2023年06月23日
長野・高遠「華留運」
私が大好きな、そして私自身のルーツにも関わる高遠町にあるお蕎麦屋さん。
高遠には「高遠蕎麦」という歴史深い郷土蕎麦があり、
その詳細については後で紹介するが
この店もその「高遠蕎麦」が食べられる貴重な名店だ。
純和風の素敵な外観でしょう〜〜?!♡
もっと素敵なのはこちら。
きゃ〜〜〜!!!!
十割 長野県入野谷産 入野屋在来
玄挽 高遠産信濃一号 十割細挽き
二八 高遠産信濃一号 国産強力小麦
こっ これを見て血圧・脈拍を正常に保てる人がいるのだろうか!?!?
ステキ・・・このままここでしばらくこれを眺めているだけでも幸せ・・・!!
でもそれではお店の方も気持ち悪いと思うのでさっさと入ります(笑)
店名の「華留運」はケルンと読む。
山への親しみが感じられる名前だが、店内に入ればこの通り。
山小屋風にまとめれた店内には
山の写真やピッケルが飾られ、
まさに今日も登山していた私には実に楽しい雰囲気。
ほっこりとくつろげる雰囲気だが、
しかし私は今それどころではないのである。
とにかくここはお蕎麦がものすごいので
もうすぐそれらに出会えると思うと、胸が高鳴って高鳴って
全然落ち着きませんーーーー!!!
だって、ほら!
もうダメだ
おいしそうすぎて嬉しすぎて大気圏を飛び出しそうだ
高遠町のお蕎麦なんて泣けるほど嬉しいし
入野屋在来なんてもう!アナタ!えーーーん!!(ついに泣き出す笑)
そして冒頭で触れた高遠蕎麦とは歴史的にこういうものです。
(ちなみに私の曽祖父は高遠藩の血筋の者です〜)
高遠蕎麦という文化はお殿様と一緒に会津に行っちゃったんですが
その後本場である高遠町で復活して愛されるようになったんですね。
肝心の、「高遠蕎麦ってどんな蕎麦よ?」って話なのですが
こんなお蕎麦です!
ここは写真入りでしっかり説明してくれていていいですよね〜!
私は普段は「蕎麦と私の間に入る者は水も許サヌ」とか言っちゃって
蕎麦汁もつけずにそのままズルズル完食しちゃう極悪人なのですが
本日は大好きな高遠に来たんだもの!一枚は高遠蕎麦、ぜひ頂きますよー!
二八、十割、玄挽、もちろん全部食べるかから
どれかを高遠蕎麦のセットにしてもらおうーっと。
高遠産雑きのこ入りの「雑きのこぶっかけ」とかもちょー気になるけど
私のお腹は残念ながら一つしかないからあきらめだな・・・
嗚呼明日の私からお腹を借りたい!!
でもお蕎麦の前にはやっぱり色々食べたいよね〜
じゃーん!
「馬刺し」
半分凍った状態で、とメニューにあった通りの半ジャリ!
薄切りで上品でとても美味しい。
にんにくとしょうがは欠かせないですよね〜♡
「馬すじ煮込み」
馬すじ、豆腐、こんにゃく、ねぎ。
すじ肉がプリプリと固めの食感でうっまーーー!
味付けも甘くなく汁がいい味でめちゃくちゃ美味しい。
コラーゲンぽいところも嬉しーい♡
さてこれが今回ちょっとびっくりしちゃったのですが・・・
「そばがき」
おお〜なかなかの粗挽き!
蕎麦の実の青さも伝わって美しい。
・・・なんだけど、アレ??切るとギシギシいうみたい??
???
なんだか中が生のようでした〜
せっかく出していただいたのに申し訳ないが
勇気を出して言ってみると、快く交換してくれました。
すみません〜!
そして出してくれた2代目そばがきさん。
あららら??
また切るときギシギシいって、
食べてみると中はジャリジャリギシギシとした生の蕎麦粉。
そうかこれは狙ってこの状態なのかもしれない。
新しい出会い!?
