2016年08月26日

久米川「手繰りや玄治」


魔法使いが経営しているとしか思えない名店。

西武新宿線「久米川」駅より徒歩3分。
静かで小綺麗な商店街にある店は
藤沢周平的渋い店名からすると拍子抜けするほど明るくこぢんまりとして
知る人ぞ知る名店としての迫力は全く感じない。

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今日は久々に来たけれど
相変わらずほのぼのした雰囲気の店内。

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入り口の石臼スペース。
機械&手挽き〜♡

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何より目を惹くのは賑やかに貼り付けられたメニューだ。

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楽しい〜 可愛い〜♪
カラフルな色紙に絵のように書かれた文字。
店内にこれを書きそうな方は見当たらないだけに森の魔法使いの仕業にも思えるような
超可愛らしいメニューディスプレイだ。
その上メニューそのものがすごすぎて美味しそう過ぎて頭ぐるぐるー!!
だちょうカツ!? いのカツ!?  鯨ジャーキー!?
調理も魔法使いがしているに違いない。



テーブルにあるメニューも魅力的過ぎる。

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壁のメニューもだが
本当に読みやすくて可愛らしいメニューだなあー
何が何でも「せいろ」「手挽き」は行くもんね!
「二色せいろ」があるのがありがたい♡



「二色せいろ」ですでに私のお腹はご予約満席なのだが
こんなに可愛いメニューだとどれもこれも
めちゃくちゃ誘惑されるんですけどー!
冷しレタス蕎麦〜 (≧∇≦)  すだち蕎麦〜 (≧∇≦)/

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「琵琶のさざ浪(夏純米)」
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「無花果とクレソンの胡麻だれサラダ」
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私の大好物なものしか入っていないの迷わずオーダー。
新鮮でほどよい熟し加減のいちじく、香り高いクレソン、
クリーミーな胡麻ドレの三者マリアージュ、おいしい〜♡
欲をいえばサラダは
ドレッシングかかかってるところとかかってないところがあるのが好きなんですが
それはそれは少数派ですねきっと(^^;;)


「じゅんさいとろろ」
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ねぱーじゃなくザラザラトロトロ〜とさわやかな長芋とろろ。
そこにじゅんさいがぷるんぷるんと優しい食感で割り込んできて
出汁がまたたいへん美味しくてこれは素晴らしい夏メニュー!
かんげき〜♪



「鹿肉の塩麹ハーブ焼き」
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もおー!!ちょっとこのメニュー犯罪なんですけどーー!!
まずアイディアそのものが素晴らしい。メニュー名のインパクトが悩殺。
そして食べて美味しすぎる!
塩麹だけに塩味ガツンと濃いが旨味も深くローズマリーの香りも爆発、
全てがぎゅううぅと濃い。
さりげなさゼロの素晴らしいお酒のおつまみだ。
脂身までパクパクいってしまう(≧∇≦)




「二色せいろ(せいろ)」
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ちょっとちょっと「二色せいろ」の一枚分でこの量ってすごくないですか?
どーんと気前のいいたっぷり盛り、普通の一人前と変わらなく見える??
と思ってメニューを見たら「二色せいろ」は「せいろと手挽きの二枚重ね」で
量は普通に二枚分あるらしい!
なのに、「せいろ」700円「手挽き」800円で
「二色せいろ」900円ってどんだけ良心的なんですかー!!
そもそも「手挽き」800円というのが心配になるほど安すぎるんですけど
大丈夫なんでしょうか・・・
魔法使いには手が千本あるのかなあ・・・?



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お得なだけではございません。圧巻のこの美しさ!
お蕎麦のお手本のように端正かつ完璧な輪郭線、なめらかな肌。
そして手繰り上げて目がかっ開く。

( °o°)

( °o°)

このすっばらしい香りはナンデスカー!!
静謐な、石のような墨のような、渋いのにフレッシュで素晴らしい香り。
この香り大好きーー!!
口に含むと食感がまた素晴らしく、ふっくら豊かな食感、コシにうっとり。
香りの素晴らしさがますます弾ける感じで口中がかぐわしさでいっぱいになる。
うーん美味しい・・・この魔法美味しすぎる・・・
しかもこんなに美味しいお蕎麦がこんなにいっぱいある・・・
しあわせだあー!




「「二色せいろ(手挽き)」
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うほほ〜〜
これまたたっぷり、いいのかしら〜〜

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褐色がかった粗挽き肌に華やかに散りばめられたホシ。
しかし手挽きらしい素朴さよりもバシッと端正な輪郭線が印象的な美しい蕎麦だ。
ドキドキと箸先に手繰り上げると黒い甘皮の香ばしさがふわ〜。
せいろよりくっきりはっきりとした舌ざわり&ムッチリ密な食感だが
硬さはなく、ほどよいコシ加減が素晴らしい。
甘みや味わいはすっきりとして
密な質感を楽しみながら黒い香ばしさに染まるひととき。



2種類ともこんっっなにすごいお蕎麦がこんっっなにたっぷりで
きゅ、900円って・・・・
魔法使いだからあんまり損得とか考えてないんでしょうか・・

その他「焼き玉ねぎのまるごとポン酢」とか
「だちょう肉甘辛煮」とか
「馬すじのチンゲン菜炒め」とか
「苦瓜と胡桃の生湯葉和え」とか
「水菜の梅はちみつ和え」とか
未知なる魔法がいっぱい!!


こんな魔法はかからにゃソンソン!!

間をあけず通いつめて魔法から覚めたくない、ものすごい名店なのだ。



この記事へのコメント
新宿「吉遊」の頃から話の端々に潜んでいた今の玄治の姿。 でも、よもやここまでとは想像していませんでした。
味だけでなく盛りつけも独特の感性で面白いですよね。そしてこの価格の安さはおそらく練馬の高級店「T」の元の経営者の影響かも知れませんね。「蕎麦は高すぎる・・」とその・・・が、突如庶民の蕎麦屋に。そしてそのお弟子であったせいでしょうかね?庶民の味方の本当に名店だと思っております。
Posted by at 2016年08月27日 19:05
?さま
独特の感性の、庶民の味方の名店!本当にそうですね〜♪
(どなたかわからず申し訳ありません。お名前を書き込んでいただけるとありがたいですm(_ _)m)
Posted by aya at 2016年09月21日 11:12
また忘れた・・・
  トホホ・・・

    (^0^;)
Posted by 而酔而老 at 2016年09月21日 12:03
え、而酔而老さまだったんですか!
なんか「まとも」なので違うかと思いましたアハハハ(≧∇≦)!!
Posted by aya at 2016年09月23日 11:07
どうも端々に
 本性が出てしまうな・・・  >^_^<
Posted by まともな 而酔而老 at 2016年09月23日 17:28
まともな而酔而老さま
うふふ〜〜ちっちゃいときからお風呂上りに「てんかふん」つけてもらってだいじに可愛がってもらった「お育ち」に感謝(≧∇≦)&#9825;
Posted by aya at 2016年10月29日 08:52
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