2016年05月06日

本所吾妻橋「山介」


今日は、前々からものすごーーーく楽しみにしていた日。

だってね、だってね、

「山介」さんに行くんですよー!(≧∇≦)!!


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この5月で開店3周年を迎える「山介」。
開店した時点ですでに超名店だったのにその美味しさ凄さは留まることを知らず
どんどん進化していってついに最近は夜のみコースのみのお店となったのだ。


コースのみ、ってなんだか敷居が高いような
行きづらいようなイメージあるじゃないですか。
特に私のように「こっちよりこっちがゼッタイ好き!」とか好みの激しい人間としては
イタリアンでも何でもアラカルトから選びたいという気持ちが強い。

しかーし!
この「山介」、雰囲気は実に気楽で居心地がよく
何てったって料理が、お蕎麦が、お酒が、とにかく全てが
ほんとはあんまり教えたくないくらいほんとーーーーうにすんばらしいんです!!


だってこんな有様なんでございますよ・・・

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思わず歓声をあげずにはいられないこの並外れた美味しそうさ。

「稚鮎の煮浸し」
「沢蟹素揚げ」
「うなぎの肝あえ」
「自家製豆腐の雲丹のせ」
「ながらみ」
「黒豆とマスカルポーネのあえもの」
「芽かぶと昆布と蕎麦の実の酢のもの」

見た目も素晴らしいが全てがいちいちたまらなく美味しい。
しかも「山介」は海のものが自慢だというのに
私が食べられないものを全部避けてくれた中でこの素晴らしさなのだ!!
「魚好きが祟ってアニサキスアレルギー発症して2年目」の私。
海魚は全部食べられなくなりましたが川魚、貝類、うに、えび、養殖鰻などは大丈夫なんです。
こんなメンドクサイ私に対応してくださったものがこんなに美味しいんだから
シビレルなんてもんじゃありません。
お隣のカップルのお料理も時々チラ見しちゃいましたが
そちらには「山介」得意のめちゃくちゃ美味しそうな海魚が
ふんだんに使われていましたよ〜〜(≧∇≦)♡



しょっぱなからこんなに美味しいものづくしでは
いつもはブレーキかかりまくりの私もつい緩むのは致し方ない。

「京の春」
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えーっ この美味しさは・・
お酒の品揃えも恐ろしく素晴らしい「山介」だけに
とんでもないお酒が出てきてしまいました。
にごり大好きですけどこれは甘みが絶妙に控えられて
ほどよい酸味と旨みが奥行きをもって丸くひろがり
ちょっと出会ったことのない感激の美味しさ!!
というわけで今日はいつも「酒量だけは小鳥」の私が
カラスくらいに変身して大暴走〜〜
うっはっはっはっは〜〜〜〜
だってこんなに美味しいものと美味しいお酒じゃどうしようもないでしょ〜〜
もうしらなーい(≧∇≦)♡♡♡


ちなみにこちらが日本酒リスト♡
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「生ゆば、出汁ジュレ、ホワイトアスパラガスのゼリー、雲丹、生クリームがけ」
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あのね・・・
こんなの、困るわけですよ。
美味しすぎるにも程がある!!!
カラスの着ぐるみ着た小鳥が更に飲んでしまうではないですかー(≧∇≦)
普段生クリームは得意でない私にもこの鉢の中においては生クリーム不可欠と思えるこの魔法。
あああ〜 おいしいよう〜
どうしていいかわからないよう〜




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見るからに一流だが味も一流・・・!
「山介」さんてお鮨屋さんでもあったの?
赤酢の鮨飯といい握り方といい何もかも素晴らしい。
しかも私が食べられるネタでというのがありがたくて泣ける。
ちなみにまたまた ろくろっ首でお隣カップルを覗いたところ
アレルギー仕様でない場合はめちゃくちゃ美味しそうな中トロと青物が来てましたよ〜♡


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つぶらなお目目が可愛すぎて目があってしまいましたが
心を無にしてバリンバリンといきました。
超軽くて香ばしくて美味しい〜〜



もう今夜はわたくし危険なほど調子にのっております。
小鳥がこんなに飲んでいいわけはないのですが
私にツボ過ぎる美味しいお酒だらけの「山介」さんが悪いんです。

「亀泉」
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うわ〜〜〜〜これまた素晴らしいお酒!
入り口はボンッと分厚いのに膨らんですぐスッと丸く消える。
これはすばらしくおいひい〜
私はどこへいくのでしょう〜
めはとっくのむかしにぐるぐるです〜〜
(危険物化に見かねた皆様のご配慮でどんどんお水が運ばれてきました(* ̄∇ ̄*))




