2016年07月02日

長野・上田「十割そば処 福田」


田んぼとお山の夏景色。

そのまんなかに、「そば処」の幟が小さく元気よくはためいている。

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水車のまわるお蕎麦屋さん、「十割そば処 福田」。

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くるくる回る水車の眺めと絶え間ない水の音。

このまま店に入らずしばらくここに居たくなる・・・

しかしそうはいかない事情がある。


初めて来た時も驚いたが、道から外れたこんな田んぼの奥にあるというのに
この店は驚くほど混んでいるのだ。
なんとなく気忙しく店に入ると今日もほぼ満員!
すごいなあ〜、美味しいものを作れば
どんな辺鄙なところでもお客さんはこんなに集まるものなんだなあ〜



お茶はセルフサービスで飲めるようになっている。

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こちらのお店には不思議なルール?があり
メニュー写真だけは撮影禁止。

なぜメニューだけ?と不思議になるが
体裁も内容も特に変わったところはない普通のメニューだ。

「もりそば、天ぷら付もり、あたたかい天ぷらそば、かけそば、きつねそば、
天丼、ドライカレー、冷奴、焼き油揚、焼き厚揚」

などなどがわかりやすく一枚の紙に書かれて各テーブルにある。


でもこちらは持ち帰り用の小さなカードなので撮ってもいいですよね?

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すごいでしょう、青木村産タチアカネの十割!
こういう郷土性はうれしいなあ〜


「焼き油揚」
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「焼き厚揚」と迷ったが「焼き油揚」にしてみた。
カラリ軽くてとても美味しい。


「もり」
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キュウリの甘いわさび漬けと、薬味はネギと大根おろし。
野菜と蕎麦の眺めが長野らしい。



「もりそば」
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ふわ〜〜〜!!と高く軽やかに香るさわやかな野生。
そこまでいわゆる信州の品種らしい感じがしたが
食べるといきなり透明な穀物感に満ちている。
味はみずみずしく透明でまろやか。
タチアカネというあまり出会えない品種だけに新鮮な気持ちで味わう。
食感も個性的でプツンと切れる感じでやや短めのお蕎麦が多い。
地産地消、すぐ近所で育てられた穀物を田んぼの真ん中のお店で食べる贅沢。
ああ〜 うれしいなあ〜

ここは汁も個性的。
ちょっとなめてみるとなんとも枯れた風情のやや変わった印象の汁なのだが
試しに(試しにって(^^;;))蕎麦につけてみると何の違和感もなく
すんなりまろやかに美味しいので驚かされる。
コンビネーションの妙技!


店内奥には製粉コーナー&アンティーク販売?コーナーも。

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店を出るとむわっと夏の濃い緑の香り。

今この瞬間にもはじけ花開きそうな桔梗のお姫様にも出会った。

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今日出会えたのは偶然じゃない。

景色も、花もお蕎麦も。


毎日違う姿だからこそ貴いと、私は思うのだ。


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posted by aya at 07:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 甲信越の蕎麦>長野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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