年の瀬の達磨蕎麦会。
高橋邦弘さんの蕎麦打ちは、美しいなどという言葉が軽く思えるほどの、見入らずにはいられない静かな迫力がある。
鼻腔を抜け私の脳を染める新蕎麦の青い香り。
今日の蕎麦はいつもより少ししっかりめのコシがあり、しかし印象はどこまでも王道の中庸であるところに毎度ヤラレる。滑らかな肌、噛み締めて溢れる馥郁たる常陸秋そばの香り。大きな大きな、揺るぎなき魅力に飲み込まれるひととき。はああああ〜〜 幸せ・・・
またしても最後まで汁はつけられなかったが、ここは汁も最高に美味しいので蕎麦湯の時のお楽しみがまた長い。
私にとっては蕎麦湯がお酒で汁がおつまみ。蕎麦湯と蕎麦汁別々に、蕎麦湯ゴクリ汁チロリ、が至福の時間だが、本当に素晴らしい汁は蕎麦湯で割った時に真価がわかる。あたたかい蕎麦湯で割ってふくらみひろがる出汁の香り。
今年も村上ポンタさんとご一緒できて嬉しい限り。お蕎麦を愛すると人とご一緒だと、美味しいお蕎麦がさらに美味しい。
はあああああ〜 幸せだあ〜