よく聞かれるのが、
「東京とか新宿とか渋谷とか、便利な街の駅チカで美味しいお蕎麦屋さんは?」
という質問である。
便利な街の便利な場所というのは家賃も高かろうし、
個人の手打ち蕎麦屋さんというのは多くはないのだが、
私もそういう街で突然血中蕎麦粉度の危機に陥ることはある。
というわけで、本日は急遽こちらへ。

渋谷駅前、フクラスの6階。
はい?フクラス?という方、元の東急プラザビルですよ! (≧∇≦)
フクラスって「膨らす」が由来なのだそうですが
「膨らますダロ!」というツッコミを抑えられない私は
「ふくら雀」って覚えてます (^^;)
振り袖着る時いつも自分で結んでいた帯結びの名前〜
お買い物や用事の合間にひょいっと手打ち蕎麦がたぐれちゃうのは
嬉しい限り。
店先には石臼と、わかりやすい大きなメニューが掲げてある。



(訪問は8月下旬)
本日のお蕎麦は福井在来。
大野かな〜 丸岡かな〜♪

オーダーはもちろん「もりそば」。
この時が8月だったからではありません。
私は冬だろうが雪降って凍えてようが
「もりそば」に運命を決定づけられた虫のようなものなのだ。
そしてせっかくなのでお蕎麦だけではなく
ここのお料理も、なにかちょっとつまみたいので
「穴子と初夏野菜の煮凝り」
っていうの、いってみよー!
「もりそば」

褐色の笊におおらかに盛られてきた
みずみずしい肌。

箸先から香りを寄せると
むわーっと、超濃厚な香りが漂ってきた。
むわむわたくましい蕎麦の香りと、甘い小麦の香りが混じりあい、
ガッツリ超濃厚な香りがものすごい。
食感は意外とずっしりとしていて、舌触りがまた意外。
独特の、ビニールのようなツルツル感があるのだ。
ビニールって言葉は悪いようだがとてもいい質感で、
よくあるツルンツルンの蕎麦とは全然違う。
全体の質感はずっしり素朴なのだが、
肌の舌触りをよく見つめると、不思議なツルツル感がある感じ。
噛み締めるほどにしっかりとした甘みを感じ、
滋味深さもあり美味しい。
全く蕎麦汁につける気にならず
モグモグ濃厚な味と香りに浸るひととき・・・
蕎麦汁は鰹しっかり、甘みも強め。
チロッと舌に乗せて甘めと感じた汁でも
蕎麦をつけるとそうでもない、と思う汁が多いのだが
こちらは蕎麦の甘みが強いせいか、
蕎麦をつけた方が甘く感じた。
そして
「穴子と初夏野菜の煮凝り」

つるん、と綺麗ですねえ〜
しかもこのつるつるたまごの中身が
めちゃくちゃ綺麗なんです!

素材の彩りも形もそのままでびっくり。
美しいですねえ〜〜!
私にはやや甘過ぎて味も濃過ぎたのだが
この美しさに出会えたのは嬉しかった。
煮凝りは、ゼラチンも入ってるのかな?
ちょっと質感固めだったがこの美しい形を形成するのには
ふっと溶けるようなやわらかい煮凝りではできないのかも(^^)
私が訪れたのは15時ごろだったが、
おしゃべりに夢中なマダムがくつろいでいたり、
おじ(ぃ)さまグループが昼酒してたり
ぽつりぽつりとひとり客がやってきては
それぞれに良い時間を過ごしていた。
この場所で、パッと手打ち蕎麦がたぐれて、
しかも11:00〜23:00まで通し営業なんです!!
ありがたすぎます〜!
今の季節はきのこや秋野菜のメニューが充実。
夜は飲み放題メニューなどもあるので
渋谷でたぐりたくなったら是非♡
<s85>
そして私も渋谷に目を回しまくり、かつては結構詳しかったのに苦手科目になってしまいました。
>蕎麦餓鬼さん
>
>私もこのお店にはよく伺います。元気よく鰻食べちゃおうか、時間に余裕があるから下で土鍋ご飯にしようか?迷っているうちにいつの間にかお蕎麦を食べています。そのあとふわっと大和田伝承ホールへ向かうという寸法です。渋谷という街のトランスフォーマーぶりに目を回しているので橋を歩けば到着するので便利です。要は方向音痴なだけですが。