2022年11月30日

名古屋・東枇杷島「七里庵」


名鉄名古屋駅からたった2駅だというのに
駅を降りたら静かな住宅街。


店の前の通りの風情が、また最高なのだ。
(名高き名店の目立たなさにもびっくり)

IMG_0955.jpeg

この右手がお店。
この街並みと青空に旅情を煽られ
あまりにも気に入って向こう側に回り込みます。


IMG_0988.jpeg

いい!


IMG_0991.jpeg

いい!!
ちょっとー
この風情、最高すぎませんか!?




IMG_0957.jpeg

この限界まで削ぎ落とした、ひなびた店構え。
素晴らしい!!




中に入ると手前がカウンターで奥に長いお店。
スタンダードジャズが響く中奥に進みます。

IMG_0987.jpeg


メニューはシンプルながら少数精鋭。

IMG_0960.jpeg

お蕎麦は全て十割。


IMG_0961.jpeg

ミニマムに食べたい人、粋に食べたい人、ガッツリ食べたい人に
幅広く対応してくれる感じですね〜
煮込みがあるのがさすが名古屋。

人気店ゆえ店内は入れ替わり立ち替わりお客さんが訪れ
それに対し店主がなんと一人で全部対応している。
淡々とした接客だがその対応は実に無駄がなく迅速でお見事。
お客さんの方もそれに呼応するように
セルフサービスの飲み物をとってきて静かに蕎麦を待っている。


私はこれにしました。

「天ざる」

IMG_0966.jpeg

おーっ かなり黒っぽい太打ち。
いかにも香ってくれそうな肌にワクワク。


IMG_0972.jpeg

まずは天ぷらをパクリ。
ちょっと個性的な天ぷらで衣の感じが
スナックっぽいというか?フリットっぽい?質感で、
油感もしっかりある天ぷら。
こういうタイプのって天ぷらだけで食べるより
まさに「天ざる向き」と私は思うのです♡



そのくせお蕎麦はお蕎麦だけで食べたいので
言ってることとやってることが噛み合ってないのですが〜 (^^;)

IMG_0981.jpeg

箸先から香りを寄せると、まずは黒い香ばしさが
ふわーっ。
その香りはだんだんと変化し、北海道の蕎麦らしい
鋭い青い野生を含んだ香りになっていった。
(私の中ではウリっぽいジャンル、いつもながら私にしか伝わらない表現 (≧∇≦))
かなり粗挽きに見える肌は「細かい荒さ」を感じるすべらかな舌触り。
そしてこれだけの太打ちながら全く硬さを感じさせないのもすばらしい。
もぐんもぐんと噛み締めた膨らむ味わいは
たくましい甘さなどはなく意外とスッキリしている。

このスッキリ感はここの蕎麦汁にも共通していて
甘味も酸味もガツンと濃いのに
後味はスッキリしている蕎麦汁だった。



この時点で13:30。
店主が今来たお客さんにお蕎麦売り切れで煮込みしかできないと
断っているのが聞こえた。
早いですねえ〜すごい人気!


先にも書いたがここの店主はニコニコしたりはしない。
しかしワンオぺでどんなに忙しくても非常に慣れていて
落ち着いた声で淡々と礼儀正しい。
断り方も感じがよかった。
普段からテンション高めで忙しくなるとすぐパニクる私は
ほえ〜っと感心して見ておりました(笑)




私のバイブル、Sarah VaughanのLullaby of birdland
を聴きつつ蕎麦湯。

IMG_0985.jpeg

IMG_0984.jpeg


この蕎麦湯がまた、ちょっと葛湯っぽい雰囲気の中に
蕎麦粉の風味と質感がある。
名古屋の他のお店でも感じたことがある印象なので
地域性もあるのかな?
(蕎麦の地域性って本当に不思議で面白いのだ。
例えば東京だとなんの関係もないけど同じ沿線のお店の蕎麦が似ていたりする!)


店の外に出てから気づいたのだが
今日のお蕎麦は「北海道幌加内産」でありました。



ところで、煮込みというのはうどんしかないと思っていた東京モンの私ですが、
ここのはなんとお蕎麦らしいです!
しかも私が先程食べた十割蕎麦ではなく、
うどんに見える白っぽい太打ちのお蕎麦で、
それがまためちゃめちゃ美味しいらしいです!

お蕎麦を愛しすぎて全国各地の名物を食べ損ねる人生の私。
大阪の粉もんも札幌のラーメンも食べたことありません( ̄∇ ̄)

ここの味噌煮込み蕎麦、気になる〜〜♡












<t7s8>
posted by aya at 12:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東海の蕎麦>愛知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック