2016年12月06日

京都・五条「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」


気がつけば京都の中でずいぶん増えた「よしむら」。

もとは嵐山の絶景を誇る「嵐山よしむら」一軒だったが
その後「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」や「別庵よしむら清水庵」が出来、
去年は「北之蔵 よしむら北山楼」という立派な店舗も北山にオープンさせた。


それぞれに個性が鮮やかで
古くから絶景つきの手打ち蕎麦屋としての個性を放ってきた「嵐山よしむら」、
立地の便利さ+営業時間の長さで超便利な「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」、
清水坂のぎゅうぎゅう混雑で死にそうになっても
お蕎麦で復活できる「別庵よしむら清水庵」(実はここも眺めが素晴らしい)、
おしゃれなゆったり感と駐車場が強みの「北之蔵 よしむら北山楼」。

ポイントとしては「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」と「北之蔵 よしむら北山楼」は
お蕎麦が二八、十割、田舎と3種類楽しめますが
観光地ど真ん中の「嵐山よしむら」と「別庵よしむら清水庵」は
一応十割そばのみってところでしょうか。
(メニューにはないけど実は二八も頼めたりしますが(^^))

今回の「蕎麦の実 よしむら」は
地下鉄「五条」駅1番出口目の前という観光客にも嬉しすぎる立地の良さ!
京都の人は住所を聞いただけでだいたい場所を理解してしまう上に
あの蜘蛛の巣のように複雑なバスの使いこなし技がすごいが
旅人はそうはいかないので地下鉄駅からすぐというのはありがたすぎる。
しかも中心部と言っていい五条で、蕎麦以外のおつまみも相当充実していて
おまけに22時ラストオーダーという頼もしさ。
これなら人との集まりにも使い易いし
お蕎麦屋さんは早仕舞いのところが多いのでうれしいなあ〜。



烏丸五条交差点からすぐの五条通沿いに、
威風堂々大きな「蕎麦」の看板。

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(なんと今回はうれしい集まりにはしゃいでしまい外観を撮り忘れるという大失態!
 ウェブサイトから外観写真お借りしました〜m(_ _)m)



近づくとなんと外からも蕎麦打ちの様子が伺えワクワク・・

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店に入ると民芸風の渋い空間に迎えられる。

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正面では若い職人さん達がせっせと蕎麦を打ちまくっている。

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予約してあったので案内されたのは二階の個室。
吹き抜けになった空間の階段を上がっていく。

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通路は外のような砂利と飛び石という凝った演出だ。
これは外国人が見たら喜ぶだろうなあ〜

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案内してくれた店員さんの雰囲気は居酒屋っぽい感じもしたが
通された個室にはあちこちに花が飾られもてなしの心が感じられる。

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なによりメニューの豊富さが嬉しいこちら。

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(載せきれないので画像をつないだこの私のアホな努力のエネルギー源は
 いついかなる時も蕎麦への愛であることに注目されたい(≧∇≦))



これだけのメニューの充実っぷりは大勢での集まりでも心強いですよね〜
「蕎麦屋のコロッケ」「そば皮春巻き」から「鍋料理」まである。

その上こんなおすすめメニューも♡

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まずは楽しい今宵にかんぱーい!

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「おばんざい三品」
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いわゆる居酒屋だと野菜メニューが少ないことが多いだけに
こんなふうに野菜がいろいろ食べられるのは大変嬉しい。



「あなご一本天」
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思ったより小さめ細めだったが
やっぱり穴子天は大人気!



「牡蠣フライ」
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この牡蠣フライがまた穴子天同様小ぶりだったのだが大変に美味しかった。
クリーミー系ではなく旨みがぎゅっと詰まったような味の濃い牡蠣を
サクッと薄く軽く揚げてあって
うわ〜〜これもう一皿頼みませんか?(≧∇≦)



「だし巻卵」
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おお?
このだし巻は・・・

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なんだか見た目が綺麗過ぎるというか
質感がつるつる均一すぎてイマイチ美味しくなさそうな気がしてしまったのが
これまたとても美味しかった。
いわゆる京都の出汁巻きというイメージよりもちょっと濃いめの出汁で
あの〜・・ひじょーうにナマイキを申すようですが
私が作る出汁巻き卵に味が似てました・・・(^^;;)




