2017年11月06日

茨城・河内町「長竿亭」


「茨城のどこにあるの?」と訊かれても
うまく答えられた試しがありません。

こう言ってはなんですがどの駅からも遠く、
「とにかくなんにもないところ」なんです。


だからこその、贅沢な時間。

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店もない、駅もない、本当〜〜〜に何もない田んぼと畑と住宅街の奥に現れる立派な門構え。

「長竿亭」はかつて長竿村と呼ばれたこの地区の
「旧・長竿家」の建物で営まれている蕎麦屋さんなのだ。



店の前では「手打そば」「江丹別そば」の幟が
のんびり風に吹かれている。

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本日はとある「打ち合わせ」でここに来た私。
すでに360度濃厚な茨城弁に包囲されております。
方言好きの私はもうメロメロでございます。
しかも男性ばかり!
この辺りのことならなんでもプロフェッショナル!な
河内メンズ(じいちゃん達)のご案内で中に入ります。


門に掛けられた鮮やかな暖簾は
開店日にもお祝いに訪れたという白鵬関からの贈り物。
それも凄いしじいちゃん達の案内が素敵すぎるしで
思わずニコニコニヤニヤしながら門をくぐると

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わあ・・・美しい・・!!
門構えでも驚いたがさらに素晴らしい眺めに見惚れるばかり。
「いやぁぁ〜ヒャクショウだもの〜、
オレラが小さい頃はここらの家はみんなこんな、
おんなじ形だったんだよぅ〜〜」
と濃厚茨城弁で解説いただきましたが
東京モンからみるとものすごい建物、屋根、庭なのであります。

こんな立派なお蕎麦屋さん、どんななんだろう!?
高級系なのかな?
・・と思いつつ店内に入ると、
中は近所の常連らしいお客さんや家族連れで大にぎわい。

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(帰り際に撮影)

ここがメインとなる入り口入ってすぐの客席ですね。


奥には囲炉裏席の個室もある。

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本日の打ち合わせはこの部屋で行われるのだが
それはそれはご親切で楽しい河内メンズたちに手厚くご案内いただくうちに
「打ち合わせ」という言葉は私の中でだんだん消えていき
「村の寄り合い」というワードに変換されて来た。


そのさらに奥にはビックリ広〜〜い三間続きの大広間も。

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大広間からのお庭の眺め。
さっきくぐって来た門が見える。

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このほかにもテーブルがたくさんある洋室の客席もあり
空間が広いのでどのお客さんものんびりと楽しげな時間を過ごしている。


こんな素敵なお店がですよ・・
さあみなさんメニューを見て一緒にびっくりしてください。
高級系どころか!

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手打ちの「もり」が500円って!
「海老天300円」「季節の野菜かき揚げ天200円」って!!
しかも「卵かけご飯 200円」ってのもたまりませんよね〜(大好物♡)
うはははは〜
河内町、ほんといいトコだねえ〜〜〜



しかもここはお蕎麦だけではないのだ。

「長竿亭」は土日ともなればとんでもなくたくさんのお客さんが詰めかける
知る人ぞ知る地元の大人気店なのだが、
それだけ忙しい店でありながらなんと店主は二足の草鞋なスーパーマン。
お豆腐と湯葉でこれまた有名な「豆庄」の経営者でもあるのだ。
いつ寝てるんだろう??

この「豆庄」がまたすごい店でしてね・・

澄んだ豆の味わいを楽しめる「豆腐」。

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「おぼろ豆腐」
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なにより私のオススメはこの「湯葉」!

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味の濃厚さととろとろ過ぎないとろとろ感、ミルフィーユな皮膜感、
全てのバランスが最高!
こんな美味しい湯葉は近年食べたことないくらい美味しい・・・!!

これらはメニューにはのっていないが
お土産コーナーに売っているので頼めばお店でも出してくれるのだ。
その他「豆庄」では「丸ゆば」というヒット商品があり
それはモッツァレラチーズのような使い方もできる名品である。



そして気になる
「海老天300円」「季節の野菜かき揚げ天200円」
であるが、本日は囲炉裏席でのグループにつき
こんなものすごい盛り合わせでやってきた。

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東京ではまずありえないものすごい量だがこれでもおそらく1400円である。
(海老天2、かき揚げ2、舞茸2)
こんな大皿のごちそうが囲炉裏席にドカンドカンといくつも置かれた様子はまさに田舎の醍醐味。
人数に対して明らかに多すぎると思うのだが
バリンバリンで美味しいのでついぱくぱく食べてしまう(≧∇≦)
この天ぷらがまた時間が経ってもバリンバリンなので「村の寄り合い」が長引いても
いつまでも美味しくスナックのように食べられる。


そしてここの店主はよほど手が早い人らしく
天ぷらでもなんでもあっという間に出てくるのだからすごい。
お蕎麦もうキターーー!!


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うわあ〜美味しそう〜〜
そして天ぷら同様お蕎麦もかなりの量である。


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ふわ〜っと濃厚に香る野生の香りにまずときめく。
外の幟に「江丹別そば」とあった通りいかにも北海道らしい野生だ。
それに加えなんだか男性的な香ばしさがあるのが素晴らしい。
二八の甘ったるい感じがなく、食感もガッチリしっかり固め。
噛みしめると深い美味しい味がする。
たまたまかもしれないがこの蕎麦は時間が経った方が美味しいかも?
時間が経ってものびた感じはなく
もともとがかなりガッチリ系なのでそのくらいがちょうどいい。
その頃には甘みも深まってくる(この蕎麦は甘くなくてもおいしいが)。



またここの蕎麦汁には「おおおっ?」と反応してしまった。
こっくりと思い切り濃く甘さもしっかりなのに、重くなくすっきり感すらある美味しい汁。
こ〜れ〜は〜〜(ニヤリ)。
かつて「こんな不思議な大阪の名店」などでも出会った
「アレ」が合っちゃう汁では???

うううーーん!
ここはどうしても「アレ」と合わせて食べてみたい・・
でもここのお蕎麦は1枚500円でありながらかなりのたっぷり盛りなので
1枚食べただけですでにお腹いっぱい。

でも・・でも・・
やっぱりどうしても「アレ」が気になる!!


じゃーーーん

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うははははは やってしまいました。
「もり」の「生卵トッピング」!
この卵がまたぷっくりと高さのあるいい〜卵。
そしてやっぱり思った通りこの汁と生卵はめちゃくちゃ合う!
おいっしーーーー!!
生卵かけご飯好きと蕎麦好きの見事なコラボレーション、
ってもう美味し過ぎて言ってることがめちゃくちゃです。
この私が珍しく蕎麦猪口を使って汁をつけてお蕎麦をすすっております。
うう・・・おいしい・・・ものすごくお腹いっぱいだけど止まらない・・・・



こんなに美しい田舎屋で、1日濃厚な茨城弁にまみれながら笑いっぱなしで、
日帰りとは思えないほど田舎を満喫している私。



11月が、ますます楽しみ〜〜〜っ(≧∇≦)/
(くわしくは次回ブログにて!)






posted by aya at 13:55 | Comment(1) | 関東の蕎麦>茨城 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
久し振りの御蕎麦便りですね。このお値段は信じられません。近くなら伺えるのに、残念です。
Posted by Tanaka Susumu at 2017年11月11日 15:14
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