2023年01月24日
秋葉原「つなぎ庵」
今宵、しみじみ、お蕎麦が美味しかった!
あまりにも美味しくて、身体中で貪るように夢中で食べながら
「ああおいしい・・おいしすぎる・・・
私をえぐるようにおいしい・・・」
と思った自分に噴き出しそうになりました (≧∇≦)
静かな路地に佇む、いい〜感じの外観。
店前には、明るく光るバシッときれいなメニュー看板がある。
あまりにもバッチリ整いすぎていてチェーン店のようにも見え
手打ちでないのではないか?という不安を覚えるほどだが(私だけか)
いいえいいえ、ここは常時手打ちが2種類あり、
しかも片方は富倉蕎麦という、
東京ではなかなか珍しくも素晴らしい手打ち蕎麦屋さんなのであります( •̀ .̫ •́ )✧
店内に入るとすぐ今日のお蕎麦さんに会える。
わーい、摩周だあ〜♡
場所もわかるし、ホントこのポップは偉大!
テーブル席3つとカウンターの、奥に長いお店。
メニューは多くないが
日替わりのおつまみに目が釘付け。
そしてなんと言ってもこのお店の特徴は富倉蕎麦をやっているところ。
富倉蕎麦ってこういうものです!
私も今日は久々に食べます〜♪
富倉蕎麦でない普通のお蕎麦もあって、普通のお蕎麦は九一、
富倉蕎麦は十割である。(蕎麦粉十割+オヤマボクチってことですね!)
もちろん両方いきまっせー!♡
まずはお通しが出てきたのだが
これがびっくり、フルーツの白和え!
白和えと言っても和えてあるというより
載っている感じ。それがいい。
しかも和に合いそうな無花果とかならともかくキウイ!
を使いつつ、大変おいしいところに着地している。
炒った蕎麦の実があしらってあるところも私にはポイント高い♡
これは期待高まりますね〜
ってことで、やっぱこれでしょ。
「ハートランドがある店はいい店だ」
私が大好きな人の言葉です。
うまっ (≧∇≦)
おつまみで気になるものをいくつか選んだが、
最後まで迷ったのは「卵焼き」。
とにかく甘いものが苦手な私。
「だし巻き卵」は好きだけれど東京の甘い卵焼きは苦手。
普段は卵焼きと書いてあったら頼まないのだが
今日はなんかビビッと来たのでいっちゃいました。
「卵焼き」
うおおおおお 美味しそう!!
とりあえず見た目は100店満点の美味しそうさなのですが・・・
サテお味は・・・
ウワ おいしーーーーーい!
これは美味しい!大当たり!
まず見た目からして完璧なのだが食べるとおめめがかっ開きます。
とにかくものすごーくジューシィー!
あったかふっくらゆたかにジューシィー!
なんですかこの美味しさは・・・
美味しい美味しいという言葉がついこぼれてしまう。
あまりのジューシーさに、
コレだし巻きって名乗った方がいいんじゃない?と思ってしまった。
甘さはしっかりあるのだが出汁の味が濃く卵の旨味も強いように感じ
全体がこっくりとよく合わさって最高。
味としては、私が熱愛偏愛する
代田橋「まるやま」の「玉子焼き」にも似てるかも♡
そして〆張鶴好き、純米好きな私はこちらも♡
でもこれちょっと〆張鶴ぽくない?
意外なお味でした〜
「やきとり(たれ)」
これまた味濃いめ甘さもしっかり。
柔らかく弾力があっておいしい鶏。
焦げとかカリッとしたところはなく
なめらかなやきとり。
「まいたけ天ぷら」
大好物につき見るとかならずオーダーしてしまいます。
やや衣多めでがっつり系、パリパリサクサクの天ぷら!
これは天せいろとして食べると美味しそうだけど〜
お蕎麦が美味しい店ほどそれができない私・・・ (^^;)
さていよいよお待ち申しあげた方の登場です。
「もり(九割)」
ありそうでない赤い器に高山寺鳥獣戯画の蕎麦猪口。
個性もあっていい眺めだ。
美しい細切り、なめらかな肌にうっとり。
箸先から香りを寄せると・・・
ふあー!とひんやり軽やかに香る、フレッシュでさわやかな北海道感。
これはいい!!
ウンウン、摩周キタワセだもんね〜
個人的に摩周のお蕎麦は北海道の中で好きなんです。
北海道らしい野生のさわやかさもあるが
白いまろやかクリーミーさも感じる好きな香り。
口に含むとますます素晴らしい。
思い切り極細で、繊細な輪郭線がはっきりと感じられるに
硬さは全くなく、なめらかな肌としなやかな食感。
味わいは澄んで美しく、とにかくずっと食べていたくなるお蕎麦。
すごい・・・個性的でありつつ完璧!!
おいしい・・・おいしすぎる・・・
ハイもうこの辺りから私はだんだんトランス入ってきました(笑)
「富倉そば(十割)」
ウッッ・・・
一眼見ただけでこれはヤバイ・・・
これは来ます!来ました!どうしましょう!!
まずは期待を込めて箸先から香りを寄せます。
オヤ? 意外にもこちらの方がおとなしい香り。
じんわりと渋く黒い香りを奥に感じる。
口に含むとこちらの方がさらにくっきりはっきりした極細感。
でありつつこちらも硬さはなくしなやかで(そこがすごい)
いわゆる富倉蕎麦っぽいシャクシャクした食感はあまり感じない・・・
と思ったが、噛み締めるうちに時々感じてきました!!
オヤマボクチらしいシャクッとした独特の食感!!
そして噛み締めるほどに、黒い土着的な香ばしさが口中に膨らみ、
アラ?アラ?あらららら?
お、おいしい・・・めちゃらくちゃらに美味しい・・・
私をえぐるようにおいしい・・・
と、いつのまにか冒頭の完全トランス状態に入ってしまったのでした(笑)
いやーここの富倉蕎麦、美味しいです。
てかここのお蕎麦はどちらも美味しい。甲乙つけがたい!
蕎麦汁もおいしい。
甘みはあるがこっくりとよく合わさって
出汁の香りも「中庸」な感じで素晴らしい。
例によって私は「お蕎麦と私の間に入る者は水モ許サヌ」と
何もつけない食べちゃう大悪党なのですが
ここは山葵もすごく美味しくて
立派なおつまみになっちゃう山葵でした〜
私にとっては「蕎麦汁がおつまみで蕎麦湯がお酒」。
蕎麦汁チロリ、蕎麦湯をゴクリが至福の時。
あ”あ”あ”〜〜 しあわせ〜・・・
私が居た時間は空いていて
店内には店主が慣れた様子で仕込みをする音と、
ちょっとこの店の気楽な雰囲気にしては
やたらオシャレな洋楽が聞こえていた。
途中、常連が立ち寄って釣ったお魚を置いて行ったりと、
この店がとても愛されている様子も伝わってきて
そんなところも全部含めて、大変居心地の良い店。
ランチ時はお蕎麦と丼もののセット(焼き鳥丼とか、ブリの漬け丼とか!♡)
をやってるらしいですよ〜
個人的には二種盛りもやってほしいなあ( ̄▽ ̄)
<m10t10>
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