2015年07月10日
神奈川・横須賀市秋谷「秋谷亭 あらき」
なにしろたどり着くまでは相当難儀だ。
カーナビに頼ろうにもカーナビの限界を超えた立地らしく見当違いな場所に案内されてしまうし
GoogleMapで表示される方向に進もうとしても
「エッ ここ車入れるの?」というくらい狭い、住宅と住宅の間の小さな坂道の連続。
134号線からどこをどう入り迷っていたのか記憶にもないが
入り組んだ細い坂道を縫って進んだ住宅街の奥の奥のてっぺん、という印象のあたりに
突然現れた「秋谷亭 あらき」の眺め。
なんて可愛らしい小さな世界!
普通の住宅そのままといえばそのままなのだが
随所に可愛らしい趣向が感じられひとつの「世界」になっている。
近隣は全てびっちり住宅でこんなところによくお店が、と思わずにはいられないが
大人気店につき3台の駐車場には車が次々やってきては入れ替わっている。
ランダムな水玉の暖簾がすごく効いてるなあー 可愛いな〜
お庭にはテラス席もあるみたい。
玄関付近はちょっと謎めいた手作りの雰囲気。
いかにも「竹やぶ」出身の店らしいエントランスだ。
大きくて立派な猫足椅子やテーブルなど店内もいろいろと「竹やぶ」な感じだが、やはりここは秋谷。
のんびりと上品で空気はゆる〜い感じがいかにもこの地らしく居心地がいい。
壁には「竹やぶ」阿部さんの壁飾りも。
相変わらず突き抜けてるなあ〜!
よく見ると細部がとても可愛くて見入ってしまった。
メニューの体裁もとてもよくて大いに気に入ってしまった。
耳付きの分厚い和紙(?)に手書き。
きゃー「朝ごはん」なんてのもやってるんだ!♡
土日祝の8:00~9:30。
いいなあ〜 これは是非来たい!
ウッ これも惹かれる・・・
でもにしんそばは今は食べられないしな・・
(昨年アニサキスアレルギーデビュー,海水魚類全面絶賛禁止中)
やっぱり「せいろそば」「田舎そば」「そばがき」は全部がっつり食べたいし
単品でいきまーす(^o^)!
その前にこんなご馳走を・・・♡
「玉子焼き」
うっはー♡
なんと豊かでしあわせな眺め!
ふるふるふるえるやわらかなボリューム感。
ほんのり薄味、ほんのり甘めの玉子焼き。
そしてですよ・・
「秋谷亭 あらき」にはなんとそばがきが二種類もあるのです。
「そばがき」と「荒びきそばがき」・・・(>_<)
蕎麦2種類食べたいし玉子焼きも頼んでしまったので両方は無理、
てなわけで熱が出そうになるほど悩んでこちらに決めました!
私は荒く激しく生きるのさ!
どーーん!!
「荒びきそばがき」
ギャーーー!
すすすすすごすぎる、どんだけ荒いんですか!!
畑の蕎麦の実そのまんま丸めたようなこの眺め。
ザラザラつぶつぶドロドロ〜〜〜と大粒の岩石が流れるような食感と
激しいまでに強い野生の香り。
面白いなあ〜 「荒びき」でないほうのそばがきも是非食べてみたい!
「田舎そば」
おお〜
店の美意識を感じる堂々たる景色。
朱塗りの盆に漆黒が目に鮮やかだ。
見るからにふるふると軽そうな、透明感のある太打ち。
陽に透ける肌に浮かぶ粗挽きの蕎麦粒子が実に美しい。
太打ちだが舌触りはふるんっふわんっとやさしく、
私が大好きな手作りのこんにゃくのようなざらつきとふるふる感がある。
噛み締めた弾力やコシの強さも手作りこんにゃくにちょっと似た感じ?
香りはこれまた独特の青い野生+白く美しく澄んだ香りで
いろんな意味で大変個性的な「田舎そば」だ。
「せいろそば」
繊細にふるえる輪郭線のうつくしさ。
クリーミーな肌にかすかに浮かぶ蕎麦粒子。
蕎麦と蕎麦と間に吸い込まれるようにしばし見惚れるひととき。(傍目にはかなりおかしい)
さきほどの「田舎そば」のような個性的な野性味はなく、白く美しく澄んだ香りがほわ〜
微粉のなめらかな肌を噛みしめるとくにゅんと弾むようなやわらかなコシが迎えてくれる。
いろいろと個性的なこちらのお店は汁もかなりの個性派。
甘み少なくすっきりなのだが大胆なまでに濃い。
ああ〜〜またしてもお蕎麦はお蕎麦だけで食べちゃった〜〜
ごめんなさい〜〜
ちなみに「秋谷亭 あらき」には「秋谷そば」というメニューがありましては
どんなお蕎麦かな?と思ったら私にとって禁断の「ぶっかけそば」でありました!
まあ別に禁断ではないんですが
「ぶっかけ(冷やしたぬき含む)」というものは私の超大好物でありながら
いつもせいろとか田舎とかそばがきで手一杯腹一杯なので
「大好きだけど全然食べられない憧れのお蕎麦」なんですよね〜〜(>_<)♡
「秋谷そば」はしらすが入っているのが漁港がすぐそばのこの店ならでは。
こんなの美味しいに決まってますよねーーー!!
店内の隅にはこんなケースもあり手作りのデザートも楽しめる。
「秋谷亭 あらき」にいらっしゃる皆様は
是非134号線のこの小さな看板をお見逃しなく〜(^o^)
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