「トマト蕎麦」
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す、すごい
最近アレンジ蕎麦に腕が鳴りまくっている「山介」。
でもねえ、私はとにかく蕎麦の香りが嗅ぎたい虫みたいなものなので
アレンジ蕎麦への愛情は薄めなんですよね・・・

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ところが、これが実にニクイ一品!!
さらさらすべるようなみずみずしいざらつきのある肌は
更科粉に粗挽き粉とトマトを混ぜたそう。
ほうれん草のピューレの色合いも美しく
こんなイタリアンなアレンジだけにもっとはっきりした味わいを想像してしまうが
そこが「山介」さん・・・拍子抜けするほど上品で淡い味!
塩分は限界まで控えてありトマト風味がほんわり浮き上がるのが大変にニクイ。
しかもお蕎麦はちょっと熟成させてあるんだそうで
それを全く感じさせないところがますますニクイ!!
限界の薄味トマトな蕎麦にオリーブオイルをつけて食べる美味しさ。
蕎麦とオリーブオイルはね〜〜合いすぎですよね〜〜♡



「天豆のそばがき」
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これまたすごい、心千々に乱れるメニュー!
普段そばがきも一切何も付けずに食べる私は
どうしてもお蕎麦と私の間に割って入ろうとするものを全て敵視しがちである。
何も入っていない方がいいに決まっている。

でもなあ、「山介」さんだしなあ・・・

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( ⊙‿⊙)

あら

( ⊙‿⊙)

まあ!

(≧∇≦)

これはおいしい!!
モハ〜と香る天豆の福々しい香り。
とろ〜りもっちりした食感はクリーミーさ感じてしまうほどで
もはやこれはフレンチの世界!?



「ひらそば、マッシュルームソース」
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・・・・もうわたくし四の五の申しません・・・
何もつけない蕎麦がいいと言いつつ、これは見ただけで絶対に美味しいです。
大好物のマッシュルーム、しかもこんな色、美味しいに決まっています!

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やっぱりとんでもなく美味しいー!!
輪郭線をひらひらとさせた蕎麦の素朴なざらつきと常陸秋そばの風味。
そこにマッシュルームの旨みをそのまま凝縮させたソースが犯罪的に美味しすぎる。
実は私はイタリアンもかなり好きなのだが
これはイタリアンの一流シェフにも是非食べていただきたい目から鱗のメニュー。
これは絶対パスタではなく蕎麦が合う。
私がかつてイタリア北部の「城」に招かれ食べた蕎麦パスタ「ピッツォッケリ」
http://ayakotakato.seesaa.net/article/381895797.html
のような秘密があるのかしらん!?(≧∇≦)




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き、来てしまいました・・

なんという美しい緑・・・・

もうなんだか食べる前から壊れそう

だってこれは絶対に美味しい

食べなくてもわかる

ああああ

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むあーー!!
意外にも、海のようなたくましい香り!!
であるのに味はいきなり白く上品!!
そしてなんとも言えない「女体」感が素晴らしい。
(相変わらず表現が・・(* ̄∇ ̄*))
むっちり、ずっしり。
つるりするりすべらかで、でも「細かな粗挽き」を感じるビスクドールのような肌。
冷たくしめない生ぬるさだからこそなのか海のようなたくましさがずーっと続き、
むっちりの中からあふれる白い美しい粉の香りもまた
女体っぽい、健やかな色気を感じさせる。
だいたいこの美しい緑だけでも宝物のような蕎麦だ。
ほぼ十割、京都産の蕎麦。




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いやーーーーん(≧∇≦)

先程の京都の素晴らしかったが
この肌は更に美味しそう!好きそう!もうダメそう!!

しかも私がだーい好きな栃木の鈴木さんの蕎麦とあっては・・・

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あああああ

なんという素晴らしいかおり
どこまでもフレッシュで青い畑の夢

粗挽きながらすべらかするするさらさらの肌
口中をなでるここちよさ

味わいがまた!!
美しい正統派の蕎麦の味わいの上澄みをすくい上げたような
甘み、味わいがかろやかに広がりその全てがただただフレッシュで
ほんとうにもうだめです
私が染まっていきます

あああああああさようなら・・・・



ハッ

「明日葉の天ぷら」
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地上の皆さんこんにちは。
耽溺の宇宙から戻りました高遠彩子です♪
山盛りの明日葉、山のご馳走!
パリッパリで軽くて素晴らしい揚げ具合。
おいしいなあ〜



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ついにクライマックス、
私の感激も最高値を突き破ってはみ出し続けております!

