2019年03月24日
神奈川・天王町「蕎麦cafe 粉々奈」
弥次さん喜多さんよろしく東京から品川方面に下っていくと
川崎あたりで蕎麦不毛地帯が始まり横浜あたりでそれが極まる。
といつも思っていた。
実家が横浜なのでつい地元に期待したくなるせいもあるかもしれない。
それが、知らぬ間にこんな店が出来ていて驚いた。
相鉄線で横浜から各駅3つ目の駅「天王町」駅、駅前。
(余談だが相鉄線というのは急行になると横浜から近い8駅を全部飛ばして
あとの8駅は全部止まるという乱暴な電車である。)
蕎麦カフェ&バー?
手打ちなのかな?
お蕎麦おいしいのかな?
とやや不安になりつつも
蕎麦に関してのみ抜群の嗅覚を誇る自分を信じて近づくと
駅前が大工事中ということもあって、やや寂しい雰囲気のビル。。
気を強く持って階段を上がると
ええええ なんかすごい雰囲気?
と思ったら違った。
お店、ここを開けるんですか?
中に入ると、あんれ まー!
ほっこりかわいい家具や照明、ゆったり流れるジャジーなボサノヴァ・・・
突如現れたすてきな空間に大喜び。
なにここカワイイ〜〜 すっごい好きーーーー!
しかもこの可愛さなのにメニューがヤバイ♡
まず1番にささやく言葉が「豚のモツ煮こみ」って。
完全に私を口説きにかかってますね?
春カキフライってなにー! 泣きそう。
そして見捨ておけないこちらの黒板。
「合鴨とネギのアヒージョ」
「ひとくちウニたっぷりクリームコロッケ」
などの甘いささやきも気になりますが、なんたってかんたってこちらでございます!!
きゃあ〜〜〜〜〜 やっぱり手打ちだあ!北空知だってー♡
もうもうもう、とにかくお蕎麦食べます!せいろいきます!
お蕎麦のメニューはどこですかぁ〜〜?
おおっなんかいろいろ美味しそうなメニューがあるようですが
もう蕎麦しか見えない私には「せいろ」しかありえません。
でもお腹も空いてるしお蕎麦だけではナンなので「天せいろ」にして
まずせいろだけ食べてデザートに天ぷら食べよう!(おかしいのでは)
すみませ〜〜ん、「天せいろ」お願いします〜〜
と大暴走して注文した後にこんなページがあることに気がついた。
がぁーーん
なんかいろいろ美味しそうなものがいーっぱいあるんですけど・・・
早まったか自分、という思いもあれど
やはり一番会いたい人(蕎麦)といかに最善の形で会うか、
ということを考えれば私の選択は正しかったのだ。
おおおおお
ちょっとちょっと、これは期待以上ですよ!?!?
ふわぁーーーーっっと軽やかにふんだんにかおる野生に満ちたやや鋭い香り。
これはもう言われなくても思いっきり北海道とすぐわかります。
二八らしいあまい香りがその野生を優しく支えていて
そのバランスが素晴らしい。
口に含むと意外に密な質感、しっかりとした舌触りなのだが
噛み締めると硬さはなく絶妙なコシがある。
全体に軽やかフレッシュで、大変美味しいお蕎麦である。
蕎麦汁はちょっと不思議な個性。
甘ったるくもなく出汁も良い香りでおいしいのだが
ふしぎなずっしり感、濃さ。
たくましいのではない、このマイルドなずっしり感、あまり出会ったことのない感じ。
お蕎麦に食いつきすぎて天ぷらのアップを撮り忘れてしまったが
天ぷらがまた美味しくてびっくり。
いわゆる蕎麦屋の天ぷらより天ぷら屋の天ぷらに近い、
薄衣がふんわりさっくり、キスなんか本当に一流店なみの繊細な美味しさだった。
エビもこんなに大きくてお蕎麦もしっかり量がありこの値段は安い。
量しっかりと書いたが大盛りにするとこうなる。
どどーんとすごい山盛り。
これは「つけ肉そば」なのだが、これまた悶絶の反則技である。
ぴぴぴぴぴーーーー!!
こともあろうに生卵をつけるとは!
そんなの美味しいに決まってます、ズルイです、超反則です!!
甘辛のがっつりウマイ肉汁と生卵・・・
米久のすき焼きと手打ちそばがいっぺんに口の中を奇襲してきたかと思いました・・・
ぶたにくばんざい!
食後の蕎麦湯のこの眺め。
かわいいインテリアの中で眺める蕎麦湯って・・・
幸せすぎる。
幸せ余って先ほどから黒板で気になっていメニューを頼んでみることにしました。
「自家製そばチーズケーキ」
甘いものは9割がた苦手の私なんですが、お蕎麦が入ってると
猫にマタタビ高遠に蕎麦粉・・・
えっ
なんですか そのうしろのビンは?
ぎゃーーーーーーーーーー
店主さん!なにがしたいんですか!
完全に口説かれました。もう食べる前から倒れそうです。
こんなの絶対に好きに決まっています。
なんたって私蕎麦茶を鼻の下に貼っておきたいくらい
蕎麦茶の香ばしさが大好きなんです!!
(蕎麦茶は蕎麦の実を炒ったものなのでお茶というより穀物。
なぜ蕎麦だとこんなにも鮮やかに身体反応するのか本当に不思議です)
すみませんが欲望に任せてフリフリさせていただきます。
おいひーーーーーーーー!!
もうね、もうね、問答無用に美味しいです!!
ぎっちりねっちりしたチーズケーキ。
それそのものに蕎麦の香りがするかどうかはよくわからなかったのですが
(蕎麦茶ふりすぎて (^^;) )
とにかくこの蕎麦茶が反則すぎます。合いすぎます。
告白いたしますが写真では上品にかけていた蕎麦茶、
ほんとうはこのあと一口ごとに追加爆フリフリしましたごめんなさい。
帰り際には小柄な女性が対応してくれ、その人が蕎麦を打っている店長さんと聞いてびっくり&なるほど!
こんな人がここで毎日バンバン蕎麦を打ちしているというのは意外であり、
このほっこり素敵な店の雰囲気、あれもこれも頼みたくなる珍しいメニュー、
そしてあのちょっと個性的だった汁などは女性店主ならではなのだな、と嬉しくなった。
ここなちゃん!(と呼びたくなる)
今度はぜったい夜来てあれもこれもいっぱい頼むからね〜〜〜
楽しみ!!
この記事へのコメント
一風変ったお蕎麦屋さんですね。でも、美味しそうです。
Posted by Tanaka Susumu at 2019年03月24日 16:32
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