2020年01月30日
根津「茶のみ処 カワイ」
近年蕎麦屋激戦区となって久しいこの界隈。
私にとっては姉夫婦が住んでいたり、一昨年盛大にお世話になった病院があったりと
縁深いエリアでもある。
風情たっぷりの街だけにここでお店をはじめるお蕎麦屋さんの個性もいろいろ。
この店に関して言えば、まずここは蕎麦屋と名乗っていない。
「茶のみ処」だそうだ。
ジャンルとしては「手打ち蕎麦&カフェ」だそうで、
わーい、いかにも中休みがなさそうな素敵な響きではないですか〜
(16時くらいにたぐれる手打ち蕎麦屋は本当に少ないんです!切実)
この街の雰囲気にやさしく馴染むレトロな外観。
ちょっと大正ロマンな看板が可愛いらしい。
「手打ち蕎麦&カフェ」ってことは、まあケーキと飲み物類、あとはお蕎麦が数種類くらい?
なーんて思ったら、大間違い。
このメニュー、すごいでしょう?
品数が多いだけではない。
なんだかいちいち突っ込みたくなるやたらに美味しそうなメニューばかりなのだ。
えんがわユッケ?
胡麻豆腐の天ぷら?
アボカド肉巻き天ぷら??
ガーリックシュリンプクリーム仕立て???
もう、上から下までぜーんぶいきたくなりませんか〜? (≧∇≦)
どれも美味しそうすぎてこれは絶対お酒が欲しくなる・・・
と思ったらお酒もワインからカクテルから日本酒焼酎ハイボール、
なんでもあるじゃないですかあー♪
「茶のみ処」なんて名乗られたからと言って
油断も隙もあったもんじゃないこの楽しい充実ぶり。
生ワインが気になりますね〜!
そしてこんな店は、お蕎麦のメニューも普通じゃない。
鴨つけせいろからはじまる物語。
実はここの鴨つけせいろは、「笊の上のせいろ蕎麦の上に鴨がのっている」
という衝撃のスタイル(!)であることを私は知っている。
そのほか「岩中豚しゃぶつけせいろ」も「湯葉せいろ」も美味しそう。
こんな魅惑のメニュー達を掲げつつも店内は
ほんわり可愛らしい喫茶店、カフェの雰囲気。
群青色の壁と天井に包みこまれる感じがとてもいい。
もうここは、欲望のままに食べたいものを全部オーダーしちまいたいところなのだが
何しろ今日は時間がない。
美味しそうなおつまみは近日中(できれば夜)のお楽しみとして、
これはこれで、私には都合が良いのです。
なにも考えず
だれにも邪魔されず
あなただけに会える。
「せいろ」
根津の片隅。
窓辺のかすかな日差しが浮かび上がらせる蕎麦粒子たちに、
心澄ませて、見入る。
美しい極細の輪郭線。
ふわあっと鼻腔を抜けるさわやかな蕎麦の香り。
口に含むと北海道のお蕎麦かなと思わせる爽やかさが鮮烈だが
味わいはすっきりとみずみずしい感じ。
端正な極細で、歯ざわりは少しポキポキしてコシはあまりないのだが、
かといって固いわけではなく印象はとても優しい。
ああ〜綺麗なお蕎麦だなあーとしみじみしてたらあっという間に食べてしまった。
この「なんで私のお蕎麦だけはすぐ無くなるのか」というのは
私にとっての世界三大謎のひとつです。
他の人のお蕎麦はなかなか無くならないのに。
ソバカマイチタチというのが居るに違いない。
例によって蕎麦だけを愛しすぎて蕎麦汁をつけることができなかったので
蕎麦汁は蕎麦湯の時に堪能する。
くっきりとやや辛目の汁。
BGMはさっきからしばらくサザンが流れている。
向こうのショーケースにあるデザート
「酒粕のチーズケーキ」
「お蕎麦屋さんのシュークリーム」
ってのも大変気になる。
知れば知るほど楽しいお店だなあ〜、
としみじみしつつお会計時、お店の女性と言葉を交わすと、
アラ?
さっきの人と同じお顔???
と思ったらなんと。
双子の姉妹が経営するお蕎麦屋さんだった。
ボーイッシュなショートヘアとロングヘアでイメージは全く違うふたごのふたりが
それぞれ蕎麦打ちとケーキ作りを担当しているらしい。
えーっ、もうなんというか、蕎麦に関することだとなんでも感激しやすい私には
うっとりするほど蕎麦メルヘンな、可愛らしい設定なんですけど!!!
このまま蕎麦おとぎ話が始まりそうな、蕎麦絵本の中の世界みたい!(どんな絵本)
もう次回頼むものは全部決めちゃったので
近日夜、ゆっくり参りますよ〜〜〜(≧∇≦)/
「蕎麦 茶のみ処 カワイ」
ググってお店の品揃えを確認
酒、肴、蕎麦、甘味、どれをとっても中々でそそられる品々、ちょっと気になるのは
Drink
・コーヒー
・紅茶
・ジンジャーエール
・コーラ
・オレンジジュース
・ウーロン茶
・炭酸水
なんか
なんか
お店の屋号を間違ってるんじゃないかと
「蕎麦 オチャケのみ処 カワイ」
きっと看板を発注する時コンピュータの誤変換のまま頼んだか、気持ち良い酔いの世界の中で頼んだのでは・・・
>而酔而老さん
オチャケのみ処!!可愛すぎて怒れない。ズルイな!