2017年02月14日

長野・佐久平「磊庵はぎわら」


国道からひょいと入った田園風景の中に身を潜める日本家屋。

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暮れゆく佐久平の空の下、
大きな屋根のシルエットが昔話に出てきそうなこの店は
知る人ぞ知る「ものすごい」店!


昼時は大混雑の人気店だが今夜はシンと静か。

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木目が美しい、落ち着いた空間。 

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でもまだ別に「ものすごい」という感じではないですよね?



長野らしくまずはお漬物でもてなされる。

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これも「ものすごい」わけではないですね?
とってもおいしいです♪


ではメニューを見てみましょう。

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おお?

おおおおお!?

お蕎麦が・・・

発芽寸前の萌え萌え状態となっております・・!



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その「水萌えそば」以外に
「手碾そば」
「せいろそば(細)」
もあるんです・・・
はい、まさに「ものすごい」ことになっております!!

茅野「そばのさと」でも出会った発芽、熟成の「どうづきそば」
http://ayakotakato.seesaa.net/article/390467255.html
をここでは「水萌えそば」と呼んでいるらしい。

美味しそうなお蕎麦が3種類も・・
きゃ〜〜〜〜〜〜!!(≧∇≦)♡♡♡
いやいや、シーンと静かな店内に座る私ですから
いくら嬉しくても騒いではいけません。



でもね、でもね、

こんなものすごいものが出て来ちゃったら
思わず歓喜の声が漏れてしまっても仕方がないですよね!?

「そばがき」
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うわああああ〜〜
ナンデスカあなたは!
なんなんですかそのものすごい緑色は!



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息を飲む超絶美、この絶景。
お餅のようにもったりとした肌に浮かぶ無数の蕎麦粒子に
思わず話しかけそうになる。(やめましょう)
トップの香りがとんでもなく素晴らしい。
石のような落ち着いたイメージの、フレッシュなかぐわしさ。
注文の時お店の人が「柔らかいです」と案内してくれたが
かなり粘度が高くもっちりモッチモチー!
あああ これは大変な、ものすごいものをまず食べてしまいました・・・
おいしすぎるー


「天ぷら」
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季節の野菜や山菜など旬のものを揚げてくれるそうで
今日は「ふきのとう」「しみ豆腐」「えのき」「かぼちゃ」。
パリパリの薄衣にくるまれた春の香り。
しみ豆腐の天ぷらというのもいいですね〜


「手碾そば」
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す、すごい
予想をはるか超えた迫力の太打ち。



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むっちりと黒っぽい肌に浮かぶ無数の蕎麦粒子。
これだけの極太故たぐりあげるのもよいしょだが
そこからあまり感じたことのない、素晴らしいかぐわしさが漂ってくる。
うわあ、なにこれ・・
低く、深く、たくましい。なのに軽くて、甘くないかぐわしさ。
噛みしめるモチモチネチャネチャといってもいいほどの極太の質感の中に
粘土のようなごく細かいざらつきがあり
そこに時々やや強めにジャリッ!とくるのが楽しい。
角がなく丸い輪郭線なので舌触りはごく優しい印象。
モグモグかみしめる蕎麦だがこういう蕎麦によく感じる、
じわじわ膨らむ味わいや甘みはあまりなく
深くたくましくい香りが突き抜ける爽やかな極太蕎麦。
うぅーん おいしい・・・
長野・奈川の蕎麦。



「水萌えそば」
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うわー・・・
覚悟はしていたがまたまたものすごい姿!!
蕎麦の器としては珍しい、クールな印象の器が
その生々しい迫力を一層際立たせている。



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これは・・・なんとものすごい、迫力、圧巻の肌!

鮮やかな緑、オレンジ、陽炎のようにゆらめく白の蕎麦粒子たち。
その宇宙に見入り吸い込まれる。
大きな粒たちが手をつなぎ描くポコポコと震える輪郭線が美しい。
「水萌え」させているためなのか熟成のそばのような艶がある。

手繰り上げてさらに驚く。
まずこういう香りの蕎麦にはほとんど出会ったことがない。
この上もなくやわらかくやさしい、何と表現したものか・・
「野生的でない草」、いや「ふっくらやさしい草のような」とでも言おうか。
見ての通りの輪郭線ゆえ、舌触りもポコポコと粒を感じる。
手繰りあげた感じはずっしりとして先ほどの「手碾そば」と似ているが
食感は全く違いハラハラと一本一本が独立したような感じ。
こちらも甘さや強い味わいはなく、フレッシュな爽やかさがずっと続き
うわ〜〜これも美味しいなあ〜、甲乙つけがたい。
「千本杵搗き製法」という大変珍しい製法で作られている蕎麦。




「せいろそば」
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はじめて、いわゆるスタンダードなイメージの
細打ちのお蕎麦が出て来ました。

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ほわっと漂う優しい穀物の香り。
粉の甘みもあり上品な二八っぽい印象。
先の二つがあまりにもすごいので個性としては負けているが
端正な極細で程良い腰があり食感も素晴らしい。
長野・浅間高原の蕎麦。


ここの蕎麦汁は意外にもかなり甘めで
ガツンとたくましく鰹が効いたやや大衆的な印象の汁。
ところが水萌え蕎麦にのみ「マグロ出汁の蕎麦汁」というものがついてきた。
これが大変軽やかで、上品な甘みがありおいしい。


空いていたせいもあって帰り際、店主が色々と蕎麦の話をしてくれた。
「水萌えそば」「手碾そば」の製法など。

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信州大学の井上教授(蕎麦研究で有名な宇治原教授の後継者と言われている)と
スロベニア蕎麦の旅などにも行ったらしい。



いいなあ〜スロベニア行きたーい!!

ユリアンアルプス〜〜〜♡
ジガンツィ〜〜〜♡




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posted by aya at 07:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 甲信越の蕎麦>長野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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