2015年12月10日

京都・大原「野むら山荘」


京都中心部から地下鉄に乗り最北の終着駅「国際会館」駅で下車。
(なつかしい〜)

そこからバスに乗り、揺られ揺られて降りる停留所は
その名も「野村別れ」。

「♪のむぅらぁああ〜〜っわかれぇのううう〜〜♪」

とデタラメな歌が歌いたくなるほど、
大原女の昔話にでも出てきそうな地名ではないか。


その「野村別れ」から徒歩数分の「野むら山荘」・・・


あっ 看板が見えてきました〜

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元は旅館であったが今は宿泊業はしておらず
料理を楽しむ贅沢な広大な館として隠れた人気を誇る「野むら山荘」。
お料理のメインは地鶏や軍鶏。

その「野むら山荘」が、ここ数年手打ち蕎麦を出しているというので
今日はやってきたわけなのですが

えーと建物はどこに・・・


あ、あの石に「野むら山荘」と彫ってあるのであの階段を登って行けばいいんですね。

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それにしても広いなあー



んん???
素敵な庭園に着いてしまいました。

建物まだ見えません〜  

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やっと建物が見えてきました。
どれだけ広いんでしょう。

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玄関。

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わわわわ 素敵な情緒〜〜〜



玄関に入ると、元旅館らしいこんな空間が。

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ウワサの美しい女将さんが迎えてくれて
お部屋に案内されるのをここでしばし待つ。
私はこの大きな木の椅子が大変気に入り(会ったことの無い祖父が買い、遺したものを思い出す)
それに座って大原の静寂を聞いた。



まもなくまた女将さんがやってきて奥に案内される。

と言っても非常に広いのでどこをどう行ったのか覚えていないのだが・・

たどり着いた先は、茶室であった。


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えっ!

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丁寧な作法でお菓子まで出た!

ちょっとちょっと、
もっと気軽なランチかと思っていた私はびっくりしたが
(お値段からしたら信じられない)
だんだんこの「野むら山荘」の大きな、豊かな時間が楽しくてたまらなくなってきた。

特に10年以上習っていた茶道を数年前にやめた私には
久々の茶室でのお茶がたまらなくうれしかった。
黄身餡のお菓子もお茶も美味しかった。



お茶が済んだらいよいよ昼食場所へ。

今度は仲居さんに案内され、また広大な館内をぐるぐるとどう歩いたのか・・

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(案内されながら廊下の窓からお庭を激写。本当に広い。)


たどり着いた先は

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ゆっくり泊まりたくなっちゃうほど気持ちのいい、
まるきり旅館の一室!
(元旅館なのだから当たり前だが)

うれしいなあ〜
こんなところでゆっくりお昼ごはん&お蕎麦が食べられるなんて。


こんなに広くては手入れもさぞ大変だろうにお庭もきちんとととのえられている。

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手書きの、本日のお品書き。

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本日は「軍鶏鍋と手打ち蕎麦のコース」。
・・と思ってやって来たのだがなんとすっぽんも出るではないか。
その他いろいろ美味しそうなものもいっぱい。

ううううう ますますすごい 「野むら山荘」・・・


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九条葱の紅白酢味噌和へ
海苔玉
手羽田楽
柳葉魚燻製
へしこ大根

私はにっくきアニサキスアレルギーのため
一番食べたいへしこと柳葉魚が食べられなかったが
食べたものはみんな美味しかった。
海苔玉って綺麗で美味しいなあ〜



「すっぽん土びんむし」
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うううううれしい・・・

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生姜の香りがふわ〜〜
肝も入ってる〜〜
肝も美味しいけど皮のとぅるんとしたところも
なんだかぐしゃぐしゃした形のとこもそれぞれに美味しい。
こういう、部位ごとに楽しめるものってだーいすき。