胡桃味噌?がついてくるのが長野らしくていいですねえ〜
「高遠蕎麦(二八 高遠産信濃一号 国産強力小麦)」
二八のお蕎麦を「高遠蕎麦」のセットでオーダーしました〜
「華留運」の高遠蕎麦にはくるみだれもついてくるのがめっちゃ嬉しいですね!
しかしとにもかくにもお蕎麦です。
この美しさ!
あ〜〜〜〜〜うれしーーー!
みずみずしくピカピカに輝く粗挽き肌。
ドキドキと箸先から香りを寄せると・・・
めちゃくちゃキンキンに冷やされていて
意外にもその冷気に香りは乗ってこなかった。
口に含むと細撃ちなのに質感はずっしりめ、歯応えもやや硬めでしっかり。
そして粗挽きのざらつきとかすかなジャリツブ感もあるのにつるんっつるん!
味わいは香ばしい滋味深い味わいがあり、
いやー・・・香りがなくてもすごく美味しいなーと思っていたら!!
香り後から出てきたああーー!!♡♡♡
野生味のある香りだが、いわゆる信濃一号らしい野生味とは
一線を画す香りで、香ばしさもあるのが素晴らしい。
おいしーーー!
ちょっと次のお蕎麦来ちゃったので高遠蕎麦としては
後で食べます!私は今めちゃめちゃ忙しい!!(笑)
「ざる(十割 長野県入野谷産 入野屋在来)」
ぎゃーーーー!!
さ さらにすごい。さらにすごい!!
これは絶対に美味しいいいいいい!!
極細、平打ちの繊細な輪郭線。
二八よりさらに暗めのに浮かぶ
無数の細かな褐色のホシたち。
そしてこちらはトップから、ガツンと黒く香ばしい芳しさ!!!
口に含むとちゅるんとしなやかで素晴らしいコシがあり
十割と思えない食感。
二八同様、かすかにザラチク感があるがこちらもつるり。
香りはガッツリだけど味わいは澄んでいて最高!!
ああ〜幸せだああああーーー
「ざる(玄挽 高遠産信濃一号 十割細挽き)」
ウワーー・・・
絶句の粗挽き、絶句の美しさ
この粗挽きはめっちゃいい粗挽き!!これは絶対に美味しい!!
この素晴らしい一枚が出来上がるまでに
種から土から雨の日風の日、そして挽き方打ち方(日本語崩壊)
どれだけの苦労と工夫が詰まっているんだろうと思うと
その尊さに涙が出そうになる。
私なんかが食べていいのかなという気持ちになる。
えーんえーん 会えて嬉しいようーーー
いただきます!!!
うっわー・・・
見ての通りではありますが
食べてももんんのすごい粗挽きでございます!!
そしてビビるのほどの香り爆発っぷり!!!
黒い香ばしさとたくましさ、甘くさ、全てが深くて
素晴らしすぎる、最高の香りーーー!!
これだけ粗挽きでこの香り方って強烈に凄い。
二八や十割はほんのりだったザラチク感だが
この玄挽きでは容赦ないザラチク感。めっちゃ刺激的で楽しい(≧∇≦)
味わいも濃くてずっと膨らみ続けてくれて
ああもう・・・興奮しすぎてくたびれたかも・・・
へなへなへな・・・
ちなみに蕎麦汁は長野らしくかなりの甘手。
しかし、より甘そうに思えるくるみだれは甘くないんです!
香ばしくて美味しいー!
そしてお楽しみの「高遠蕎麦」。
「越前おろし蕎麦」の大根汁は独特の甘さがあってそれが美味しいのですが
「高遠蕎麦」は「辛味大根の汁」なので甘くありません。
そこに焼き味噌を入れると香ばしくて美味しい〜!
糠のような香りがするのもなんかおいしい♡
高遠は高遠城址公園の周りの1500本のコヒガンザクラで名高い町ですが
とてもとても美しくて素敵な町。
行ったことのない方は、ぜひ一度訪れてみてくださいね〜!!
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