2016年07月11日

茗荷谷「はるきや」


文京区という響きが何となく好きだ。
その上「小石川」。
「小石川の蕎麦屋」なんて映画に出てきそうな響きではないか。


文京区小石川、春日通り沿いのビルの地下にあるお蕎麦屋さん。

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今日のお蕎麦は常陸秋そば♡
え・・なにーーっっ!!
なんだかその横にすんばらしいお知らせが!!!

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「粗びき蕎麦」はじめたんですかっっ!?
限定10食なんですかっ?
たいへんだ早く行かなくちゃー!


慌てて階段を転げ落ちるとまず目に入る鮮やかな帯地のデコレーション。

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無機質になりがちな地下の入り口でまずこんなふうに「魅せる」なんて
うまいデザインだなあー


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店内も美しい。

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なんといってもこの帯地がアクセント。
いかにも女性店主の店らしく、しかもそれが
潔さとあたたかみをもって表現されているのがとてもいい。



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江戸切子のような可愛らしい照明と
石塀で縁どられた蕎麦打ちスペース。



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デザインの楽しさに地下の店であることを忘れさせられる。



さて、外で見た例のアレ!

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限定10食、福井在来種の「粗びき蕎麦」
まだあるって!
よかったぁ〜〜〜〜〜(>_<)♡
しかもなんとこの「粗びき蕎麦」は先週から始めたばかりらしく
私、なんてついてるのでしょう!!
「お昼の前菜3種盛り 400円」っていうのもすばらしいですよねえ〜




「本日のおすすめ」からも是非何かいきたいところ。

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みんな美味しそうなのだがアニサキスアレルギー発症1年半目の私には
食べたいものほど食べられないというこの辛さ・・・(;o;)
でも桜海老なら大丈夫♡



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本当はこういうぶっかけも大好物な私。
ぜ、ぜんぶ食べたい・・・
でもさっき「せいろ」と「粗びき蕎麦」を両方頼んだ時点で
店員さん軽くビックリしていたしさすがの私もこれ以上は無理だぁ〜(* ̄∇ ̄*)




「お昼の前菜3種盛り」
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わあ〜 なんて嬉しい400円!!
お酒好きならこれだけでどんだけイケることでしょう(≧∇≦)
私も飲みたいけど飲める量が小鳥なので一人お酒は注文できず・・

鴨ロースは甘みも味わいもしっかり濃いめでいかにもお酒の肴向き。
湯葉も大好物なので嬉しい。
特筆すべきはこの「もずく」。
食べた瞬間「ナニこの美味しさは!!」と思ったら
店主が最近出会ったという石川県産の岩もずくであった。
すべての素材がいいらしく,シンプルな三杯酢のもずくがこんなにも美味しい。
いいものは違うものだなあー・・

と思っていたらもっとすごいものが出てきてしまった。



「サクラエビの天ぷら」
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えええ
ちょ ちょっとこの天ぷらはなんだか只事ではないような・・・


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ウッワー!!

うっっっわぁーーー!

恐ろしく、おいしい。
人生で一番美味しい桜海老の天ぷらかも・・・

衣がさっくり、からりふわりはらり。
油っぽさなどは皆無で、桜海老の香り高さとジワーッとした旨味が
衣の美味しさにくるまれてそれが口中で軽やかにほどける幸せ・・・
ちょっとこれだけの見事さは記憶にない。

聞けば以前から天ぷらの腕の向上を目指していた店主は
今年に入って某「天ぷら名手の蕎麦屋さん」に教えを乞い
そしてつい先日から天ぷら油も「ものすごく高級なもの」に思い切って切り替えたばかりだとか。
ヒェー!言われてみるとなるほどたしかにこれは油が素晴らしい。素材って恐ろしい。
しかしなんと言ってもそれをここまで最高の形に持っていった店主が凄すぎる。
この「サクラエビの天ぷら」に関して言えば
店主が志したことはもう完璧に達成されていると言っていい。
一口食べて感激したが,話を聞いてさらに感激してしまった。


「せいろ」
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あああああ
私は本当に「蕎麦の景色」が大好きだ。
見つめるほどに私の心を澄ませてくれる枯山水の如き宇宙。


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ムワァー!
低く押してくるような、これでもかとたくましい香り。
例えるなら大地のような水のような、最高レベルに力強いたくましさなのだが
香りに甘さがないので嫌味はなく突き抜けてたくましい感じ。
なんだか常陸秋らしからぬ常陸秋!
むっちりふっくら二八らしい豊かなコシがまず印象的だが
見つめるとその肌はなかなか個性的。
表面にごくごく細かな気泡があるような、ビスクドールの肌のようなこまかなざらつきがあり
むっちりすべすべしている。
香りに反して味わいは透明で
たくましい香りだけが長い余韻をもって広がり続ける。
おいしいなぁー



「粗びき蕎麦(10食限定)」
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福井のお蕎麦が大好きな私としては否が応にも高まるときめき・・・

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うううう美しい・・・・・
粗挽きの肌に陽炎のごとく揺らめく蕎麦粒子。
ゆったりとやさしく重なる輪郭線。
たぐりあげると、・・・お?
不思議なことに先程の常陸秋そばと非常に印象が似ている。
たしかにこちらの方が粗挽きなのだが
独特のビスクドールのような細かなざらつき感のある肌も
そして面白いことに香りまでもが先程の常陸秋と非常に似ているのだ。
強いて言えばすべての特徴がそのまま強まった感じ。
力強くたくましい水のような香りと透き通る味わい。
常陸秋だから福井だからということではなく
これが「はるきや」の蕎麦なのだ、と思う。
むっちりふっくら豊かなコシから生まれ続けるたくましい香りに染まるひととき。


ちなみに「はるきや」のお酒は
真澄、人気一、義侠、飛良泉などの限定品も揃えていて
生ビールはスーパープレミアム・エーデルピルス!



この夏は「小石川の蕎麦屋で一杯」、
いかがですか〜♪




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posted by aya at 15:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>文京区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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