「野むら山荘」名物の「軍鶏鍋」。
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うわ〜〜〜 軍鶏おいしそう!!
食べ物はワイルドなもののほうが好みの私にはこれは魅力的。
「うちだま」がぴかぴかしてる〜〜


すべての料理はスタッフの女性が丁寧に(おそらくすごく遠い厨房から)運んできて
とても丁寧に給仕してくれる。
最近は旅館でもお部屋食を省いて食堂でのサービスをすることろも多いのに
なんと贅沢なランチだろう。



ぐつぐつしてきました。

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この軍鶏鍋が美味しい!
和食の甘い味付けが苦手な私はすき焼きなどが甘すぎて食べられないことが多いため
この軍鶏鍋もちょっとドキドキしていたのだがこれは美味しい!
甘みはほんのりで出汁がとても美味しい。軍鶏の旨みがすごい。
鶏肉とは違う身のしっかりした美味しさ。
これまた一つ一つの部位が全然違ってとても楽しい〜美味しい〜




「手打ち蕎麦(十割仕立て)」

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おお〜ほんとに来た!
お蕎麦がきっかけでここに来ることを決めたのだから出てきて当たり前なのだが、
すっかり異次元気分に浸っていたのでなんだか現実に帰ってきたような
家族に会ったような気持ち。(蕎麦と家族なんですか?)



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ごく微かに香る上品な粉の香り。
見るからにパキパキしていそうな輪郭線は
口に含むとまさにパッキパキの舌触り、くっきりはっきり固めの食感。
香りも淡いが味わいも上品に澄んでいる・・・と思ってよく見たら
きれいな紫色の辛味大根がついているではないか。

鰹が効いた甘めの汁に紫辛味大根を投入。
すると・・・

突然、夢のようにおいしい〜〜〜〜〜!!!!
めちゃくちゃおいしい〜〜〜〜〜〜!!


なんというか、これはもう魔法ですね。
すべてがマッチしている。
パッキパキの食感も、超すっきりな蕎麦の味わいも、鰹がガツンの甘めの汁も
すべてが辛味大根で食べるこのスタイルのためであったと思えてくる。
この辛味大根のおろし方(細かく刻んだような)も絶妙だし
軍鶏鍋のあとでやや火照った体にはもうたまらない涼やかさ、美味しさ。
もともと「越前おろしそば」が大好きな私はウン♡ウン♡ウン♡ウン♡と大喜びで
あっという間に食べちゃいましたとさ(^o^)


「野むら山荘」のウェブサイトのトップページには

「何といっても蕎麦は香りと喉越しが命、
主人自ら必要分を打ちたて茹でたてで提供しています。
小難しい蕎麦うんちくはそこらに置いといて、
つるつるっと気軽に楽しんでいただければ嬉しく思います。」

とあるのだが、そうそうまさにそうですよね!
つるつるっと、楽しく美味しくいただきました〜〜〜(^o^)




「水菓子」
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このデザートにもハートを鷲掴みにされました。
ものすごくいい果物をちょっと、って最高の贅沢ですよね〜
このみかん、産地を訊けばよかったなあ、味が濃くてすごくおいしかった。
キウイはりんご、いちごに次いで私の大好きな果物♡♡♡




あまりにも感激したので敢えて値段について言及してしまうのだが、
この軍鶏鍋と手打ち蕎麦のコースは4300円。
昼から4300円というのは贅沢といえば贅沢だが、
これだけ贅沢な敷地、館で、素晴らしいサービスで
すっぽんに軍鶏鍋、茶室でお菓子までいただいてこの値段はありっえませんっ!!
満足感からするとその倍でもアリかなと思えました〜〜
(帰りはなんと三千院まで送っていただけちゃったし!!)

4人以上だと「国際会館」駅まで送迎バスというサービスまであるらしい。

これは京都のマダムたちの女子会に人気なのも頷ける。


楽しかったな〜〜〜


今度は桜の季節に会いに来たい。



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posted by aya at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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