2016年07月25日

大阪・茨木市「東風」


大阪はドキドキする。

日本の他の街を旅する時は「旅人」の気分になるが
大阪を歩くと「異邦人」の気分になる。
東京にはないパワーを体で感じ、見るもの聞くものに楽しい刺激がある。
電車は複雑で難解で、慣れない者には乗り換えが難しかったりするが
その土地のその土地らしさを見つけるのが旅の喜びだ。

阪急線「茨木市」駅から徒歩数分。
あと少しで目的のお店に着く、と思ったところで道は商店街に入った。

わあ楽しい、こんなところを通りたかったのー!

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道にはみ出す八百屋さんの元気な声、お好み焼きの大看板。
いかにも大阪の日常に触れられたようで、
道行く人の姿までが大阪らしく見えてしまう。



その商店街からすぐの路地に現れる古民家。

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外壁にはかけられた時計がなんとなく昔の小学校のようなイメージで
可愛いらしい印象の古民家だ。


予想外の風情ある外観に心が躍る。

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いやーほんとに大阪のお蕎麦屋さんはすごいなあー
ビシッ!とキメてくれるところが好き♡




店に入るとそれはそれは綺麗な笑顔と綺麗な声の奥さんらしい人が迎えてくれた。
鈴のような透き通る声で「どうぞいらっしゃいませ〜〜〜」と
これ以上ないほど感じよく案内してくれる。


外観もいいが店内の雰囲気も素晴らしい。
ヨーロッパのアンティークらしい家具と窓辺のステンドグラス。
大正ロマンなムードのカフェのような空間だ。

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(写真は帰り際に撮ったもので入店時は大盛況でほぼ満員でした〜)



店の中だけ見ているとお蕎麦屋さんであることを忘れそうだが
奥には蕎麦打ち場が見える窓がある。

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蕎麦打ち場とか蕎麦打ち道具って本当にシンプルで美しいですよね〜
私にとってここは鶴の恩返しの機織部屋、
知りたくない魔法が生まれる場所なのだ♡


東京も暑いけど大阪も暑い!

というわけで、

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かーーーっ 
たまりゃん(≧∇≦)♡



「そばがき」
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ここもビシッ!とキメてくれる。
蓋付きの器で丁寧なおもてなし。
蓋を開けた瞬間の景色と香りが楽しみ・・・♡




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うわ うわわわ
これはすごすぎる 予想以上にすごすぎる
あなたは絶対に美味しい!!!



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( °o°)

うっぴゃあー!!!

なんということでしょう。
観光客気分でのんびりワクワクしていた私、
いきなり目がかっ開きました!!
この蕎麦がき予想を飛び越えてとんでもなく美味しい!
ちょっとツンとする野生と誠実な蕎麦のかぐわしさ。
何よりぽってりふわもちっとした「軽い重さ」がたまらない。
微粉のなめらかな肌はフワポテッとくちびるに触れてきて
超絶な美味しさ+かわいさまで感じてしまう稀有なそばがき。
これは美味しい〜〜最高!!



「ざる」
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うわー このせいろかっこいいなあ
普通よりも高さの低い、塗りのせいろ。
その中で明るい色の蕎麦が一際美しく見える。
いつもいろいろな産地のものをブレンドしているそうだが
今日は埼玉のブレンド。



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むわぁーと濃厚に漂う野生的なかぐわしさ。
これもそばがきに似てちょっと強い野生を感じる香りなのだが
それに加えて白くまろやかな、極上の和菓子にも似た美しい香りもあり
とにかく素晴らしく美味しい。
繊細な平打ち、密でしなやかな舌触り。
コシはあまりなくやわらかめなのだがやわらかすぎずやさしい食感で
ああ 綺麗な美味しいお蕎麦だなあ〜 
本当に来てよかった!!



蕎麦汁はさすが関西、出汁がしっかりで美味しい。
私はお蕎麦は汁をつけずにそのまま食べてしまう大悪党なのだが
蕎麦汁は蕎麦湯の時の宝物。
私にとって蕎麦湯がお酒で蕎麦汁はおつまみ。
蕎麦湯ゴクリ、蕎麦汁チロリが至福の時なのだ。
ここのは少し濃いめ甘めで関西にしてはパンチがある感じ。



帰り際もまた奥さんのスーパー明るい綺麗な笑顔と鈴のような声に見送られ
楽しく晴れ晴れとした気分で外に出ると、わあ!すごい夏の熱気!

いざ出陣!楽しいオオサカシティーへ(≧∇≦)/




posted by aya at 12:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>大阪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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