どちらのお蕎麦もめちゃらくちゃらに美味しいことは
よつぱらい宇宙からの俯瞰でもよくわかります。

もうもったいなすぎて食べられず
ずっとあなたに見惚れていたい・・・

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「宮崎」
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この肌、この輪郭線、この香り・・・!
どれだけ私を壊したら気が済むのでしょう「山介」さん・・

香ばしくあまく深い、超絶なかぐわしさ。
その香りの凄さときたら、炊きたての御飯のような甘さも感じれば
しかも上品な出汁のような、塩分を感じるほどの濃さなのだ。
味わいも深く滋味深く出汁の味がついているみたい!
何なんですかこの異次元の美味しさは!!
見た目よりやや太めに感じられるふるふるっとした舌触り、
食感は独特のぷに感と軽さがある。
そしてさっきからうーうーうーうーブザーのような音がしているのは
どうやら私の唸り声のようでございます・・・
もう「故障中」って張り紙でも用意してこようかな〜(* ̄∇ ̄*)



そして最後のこちら。
私としても興奮してばかりでは信憑性がないのでちょっとは落ち着いて書きたいんですが
こんなに飛び抜けて美味しいものばかりではどうしようもないんです。
でも信憑性なんて心配しなくても写真見れば美味しさ伝わりますよね・・・♡

「栃木・常陸秋そば(粗挽き)」
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ナンナンデスカこの素晴らしい香ばしさは・・・・!
黒く深く美しい、飛びっ切りの香ばしさ!しかも濃厚!!
粗挽きのジャキジャキ感が激しく楽しいが
乱暴なまでジャキッ!がたまにくる感じではなく
丸みのあるジャキジャキだらけ、みたいな刺激(≧∇≦)
黒く滋味深い味も最初から最後まで最高値の濃厚さで
何より私が驚くのはこれがかなりの熟成であることである。
熟成というのは本当に難しいもので私は苦手なものも多いのだが
「山介」さんの熟成は毎度完璧!!
よくもこう熟成の利点だけをバシッとキメられるものだと感心するしかない。
なんという深い味わい、熟成とは思えないスッキリとした香ばしさ・・・
私はもう・・蕎麦の香りの雲海で亀泉ダンスを踊る小鳥でございます・・・



蕎麦後の蕎麦湯。

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これだけの名蕎麦たちが茹でられた蕎麦湯だけにおいしい〜〜〜!
汁は上品な甘さのある東京の汁。



あまりの楽しさにすっかり長居してしまいましたが
おかげで酔いも覚めてきてヨカッタヨカッタ。
私は飲んで数秒で酔っ払う代わりに、量が量だけに覚めるのも早いのです。
(でも今日はおちょこ5杯くら飲んだんですよ〜 スゴイ(≧∇≦)/ )


他のお客さんは帰ってしまったようなので
久々に「山介」探検にゴ〜〜♪

「山介」は元設計デザイナーだった店主自ら設計しただけに
超ユニークな作りなんです。必見♡


手前が私がよく座るカウンター、
奥左手に個室風のテーブル席。

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でも左手の上の方にご注目・・・中二階があるんです。
中二病じゃないですよ、中二階(* ̄∇ ̄*)

中二階からの眺め。
左の奥がカウンター席、手前にハンガーがかかった個室風のテーブル席が見えます。

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しかも地下にはほんとの個室もあり!
こんな面白い作りのお店はなかなかない。



美意識高い店主だけにいつも面白い発見もいろいろあって実に楽しい。
今回はこのレンゲ。

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かっわいい、使ってみたいなあー



今日はあまりの美味しいものづくしに調子に乗りすぎ
帰り際店主に
「途中逝ってしまわれるかと思いました・・」
と真心こもった可笑しいお言葉をいただいてしまいましたが
それも全てが素晴らしかった証拠(≧∇≦)/


帰りは店の目の前が「本所吾妻橋」駅のエレベーターですから
皆さん這ってでも帰れますよ〜〜おほ(* ̄∇ ̄*)


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2013年5月の「山介」
posted by aya at 18:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>墨田区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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