2017年11月11日

大阪・姫島「神十蕎麦」



かんとそば、と読む。

一風変わった名前だが変わっているのは名前だけではない。


阪神線「姫島」駅を降りるとまず目につくのは
これ以上派手にするのは絶対に無理!というくらいド派手な
チェーンのお好み焼き店。
(このお店、茨木のお蕎麦屋さんに行く途中にもあったなあ・・
 と全てのカルチャーがお蕎麦屋さん中心にインプットされている私(^^;;))

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蕎麦に人生を捧げ過ぎて大阪で粉もんもうどんも食べたことがない私は
一回くらいは食べてみたいな、と思いつつずんずん道を奥に進む。



あっ もう見えた!
「もりそば」
「十割そば」

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付近にあるのは「立ち呑み処 姫虎」であり「じゃじゃうま」である。
なんかすっごいいいトコ来たな私!という達成感を早くも感じる。



そして「神十蕎麦」の前に立つ。


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おお〜・・・
やはり何やら不思議な感じです。
民芸風というには屋根がややモダン?で、
そこに「本手打ち盛りそば 神十蕎麦」という
やや劇画調なイメージの看板が目立つ。



近づくとこんな立て札がある。

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「もりそば専門店でございます。
 定食・丼物・おにぎり・温かいお蕎麦などは
 一切ございません」

わはは!
一切ございません、ってすごいですよね〜
大丈夫、なんなら私は蕎麦汁なしで本当にお蕎麦だけでも大丈夫!(≧∇≦)/
(蕎麦湯の時ちょっとさみしいけど〜)


店に入ると正面がカウンター、右に一つテーブル席。

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店主一人で営む小さな店だ。



表に書いてあった通りメニューは潔い。

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「もりそばとアルコール3種類」
いじょう!!
福井の十割、楽しみだなあ〜〜〜



よく見ると日本酒は地酒と書いてある。
地酒って何?と訊くとこうなりました。


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うわあ〜〜たのしーい♡
あのー、見たことないラベルばっかりなのですが、
私入り口がこうで途中でこうなって最後こう終わってくれるようなのが好きなんですが
どれがいいですか〜?
あと、ほんのちょびっとしか飲めないかもなんですが
飲んでもいいですか〜?

と訊いたら店主は目を細めてちょっと面白そうに
「神開」の「山廃仕込 特別純米 滋賀山田錦 六割磨」
をお勧めしてくれました。
飲んでみたらアラどんぴしゃり!
おいっしーーーー!


こうなってくるとおつまみが欲しいではないか。
でも私は盛りそばをアテにお酒が飲めるほどお酒通ではない。

と思っていたら、この店には「その日ある肴ならある」らしい。
なんて自由なんだ!ぷぷぷ楽しい〜


「豆腐の塩麹漬け」
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キャー♡
こーんなのあったらいくらでも飲めちゃうじゃないですか〜〜
(口ばっかり・・(* ̄∇ ̄*) )

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こっくり深い旨み。
お豆腐も塩麹も大好きなのでうれしい。

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味噌を乗せたもの、焼き目をつけたものとバリエーションがあるのもいい。

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小さいけれど可愛らしくて美味しい、実にいいおつまみ。



ん、これはなんですかー?

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「えーとね・・セロリをみりん粕に漬けたものに、チーズを付けたもの、です」

漬けたと付けたは多分この漢字で説明してくれたのだと思う。
店主は饒舌ではないが独特のユーモアセンスがあり
ちょっとした言い方が可笑しい。

チーズもみりん粕に漬けたというだけあって
全体にかなり甘いのだがお砂糖のような甘さでなくコクのある甘さだ。



そしていよいよ

はるばる電車に乗って会いにきた、この瞬間・・・


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うわぁ〜〜 きれい!!
おいしそーーーーーー!!!

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ときめく、穀物感。
でありながらこの繊細な極細輪郭線の美しさ!
これは美味しいでしょう〜〜〜♡・・とどきどきたぐると
おおお??これは面白い、草のような香りに上品でクリーミーな香りが合わさって
あまり出会ったことのない、表現は変だがこぢんまりとまとまったイメージの野生の香りである。

口に含むと極細の輪郭線が見た目以上にくっきりはっきり、超繊細。
それでいて肌は荒く極細のふるえる輪郭線がさらさらザラザラくっきりと口中を撫でる。
味わいも白くクリーミーで、噛みしめると儚いようなかすかなコシがある。
うーん!これは珍しい、そしてすごく美味しい!

聞けば店主は「白田舎」というものを目指しているらしい。
すごい、まさにそういう味ではないですかー!
店主の世界が今私の口の中にはっきりと見えておりますよ(≧∇≦)
色は前はもっと白かったらしいのだが味が薄いので濃くしたそう。
福井県福井市産、十割の「白田舎」。
面白いなあ〜〜



美味しかったのでつい・・

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もう一枚♡

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どうしてお蕎麦となると私の胃は宇宙のように大きくなってしまうのでしょう・・・(≧∇≦)
しかも喉から胃に落ちずに絶対脳に行ってるイメージしかないんですね・・・アブナイ♡(≧∇≦)



相変わらずの大悪党、二枚まるまる蕎麦汁をつけずに食べてしまい(ゴメンナサイ)
ここでやっと蕎麦汁に出会った。

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鰹がっつりー!!とにかく鰹たっぷりな汁で、さすがは出汁の関西。
ピキーンとしたシャープさもあり、個性的といえば個性的なバランスなのだが
最終的に素晴らしいところに着地しているところが私の理解を超えて凄い。美味しい!
それを証拠にこの蕎麦汁は蕎麦湯に入れた時に絶品。
私は普段蕎麦湯は蕎麦湯だけ、蕎麦汁は蕎麦湯のつまみとして別にちろりと味わいたい派だが
これは、と思った蕎麦汁だけは蕎麦湯で割ってみるのだ。
いい蕎麦汁ほど、蕎麦湯に入れた時驚くほど輝く。
この汁は蕎麦湯で割ると鰹の香りが軽やかにスパーンと広がり絶品の美味しさ。
そのことを店主に告げると
「蕎麦につける用でなく蕎麦湯と割った時に美味しいものをと目指しただんです」
というので驚いた!
すごい、まさにそういう蕎麦汁ではないですかー!
店主の世界が今私の口の中にはっきりと見えておりますよ(≧∇≦)にどめ!



かんとそば・・この名前は?と訊くと
「はあ・・店出す前に、夢に出てきたんです」
真面目なようなすっとぼけたような店主の口調は
笑わそうとしているようにも取れ、なんとも可笑しい。




姫島の白田舎、白昼夢・・

私が過ごした2時間は夢ではなかった、はず(≧∇≦)



posted by aya at 23:04 | Comment(1) | 関西の蕎麦>大阪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんなお蕎麦屋さんがあるなんてビックリ!大阪に行ったら訪ねてみたいですね。
Posted by Tanaka Susumu at 2017年11月12日 07:28
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