「そば皮包」
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生春巻きとか北京ダックとか「マキマキもの」に弱い私。
それが蕎麦皮とあっては頼まずにおられません(≧∇≦)
「蕎麦の実よしむら」のは
「とり肉・蕎麦の芽・きゅうり・にんじん・トマト・細ネギを
そば皮で包んで辛口そば味噌を付けて」食べるというもの。

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蕎麦皮は期待よりは蕎麦感が薄かったが
モチモチ食べ応えがある感じ。
焦げたところが嬉しい♡

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みんなでマキマキするのは楽しいし
これで680円ですから素晴らしいアイディアメニューですよね〜




「二八」
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「二八」「田舎」「十割」と三種類ある場合の「二八」といえば
つるつるモッチリ系を想像するが、おお〜?

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なんと意外なこの荒挽きっぷり。
しかし食感はするするとすべらかで二八らしいしっかり弾むコシがある。
見た目に反して味や香りはごく淡く、飲んだ後に良さそうなすっきり蕎麦。



「田舎」
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こちらは思い切って黒い、やや太打ち。

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透明感のある肌に華やかに散りばめられた褐色のホシ。
こちらも香りはごく淡く
透明感のある見た目通り味わいもみずみずしく透明な感じ。
しかし食べ進みつつ見つめるうちにごく淡〜く
外皮入りの蕎麦らしい香ばしい香りが感じられてきた。
それがまたちょっと麦こがしのような私の好きな香ばしさであったため
微かな香りを一生懸命追いかけ・・・
でもこの香りはあとで蕎麦湯に濃厚に出ていて嬉しかったな〜♪



「十割」
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こちらは細切りで十割らしい密な質感。
味と香りはこちらもまたごく淡く・・


さすがに今回は、お蕎麦だけで言えば
「嵐山よしむら」や「別庵よしむら清水庵」のほうがおいしいかな〜・・
と思ってしまったがそれも言ってしまえば全く定かではない。
こういう大きな店になると蕎麦打ち職人もたーくさんいて、
特に随時蕎麦打ちスタッフを募集し続けている「よしむら」では
かなり若手の職人が多いようだ。
そうなってくると当然一定の蕎麦のレベルを保つのは難しいだろう。

しかし私はどこまでもアホな蕎麦ファンなので
「それはそれで面白い、毎回違って得した気分」(≧∇≦)
と楽しんでしまいそれもまあどうかと思うのだが、
でもそういうお蕎麦屋さんもあっていい、と思ってしまう。
もちろんそういうお蕎麦屋さんばかりでは困るが。
機械打ちではなく手打ち蕎麦であるだけでも嬉しい、
手打ち蕎麦という仕事に携わる人や
こんな3種類もの手打ち蕎麦を食べる機会に出会えた人が多くなっただけでも嬉しい、
と思ってしまうのだ。

以前東京の某大手おしゃれ系ダイニング手打ち蕎麦店で
ライブのリハーサル前にすばらしく美味しいせいろを食べた私は
終演後の深夜、共演者やスタッフを誘ってみんなでまた同じせいろを食べに行ったことがある。
まさかの一日二度同じ蕎麦!のはずであったが
まさかの別物そば!が出てきて本当に驚いた。
見た目も味もまったくの別物。
その店は昼前から24時過ぎまでやっているので
昼と夜では別の人が打つ事になりそういうことが起こるのだろう。

「すっごく美味しいから!」と連れていった共演者やスタッフの方々には申し訳なかったが
みんな私が拍子抜けするほど喜んで食べていたのが印象的だった。


なので次回「蕎麦の実 よしむら」に行ったときは
きっとまたぜんぜん違うお蕎麦が食べられますよ〜♪
こんな便利な場所で夜遅くまで3種類もの手打ち蕎麦が食べられるのは
やっぱり貴重な存在。

でもまた牡蠣フライのある季節に行きたいな(^o^)




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(濃厚蕎麦湯、香ばしくておいしかった〜♡)

posted by aya at 09:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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