さはほぼ感じず、この不思議な抹茶的かぐわしさと
ふっくらの中から生まれる香ばしい味わいにただただうっとり。

もうなんなの?美味しすぎませんか!??

こんなに個性的で、こんなに素朴で優しく、
こんなにも感動させてくれるお蕎麦って・・・

もうただただ


大好きだあああああーーーーーーーー!!


そして私の遠吠えをかき消すように
ついに最後のこの方がやってきてしまいました。

もう食べる前から降参です。

大好きすぎて平伏してます。


愛しい、愛しい、「番所在来十割蕎麦」様!!


IMG_9173.jpeg

この乗鞍の地で古くから大切に受け継がれ育てられてきた在来種。
この「合掌」では2013年から自家栽培でこの番所そばを育てているのだ。
希少な在来種とは言え、私は他でもこの番所そばを食べたことはある。
しかし私の経験の中ではこの「合掌」で食べる番所そばが神がかって美味しく、
自家栽培の地のものということを考えると、
ここで食べる番所そばこそが、番所そばの真骨頂と言うべきものなのだと思っている。


IMG_9183.jpeg


また愛余って語りすぎたが、
もう私のお喋りなんか無視してください。
とにかくみなさん、私と一緒に見惚れてください。
ぶっ倒れてください。
この例えようもなく美しい姿に!!


IMG_9184.jpeg

姿も素晴らしいが、その香りを寄せひとくち口に含んで
私は完全に壊れました。


( °o°) ( °o°) ( °o°)

!!

あまりにも、あまりにも
爆発的な魅力すぎて受け止めきれないのですがーーーーーーっ!!!!
この香りはなんだ。
香ばしいという言葉では全く表現しきれない。
香ばしさの質が違う。
こんな香ばしさ、出会ったことあったっけ!?というくらい、
目が覚めるような素晴らしい香ばしさ。
その上、野趣溢れる味わいがもう無尽蔵無限大無重力に溢れまくり!!
(日本語もコワレちゅう!!)
ザラつぷしながらもふっくらぬったりと豊かな質感も最高!!

えーんえーーーん
美味しいようーーたまらないよう〜〜!! 

これ以上のお蕎麦はない。

これ以上のお蕎麦はない。

何度呟いても叫んでもこの愛は言い尽くせない。



このお蕎麦が今日ここで、
この笊に盛られて出てくるまでには
それこそ畑をおこすところから、蕎麦打ちの修行から、と思うと
何十年もの努力と手間暇が積み重なっているのだ。

そんなありがたいお蕎麦が、
大ホームランの勢いで私の全身を撃ち抜いてくれたこの感動・・・

もう・・・泣いてもいいですか・・・(T T)♡♡♡♡♡





実は3人で分けて食べるために
こんな夢のような3種盛りを勝手に作って食べていました。

メニューにはない、ときめく眺めでしょう〜!!♡

IMG_9190.jpeg


しかもね、「足るを知る」って言葉が
イマイチ実行できない私。
贅沢にも「番所在来十割蕎麦」をおかわりしやがりました!!

IMG_9192.jpeg


いやー・・・本当の贅沢ってこういうことを言うんだなーと思いましたよ!!
エルメスでバッグ買うより私は断然こっちでございます!!(笑)


お蕎麦で興奮しすぎてせっかくオーダーした「くるみだれ」や「蕎麦汁」について
書く暇がありませんでしたが、
どちらも、さすが大変素晴らしい!!
「くるみだれ」はそれだけだとかなり甘いが蕎麦汁入れて完成するよう計算されていて
そこにネギがめっちゃ合う!!
ほんっっとに悩ましいわ〜!!
こんなにおそばが美味しくちゃあ、rつけるチャンスが全くないんですけど!!笑
「蕎麦汁」は東京で言えば藪蕎麦並みの濃さで
甘さもしっかりだか醤油も濃い感じ
個性的だけどなんか突き抜けた美味しさがある。
ああ〜これもほんと悩ましい・・・
つけて食べたいけどお蕎麦が美味しすぎてさー!無理なのよー!!(笑)





帰りがけのこの景色にもうっとり。


IMG_9209.jpeg






私がこの乗鞍という場所に 来るようになってから、かなり長い時が経ち
いろいろなことが変わったと思う。
変わってしまったと思う。
でもこの店の素晴らしさはその変化の中で
どんどん良いほうに変化している・・・のだか、
私の愛がただただ蓄積しているのかわからないが
とにかく行くたびに感動が増していく気がするのだ。



日本にはこんなすごい店が、こんなにさりげなくあって
自分のことを「家族経営の小さな蕎麦屋です」なんて名乗っているのだ。


もう素敵すぎちゃって・・・


どうしましょうね?(≧∇≦)













bd10ms8gk10bs100
posted by aya at 12:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 甲信越の蕎麦>長野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック