今日は銀座にいたのでここでクイック・ランチ!
最寄駅は新橋だが銀座からも近いので大変便利。
この時の経験から、長い間本陣坊系のお店にあまり行かなかったことを
後悔した私。
今年はいろんな本陣坊系のお店に行ってみようと
思っていまーす(≧∇≦)
お店はなかなかレトロなムードある建物の地下にある。


メニューを見るとさすが本陣坊系、
鮮魚を中心におつまみが豊富で
いかにも美味しそうなものばかり。

本陣坊系のお店はお蕎麦屋さんとしてだけでなく、
いろんなシチュエーションで使えちゃうところがさすが。
ちょっとした集まりにもいいし、
私はひとりでも食べたいものが、ざっと見ても5つはある!
(食べ物の好みが呑兵衛ってよく言われる (≧∇≦))
階段を降りるとキリッと美しい紺暖簾が。
白抜きの店名が粋ですねえ〜

昼時で店内にお客さんが多かったので
客席の写真は撮れませんでしたが
石臼さんの写真は撮っちゃいました。

アノ素晴らしき製粉会社さんの愛情こもった、
ラミネート加工の「本日の蕎麦」の表示。
しかも本日のお蕎麦は、我が愛する茨城・境町♡
ひゃああ 期待が高まりますぅ〜〜!!
お店は広くはないがジャズが流れる落ち着いた空間で
私はカウンターに案内された。

うわ〜 すんごい楽しい!!
サラリーマンの多いエリアゆえボリュームありつつ、
それでいてセンスのいい粋なメニュー揃い。
しかもこのエリアにして価格は抑えめ!
あれ?でも私のお目当てさんがいないよ・・・
と思ったら、裏面もございますって書いてあった、よかったー (≧∇≦)

上段みっつめの「田舎せいろ二種もり」でございます!!
しかーし、意気揚々とお願いしたところ、
今は田舎はないと言われてしまいました・・・
えーん、ランチでは食べられないのか、それとも時節柄なのか
わかりませんが、ないものは仕方ないので再びメニューを眺めます。
こんなのもあった。ほほーう!

色々迷った結果、ここは手堅く?
こういう選択となりました。
頼んだらあっという間にやってきてビックリ!
「季節の天もり」

わ〜 綺麗なセットですねえ
人生を「せいろ」に捧げ過ぎて、
あんまり「天せいろ」って頼まないので、この眺めが新鮮 (≧∇≦)
(蕎麦前に天ぷら、ってのはしょっちゅうですが)
そして、このお蕎麦!!
えっらい美味しそうなんですけど・・・
しっとり、たおやかな印象の肌、輪郭線。
かすかに青みを浴びた肌色の美しさに息を飲む。
たぐり上げて香りを寄せると、
あまりのかぐわしさにびっくり!!目がかっぴらく!!
石のような静謐なイメージの香りが、
もうこれでもかと濃厚に、ふんだんに香っていて素晴らしすぎる。
本陣坊系さんはあまり香らないと長年思っていた
大馬鹿野郎はドコのドイツでしょう。
細切りの繊細な舌触りも素晴らしく、
実はちょいと太さがバラバラなところもあるのだが
私などはそれがかえって美味しい。こういうのも大好き!!
細切り繊細だが質感は密な蕎麦で、
噛み締めるとぎゅっと程よいコシもある。
おまけに味わいも濃厚で、
噛み締めるたびに蕎麦という穀物の旨味が口中にあふれかえる。
え?ナニこの幸せ??
いきなり天国にやってきちゃってどうにかなりそうなのですが・・・
このお蕎麦、めっちゃいい!! (≧∇≦)
強いて言えばこちらのお蕎麦は香りも味も飛びやすいタイプで
(食べ進むうちに濃くなるタイプもあるがこちらは薄くなるタイプ)
前半の感激が特に大きかったが
それでも興奮を隠すのが難しいほどの美味しさだった。
(ひとりでカウンターでジタバタ上半身倒れたりしてたら怖いですよね〜(笑))
お蕎麦が美味しすぎてお蕎麦の香りに溺れ過ぎて、
例によって最後まで蕎麦汁をつけて食べるのは断固イヤですモードだったが
今日はなーんとなく、一口残してつけてみようと思った。
予感的中。
ここの蕎麦汁はちょっと個性的で
甘み少なめで出汁の旨味も控えめ。
キュンと塩分が強くて思い切りシャープな印象なのだが
でもお蕎麦をつけてみると・・・
不思議と蕎麦と合い、全く違和感がない。
すごいなあー!
お蕎麦に夢中になり過ぎて
天ぷらを思いっきりナイガシロにしておりましたが
(というわけで普段は天せいろ頼まないんです。揚げたてを食べられない(笑))
ここでやっと天ぷらさんに向き合います。
衣が多めだけどそれが軽やか。
殊更にパリッパリとかではなく、程よいパリサクなのがいいですねえ〜
茄子、かぼちゃ、しそ、タラの芽。
タラの芽うまー!
エビも思った以上に大ぶりでぷりぷりで、
これで税込1100円は安い!!
私がお店にいた時間はほんの20分程度。
そうとは思えないほど、
外界と切り離された落ち着いた空間で
素晴らしいお蕎麦の感激が全身を駆け抜け
階段を上がって外に出たら、
なんだか夢を見ていたような? (笑)
さー、次の用事に急がなくちゃー!