2015年04月08日

京都・夷川通寺町「ろうじな」(粗挽きそば)


私は決して忘れなかった。


「夜の限定で粗挽きそば始めました」
という看板を前回「昼に」来た時に見てしまった私。

あれから眠れぬ夜を数え、ついにやってきました今宵!!

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今宵と言ってもまだ外は明るいです。
張り切りすぎて一番乗りです(^o^)



奥に長い店内。

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夜の賑わいがはじまる前の静けさ。


私のお目当てはこの「粗挽きそば」なわけですが・・

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でもやっぱりここにきたら、あの黒板やメニュー本にある
美味しそうなものもいろいろ食べたい♡



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うっふん。


「澤屋まつもと 守破離」
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「山菜の天ぷら」
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うこぎ、たらのめ、こごみ、みょうが。
パリパリの薄ごろもでここの天ぷらは本当に美味しい。
抹茶塩で食べるのも美味しくて綺麗で嬉しい。


天ぷら続きですが
私が好きなものばっかりだからついこれもお願いしてしまいました〜

「えび、蓮根、舞茸の天ぷら」
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えびは小さめだが味濃くてとろんとして実にいい味。
蓮根とおまけ?のお芋もおいしい〜


「穴子煮こごり」
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これも大好物につき見たら必ず頼んでしまうメニュー♡


そしていよいよ・・・

いよいよ・・・・

待ちに待ったあの人に会える!!!


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えーーーっこれは・・・

想像以上にものすごい粗挽き・・・ときめきすぎて胸が痛い!!

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もう、もう、
このまま食べないで見ているだけでもいい,
と思えるほどのこの姿。

褐色がかった肌に無数に眠る大きな粗挽き粒たち。
震える輪郭線を目でたどれば、
ああ もう 
感激でどうにかなりそう・・

いかにも黒い濃い香りがしそうな姿だが
たぐりあげると意外にも水のような透き通った香りが迎えてくれた。
舌触りは期待通りの凄い粗挽き、大きな粒のザラザラ感がすごい。
食感はフルッフルッとみずみずしいザラプルで例えればこんにゃくにも近い感じ。
味わいは淡いのだがそのザラプル感を楽しむうちに
だんだんくろい香ばしい香りが奥から生まれてきた。
ああーん 会いたかったあなたに、やっと会えた・・・しあわせ!!



「せいろ」
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打って変わって明るい肌、繊細な細切り。
しっとりと重なる姿は女性的な印象すらある。
岡山県奈義高原産の十割蕎麦。

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この「せいろ」もまた「粗挽き」に劣らぬほどの美しさ、魅力をたたえている。
端正な極細だけにはじめは気付かなかったが、よく見るとやや平打ちだ。
ふーっと穏やかに漂う香りは意外にも先程の粗挽きとそっくり。
口に含むと見た目以上になめらかな微粉の肌で、
すこしのびるようなコシがあるのは前回と同じ印象。
そのコシの中から,炊きたてのお米のような美しい旨みが舌にひろがる。
ああ〜 どっちのお蕎麦もいいなあ〜〜


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前回も感激したがここは汁が本当に美味しい。
関西らしく出汁の味が濃く深いのだが全体には薄めですっきりと澄んでいる。
この汁大好き!



気づけば店内はひとりで一杯やってるおじいちゃんやらカップルやら親子連れやらで
すっかり賑わっている。
昼時もすごい人気だったが夜もすごいなあ。


次のアテとして「穴子の煮こごり」に目を付けたおじいちゃんが
お店の人を呼びました。

「穴子の煮っころがしください」

穴子がころがっちゃったー(* ̄∇ ̄*)


もちろんお店の人は感じよく「ハイ!」と返事してオーダーが通ったし
店内で聞いていた人は私くらいだったので一瞬で過ぎてしまった出来事だったのだが・・


面白くてひとりニヤニヤしていたヨッパライでありましたとさ(^o^)




2015年2月の「ろうじな」




posted by aya at 22:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一昨年の年末に伺いました。来週また出掛けます。良い店を教えていただき感謝しています。
Posted by Tanaka Susumu at 2017年01月10日 19:49
Tanaka Susumuさま
いいですね〜素敵なひとときを☆
Posted by aya at 2017年01月12日 07:11
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